夫に失望している「婦人公論」読者に届くか? 病も極貧も乗り切った、夫婦の形

<p> 前回のレビューでお伝えした瀬戸内寂聴×山田詠美の対談、せっかくなので後編「シャンパンも恋愛も、すべては小説のために」も紹介したいと思います。他界してしまった同世代のライバルたちへの愚痴から、なかなか文学賞に恵まれず「もし来たら断ってやろうと思って、『辞退の言葉』というのを書いて暗唱していたの」「(谷崎潤一郎賞の受賞が決まったとき)辞退の弁を言うべきなのに、全部忘れて、気が付けば『ありがとうございます』と電話にペコペコ頭を下げていた(笑)」という“寂聴瀬戸内のスベらない話”まで、後編も結局己の煩悩さらしまくりの寂聴先生。それに対し、「私は普段、市井の地味なおばさんの仮面を被っているんですよ。でも、内心不道徳な渦巻いています」と山田は達観コメントを貫きます。そして対談のハイライトはこちら。</p>

「婦人公論」“夫とはやっていけない”特集は、行間にこそ真実が宿っている……

<p> 「宇野千代×瀬戸内寂聴」、「よしもとばなな×山田詠美」……女性作家対談に時代ごとの“女の欲望”を投影させてきた「婦人公論」(中央公論新社)ですが、今回は「スペシャル対談 文学に恋して」と題し、「瀬戸内寂聴×山田詠美」対談が実現。その名も「薫風に心も躍る、6年振りの再会」です。2度の圧迫骨折で昨年夏から療養を続けていた瀬戸内が、今では自分で歩けるまでに回復したそう。まさに蘇る寂聴。</p>

「婦人公論」で、弱者のフリをする林真理子と説教をかます江原啓之から学ぶべきこと

<p> 今号の「婦人公論」(中央公論新社)の特集は、「イヤと言えないときの上手な断り方」です。表紙で仁王立ちする沢口靖子は「NOと言える中高年」のイメージなのでしょうか。リードにも「気の進まない誘いや頼みに、ハッキリ『NO』と言えればいいのだけれど、相手の気持ちを害さず納得してもらうのは難しいもの」とあります。</p>

「婦人公論」に黒柳徹子が登場、終活・断捨離を軽やかに飛び越える死生観

<p> 今号の「婦人公論」(中央公論新社)の特集は「病気が逃げていく食事法」です。どこを開いても健康、健康、また健康。「1日3杯のコーヒーが、子宮体がん予防に効果あり」「骨粗しょう症を防ぐ“食べ合わせ”の黄金ルール」「“トクホ”と“サプリ”を正しく摂って効き目を引き出す」などなど、かつての『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)を彷彿とさせるような状態ですので、長生きのためなら死ねる……という方はぜひ御一読を。</p>

自分と子どもを分離できない「婦人公論」読者が考える、「結婚しないわが子」の業

<p> 前号に引き続き、今号の「婦人公論」(中央公論新社)レビューも女性作家の記事からスタートしたいと思います。2011年東日本大震災で多くの人が断腸の思いで福島の地を去る中、今年東京から南相馬市に移住した作家・柳美里の「お金がない。食べるものもない。困窮状態で南相馬に引っ越して」です。福島第一原発から20km圏内が警戒区域に指定された11年4月22日、「わたしは『立入禁止』のネオン看板が立つ警戒区域の検問所にいました」という柳。それ以来、浜通りを中心に福島へ通い続けていたと語ります。</p>

現役か、降りるか……「婦人公論」世代が直面する、自身の中の「女」との向き合い方

<p> 前号の「婦人公論」(中央公論新社)レビューでは、アーカイブ「宇野千代×瀬戸内寂聴対談」を取り上げましたが、今号にも人気作家同士の対談があります。山田詠美×よしもとばなな「食べる。笑う。死を思う。私たちは“成熟”でごまかさない」です。同時代にデビューした2人ですが、“公式”の対談は23年ぶりなのだとか。「私たちは“成熟”でごまかさない」というタイトルは、山田の「みんな、昔みたいに書けなくなっていくのを成熟という言葉でごまかすようになるのだけど、本当はどんどん冒険できるはずなんだよね」という言葉からきています。よしもとも「キャリアが長いとみんなどこか怠けてきちゃうから、キレがなくなっちゃう人も多いけど、(山田に)『よくぞ言ってくれた』と思うことがよくあって」とお互いを褒めつつ、“走り続けている私たち”をアピールしています。</p> <p> 宇野×寂聴対談は「いかに女として現役であるか」に重きを置いて、女として現役であれば作家の仕事も自ずと回っていくというような話だった一方、山田とよしもとは“女を降りた”からこそ作家として脂の乗った仕事ができるという論調。「私ねぇ、年をとって楽になったの。(中略)そう思って折り合いがついた瞬間から小説はさらに過激に描けるようになってきたって感じ」(山田)。女という魔物との戦い方も時代によって変わるということなのでしょうか。</p>

「婦人公論」で大塚家具・久美子社長が語った、父への思いと家族の軋轢

「婦人公論」(中央公論新社)4月14日号  大正5(1916)年創刊の「婦人公論」、来年で創刊100周年です。今号には「婦人公論」の大いなる遺産というべきアーカイブから、こんな対談が紹介されています。1985年「婦人公論臨時創刊『一冊まるまる瀬戸内寂聴人生相談』」より、「宇野千代...

全然甘くない! 「婦人公論」の“大人の恋”特集は、トラブルと勘違いのるつぼ

<p> 「婦人公論」今号の特集は、「大人の恋 運命の引きよせ方からトラブル回避術まで」。まずは表紙インタビュー「大竹しのぶ 相手の世界を好きになってワクワクしながら生きたい」を見てみましょう。大竹は最初の夫と死別後、ドラマで共演した明石家さんまと再婚、一女(IMALU)をもうけるも離婚、その後劇作家の野田秀樹と同棲するなど“恋多き女”として知られています。現在も「もう結婚はしないとか、男の人と一緒に暮らすなんて考えられないとかも、決めてはいません」と大人の恋に前向き。</p> <p> 大竹いわく「オジサン」と感じる人は、年齢関係なく「人に対してオープンじゃなくなる男性」とのことで、そういうオジサンは苦手だそう。大竹が求めるのは“才能がある男”。「さんまさんはとても子煩悩でしたし、野田秀樹さんも子どもとよく遊んでくれ、家族との時間をすごく大事にしてくれました。でも私は、家族との時間より仕事で才能を発揮することが大事じゃないの、と思ってしまう」。そこには“才能ある男たちをよき家庭人にしてしまう罪な私”が見え隠れして、「大人の恋」特集の幕開けにふさわしい、なんともゾワゾワするインタビューです!</p>

老いとトラブルが同時に押し寄せる、中年女の覚悟を「婦人公論」から学ぶべし

<p> 先日、妊娠6カ月であることを明らかにした森三中・大島美幸。大島は妊娠を目指して、昨年5月からタレント活動を休止していました。最近話題の“妊活”ですが、今号の「婦人公論」では「不妊治療を選んだ先に」というテーマで、ルポとインタビューが掲載されています。「『精子提供』で子を授かった親たちの思いとは」では4組の夫婦がその経緯、いま抱える悩みについて語っています。血のつながりとはなにか? 家族とはなにか? これから多様化するであろう家族の形を考える上で、非常に意義深いルポとなっています。</p>

「婦人公論」に武田久美子登場! “子どものため”の大義名分で自らの首を絞める完璧母たち

<p> 今号、特集の前にまずは「井上真央×檀ふみ どっちが先にお嫁に行くかしら?」を見てみましょう。NHKの大河ドラマ『花燃ゆ』の親子役で20年ぶりの共演を果たしているという2人。同作は視聴率的には苦戦が報じられておりますが、現場は和やかに撮影を続けている様子。檀が「真央ちゃん、今回ホントに素敵な男性陣に囲まれてうらやましいわ。イケメン天国じゃない。(笑)」といえば、「もちろんイケメン揃いですが、皆さん、ドラマへの取り組み方がものすごく真面目なんです。女性陣とは他愛もない会話ができて楽しいんですけど、男性陣は、休憩中でも何かと言うと、『松陰先生の考え方はね』とか『あの時代の男たちはこうだから、自分の役はこうした』とかって、熱く語り合っていて……」と井上。伊勢谷友介がドヤ顔で松陰先生を語っているのが目に浮かびますね。</p>