「CLASSY.」のカジュアル路線が男にもたらした、「誘いやすい!」と「やる気ない?」の逡巡

<p> 「CLASSY.」今月号の特集「暑い夏、『楽ちんオシャレ』を極めよう!」の前に、SMAP木村拓哉のインタビュー「木村拓哉がどんな時でもカッコいい理由」を紹介します。映画『HERO』の宣伝を兼ねての登場ですが、なんともすごいタイトルをつけられたものです。</p>

習い事を「AneCan」で披露する押切もえの横っ面をはたく、樹木希林のさすがの一言

<p> 先日、蛯原友里さんの「Domani」(小学館)とのW専属モデルに加え、なんと妊娠発表もありましたね。「AneCan」(同)7月号では、もちろん「蛯原友里、DomaniとのW専属モデルになります」というページで今の心境を語っています。蛯原さんは資生堂のCMに出ていることとの兼ね合いなのか、メイクページにはほとんど姿を現さず、ファッションページばかりに登場しているので、この先ヒールを履くのも難しくなったとき、どうなってしまうのでしょう? 今月号の付録は、「100枚の蛯原友里 PHOTO BOOK」でしたが、こういうものは、もっと露出が減ってからのほうがよかったんじゃないの? なーんて余計なことを思ってみたりも。編集側にも妊娠は想定外だったってことでしょうか? いやいや、きっと今後の妊娠~出産における“おいしい”予定が編集部主導でちゃんと考えられているのですよね~!</p>

「バージンピンクな粘膜」「チュルピカ」「Oh! Yes Yes Yes」、「ar」7月号は絶賛発情中!

<p> 今月号の「ar」(主婦と生活社)は「Sexy SUMMER GIRL’S Talk」と表紙にデカデカと掲げるほど解放感MAX。いや、解放感というよりもはや発情。目次を見ても「お色気アレンジ塾」「夏のエロ髪は質感勝負」「うちで一番エロいの、コレです」「色気を醸す声と話術」と包み隠さないエロ推しで、「Sexy特集」というより「いかにSexに持ち込むか特集」。「真夏のエリカ」「ar的ネアカな色気ある女の子」「おフェロなパンツ物語」などのメインとなるファッションページでは肩出し、背中出し、足出し、腹出し、谷間見せ……毎日これらのコーディネートをしてたら、間違いなく友人・同僚に露出癖認定されそうです。</p>

「ドMのブサイク男」を推奨し、目標は「ベッカム一家」とのたまう「Gina」の不一致

<p> 最近、急上昇人気ワードの「高見せ」ですが、「Gina」(ぶんか社)7月号でも「高く見える服と、高く見せるテクニック!」なんて特集が組まれていました。しかし、なぜ「高く」見せたいのか? 安い服を高く見せようなんて、いかんせん無理があるのでは……と、疑問に思っていた筆者の心に応えるかのように、特集のリードにこんな言葉がありました。「Gina世代になるとただのカジュアルでは物足りなくて、+αの大人のカジュアル感が必要なんです。そこで大切なのが『高見え』というキーワード」。つまり、「+αのカジュアル感が必要なんだけど、そんなお金ないですよね? だから、大切なのは服を高そうに見せるテクニック」ということでは。なんだ、ただお金が足りないからってことか!</p>

夫に失望している「婦人公論」読者に届くか? 病も極貧も乗り切った、夫婦の形

<p> 前回のレビューでお伝えした瀬戸内寂聴×山田詠美の対談、せっかくなので後編「シャンパンも恋愛も、すべては小説のために」も紹介したいと思います。他界してしまった同世代のライバルたちへの愚痴から、なかなか文学賞に恵まれず「もし来たら断ってやろうと思って、『辞退の言葉』というのを書いて暗唱していたの」「(谷崎潤一郎賞の受賞が決まったとき)辞退の弁を言うべきなのに、全部忘れて、気が付けば『ありがとうございます』と電話にペコペコ頭を下げていた(笑)」という“寂聴瀬戸内のスベらない話”まで、後編も結局己の煩悩さらしまくりの寂聴先生。それに対し、「私は普段、市井の地味なおばさんの仮面を被っているんですよ。でも、内心不道徳な渦巻いています」と山田は達観コメントを貫きます。そして対談のハイライトはこちら。</p>

「美人百花」読者は年収400万円!? 夢見がちな読者像と高収入のギャップが示すもの

<p> 今月号の「美人百花」(角川春樹事務所)の表紙は“水着”です。もう夏ですね。昨年までは、平子理沙さんが表紙で水着姿を披露していましたが、今年はAKB48・小嶋陽菜さんが担当しています。 平子さんは、まだ「美人百花」で連載を続けていますが、全体的にモデルの年齢層が下がり、小嶋さんという次なるスターも見つかったことで、今は“レジェンド”的な立場に昇格したのでしょうか。アラサー雑誌を卒業し、アラフォー雑誌に上がった梨花さんと違い、「美人百花」の “レディ”な世界というのは、卒業のきかないジャンル。卒業しても、その上のステージがまだ見えないジャンルなのかもしれません。</p>

瀬戸内寂聴、坂東眞理子、海老蔵の母――「VERY」20周年記年号に集結した先輩の共通点

<p> 今月号で「VERY」(光文社)が20年目を迎えるということで、その新聞広告が話題になりました。「妻たちの逆襲、に気をつけて!」というタイトルで、「VERYから、読者の旦那さまたちへ」のメッセージがつづられており、「子どもがママに甘えるのは当たり前。でも、旦那さんまで甘えてどうする!? 家族の中心で、いつも笑顔でいようとしている奥さんに『ありがとう』と言うまえに、ストックのキレそうな、トイレットペーパーを買ってこよう。言葉より、そろそろ態度でしめそうよ」と発破をかけています。</p>

「白Tだけでオシャレな人に見られたい」! 超難問を吹っかける「BAILA」に荒れ狂う自我

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「BAILA」2015年7月号(集英社)

 今月号の「BAILA」(集英社)には、「夏は“顔の真ん中”塗らずに生きていく」という革新的な美容ページが待ち受けています。鼻まわりにファンデーションを塗らない、という逆転の発想が夏の美肌を生み出す、とのこと。筆者もアラサーになりお肌の衰えを実感する毎日ですが、最近特にひしひしと感じることは、「ファンデーションを塗ってしばらくたつと鼻の頭やまわりにつぶつぶの点々ができてしまう」こと……。どうやら毛穴にファンデーションが詰まっているらしいのですが、「就職したての頃はそんなことなかったのに」と最近は洗面台で自身の顔と向き合うたびにショックを隠せません。

 化粧直しもうまくいかないし、いっそファンデーションを取っちゃった方がよいのでは? と、思っていた矢先のこの特集、「なーんだみんな同じこと思っていたのね」と気持ちが軽くなりました。ですよね、やっぱり塗らない方がきれいですよね。夏の難問を1つ解決したところで、早速「BAILA」7月号を見ていきましょう。

<トピック>
◎誰でも持っていそうな服でおしゃれに見えたい!
◎作家・宮木あや子のアラサー女子恋愛ウォッチングvol.62「のりしろのある」女子
◎食いしん坊ジャーナルスペシャル こみやげ上手さんファイル

■バイラーズに降りかかる「シンプルで素敵」問題

 今月号の特集は「シンプルで普通、とシンプルで素敵、はどこで差が出る?『誰でも持っていそうな服』でおしゃれに見えたい!」です。ここに紹介されている洋服とは、今はやりのボーダーTシャツや真っ白い無地Tシャツなど。なるほど、誰でも持っていそうです。普通のアイテムすぎて、そもそもオシャレに見せたくて買ったわけ? とツッコんでしまいそうです。こういったアイテムで素敵に見えるには、最早ライザップにでも通ってモデル並みのボディラインに改造するしか手はなさそうですが、そこは「BAILA」。ワンサイズ大きめを買ってみたり、そでをまくってみたり、あの手この手でどうにかオシャレに見てもらおうと奮闘しています。

 そもそも、誰でも持っていそうな洋服をありきたりに着こなして、フロントインしてみたり、デニムの裾をロールアップしたりするだけで、その人は「オシャレな人」と周りに認定してもらえるのでしょうか、甚だ疑問が残ります。「オシャレな人」のイメージは、着こなしもさることながらワンランク上質な素材を着ていたり、一捻りあるデザインを着ていたり「誰でも持っていそうで持っていない服」を着ているような人である気がします。特に何の考えもなしに、人と被るような普通の服を買っといて、それで「オシャレに思ってもらいたい」だなんて欲が深すぎ!

 今月号の「BAILA」には、そんな「自分の我を押し通しつつ、他人にこう思ってもらいたい!」というたくましすぎる願望の記事が満載です。オシャレな人に見られる前に、「オシャレと思ってもらいたがってる人」のレッテルを張られてしまっては、いよいよ「シンプルで素敵」から遠ざかってしまうかも?

■のりしろのある女子を支えるもの

 前回に引き続き、宮木あや子さんのコラム「アラサー女子恋愛ウォッチング」をご紹介します。今回は「のりしろがある女子」がテーマです。ここで言う「のりしろ」とは、前の彼氏と新しい彼氏が重なっている期間のこと。「のりしろあり」肯定派のAさんとCさんの現在の恋愛事情が語られます。

 Aさんいわく、「そろそろ新しい人と付き合いたい、今の彼、私のことあんまり好きじゃないから」だそうですが、なぜそんな男とまだ付き合っているのかというと、「新しい彼氏が見つからないから」なんだとか。さらに、「なぜ彼氏が自分を好きじゃないと思うのか?」の問いには「私がメール30通とか送っても帰ってくるのが2通とかだけなんですもん。冷たいでしょ?」とのこと。ロ、ロマンスがあり余ってる……! またCさんはというと、長く付き合っている彼氏がいるものの、それを拠り所に新しい男をざくざく狩っている状態だそうで、いわく「ときめきが欠乏したら仕事頑張れないから」。ときめくって逆に体力を消耗しそうなのに! 人生を謳歌するというより、もはや “病み”の気配すらも。

 AさんCさんの現状を見るに、「のりしろがある女子」とは、類稀なる恋愛体質と体力の上に成り立っているのではないかと思いました。それ以外の女子にとっては、Cさんのように新しい男探しで体力を消耗するのではなく、来るべき「ワンチャンあるで!」な一瞬に全体力をかけられるよう、のりしろはなるべく少なくした方がいいかもしれません。

■東原亜希プロデュースのデスカレーが爆誕

 最後にご紹介したいのは「食いしん坊ジャーナルスペシャル こみやげ上手さんファイル」です。ここでは、手土産とは違う「こみやげ」というものを紹介しており、その定義とは「¥2,000以内のもの」「マナーや礼儀で渡すものではないもの」「相手がお返ししなきゃと思わない程度のもの」。そしてこみやげとは、「値段が重要ではないからこそ、(略)やさしさや思いやり。つまり想像力!」が必要とのことなのですが……。こみやげ上手なアイテムとは何なのでしょうか?

 まず最初が「『食いしん坊かつ食べ物にこだわりのある女性に』MOTHERのベジカレーフレーク¥1,350」。プロデュースしたのはモデルの東原亜希さん。こちらは動物性食品を一切使用しない体に優しい素材だけで作ったカレーらしく、そこらへんが選出対象らしいのですが、「東原亜希さんがプロデュースしたカレーだよ」と言われて、どんな反応をすればよいか、ちょっと想像がつきません。「ちょっと苦手なあの女に」にしといた方がよかったのでは? と思わずにいられません。

 もう1つ気になったのは、「『体に気をつかっている、または鍛えている素敵な男性へ』アチェトゥムのバルサミコ酢¥600」。選出理由は、「男性は甘いものが好きかどうかわからない」かららしいのですが、そもそも男性=酸っぱいものは好きというイメージもないし、ヘタすると甘いものが苦手な人より、酸っぱいものが苦手な人の方が多い気もします。「グリルやサラダにかけたり」ともありますが、だったらピエトロあげときゃOK! 結果、「オシャレに思われたい!」という気持ちが強すぎるからなのか、いまいちこみやげに必要な「やさしさや思いやり」が感じられない特集でした。

 というわけで、今月号の「BAILA」には、「みんなと同じ服だけど、違ってると思われたい!」「コジャレたお店を知っていると思われたい!」といったPMS特有の「どうしよもなく自我を押し通したい!」強い気持ちがひしひしと感じられました。せっかく努力をしているのに、このままだと、ただの自己中心的な人と思われて終わってしまいそう。思うにバイラーズは、パッと見華やかな「AneCan」(小学館)女子や、バリバリ仕事のできる「Oggi」(同)女子の間に挟まれて、「私は地味なんだ」とくすぶった思いを抱えているのではないでしょうか。自我を大爆発させてしまう要因はここらへんにあるのでは? と感じます。自分を良く見せたくて空回りしてしまうことは誰しもよくありますが、いっそのこと「誰も私なんか注目してない」を合言葉に、足元は「ホーキンスの健康サンダル」、そしてこみやげは「コージーコーナーのシュークリーム」で決めてみてはいかがでしょう。案外その「抜け感」がオシャレかもしれませんよ!?
(ルイーズ真梨子)

圧力鍋やレイコップに罪悪感……「nina’s」の頑張らない子育てがしんどい

<p> 子育てという大義名分のもとに、“オシャレの天下一武道会”が行われている「nina’s」(祥伝社)。とはいえ、「nina’s」界では必死にオシャレこいたら負け。あくまでもナチュラルに、お散歩中に見つけた草花を摘んで食卓に飾ったり、おばあちゃんから譲り受けたワンピースをリメイクしたり、家族でDJごっこを楽しんだりせねばなりません。</p> <p> 今号の「ニナmamaたちの夏BOOMのすべて」でも、相変わらずオシャレ民しか知らない単語が当たり前のように並んでいます。インスタグラムから火が付いたという「沼サン」(おおぬまゆき氏が考案したサンドイッチ)、話題の移動映画館「キノ・イグルー」、「エディブルフラワー」(食べられるお花)、これらを説明文なしに理解できた人は、武道会への参加資格あり! エディブルフラワーに関しては、「お花を載せたチョコバーです。もったいなくて食べられない!! なんて言葉をいただきました」という一文が……。エイブルでも東急リバブルでも、ましてやエクスペンダブルズでもない、エディブルフラワー。食べられる花をここまで力説するところに、戦いの片りんを見るのです。ただ、チョコバーにお花は合うの……?</p>

“フランス婚こそ自由”と妄信する「DRESS」のぼんやりしすぎの結婚特集

<p> 毎度キャッチコピーに昭和を感じる「DRESS」(幻冬舎)ですが、今月号の「ギンギラギンの夏が来る!」にも目頭が熱くなりました。「マッチさん?」と思う以外には特にオシャレ感があるわけでもなく、バブル世代の暑苦しさが漂うコピーですね。</p>