女子高生で母に……「I LOVE mama」に見る若ママの光と影

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「I LOVE mama」2011年10月号(イン
フォレスト)

 「たまひよ」(ベネッセコーポレーション)よりリアルで、「小悪魔ageha」(インフォレスト)より生活臭がある。イマドキのギャルママたちの生活に寄り添い続ける「I LOVE mama」(同)、合い言葉は「ちびコへの愛とメイクは盛り盛り、家計と体重はサゲサゲ」。ミッキーマウス型のぶり大根を作ったり、オール100均でフルメイクしたり......「I LOVE mama」から垣間見える美ママたちの日常は、素直で健気で時に危うい。そしてこの雑誌の最大の見せ場は、元ヤンチャなママたちが振り返る、刹那自叙伝です。今月はなんと! JKママ(女子高生ママ)と若ママのツラ話(ツラい話)特集。みなさん、ラブママ夏の終わりのハーモニーに耳を傾けましょうね! その前に今月のラインナップを。

結婚しない主義男の上から目線が全開! 「an・an」結婚特集が軽い

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「an・an」(マガジンハウス)8月
24日号

 結婚したがる女が増加なんて話の信ぴょう性を高めるために作られたような特集「いまこそ結婚?」が登場です。「気になるブームを徹底検証」というタイトル上のキャッチがいやらしいですね~。韓流、タピオカ、ナタデココ的なブームとして結婚特集なんですよ、というエクスキューズか? 何の前触れもなく「母になるって楽しいかも」といった妊娠特集を思い出します。では、「an・an」流結婚ブーム特集をチェックです。

コンサバでモテてきた「HERS」世代、いよいよその呪縛から解き放たれる?

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「HERS」(光文社)9月号

 実業家で内縁の夫である佐々木力氏に先立たれた、「HERS」のメーンモデルを務める萬田久子さん。佐々木氏が体調を崩してから、1カ月余りで亡くなったとのことで、悲しみも深いことでしょう。でも「HERS」の読者には、実際にはすでにパートナーに先立たれている人も多いのかもしれません。それでも、自分らしく、有意義に生きて行きたい......そんな「HERS」の誌面に、萬田さんの笑顔が戻って来ることを願ってやみません。

健康雑誌のような「婦人公論」は役に立つようで役に立たない!

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「婦人公論」8月22日号(中央公論
新社)

 暑い日が続きますね。夏なのでパーッとしたいところですが、パーッと何をするか具体的な案がまったく思い浮かびません。寂しいっす。こういうときは「婦人公論」でも読んで、ドロドロしたりムラムラしたりするに限るわ......と思うのですが、今号の「婦人公論」はそんなノリじゃありませんでした。どんなノリか、中身をさっそく見てみましょう。

「AneCan」が「すてきな奥さん」風の展開をはじめ、生活感を打ち出した!

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「AneCan」2011年9月号(小学館)

 今月号の「AneCan」の特集は「目ざそ♪ 幸せ(はあと)シンプルライフ」というざっくりしたもの。ざっくりしすぎて、それが服なのかインテリアなのかライフスタイルなのか分からない様相です。これが「日経ウーマン」(日経BP社)なら、「1,000万円貯金のための節約アイデア」とか、文字を読むだけで中身が分かるようなストレートさなのに、付録アリの「AneCan」でこんな抽象的なタイトルを打たれても、紐でくくられて立ち読みできず、中身を確認できないよ~! と消費者目線の意見を小学館に言ったところで、読み進めて行きたいと思います。

「夫以上の理解者!」、「VERY」読者におけるママ友との距離感が危険

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「VERY」11年9月号/光文社

 実は先月号の「VERY」を読んだときに、ちょっとした違和感を覚えていたのです。表紙の写真選びも"らしく"ないし、企画の内容や展開の仕方も地味すぎると。そしてその違和感は、今月号に結晶化されていました。4本の新連載がスタートしています。でも正直、「なんだかな~」といった印象。今後の「VERY」はどこへ向かうのか、無い頭を使って必死に読み解いてみたいと思います。

重度の滑り倒し! 「Domani」の「寅さん」企画はやはり無理があった

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「Domani」9月号(小学館)

 今月号の「Domani」、発売前に電車で中吊りを見たときから、ザワザワザワザワ......胸が騒ぎました。そう、初めて加藤ミリヤを見た時以来のザワつき。今月号の特集は、「ニッポンの夏、オンナの夏――いつも心に『寅さん』を!」。あちゃー、もう読むこちら側が恥ずかしくて、指の隙間からしか表紙を見られませんでした。確信犯的なイタズラ心って、本当にタチが悪いんですよ。その分野は「an・an」(マガジンハウス)や、読者ヌードの「美STORY」(光文社)の役目だから任せておけばいいもの、どうにもこうにも「Domani」はそこに喰い込みたいらしい......。「自分は面白い」と信じて疑わない入学希望者を、吉本NSC(吉本総合芸能学院/吉本興業の養成所)はどうやって断っているんだろうと思いを巡らせてしまいました。というわけで、今月は「寅さん」企画だけを追ってみたいと思います。

林真理子の閉経宣言、泉ピン子の連載スタート! 「STORY」から何かが香る

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「STORY」(光文社)2011年9月号

 「先日、ふとあることに気づいた。そういえば、この頃、生理が来ないな......」今月の「STORY」、林真理子先生の突然の閉経宣言からスタートしています。"女を降りる"という行為をごく自然に受け入れられたという先生。曰く、40代のうちにこっそりと「後ろめたい」ことをした女性は、50代になると静かに"女"を降りられるようになるとのこと。「STORY」で言う"後ろめたさ"って、若い頃に自分をちやほやした男性をホテルのラウンジで待ちぼうけさせたり、「元CAでバツイチ」って嘘ついたりすることですよね。「ヤンキーだった同級生に数年ぶりに会うと、その落ち着きっぷりに驚く」のと同じ法則ですね。

「だからあなたは結婚できない!」、「CLASSY.」の結婚教が次のレベルに

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「CLASSY.」9月号(光文社)

 最初からこんなことを言うのはレビューを書かせて頂いている者としてお恥ずかしい限りなのですが、今月号の「CLASSY.」は広告がたっぷり入っているからか、正直印象に残りません。書き出すまでに5回ぐらい読み返したのですが、それでもどこを切り取ればいいのか分からず、見切り発車もいいところでスタートしてます。自分でも最後まで書ききれるかドキドキですが、こういうのも生っぽくていいでしょ? とインスタレーション・アーティスト気どりで書かせて頂きたいと思います。

キズナ婚でもいい! 「MORE」の"何が何でも結婚したい"が止まらない

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「MORE」9月号(集英社)

 今月号の「MORE」、表紙はおなじみ菅野美穂です。ご両親の出身地である盛岡を旅しながら、含蓄あるお言葉が次々と溢れます。「仕事も恋愛も結婚も、思いどおりにいくわけじゃないし、欲しいものを得たから幸せとも限らない。守るべき存在を持つにはそれだけの責任を持てる自分にならないと」「自分にないものを欲しがるよりも、今ある日常と仕事を大切にすること。それが誰かのためになるといいな」。素晴らしいインタビューですが、海外へのボランティア活動などを経て構築された菅ちゃんの「幸福論」はちとレベルが高く、「ホントの幸せ教えてよ」病のMORE娘たちがますます混乱するのではと心配です。