「Seventeen」4月号(集英社)は、「新学期準備は、Seventeenにおまかせ(ハート)」題し、新学期デビューに向けて、ファッションから言動、SNSの使い方までを指南しています。JKにとって新学期というものは、いろいろと気を配る必要があるようです。一方、表紙には、「天使すぎるJK」や「全人類モテ! 最強JK育成ケイカク」など大袈裟なワードが、ポップな字体とともに舞い踊っています。JK時代の春休みは、はるか遠い記憶……。新学期の不安と期待が入り混じった、懐かしい気持ちを思い出しつつ、中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎イケメンに叱られる! モテ服(ハート)
◎新クラで即好かれる(ハート)新学期の“ツカミ”
◎決定版・全人類からモテるアカウント
男を興奮させたい! 叱ってほしい! JKのドM妄想劇
最初に見ていくのは、「Seventeen」 モデル(以下STモ)が、シチュエーション別に男心をくすぐるモテ服を披露する企画「イケメンに叱られる! モテ服(ハート)」。ちまたで流行中のバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)ブームに、強引に乗っかったような「叱られ」企画と言えます。「叱られ」といっても、どうせ「俺の心をこんなに虜にしやがって、バカ」といったニュアンスだろうと、こちらも無理やり解釈しました。
さて肝心の「叱られ」ですが、やはり予想通り。例えば、肩あきワンピースを着て、気になる先輩と外出するシチュエーションでは、「そんなスキ作って……好きになっちゃうだろ!! っていうか……好きだよ」と、“叱られる”妄想を繰り広げます。露出した肩よりも、相手の寒いダジャレで体が凍えそうになりました。
また、パールつきニットを着用し、カフェでお茶をする設定では、イケメン店員から「お客様待ってください!! 僕の視線を奪っておいてそのまま帰る気ですか!!」と手首を捕まれているのですが、誌面のカットは、どこからどう見ても万引犯と店員。テレビ番組でよく見る、万引きGメンの1シーンに、まったくキュン(ハート)しません。
まだまだ、STモの妄想は止まらず……。“ゆる”シルエットのシャツを着て、年上彼氏とデートに行く妄想では、「からだのラインかくすから妄想しちゃうじゃねぇか」とのこと。あえてダイレクトな露出を避け、“からだのライン”を計算し尽くした、あざといJKは、一体どのような女性に成長するのでしょうか……。末恐ろしいですね!
男性を刺激する服を着用し、お花畑にどっぷりつかったSTモ。世の中、褒めてくれたり、叱ってくれる優しい男性ばかりではありません。どうか、変な男に引っかからないでくれ! と願うばかりです。そして、男ウケばかり狙って、女友達に嫌われてしまったら、「Seventeen」の掲げる“全人類モテ”計画が頓挫するのではと、心配になりました。
次に「新クラで即好かれる(ハート)新学期の“ツカミ”」を見ていきましょう。「ツカミ=芸人やタレントが観客の心をつかむネタ」を学び、クラスの人気物を目指す企画なのですが、ざっと見ただけで「捨て身の覚悟が必要」と身震いが……。
同企画には、“ツカミの達人”として、ゆりやんレトリィバァ、乃木坂46・秋元真夏、みちょぱこと池田美優の3人が講師として登場し、それぞれのキャラに応じたツカミを教えてくれます。
例えば、新学期の自己紹介。ゆりやん流は「よろしくおねがいします!」言いながら、エビ反りの動作で笑いを取りにいくそうですが、筆者は「NSCのネタ見せ?」と思ってしまいました。これを新学期の独特の空気間に包まれた教室で再現するのは、黒歴史を作る可能性が高すぎます。
また、先輩との付き合い方について、ゆりやんは大袈裟なジェスチャー付きで、「ほらみんな! 先輩の話を聞いて!」と、とにかく先輩を持ち上げることを推奨していましたが、「吉本仕込みの太鼓もち」としか思えません。一方の秋元は「教えてください!」とおねだりポーズで、部活などへの“熱心さ”をアピールすると提案していたものの、「さすが乃木坂46随一の“あざとキャラ”と呼ばれるだけはある」という感想しか抱かずじまいでした。
そんな中、みちょぱは「さっきはありがとうございました!」と、すぐにお礼LINEを入れ、「先輩の前では礼儀第一。信用されるコを目指す」という回答。みちょぱのアドバイスは、企画にかこつけた“自分アピール”をすることなく、的確かつハードルも低く、世代問わず参考になります。
お笑い風の痛々しい“ツカミ”で黒歴史を作るよりも、みちょぱ流の「礼儀、信用される人間」を目指すのが無難なのかもしれません。
全人類からモテるより、鍵をかけよう!
“新友とのファーストコンタクト=SNSの時代”という現代っ子ならではの企画「ヤバイものは新学期前に抹消! 好感度MAXなSNSアカに生まれ変わる 決定版・全人類からモテるアカウント」には、SNSのアイコンや投稿内容に加え、コメントに関してまで、“全人類”からモテるような指南がびっしり書かれています。
SNSのアイコン選びにも、縛りがあるST読者……。NGアイコンは、「プリクラのトリミング」らしく、「自分大好きかよ。絶対自己中」という理由で嫌われるとのこと。たかがアイコン一つでこの言われよう。辛辣すぎる言葉に、新学期早々不登校になりそうです……。反対に、モテアイコンは「おしゃれなモデル」で、「有名すぎない海外のブロガーやインスタグラマーなど、ツウな人選の方がポイント高め」らしいですが、後者の方がよっぽど鼻につくと思います。センスをアピールしてくる人は、何かと面倒ですよ!
続いて、インスタグラムへのNG投稿は、「におわせ写真」とのこと。「かまってちゃん」っぽさが嫌われる原因だそうです。嵐・二宮和也との交際をほのめかす匂わせ写真をブログに投稿し続け、嵐ファンだけにとどまらず、世間からも嫌われている、元フリーアナウンサー・伊藤綾子に届いてほしいです! ニノの洋服を映りこませた写真の投稿は、「かまってちゃん」の極みだけに、周りの目を気にしすぎるST読者の謙虚さを見習ってください!
この世代にとってのSNSは、友達との仲良しツールを超えて、自分をブランディングする材料の一つのようです。しかし、SNSの特集にもかかわらず、ネットリテラシーなどの基本事項は教えておらず、基本マナーとして挙げられているのは「友達の投稿にはすべていいね!」とのこと。いやいや、「悪口を書かない」「個人情報は非公開」これが基本マナーだと声を大にして言いたいです! 「全人類からモテるアカウント」よりも、炎上や犯罪に巻き込まれないことの方がよっぽど重要でしょう。
周囲から浮かないように、キャラ作りに励み、SNSでも空気を読んでコメントや投稿するJKたち。KYという言葉は死語になりましたが、より空気を読む風潮が強くなっているのではないでしょうか。「Seventeen」の言う「全人類モテ! 最強JK育成ケイカク」は、「他人の評価を気にして、『個性』『自分らしさ』を潰すケイカク」のように読み取れました。新学期に猫をかぶったって、1カ月もすれば、化けの皮が剥がれます。周囲の目ばかり気にして“量産型”とディスられる前に、己をさらけ出した方が、楽しいJKライフを送れるはずです!
(藤本なつき)
「白髪」の話題が大好物な「Domani」(小学館)。カバーガールの小泉里子さんが白髪染めのCMに出ていることもあってか、「Domani読者の最大の悩み!」と思っているようでして、ちょいちょい顔出すテーマなんですよね。そして3月号にまたしても登場。「白髪のことを正しく知ろう」です。ん〜、もうおなかいっぱい! 白髪も気になりますが、「薄毛」「尿漏れ」「セックスレス」といったアラフォーの悩み3大巨頭(筆者調べ)について書いてくれませんかね……。