キャンドル・ジュン氏の「暴行・不倫・モラハラ報道」が恐怖を感じさせるワケ

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 大きな動きが。ついに市川猿之助が母親に対する自殺幇助の疑いで逮捕された。だが父親はどうだったのか、心中に使われた薬やビニール袋は廃棄され、見つからない中、まだまだ謎が多い。猿之助の心境も含め、事件の真相究明が待たれる。

第656回(6/22〜6/27発売号より)
1位「キャンドル・ジュン氏 『妻子を守る』“聖人夫”の裏の顔 元事務所スタッフへの暴行&愛人囲い」(「週刊女性」7月11日号)
参照「広末涼子 『不倫中毒』聖人夫苦難と狂気の12年」(「女性セブン」7月6日号)
2位「キャンドル劇場会見に見たモラハラの火種――」(「週刊女性」7月11日号)
3位「出川哲朗 ヤバいよ、ヤバいよ! 岡村隆史も羨む『年収5億円!』(「女性自身」7月4日号)

 やはり出てきたか。広末涼子不倫騒動、そして夫のキャンドル・ジュン氏の会見がいまだにメディアをにぎわせているが、出ました。夫キャンドル氏の醜聞が。

 その予兆はあった。キャンドル氏の会見以降、“妻に対する愛が深い”“外見と違い誠実な人柄”などとキャンドル氏の評価は急上昇、そして名付けられたのが“聖人夫”なる称号だった。たとえば「女性セブン」最新号でも、キャンドル氏を持ち上げる言葉がずらり。「真剣にいまも広末さんのことを思っていることが伝わりました」「(妻の不倫を心にとどめていたのは)妻と家族を愛するがゆえの行動だった」

 しかし、マスコミは狡猾で意地悪だ。こんな持ち上げ方をされれば、逆張りをして話題をさらおうと考える。もちろんターゲットは聖人夫キャンドル氏だ。そして先週の「週刊女性」でも、それは“匂わ”されていた。

「さらにここに来て、巷ではジュンも実は……で、トリプル不倫説までささやかれる始末。どうなる――」

 そんな情報を掲載していた「週女」だったが、やはりこの情報には根拠があった。今週号でキャンドル氏の不倫だけでなく暴行騒動までぶち上げたのだ。

 暴行を受けたと訴えるのは、キャンドル氏と10年以上の付き合いだった元スタッフだ。事情はかなりややこしい。この男性、キャンドル氏が運営する会社で働き、そこで出会った女性と結婚した。が、新入社員の女性と“不倫”してしまう。それがキャンドル氏にバレたところ、“俺の女に手、出したな”と殴る蹴るの暴行を受けたというのだ。全治2カ月。男性は、その後もキャンドル氏から嫌がらせを受けたという。つまり愛人を取り合ったということだ。一方、キャンドル氏は「週女」の取材に対し暴行は認めたが、不倫は否定している。

 でも、ちょっと驚いたのは被害者男性、暴行された当時に結婚していた女性とは別れ、新入社員の不倫女性と現在は再婚しているということだ。そして、この女性が今は夫である被害者男性にキャンドル氏との不倫を打ち明けている。ということは、キャンドル氏の不倫は事実と考えるのが妥当だろう。

 それにしても、キャンドル氏が運営する会社は男女関係やりたい放題なのか、乱れまくっているのか。そんなことを思ってしまった被害者男性の告発だった。

 さらに今週の「週刊女性」にはキャンドル・ジュン氏に関する興味深い記事が掲載されている。それが「キャンドル氏モラハラ説」だ。記事では、心理カウンセラーがキャンドル氏のモラハラ気質をいくつも指摘しているのだが、あまりに納得の分析だ。

「丁寧な言葉で穏やかな口調は一見、広末さんを持ち上げているようですが、よくよく聞くと全力で下げています」

 こう指摘した上で、キャンドル氏の会見が広末涼子の了解を得てないこと、妻に離婚を切り出されているのに、その意思を尊重せずに不倫を攻め続けたこと、不倫相手の鳥羽周作氏に電話をかけアポが取れないと押しかけ、会見で全てバラすなどの行動も暴力行為に等しいと解説する。

「モラハラ気質の夫は妻を所有物のように感じているので、妻の同意は得なくてもいいものだと思っている」
「会見の冒頭で聞かれていないご自分のストーリーを30分以上にわたりお話しされたのもご自分の世界だけを大切にされている印象を受けました」

 うーん、納得してしまった。さらに、このモラハラ解説を読んだ上で、もう一度1位の“不倫&暴行”記事を読むと、さらに気になることが。「週女」がキャンドル氏に直撃取材をした後、被害者男性にキャンドル氏からメールが届いたという。その内容がかなり強い。モラハラ、というか脅しにも思えるものだったから。長文で全体を見ないと、なかなかその恐怖は感じられないと思うので、ぜひ「週女」記事を読んでほしい。1位と2位の記事を読むと、怖い――。

出川哲郎の年収記事にほっこり

 そんなドロドロな記事が多い中、ほっこりしたのが出川哲郎の年収記事。岡村隆史がテレビ番組で8億円と暴露したが、しかし「女性自身」がいろいろ調べた出川の年収は5億円だって。大活躍だもんね。芸人仲間やスタッフにも人望があるもんね。視聴者にも好かれているものね。最強だな、すごいな。元抱かれたくない有名人ナンバーワン!!

広末涼子、トリプル不倫説からキャンドル・ジュン氏の実父も登場! 再婚まで示唆する週刊誌

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 思えばここ数カ月、重大芸能ネタラッシュといった状況にある。ジャニーズ事務所の性加害問題、猿之助一家心中疑惑事件、そして広末涼子の不倫大騒動に永山絢斗大麻所持で逮捕、などなど。ほかにも細かいものを含めると近年まれにみるラッシュといえる。女性週刊誌も「女性セブン」が猿之助事件に大きく関わったが、今後もどでかいスクープを期待したい。

第655回(6/15〜6/20発売号より)
1位「広末涼子 『これが最後の恋』女優引退&再婚へ」(「女性セブン」6月29日号)
同「広末涼子 強行再々婚に待ち受ける『のぼせ不倫男』の拒絶」
「広末涼子のW不倫報道で夫の注目度が再上昇! 騒動の行方は」(「週刊女性」7月4日号)
同「広末涼子 奔放不倫の代償は10億円」(「女性自身」7月4日号)
2位「独占スクープ沢尻エリカ 『また演じたい』1200日ぶり衝撃美貌撮」(「女性セブン」6月29日号)
3位「市川猿之助 偽装心中なら『殺人罪で極刑』」(「週刊女性」7月4日号)

 広末涼子不倫騒動が拡大の一途を辿っている。当初「週刊文春」(6月8日発売号・文藝春秋)の不倫報道第1弾ではその事実を否定していた広末とそのお相手・鳥羽周作氏だが、「週刊文春」(6月15日発売号)が第2弾として2人の交換日記、ラブレターなどを公開することがわかるや、一転、2人そろって不倫を認めたからだ。さらに18日には広末の夫・キャンドル・ジュン氏が単独で会見、鳥羽氏に対する怒りと、広末家の赤裸々な実情を語ったことも、大きな話題となっている。

 そんなキャンドル氏会見以前の情報(発売日関係で会見内容は間に合っていない)だが、女性週刊誌3誌とも広末不倫ネタを取り上げている。その“方向性”はなかなか興味深い。というのも「女性セブン」、「週刊女性」がともに広末離婚と鳥羽との再婚を示唆しているからだ。

 まずは「セブン」。広末の知人の匿名コメントとして、「彼女は『芸能界を辞めてもいい』と引退も辞さない構えで、鳥羽さんとの再婚を視野にいれている」と話しているのだ。さらにこの広末知人のコメントはこう続く。

「広末さんの不倫についてジュンさんは報道以前から疑っていたようで、夫婦の信頼関係は崩壊しつつあります。広末さんは夫と離婚して鳥羽さんと再婚するつもりで、夫に慰謝料を払ってでも関係を清算しようとしています」

 このコメントの内容の一部はその後行われたジュン氏の会見の内容とも合致する。会見でジュン氏は広末が時折豹変して濃いメークやハデな格好で外出、またジュン氏が広末の不倫を疑い(広末に内緒で)相手男性と接触、示談したことがあったことを明らかにしているからだ。

 また、この「セブン」は、広末と鳥羽氏のラブレター報道と同じ発売日のものだが、この知人は「広末さんと鳥羽さんは熱い“ラブレター”をやりとりしていたそうです。どうもそれを家族が見てしまいショックを受けたと聞きました」とも語っており、その証言内容の信憑性は高いと思われる。

 また記事には広末の知人だけでなく、鳥羽氏側の知人による“鳥羽氏も妻との離婚を望み弁護士を立てて離婚協議に入る”という証言まで掲載されているのだ。

 恋は盲目というわけだが、この「セブン」報道を補強するように、その後発売された「週刊女性」も2人の“再婚説”について考察している。記事によると離婚・再婚を熱望しているのは実は広末のほうで、広末は現在でも鳥羽氏にぞっこんなのだという。しかし一方で、「週刊文春」にものぼせ上がったコメントをしてしまった鳥羽氏だが、今ではその熱も徐々に冷めてきているとして、鳥羽氏の知人がこんなコメントを。

「初めは夢にまで見た状況に舞い上がっていましたが、家族や仕事など“現実”を失う恐怖心も湧いてきた。その結果、鳥羽さんのことが好きで好きでたまらない広末さんの気持ちが、だんだん重荷になってきたのかも」

 つまり「セブン」「週女」ともに広末は再婚を望んでいることは共通するが、「週女」によれば、現在すでに鳥羽氏の心は変わってきてしまっているということだ。どうなんだ? 

 真相はまだわからないが、もうひとつ広末ネタの女性週刊誌記事を比較する上で面白いことがあった。鳥羽氏の心変わりを指摘する「週女」は、一方でキャンドル氏の実父(広末の義理の父)を直撃、《「なにも聞いていませんし、知りません」と、言葉少なだった》とその様子を伝えている。が、同じくキャンドル氏の実父を直撃した「女性自身」に対してはかなり赤裸々に語っていることだ。

「女優さんだけにこれまでも(男性関係については)話題になったことはあったようです」
「でも、今度のことはいままでとは違うようです……」
「母親が家の外で、ほかの男性とああいうことをしていたと知ったら、子供としてはどうしたらいいかわからないじゃないですか」
「これからジュンがどうなるのかというよりも……、3人の子供たちが心配でなりません」

 直撃取材に関しては「自身」が圧勝だ。が、しかし、「週女」は巻頭の広末特集記事とは別に、ワイド記事でも広末ネタを掲載、注目度上昇中のジュン氏に、こんな真偽不明のウワサをぶち込んでいる。

「さらにここに来て、巷ではジュンも実は……で、トリプル不倫説までささやかれる始末。どうなる――」

 ぜひ「週女」には、この“ジュン氏不倫”の真相を報じてもらいたい。

 広末不倫以外で、今回の女性週刊誌のなかでも目を引いたのが「女性セブン」の沢尻エリカ近況ネタだ。麻薬取締法違反で沢尻が逮捕されたのが3年半ほど前の2019年11月、執行猶予3年、懲役1年6月の判決が出たのが翌2020年1月、そしてその執行猶予が今年2月に明けた。執行猶予という禊も済ませた今、沢尻はどうしているのか、という記事である。

 しかし、その記事内容はすごかった。現在でも変わらぬスタイルと美貌、沢尻を支えた家族の結束、自身の深い反省、今でも複数のオファーが届く沢尻への業界の期待感などなど、沢尻に対する礼賛で埋め尽くされている。そして驚いた。「セブン」翌日発売の写真週刊誌「フライデー」(講談社)にも「スクープ撮 沢尻エリカ変わらず美しい『吹っ切れた笑顔』を独占キャッチ!」と題された「セブン」同様の礼賛記事が掲載されていたから。もちろん“素敵なエリカさまの近影”写真付きだ。

 事務所が仕掛けたんだろうね。執行猶予が明けたエリカ復帰を。当然、復帰していいと思う。執行猶予も明けたんだし、そのお姿をみたい。でも残念だったね。その直後、永山絢斗が大麻所持で逮捕されちゃった。タイミング悪すぎたね。エリカさま。

市川猿之助、殺人罪で死刑の可能性も

 これまで一家心中を図ったとされる市川猿之助に対し、奥歯に物が挟まったような物言いをしてきたマスコミだが、ついにみんなが思っている疑惑を「週刊女性」が正面から指摘している。

 “もし両親の同意がなく猿之助の独断で心中を決行したとすれば、猿之助は殺人罪の可能性もあり、その場合、2人殺害したとして死刑もあり得る”と。

 徹底的な捜査が待たれる。

広末涼子は蜘蛛女? 不倫とは無関係な写真を掲載する「女性自身」の無理やり後追い記事

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 LGBT理解増進法案が即日採決され可決された。しかしこの法案、その内実は“理解増進法案”というより、“差別増進法案”としかいいようのないもの。差別主義者が跋扈する日本の政治って――。

第654回(6/8〜6/13発売号より)
1位「広末涼子 『欲望すべて手中に』蜘蛛女人生」(「女性自身」6月27日号)
2位「松潤ショック!『嵐とジャニーさんの聖地』閉店トラブル一部始終」(「女性セブン」6月22日号)
3位「生田斗真 嵐のメンバーに“選考漏れ”も、主演映画やドラマが続々決定 ジャニーズ内俳優ルート選択で“一人勝ち”」(「週刊女性」6月27日号)

 やるなあ、広末涼子と有名シェフ鳥羽周作氏のダブル不倫疑惑が「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた。不倫は犯罪ではないし、家庭や個人の問題だから、無関係な人間は特にそれを糾弾する必要はないとは思っている。もちろん芸能マスコミ的には報道することは当然だが。

 そんな広末不倫報道だが、「女性自身」の後追い記事が面白すぎる。記事は今回の不倫騒動をおさらいした上で、若かりし頃の広末の“奇行”や“プッツン”ぶりを振り返る。まあ、そこまでは普通の後追い記事だ。しかし「自身」が強調したいのは、そんなことではなかった。

 記事には広末の“ある写真”が掲載されていた。それは今回の不倫とは無関係のもので、今から2年前の2021年に「自身」がドラマの撮影現場に向かう姿を撮った写真だという。その写真は広末を背後から撮ったもので、こう説明がなされている。

「背中に大きな蜘蛛があしらわれたカットソー、“ギャル風”のメタリックカラーのサンダル……。ドラマの撮影現場に向かう広末涼子(42)の私服はテイストも統一されておらず驚くほど個性的なもの」

 そして「自身」は、この2年前の広末の“蜘蛛ファッション”を“彼女の性と深い関係がある”として、なぜか心理カウンセラーに解説させるのだ。

 その解説によると、蜘蛛や爬虫類などを好む人は個性が強く、自己顕示欲が強いのだという。さらにスピリチュアル的には矛盾した存在だとも。

「広末さんも清純なイメージを持ちつつ、恋愛に対する強い衝動を秘めている可能性もあり、矛盾という意味では、蜘蛛に通ずるものもあるように思えます」
「糸でからめとるという行為は、“手に入れたい”という気持ちの強さの表れともいえるからです」

 広末不倫の後追い記事をやろうとして、しかし新しいネタがなかったんだろうね。2年前に撮っておいた写真を引っ張り出して、無理やり今回のことにつなげようと心理カウンセラーまで引っ張り出して、これまた無理やり解説させた。特に“蜘蛛”には非常にこだわりたかったらしい。記事の“締め”も蜘蛛だった。

「初めての挫折により、女優・広末涼子は“手に入れ続ける”蜘蛛的な生き方を見直すことになるのか――」

 だってさ。タイトルも“蜘蛛女人生”って、すごいな、「自身」。

ジャニー喜多川氏の性加害問題に触れずに美談を報じる「女性セブン」

 ジャニーズ事務所の性加害問題は、いまだ大きな波紋を広げ続けている。外部専門家による再発防止特別チームが発足し、岸田文雄首相が対策会議を開く方針を表明。さらに「週刊文春」では毎週連続して、故・ジャニー喜多川氏の性加害関連記事を掲載し、ジャニー氏だけでなく、マネジャーだった男性によるJr.への性加害も明らかになるなど、問題は収束するどころか拡大し続けている。

 でもね、本欄でも何度も言ってるけど、女性週刊誌の世界ではジャニーズ事務所の性加害などなかったかのような、異様な状況が続いているのだ。たとえば今回の「女性セブン」には、ある焼肉屋の閉店トラブルの記事が掲載されている。この店、有名人も足繁く通う名店だったというが、嵐、そしてジャニー氏にも縁が深いとして、こんな“素敵な”エピソードを紹介するのだ。

「田原俊彦(62才)は、テレビ番組で『ジャニー(喜多川)さんと訪れた思い出の店』として紹介」
「彼ら(嵐)がジャニーさんから『嵐』と名付けられたのはこの店なんです。ハワイでのデビューイベントの前日にここで食事をして『Youたち、嵐だから』と告げられたのだとか」
「特に松本(潤)さんはメンバーとジャニーさんの思い出の場所として記憶していて、それは相葉(雅紀)さんも同じでした」

 美談として“ジャニーさんエピソード”を挿入する「セブン」。狂っているのか!? 醜悪としかいいようがない。

ジャニーズの性加害問題に他人事の姿勢「週刊女性」

 醜悪なのは「週刊女性」も同様だ。ジャニーズタレント・生田斗真の俳優としての活躍ぶりを紹介する記事なのだが、そのなかにジャニーズの性加害に関してこんな一文が。

「生田さんはアイドルではなく“俳優”だからか、報道による影響は出ていませんね」(全国紙記者のコメント)

 俳優だから無関係? 意味不明である。しかも、まるで他人事。腐っている。

市川猿之助のハラスメントは追及して、ジャニー氏の性加害には口をつぐむ女性週刊誌の二枚舌

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 与党自民党も性加害の加担者だった!? ジャニー喜多川氏から性被害を受けたカウアン・オカモトさんや橋田康氏が性加害に対する法整備を求めて与野党の各党に訴える行動に。しかし立憲民主党や共産党は意欲的だが、自民党は消極的だ。しかも、その理由が「野党主導の議論には乗りづらい」だって。最悪だ。

第653回(6/1〜6/6発売号より)
1位「独走第3弾 市川猿之助 陰湿セクハラ『見て見ぬフリ』の醜悪」(「女性セブン」6月15日号)
2位「鈴木京香 孤独の闘病でついに! 長谷川博巳『同棲決意』白昼の献身」(「女性セブン」6月15日号)
同「鈴木京香 “同棲恋人”が深刻顔で向かった先」(「週刊女性」6月20日号)
3位「香川照之 トホホ『團子が格上!』」(「女性自身」6月20日号)

 市川猿之助のセクハラ・パワハラをスクープした「女性セブン」。当然、この問題に関しては確かに“独走”であり先鋭的だ。今週も第3弾と銘打ち、猿之助のセクハラ・パワハラを鋭く追及している。

 まず猿之助の代役を務めた中村隼人が「われわれはずっと『味方』でいようと思っています」と語ったことについて、猿之助の濃厚セクハラの実態を語った歌舞伎関係者からの、こんなコメントを紹介する。

「隼人さんは誰の“味方”なのでしょう。
『女性セブン』が2週間前に報じた猿之助さんのセクハラ・パワハラは、歌舞伎界では以前から少なからず知られていたことで、猿之助さんに近い役者や裏方たちが知らないはずはない。それなのに、それをみんなで無視し、黙殺し、封じ込めようとしています」
「もし隼人さんやほかの有力な役者さんたちが舞台上で、“セクハラ・パワハラをしてきた猿之助さんの味方”だと大きな声で表明するなら、被害を受けた人にとって、これ以上の恐怖はありません。もう声を上げるな、という恫喝なのでしょうか…」

 まさにおっしゃる通り、ぐうの音もない正論だ。そして「セブン」は澤鷹屋グループの中で“絶対的立場”にあった猿之助のセクハラ・パワハラがいかに卑劣かを畳み掛けて指摘していく。もし拒否すれば無視されたり役を失う可能性から、被害者は声を上げることもできず、周りも見て見ぬふりだったことも。

 加えて、こんな歌舞伎界が取り組むべきは深刻なハラスメントの現実を真摯に受け止めること、被害者のケア、さらに第三者委員会などで真相を徹底救命し、今後の防止のためにも新ルールを確立することだと主張するのだ。

「女性セブン」が市川猿之助や歌舞伎界を糾弾する違和感

 これもまた、ぐうの音も出ない正論だ。おっしゃる通りだ。まったく正しい。でもねーーー。こうして加害者である猿之助を、そして歌舞伎界を糾弾する「セブン」だが、いや「セブン」だからこそ「よく言うよ」という厚顔無恥感や違和感が拭えない。なぜって、こうした性加害に対する正論は、そのままジャニーズ事務所と創始者である故・ジャニー喜多川氏に当てはまってしまうから。

 例えば冒頭の歌舞伎界関係者のコメントの主語などを入れ替えたらこうなる。

「『週刊文春』が報じたジャニー喜多川さんのセクハラ・パワハラは、芸能界、マスコミ界では以前から少なからず知られていたことで、ジャニーさんに近いタレントや関係者たちが知らないはずはない。それなのに、それをみんなで無視し、黙殺し、封じ込めようとしています」
「もしマスコミやジャニーズタレントなど有力者が、“セクハラ・パワハラをしてきたジャニーさんの味方”だと大きな声で表明するなら、被害を受けた人にとって、これ以上の恐怖はありません。もう声を上げるな、という恫喝なのでしょうか…」

 そして、ジャニーさんの行為をもし拒否すれば、無視されたり(デビューできなかったり)役を失う可能性から、被害者は声を上げることもできず、周りも見て見ぬふりだったことも瓜二つだ。そのうえ、こんな芸能界、マスコミが取り組むべきは深刻なハラスメントの現実を真摯に受け止めること、そして被害者のケア、さらに第三者委員会などで真相を徹底救命し、今後の防止のためにも新ルールを確立することという主張も、まったくその通り!

 こうして「セブン」は歌舞伎界、そして猿之助のセクハラ・パワハラ、性加害は声を大にして糾弾する。しかし一方のジャニーズ事務所とジャニー喜多川氏については無視するどころか告発者である性被害者をバッシングし、ジャニーズを擁護までする始末(「『ジャニーさんの性加害報道』勇気ある告発者カウアン・オカモトの正体」(5月4日号)。

 もちろん「セブン」の猿之助記事は評価すべき報道だ。でも一方で、さらにひどいジャニー喜多川氏の性加害については口を噤む。この二枚舌ぶりはいかがなものか。今回の性加害に対する“正論”を見て、皮肉のひとつも言いたくなった。

 体調不良で連続ドラマを降板した鈴木京香。その後、詳しい発表もないため、その“体調”に関し、さまざまな臆測が飛んでいる。情報が少なければ調べたくなるのが芸能マスコミでもある。「女性セブン」と「週刊女性」が鈴木関連記事を揃って掲載している。そして2誌がそろって注目するのは、鈴木と長ーーく交際している恋人・長谷川博巳の動向だ。

 まず「セブン」では、長谷川が鈴木の自宅を訪れて、鈴木の愛犬を散歩させる姿をキャッチした。そして、これまで近所に住んでいた2人だが、鈴木が体調を崩してから、長谷川は連日のように鈴木の家に出入りし、ついに“同棲状態”になったと報じている。

 一方の「週女」は「セブン」報道を受けての後追いなのだが、鈴木の病状に関してこんな新情報を。

「5月の下旬に、都内の有名病院で長谷川さんをお見かけしたんですよ。平日の午前10時に、タクシーで乗りつけてきて、急ぎ足で病院の中へと入っていきました。通常のお見舞い受付時間ではなかったので、いったい何の用事だったのかなと。かなり深刻な表情をされていたので心配です」(居合わせた男性のコメント)

 2誌とも鈴木の家から出てきた長谷川の写真を掲載しているが、鈴木本人の姿はキャッチできなかったのだろう。心配だ。

香川照之より格上になった息子の團子

 猿之助心中騒動で、その存在がクローズアップされている、いとこの香川照之。猿之助に代わり澤鷹屋を引っ張る立場になったが、しかし息子・團子が猿之助の代役を見事果たした今、歌舞伎界的には息子のほうが“格上”になったのだとか。タイトルには“トホホ”とあるが、でも香川が歌舞伎界入りしたのは、全て息子のため。よかったじゃない。

市川猿之助事件、臆測やこじつけを展開する女性週刊誌と「週刊文春」の差

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 杉田水脈衆院議員の“暴言”に高裁判決が下った。ことの発端は2019年、大阪大学の牟田和恵名誉教授らの論文に慰安婦に関する記述があったのに対して、杉田議員が「反日」「捏造」などとツイッターで批判したこと。その後、損害賠償訴訟となっていたが、5月30日に大阪高裁が杉田議員に33万円の賠償を命じる判決を下した。当然だろう。しかしLGBT差別発言もそうだが、度重なる暴言や差別には毎度呆れてしまう。そんな人物が日本の権力、国民を代表する国会議員のひとりだとは――。

第652回(5/25〜5/30発売号より)
1位「市川猿之助 本誌だけが知る『宿縁と過ち』全真相」(「女性セブン」6月8日号)
2位「市川猿之助 贖罪の出家へ『生涯かけ両親弔う』」(「女性自身」6月13日号)
3位「市川猿之助 自宅近所で囁かれる『あんなに気の強い母親がまさか…』」(「週刊女性」6月13日号)

 警視庁による市川猿之助の事情聴取が始まったが、しかしいまだ真相解明とは程遠い“猿之助一家心中疑惑事件”。マスコミも関連報道はしているが、しかしなかなか核心に触れるものは少ない。では女性週刊誌はどうか。なにしろ事件の発端とも言われているのは我らが女性週刊誌「女性セブン」の先週のスクープ記事だ。「セブン」はその後どんな取材をして、特集を組んでいるのか。また他2誌もどんな記事を掲載しているのか比較したい。

臆測を羅列する「週刊女性」

 まずは3位の「週刊女性」から。残念ながら本当に“周辺取材記事”だ。記事では事件のあらましをおさらいした後、猿之助が自殺幇助罪に問われる可能性を指摘、だが一方で、亡くなった母親の延子さんは意見をはっきり言うタイプで、自らの命を断つとは思えないとの友人のコメントを紹介、そして“自分の意見をはっきり言う”エピソードとして、なんと猿之助一家が抱えていたご近所トラブルを持ち出すのだ。すごく無理矢理な展開である。

 その内容は、猿之助家近くのアパートと出入りのための私道をめぐるものだが、記事ではそのトラブルを紹介しながら「気の強い延子さん」「アグレッシブで憎めない人」と評しながら、「自ら命を断つとは到底思いない」という近所の住民のコメントを掲載している。

 要するに「週女」記事は、“延子さんは自殺ではなく猿之助に殺された“と言いたいのだろう。でも根拠はない。なので、こんなまどろっこしい表現になってしまった。しかも延子さんが”自殺とは思えない“というのは近所の住人や延子さんの友人なる匿名証言だから、責任逃れもばっちりというわけだ。「週女」は、これまでも歌舞伎に関する記事は他2誌に比べても多く、比較的得意としていたはずなのに、今回の取材は核心に迫るものでなく臆測の羅列で残念だ。

猿之助に勝手に出家を勧める「女性自身」

 次は「女性自身」。「週女」と同じく猿之助が自殺幇助罪に問われる可能性を指摘しているが、その次に飛び出したのが“猿之助出家説”だ。記事では「両親への贖罪のため、出家することも考えていると思います」という歌舞伎関係者の匿名コメントが掲載されているが、その根拠は猿之助がもともと仏の道に興味を持っていたということらしい。

 記事では猿之助と仏教の関係について過去のインタビュー記事などを引っ張り出し、“猿之助の仏教への情熱”を“熱心”に解説していく。いわく「定期的に比叡山に足を運ぶ」「最澄さんの大ファン」などなど。そして同じ歌舞伎関係者のこんなコメントを紹介するのだ。

「比叡山で修行し、残りの人生、悔い改めることが両親へのせめてもの罪滅ぼしなのではないでしょうか」

 つまり出家は猿之助の意志とはなんら関係なく、匿名の歌舞伎関係者による“願望”というわけだ。「自身」による“勝手に出家の勧め”記事である。

香川照之に無理やり責任を押し付ける「女性セブン」

 最後は大きな期待が寄せられる「セブン」。猿之助のセクハラ、パワハラというスクープ記事の発売日から1週間、そして発売日当日に起こった猿之助事件からも1週間、どんな新事実が、そして真相が明かされるのか。

 「セブン」は今回の事件がなぜ起きたかについてこう記した。

「解き明かす鍵は、猿之助と香川(照之)という従兄弟同士の『いびつな関係』が握っている」

 どういうことか。まずは猿之助が書いた遺書について“遺産は愛するAさんに渡す”との趣旨が書いてあったが、その真意は“香川に絶対に渡したくない”のだと解く。猿之助一家3人がもし全員亡くなってしまったとしたら、その相続は猿之助のおじである猿翁、つまり香川の父親が行うことになる。猿翁は高齢だ。いずれその財産は香川やその息子の團子に引き継がれるから、猿之助からすると、それは絶対に避けたかったことらしい。

 なぜなら猿之助は香川に「強烈な敵愾心」を持っていたから。40歳を過ぎて歌舞伎界に入った香川だが、“血筋”も正しくあり“芸の才能”もある。世間からの知名度、注目度も高い。そんな香川に激しく嫉妬し、ことあるごとに陰口をたたいてきた猿之助。そして香川の性加害スキャンダルが報じられると「絶対にああはなりたくない、恥ずかしい、“嫌だね”」と嫌悪していたとも。そして香川というライバルなき後“我が世の春”を謳歌していたはずの猿之助だが、そんな矢先に襲われた自身の性加害スキャンダル――。

「澤瀉屋のリーダーの位置から、今度は自分が追い落とされるのではないか、そして香川さんと團子さんという猿翁さんの直系に澤瀉屋の中心が移るのではないか。それを猿之助さんは心の底から怯え、パニックに陥ったのではないでしょうか」(歌舞伎評論家のコメント)

 うーーん。確かに香川との関係は複雑だったかもしれないし、事件の遠因かもしれないが、“事件を解き明かす鍵”というほどではないのでは。これまた香川に無理やり責任を押し付けるような解釈をしているだけで、事件の真相に迫っているとは言い難い。

 そう考えると、「セブン」と同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の猿之助特集はすごかった。猿之助の残した文章〈愛するAだいすき。次の世で会おうね、たかひこ〉を正確に明らかにし、事件前夜からの猿之助一家の動向、例えば蕎麦を食べたことや睡眠導入剤10錠ほどを両親が口にしたこと、意識が亡くなった両親の顔に猿之助がビニール袋をかぶせたこと、そのビニールなどは夜中に家の近くのゴミ置場に置いたことなど、事件の詳細をかなりディープに報じている。

 やっぱりすごいな「週刊文春」。女性週刊誌との取材力の“差”を見せつけられた猿之助事件であった。

市川猿之助の性加害を報道した「女性セブン」、ジャニー氏の性加害は隠蔽の謎

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 凄まじい衝撃度だった。市川猿之助の両親が死亡し、猿之助が意識朦朧で発見されたとの一報が。猿之助が両親を殺害し、自分も自殺未遂という“無理心中”だと、なぜかとっさに思ってしまった。現時点でも情報が錯綜している。今後の警察捜査を待つしかない。

第651回(5/18〜5/23発売号より)
1位「歌舞伎激震の性被害! 市川猿之助 コロナ拡散濃厚セクハラ」(「女性セブン」6月1日号)
2位「激震スクープ! 市川猿之助 詫びたかった“遺書の宛名”」(「週刊女性」6月6日号)
同2位「市川猿之助 暴走悲劇に『実父介護8年』『大名跡の呪縛』」(「女性自身」6月6日号)
参照「平野紫耀 米国進出で頼る『辞めジャニ2人』」(「女性自身」6月6日号)
3位「追い込まれたジャニーズ事務所の“禁じ手”」(「週刊女性」6月6日号)

 ということで衝撃の市川猿之助事件だが、その発端、原因と推測されているのが「女性セブン」のスクープ記事だ。時あたかもジャニーズ事務所創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を公開したばかり。そんなタイムリーなタイミングで飛び出したのが、「セブン」による歌舞伎界の実力者で人気者の市川猿之助の性加害、セクハラ、パワハラ報道だった。

 記事には、猿之助が共演する役者などをホテルに誘い、“隣に寝なさい”と指示した後、布団の中に潜り込んでキスしたり体を弄んだりといった“深刻な接触”があったとの関係者の証言が記載されている。そして猿之助は澤瀉屋の座頭だ。

「師匠と弟子、座長と役者・裏方の関係は絶対で、無言の圧力のなかで、間違っても口答えしたりすることはできません」「拒否したらどうなるのか。舞台で役を与えられなかったり、無視されたり。スタッフなら仕事を取り上げられたり」(「セブン」記事より)

 絶対的立場の猿之助による性加害、ハラスメント。歌舞伎界が旧態依然とした世界だとはいえ、今のご時世で猿之助の行為は許されるものではない。

 が、その後起こった衝撃の事態はご存じの通り。「セブン」発売当日、意識混濁とした猿之助が自宅で発見され、両親が亡くなったことも発覚したのだ。そして案の定、一部で巻き起こったのが「セブン」への批判だ。もちろん、それはお門違いというほかない。

 もし猿之助の性加害が見過ごされれば、まさにジャニーズ性加害問題と一緒になってしまう。確かに「セブン」は、ジャニーズの性加害については隠蔽し、擁護までしている。そのことは批判されるべきだが、切り離して考えたい。今回の報道は週刊誌として当然のものだから。

 次週、「セブン」がどんな論調、切り口で猿之助事件を描くのか、注視したい。

猿之助事件、「週刊女性」と「女性自身」の対照的な報道

 そして猿之助事件を受け、「週刊女性」「女性自身」もこれを特集している。いくつか興味深い記述などがあるので、紹介したい。

 まずは「週女」。かなり踏み込んでいる。まず事件の原因としてセクハラ、パワハラ報道で「自身のプライベートを明かされることを悲観した」と指摘、今後の進展についてもこう記している。

「経緯によっては刑事事件に発展して身柄が拘束されることも考えられますから、舞台復帰の見通しはまったく立っていません」(梨園関係者のコメント)

 それだけでなく、実父の“段四郎”でなく伯父の“猿之助”を襲名したことで、実父や右團次(元市川右近)などベテラン勢との軋轢が生じていたことを指摘。また、ファンでさえも猿之助の配役起用について問題視していたことが記されている。

「猿之助さんのお気に入りの役者がいい役につくと思ったら、急に舞台に出なくなったりと、私情で選んでいるのが露骨にわかりましたよ」(ファンの女性のコメント)

 そして猿之助が残したメッセージには“愛するM”と書かれていたこと、Mは猿之助と共演が多く、仲よくしていた役者だとも明かすのだ。

 だが一方の「自身」は、トーンががらりと変わる。性加害について同情的、というか“言い訳”めいたエピソードを羅列している。

「とても繊細な性格」「1〜2年前から睡眠薬を手放せなくなった」「悩みがあった」「心身ともに疲弊してしまったことで、ひょっとしたら現実と物語の境界線が薄れてしまっていたのかもしれません」などなど。また父・段四郎が寝たきり生活で母親が老老介護をする状態たったこと、そのため猿之助も「金銭面に加え多忙の合間を縫って両親のサポートにも最大限努めてきた」と猿之助の窮状を指摘するのだ。

 なるほどね。「自身」はいまだ、ジャニーズの性加害について一切触れていない。性加害を擁護するという一貫性はあるのかも。ちなみに今週の「自身」表紙はKing & Princeの高橋海人、そして事務所を退所した平野紫耀に関する“どーでもいい”記事を掲載。まるでジャニーズの性加害問題などなかったかのようだ。

「週刊女性」のジャニーズ擁護と責任転嫁

 そんな中、今週になってやっとジャニーズ性加害問題を取り上げたのが「週刊女性」だ。でも唖然呆然。この後に及んでジャニーズ擁護を展開しているから。その内容はジャニー喜多川氏を“類いまれな感性”と持ち上げ、ジャニー喜多川氏と“ジャニーズらしさ”を切り離して考えるのは難しいと指摘。その上でこう分析する。

「そういった特殊性のある芸能事務所なのに、一般企業の枠で考えてしまうのは無理があるのではないでしょうか」

 はあ!? びっくりだ。しかもこの分析、ジャニーズに造詣の深いというライター・霜田明寛氏によるコメント。外部にコメントさせ、擁護し、ついでに責任転換か!? えぐすぎる。

キンプリ、ジャニー氏への「デビュー直談判」を美談にする女性週刊誌――性加害問題無視の恐怖

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ついに故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を公開した。が、誠実な対応とはかけ離れたものだった。ジュリー景子社長は性加害を知らなかったって? ありえない。そして女性週刊誌は今週も――。

第650回(5/11〜5/16発売号より)
1位「『最後の5人旅』 キンプリ平野紫耀 夜空に舞った5色の涙全詳報」
「神宮寺勇太が語り平野紫耀が頷いた『キンプリ10周年』構想」(「女性セブン」5月25日号)
同「平野紫耀 愛憎11年! 永瀬廉に託した『絆の十字架』」(「女性自身」5月30日号)
同「平野紫耀 全員退所計画頓挫で幼なじみとの決裂」(「週刊女性」5月30日号)
2位「中村玉緒 長女の裏切り『蘇る勝プロの悪夢』」(「女性自身」5月30日号)
3位「上路雪江さん 同業夫の胸中直撃『離婚はしません』」(「週刊女性」5月30日号)

 5月14日夜、ジャニーズ事務所の性加害問題で藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を公開し、マスコミも対応に走り回った。これまで一緒に性加害問題を隠蔽してきたが、もう無理だから。新聞に続き、テレビもこれを報じる事態となったが、やはり“いまさら感”と“しぶしぶ感”が丸見えの報道だった。各社、単に報じただけで深掘りをする気配はいまだない。

 またジャニーズタレントをCMなどで起用する企業も「遺憾」とか「世間の反応をみながら対応を決める」などとコメントしているが、クライアントだって知ってたでしょ。こちらも共犯だ。

 そんな中、恐怖を感じるのは女性週刊誌だ。これまでもジャニー喜多川氏の性加害、性暴力、レイプ問題を一向に報じず、「女性セブン」では告発者の元ジャニーズJr.カウアン・オカモト氏のバッシングまでする始末。そして「セブン」「女性自身」「週刊女性」3誌がそろって先週に続き、5月22日に分裂するKing & Princeを大特集している。もちろんそろって退所する平野紫耀をチクチクいじめ、最後は5人の絆とやらを強調し、美談に持っていくという先週と同じ展開だ。

 まずは「セブン」。キンプリの冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)最終回のロケで新潟に行き、メンバーのイメージカラーの花火を上げたらしい。そのロケ旅を“最後の5人旅”と命名し、永瀬廉が高橋海人と神宮寺勇太を連れラーメン屋に行ったことなど、“絆”エピソードが紹介される。一方、脱退組へもこうチクリ。

「特に今年はデビュー5周年の大きな節目で、全員が揃っていればドームツアーを行っていた可能性もあったといわれています」(芸能関係者のコメント)

 こんなタイミングで退所しやがって、ということだろう。

 「自身」も『King & Princeる。』の最終回を話のとっかかりに、平野と永瀬のライバル関係に焦点を当て、今ではお互いをリスペクトしていると締めくくる。そして「週女」も同じく平野と永瀬の“幼なじみ”と“一時決裂”のエピソードを紹介している。

 というわけで内容は特筆すべきものはないが、しかし怖い。3誌とも共通して今回も“あのエピソード”が“素敵な物語”として取り上げられているから。そう、キンプリを語る上で必ず出てくる “ジャニー喜多川氏へのデビュー直談判エピソード”だ。そして“ジャニーさん”という言葉も当然のように、記事中にいくつも出てくる。

「平野さんがジャニーさんに『6人でデビューしたい』と直談判したというのは有名な話です」
「“世界に通用するアイドルを育てたい”というジャニーさんの夢を、平野さんはよく理解していました」(「セブン」)
「平野さん主導のもと、『デビューしたい』とジャニー喜多川さん(享年87)に直談判したことが決め手となりました」(「自身」)
「(平野が)神宮寺さんに“ジャニー喜多川社長へのデビュー直談判”の計画を打ち明けたのです」
「17年9月にジャニーさんのもとへ“6人でのデビュー”を頼みに行きました」
「ジャニーさんがデビュー曲をメンバーに選ばせるなど“自分の頭で考えて決める”という教育を特に強くしてきたグループではないでしょうか」
「ただ、デビュー後1年ほどでジャニーさんが亡くなってしまいました」(週女)

 このタイミングで“ジャニーさん”とフツーに書かれていること自体怖い。ジャニー氏の性加害問題が社会的問題として大きく取り上げられつつある中、この書き方はなんだろう。恩人か? 美談か? 恐怖としか言いようがない。

中村玉緒の記事と広告のギャップ

 中村玉緒の動向がしばしば報じられている。深夜の徘徊、83歳の高齢一人暮らしなど心配な状況に置かれているらしい。さらに玉緒との確執が伝えられる長女のAさんは、玉緒に無断で勝手に父・勝新太郎の名前を冠した「株式会社勝プロダクション」を設立していた(2021年春)という。ということで「女性自身」がAさんを直撃! 

「――玉緒さんはお元気なのでしょうか?
『生きてます!』」

 だって。そして「自身」の裏表紙を見て驚いた。そこには、玉緒のにこやかな笑顔写真があるではないか! 玉緒が出演する頭皮美容液「ふわ姫」の広告だった。びっくりした。これってありなの? 「自身」さん、光文社さん。

W不倫疑惑のレポーター上路雪江に関する不思議な記事

 写真週刊誌「FLASH」(光文社)がスクープした『ゴゴスマ』(TBS系)などでレポーターをつとめる上路雪江のW不倫疑惑。その後追い記事が「週刊女性」に掲載されているのだが、なんとも変なのだ。

 「週女」はどうも上路の夫(元「IBC岩手放送」社員で現在は番組制作などを手がける会社社長)が気になって仕方がないらしい。不倫で傷つくのはパートナーだとばかりに、自宅前で張り込んだ。が、出て来たのは上路。普通なら当事者を取材できる絶好のチャンス。方針をかえて夫ではなく上路を直撃する、はず――と思いきや、しかし「週女」記者は上路をスルー。さらに1時間も待って家から出て来た夫を直撃している。なぜ? 不思議。

キンプリ・平野紫耀、ジャニーズ退所組への批判と嫌味を繰り広げる女性週刊誌

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 5月5日に行われた松本潤の「浜松まつり」行列。スタート前からテレビ中継され、NHKもライブ中継! 今日はずっとこの話題か、と思いきや、能登地方で最大震度6強を観測する地震が発生、中継は中止に。松潤は意外に“持ってない人”なのかも、と思った。

第649回(5/4〜5/9発売号より)
1位「平野紫耀 “俳優引退”宣言に重鎮たちが『辞めるな!』愛の憤怒」(「女性自身」5月23日号)
同「平野紫耀 脱ジャニを招いた小学生時代からのクラブ通い」(「週刊女性」5月23日号)
2位「香取慎吾 SMAP解散の遺恨――“再会拒否”にあった中居不信6年」(「女性自身」5月23日号)
3位「スープストック炎上騒動も母の日ギフト需要で独り勝ち?」(「週刊女性」5月23日号)
※ 「女性セブン」は合併号休み

 チクチク、ちくちく、チクチクと。いよいよ5月22日、King & Princeの平野紫耀と神宮寺勇太がジャニーズ事務所を退所する(秋には岸優太も退所予定)。そんなタイミングからか、「女性自身」「週刊女性」はキンプリに関する特集記事をそろって組んでいるのだが――。

 やはり退所組を批判している。ターゲットは平野。しかも巧妙に、そしていやらしく、だ。まずは「自身」。記事では平野は退所後、俳優業を引退してアーティストとしてダンスなどを磨いていくと指摘しているのだが、これにいちゃもんをつけるのだ。いわくドラマ『クロサギ』(TBS系)でその演技が高く評価されたのに、いわく大物俳優たちがこぞって平野の才能を認めているのに、いわくテレビや映画界にとって大きな損失だ、と。

 一見、俳優としての平野の才能を評価して、廃業を惜しんでいるかのようにも見えるが、違うだろう。まるで“褒め殺し”だ。それはこんな一文に集約される。

「大物俳優たちが、平野さんの役者としての才能に言及する裏には、“なぜ役者を辞めてしまうのか。テレビや映画界にとっての大きな損失だ”と、やり場のない怒りがあるのではないでしょうか」(ドラマ関係者のコメント)

 つまり平野の才能は大物たちもそれを認めている、にもかかわらず俳優業を辞めるのは“裏切り者”だ、大物俳優たちも怒っているぞ! ということだろう。

 そして「週女」もウルトラ級並み屁理屈で平野を攻撃する。記事では平野が主導し、キンプリ全員がいかにダンススキルをアップさせていったかのエピソードが綴られるのだが、しかしこのエピソードは美談では終わらない。なぜなら平野のダンスと音楽の志向性こそがキンプリ分裂を生んだと、こう指摘されているからだ。

「小さいころから、海外の、HIP-HOPなどのいわゆる“ブラックミュージック”をよく聴いていました。まだ幼いながらも、クラブにも出入りして踊っていましたよ」
「昔から“王道アイドル”よりも、“アーティスト”志向が強いんです。そのことも、退所を考える一因になったのかもしれません」(ともに音楽業界関係者のコメント)

 もちろん女性週刊誌のキンプリ退所組への批判、というか嫌味は今に始まったことではない。ジャニーズを辞めると発表されてから、チクチク、チクチクと。よくやるよ、である。

 4月30日に放送された『まつもtoなかい』(フジテレビ系)は大きな話題を呼んだ。ゲストが香取慎吾だったから。あのSMAP独立騒動以来、中居正広と香取が共演するのは実に6年ぶりだというのだから。「見逃し配信」再生数も、249万回と歴代最高だったことも大きく報じられている。

 だが2人の関係は、番組内でも“打ち解けた”ものではなかった。記事でも指摘されているが、香取は騒動後、中居の出る番組を見かければ「最初のころは(チャンネルを)変えてましたね」と発言し、中居からしばしば連絡がきたことも「ウザかった」とも語っていたからだ。実際、筆者もこの番組を観たが、香取は時に笑いながら冗談めかしてはいたものの、中居とのわだかまりはまだまだ尾を引いていると感じたほどだ。

 確かにSMAP解散騒動当時、中居も香取ら“新しい地図”3人とともにジャニーズ事務所を辞めると目されていた。しかし一転残留。その背景には中居のさまざまな配慮があったと言われる。そのひとつに、後ろ盾を失い、裏切り者扱いされかねない独立組3人を、事務所に残留することで“守る”との見方もあったほど。しかし香取には忸怩たる思いがあったのだろう。

 だからこそ心配になる。中居に対し複雑な思いを持ち続ける香取が、あえてなぜこのタイミングで中居との共演を承諾したのか。中居の体調を考えてのことではないのか。元気に復帰した中居だが、しかし今回の香取との共演で少し心配になった。杞憂だといいが。

スープストックトーキョーの炎上騒動

 女性に人気のスープストックトーキョーで炎上騒動が起こった。理由は赤ちゃん向け離乳食を無料で提供すると発表したからだという。「一部の客が優遇されるのはおかしい」「子連れで混むならもう行かない」などといった批判が巻き起こったらしい。こんな日本だから少子化対策が進まないんだな。

KEIKO、元夫・小室哲哉の発言を完全否定! 本格復帰への始動と今後の目標

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 最近楽しみなのが、伝説の朝ドラ『あまちゃん』がNHK BSプレミアムで再放送中していること。主人公の能年玲奈(のん)の初々しい姿を観てあらためて涙し、そして腹が立った。芸能事務所の横暴、不条理さに! 能年の朝ドラ後の、一番いい時期を奪ったあの芸能事務所に!

第648回(4/27〜5/2発売号より)
1位「globe・KEIKO 12年越し独占告白『脳卒中生き抜き私は歌う』」(「女性セブン」5月11・18日号)
2位「桐山照史 『大谷翔平の恋人』と真剣交際! 全マスコミを煙に巻いた3年隠密愛(「女性セブン」5月11・18日号)
3位「寘野あずさ セレブ実業家と入籍していた! 『改名』『姉夫婦』『消息不明報道』初告白」(「女性セブン」5月11・18日号)
※ 「女性自身」「週刊女性」は合併号休み

 待ってました! KEIKO! 2011年に39歳という若さで、くも膜下出血を患ったKEIKO。それ以来、いろいろあった(特に夫だった小室哲哉絡みで)。そして、ここ数年は順調な復活近況がぼちぼち報道され、昨年12月には新曲「WHITEOUT」を発表、globeのマーク・パンサーとともに地元大分のラジオ番組レギュラーをつとめるまでに。

 いや、めでたい。そして「女性セブン」には180分に及んだという独占インタビューが掲載された。快挙である。そしてインタビューを読むと、深刻だった病状と壮絶だった闘病生活、これまで明かされなかった、いくつもの真実が浮かび上がるのだ。

 激しい頭痛で病院に運び込まれ、1週間以上目を覚まさなかったこと、意識が戻った直後は数年間の出来事が抜け落ちていたこと。自分が17歳だと思い込んでいたこと――そんな発症直後の自分の様子を語るKEIKOだが、記事によれば「どんな質問にも当意即妙に返し、記憶力にも問題がないように思える」との様子だったらしい。インタビューの際の写真も掲載されているが、表情豊かな笑顔で大変元気そうでもある。めでたい。

 だがこのインタビューでもっとも注目すべきは、KEIKOが元夫・小室哲哉が語った “発言”について初めてKEIKO自身がきちんと否定したことだろう。そう、元夫・小室哲哉が18年の引退会見で語った“KEIKOに関する嘘”についてだ。

 小室はKEIKOと婚姻関係にあった18年1月、「週刊文春」(文藝春秋)に看護師との不倫を報じられ、その翌日に記者会見を行い、不倫を否定した上で突如として引退を表明した。あまりの想定外の出来事だったが、会見で注目を浴びたのは、くも膜下で倒れて以降、療養を続けていた小室の妻・KEIKOに関するものだった。小室は会見で、時に何度も涙ぐみながら献身的にKEIKOを看病していたことをアピール、KEIKOの現状についてこのように話したのだ。

「一番ショックを受けたのは、KEIKOが音楽に興味がなくなってしまったこと」「ほぼ歌うことということはなくなりました」
「恥ずかしい話なんですが、今は彼女は小学4年生くらいの漢字のドリルとかが楽しいみたいです」

 その上で「夫婦として、大人の女性としてのコミュニケーションが日に日にできなくなった」とまで明らかにしたのだ。この小室の会見は多くの人の同情をさそった。だが、その後、小室の発言は欺瞞であり嘘だらけだったことが、複数のマスコミによって暴かれていく。結局、この会見は妻をダシにして不倫を否定し、引退まで口にして同情を誘う戦略だったと化けの皮が剥がされたわけだ。実際、この時引退を表明した小室だったが、すぐに活動を再開し現在に至っていることからも、欺瞞だらけの会見だったことがわかるだろう。

 そして、この会見で特にショッキングだったのが「小4の漢字のドリル」というくだりだった。この発言についてはすでにKEIKOの親族がマスコミの取材で否定している。そして今回のインタビューでKEIKOは「離婚についてはあまりお話できることはないんです」としながらも、明確に否定したのだ。

「(記憶についても)退院して半年も経った頃にはある程度の記憶は戻っていました。『小4のドリルをやっている』というのも入院中のリハビリでちょっとやっただけなんです」

 もうひとつ小室が語った「音楽に興味がない」発言についてもKEIKOは明確に否定、いまもカラオケにはよく行くこと、自分では全盛期の7割くらいは戻っていると明かしている。結局、21年2月にKEIKOと小室の離婚が成立し、現在は本格復帰に始動したKEIKO。リモートでボイストレーニングも始め、その目標はglobeデビュー30周年になる25年に人前で歌うことだという。頑張れ! KEIKO! 引き続き応援したい。

 キツネにつままれたような、奇妙な感じ、釈然としない違和感を感じる交際スクープ報道だ。数々の“匂わせ”で大谷翔平の恋人とうわさされてきた元バレーボール日本代表の狩野舞子だが、大谷の恋人ではなくジャニーズWESTの桐山照史と真剣交際していると「女性セブン」が報じている。

 本当か? 記事では2人の出会いは19年に行われた「ワールドカップバレーボール2019」(フジテレビ系)での共演らしい。交際はすでに3年。主に自宅デートで、時に海外旅行で愛を育んだらしい。

 そして記事には「狩野がこれまで(大谷との関係について)沈黙を続けてきたのには理由がある。真剣交際中の彼がいるのだ」と指摘している。つまり、ジャニーズの桐山の存在を隠すために、大谷をスケープゴードとして使ったというわけか。恐れ多すぎないか? 本当か? このスクープがジャニーズ仲良し「セブン」ということもあって、釈然としない。本当か??

行方不明と報じられた女優の眞野あずさの近況

 昨年「週刊文春」で行方不明と報じられた女優の眞野あずさ。しかし「女性セブン」が直撃取材を敢行、眞野はそれに応じて、長年交際してきたセレブ実業家と入籍したことを認め、不仲が噂された姉・真野響子とも仲良しだと答えている。そして女優復帰についてこんなことを。

「もう年ですし。みにくいです」

 記事には近影写真もあったが、65歳、全然お綺麗に見えるが――。

カウアン・オカモトをバッシング? 告発者潰しとジャニーズ擁護をする週刊誌

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 お笑いコンビ「インデペンデンスデイ」の久保田剛史さんが急逝した。享年36だ。若い。側近関係者が「酒の飲みすぎによる体調不良」と明かしていたが、絶句である。冥福を祈りたい。

第647回(4/20〜4/25発売号より)
1位「『ジャニーさんの性加害報道』勇気ある告発者カウアン・オカモトの正体」(「女性セブン」5月4日号)
2位“ジャニーズネタ満載”の今週の「女性自身」全体(5月9・16日合併号)
3位「緊急特集スタートKing&Princeの満ち欠け 平野紫耀 俳優シフトを加速させた“失言”」「大野智 東京都下不動産オーナーで嵐復帰への波及」(「週刊女性」5月9・16日合併号)

 おいおい、そうくるか! 「女性セブン」! 本欄でも何度も取り上げている、英国公共放送BBC Twoが報じた故・ジャニー喜多川氏の性的虐待問題。ジャニー氏の長年にわたるおぞましいレイプ、性加害、未成年に対しての性的虐待といった数々の所業があぶり出されたわけだが、しかしおぞましいのはジャニー氏だけではない。世界中に配信されたこのドキュメントに対する日本メディアの反応は、あまりにも異常だった。

 当初は「週刊文春」(文藝春秋)など、ほんの一部をのぞいてほぼスルー、無視だ。その後、性加害の被害者である元ジュニアのカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で記者会見を行ったことで、全国紙やテレビも申しわけ程度に報じるようになったが、これほど大きな問題をきちんと掘り下げようという姿勢は皆無。

 そして、これまでジャニーズ忖度媒体である女性週刊誌も、これを完全無視したままだ、と思ったら「女性セブン」が取り上げた。でも、びっくりした。なぜって、BBCや「週刊文春」の取材で自らの性被害の実態を証言し、日本外国人特派員協会で顔出し会見をしてジャニー氏を告発したカウアン氏のバッシング記事だったからだ。

 さすがに驚いた、いや呆れた、いや怒りさえも覚えた。「セブン」にはカウアン氏の元同居人でミュージシャンのDuuy氏がカウアン氏の告発をしている。いわく一緒に音楽をやろうと言われ上京したが、FXの運用をさせられ200万円以上の損失を出した、借りてない金の借用書を書かされた、仕事をしてもまともなギャラがなかった――。

 この告発以外にも、自分以外の被害者について語ったことをアウンティング(本人の同意なく性的志向などについて第三者に暴露する行為)だと批判、そしてTwitterで「ジャニーズに訴えられた」と投稿したが、事実ではなかったことが記されている。

 これは“カウアン氏はこんなに怪しい人間だから証言も信用できないよ”という印象操作にほかならない。だが、「セブン」で描かれているカウアン氏の行為が事実だとして、それがいったい何だというのか。ジャニー氏から受けた性被害と何か関係があるのか。性被害を告発する者は、品行方正じゃないといけないのか?

 ありえない、卑劣としかいいようのない告発者潰し、そしてジャニーズ事務所の擁護記事だ。

 それだけではない。「セブン」はBBCでクローズアップされた「グルーミング」に対しても疑問視し、否定し、イチャモンをつけている。「グルージング」とは子どもへの性犯罪で犯人が巧みに被害者の心をつかんで信頼関係を築き接近する行為を指す。今回のジャニー氏問題でも被害者がジャニー氏を「今でも好き」などと言うことがそれに当たるが、「セブン」はBBCで証言した一人で元ジャニーズJr.のリュウ氏を登場させ、自分はグルーミングされていないとして、こう証言させている。

「ぼくはいまでもジャニーさんをプロデューサーとして尊敬しています。洗脳や刷り込みではなく、ジャニーさん特別な才能や審美眼は結果がすべてを物語っているし、ジャニーさんが見出したグループで人気が出なかったことがありますか?」

 これこそグルーミングの結果だと思うが、「セブン」はそう思わないらしい。さらに記事にはこんな一文も。

「ジャニー氏が亡くなっている以上、全容は確認のしようがないというのが本音でしょう。被害の性質上、当事者への聞き取りにも限界がある」(テレビ局関係者のコメント)

 おぞましすぎる。雑誌にジャニーズを登場させ続けたい、ジャニーズ事務所と良好な関係を続けたい、それは自分たちの利益のためということだが、つまりは自分たちの金のためには性的虐待、レイプまでも容認するということだ。いや容認するどころか告発者をバッシングするという“レイプ魔擁護”さえ行っているのだ。しかも、この性加害者は被害者の“アイドルになりたい”という願望につけ込み、その生殺与奪権を最大に行使し、卑劣な加害を行ってきたのだ。最悪だ。

 しかもジャニー氏のこうした行為は、今回初めて明らかにされたわけではない。1999年に「週刊文春」が14週にわたってキャンペーンを張って訴訟にもなっている。これによって広く公にされたはずだ。しかも、それ以前から筆者が在籍した『噂の真相』でも何度も記事化してきた。にもかかわらず、ジャニーズを起用し、依拠する多くの大手メディアはそれを黙殺し続けた。

 何度でも繰り返す。これはメディアによる性加害容認であり、加担だ。日本メディアは世界に“恥”を晒している。

ジャニーズ記事だらけの「女性自身」

 一方、ジャニーズ事務所の性加害について沈黙を守る「女性自身」だが、それも当然、というお手本のような号が本日発売の5月9・16日合併号だ。

 まず表紙はKing & Prince、巻頭グラビア9ページもキンプリ、ついでに折りグラビア(保存版)もキンプリ、さらに記事特集にも「King&Prince『俺たちの奇跡』独占告白!」とのインタビュー企画が。さらにさらに、「King & Prince検定 クイズる。」なるキンプリに関するクイズ形式の記事が7ページ! 

 もちろんキンプリだけではない。「『どうする家康』出演ランキング」と題された特集企画にも「松潤家康がひれ伏す大御所の貫禄」というタイトルと松本潤の顔写真が掲載される。さらに芦田愛菜の『24時間テレビ』(日本テレビ系)キャスター就任の記事には「日テレキャスター就任で『ライバルは櫻井翔!』」と題され、こちらも桜井の顔写真が。まだある。映画『わたしの幸せな結婚』が大ヒットのSnowMan・目黒蓮が大谷翔平と同じく“夢ノート”に目標を書き込んでいたということで「7つの夢を叶えた『目黒ノート』」なる2ページの特集記事が、さらに社長になって初めてオーディションに立ち会ったという井ノ原快彦の「井ノ原快彦 ジュニアに訓戒!『テクより純真』」なる近況ヨイショ記事も。そして巻末のグラビアにもSnowManの素敵な折り込み写真と、冠番組『それSnowManにやらせてください』の番組宣伝グラビアまであった。

 そして最後に再びキンプリ。なんと裏表紙にキンプリがいた!

 こちらも性加害容認雑誌と認定したい。

平野紫耀と大野智を巧妙に批判する「週刊女性」

 同様に性加害について沈黙を守る「週刊女性」。ジャニーズ事務所を辞めるKing & Prince・平野紫耀と、なかなか復帰しようとしない大野智を巧妙に批判する特集記事を掲載している。悲しいかな、これが日本メディアの、女性週刊誌の実態だ。