「婦人公論」ひとり暮らし特集に響く、「モラハラ夫の呪縛」と「解放後」に苦しむ女たちの悲鳴

<p> 「婦人公論」(中央公論新社)今号の特集は「備えて安心『ひとりの暮らし』シミュレーション」です。特集に入る前に、巻頭の連載「うるさくてもシズカ」から見たいと思います。こちらは脚本家・大石静のエッセイ。今一緒に仕事をしている33歳の有能プロデューサーを見て、自分が結婚したとき夫もまた33歳だったことを思い出したという大石。かつて舞台監督として華やかにイキイキと仕事をしていた夫も、すでにリタイア。「ボーッとソファーで居眠りしている横顔などを見ると、私はなぜこの人と結婚したんだろう? と訳がわからなくなる」「別に嫌う理由はないけれど、どこもステキじゃない」。</p>

「Gina」最終号は、「おフェロ」と「カッコイイ」の狭間で苦しむ“自分らしさ”地獄!

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「Gina」(ぶんか社)11月号

 「Gina」(ぶんか社)11月号。別れは突然にやってきました。今月号をもって「Gina」は休刊とのことです。巻末にある一方的なお手紙「読者の皆様へ」が、寂しさを誘います。先月号からはじまった連載「インテリアスクール開講」も「2時限目」をもって終了です。ドラマの打ち切りとは異なり、落としどころもないままに終了~! こんなんだったら「上・下」にすればよかったのに……それができなかったということからも、休刊が突然決まった様子が窺えます。

 また、「風水で運気アップするお部屋づくり」や「『1年間で100万円』貯める女になる!!」など、「Gina」らしさをまったく感じられない、やけにポップな“回し記事”みたいなものがチラホラ。だいたい、「Gina」読者は恋愛運が上がるからって、部屋にピンクやレースものは置きませんから! お金も貯めたいけど、そんな大声で宣言することじゃない! そこへつけて、ファッションの特集は「自分らしさ」ですからね。このギャップ、最後だからって手抜きしないで~~!

<トピックス>
◎オシャレな人は“自分らしさ”を持っている!
◎スタイリスト大田由香梨さんの“私らしい”スタイリングの作り方
◎「1年間で100万円」貯める女になる!!

■沙羅マリー(28)、そういうお年頃?
 「今月のカッコいいひと。」は美容研究家・神崎恵さん。『いるだけでどうしようもなく心を奪う女になる』(大和書房)といった書籍で有名な神崎さんなので、おフェロ方向の当たり障りのないインタビューかと思いきや、そんなことなかったです。「Gina世代の28歳の頃は、シングルマザーとして、経済的にも精神的にもどん底」だったと振り返り、そこから美容家の仕事で波に乗り、再び結婚、出産と、サクセスストーリーを語っています。

 担当ライターからの、「最後に美容家、妻、母として女性の憧れをすべて掴んだ神崎さん流の幸せ方法論やアドバイスを教えてください」という質問には、甘い顔立ちに反して「男性は想像よりも女性を幸せにはしてくれません。だから自分を自分で幸せにできる人を目指してください」と返答する現実派ぶり! 最終回にして「Gina」ガールの男への幻想をぶち壊しましたね!

 その一方、「Ginaモデル5人の“私らしい服”!」ページに登場した、まさに「Gina」世代28歳の沙羅マリーさんの「子供を産んでから色気が必要だと思った。母じゃなく女でなきゃ私、枯れてく!って思ったよね(笑)」という焦燥感溢れる発言も面白かったです。「女の人が憧れるような、カッコイイエロが好き!」とも言ってました。子どもの手が離れたら、中山美穂さんみたく恋に走ってしまうのかしら? いや、それも一興ですよね。笑顔で体験談を語ってくれそうです。その頃には「Gina」はもうないですけど……。

■日本が「カワイイ女の子」を甘やかすワケ
 有終の美を飾る特集は、「オシャレな人は“自分らしさ”を持っている!」です。「『今っぽさより、自分らしさ』、それこそが『Gina』ガールに伝えたかったメッセージです」と、校長先生からの卒業の挨拶よろしく、最後の言葉がしたためられてました。

 その特集内「Ginaモデル5人の“私らしい服”!」では、鈴木えみさん、大屋夏南さん、沙羅マリーさん、エリーローズさん、比留川遊さんが、“自分らしい”アイテムや、カラーなどについて語ります。皆同じようなことを言葉を変えて言っていて、要約すると「いろんな服を着倒してきたから今のスタイル」があって、その自分のスタイルに「すっと入ってくる」トレンドのアイテムを買うとのこと。あくまで「自分>トレンド」という姿勢は共通のようです。いや、でもこれだとトレンドをお知らせするファッション誌の存在意義は……!

 そして、「スタイリスト大田由香梨さんの“私らしい”スタイリングの作り方」が続きます。大田さんが考える「自分らしいファッション」は、「トレンドなどの情報に常にアンテナを張っているけど」と前置きした上で、「毎日着る服は、自分の好みを大切にしたいから、シーズンを越えても褪せないような長く愛せるものを選びます」ですって。これって、トレンドのアイテム=仕事だからチェックしてる物&長く愛せない物、という事!? そんな事言わないでー!

 これを演繹法でまとめると……自分らしさがある人は流行に惑わされない→雑誌を買う必要がない→「Gina」の読者は自分らしさを追求している→雑誌が売れない→休刊ってことですかね? 大屋夏南の連載でも書かれていたけど、「カワイイ女の子」を応援する雑誌が多いわけはそのためか! 流行を消費してくれる「カワイイ女の子」がいないと、雑誌も洋服も売れないのです!

 これで休刊の理由が見つかった気が勝手にしていますが、もう1ページ「あなたに足りない“らしさ”を知ってもっと魅力的に輝く!」を見てみます。そこでの提案は「ファッションのお仕事だからこそ、憧れオーラを出せる黒を味方に」「モデルさんは人から見られることが大事」など、「自分らしさ」よりも「職業らしさ」を推したスタイリングが……。あれ、ブレッブレですわ……。う~ん、こちらが休刊の理由かしら!?

 前号で突然、おフェロや色気など「ar」(主婦と生活者)意識の世界観を展開するようになった「Gina」に不安を持っていましたが、その行く末を見守るまでもなくこうして休刊に。「カワイイ女の子」があふれる世の中にげんなりしてる女子の心には、「『カッコイイね!』が褒め言葉」の「Gina」魂がこれからも支えになるのかもしれません!
(白熊春)

「Gina」最終号は、「おフェロ」と「カッコイイ」の狭間で苦しむ“自分らしさ”地獄!

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「Gina」(ぶんか社)11月号

 「Gina」(ぶんか社)11月号。別れは突然にやってきました。今月号をもって「Gina」は休刊とのことです。巻末にある一方的なお手紙「読者の皆様へ」が、寂しさを誘います。先月号からはじまった連載「インテリアスクール開講」も「2時限目」をもって終了です。ドラマの打ち切りとは異なり、落としどころもないままに終了~! こんなんだったら「上・下」にすればよかったのに……それができなかったということからも、休刊が突然決まった様子が窺えます。

 また、「風水で運気アップするお部屋づくり」や「『1年間で100万円』貯める女になる!!」など、「Gina」らしさをまったく感じられない、やけにポップな“回し記事”みたいなものがチラホラ。だいたい、「Gina」読者は恋愛運が上がるからって、部屋にピンクやレースものは置きませんから! お金も貯めたいけど、そんな大声で宣言することじゃない! そこへつけて、ファッションの特集は「自分らしさ」ですからね。このギャップ、最後だからって手抜きしないで~~!

<トピックス>
◎オシャレな人は“自分らしさ”を持っている!
◎スタイリスト大田由香梨さんの“私らしい”スタイリングの作り方
◎「1年間で100万円」貯める女になる!!

■沙羅マリー(28)、そういうお年頃?
 「今月のカッコいいひと。」は美容研究家・神崎恵さん。『いるだけでどうしようもなく心を奪う女になる』(大和書房)といった書籍で有名な神崎さんなので、おフェロ方向の当たり障りのないインタビューかと思いきや、そんなことなかったです。「Gina世代の28歳の頃は、シングルマザーとして、経済的にも精神的にもどん底」だったと振り返り、そこから美容家の仕事で波に乗り、再び結婚、出産と、サクセスストーリーを語っています。

 担当ライターからの、「最後に美容家、妻、母として女性の憧れをすべて掴んだ神崎さん流の幸せ方法論やアドバイスを教えてください」という質問には、甘い顔立ちに反して「男性は想像よりも女性を幸せにはしてくれません。だから自分を自分で幸せにできる人を目指してください」と返答する現実派ぶり! 最終回にして「Gina」ガールの男への幻想をぶち壊しましたね!

 その一方、「Ginaモデル5人の“私らしい服”!」ページに登場した、まさに「Gina」世代28歳の沙羅マリーさんの「子供を産んでから色気が必要だと思った。母じゃなく女でなきゃ私、枯れてく!って思ったよね(笑)」という焦燥感溢れる発言も面白かったです。「女の人が憧れるような、カッコイイエロが好き!」とも言ってました。子どもの手が離れたら、中山美穂さんみたく恋に走ってしまうのかしら? いや、それも一興ですよね。笑顔で体験談を語ってくれそうです。その頃には「Gina」はもうないですけど……。

■日本が「カワイイ女の子」を甘やかすワケ
 有終の美を飾る特集は、「オシャレな人は“自分らしさ”を持っている!」です。「『今っぽさより、自分らしさ』、それこそが『Gina』ガールに伝えたかったメッセージです」と、校長先生からの卒業の挨拶よろしく、最後の言葉がしたためられてました。

 その特集内「Ginaモデル5人の“私らしい服”!」では、鈴木えみさん、大屋夏南さん、沙羅マリーさん、エリーローズさん、比留川遊さんが、“自分らしい”アイテムや、カラーなどについて語ります。皆同じようなことを言葉を変えて言っていて、要約すると「いろんな服を着倒してきたから今のスタイル」があって、その自分のスタイルに「すっと入ってくる」トレンドのアイテムを買うとのこと。あくまで「自分>トレンド」という姿勢は共通のようです。いや、でもこれだとトレンドをお知らせするファッション誌の存在意義は……!

 そして、「スタイリスト大田由香梨さんの“私らしい”スタイリングの作り方」が続きます。大田さんが考える「自分らしいファッション」は、「トレンドなどの情報に常にアンテナを張っているけど」と前置きした上で、「毎日着る服は、自分の好みを大切にしたいから、シーズンを越えても褪せないような長く愛せるものを選びます」ですって。これって、トレンドのアイテム=仕事だからチェックしてる物&長く愛せない物、という事!? そんな事言わないでー!

 これを演繹法でまとめると……自分らしさがある人は流行に惑わされない→雑誌を買う必要がない→「Gina」の読者は自分らしさを追求している→雑誌が売れない→休刊ってことですかね? 大屋夏南の連載でも書かれていたけど、「カワイイ女の子」を応援する雑誌が多いわけはそのためか! 流行を消費してくれる「カワイイ女の子」がいないと、雑誌も洋服も売れないのです!

 これで休刊の理由が見つかった気が勝手にしていますが、もう1ページ「あなたに足りない“らしさ”を知ってもっと魅力的に輝く!」を見てみます。そこでの提案は「ファッションのお仕事だからこそ、憧れオーラを出せる黒を味方に」「モデルさんは人から見られることが大事」など、「自分らしさ」よりも「職業らしさ」を推したスタイリングが……。あれ、ブレッブレですわ……。う~ん、こちらが休刊の理由かしら!?

 前号で突然、おフェロや色気など「ar」(主婦と生活者)意識の世界観を展開するようになった「Gina」に不安を持っていましたが、その行く末を見守るまでもなくこうして休刊に。「カワイイ女の子」があふれる世の中にげんなりしてる女子の心には、「『カッコイイね!』が褒め言葉」の「Gina」魂がこれからも支えになるのかもしれません!
(白熊春)

25万円に見えるコートが「実は11万」! 「DRESS」の“高見え”特集は高次元!?

<p> 創刊時から「DRESS」(幻冬舎)のカバーモデルはずっと米倉涼子さんでした(2015年6月号だけ長谷川京子ですが)。先月、突然別のモデルになったので、リニューアルとともにカバーモデルも変えたのかと思っていたら、やっぱり今月号は米倉さん。米倉さん、出たり入ったりで今や隔月掲載のカバーモデルになってますが、そういう契約になったのでしょうか。来月号の表紙が誰なのか、微妙に楽しみです。</p>

これぞ「CLASSY.」! 着回しコーデ&女子会企画に漂う、「いつだって私が主人公」感

<p> 前号では地雷感漂う「サバサバ」「姉御肌」路線を打ち出したものの、“大人の余裕が香る女”という理想像を前にして右往左往してる「CLASSY.」。そこに突如担ぎ出されたのが、モデルの中村アンです。なぜかこのところの「CLASSY.」で異常に持ち上げられている中村。今号でも「中村アンの秋はキャメルから始まる」で、「老ける・コンサバ・地味のイメージをくつがえす着こなし」なるものを紹介しています。「アンちゃんのキャメルがオシャレな理由」として、「カジュアルアイテムで上手に着崩すから老けない!」「カッコよく着こなすからコンサバじゃない!」「ほどよいトレンド感があるから地味にならない!」が挙げられていますが、この上なくざっくりし過ぎていて正直どうオシャレなのかよくわからない……。ただこの「老ける」「コンサバ」「地味」というのが「CLASSY.」読者にとっての死のフレーズであることは理解しました。そしていつにもまして気合の入った中村アンのボサボサ髪。ヘアメイクさんも着地点を見失ったのか、爆発コントのいかりや長介風だったり、大相撲を取りきり髷が乱れた力士のようだったり、とにかくやりすぎです。「CLASSY.」読者が“大人の余裕=ボンバーヘッド”と勘違いしないことを切に願います。</p>

「体のラインが出る服は微妙」スーパーに行く際のファッションまで指南しだした「VERY」

<p> 今月号から、ちょっとしたリニューアルが見られる「VERY」(光文社)。目を引くのは、これまで1/2ページだったクリス‐ウェブ佳子さんのコラムが、新連載「WWW4W」となって1ページになったこと。早速内容を見ていきましょう。</p>

「ar」創刊20周年記念号、“内輪ネタと編集者アゲのどんちゃん騒ぎ”でいいの?

<p> 今月号は「ar」(主婦と生活社)創刊20周年記念号。ということで、平素から浮かれ気味の「ar」が、よりいっそう「祭り」とばかりに浮かれ騒いでいます。20周年記念企画「ウラアール」では、「なんでもarアワード」と題し、モデルをはじめ、フォトグラファー、スタイリスト、ヘアメイク、ライターといった裏方に至るまで何人も顔出し登場し、賞をあげています。</p> <p> その賞というのが、「いつでも真剣勝負で賞」「スタイリングに愛があるんだよ大賞」「取材力最強・最高大賞」などなど、制作側として当たり前じゃんというものから、「撮影中に人生相談にのってくれるで賞」「飲むとめちゃくちゃ気前よくなるで賞」といった内輪ウケのものまで……。その浮かれ具合が、読んでいてツラくなりました。</p>

恋愛体質な女がMA-1を着るまで……梨花が開拓した「BAILA」的“お仕事コンサバ”とは?

<p> 『ロミオの青い空』(フジテレビ系)を彷彿とさせる煙突掃除夫スタイル(すけすけレースのとんがった靴以外、そこはかとなくロミオ……)の梨花が表紙の「BAILA」10月号(集英社)。ついに今月号でカバーモデル卒業となる梨花ですが、最後の最後が世界名作劇場を彷彿させちゃうって一体どうなの!? 最後まで自然体な梨花に目が離せない今月号、早速中身を見ていきましょう。</p>

「婦人公論」“親の老い”特集で、40代~50代が優等生発言を連発する理由

<p> 今年も残すところあと3カ月あまり。歳を取れば取るほど、あっという間に1年が過ぎていく……と「婦人公論」(中央公論新社)読者もひしひしと感じているのではないでしょうか。今年はいいことなんてなにもなかったわ~とお嘆きの方には、こちらの小特集「今年後半の幸せを引きよせる開運行動99」を。「今年後半」って、もう四分の三が過ぎてますって!!</p>

エビちゃんブームから10年、「AneCan」メーク特集に現れた「古い」という言葉の重み

<p> 「AneCan」(小学館)10月号、誌面はすっかり秋。「今季は丈も色味も『ちょいゆる』」と表紙に書いてあるだけありまして、お尻が隠れるロングニットに膝下丈スカート、そしてロングカーディガンなど、モデルさんが着てもなかなかバランスを取るのが難しい格好が流行のようです。こんな丸太みたいなバランス、江原啓介さん(痩せる前)しか着こなせないですよ。今季の流行が少々難しいことは「おしゃれ有名人の秋イチ買いリスト」からもわかります。美香さんが紹介しているワンピ2枚は両方とも2万弱ですが、着回しが大切なOLにはとても厳しいお色。鮮やかな黄色とブルーです。紗栄子さんのセレクトは、やけに若い!! ブランドからして「AneCan」層には少々厳しいです。年相応なアイテムもありますすが、それは高い! う~ん、流行とか「AneCan」っぽさは紗栄子さんには関係なしかな?</p>