ジャニーズ事務所における中居正広の“ビミョーな立場”をほのめかす女性週刊誌

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 暑いという言葉しか出てこない猛暑。しかし電力会社の需要が伸びたとのニュースはあるが、節電せよとの声はない。現在稼働中の原発は5基。だから、これ以上再稼働しなくても十分に電力はまかなえるという証左ともなった猛暑でもある。

第421回(7/12〜7/17発売号より)
1位「『中居正広と嵐は共演NG!』タブー3000日の内幕」(「女性セブン」8月2日号)
2位「中居正広ひと目ぼれにあった変心『そろそろ俺も結婚したい!』」(「女性自身」8月 7日号)
3位「YOSHIKIが『Toshl排除!』“紅の絶縁”全真相」(「女性セブン」8月2日号)

 やはり中居正広の立場はビミョーなのか。「女性セブン」が7月14日放送の中居司会『音楽の日』(TBS系)に嵐が出演しなかったことを特集している。

 記事には、その理由が“当然のこと”としていくつも紹介される。例えばTBSはSMAP、日本テレビは嵐と住み分けができているから。『音楽の日』は『嵐にしやがれ』(日本テレビ)の裏番組になってしまっているから。大型歌番組の司会アーティストは、ほかの大型歌番組には出演しないという業界ルールがあるから。

 だから特に共演NGではないし、個人的にも不仲ではない、と。それどころか、嵐・櫻井翔が心に残る1曲を紹介するVTRで出演したことを“歴史的大接近”として称賛する。

 嵐とSMAPの共演NGは記事でも指摘されているが、もちろん今さら始まったわけではない。だから嵐が『音楽の日』に出なかったのもある意味当然だ。しかし、木村拓哉は嵐の二宮和也と映画『検察側の証人』で共演した。この際は、かなりの驚きをもって報じられたが、それもあったのだろう、今回『音楽の日』に嵐が出なかったことはファンの間でも疑問視された。だから“共演NGではないよ”“不仲ではないよ”とことさら強調したかったのかも。

 この記事を読むと、嵐を育て、SMAP育ての親である飯島三智を追放した藤島ジュリー景子副社長は、独立問題で事務所に忠誠を誓ったキムタクを嵐と共演させても、独立組の筆頭だった中居はいまだ許さないってことなのね、とかえって思わせてくれる。

 いや、それ以上に、こんな“当たり前”のことを、そしてちょいと櫻井が出演したことを「セブン」が“スクープインサイド”とわざわざ銘打って特集したことが、中居の事務所における立場、ジュリー副社長とのビミョーな関係を表している気がするのだが――。

 そしてもう1つ、中居の立場のビミョ〜さを感じてしまったのが「セブン」同様、ジャニーズと親密な「女性自身」の中居ネタだ。

 中居がラジオ番組『中居正広ON & ON AIR』(ニッポン放送)で、どこの会社かわからないが受付の女性に一目惚れしたことを告白、さらにこれまで結婚不適合者だと自認してきた中居の“結婚願望”を記事にしたのだ。

 もちろん最近でもV6の岡田准一や森田剛、長野博などのジャニーズが結婚しているが、ジャニーズ事務所が積極的に結婚を許しているなんてことはまったくない。だから「自身」が中居の結婚を推奨するかのような記事は、かなり不自然に見える。しかも相手と付き合っているわけでもないのに。

 そこで思い出されるのが、SMAP解散、独立が既定路線となった17年、独立組のスキャンダルが次々と報じられたことだ。例えば中居にしても6年も付き合ったダンサー武田舞香との破局報道が「セブン」でなされ、草なぎ剛の熱愛スクープも同誌で報じられた。そして「週刊文春」(文藝春秋)では香取慎吾の“隠し子疑惑”という超ド級のスキャンダルも。

 ということで、今回の「自身」記事もこうした流れの延長線上ではと勘ぐらずにいられないのだ。中居は事務所の中で追い詰められていないか!? やっぱり初心貫徹、独立しかないんじゃない?

 アニメ『進撃の巨人 Season3』(NHK)の主題歌を担当することになったX JAPANだが、歌うのはToshlではなくL’Arc〜en〜CielのHYDE。これを「セブン」では“YOSHIKIによるToshlの排除”としているが、もしそうなら、Toshlをめぐる洗脳問題の根源は、元妻やホームオブハートではなく、YOSHIKIにこそあるのではないかと思ってしまった。

 幼稚園の幼馴染みで小中高と一緒。その後も圧倒的才能と存在感と容姿のYOSHIKIをずっと見つめ続けてきたToshl。そのコンプレックスはいかばかりか。だから、変なものにひっかかる。そして今回もToshlを翻弄するYOSHIKI。もちろんYOSHIKIにそんなつもりはなくても。深い絆があるからこそ、すごく気の毒な関係なのかも。

男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する日本人の民度を検証する「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

麻原彰晃ら7人の死刑が先週金曜日に執行された。人数といいタイミングといい異様なものだが、日本世論にはむしろ歓迎ムードさえ漂っていたことも異様だ。しかも、先進国の多くが死刑廃止に舵を取る中、今回の大量執行でも死刑制度についての議論さえないとは――。

第420回(7/5〜7/10発売号より)
1位「伊藤詩織さん 『バッシングに耐えきれず昨秋移住。英国では告発に激励メールが殺到!』」(「女性自身」7月24・31日合併号)
2位「人生100年時代の『女性の生き方』対談 勝間和代『もう我慢しない。自分のしたいことを!』 香山リカ『LGBT告白も、その表現なんですね』(「女性自身」7月24・31日合併号)
3位「ベッキーCM会議で飛び出した“厳しい”ひと言」(「週刊女性」7月24日号)

 先月28日、イギリスBBCが放送した伊藤詩織さんの密着ドキュメンタリーは大反響を呼んだが、これを「女性自身」があらためて特集している。

 ジャーナリストの山口敬之氏からの準強姦被害を訴えた伊藤さんが、バッシングにより身の危険を感じ、イギリスに移住を余儀なくされたこと、またドキュメンタリーの放送後、イギリスの視聴者から数百件の激励があり、逆に誹謗中傷は一切なかったことなどが番組内容とともに紹介されている。

 このドキュメンタリーが『日本の秘められた恥』と題されているように、確かに日本ではレイプ告白をした伊藤さんへのセカンドレイプ的バッシングが巻き起こった。それだけでなく、このドキュメンタリー放送後も伊藤さんやBBCに対するひどい罵詈雑言がネットで飛び交ってもいたのだ。

 まったくもって、この国の男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する民度の低さには愕然とするが、イギリスでは真逆だという事実に勇気付けられる。さらに「自身」記事で注目すべきは、伊藤さんをネット番組で非難し、BBCのインタビューにも答えた衆院議員の杉田水脈氏をクローズアップしていることだ。

 BBCで杉田氏は「女として落度がありますよね」などと、相変わらずの伊藤さんバッシングを繰り広げていたのだが、「自身」記事では人権問題に詳しい武井由起子弁護士が、杉田氏の言動を分析している。それが極めて正論で痛快なのだ。武井弁護士は、まず日本のジェンダーギャップ指数が144カ国中114位と極めて低いことを指摘した後、こう語っている。

「男性優位の日本社会で女性が認められるためには、自分を押し殺し、男性以上に男性の主張を代弁するような存在にならなければいけなかったのでしょう。そういう意味では、杉田議員はかわいそうな女性です」

 また武井弁護士は、“飲酒してレイプされたら女性の落度”などという考えを持つ国会議員は大問題であり、また伊藤さんの事件が起訴されなかった背景には、日本の司法の体質があること、そしてレイプ犯罪の立件が困難な構造的理由を指摘し、「こうした問題点を、杉田議員は認識していないのでは」とバッサリぶった切った。

 爽快である。そもそも勇気をもってレイプ被害を警察に訴えたにもかかわらず、政治的圧力によってもみ消されようとしたのが、このレイプ事件だ。それに対し、伊藤さん自身が必死に調査した上で、その被害を告白した。そうした女性に「女として落度がある」などという女性国会議員が存在していることが驚きであり、それこそが日本の“恥”なのだから。

 伊藤さんの事件が国際社会に広く放送されたことで、杉田氏の言動が“恥”として非難され、一方で伊藤さんの行動に称賛の声が集まる。それをあらためて検証し、日本の病理をクローズアップした「自身」。男性週刊誌では絶対“できない”ではなく“しない”良質な記事だった。

 そんな「自身」だが、もうひとつ興味深い記事があった。それが勝間和代と香山リカの対談だ。勝間といえば現在女性パートナーと同居するLGBTだとカミングアウトし話題になったが、この対談ではLGBTへのこんな“差別”に言及している。

「たとえば男性と女性のカップルに『2人でどうやってベッドに入るんですか?』と聞かないですよね。でも、男性同士や女性同士のカップルには、平気でそういうことを聞いてくるんです」

 確かに。しかし一方で勝間は、自身のカミングアウトについて好意的な報道ばかりだったことによって、LGBTの存在が“当たり前”になっていくのではないかと指摘する。いやいや、まだまだ差別はあるし、勝間が著名人であるなど“特殊”な環境にあったことが大きいとは思うが、まあ前向きなのは結構なこと。そこに今度は香山がこう切り込むシーンも。

「でも、LGBTへの差別がなくなりつつあるのに比べて、いわゆる在日外国人への差別はぜんぜんなくならず、むしろ逆行している」

 これもまた、おっしゃる通り。重いテーマだが軽妙さを残しつつ展開する、なかなか面白い対談になっているのだが、その中でも一番爽快だったのが、こんなやり取りだ。

「香山 二階俊博自民党幹事長が“子どもを産まないというのは勝手な考え”と言ったこととかね。
 勝間『だったらお前が産めよ』と思いますよ(笑)。」

 そうだ、そうだ!! 二階が産め(笑)。

 さらにさらに3位も女性差別絡み。不倫で干されたベッキーだが最近はテレビでもチラホラ見かけるし、熱愛報道も。しかしCMは敷居が高いらしい。あるメーカーと広告代理店のCM会議で、こんなやりとりがあったとか。

「主婦層は嫌いでしょ、ベッキー。あと矢口(真里)。主婦向け商品では絶対ダメだよ」

 おそらく男性の発言ではないかと推察されるが、このオヤジの認識が“主婦の認識なんてそんなもの”という上から目線の“主婦差別”なのか、はたまた主婦層が本当に差別的なのかはわからないが、同じ不倫で高齢者向け商品「ハズキルーペ」に出まくっている渡辺謙はOKで、ベッキーはいまだダメ、というところに日本社会全体の“差別”を感じてしまった。

男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する日本人の民度を検証する「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

麻原彰晃ら7人の死刑が先週金曜日に執行された。人数といいタイミングといい異様なものだが、日本世論にはむしろ歓迎ムードさえ漂っていたことも異様だ。しかも、先進国の多くが死刑廃止に舵を取る中、今回の大量執行でも死刑制度についての議論さえないとは――。

第420回(7/5〜7/10発売号より)
1位「伊藤詩織さん 『バッシングに耐えきれず昨秋移住。英国では告発に激励メールが殺到!』」(「女性自身」7月24・31日合併号)
2位「人生100年時代の『女性の生き方』対談 勝間和代『もう我慢しない。自分のしたいことを!』 香山リカ『LGBT告白も、その表現なんですね』(「女性自身」7月24・31日合併号)
3位「ベッキーCM会議で飛び出した“厳しい”ひと言」(「週刊女性」7月24日号)

 先月28日、イギリスBBCが放送した伊藤詩織さんの密着ドキュメンタリーは大反響を呼んだが、これを「女性自身」があらためて特集している。

 ジャーナリストの山口敬之氏からの準強姦被害を訴えた伊藤さんが、バッシングにより身の危険を感じ、イギリスに移住を余儀なくされたこと、またドキュメンタリーの放送後、イギリスの視聴者から数百件の激励があり、逆に誹謗中傷は一切なかったことなどが番組内容とともに紹介されている。

 このドキュメンタリーが『日本の秘められた恥』と題されているように、確かに日本ではレイプ告白をした伊藤さんへのセカンドレイプ的バッシングが巻き起こった。それだけでなく、このドキュメンタリー放送後も伊藤さんやBBCに対するひどい罵詈雑言がネットで飛び交ってもいたのだ。

 まったくもって、この国の男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する民度の低さには愕然とするが、イギリスでは真逆だという事実に勇気付けられる。さらに「自身」記事で注目すべきは、伊藤さんをネット番組で非難し、BBCのインタビューにも答えた衆院議員の杉田水脈氏をクローズアップしていることだ。

 BBCで杉田氏は「女として落度がありますよね」などと、相変わらずの伊藤さんバッシングを繰り広げていたのだが、「自身」記事では人権問題に詳しい武井由起子弁護士が、杉田氏の言動を分析している。それが極めて正論で痛快なのだ。武井弁護士は、まず日本のジェンダーギャップ指数が144カ国中114位と極めて低いことを指摘した後、こう語っている。

「男性優位の日本社会で女性が認められるためには、自分を押し殺し、男性以上に男性の主張を代弁するような存在にならなければいけなかったのでしょう。そういう意味では、杉田議員はかわいそうな女性です」

 また武井弁護士は、“飲酒してレイプされたら女性の落度”などという考えを持つ国会議員は大問題であり、また伊藤さんの事件が起訴されなかった背景には、日本の司法の体質があること、そしてレイプ犯罪の立件が困難な構造的理由を指摘し、「こうした問題点を、杉田議員は認識していないのでは」とバッサリぶった切った。

 爽快である。そもそも勇気をもってレイプ被害を警察に訴えたにもかかわらず、政治的圧力によってもみ消されようとしたのが、このレイプ事件だ。それに対し、伊藤さん自身が必死に調査した上で、その被害を告白した。そうした女性に「女として落度がある」などという女性国会議員が存在していることが驚きであり、それこそが日本の“恥”なのだから。

 伊藤さんの事件が国際社会に広く放送されたことで、杉田氏の言動が“恥”として非難され、一方で伊藤さんの行動に称賛の声が集まる。それをあらためて検証し、日本の病理をクローズアップした「自身」。男性週刊誌では絶対“できない”ではなく“しない”良質な記事だった。

 そんな「自身」だが、もうひとつ興味深い記事があった。それが勝間和代と香山リカの対談だ。勝間といえば現在女性パートナーと同居するLGBTだとカミングアウトし話題になったが、この対談ではLGBTへのこんな“差別”に言及している。

「たとえば男性と女性のカップルに『2人でどうやってベッドに入るんですか?』と聞かないですよね。でも、男性同士や女性同士のカップルには、平気でそういうことを聞いてくるんです」

 確かに。しかし一方で勝間は、自身のカミングアウトについて好意的な報道ばかりだったことによって、LGBTの存在が“当たり前”になっていくのではないかと指摘する。いやいや、まだまだ差別はあるし、勝間が著名人であるなど“特殊”な環境にあったことが大きいとは思うが、まあ前向きなのは結構なこと。そこに今度は香山がこう切り込むシーンも。

「でも、LGBTへの差別がなくなりつつあるのに比べて、いわゆる在日外国人への差別はぜんぜんなくならず、むしろ逆行している」

 これもまた、おっしゃる通り。重いテーマだが軽妙さを残しつつ展開する、なかなか面白い対談になっているのだが、その中でも一番爽快だったのが、こんなやり取りだ。

「香山 二階俊博自民党幹事長が“子どもを産まないというのは勝手な考え”と言ったこととかね。
 勝間『だったらお前が産めよ』と思いますよ(笑)。」

 そうだ、そうだ!! 二階が産め(笑)。

 さらにさらに3位も女性差別絡み。不倫で干されたベッキーだが最近はテレビでもチラホラ見かけるし、熱愛報道も。しかしCMは敷居が高いらしい。あるメーカーと広告代理店のCM会議で、こんなやりとりがあったとか。

「主婦層は嫌いでしょ、ベッキー。あと矢口(真里)。主婦向け商品では絶対ダメだよ」

 おそらく男性の発言ではないかと推察されるが、このオヤジの認識が“主婦の認識なんてそんなもの”という上から目線の“主婦差別”なのか、はたまた主婦層が本当に差別的なのかはわからないが、同じ不倫で高齢者向け商品「ハズキルーペ」に出まくっている渡辺謙はOKで、ベッキーはいまだダメ、というところに日本社会全体の“差別”を感じてしまった。

眞子さま婚約者・小室圭さんの“海外勤務”“留学”を伝える女性週刊誌のニュアンスの差

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 X JAPANの「紅」が頭から離れない。高畑充希が熱唱するドコモのCMが何度も何度も放送されているから。なのでカラオケで歌ってみようと思ったが、サビまで結構あった。その前に同行友人にぶち切られた。

第419回(6/28〜7/3発売号より)
1位「眞子さま呆然! 小室圭さん『3年待ってて!』身勝手すぎる留学宣言の“打算”」(「女性自身」7月17日号)
参照「眞子さま 両家会談の最終局面 小室圭さん『海外勤務へ!』(「女性セブン」7月12日号)
「眞子さま 恋人・小室圭さん『アメリカ留学』決断の理由は“結婚への諦め”!」(「週刊女性」7月17日号)
2位「木村拓哉 次女・Koki,をせっせとお迎えの日々」(「週刊女性」7月17日号)
3位「樹木希林 初めて明かした「私の孫育」――『顔は内田裕也さんそっくり。でも、俳優には向いてないね』」(「女性自身」7月17日号)

 高円宮絢子さまの婚約会見が明るい話題となるなか、6月28日に、突然浮上したのが眞子さまの婚約者・小室圭さんの“3年間のニューヨーク留学”だった。実はこの日、「女性セブン」に小室さんの“海外勤務”という記事が掲載されており、この“スクープ”がきっかけとなって小室さんの“留学”報道がなされたとも思えるが、興味深いのが小室さんネタを扱った女性週刊誌各誌のニュアンスの差だ。

 まずは「週刊女性」。小室さんの留学に対する宮内庁の思惑についてこう指摘している。

「宮内庁サイドは、留学中におふたりが“遠距離”になるため、3年間でお互いの気持ちが薄れて“諦める”方向に流れていく可能性を視野に入れているとも考えられます」(秋篠宮家関係者のコメント)

 つまり留学で遠距離になることにより、2人が“結婚を諦める”方向を宮内庁は望んでいて、“穏便な破局”を前提に、宮内庁も小室さんの留学をお膳立てした――いやお膳立てはなかったかもしれないが、承服していると取れる。確かに「セブン」でも宮内庁関係者の「実は、小室さんに海外での仕事を世話するという話があがっているんです。小室さんが“海外勤務”をせざるを得なくなったということが、結婚できない理由になるのではないか」「決して『破談』ではなく、“別々の道を歩むことになった”ということ」とのコメントを紹介している。

 皇室ネタということもあり、奥歯に物が挟まった感じで、誰が“仕事の世話”をするのかは明言していないが、記事には渡航先として「王室があって日本の皇室とも親交のあるオランダやベルギーのほか、アメリカが候補地に挙がっているそうです」との宮内庁関係者のコメントもあり、今回の留学が宮内庁の仕掛けだと指摘していると取って差し支えないだろう。

 しかし「女性自身」は違った。今回の留学は小室さんの身勝手さのあらわれで、宮内庁幹部すら小室さんの留学計画を知らず、また秋篠宮夫妻も非常に困惑していると指摘。さらにタイトルにあるように「3年待ってて!」である。そこには“眞子さまを待たせる”小室さんの不遜をさが描かれていたのだ。

 今回の留学、「自身」が指摘する“小室さんサイドの勝手さ”なのか、それとも他2誌が指摘する“破談を願う宮内庁の仕掛け”なのか。まあ、それはどっちでもいい。しかし断然面白かったのは「自身」だ。なにしろ、その内容はすごく“イケズ”だから。

 例えば、留学費用は高額で、問題の借金トラブル解決が遠のく、さらに小室さんは法学部すら出ていないし、日本の弁護士資格もない、だからニューヨークで弁護士資格を取ったとしても日本で活動はできない、そもそも留学の狙いは3年たてば世間が借金のことを忘れてくれる、との小室さんの計算、などと指摘。また高円宮絢子さまの婚約者“ケイ”さんと比較するなど、けちょんけちょん。さらに小室親子のこれまでの “ブランディング”と今回の留学をひっかけておちょくった。

「小室さんは幼少のころからバイオリンを習い、インターナショナルスクールに進学。ICU(国際基督教大学)在学中にもアメリカに留学を経験しています。
 母・佳代さんの教育方針で輝かしいプロフィールを作り上げてきた小室さんですが“アメリカで弁護士資格を”という計画も、その延長線上にあるように思います」(皇室ジャーナリストのコメント)

 要するに小室親子は“身の丈が合わない”のに無理やり輝かしい経歴を作ってきたと言いたいのだろう。これは以前「週刊文春」(文藝春秋)で作家の林真理子先生も指摘していたことだが、さすがは皇室と寄り添って60年。“皇室を悲しませるような輩は許さん!”という「自身」の心意気が垣間見えた記事だった。

 木村拓哉と工藤静香の次女Koki,のモデルデビューが大きな話題となっている。だが、その予兆はあった。これまで木村の子どもの話題は絶対タブーだったが、しかしここ数年「セブン」「自身」などのジャニーズ仲良し雑誌が、木村・工藤夫妻の教育方針や素敵に育っている娘をクローズアップしてきたからだ。

 いわく、名門難関校に通う美しい娘、日本語、英語、フランス語の3カ国語が堪能、幼少期から習うフルート、ピアノも相当の腕前、モデルのようなスタイル、バイト先でも礼儀正しい、大人顔負けのファッションセンス、奢ることなく立派に常識的に育てた両親――。

 もちろんこうしてタブーが破られたのはSMAP解散騒動で地の底に落ちた木村と工藤のイメージアップ作戦の一環だったはずだが、それは次女Koki,の鮮烈なデビューで功を奏したようだ。多くのメディアはKoki,を絶賛、返す刀で両親である木村と工藤をも好意的に扱ったから。

 それはジャニーズキラー「週女」も例外ではなかった。工藤が全国ツアーで忙しいなか、木村が自ら運転してKoki,を学校にお迎えする姿を紹介している。そこには父娘の仲睦まじい、そして微笑ましい姿が記されている。さらに木村が最近になって大型バイク・ハーレーダビットソンを購入したとの“近況”も。しかし――。やはり「週女」。最後の最後にこう結んでいる。

「独立騒動では事務所残留を表明し、ひとりだけ悪者になってしまった木村。大型バイク購入で気分転換を図っているのかもしれない」

 どうしても“独立騒動”と“悪者”という文字を入れたかったのか(笑)。

 Koki,に続いて話題になっている二世タレントがUTAだ。祖父母が樹木希林と内田裕也だから三世か。そんな孫のデビューについて「自身」が樹木希林のインタビューをゲット。突き放したような、それでいて愛情溢れる樹木のインタビューだが、どうしても引っかかる。UTAは内田裕也に似てる!? そうは思えないけど。

中居正広、ジャニーズ事務所残留決定! “独立ネタ”が盛り上がらないいくつかの理由

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 日本民間放送連盟が度重なるセクハラ問題を受け「取材先などからのハラスメント行為に毅然と対応する」などの基本姿勢を発表した。女性の人権、そして言論を守るための当然のものだが、一方でメディア内部でのハラスメントも依然として横行している。身内の問題もどう対処するのか注目!

第418回(6/21〜6/26発売号より)
1位「ジャニーズ残留か? それとも――中居正広 いまだ悩み続ける“本当の居場所”」(「週刊女性」7月10日号)
2位「小泉今日子 “恋人破婚”への周到2年計画…『彼を妻から完全に奪う!』(「女性自身」7月10日号)
3位「森且行 仰天!『堂々の不倫宣言』」(「女性セブン」7月5日号)

 6月に入りその去就が注目された元SMAP・中居正広だったが、ジャニーズ仲良し雑誌の「女性セブン」が6月7日号で“独立はない”と断定したくらいで、この話題は、意外にも盛り上がりを見せていない。

 そんな中、今週の「週刊女性」がトップ特集で中居独立ネタを扱っているが、しかし、その内容はまさに“迷走する”ものだった。

 まずは冒頭、「中居が契約更新をしない可能性がゼロではない」と“独立説”をぶち上げた。その根拠は中居が新しい地図の3人を依然として応援し、香取慎吾と食事をしたことなどだが、それを説明した後、唐突に「中居さんはすでに残留するという意向を事務所に伝えたそうです」(テレビ局関係者)と、180度違う“残留”という結論を出している。

 その根拠は、中居のジャニーさんに対する恩義や司会者としてテレビに出続けたいこと、さらに2020年の東京五輪キャスターへの意欲だという。まさに以前「セブン」が報じたのと同じ構図だ。「セブン」だけでなく「週女」もまた、これだけ断定するのだから、中居の残留はすでに決定なのだろう。

 しかし「週女」も期待していたと思う。中居の独立を。なにしろ記事のタイトルには「いまだ悩み続ける」なんてあるから。「週女」は新しい地図の3人に食い込んでいるし。だが、その後も今年の中居の独立はなく、残留が決定的だと判断したのだろう。ネットの「週刊女性PRIME」では「中居正広、今年の契約更新でジャニーズ残留を決めた最大の理由」とタイトルが変わっていた。

 残留が決定的だから、この話題は盛り上がらない。ほとんどの芸能マスコミはジャニーズへの忖度から、これを深堀しない。そういうことだ。

  今年2月、バーニングプロダクションからの独立と豊原功補との不倫関係を公表した小泉今日子だが、6月15日に今後2年間の女優休業を宣言した。その期間に舞台製作などプロデュースに力を入れるという。

 だが今回もまた芸能マスコミはゲスだった。というのも前回の告白で小泉はバーニングに対して「ご家族に迷惑を掛けないように守って欲しい」と伝えたことを明かし、さらにバーニングの情報操作のせいで、豊原がすでに離婚しているという誤った認識が生まれてしまったと告白し、謝罪した。しかしマスコミはそれを曲解させ矮小化した。バーニングの情報操作は完全にネグり、不倫に焦点をあてて、禁断の直撃取材まで敢行したのだ。

 そして、その告白は“離婚しない豊原へのあてつけ”“身勝手に結婚を望んでいる”妻に対する優越感”などであると得意げに解説した。つまり自分たちの常識の押し売り、押し付けだ。それは小泉自身、「再婚を望んでいない」といくら言っても聞く耳を持たないほど。

 今回もやはり同様のようだ。「女性自身」は、小泉の休業について交際相手の豊原との“結婚”と結びつけ “完全に奪う”作戦だとしてこう解説した。

「これまで豊原さんのために多くを犠牲にしてきた小泉さんは、“彼にも何かしらの決着をつけてほしい”と考えたのでしょう」
「(女優復帰までの)2年間が豊原さんに与えた“猶予期間”なんです」

 そのほか、交際が長くなると相手との関係性の発展を求めるとか、小泉が表舞台で活躍すると相手の妻を刺激するだとか、いろいろ勝手に推測しているが、結局、前回同様、バーニングに忖度したかのような、小泉バッシング記事としか思えない。小泉がいくら言葉を尽くして説明しても、“不倫”“結婚”と矮小化し続ける芸能マスコミ。今回「自身」の直撃に小泉は口を閉ざしたままだったというが、小泉がもう口をきく気にさえならないのは当然かも。

 SMAP独立騒動で妙な脚光を浴びてきた森且行。騒動の渦中には家族との別居と不倫報道まで飛び出したが、今回「セブン」の直撃にその不倫相手との交際宣言をしてしまった! 新しい地図で露出も多かったし、開き直るしかなかったんだろうね。嘘を突き通す政治家や官僚よりも、よほど好感が持てる。

有働由美子アナ、『NEWS ZERO』メインキャスター就任で注視すべき点

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 NEWS・小山慶一郎と加藤シゲアキの未成年飲酒騒動に続き、今度は手越祐也も。ジャニーズにとって、今回発覚したのは氷山の一角で、こういったことは日常的なのでは? との疑問が浮かぶが、手越はなんのお咎めもなくW杯キャスターを務めている。大丈夫か? 日本テレビ。

第417回(6/14〜6/19発売号より)
1位「有働由美子にNO! 早くも逆風! 大物女性キャスター『不穏な視線』」(「女性セブン」6月28日号)
2位「浅田真央 同居開始で姉へ苦言『舞は奔放すぎ!』」(「女性自身」7月3日号)
3位「花田景子さんショック! 貴源治『二股愛のラブホ現場』」(「女性自身」7月3日号)

 NHKを退職した有働由美子が、10月から日本テレビのニュース番組『NEWS ZERO』メインキャスターを務めることになったが、“現場主義”“ジャーナリズム”を掲げる有働アナに「女性セブン」は手厳しかった。池上彰の「そんなに簡単に“ジャーナリスト”を名乗ってほしくないな」との言葉を紹介し、他局の安藤優子、長野智子、膳場貴子といったキャスターの実力と有働アナの経験値を比較する。

 確かにそう考えると有働アナが日本テレビを選択したのは、理由があったことがわかる。実力派看板女性キャスターが不在だから。

 だが記事には、さらに重要な指摘もある。それが『NEWS ZERO』と安倍政権との関係だ。これまで『NEWS ZERO』のキャスターを務めていた元官僚の村尾信尚が、有働アナのキャスター就任で降板になるが、その理由をこう記している。

「(村尾は)安倍長期政権のもとは“反安倍”はやりにくいと、上層部の一部から疎んじられたところもある。そのため村尾さんを外そうという動きもあったと聞きます」(テレビ局関係者のコメント)

 確かに“安倍応援団”の日テレにあって、村尾キャスターは安倍政権の政策に批判的なスタンスをとることも多く、2014年12月の総選挙特番では、インタビュー中に安倍晋三首相がブチ切れてイヤホンを外し、自説をまくしたてるという“事件”を引き起こした。それが上層部にとってはやはり疎んじる原因となり、さらに有働アナの起用につながったのか――。ということは、有働アナが政権にとって安全パイということでもある。

 さらに記事には有働アナとタッグを組むことが有力視される青山和弘記者について、テレビ局関係者は「村尾さんとは逆に安倍官邸に近いことで有名。今後は政局報道も官邸の気分を損ねることなく“スムーズ”にいきそうです」とも指摘している。

 有働アナはそんな日テレの思惑に、やすやすと乗るのか、それとも――。『あさイチ』(NHK)は原発や戦争、米軍基地問題、夫婦別姓、セクハラなどの問題を取り上げ、疑問の声を上げてきたが、一方で有働アナは正面から政権批判に取られるような言葉はほとんど発してこなかった。10月からの“ジャーナリスト”有働がどのようなキャスターぶりを見せ、報道をするのか。好感度が高いだけに、注視が必要だと、あらためて問題提起をしてくれた良記事だった。

 3年ほど前から、“実は不仲”“確執があった”ことを告白してきた浅田真央と舞姉妹。それは母親の“呪縛”が原因だったが、その関係は母親の死をきっかけに良好に転じ、最近ではアイスショーで共演したり、雑誌モデルを一緒にしたりという仲良しぶりを見せている。そんな姉妹が今度は同居を始めるらしいと、「女性自身」が報じているのだ。

 その理由は姉・舞の“奔放さ”だという。つまり男関係ね。確かに記事にも列挙されているように、これまで舞は数々の熱愛が報じられてきた。シクラメンのDEppa、バトントワラーの渡辺翔史、そしてONE OK ROCKのTaka。そんな姉の私生活(男遍歴)に妹の真央がダメ出し、同居を決意したんだって。

 2人はますますいい関係を築いているんだなと思わせるエピソードだが、そこで気になるのが真央の恋愛について。記事にも、姉の監視が落ち着くまで、恋も結婚もお預けと紹介されているが、本当にそうなってしまうのか。

 でも、たぶん大丈夫。今の浅田姉妹は真央が引退しての新活動、舞の芸能活動売り出しの真っ只中。つまり利害が一致しているが、生活も男性観もまったく違う2人だし。恋愛体質の舞が、妹の監視があるからといって、そうやすやすとその体質から脱するなんてあり得ない。そのうちお互いにブチ切れて同居解消かも。そうなれば芸能マスコミにとってもおいしいしね。“確執が再燃!”なんて記事もできるし、暴露体質もありそうな舞の爆弾インタビューの可能性も。美人姉妹の今後の関係には興味津々。

 なぜ!?  そんな疑問が頭をよぎるスクープだ。一連の“貴乃花親方騒動”が一段落した今、部屋の十両力士・貴源治の熱愛スキャンダル。そう、付け人を暴行した貴公俊の双子の弟の方ね。

 記事によると貴源治が女性とラブホへ。もちろん貴源治は独身だから別に問題はないが、後日「女性自身」記者が直撃すると、そこには別の女性が。そして貴源治はラブホへ行った女性とは別の女性と交際していることを記者に告げた――。

 なんなんだ、この記事は!?  というか、そもそもなぜ貴源治を張り込んだ!? どんな読者層に需要がある!? 誰がこの二股記事に興味がある!? わからん。

NEWS・小山と加藤をフォロー!? “被害者女性バッシング”する「女性セブン」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 米朝首脳会談がいよいよ始まった。朝鮮半島の非核化をぜひ実現してほしいが、これまで蚊帳の外でバカのひとつ覚えのように「圧力」を叫んできた安倍政権が、今回の会談の成果次第でどう出るのか。注視したい。

第416回(6/7〜6/12発売号より)
1位「NEWS小山慶一郎 加藤シゲアキ 未成年飲酒騒動 あの夜の会話をネットで流出させた『女子の正体』」(「女性セブン」6月21日号)
2位「小出恵介 事務所退社のウラに“あの人”の影」
「高畑裕太“ついに舞台出演が決定!”芸能界復帰の青写真と『母と相談するのはもうイヤ!』明かした“自立心”」(「週刊女性」6月24日号)
3位「倉本聰 北の国から“因縁30年”を怒告発『人間性も仕事も全然… 俺はビートたけしを認めない!』」(「女性自身」6月24日号)

 いやはや、「女性セブン」の御用ぶりは本欄で何度も指摘してきたが、今回はかなりひどい。

 NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキが、未成年の女性に飲酒を強要した一件。これを報じた「週刊文春」(文藝春秋)では、2人と同席していた未成年女性を突き止め直撃し、ジャニーズ事務所も流出した音声が本人たちのものだと認めた。そのため飲み会を主催した小山には活動自粛、そして加藤にも厳重注意という処分が下されたが、問題は「文春」と同日発売の「セブン」だった。同じく未成年女性との飲酒について報じているものの、その内容は、飲酒を強要された“被害者”であるはずの女性へのバッシングだったからだ。

 そもそもタイトルの「女子の正体」からも明らかだが、記事の切り口は女性を誹謗中傷することで、小山と加藤をかばおうとしようとしている。もちろん内容もひどい。

 例えば、飲酒を強要された未成年女性が六本木のガールズバーで「接客のアルバイト」をしていることを記した上で、その店が「芸能人と“お近づき”になることを目的としている子もいるという」と紹介、さらに女性がSNSで芸能人と知り合いだと自慢していただとか、そもそも女性自身が20歳だと嘘をついたなどと書き立てた。

 その上で、こうした録音データがネットで公開されることに対して、プライバシーの侵害や名誉毀損で損害賠償の請求は可能だという弁護士のコメントまで載せている。

 「セブン」はここ最近、セクハラやパワハラ記事で良記事を掲載していただけに、あぜんとするが、それも「セブン」とジャニーズの関係を考えると当然かもしれない。というのも「セブン」記事は「文春」が小山、加藤のスキャンダルを掲載することを知ったジャニーズが、それに合わせて仕掛けたものだと言われているから。

 それにしても、その内容はまるで桶川ストーカー事件の被害者女性バッシングをも思い出させるほど。さらに悪質なのは、この問題を取り上げたワイドショーの一部は、この一件を「セブン」のスクープのように扱うだけでなく、その論調に乗るように小山と加藤の擁護をしていたのだ。

 この国の女性の人権は、その都度のメディア、権力の都合に合わせて翻弄されるものらしい。“女性”週刊誌と銘打っているくせに!!

 そして同様に、二枚舌、ご都合主義を見せたのが「週刊女性」だ。まずは未成年飲酒・淫行で無期限謹慎中だった小出恵介が所属事務所を退社したことを取り上げているのだが、その背景には、こんな事情が。なんでも所属事務所は復帰の青写真を描いていたものの、小出自身の“謹慎中の夜遊び”が原因でなかなか実現できず、そこにきてTOKIO・山口達也事件が勃発し、復帰を断念したというのだ。この記事はワイドの1本で、一方、トップ特集が問題の高畑裕太ネタだ。

 記事では酒を飲み、強姦致傷容疑で不起訴になった高畑の舞台出演が決定したとして、高畑本人に直撃している。だが返ってきたのは「いや、そんなことは全然ないですよ」という答え。それでも「週女」は高畑に30分近く取材、「ほとんど復帰を前提としているかのような答え」と、その感想を書いている。

 でも、その一問一答を見ても、高畑は復帰を断言していないし、舞台出演も否定。にもかかわらず、タイトルに“舞台出演が決定!”って。

 なんだか高畑の復帰を後押ししている記事に見える。確かに、小出と高畑のケースには大きな違いがあるが、2つの記事のスタンスには“女性に対する事件”として大いに矛盾がある。

 これも何か“大人の事情”があるのかも。

 倉本聰が「日刊ゲンダイ」(日刊現代)の連載でビートたけし批判をしたことについて、「女性自身」が取り上げている。他メディアの追っかけ的記事、しかもたけしへの痛烈批判を「自身」が掲載する。やはり独立問題以降、少なくとも紙媒体の中でたけしの“立ち位置”は変わった。暴落!?

勝間和代、確固たる地位も経済的基盤もある有名評論家が“カミングアウト”した意味

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 財務省の決裁文書改ざん問題で、佐川宣寿・前理財局長ら38人が不起訴に。そして内部調査でも“佐川の指示”とトカゲの尻尾切り。麻生太郎財務相はその原因を質され、「それがわかりゃ苦労せんのですよ」と開き直った。独裁国家のやりたい放題、だな。

第415回(5/31〜6/5発売号より)
1位「勝間和代×同棲美女恋人 愛と性を語る」(「女性セブン」6月14日号)
2位「日大アメフト『悪質タックル』大炎上させた“汚い大人の事情”」(「女性セブン」6月14日号)
3位「広瀬香美 前事務所の芸名使用禁止は『嫌がらせ』一方的な言い分に“法律の神様”が下した答え」(「週刊女性」6月19日号)

 経済評論家の勝間和代が女性と交際し同棲していることを公表して話題となったが、その勝間とお相手女性の増原裕子さんが「女性セブン」に登場、出会いから現在までの状況、そしてLGBTについて語っている。

 LGBTについてそれほど知識がなかったらしい勝間だが、増原さんのFacebookを見たことがきっかけで出会い、今年1月に自分の思いを打ち明けたことから交際、同居がスタートしたというこの2人。

 このニュースを聞いて“こういう手もあったのか”と思った。現在の日本では残念ながらLGBTに対する理解は、まだまだ進んでいるとはいえない。特に安倍政権下で、こうした問題に取り組むべき政治家たちによる、差別や偏見を助長するような言動がしばしば見られるし、2017年に改訂された教育指導要領でも「LGBTを指導内容として扱うのは、保護者や国民の理解などを考慮すると難しい」として却下された。国連人権理事会からも、日本のLGBTに対する差別を指摘されたほどだ。

 そんな中、勝間という著名人、しかも2度の離婚歴と3人の子どもがいる女性が、49歳にして女性のパートナーを得た。相手は一般人とはいえ、13年に元タカラジェンヌと同性結婚式を挙げて話題になった40歳女性だ。確固たる地位も経済的基盤もある大人の女性が、しかも論客としても知られる有名評論家がカミングアウトした。彼女は影響力もあるし、弁も立つ。LGBTに目くじらをたてるであろう保守層やおやじどもも、ヘタな批判ができにくいかも、と思ったからだ。

 これがまだ20代や30代なら、無理解な日本社会においてパージされ、仕事もなくなる恐れを考えてしまう。しかし勝間ほどになれば、皆無とはいえないが、そうした心配は若手ほどないのではないか。

 しかし、勝間のコメントを見ると、やはり現状は厳しいようだ。2人が同居した理由も「会いたいと思っても、外では会いにくい」からで、関係を「公にしたら何が起こるかわからないと不安でした」という。さらに仕事にしても同様だった。

「私がカミングアウトすることで、一緒に仕事をする人にもどんな影響があるのか想像もつかないので、仕事に影響が出ることは最小限にするつもりでした」

 勝間をしてこうなのだ。そうした現状の中で、今回の勝間のカミングアウトは意義あるものだと思う。だが、これが“話題”ではなく“当然”として受け止められる社会になってほしい。性や生き方は多種多様、そんな常識を受け入れられる社会になる日を祈って。

 日大アメフトの危険タックル問題は、日大の対応の悪さもあり、日大そのものの体質にまで批判が殺到。ワイドショーも連日この問題を取り上げ続けている。そんな中、「セブン」の“汚い大人の事情”とのタイトル記事。ワイドショーと同様、アメフト部の内田正人前監督やいまだ会見さえ開かない田中英寿理事長への批判かと思ったが、その予想はいい意味で裏切られた。

 そこに書かれていたのはメディア報道に対する考察、批判だったから。

 記事では、あの危険タックルの迫力ある、しかもクリアーな映像がなければ、ここまで騒動は広がらなかったとして、こう指摘している。

「『タックル映像』が初めて『めざましテレビ』(フジテレビ系。5月14日放送)で流れると高視聴率をマーク。テレビ業界にはその噂が広まり、後追いするワイドショーやニュース番組が続出。あれよあれよという間に“社会現象”になった」

 さらに5月23日の内田前監督らの会見にしても、“画”が欲しいテレビ局が女子アナなどを送り込み、何度も同じ質問をしたという。

「他の記者が同じ質問を聞いたら自分はその質問はしないものです。しつこく聞いたのはテレビ局の都合のように感じます。(略)“ウチの女子アナが活躍していますよ”というアピールにも見えます」(記事中の立教大学メディア学・砂川浩慶氏コメント)

 わかっちゃいるが、数字、数字、ということだろう。もちろん、危険タックルを指示したのにシラを切る内田前監督はじめ、日大の体質は問題があることは当然だ。しかしこの間、財務省の決裁文書改ざんや加計学園問題でもさまざまな動きがあったが、それ以上にまさに血眼の“日大”報道を繰り返しているテレビ、ワイドショー。日大の“大人の事情”同様、テレビ局の“大人の事情”もえげつない。

 広瀬香美の事務所トラブル。またしても“芸名を使わせない”騒動だ。これを取り上げた「週刊女性」は、「“辞めたら芸名を使わせない”は、“事務所のいうことを聞け”ということ。これはもう嫌がらせですよね」との弁護士コメントを掲載、今回の事務所のやり口を糾弾した。しかし――。のん(本名・能年玲奈)に同様のトラブルがあった際には“能年が洗脳された!”と大々的に報じてたっけ。今回も能年の話は一切なし。事務所との関係で、立ち位置はコロコロ変わる。

中居正広の独立はない!? 「新しい地図」との差を生んだ残酷な1年

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 野田聖子総務大臣兼女性活躍担当大臣が、メディアで働く女性記者からセクハラ実態のヒアリングを行った。加害者には官僚、政治家もいて「壮絶な例」も多かったとか。ぜひその具体的事例と加害者実名を明かしてほしい。

第414回(5/24~5/29発売号より)
1位「独占キャッチ 中居正広 『決断の6月』に激震発言」(「女性セブン」6月7日号)
2位「南果歩 『謙さんには借金が…慰謝料10億円? そんなの嘘!』」(「女性自身」6月12日号)
参照「渡辺謙ついに全面降伏 南果歩へ『10億円離婚』」(「女性セブン」6月7日号)
3位「東京都狛江市 セクハラ市長の余罪」(「週刊女性」6月12日号)

 確かにあれから1年がたったんだな。元SMAP3人のジャニーズ事務所退所が明らかになった昨年6月から。そして、独立派リーダーだったはずの中居正広がまさかの残留をすることが報じられてから。当時、中居の今後に関し、「1年か2年後に3人と合流」という情報がさかんに流布された。中居のとりあえずの残留は決して裏切りではなく、3人を守るためであり、また仕事を共にしているスタッフへの配慮だと。

 そして今回「女性セブン」に掲載された情報は、それを裏付けるようなものだった。例えば、最近になって中居と香取慎吾が和やかに会食していたり、またラジオでも3人の新曲を “自分も加わらなければダメ”というニュアンスで紹介、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「ビストロSMAP」の思い出を語ったり、中居のテレビ番組に「新しい地図」カレンダーが映りこんでいたり。

 だが、しかし、記事の結論はそうした情報、つまり“中居独立”とは真逆のものだった。かなり断定的に“独立はない”と。

 確かにそうなんだろうな。「新しい地図」の3人はネットなどの新天地で新たな仕事をスタートさせ、順調に軌道に乗せている。一方の中居は、相変わらず司会業など地上波で活躍している。たった1年弱という年月だが、それぞれの立場、地位は大きく変わり、それぞれ責任ある立場にいる。残酷な1年でもあった。今、中居が独立しても双方なんのメリットもない。それが1年という残酷な月日だったのかも。しかも元SMAPにとって“魔のメモリアル”6月がもう目の前なのに、中居独立に関して掘り下げて報じるメディアは少ない。そもそも話題的にもう落ち着いてしまっているのだろう。中居の周辺で独立を匂わせる劇的な動きもないし。

 あーあ。少し、いやかなり期待していたんだけどな、中居の独立。いや、今年は“ない”だけかもしれない。来年は――。しかもこの「セブン」記事、ネットの「ポストセブン」に掲載されなかったことで、波紋を呼んでいる。ジャニーズにとって、それほど不都合とは思えないが、もしや――。来年に期待をつなぎたい。

 渡辺謙と南果歩の離婚について「セブン」がその内幕を報じている。そのひとつは2人が結婚の前に交わしていたとされる「婚前契約」の存在だ。例えば浮気をしたり、暴力を振るったり、経済的問題が起きた際にどうするのかを取り決めるような“契約書”だ。そして「セブン」によると2人の婚前契約には“渡辺になんらかの不都合があって離婚する際には南に財産のほとんどを譲る”という条項があったという。それに基づき、不動産など南への財産分与は10億円也! 

 さすがは世界の渡辺、慰謝料も欧米並み! 太っ腹! と思いきや、本日発売の「女性自身」がそれに真っ向から噛み付いた。「自身」は先週発売の「セブン」記事を見て、南本人に直撃を行い、「セブン」の記事内容を否定させたのだ。

「10億円なんて、とんでもない。全部嘘です! だって(渡辺には)借金しかなかったんですもの……」

 10億どころか、借金があったとは。さらに「自身」は南から「そんな記事にいちいち反論していても仕方ないですからね」と「セブン」批判のコメントまでゲット、ついでに南の友人という人物からも「婚前契約」なんて交わしてないとして「(南は)あまりに根も葉もない記事にあきれていた」とのコメントまで掲載したのだ。

 確かに、渡辺と南の離婚報道に関し、「自身」はほかの女性週刊誌を一歩も二歩もリードしてきた。いや、それが真実かどうかはともかく、南本人や渡辺の所属事務所ケイダッシュにかなり食い込んでいると思われる記事を掲載してきたのである。例えば昨年、渡辺の浮気が発覚し、離婚騒動が浮上した際は、不倫騒動にもかかわらず夫婦の絆をさかんに強調、さらにケイダッシュの川村龍夫会長からの異例のコメントを掲載していたほど。

 ということで、今回の「セブン」VS「自身」バトルは南に大きく食い込んだ「自身」の勝利となったが、そもそも「自身」は南の代弁者なんだろうな。そして、南もメディアの使い方が上手なようで。

 地方議員によるセクハラ問題は後を絶たないが、最近ワイドショーなどで話題なのが東京都狛江市の市長によるセクハラ。「週刊女性」では問題になっている女性職員へのセクハラだけではなく、狛江市長はほかでも数多くのセクハラ・パワハラを行っていると報じているが、興味深いのが、こうした卑劣なセクハラに関し、「サービス精神」「大げさ」「受け取り方の問題」と擁護する声を紹介していること。そしてそのコメントの主は「70代男性」に「81歳男性」だって。高齢男の“意識”を炙り出すために、わざわざこんなコメントを載せたのか!? なるほどね(笑)。

小室哲哉、西城秀樹、坂口憲二……超高齢社会を象徴する“病気ネタ”満載の「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 本日発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の表紙がかぶっている。明日デビューするジャニーズのKing & Prince。新聞社系老舗週刊誌の現在の失墜、気概のなさを感じるようで悲しかった。

第413回(5/17〜5/22発売号より)
1位「小室哲哉最後の告白! 『左耳は聴力ゼロに…僕にとって音楽は苦痛だった』」(「女性自身」6月5日号)
2位「川谷絵音 元カノのお友達モデルと連夜の“時間差”お泊まり愛」(「週刊女性」6月5日号)
3位「南果歩 “サレ妻”が手にする不貞の対価」(「週刊女性」6月5日号)

 小室哲哉が「女性自身」の直撃取材に引退宣言後初めて応じている。突発性難聴の悪化で“音”から逃れるため入院していたという小室だが、5月中旬に退院し、帰宅途中での「自身」直撃に対して、“これが最後の取材”として現在の心境や今後のこと、そして妻KEIKOについて語ったのだ。

 その内容は体調が思わしくないこと、“不倫”と報道された看護師女性とは現在でも治療での付き合いがあること、KEIKOとは音楽で結びついてきたが、自分の難聴も含めてそれが難しくなった苦悩、そして引退の撤回はないこと、などなど。

 それは苦渋に満ちたものだ。自分の病に妻の介護、そして音楽家という仕事の喪失。90年代、飛ぶ鳥を落とす勢いだった超売れっ子プロデューサーの光と影を思わずにはいられないが、今週の「自身」は、この小室の記事に代表されるように、心が苦しくなる記事のオンパレードだ。

 ほかにも享年63という西城秀樹の早すぎる死、42歳である坂口憲二の闘病リハビリ生活、元SKE48で25歳という若さながら乳がん手術を受けた矢方美紀のインタビュー、さらにはがん保険をどう利用するかの紹介記事、そして広告も高齢者向けのサプリなどてんこ盛り。

 超高齢社会といわれる昨今、ネットの普及などで紙媒体読者もますます高齢化していき、それが誌面にもますます反映される。病気ネタが多くて、なんだかため息さえつきたくなった。ちなみにもう1つ。辻仁成の連載コラム「ムスコ飯」でも、辻が突発性難聴を告白。自分が来年60歳になること、まだ10代の息子の将来について「もうしばらく、なんとか息子のそばに置いてください」と神頼みするほどに思いを馳せていた。つらい。ハァァ〜。

 “ゲス不倫“という言葉を一気に社会に広めた張本人、ゲスの極み乙女。川谷絵音の熱愛がまたしても発覚した。今度は元カノの友達、だって。

 ベッキーとの不倫大騒動からあまり時を置かずして、当時未成年タレントだったほのかりんとの飲酒、お泊まり交際が発覚し、そのゲスぶりを遺憾なく発揮した川谷だが、今度のお相手はほのかりんのお友達で「JELLY」(ぶんか社)専属モデルの松本愛。すごいな。川谷とほのかりんは昨年8月に破局報道があったが、では松本とはいつから? 二股だったってことはないのか? 記事には明記されていない。しかし、こんな記述がある。

「川谷さんのほうが(ほのかに)ぞっこんだったそうですが、別れは川谷さんからだったそうです。松本さんが関係しているかはわかりませんが、別れる直前はケンカが絶えなかったそうですね」(スポーツし記者のコメント)

 ほのかとのケースでは、かなり開けっぴろげな交際をしていた川谷だが、今回は自宅マンションへ入るのも時間差で、しかも別のタクシーでとかなりの警戒ぶりだ。さらに、ほのかは2人の関係を知っているのかという「週女」の直撃にも「何も話せない」と、これまでの川谷とは違った反応。

 警戒していたのはマスコミにバレること以上に、ほのかにバレることだったりして。

 ついに渡辺謙と南果歩の離婚が成立した。このタイミングはNHK大河ドラマ『西郷どん』の撮影が終了したからだという。しかし上記の川谷と同様、社会や芸能マスコミは不倫した男に甘い一方、女には異常に厳しいことを露呈した一件でもある。なにしろ渡辺は、不倫発覚後もなんら問題がなかったかのごとく、NHK大河やCMに出演していたことがその証拠だろう。いくら大物とはいえ、ベッキーや芸能界引退に追いやられた江角マキコほか多くの女性芸能人との“差”は歴然だ。そして記事のタイトル“サレ妻”って……。「週女」によると、これは夫に不倫を“サレた”妻という意味らしいが、このネーミングのセンス、嫌いです。