歯に人生狂わされ、夫選びも妥協! 歯の大切さを熱く訴える「婦人公論」

 「婦人公論」(中央公論新社)11月号、今回の特集は「目、歯、骨 60代からの元気を支える3つの鍵」。中尾ミエ、大村崑、一条ゆかり、中村メイコなど読者の憧れである元気な高齢者が続々登場し、若々しさをアピールしています。さっそく中身を見ていきましょう! 

<トピックス>
◎大村崑×岡村瑤子 元気ハツラツの秘訣は「筋トレ」と「ブロッコリー」
◎一条ゆかり 緑内障とつきあいながら、体づくりも菜園づくりも
◎〈読者体験手記〉“歯”に人生狂わされて

90歳大村崑のほほえましい地毛アピール

 最初に見ていくのは、俳優・大村崑&歌手・岡村瑤子夫妻のインタビュー。大村90歳、岡村85歳、結婚して62年の大ベテラン夫婦の2人がダンベル片手に笑顔で登場し、全6ページの大ボリュームインタビューに応じています。

 もともとは体が丈夫ではなかったという2人。約4年前にジム「ライザップ」で筋トレを初めてから健康に自信がついてきたそう。岡村はノースリーブで二の腕を披露していますが、たるみがなく美しい! 大村も「先日、レストランで『大村崑や! 若いねえ!』という声が聞こえてきたよ」と、うれしそうです。

 「『髪もカツラっぽくないな』『精巧なカツラちゃう?』やて(笑)。もちろん、カツラちゃいますよ」と地毛をアピールし、「不思議なことに、筋トレを始めてから黒い毛が生えてきたんです」と明かしています。90歳にとって地毛&黒髪というのは大きなステータスであることがうかがえ、なんだかほほえましい気持ちになれます。

 筋トレのインタビューのはずが、話は2人の出会いまで遡り、交際していた頃に大村が書いたラブレターの中身まで公開。「こうして月の光の漏れる宿であなたのことを考えながら」――で始まるロマンチックなラブレター、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 そんな2人ですが、今の会話の半分は筋トレで、残りの半分が食べ物とのこと。筋トレは会話が減りがちな熟年夫婦に話題を提供するといううれしい作用もあるのだと知りました。

1本の歯に50万円課金、一条ゆかりインタビューから得た教訓

 次に見ていくのは『有閑俱楽部』(集英社)などで知られる漫画家・一条ゆかりのインタビュー。半世紀前から活躍しており年齢不詳のイメージでしたが、インタビュー時点は72歳とのこと。

 現在はストーリー漫画からは卒業しているそうですが、エッセイやイラストを書き続けている現役で、服装も花柄ワンピースに網タイツと若々しい限り。そんな一条ですが、2004年に緑内障がわかり、現在までに5度の手術を受けているそう。視野欠損もあるそうで、「症状がない人も年に一度は検査を受けることをおすすめします」と啓蒙しています。

 さらに「奥歯が全部ダメに」なったそうで、「1本50万円ほどかけてインプラントにしました」とのこと。一時、差し歯にしたこともあるそうですが、「食べものの味が感じられなかった」といい、インプラントを選択。一条の言う奥歯を臼歯ととらえると、親知らずを入れなくても合計16本になります。ざっと800万円をインプラントにつぎ込んだ計算です。

 売れっ子漫画家にはどうってことのない金額なのかもしれませんが、一般人にはおいそれとは出せません。歯は、大切にしなければいけない――。そう決意を新たにさせられました。

 最後に見ていくのは、読者体験手記。こちらもテーマは「歯」です。1通目の77歳女性の手記には、一条のインタビューと同じく“歯の大切さ”を痛感させられます。

 この女性は20代前半の頃、歯科実習生に抜く必要のなかった奥歯を合計4本抜かれ、さらに仮の歯も入れずに放置されたことがきっかけで、若い頃から入れ歯生活に。入れ歯に引け目を感じ、「好きな人に恥をさらして嫌われるくらいなら、どう思われてもいい人と結婚したほうが」と考えるほどになり、結局「私をお手伝いとしか考えていない、好きでもない男性と夫婦になることにした」そう。

 そんなに人を自暴自棄にさせてしまう入れ歯、なんとおそろしいものなのでしょうか。結婚後、インプラント治療に600万円。それから30年たち、新しい歯を作るために再び200万円。診察台も毎回1万円を超えているそうです。

 さらに怖いのは、結婚した「どうでもいい人」「私をお手伝いとしか考えていない、好きでもない男性」について、それ以外一切触れられていないこと。いまだに「どうでもいい人」で「好きでもなんでもない人」であり続けているのでしょうか。

 そんな相手と何十年もの結婚生活を送らせる元凶となった「歯」。人生を狂わせる可能性のある、こんなにもおそろしい存在が口の中に並んでいるのだ……と実感し、ぞわりとします。毎日の歯みがきは、きちんとしよう! 子どもの頃に習ったことを再確認させられます。

香取慎吾、「婦人公論」で明かした「三谷幸喜の弔辞計画」に見る理想的な“終活”の在り方

 「婦人公論」(中央公論新社)10月号、特集は「悔いなく死ぬために今できること」。「婦人公論」ならではのリアルな手触りで終活に迫ります。遺産はどうする、終末医療の希望は、憧れの有名人(逝き方という意味で)――といった気になる話題が目白押しです。早速、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎デヴィ・スカルノ 娘と孫が困らぬよう「財産整理」の真っ最中
◎香取慎吾 大切な人とは深くつながり、深く愛したい
◎国生さゆり ネガティブを抜け、いま小説を書く

デヴィ夫人のウットリ葬儀計画

 「終活」特集の今号。アンケートでは理想の最期について、読者からさまざまな声が寄せられていました。「十分生きたからこれでおしまい。いらんことせんでほしい」(90歳)と終末医療を望まない人、「あまりに資産が少ないので伝えるときに赤面しそう」(90歳)と遺産の額を心配する人、「39歳の長男がアルバイトで収入が少ないため、これから先、経済的にやっていけるのか不安」(66歳)など遺す家族を思う人も。

 また、「(死ぬまでに)クロマチックハーモニカの腕を磨いて、マチュピチュで『コンドルは飛んで行く』を吹きたい」(68歳)や、「最期まで一緒にいられるパートナーと巡り合いたい」(53歳)などロマンティックな目標を掲げる方も見られました。

 死というと、どうしても“できればあまり想像したくないもの”というイメージを持ってしまっていましたが、読者アンケートを見ていると、理想の最期を想像するのって、結構楽しいことなのでは……という気もしてきます。

 そう思わせてくれる最たるものが、デヴィ・スカルノ夫人のインタビュー記事でした。デヴィ夫人が計画している自身の葬儀とは、「教会で行い、会場には大好きなラヴェルの『ボレロ』を流します」「白いドレスを身にまとった私が眠る棺を担ぐのは、燕尾服の美男子6名!」「祭壇のお花は白と緑を中心にピンクや紫を少しだけ加えたイングリッシュガーデン風に」という華やかなもの。

 葬儀というよりウエディングパーティーの計画を聞いているようで、うきうきしてきませんか!? 必ず誰にでもやってくる最期。どうせならデヴィ夫人のようにうきうき計画して待ちたいです。

香取慎吾が、三谷幸喜と交わした弔辞の約束が泣ける

 次に見ていくのは香取慎吾のインタビュー。こちらにも終活特集につながる興味深い発言がありました。

 親しい人にも自分の電話番号を教えない、というのがポリシーの彼。NHK大河ドラマ『新選組!』や映画『有頂天ホテル』など何度も一緒に仕事をし、親交が深い脚本家・三谷幸喜氏にも教えておらず、「20年近くにわたり『教えて』『教えたくないです』の攻防を繰り返しています」とのこと。

 今では、三谷氏から「もう教えてくれなくていいよ。その代わりに、僕のお葬式で弔辞を読んでほしい。そして参列者の前で、『ずっと言えませんでしたが、僕のケータイの番号は〇×△です!』と大声で叫んでくれ」と言われているそう。香取は「仕方がないので、『それだったらいいですよ』と返事をしました。もちろん電話番号は葬儀翌日にソッコーで変えますけどね」と了承済みとのこと。

 実は筆者、ドラマ『HR』(日本テレビ系、2002年~03年放送)から香取×三谷ペアを追ってきたファンでして、このエピソードには胸を打たれ、思わず涙しそうに。「電話番号を知らなくても、2人はこれ以上ない絆で結ばれているぞ……!」と、ファンならずとも感動した読者は少なくないのでは?

 「香取が弔事を読む姿を見たい、でも見たくない、どちらにもずっとずっと生きていてほしい」というファン心をひどく揺さぶるとともに、大切な人との絆を確かめ合う理想的な「終活」を見たと思えるインタビューでした。

 特集以外で注目したいのが、国生さゆりのインタビュー「ネガティブを抜け、いま小説を書く」。人気の小説投稿サイト「小説家になろう」で密かに連載していたことが、先ごろネット上で話題になった国生が、小説を書き始めた経緯などを語っています。

 国生は、「それ(投稿サイト)が人々に公開されて読まれるということも、よくわかっていなくて――」という状態のまま、スマホのメモ機能に書き始めた小説のデータ保存先として投稿を始めたそうですが、驚くのは、その作品が“芸能人の話題作り”をはるかに超越した大作であること。

 実際に「小説家になろう」を覗いてみたところ、国生の小説『国守の愛』は3部作で、合計約68万字であることが発覚。単純計算すると、単行本約5~6冊程度にはなるほどの大作で、“ちょっと片手間に書いてみました(笑)”といったレベルではない!

 また、内容も想像を絶する壮大さ。主人公は、「“変異する魔王” 液体デイバイス」を研究している科学者・富士子で、彼女はその技術を狙う組織に命を狙われており、“陸上自衛隊・特殊戦群G分遣隊・アルファチーム“に守られているという設定です。

 物語は、富士子の幼なじみで医師の宗弥、アルファチームリーダーの要、富士子の三角関係を軸に、「液体デバイス」をめぐる攻防が描かれるという内容で、第3章では、目から血の涙を流し続けて死亡するウイルス性の疫病まで流行し始め、物語はさらに複雑になっていきます。すごい……。

 章タイトルだけ見ていても「デイトの申し込みと笑う浮子」「棒倒し 決勝戦」「スマホ紛失」「加藤」「どこかの国の船籍を持つ貨物船」など、ユニークなものばかり。そこに時折、癒やし系グルメ小説かのような章タイトル「マスカット大福」「浮子さんのお弁当」「海軍カレー」「甘い・甘い恋のチョコレート」も挟まれています。

 国生の中に眠る世界の壮大さにしびれました。ぜひ「婦人公論」で小説連載を! と期待したいです。

稲川淳二の怪談グランプリより怖い! 「婦人公論」のきょうだい遺産トラブル

 「婦人公論」(中央公論新社)の9月号が発売になりました。今月号の第1特集は高齢になってからの“きょうだい”関係に迫る「きょうだいは支えか重荷か」。第2特集は、同誌の夏の定番である怪談特集「真夏の不思議スペシャル」です。

 怪談特集に負けず劣らず、きょうだい特集にも背筋が凍るコワいエピソードがたっぷりの今号。早速、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎<読者アンケート>「血縁だから仲がいい」は幻想!?
◎<読者体験手記>絶縁を決めた理由
◎寂しいのは幽霊も同じです 三木大雲

妹夫婦が父のすべての預貯金の名義を……

 第1特集の「きょうだいは支えか重荷か」。長いこと“母と娘”や“毒母”のブームが続いていた同誌ですが、これからはきょうだい関係にシフトしていくのでしょうか。同誌は年を重ねるときょうだい付き合いにも変化が訪れるといい、その分かれ道になるのは「お金と介護」だと説きます。

 読者アンケート「『血縁だから仲がいい』は幻想!?」(合計153人、平均年齢62.8歳が回答)では、「現在、きょうだいと交流がある?」と答えた人が~40代では58%、50代で51%、60代で66%、70代以上で64%。もし、年に一度でも顔を合わせることも「交流」とするなら、やはりこの数字は少なく見えます。さらに気になるのは「疎遠になった理由」。50代・60代・70代以上の1位はすべて「金銭問題・遺産相続」でした。きょうだいといえども、やはりお金が絡むと関係はこじれるのが現実のよう。

 紹介されているきょうだい間のトラブル事例を見ると、「父が亡くなる前に、妹夫婦が父のすべての預貯金の名義を変更していた」「妹夫婦は、母を振り込め詐欺から守るため母の貯金を預かると言って持って行き、いつの間にか『親がくれると言った』と主張」という詐欺的なものから、「姉の子が幼稚園の時、お年玉として図書券3000円分をあげたら、『しけてる』と笑われた」「(兄からの)贈り物がいつもどう見ても安価」などの些細な感覚のズレによるものまで、バリエーション豊か。亡くなった父親の棺をLサイズにするか2~3万円安いMサイズにするかで揉めた……というものもありました。

 きょうだい問題にはその配偶者という登場人物も加わるため、いっそうよりドラマが生まれるのかもしれません。毒母ブームに続く、毒きょうだいブームの気配がします。

 「絶縁を決めた理由」がテーマの読者体験手記コーナーでは、さらに恐ろしいきょうだいトラブルが詳細に語られています。

 1通目の68歳女性は、実母の介護をめぐって弟&義妹夫婦と行き違いの末、弟から「殺すからな」と書かれた脅迫状が届いたと明かし、2通目の61歳女性は父親の死をきっかけに姉と絶縁状態だとつづっています。

 この2通目の女性は、姉の姑が亡くなったとき、彼女の両親は「香典5万円、生花2万円、お布施2万円、もり籠1万円の合計10万円を包んだ」にもかかわらず、父親が亡くなった際、姉夫婦は香典なしだったとのこと。投稿者が、「両親は姉の姑の葬式にいくら包んだか」を事細かに記憶していることにも驚きますが、それくらいお金の恨みは深いということなのでしょう。さらに6年後、投稿者の母親も死去。姉は今度は香典を包んできたというものの、家や田んぼの名義変更でまたも複雑に揉め、今では「他人以下」だそうです。

 親の介護や葬儀といった誰にでも起こりえるイベントで、ここまできょうだい仲はこじれるのか……と、他人事ではないと感じさせる手記でした。今号では、良い関係を築いている代表として、過去に「女性セブン」(小学館)で不仲疑惑を報じられた上沼恵美子と姉・芦川百々子さんが2人そろって登場するインタビューも掲載されているので、手記でゾッとした方はそちらでお口直しをどうぞ。

 第2特集「真夏の不思議スペシャル」からは、京都・光照山蓮久寺の住職である三木大雲和尚へのインタビュー記事「寂しいのは幽霊も同じです」を見ていきます。この方、2014年の「稲川淳二の怪談グランプリ」チャンピオンだそう。稲川淳二の怪談グランプリなる大会も気になりますが(優勝すると10万円と稲川淳二の怪談DVDセットが授与されるとのこと)、さすが現役住職とあって、三木和尚が同誌で語っている心霊体験は説得力があり、幽霊への優しい眼差しまで感じます。

 最もなるほどと感じたのは、「幽霊を見た時にどう捉えるかは、生きている人の心次第」という部分。その理由を、「誰かを裏切ったという罪悪感を抱いている人にとっては、幽霊という存在は、恐怖でしかないでしょう。一方で、愛する人を亡くし、再会したいと願っておられる方には、奇跡として感じられます」と説明しています。

 ぜひ三木和尚に「亡くなった親の棺の値段をケチったらどうなるのか?」や、「自分の遺産が原因で絶縁した子どもたちを天国の親はどう思っているのか?」などについても、見解をお聞きしたいと感じました。

Sexy Zone・菊池風磨、「an・an」SEX特集で語った“アイドルとして満点”なセックス観

 毎年恒例の「an・an」(マガジンハウス)の「SEX特集」号が、8月10日に発売されました。今年、表紙と巻頭グラビアでセミヌードを披露しているのはSexy Zoneの菊池風磨です。

 菊池といえば、バラエティで活躍しているイメージが強いジャニーズタレント。『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で見せる、モザイク付き全裸の姿が脳内に浮かびます。果たして今回の「an・an」では、どんな肉体&表情を見せているのか? さっそくチェックしていきましょう。

<トピックス>
◎菊池風磨 溶け合う潜熱。
◎女性芸人が語り尽くす、赤裸々性事情。
◎WHO'S HOT 板野友美

Sexy Zone・菊池風磨、フツーにキスしている

 表紙と巻頭グラビアで、海外女性モデルとの絡みを見せている菊池風磨。「下まぶたのアイライン、濃すぎやしないか……?」という筆者の第一印象はさておき、上半身は逆三角形、腹筋は割れていて、お尻も引き締まっている! 『ドッキリGP』出演時より、さらに鍛え上げられた印象で、この撮影に向けてトレーニングを積み重ねてきたことが伝わってきます。

 一番のエロ的見どころは、ベッドの上で女性モデルを押し倒しながら、またシャワーを浴びながら、菊池が女性の下唇~あご部分にキスしているカットでしょうか。ジャニーズだけどフツーにキスしちゃってるよ! 唇が触れちゃってるよ! という驚きと、もしかして彼は普段も下唇~あご部分にキスしがちなのではないか……という妄想が膨らむショットになっています。

 セックス観を語るインタビューでは、「(セックスは)語弊があるかもしれないけど、エンタメやライブに似てますよね。こっちが好きなことだけをしてもダメで、見せたいものと見たいものをすり合わせ、一体感を作り上げた先に快感が生まれるところが」と語っています。

 超訳すれば「ライブはセックス」。Sexy Zoneのライブに参戦する側も、それなりの覚悟がいりそうです。アイドルがセックス観を語ることは、ファンから反感を買うリスクもありますが、ファンをドキドキさせる菊地の回答はアイドルとして満点なのでは?

尼神インター・誠子らの“ひとりエッチ事情”

 次に見ていくのは、「女性芸人が語り尽くす、赤裸々性事情。」。尼神インター・誠子、蛙亭・イワクラ、ゆにばーす・はら、オダウエダのオダとウエダの計5人の女性芸人が、「性欲を感じるときは?」「ひとりエッチは?」「忘れられないセックスは?」などの質問に、答えていく企画です。誠子は彼氏いない歴=年齢のため、セックス経験はないとのことですが、妄想で果敢にセックストークに参加しています。

 読んでいくと、彼女たちは自身の性欲を一般に比べて高めと思っている様子。誠子は「生理の前は(性欲の)うずうずを抑えられなくなると困るので、不要不急の外出を控えています(笑)」、ウエダは「(ひとりエッチは)床擦り派です」、はらは「畳派です。畳の質感って目の流れで変わるじゃないですか。縦はざりざり、横はするするみたいな」、イワクラは「女性同士の風俗に行ったときにそのこまやかさに感動」「それを思い出してひとりですることもある」など、赤裸々に語ります。

 心配なのは、これを読んだ男性が「女性ってこんなに性欲をもてあましているんだ」と偏ったイメージを抱くこと。今号31ページに紹介されている読者アンケートによれば、「あなたの生活において、セックスの必要度・重要度は?」という問いに、「絶対に必要」「ある程度必要」と答えたのは49.3%。「そんなに必要でない」「全く必要でない」は40%だそう(その他はセックス経験ナシ)。“女性だってセックスについて堂々と語っていい”という趣旨には賛同ですが、1人くらいは性欲弱めな女性芸人もプラスしてほしかったです。

 今号では、元AKB48の板野友美もセックス観を語っています。2021年にヤクルトスワローズの高橋奎二投手と結婚し、昨年10月に第1子の女の子を出産した“ともちん”。

 「SEXはパートナーとの愛を深めることでもありますが、自愛を深めること」「フェムテックについても興味を持つようになって。軸になっているのが、“まずは自分を満たす”という考え方。(中略)自分の体を快感で満たせば、自分をもっと知ることができたり、愛することができます。さらに、相手からも愛されることで自信にもなり、心が満たされて穏やかになれば、ホルモンバランスも整って余裕が生まれる」……など、抽象的な言葉で、セックスを健康問題につなげる意識の高さを見せています。

 そんなともちん、「旦那さんともSEXについて話したりしますか?」という質問には、「しますよ。(中略)話し合ったり教え合うことが決して、恥じらうことではないと思います。二人で高め合っていけば、レスになることもないのでは」と回答。さらに、「レスの兆しを感じたら?」と聞かれると、「可愛く襲っちゃえばいいんじゃない?(笑)」「何事もコミュニケーションが本当に大切で、思っているだけでは伝わらないし、待っているだけでは何も始まりません」と答えていました。

 このYahoo!知恵袋にあふれていそうな回答の数々には、目が滑ってしまいますが、「板野家はレスとは程遠いようだ」ということだけは、しっかり伝わってきました。これからもお幸せに!

高齢者の友情が途切れる時とは!? 「婦人公論」の友だち特集に見るツライ現実

 「婦人公論」(中央公論新社)の8月号が発売になりました。第1特集は「友だちづきあいは細く長く、自由に」。第2特集は「戦後77年、私たちは語る」です。

 特に第1特集は、寿命が延びている今、年齢を重ねてからの友人関係がどうなっていくのか……と興味を抱きました。読み進めていくと、同誌読者世代にも「夫」「介護」「認知症」「コロナワクチンへの意見の相違」など、さまざまな友情危機があることに気づかされます。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎読者アンケート「『続く友情』『途切れる友情』その差はどこに!?」
◎読者体験手記「友よ、さようなら!」
◎佐藤愛子 近況短信

“元気な夫”は友情の足かせになる!?

 まずチェックしていくのは、読者アンケート「『続く友情』『途切れる友情』その差はどこに!?」。総勢235人、平均年齢64.6歳の読者にアンケート調査を行った結果が紹介されていて、リアルなシニア世代の友情が見えてきます。特に、友情が途切れるきっかけについての回答に興味を引かれました。

 「大半が連れ合いを亡くしている」(79歳)ので、元気な夫が後ろめたくて友人と距離が生まれたという理由をはじめ、「定年夫がうるさい。(中略)私が1人で出かけるのを嫌がる」(59歳)ために、友達と会えないといった“夫が足かせ”系の理由、また「耳が遠いので、電話も昔のようにはいきません」(87歳)「認知症になった友人のパートナーから『もう電話も手紙も対応できないので、連絡や誘いを控えてほしい』と言われてしまった」(83歳)など、老化が理由の切ない別れもありました。

 一方、「子育て中は連絡がなかなか取れなかったが、少しずつ会う機会が増えてきた」(58歳)「これからを楽しもうと考えられる友だちが残ったような気がします」(72歳)といった前向きな声も多く、希望も感じられます。友人関係の足かせにならない“程よく元気な夫”つまり、“いい感じに存在感を消してくれる自立した夫” が増えれば、シニア女性の友情はもっと長く続くのかもしれません。

 続いては読者体験手記のコーナーです。今月の募集テーマは「友よ、さようなら!」。紹介された2通には、それぞれ“友人関係に終止符を打った瞬間”がつづられています。

 1通目の女性(63歳)は、大学時代に仲が良かった友人と“専業主婦VS兼業主婦”問題などで、40代前半からギクシャクするようになり、やがて関係を絶ったそう。しかし20年がたって60代になった頃、「学生時代の楽しかった思い出までなかったことにしたくない」と思い、彼女の誕生日に「よかったら一度会いませんか」と書いたカードを送付。返事はなかったため、翌年の誕生日にもう一度、ダメ元でバースデーカードを送ると、その元友人からなんと返事が!

 しかし、そこには「達筆な手紙が重かった。もう送らないでほしい」「P.S.この手紙を読んでも落ち込まないでね」と書かれていたそうです。ツライ……。こんな返事をもらったらもう無視していいぞ! と思いますが、この投稿者は「書きにくい手紙を書かせてしまい、ごめんなさい」で始まる手紙を返送しています。

 映画や小説であれば20年という時間がいろいろ解決してくれそうですが、現実では時がたっても埋まらないモノがあるのだなぁ……と、学びました。

断筆していた98歳・佐藤愛子が電撃復帰!

 今月号で特集以外に気になったのは、作家・佐藤愛子さん(98歳)の近況が紹介されたページです。昨年5月に断筆宣言していた佐藤さん。しかし、今号の「佐藤愛子 近況短信」と題されたページによれば、来月号から「婦人公論」でのエッセイ連載を再開させるとのこと! 断筆後の生活は「ヒマで退屈」だったため、原稿執筆を再開していたそうです。

 98歳にしてカムバックとは、その気力・体力、恐れ入ります。タイトルは「思い出の屑籠(くずかご)」とのこと。エッセイや小説にも書かず屑籠に入れて来た小さな思い出をつづっていくそう。100歳を迎える記念すべき2023年まで、ぜひ続けていただきたいです!

復帰した伊藤健太郎が「婦人公論」で語った“反省の日々”に思うこと

 2022年が早くも半分終わり、「婦人公論」(中央公論新社)も7月号が発売となりました。今回の特集は「小さな工夫で心と体はぐっと楽になる」です。

 「60歳からの『元気になる』食事法教えます」「『なんとなく憂鬱』から抜け出すヒント」「症状別、簡単ツボ押し」「梅雨どきの不調、『気象病』かもしれません」など、健康系記事を中心に、中高年の心をつかむ見出しが目白押しですが、ただスッキリさせるだけではないのが「婦人公論」です。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎読者体験手記 私をくたびれさせるあの人
◎「推し活」で若返る!
◎伊藤健太郎 演じる喜びを再び噛みしめながら

隣人に17年間「子どもまだ?」と言われ続ける読者

 読者手記紹介コーナーの今月のテーマは、「私をくたびれさせるあの人」です。今月号の「婦人公論」は食事・メンタル・天気・ツボ・散歩・睡眠などあらゆる方面から、中高年が感じがちな体調不良への対処法を教えてくれて実用的ですが、「どれだけ体を整えても他人がかかわってくる人間関係だけはどうしようもないよね……」という現実を見せるのも忘れません。

 1通目は、手芸教室の講師をしている女性から。わがままでクレーマー気質な生徒に疲れ果てていると、具体的なエピソードを交え打ち明けています。誌上では投稿者の住んでいる都道府県・本名とみられる名前・年齢まで掲載されているので、「この投稿は生徒さんに見つかるのでは」「見られたらクレームどころで済まないのでは」と、読む側が緊張を覚えます。どうか平和に手芸教室が続けられますようにと、願わずにはいられません。

 2通目は、隣に住む老婆に嫌味を言われ続けているという女性からの投稿。夫と2人で暮らす女性は、老婆から「子どもは、まだ?」「子どもがいない人は暇でいいね」と言われ続けて17年になるそうです。なんという忍耐力。

 それだけでなく、嫌味を言うことが老婆のストレス解消になっているのだろうと推測し、「私は彼女の『ご長寿プロジェクト』に貢献している――と思えば腹も立ちません」と書いています。心が広すぎます。老婆はお隣さんに恵まれているなぁと羨ましくなりました。

海老蔵のために手術を遅らせた86歳が登場

 次に見ていくのは読者アンケート「『推し活』で若返る!」です。前文では「心トキメかせる相手(推し)に、どんなきっかけでハマり、どのように応援(推し活)をしているのでしょうか」と、さりげなく「推し」「推し活」の意味を解説しているのがイジらしいですね。

 挙がっている名前はBTS、大谷翔平、東方神起、藤井風など「婦人公論」世代の常連人気メンバーのほかにも、貴景勝・大栄翔・阿炎(力士)、ベイビーブー(男性コーラス5人組)、岡宮来夢(舞台俳優)、東野圭吾(小説家)、和牛(お笑いコンビ)、鈴木直道(北海道知事)などなど、バラエティー豊か。市川海老蔵の公演を見るために手術を遅らせたという86歳、B‘zに500万円つぎ込んだ46歳など、身や財産を削りながらも、みなさんパワフルで楽しそうです。

 読者体験記と合わせて読むと、他人からはどうしようもなくパワーを削られるけれど、理由なくパワーをくれるのもまた他人である……という人生の妙味が感じられます。

 今月号には、伊藤健太郎のインタビューも掲載されていました。20年10月の“ひき逃げ未遂”の不祥事から、公開中の『冬薔薇(ふゆそうび)』で映画に復帰した彼が、活動自粛中の反省の日々、復帰への戸惑いと喜び、俳優としての目標などを語る“THE復帰インタビュー”で、殊勝な言葉が並んでいます。

 事故後初のファンミーティングでは約500人ものファンクラブ会員が集まったそうで、根強いファンがいる様子。復帰作で共演した小林薫や伊武雅刀らと食事した話、石橋蓮司から「芝居はいい」と褒められたエピソードも語られていて、年上・目上の人に可愛がられやすい人柄のようです。「婦人公論」でインタビューに応じたのも、そのあたりを考慮したのでしょうか。

 確かにこのインタビューを読んでいると彼が好青年に見えてきて、「まだ24歳なんだから頑張って!」という気持ちになってきました。戦略がうまいバックが付いていそうな伊藤健太郎の今後が気になります。

オムツやタンまで収集する義母……断捨離どころか“溜め込む”「婦人公論」読者の声

 「婦人公論」(中央公論新社)の6月号が発売になりました。今月の特集は「今の自分にちょうどいい暮らしの整え方」。「自分」「ちょうどいい」「暮らし」「整え方」と、「婦人公論」の好むワード4点てんこ盛りです。この4ワードを組み合わせていくと、誰でも「婦人公論」らしいタイトルを付けられるのでは? と思い立ち、いくつか考えてみました。「暮らしを整えてちょうどいい自分に」「ちょうどいい自分と暮らしの整え方」「自分を整えるちょうどいい暮らし方」――。みなさんも挑戦してみてください。

 そんな安定感ある「婦人公論」、さっそく今月号の中身を詳しく見ていきましょう!

<トピックス>
◎今の自分にちょうどいい暮らしの整え方
◎読者体験手記「溜め込んでますが、何か?」
◎池江美由紀 娘・璃花子を育んだ「夢を叶える」メソッド

断捨離は「77歳でギリギリ」説

 まず見ていくのは特集「今の自分にちょうどいい暮らしの整え方」。「ちょうどいい暮らしの整え方」とは具体的にどういうことなのでしょうか。前文によれば「モノを減らすことが絶対条件ではないけれど、手放せずに容量オーバーになれば、息苦しさや苛立ちを感じてしまうのは間違いありません」とのこと。つまり、要約すると“断捨離しよう”ということのようです。

 実例として登場しているのは、女優・岩下志麻、エッセイスト・中山庸子、女優・中原ひとみなど。岩下志麻は3年半前の自宅リフォームを機に“整えた”そう。「断捨離をしていたら、小学生の娘と交わした手紙が出てきた」などの“整えあるある”も披露しています。

 さらに、読み進めて知ったのは“高齢になると断捨離はキツイらしい”という点。中山氏は「片づけには気力と体力が必要ですからね。60代半ばに生活を縮小しておいて正解だった」。中原ひとみも「モノを減らすのも引っ越しをするのも、77歳という年齢が、体力、気力、ともにギリギリだったと思います」と話しています。とにかく体力と気力があるうちに断捨離しよう! というのが「婦人公論」世代の「ちょうどいい暮らしの整え方」のようでした。

 次に見ていくのは、読者体験手記のコーナー。投稿テーマは「溜め込んでますが、何か?」。岩下志麻らのような整えが進まない読者の生の声が、切実です。

 一人目の投稿者(60歳女性)は、認知症になった義母の収集癖に悩んだそう。「夫が赤ちゃんだった頃に買ったらしい新品のオムツ」「謎の液体が入った瓶」から「吐いたタン」まで、収集物のバリエーションが豊かでしびれます。二人目の投稿者(57歳女性)は、レジ袋集めに夢中。レジ袋有料化を機に収集熱は高まっていったそうで、大量のレジ袋の置き場に悩んでいるとのこと。こんなところでも小泉進次郎の顔が浮かびますね。

 しかし投稿者のお二人は、まだまだ気力・体力ともに充実している様子。断捨離は先伸ばしで良さそうです。

どうしても「なべおさみ」が脳裏に浮かぶ池江母のインタビュー

 最後は、水泳の池江璃花子選手の母で、幼児教室経営者の池江美由紀さんへのインタビュー「娘・璃花子を育んだ『夢を叶える』メソッド」を見ていきましょう。先月号は歌手・MISIAの母にインタビューしていた「婦人公論」。“すごい人を育てた母”シリーズなのでしょうか。

 池江選手をはじめ3人を育てたシングルマザーである美由紀さんは、最初の出産の1年4カ月後、子ども向け能力開発教室を開校。妊娠中に「病院の都合で『産まされる』のではなく、妊婦や赤ちゃんにとって自然なお産がしたい」と考えたり、右脳教育のメソッドに興味を持ったのがきっかけだそうです。

 教室の中でも特に遊具の「うんてい」は「生徒の潜在能力を引き出すのに役立った」と語り、自宅のリビングにも設置してあるそう。自然派パワフル系のお母さまのようです。

 池江選手といえば2019年、「フライデー」(講談社)でなべおさみとの家族ぐるみでの交流が報じられました。池江選手がなべによる「手かざし療法」を受けているのでは? と言われましたが、そのあたりについてはもちろん触れられていません。しかし、どうしてもなべの陰がチラついてしまうのです。もしかすると、池江選手の母と“自然派”なところで意気投合したのか、なべ家にも「うんてい」があったりするのか……池江&なべへの興味は深まるばかりです。

こんまり、「婦人公論」対談で覗かせた”金になる仕事”へのするどい嗅覚

 「婦人公論」(中央公論新社)の5月号が発売中です。今月の特集は「可能性は無限大! やりたいことは何歳からでも」。同誌で好評らしい“働く高齢者シリーズ”が今月も活発で、100歳になったら政治記者になりたいと語る黒柳徹子、人気の笹餅屋を営む95歳女性、現役ホームヘルパーの87歳女性などが笑顔で誌面を飾っています。

 中学生のころ、女子高生向けファッション誌「Seventeen」(集英社)を眺めて、「こんなキラキラした女子高生になれるのかしら」と胸ときめかせたものですが、「婦人公論」を読んでいると再びあの頃の気持ちを思い出せます。「もっと高齢になったら今より元気になれるのか……?」と。

 憧れたような女子高生は雑誌の中にしかいなかったと知っている今でも、キラキラした高齢者にはなれそうな気がしないでもない……気がしてくる今月号の中身、さっそく見ていきましょう。

<トピックス>
◎現役ホームヘルパー87歳。誰かを支える喜びを胸に
◎お得がいっぱい! 意外な「シニア枠」
◎川村元気×近藤麻理恵 片づけで手に入れる幸福という物語

87歳の現役ホームヘルパー

 最初に見ていくのは“働く高齢者シリーズ”より、87歳の現役ホームヘルパー・千福幸子さんへのインタビュー記事。76歳で介護福祉士に合格した千福さんは、80歳でケアマネジャーの資格も取得。87歳の現在もホームヘルパーとして活躍中で、「100歳まで働きます」と宣言しています。

 その気力・体力に頭が下がるとともに、高齢者も“介護される高齢者”と“介護する高齢者”に分かれていくのだなぁ……と実感。果たして自分はどちらになるのか、と思いを馳せながら読んでみてはいかがでしょうか。

eスポーツ施設で「ぷよぷよ」に興じるシニア

 次に見ていくのは、ルポ「お得がいっぱい! 意外な『シニア枠』」。高齢者が利用できる割引サービスがたくさん紹介されています。銭湯、新幹線、航空券、カラオケ、映画、カルチャーセンター、美術館・博物館などなど、シニア枠で安くなるサービスは多岐に渡っているとのこと。eスポーツ施設のシニア割で、お得に「ぷよぷよ」に興じるシニアなどが紹介されています。

 中でも特に憧れを集めそうなのは、「シニア枠モデル」。紹介されているのは、長らく主婦だったという67歳女性。彼女は「伊勢丹でショッピング」していたときにヘアモデルとしてスカウトされたそうで、以降、グレイへアの読者モデルとして活躍。

 ムック本の表紙を飾ったり、大手企業のCMに出演したりと、仕事の幅を広げているとのこと。「お得なシニア割」と「シニア読モ枠」を並べて紹介するのは企画の芯がブレている感もありますが、高齢化が進む今後、シニア読モ枠の争奪戦も激化しそうだと感じました。

 今月号には、片づけコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵氏と、映画プロデューサーで作家の川村元気氏の対談も掲載されています。

 この度、こんまり氏の話を元に川村氏が読売新聞で連載した小説「おしゃべりな部屋」が、単行本として中央公論新社から発売になったことで実現した対談だそう。「モノの声が聞こえる」という共通点を持つ2人のスピリチュアルムードが漂っています。

 “ときめかないモノは捨てる”というのが、こんまり流片づけの極意ですが、コラボ小説の提案には「本当にときめきました」(こんまり的に英語で言うと、Spark Joy=スパークジョイした)。その結果、小説も「物語の力を感じる」(こんまり氏)出来になったそうです。

 欧米でも人気のこんまり氏は、海外向けオンラインストア「The Shop at KonMari」で音叉や水晶など片づけと繋がりの薄そうなグッズを販売するなど、商売上手。こんまり氏のスパークジョイ・センサーは、“お金になるかどうかを見極める嗅覚”とも変換できそうです。こんまり氏と川村氏のスパークジョイを感じたい方にはおすすめです。

97歳の看護師に104歳の理容師! 「婦人公論」90代でも働く高齢者に見るツライ将来

 前回から月刊化した「婦人公論」(中央公論新社)の3月号が発売になりました。特集は「ひとり老後、楽しく自由に最後まで」。久本雅美、水前寺清子、芳村真理、かたせ梨乃など、おひとり様界のスターが明るい老後生活を語っています。

 芳村の「この年齢になって人のことで頭を悩ませるのはバカバカしいわよ」、かたせの「自分の時間をすべて自由に使える」など、心強い言葉の多い今号。さっそく中身を見ていきましょう。

<トピックス>
◎「60代以上おひとり様」のリアルお財布事情
◎池田きぬ「97歳の現役看護師、まだまだ皆さんの役に立ちたい」
◎読者体験記 独居のヒソカな愉しみ

リアルで怖い高齢者のお財布事情

 最初に見ていくのは、特集「ひとり老後、楽しく自由に最後まで」の中の、読者アンケート「『60代以上おひとり様』のリアルお財布事情」です。60代、70代、80代以上と年代別に行ったアンケートで月収、1カ月の生活費、貯蓄額などの平均値が公開されていますが、この結果が怖い。

 60代では仕事をしている人が68%、平均貯蓄額は2158万円。80代以上になると仕事をしている人が0%になり、平均貯蓄額は652万円までダウンしていました。高齢になるとそれまでどおり仕事ができなくなるのは当たり前。しかし働けなくなったからといって生活費が安くなるわけでもない。つまり、貯蓄がどんどん減っていく……というリアルを数字で見せつけられます。

 80代以上の方々の収入は主に年金で、平均は月17万1,071円とのこと。1カ月の平均生活費は16万4,285円で、余裕があるとは言えなさそうです。

 今月号に登場し、明るい一人老後をインタビューで語るおひとり様界のスターたちは、みなさん一世を風靡した方々。彼女たちの平均貯蓄額、月収、生活費も教えてほしい……と感じました。それが読者アンケートと近い結果なのであれば、明るい老後に希望が持てます。ひとりの老後が楽しいのはお金の心配がない人だけなのか!? という疑いはなかなか晴れません。

“働く高齢者シリーズ”に97歳の看護師

 読者アンケートでは80代以上で働いている人は0でしたが、インタビューには97歳で現役看護師として働く池田きぬさん(三重県津市)が登場。

 昨年、エッセイ『死ぬまで、働く』(すばる舎)を上梓した池田さんは、太平洋戦争さなかの19歳のとき海軍施設で看護の仕事をスタート。現在はサービス付き高齢者向け住宅で週1~2回、半日勤務をしているそう。年上の入居者は3人だけ、あとは全員年下とのことで、老老介護を超えています。

 97歳で元気かつ自分でお金を稼げるとは超人的。笑顔でインタビューに応じたり、働いたりしている池田さんの姿は魅力的です。池田さんのような超人に憧れる人が増えれば、やがて人類は90代まで働くことを目標とし始めるのでは……、そうしたら年金受給年齢もさらに上がるのでは……、働くのが好きじゃない人はツライな……など、ぐうたらな身としては考えさせられます。

 ともあれ、「婦人公論」は元気に働く高齢者が大好き。昨年も90歳の絵本作家、90歳のフィットネスインストラクター、104歳の理容師など(いずれも年齢は当時)が登場していました。久本雅美が若者に見えるほど、登場する人の高齢化がどんどん進んでいますが、これからも新キャラ発掘は続くのでしょうか。

74歳ラッパーが示す、ラップと高齢者の親和性

 最後に見ていくのは、読者体験手記のコーナー。今月号のテーマは「独居のヒソカな愉しみ」で、採用されているのは2通。中でも、最近ラップにハマったという74歳のおひとりさま女性の手記がエキサイティングです。

 コロナでひきこもりがちだったこの女性は昨年8月、20代ラッパーと出会います。長年、短歌をたしなんでいたこともあり、ラップのリリックを書いてみたいという新たな夢を持ち、そのラッパーからレッスンを受けることにしたそう。

 ラッパーには「MC名」が付きますが、女性は「コールレイ」と自ら命名。その由来は「高齢」で、まもなく「凍る霊」になるから……とのこと。その尖ったセンスを生かし、どんどん上達していくコールレイ。20代ラッパーから「ラッパーとして見込みあり」とお墨付きを得たそう。「コールレイのお葬式でラップを捧げる」と約束を交わすほど、師弟愛を築いているコールレイ&20代ラッパー。

 楽しそうですね。言われてみればラップはお金もかからず、頭の体操、ストレス発散にもなる。高齢者におすすめの趣味と言えるかもしれません。