酔っ払いメイクを推す「ar」の“かわいいのひとりよがり”感

<p> ビューティ&ファッション誌「ar」(主婦と生活社)10月号はファッション特集号。キャッチフレーズは、「可愛く生きることが何よりダイジ 可愛い服が何よりスキ(はぁと)」。そこまで言い切るなら、「ar」の考える「可愛く生きること」とは何か見せていただきましょうか。ってことで、まず開いたのは「ローラとニットの秋物語」という8ページの企画。</p> <p> 「秋物語」と題しているだけあって、「お出かけするのダイスキ。でも、天気予報は雨…。(中略)今日は旅の本でも眺めて、旅行気分に浸ろうかな~」「楽しみにしてたシネマデート。ポップコーンBAGで驚かせちゃうつもり」といった、物語風の説明文が添えられています。ファッション誌のシチュエーションプレイは、まんま読者の理想のライフスタイルと言えます。「ar」ではどんなストーリーが展開するのかしら……と期待していたら、物語風な文章は前述の2つだけで、あとのページは単なる服の紹介に終始していました。2ページ以降当初のテーマを見失うって、あわてんぼうのおつかいか!</p>

“子持ち友人”への接し方を指南する「AneCan」に滲む、独身アネサーの気遣いと距離

<p> 突然ですが、「AneCan」(小学館)には、女性誌には必ずといっていいほど掲載されている星占いがついてないのです。秋の風が吹き始め、なぜだか無性に心細くなり、星占いに救いを求めようと探したところ、「AneCan」に星占いは存在していないことがわかり余計淋しくなった秋の夜長です。たしかに、年明けなどのタイミングでも占い特集ページの類いを見かけたことがない。「占いなんかモテにつながらねぇ!」という超現実主義なのでしょうね、きっと。見習わなくては!</p>

アラサーのくせに独身子なし……「steady.」ファッションの根底にある“負い目”の正体

<p> 筆者は「steady.」(宝島社)のレビューと同時に、毎号「VERY」(光文社)について書いています。「VERY」は自信満々の既婚女性、「steady.」は自信なさげのアラサー独身女性と、まるで正反対な読者を想像させる2誌ですが、「steady.」を読んでいると、ついつい「この企画がもし『VERY』に載ったらどんな構成になるだろう?」と考えてしまうのです。真逆の雑誌と比べることで、「steady.」らしさが浮き彫りになってくるのです。今月の「steady.」の第1特集は、「365days長く使える服」。果たしてどんな内容になっているのでしょうか。</p>

「消えろ! あんたの役目は終わった!」、定年夫を持つ「婦人公論」妻たちの本音

「婦人公論」(中央公論新社)9月22日号  今号のレビューは、かこさとし先生のインタビュー「世界の端っこにぽつんといる子どもさんに伝えたいこと」からスタートします。かこ先生といえば『からすのパンやさん』(偕成社)や『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)でおなじみの絵本作家。...

「子育て後のオシャレ」「パパ友との不倫」ママの自己肯定感を煽る「VERY」の巧妙な仕掛け

<p> 筆者はいつも「VERY」(光文社)を読むと、「うっすらとした劣等感」を覚えます。それは「VERY」が読者に優越感を抱かせる作りになっているからですが、外野から向けられる劣等感は、「VERY」にとっては燃料みたいなもの。「VERY」の提唱する女性像がいかに優れているかを浮き彫りにさせるために作用しているのではないかと思えます。そして今月号も、やっぱり期待通りの「うっすらとした劣等感」を感じさせてくれる「VERY」に、ああ、安定の「VERY」クオリティ! と喜びすら覚えるのです。</p>

結婚、妊娠・出産が基準? 女を置いてけぼりにする、「DRESS」女の賞味期限問題

<p> 創刊当時に「DRESS」(幻冬舎)が目指していたハイソでゴージャスなアラフォー像は、読者に受け入れられずに、読者同士で作った部活にいそしむ、庶民的な形に落ち着いてきました。となると、今度はアラサー雑誌と何ら変わらない感じがします。アラサーより10歳も多く年を重ねたら、いい加減知性も教養もついて、言うことにもやることにも、アラフォーらしさが出てくるのかなと思っていたのに、雑誌で見る限り、“年取ってる”以外は、アラサー女性とあまり変わりがなさそうです。かっこいいアラフォーは手が届かなくて誰も食いつかず、スノッブなアラフォーは、健康が気になるただ老いたアラサー。つくづく、アラフォーという世代の難しさを考えてしまいました。</p>

“1カ月で簡単に恋が成就”でおなじみ、「CLASSY.」の着回しコーデ企画に異変!

<p> 「CLASSY.」今月の特集は「この秋も『こなれカジュアル』は止まらない!」です。カジュアル化&ノームコア(超シンプルなコーディネート)流行の煽りを受け、こなれ不得手な「CLASSY.」たちに「こなれろこなれろ」と呪文を唱え続けて幾年月。これが時の流れというものでしょうか、もはや「CLASSY.」でコンバースやニットキャップ、チェックのシャツにスエットパンツを見ても驚かなくなりました。ファッションへのこだわりより「男にモテるか」「結婚できるか」ということの方が大事と思われる「CLASSY.」女子たちですが、それでも彼女たちにとってのカジュアル化は江戸幕府が大政奉還したくらいのパラダイムチェンジなのです。そうしてようやく「髪はしっかり巻かないと死ぬ」という呪縛から解放されたというのに、今号のリードを見ると「今年の秋はミディ丈スカートやミリタリージャケットなど、オシャレ心をくすぐる新顔アイテムが続々登場。いち早く取り入れてワンランク上の『こなれカジュアル』へと進化させて!」。壁を超えたら、また新たな壁。「CLASSY.」女子たちのこなれという試練は、まだまだ終わりそうにありません。</p>

感情を解き放って「自分が満足状態にあること」=モテだと促す、「ar」の残酷さ

<p> ビューティ&ファッション誌「ar(アール)」(主婦と生活社)に、文化オジサンのミューズ・能年玲奈が登場です。インタビューは「モテ」がテーマ。「モテる人と聞いて思い浮かべる人は?」という質問に次のように答えていました。</p>

「婦人公論」の“自信を育てる”特集で読者を励ます、田原俊彦の“超トシちゃん”な生き方

<p> いよいよ公開となった、映画『ルパン三世』。キャスティングのゴタゴタで構想から発表まで4年の月日を費やしたこの大作、元祖実写版である『ルパン三世 念力珍作戦』(1974年公開)を超える作品となるか。かつて目黒祐樹が演じたルパン役を担う小栗旬が「婦人公論」にも登場。日本映画への熱い思いと、妻である山田優への感謝、そして生まれてくる子どもへの愛を語っています。</p>

“狙い通り”人生の「AneCan」モデルが説く、「周りと比べないで」文脈のトラップ

<p> うだるような暑さが続く今日この頃、「AneCan」(小学館)9月号の大特集は「夏のおしゃれはストレスフリー(はあと)」。この時期のファッション誌の特集の厳しさを感じてしまいます。夏のおしゃれ=汗をかくしニオうしいろいろストレスフル、ということで、「ストレスフリーを目指そう!」→その結果、夏とは全然関係ないじゃん! という内容もありました。例えば「伊達メガネ&サングラスの日の伊達メーク!?」、夏関係ない。それはそれで、読み応えがあり楽しくもあるのですけどね。また、「別冊付録 あの人のお部屋が見たい!」に出てくる人たちは、「AneCan」読者層とは、540度というか、もう1周追加の900度くらい異なっていそうな、歌手(少女時代・ジェシカ)、芸能人(シルク姉さん)、モデル(安座間美優)、ショップオーナー、料理研究家などなどで、まったくリアリティがない! もちろんインテリアテイストもまったく統一感がない! いつものファッション誌面と同じくテイスト全網羅です。まぁ、「参考にしたい!」というより「見たい!」だからね。この点が、ほかの雑誌のインテリア特集とは異なる面白さでございます。ということで、今月号はライフスタイルページに焦点を当て見ていきます。</p>