「恋愛あるある企画」が好評? 「non・no」女子の“カテゴライズされたい”願望の正体

 今月の「non・no」(集英社)のメイン特集は「今っぽ&モテ&コスパ最高の神着回し空前絶後の200連発!」と盛りに盛りまくっています。「『写真を撮る日』の盛れる冬コーデ」「会う人・コーデ別・時短別 秋コスメで盛る(ハート) #MOTD!(メイクアップ オブ ザ デイ)」といった“盛り企画”が目白押し! しかし中身を読み進めていくと、「女っぽ着回し30days」「モテ着回し15days×2」「ヒロイン姉妹着回し15days×2」で繰り広げられるキャンパスデイズは、「ゼミ」「バイト」「インターン」「サークル」と毎回代わり映えしないルーティーンな日々。それ先月号でも見たわ! そんな日常を送っているからこそ、ノンノ女子たちには“盛り企画”が響くのかもしれません。インスタ映えを意識したり、「TPPO(タイム パーソン プレイス オケージョン)」に合わせてオシャレやメイクを変えるくらいしていかないと、本当にただの“個性のない保守的女子大生”になってしまう……ということでしょうか。

<トピックス>
◎20歳の記念に手に入れたいスペシャルなもの
◎男子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある
◎キャリアウーマンも20歳だった!

■ほのぼのノンノ女子のルーツは仲良し家族にあり?

 まずは「non・no」の対象読者ど真ん中に向けた企画「20歳の記念に手に入れたい スペシャルなもの」を見ていきましょう。「成人を迎えるタイミングで、一生大切にできる特別なアイテムを手に入れて。素敵な大人になるための第一歩を踏み出そう」というコピーの元、ノンノモデルとカワイイ選抜(ノンノの読者モデル。それにしてもすごいネーミングですね)が20歳の記念に手に入れた物を紹介していく企画です。「手に入れた」なんていうから、自分でアルバイトして買ったものの話かと思い、ノンノ女子も意外と野心があるんだなぁと感心しかけましたが、何てことはない、プレゼントを「もらった」話を披露してるだけの企画です。だったら最初から「20歳の記念にもらったプレゼント(ハート)」とかいうタイトルにしてほしいです。

 TASAKIのパールネックレス、ティファニーのオープンハート、フルラのバッグ、ダニエル・ウェリントンの時計、カルティエのリング……あこがれの正統派ブランドのジュエリーや小物を、家族からプレゼントまたは母親から譲り受けた、というエピソードはよくある話ですし、この企画自体には、特に自慢の意図もないと思います。一般人には手の届かないレベルの超高級ブランドやプライベートジェットをプレゼントされたとかいうわけでもありませんしね。「20歳の記念にブランド物を家族にプレゼントしてもらう」という感覚は、読者にとっても当たり前のことなのかもしれません。

 レギュラーモデルである本田翼や乃木坂46・西野七瀬が、自身の連載エッセイで家族とのエピソードをよく紹介していることからも、ノンノ女子は家族仲が良く、ある程度育ちの良いお嬢さんという印象を受けます。「保守的で平和主義」なノンノ女子像にもつながる気がします。もうね、ノンノを1冊読み通した時の毒気のなさたるや! ほのぼのしていて、癒やし効果すら感じるほどですよ!

 お次は「男子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」を見ていきましょう。皆さん、覚えていますでしょうか。実はこの企画、10月号に掲載されていた「女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」の男子編なんです! 「大反響の声」に応えて、「男子400人も徹底リサーチ!」ということで期待が高まります。

 まずは「共学育ち」と「男子校育ち」のイメージがまとめられています。共学育ちのファッションはシンプル系で、黒髪でやや長めのヘアスタイル。男女問わず関わり合いがあるためコミュ力が高く、女子に対しても幻想は少なく現実主義。友情から恋愛に発展するパターンが多いとされています。一方、男子校育ちはというと、ブランドバッグやアクセサリーを身に着け、茶髪の短髪にアメカジファッション。基本イツメンとしかつるまず、女子に幻想を抱いているため、見た目で人を好きになりがち。カッコよさや筋肉を褒められるとうれしい、とされています。「男子校出身者ってちょっとガキっぽいよねー!」と男子校育ちをややバカにしている感は否めません。女子編に引き続き偏見が強い!

 しかし興味深かったのは、続く「LOVEデータ比較」です。「今現在彼女はいる?」との質問にYESと答えたのは、共学男子は49%なのに対し、男子校男子は61%と、男子校男子の方が彼女アリ率が高いという結果に。また「恋愛の悩みは?」という質問に、男子校男子は「女子と話が続かない」「デートで緊張する」「告白のタイミングがわからない」といった、まさに恋愛真っ最中の回答をするのに対し、共学育ちは「大学に入って出会いが減った」「ピンとくる人が見つからない」「無理めな人を好きになってしまう」とクールな回答。

 男子心理の解説役として登場した恋バナ収集ユニット・桃山商事の清田代表は「女子に幻想を抱いていない分、女子への評価もどんどんシビアに」「ライバルが多い環境で育ったため、自分のレベルを客観視できている。無理めな人を好きになると、挑戦するより諦めてしまう人が多いかも」と分析しています。女子校女子の方が恋愛に消極的とされた女子編とは逆の結果に意外性を感じつつ、今回も「あるある」が並べられただけの「VS」企画にオチは特にありませんでした。

 にもかかわらず、なぜこの企画シリーズはノンノ女子の大反響を呼んだのでしょうか。「○○女子」「○○男子」などと他人にラベル付けし、カテゴライズする行為は、イメージを決めつけて視野を狭くしたり、時には無益な分断を生むことさえあります。しかし一方で、自分に、例えば「女子大生」といったラベルや肩書がつくことで、自身の立ち位置を理解できたように思い、安心するという側面もあります。

 冒頭でも指摘したように、代わり映えのないルーティーンの日常を送るっているように思えるノンノ女子。皆が似たようなファッションを身にまとい、平和主義者で仲良くつるんでいる彼女たちにとって、本気の「VS」にならない程度のラベル付け遊びは、適度な刺激と自分の立ち位置を確かめる安心感を得るのにうってつけなのかもしれません。

 最後に「キャリアウーマンも20歳だった!」を見ていきましょう。こちらのキャリアウーマン企画、アラサーからアラフォーまで「現在キラキラ働いている6人の女性」に、キャリアの変遷や学生時代についてのインタビューをしています。資生堂のブランドマネージャーにメルカリの執行役員、社長が2人と、確かにキラキラしたメンバーたちの紆余曲折な経歴に圧倒されてしまいます。

 そんな、キャリアウーマンどころかスーパーウーマンとしか思えない6人が語る「20歳の頃の悩み」はというと、「やりたいことがわからない」「将来の自分のことなんて想像がつかない」「何も考えてない! 強いて言うなら東京23区に住みたい(笑)」など漠然としたものばかりだったようで、何がキッカケで自立した仕事人になったのかが気になります。

 印象的だったのは、元アナウンサーで現在は話し方教室を経営している野村絵理奈さんの「海外留学で話していておもしろくないと言われちゃった」というエピソード。「自分を表現できない」という20歳の時のコンプレックスが今の仕事の原点になったそうで、「20歳の頃の経験や興味って人生の大きな存在になるもの。とにかくなんでも挑戦してみてください!」とノンノ女子たちにエールを送っています。

 20歳そこそこの女子大生の話がつまらないなんて当たり前のようにも思えますが、ノンノ女子たちのように、家族に愛され、同質な友人たちに囲まれて過ごしていれば、自分のつまらなさと向き合う必要はないでしょうし、面と向かって指摘されることもないでしょう。もちろん自分を「盛る」ことでささやかな個性を演出するという方法もいいのですが、時には素の自分のままでキャンパスの外の世界へ冒険してみるのも悪くないかも……?
(橘まり子)

神崎恵「夕飯は3パターン&つくり置きNG」、「Domani」料理企画のさじ加減が絶妙すぎ!

 「Domani」(小学館)12月号、なんと今月号をもって「蛯原友里、Domani卒業。」とのことです。なんともびっくり! 先月号では、専属モデル・小濵なつきさんの“私生活切り売り”ページが突然に始まったので、「これから毎月1人ずつ自己紹介して、モデルを育てて(認知させて)いく作戦か……? 確かに、エビちゃん以外はピンとくるモデルがいないしな~」と思っていましたが、違いましたよ! 育てる間もなく、いきなり卒業!  

 蛯原さんは1979年生まれだし、「母」になったことでも「Domani」にドンピシャだと思うのだけど、いかんせん、あの甘めのルックスが“働く”推しの「Domani」といまいちマッチしなかったのかもしれません。「卒業」記事を見ると、手書きの連載を持っていたエビちゃんなのに「手書き」のメッセージも載ってないしね。そして、“卒業記事あるある”のモデル仲間やスタッフさんからのお別れメッセージもなし。「AneCan」(小学館)卒業のときの華々しさと比べると、なんだか不穏な空気です。陰ながら円満な別れであったことを祈るばかり!

 多くの雑誌が廃刊や休刊となっていることを思えば、売れっ子モデルから「女優」へと転身をはかった米倉涼子さんや藤原紀香さんは、今のモデルにとって“うまくやった”先輩でしょう。「モデル」をやりつつ「実業家」でも稼いでいる梨花さんも楽しそう。で、蛯原さんはこれからどうするの? 赤ちゃんビジネス? そして、「Domani」で蛯原さんのポジションにおさまるのは一体誰? 出産して少し落ち着いたような高垣麗子さん? それとも「CLASSY.」(光文社)のカバーモデルを同じく12月号で卒業した小泉里子さん? いや、ここは1つ、妊娠発表のあった押切もえさんを希望します! よろしく、編集長!!

<トピックス>
◎蛯原友里、Domani卒業。
◎高島彩さん、働く⇔ママの私服スタイル
◎神崎恵さんのワーママ“楽ちん”ごはん

■高島彩に警戒注意報発令
 今月号の1カ月着回しコーディネートに登場するのは、モデルではなく、「彼女のベーシックで芯の通った着こなしは、大反響」だというPLSTのPR・根本久仁子さんが登場です。「年を重ねるほどに輝きを増す、Domani世代の憧れの存在」なんだそうですよ。

 で、その着回しアイテムにはこんな言葉が添えられています。「今回根本さんが着回したPLSTのアイテム、editstoreで買えます!」「プライスの入っていないアイテムはすべて根本さんの私物です。現在取り扱いのないものがほとんどですので、ブランドへの問い合わせはご遠慮ください」。なんと、掲載服の問い合わせはPLSTの物しかできない! 「Domani」とPLSTそろって商売上手がすぎるわ~。根本さん、モデル顔負けのポージングを決めて、私物とPLST商品を着こなしていますが、PRってこんなことまでやるんですね。それとも根本さんも編集部から、お金もらっているのか? それとも、これはタイアップなのか?

 「ファッションページ初登場!高島彩さん、働く⇔ママの私服スタイル」なんて企画も見てみましょう。ただ、「私服スタイル」と言いながらも「私物」は、ちらりと写る「リング」数点と「バック」数点だけ。私物アイテムがいっぱいだった根本さんのページとのギャップがすごい! また、6コーディネート中、仕事が絡むのは2コーディネートで、ほか4つは子どもとの公園、家族での食事、行楽、ひとり時間といったもの。う〜んと、一体何を伝えたいんだい? 連載コラムに続いての「子ども」「子ども」の連呼でおなかいっぱいです。テーマが「働く⇔ママ」だからしょうがないのでしょうけど、この企画で高島さんを起用する理由が見えません。私物アイテムもないし。もしかして、蛯原さん無き後のカバーモデル候補か!? それとも、高島さんが今回の撮影の合間に始めたというインスタグラムのアカウントのPRか? (ちなみにアカウントは@takasima2017ですって~!)

■神崎恵に完敗
 「働く美しい母」である神崎恵さんが、本業の「美容」ではなく「料理」で誌面に登場です。「神崎恵さんのワーママ“楽ちん”ごはん」。なんかもう遠い目になりますよ、すごすぎて。きれいで仕事もバリバリしていて、3人のお子さんに素敵な旦那さん。そのうえ、料理もちゃんとどころか、雑誌に載せられるレベルだなんて。筆者、1つも持ってない。一応、仕事をしているくらい。自分がかわいそうすぎて泣ける……。そんな劣等感がとめどなく沸いてくる、神崎さん流「“楽ちん”ごはん」早速見ていきましょう。

 まず、「多忙な中で、糖質控えめの夫婦、食べ盛りの長男・次男、幼い三男用の3パターンを用意するも、つくり置きはほぼしない」。マジですか! 自分自身の1パターンでさえ手こずっている人、いますよね? ねぇ? つくり置きすることもありますよね? 神崎さんは、「忙し過ぎてつくり置けない」んですよ! そのレベル! 今まで「Domani」で散々取り上げてきた「時短」や「時産」は一体なんだったんだ! というか、雑誌を読む時間もないのでしょう。

「忙しいある日のタイムスケジュール」によりますと、5時に起床でお仕事して、夕飯はもちろん作って皆で食べて、夫婦で晩酌までも。そして、お風呂で1時間程お手入れをして、夜中2時に就寝。……3時間睡眠? 次の日は遅いのかな? 高須克弥先生は、「よく寝る」ことが美容には重要って言ってた気がするけど、違うのかい? 本当に世の中って不公平だ!

 そんな、神崎さんの「ご本人撮影!神崎さんの日々ごはん」は、安心してください。出来過ぎておりません。神崎さん、さじ加減パーフェクトです。ご本人が仰る通り、「食材はカラフルに!」「いろいろ(薬味やナッツなど)“散らす”!」が実践されており、ボーリュームがありながら楽しい色合い。だけど、キメすぎていないという絶妙さ。

 その次ページに載っている、プロが作ったと思われる「神崎さんの簡単・時短でつくれるお気に入り7レシピ」は、とってもキレイな仕上がり。だ・け・ど、「つくり方」に番号が振られておらず、本当に「簡単」そう、とわかるものばかり。しかも、栗原心平ちゃんや、速水もこみち先生のような男性料理研究家がよく使用する「この料理のために必要」、だけど「絶対中途半端に余る」というような食材や調味料もな~い! 神崎さん、さじ加減パーフェクト(二度目)!

 締めの言葉は、「私にとって料理は、仕事モードから妻・母モードに切り替わり、頭も気持ちも整理される大事なスイッチです!」。仕事や料理の、ヤル気スイッチ探している場合じゃないね。「忙しくする」。これがきっと極意。モヤモヤしている暇をなくす。つまり、「Domani」を読んで劣等感を覚える時間こそムダってことかも!?
(白熊春)

 

田中みな実の“アラサー独女自虐”が浮き彫りにする、「GINGER」女子の生きづらさ

 今月の「GINGER」(幻冬舎)の表紙は、グレンチェックのスーツスタイルに、おしゃれなデザインの縁あり眼鏡をかけた綾瀬はるか。この秋流行の「オジ柄ファッション」ではあるものの、一般人が真似すると、ただのオジサンになってしまう危険性を孕んでいます。「#おしゃれに働く」というハッシュタグ風のコピーが今号のテーマなのですが、ファッションページをパラパラめくると、「ゆるシルエットの羽織りワンピース」「こっくりカラーのマーメイドスカート」「地面スレスレ丈のタックワイドパンツ」と、これまた難易度高めのアイテムがズラリ。いくら「通勤服はもっと遊べる!」と言ったって、さすがにこんな、どぎつい紫のパフスリーブ風ブラウスで出社したら、ハロウィンの仮装か何かと勘違いされてしまうんじゃないでしょうか? まあ、「GINGER」のやることが極端すぎるのにも、もう慣れてきましたけどね……。それでは、中身を見ていきましょう~。

<トピックス>
◎おしゃれに働く現場から
◎フリーアナウンサー 田中みな実のここだけの話(ハート)
◎GINGER世代の恋愛観・結婚観

■田中みな実と「GINGER」女子の共通点

 まずは、さまざまな職に就く7人の女性の、とある1日を密着取材した「おしゃれに働く現場から」を見ていきましょう。トップバッターは、フリーアナウンサーの田中みな実です。「何で田中みな実?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、局アナ時代はぶりっこキャラで、嫌いな女子アナランキングの常連だった田中ですが、フリーになってからは元カレであるオリエンタルラジオ・藤森との過去をネタにしたりと、ぶっちゃけキャラに路線変更。レギュラー番組も堅調に増え、アラサー女子からも一定の支持を得ています。

 そんな彼女は、実は「GINGER」の顔とも言える存在です。「田中みな実のここだけの話(ハート)」という連載エッセイを持ち、モデルやタレントたちと並んでたびたび誌面でも特集されることもあります。むしろ身長が153センチと低くてコーディネートに悩んでいるところや、エッセイで飛び出す独身アラサーとしての自虐ネタ、デパコスからプチプラまで網羅するコスメオタクの一面など等身大の姿が、香里奈、山田優、長谷川潤などオーラ強めのレギュラーモデル陣より読者の共感を呼んでいるのかも。

 早速、田中の1日を見てみると、レギュラー番組の生放送、ラジオ収録、雑誌の取材とスケジュールがびっしり。仕事終わりにはジムへ行き、その後は寄り道せずに帰宅。翌日に備えて24時前には必ず寝るなど、プロ意識の高さも伺えます。

 一方、今月の「ここだけの話(ハート)」では、これまで好きなタイプは「甘えられる年上男性」と言ってきたけれど、最近では「自分を頼ってくれる年下男子」をカワイイと思えるようになってきたという話題を出し、「30で切羽詰まって守備範囲を広げようと画策しているわけではなくて(笑)、これがいわゆる“母性”ってやつではないか」と語っています。そして、これまでは「私の場合、赤ちゃんや子供に『カワイイ~』と近づくと、あざとさ満点に見えてしまうことを自覚しているから意図して子供を遠ざけてきた」と、なんともこじらせた一面を暴露。「この行き場のない母性を男性に向けたくなる」けれど「なんか方向性違くない!?」と締めくくっていますが、何もそこまで自虐に走らなくてもいいのに……と思ってしまいます。

 田中は間違いなく美人な部類に入りますし、さらに女子アナというブランドがあるのですから、黙っていても恋愛のチャンスがやってくるのは当然です。何だか無理やり自分を「独身アラサー女子」の代表に追いこんでしまっている気がしてなりません。以前のぶりっこキャラもそうでしたが、田中は、周囲から期待される役割に全力で応えてしまうタイプなのではないでしょうか。バラエティ番組での受け応えや芸人からのいじりへの切り替えしなどを見ても、頭の回転の早さは一目瞭然。その場で求められる対応を瞬時に察し、さらに応えられるだけの高い能力を持ち合わせているように思います。

 もしかすると、職場における「GINGER」読者たちも同じなのかもしれません。今月号で田中と同じ企画で密着取材されていたのは、レコード会社のプランナー、大手メーカーの研究員、IT企業の社長秘書など、一般職OLとは一線を画す専門的な職業ばかり。恐らく、彼女たちは、目標に向かって学生時代から努力を積み重ねてきた優等生タイプなのではないか……その真面目さから、職場で求められる役割をまっとうしているのではないか……そんなことを思ってしまいました。そのうえ「#おしゃれに働く」なんて意識の高いことを求めるなんて、「GIGER」編集部、鬼畜すぎ! 普通に働いてるだけで、みんな十分偉いですよ!

 そういえば田中みな実、先月の「an・an」(マガジンハウス)で手ブラ姿を披露してましたよね。いや、ほんと、求められたからって脱がなくていいよ!! どうかあふれ出る母性を他者ではなく自分自身に向けてほしいと願います。

 続いて「GINGER世代の恋愛観・結婚観」を見ていきましょう。いや~、待ってましたよ。筆者が一番知りたかった! 基本的には恋愛企画が少なく、あったと思ったら、突然のモテ企画が微妙な出来だったり、唐突に「愛」について語り始めたりと迷走気味な「GINGER」。読者も、おしゃれや仕事に関しては勉強と努力で平均点以上を取れるものの、こと「恋愛」については苦手意識を感じていそうです。

 未婚読者9,000人へのアンケート結果を見ていくと、彼氏がいない率が53%と半数を超えています。結婚に対しても、「キャリアを潰したくない」「仕事と両立できるか不安」と、まだ彼氏もいない段階から悩むという頭でっかちさを見せています。アドバイザーとして登場した、メディアにも引っ張りだこのトレンダーズ社長・経沢香保子さんは「私の感覚では、目標さえしっかりしていればほぼキャリアはつぶれない時代です。周囲と協力体制を整え、時間配分さえきちんとしていればどうにかなるもの」と彼女たちをバッサリ。実際、3人の子育てをしながら社長としてバリバリ働いている経沢さんが言うのだから、ぐうの音も出ません。

 また、婚活をしていない理由は、「ガツガツしていると見られたくない」という意見が大半を占めており、「GINGER」読者たちはややプライドが高いのかも? 仕事のことはあくまでも言い訳、勉強や努力でどうにかなるわけではない「恋愛」や「結婚」に対して、どう取り組んでいけばいいのかわからず、不安を抱いている一面も垣間見えます。

 さらに、アンケートから「(結婚は)いつかはしたい」と漠然と考えている人が多いことも気になりました。結婚は、「絶対したい」「したくない」と決めつけるものでもありませんが、経沢さんが言うように「自分がどう生きたいかがわかっていない」ので、結婚は、当然いつかはするもの、とぼんやり思い込んでいるのかもしれません。やっぱり「GINGER」女子が迷走しがちなのは、自分の軸がなく他者目線で生きているから……仕事でも恋愛でもおしゃれでも、周囲の期待とか世間体とか流行とか、どんどん裏切っていいじゃん! それに手ブラはしなくていいよ!! と伝えたくなりました。
(橘まり子)

田中みな実の“アラサー独女自虐”が浮き彫りにする、「GINGER」女子の生きづらさ

 今月の「GINGER」(幻冬舎)の表紙は、グレンチェックのスーツスタイルに、おしゃれなデザインの縁あり眼鏡をかけた綾瀬はるか。この秋流行の「オジ柄ファッション」ではあるものの、一般人が真似すると、ただのオジサンになってしまう危険性を孕んでいます。「#おしゃれに働く」というハッシュタグ風のコピーが今号のテーマなのですが、ファッションページをパラパラめくると、「ゆるシルエットの羽織りワンピース」「こっくりカラーのマーメイドスカート」「地面スレスレ丈のタックワイドパンツ」と、これまた難易度高めのアイテムがズラリ。いくら「通勤服はもっと遊べる!」と言ったって、さすがにこんな、どぎつい紫のパフスリーブ風ブラウスで出社したら、ハロウィンの仮装か何かと勘違いされてしまうんじゃないでしょうか? まあ、「GINGER」のやることが極端すぎるのにも、もう慣れてきましたけどね……。それでは、中身を見ていきましょう~。

<トピックス>
◎おしゃれに働く現場から
◎フリーアナウンサー 田中みな実のここだけの話(ハート)
◎GINGER世代の恋愛観・結婚観

■田中みな実と「GINGER」女子の共通点

 まずは、さまざまな職に就く7人の女性の、とある1日を密着取材した「おしゃれに働く現場から」を見ていきましょう。トップバッターは、フリーアナウンサーの田中みな実です。「何で田中みな実?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、局アナ時代はぶりっこキャラで、嫌いな女子アナランキングの常連だった田中ですが、フリーになってからは元カレであるオリエンタルラジオ・藤森との過去をネタにしたりと、ぶっちゃけキャラに路線変更。レギュラー番組も堅調に増え、アラサー女子からも一定の支持を得ています。

 そんな彼女は、実は「GINGER」の顔とも言える存在です。「田中みな実のここだけの話(ハート)」という連載エッセイを持ち、モデルやタレントたちと並んでたびたび誌面でも特集されることもあります。むしろ身長が153センチと低くてコーディネートに悩んでいるところや、エッセイで飛び出す独身アラサーとしての自虐ネタ、デパコスからプチプラまで網羅するコスメオタクの一面など等身大の姿が、香里奈、山田優、長谷川潤などオーラ強めのレギュラーモデル陣より読者の共感を呼んでいるのかも。

 早速、田中の1日を見てみると、レギュラー番組の生放送、ラジオ収録、雑誌の取材とスケジュールがびっしり。仕事終わりにはジムへ行き、その後は寄り道せずに帰宅。翌日に備えて24時前には必ず寝るなど、プロ意識の高さも伺えます。

 一方、今月の「ここだけの話(ハート)」では、これまで好きなタイプは「甘えられる年上男性」と言ってきたけれど、最近では「自分を頼ってくれる年下男子」をカワイイと思えるようになってきたという話題を出し、「30で切羽詰まって守備範囲を広げようと画策しているわけではなくて(笑)、これがいわゆる“母性”ってやつではないか」と語っています。そして、これまでは「私の場合、赤ちゃんや子供に『カワイイ~』と近づくと、あざとさ満点に見えてしまうことを自覚しているから意図して子供を遠ざけてきた」と、なんともこじらせた一面を暴露。「この行き場のない母性を男性に向けたくなる」けれど「なんか方向性違くない!?」と締めくくっていますが、何もそこまで自虐に走らなくてもいいのに……と思ってしまいます。

 田中は間違いなく美人な部類に入りますし、さらに女子アナというブランドがあるのですから、黙っていても恋愛のチャンスがやってくるのは当然です。何だか無理やり自分を「独身アラサー女子」の代表に追いこんでしまっている気がしてなりません。以前のぶりっこキャラもそうでしたが、田中は、周囲から期待される役割に全力で応えてしまうタイプなのではないでしょうか。バラエティ番組での受け応えや芸人からのいじりへの切り替えしなどを見ても、頭の回転の早さは一目瞭然。その場で求められる対応を瞬時に察し、さらに応えられるだけの高い能力を持ち合わせているように思います。

 もしかすると、職場における「GINGER」読者たちも同じなのかもしれません。今月号で田中と同じ企画で密着取材されていたのは、レコード会社のプランナー、大手メーカーの研究員、IT企業の社長秘書など、一般職OLとは一線を画す専門的な職業ばかり。恐らく、彼女たちは、目標に向かって学生時代から努力を積み重ねてきた優等生タイプなのではないか……その真面目さから、職場で求められる役割をまっとうしているのではないか……そんなことを思ってしまいました。そのうえ「#おしゃれに働く」なんて意識の高いことを求めるなんて、「GIGER」編集部、鬼畜すぎ! 普通に働いてるだけで、みんな十分偉いですよ!

 そういえば田中みな実、先月の「an・an」(マガジンハウス)で手ブラ姿を披露してましたよね。いや、ほんと、求められたからって脱がなくていいよ!! どうかあふれ出る母性を他者ではなく自分自身に向けてほしいと願います。

 続いて「GINGER世代の恋愛観・結婚観」を見ていきましょう。いや~、待ってましたよ。筆者が一番知りたかった! 基本的には恋愛企画が少なく、あったと思ったら、突然のモテ企画が微妙な出来だったり、唐突に「愛」について語り始めたりと迷走気味な「GINGER」。読者も、おしゃれや仕事に関しては勉強と努力で平均点以上を取れるものの、こと「恋愛」については苦手意識を感じていそうです。

 未婚読者9,000人へのアンケート結果を見ていくと、彼氏がいない率が53%と半数を超えています。結婚に対しても、「キャリアを潰したくない」「仕事と両立できるか不安」と、まだ彼氏もいない段階から悩むという頭でっかちさを見せています。アドバイザーとして登場した、メディアにも引っ張りだこのトレンダーズ社長・経沢香保子さんは「私の感覚では、目標さえしっかりしていればほぼキャリアはつぶれない時代です。周囲と協力体制を整え、時間配分さえきちんとしていればどうにかなるもの」と彼女たちをバッサリ。実際、3人の子育てをしながら社長としてバリバリ働いている経沢さんが言うのだから、ぐうの音も出ません。

 また、婚活をしていない理由は、「ガツガツしていると見られたくない」という意見が大半を占めており、「GINGER」読者たちはややプライドが高いのかも? 仕事のことはあくまでも言い訳、勉強や努力でどうにかなるわけではない「恋愛」や「結婚」に対して、どう取り組んでいけばいいのかわからず、不安を抱いている一面も垣間見えます。

 さらに、アンケートから「(結婚は)いつかはしたい」と漠然と考えている人が多いことも気になりました。結婚は、「絶対したい」「したくない」と決めつけるものでもありませんが、経沢さんが言うように「自分がどう生きたいかがわかっていない」ので、結婚は、当然いつかはするもの、とぼんやり思い込んでいるのかもしれません。やっぱり「GINGER」女子が迷走しがちなのは、自分の軸がなく他者目線で生きているから……仕事でも恋愛でもおしゃれでも、周囲の期待とか世間体とか流行とか、どんどん裏切っていいじゃん! それに手ブラはしなくていいよ!! と伝えたくなりました。
(橘まり子)

「私たちはモテて当然」の恋愛強者ぶりを発揮する、「non・no」女子大生に募るモヤモヤ

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、「100%可愛いって言われる秋服」「『絶対欲しい』秋服全リスト」「コスパ最強☆花柄ワンピ」「“本命彼女”になれる顔」など、見出しの語気が強すぎ! 「100%」「絶対」「最強」「本命」という言葉でダメ押しのように“安心”を保証しなければ、イマドキのノンノ女子たちは雑誌すら買ってくれないということ? 彼女たちが何か底知れない不安を抱いているのかと勘繰ってしまいます。早速、中身をチェックしていきましょう~。

<トピックス>
◎カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days
◎内定取り立て女子のリアルデータまとめ
◎図解! モテるストーリー モテないストーリー

■恋愛なんて「女子会」のネタ?

 はじめに恒例の着回し企画を見ていきましょう。レギュラーモデルである欅坂46の渡邉理佐と、乃木坂46の西野七瀬が、それぞれ1女と3女を演じたキャンパスストーリーになっています。

 まず「カジュアル派下級生・ 理佐の後期はコスパ服で好感度急上昇着回し20days」を見ていきましょう。「そろそろ恋のチャンスもGETしたい1女の後期」は、「男女両モテ」を意識したファッションを目指すとのこと。授業はもちろん、カフェバイト、ダンスサークルと、大忙しの中、理佐の周りには、感じ悪く突っかかってくる“バイト先のアイツ”や“担当のイケメン美容師さん”など気になるメンズがちらほら登場します。しかし恋をしたいと言うわりには「いつメン」と休日ショッピングや映画、カラオケを楽しみ、「やっぱ女同士って楽しー!」と歌い叫ぶ……それが理佐の日常のようです。

 しかしそんなある日、「バイト先のアイツから『明日会いたい』ってLINE」が。そもそもアイツとは、バイト先で話すだけの関係で、好いた惚れたのエピソードは一度も出てこないのですが、理佐は一人大盛り上がり。しかし、待ち合わせ場所に向かうと、「これオレの彼女! ダンスやっててお前と気が合うと思って!」と恋人を紹介されるという謎のオチが待っています。もちろんこれをネタに女子会で大盛り上がりするのですが、なんと突然、担当のイケメン美容師さんから電話がかかってきて告白されてしまうんです。「今度こそLOVEチャンス!?」と浮かれる理佐。通学途中に見つけた「恋はいつだって、坂道」という看板に励まされてめでたしめでたし――。

 次に、「甘め好き上級生・七瀬の後期は大人めシフト成功(はぁと)着回し20days」を見ていきましょう。七瀬は、OB訪問や広告代理店でのインターンなど、就職活動の準備に余念がありません。「担当の方がイケメンでラッキー(はぁと)」と初日からテンションの上がる七瀬は、少しでも大人っぽく見られたいと、パンツスタイルの“落ち着きコーデ”を意識しているそう。先輩に資料を届けたり、キャッチコピー会議に参加させてもらったり、「忙しい! でも、楽しい!」日々を送る中、七瀬の出したキャッチコピーの案が採用!! 「お祝いに今度ごはん行かない?」と先輩に誘われ、女友達とも恋バナで盛り上がります。

 っていうか、インターンで来てる女子大生を口説いていいのか? とツッコミかけた筆者でしたが、先輩はその後、突然の渡米! そこでやっぱり、女子会の出番です。七瀬は「誰か慰めて~!」と緊急招集をかけますが、ここでまた急展開が起こり、サークルの後輩男子から突然告白されちゃいます!!  「さすがに断ったけど、自信取り戻せた(笑)」と若干上から目線な七瀬は、出社途中、自分が考えた「恋はいつだって、坂道」の看板を見つけ励まされる――と、2つの物語が交差して終わります。

 結局オチが坂道グループの宣伝かよって感じだったのですが、これまでの着回しストーリー同様、恋愛よりも友情やサークル(または就活)重視のストーリー。これまで、ノンノ女子が奥手だから、こういったストーリー展開なのかなと思っていましたが、今回はちょっと違う印象を受けました。ノンノ女子たちは、モテて当然! 自分からわざわざアプローチしなくても、オシャレして可愛くしていれば勝手に男性側から告白される! この男を逃してもほかにも彼氏候補なんていくらでもいる! と、恋愛強者の考えを持っているのかもしれません。だからこそ、失恋しても告白されても、女子会で盛り上がって終了。恋愛なんて女子会で盛り上がるネタの1つ程度に思っているようにも感じられます。

 女子大生という若さに加え、お互いの恋を応援し慰め合い、時には一緒になって「あの男ないわー」などとネタにしてくれる女友達に囲まれていれば、自分たちが恋愛相手を選べる立場にいると思ってしまうのも当然なのかもしれません。『東京タラレバ娘』(講談社)予備軍じゃん! と、穿った見方もできます。今は周りのみんなも女子大生という同じ立場で、同じような服を着て、同じような生活を送っているので、女子会でも共通の話題で盛り上がれるでしょう。しかし、この先、みんなが同じペースで、同じ道を歩けるものではありません。そうなった時、「みんなと同じで安心」という感覚にしがみついているのは、なかなかきついかもよ……と老婆心ながら申したくなりました。

 そんなノンノ女子たちにとって、人生の分かれ目となりそうなのが、就職活動。続いて「内定取りたて女子のリアルデータ」を見ていきましょう。就職状況がいい時代のせいか、就職氷河期のような「内定が取れない……」といった悲壮感は漂っていません。ほとんどが、大学3年の3月から就活を始め、8割近くがインターンも経験しているとのことで、ノンノ女子は真面目な子が多いのでしょう。

 そんな中で気になったのが、「内定4女×就活3女の就活ガチトーク」。就活中の人間関係について、4女が、「一つ下の彼氏がいたんですけど、話がどんどんかみ合わなくなって、最後は音信普通で別れました」「自分にとって本当に必要な人が誰か分かった感じです(笑)」と上から目線で語っており、ほかのメンバーも「就活の時期って追い込まれているから、どういう性格かって、人の本質も分かる」「人と比べがちになるけど、それをどう乗り越えるかの試練の時期でもあると思う」「人生も人間関係も精査される」と頷いているんです。「みんなと同じで安心」という価値観を持つ女子大生たちは、就活を通して、「人と比べる」ことを知り、これまでの人間関係に疑問を抱き始める……そんなステップを踏んでいることに気づかされました。

■インスタから垣間見られるノンノ女子の闇

 最後に「図解! モテるストーリー モテないストーリー」を見ていきましょう。「ストーリー」とはインスタグラムの「24時間で消えてしまう動画投稿機能」のこと。「みんなと同じ」が大事な女子大生コミュニティでは、インスタの使い方にも細心の注意が必要なようです。「インスタは基本的に楽しいことをシェアしたい場所」のためネガティヴ投稿はNG。また、「知らんがな」と思ってしまうような「自撮り」や「内輪の飲み会」など、見る人がどうでもいいと思ってしまうネタもNG。歓迎されるのは癒やし系の「可愛いペット」、また「美味しいお店の情報」「料理の作り方」などは参考になるのでOKだそうです。また「コーディネートの全身写真」や「彼氏の姿」、そして「誕生日」「旅行」などのイベント投稿については、「ストーリーで一瞬見るくらいが自慢っぽくなくて好感度が高い」という意見がありました。

 アラサー以上の世代が、あこがれられたいという気持ちから、リア充自慢や持ち物自慢に走り、時には一般人ですら炎上騒動を起こしてしまうのとは違って、子どもの頃からスマホのあったSNSネイティヴ世代にとって、インスタはコミュニケーションの場なのでしょう。社会人になったら、ますます投稿ルールが増えそうで、気が重くなったのは筆者だけでしょうか。

 一方で、長文ポエムには「ツイッターへどうぞ」という声も。表面的にはみんな仲良く盛り上がり、平和なコミュニティを築いているようなノンノ女子たちですが、思いのほか深い闇を抱えているのかもしれません。
(橘まり子)

「Domani」スキンケアアイテム企画で見えた、「プロ」と読者の金&意識の哀しき“格差”

 「Domani」(小学館)10月号は、ばっちり秋模様です。ファッション記事に混ざって気になったのは「Domaniのウェブサイトが生まれ変わりました!」の宣伝ページ。ウェブで展開される新連載の紹介を見ると、「デニムで婚活できちゃう!?婚活デニムガイド」「自分の運命数から読み解く、女の週間数字占い」など○○○な「Domani」っぽいものや、「元・銀座No.1ホステスが語る、銀座ではちょいブスがモテる!?の法則」「バツイチわらしべ長者」なんて、雑誌よりも面白そうなものまで! 早速ウェブサイトをチェックしにいったところ、「生まれ変わりました!」とあるように、まだまだコンテンツ不足なのが否めませんでしたが、評判よかったら雑誌は休刊にして、ウェブサイトだけでいこうと目論んでいたりするのでしょうか……? 雑誌もおもしろい連載出せるように、頑張って!

 ところで、雑誌の連載陣の1人、KinKi Kids・堂本剛さん。先月号では「突発性難聴」について触れてなかったのですが、今月号ではその話が。「はっきりとした原因がわからない病気だそうで、ストレスや疲労が原因とも言われていますが、そうなのであればとっくになっているでしょ…って思ったりも(笑)」などと語っていますが、なによりも「退院後は中国鍼治療を受けたり漢方を飲んだり」の言葉がインパクト大。だって、衣装といい、ヘアスタイルといい、まんま! まんま、中国! ソロ活動で中国テイストが入ってくる日も遠くなさそうです。

<トピックス>
◎肌美人の「毎日スキンケア」全品を順番に見せて!
◎堂本剛『なら(ず)もん』
◎ワーキングマザーに学ぶ”時産”のコツ28

■アクアレーベル使って! by梨花
 美容家・神崎恵さんがトップバッターで登場する、「肌美人の『毎日スキンケア』全品を順番に見せて!」企画。「美のプロ」5人と、「読者」4人が、その名の通り、スキンケアアイテムをお披露目するページです。これを見て、化粧品は「プチプラミックスでOK!」「ライン使いは絶対!」という考えは幻想と知りました……。

 まず、「美のプロ」の使用アイテムは、ボトルを見ただけで高級とわかるものだらけ。そして、ライン使いをしている人ゼロ。みーんな、お高いものを堂々と、そしていろんなブランドから、誰に遠慮することなくバンバン紹介しています。意外なことに、おしゃれっぽくて高感度にも見える、オーガニック系を推してるのは1人のみという結果に。アラフォー肌には、「無添加」とか「ナチュラル」とか「天然由来」より、「最先端」や「ケミカル」が必要なのだと、ジワジワ伝わってきます。そこに加えて、「あえてのクリームの重ねづけ」、アイクリームは「パンダのように目周りにたっぷりのせ」るなど、高額アイテムを惜しげもなく消費する、贅沢の極み……。

 そんな「美のプロ」がお姫様ラインナップとすると、「読者」のスキンケアは市井の人々感にあふれています。キュレルとかアルビオンとか無印良品とか極潤など、ドラッグストアやアットコスメなどでよく見るアイテムが多々並んでいて、なんだか無性に安心。もちろん「読者」の中にも、「ポーラのB.Aを長年ライン使いしてる」とお金をかけまくっている方はいましたよ。でも、きっとこれはレアパターン(であってほしい!)。

 それにしても、このお高い化粧品のオンパレードこそ、「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」的な視点が必要じゃないですか? 「美しい妻」「美しい母」でいるためには、当たり前の出費ですか、コレ……?

■ダダ漏れる「既婚子持ち」至上主義
 女優で作家の中江有里さんと壇蜜さんが、交代でテーマに沿って本を紹介する「今月の処方箋BOOK」。今回のテーマは「男性を見る目を養いたい」ということで、中江さんが3冊の本を紹介しています。たしかに、アラフォー女に「ゲス不倫男やヒモ男など、ダメな男性」につかまっている時間はない!

 紹介されているのは、『左目に映る星』(集英社、著・奥田亜希子)、世界的ベストセラー『愛するということ』(紀伊國屋書店、著・エーリッヒ・フロム)、「負け犬」でお馴染みの酒井順子さんの『男尊女子』(集英社)。

 中江さん的、「ダメな男性」につかまらないための指南は、こんな文から始まります。 「見える筋肉なら鍛えられるけど、人を見る目を養うのは難しい。でも、自分の人を見るめに自信がなくても大丈夫。相手の目が鏡になってくれます。相手がなぜあなたを選んだのか、そこにパートナー選びのヒントがあるのではないでしょうか」。……おやおや、つまり「ダメな男性」に選ばれた女性は「ダメな女性」ってこと!? 強気なお言葉は、さすが、1973年生まれ、団塊ジュニア世代だからでしょうか。

 この言葉で察せられるように、紹介された3冊は、ズバリ「男性を見る目を養う」には関係のなさそうなものばかり。『愛するということ』については、「愛とは技術、とあります。気持ちをコントロールできなくなると愛は暴走する。恋愛はひとりでするものではありません。相手と呼吸を合わせて安全走行でいきましょう」と語っていて、いや、だから、安全走行できる車を見分けられるようになりたいんだけど……趣旨、伝わってない!? と不安にすらなりますよ!

 続いて、『男尊女子』については、「男性に愛され守られるより、愛し合い助け合う関係のほうがこれからの主流になると思います」とのこと。兎にも角にも、この3冊を読んだだけじゃ「男性を見る目を養う」ことはできないな、とハッキリ感じました! 薄々わかってはいましたが、「Domani」はアラフォー独身女性へ寄り添ってるフリをしつつも、ある意味「ネタ」として見てるんだな~と、あらためて思ったトンチンカンページでした。
(白熊春)

“ルブタン特集”で読者をマウンティング!? 「GINGER」の突然変異に募る不安

 今月の「GINGER」(幻冬舎)の表紙は長澤まさみ。「靴特集」ということもあり、10cmは優に超えるピンヒールを履いた脚を魅せるため、床に着けた尻と肘でバランスを取りながら脚を頭上まで高く上げるという、まるでヨガのようなポーズをとらされています。せっかくの美脚も、無理やり表紙サイズに収めるために折りたたまれており、腹筋に力を入れているせいか、なんだか顔も強張っているような……? 「女は『靴』をあきらめない」という赤字で記されたコピーも、“雰囲気重視”で浮ついているようにも感じます。前号では、丸々1冊、タレントたちに“愛”を語らせるという特集を組み、ファッション誌から自己啓発本への大胆なイメチェンをした「GINGER」だけに、もはや何が正解なのかわかりませんが……。早速、中身を見ていきましょう。

<トピックス>
◎なぜ、私たちはルブタンに惹かれてしまうのか?
◎モデルたちの“きれいの秘密”はヘルシーな習慣にあり!
◎“職場の困ったさん”注意報、発令中!

■ルブタンを鼻息荒く語る山田優に思うこと

 今月の「GINGER」は、「女は『靴』をあきらめない」という大テーマの元、靴フェチ芸能人たちが、お気に入りの私物の靴を紹介する「私が靴を愛するワケ」、今年の秋のトレンドシューズをお得意の参考書スタイルで解説してくれる「靴からはじめる秋スタイル」、履き心地・クッション性・デザイン・柔らかさ・コストパフォーマンス・安定感の全6項目を評価した「通勤OLをすくう、神パンプスはどれだ?」、ボリュームファー・キラキラヒール・レースアップ・スパンコールなど、とにかく見た目に“トキメキ”要素のある靴をひたすら並べた「ハートを射抜く、フォトジェニックな靴」……と、ひたすら「靴」企画が続きます。

 前号では、「自分の軸を持て」という説教メッセージを読者にかましてきたにもかかわらず、中身をくまなく読んでも、それを実現する方法がどこにも書かれていなかった「GINGER」。唯一、芸能人たちが趣味を紹介していたページを読んで、筆者は、要するに「自分の“好き”を大事にすることから始めなさい」ということかなと、察しました。その流れで今月号を読むと、「GINGER」編集部は読者に、“靴”という趣味を提案しているのではと受け取れるのですが、靴を趣味にするって、ハードル高くないか!? 「印象も、履き心地も、こだわり続ける。運命の一足と出合うまで――」という特集冒頭のポエムが示す通り、こだわればキリがない“靴”の沼はかなり深いと思います。アラサー女子が、“カネの面”でハマると危険な趣味としては、“着物”の次にヤバイんじゃないですかね? 

 だって見てください。紹介されているハイブランドシューズの数々。「¥106,000/ジミー チュウ」「¥147,000/グッチ」「¥155,000/ジュゼッペ ザノッティ」……たぶん「GINGER」読者の家賃より高いですよね? もちろん通勤用パンプスや、デイリー使いの3万円以内のトレンド靴、ファストファッションのプチプラ靴も紹介されていますし、「やっぱりスニーカーが好き」といった現実的な特集も組まれています。しかし「靴は、その人自身を映し出す鏡」「だから、私たちは靴に妥協できない」と読者を煽った上で、満を持して始まるのが、クリスチャン ルブタン特集「なぜ、私たちはルブタンに惹かれてしまうのか?」なんです……。

 日比谷の交差点ですれ違ったクリスチャン ルブタンの「8.5cmヒール(いい女のアイコン)」を履いた女性に「圧倒的な敗北感」を感じ、「上質な艶を湛えた極上の女」になるために「これからはせめて週1回、パンプスを履こう」と決めた……そんなファッションエディター・古泉洋子のショートエッセイから始まるこの企画。ナビゲーターは、ルブタンの靴を60足持っているという山田優です。それにしても60足って、安く見積もって1足10万円だとしても、600万円は超える計算。「極論、履かなくたっていい!」「見ているだけで、特別な気持ちにさせてくれる」と鼻息語る様子からも、ルブタン沼の闇深さを感じます。

 これまで、現実路線で、いまいち読者の気持ちが上がらなそうなファッション特集ばかり組んでいた「GINGER」が、突然華やかな世界からのマウンティングを読者に仕掛けてきたのには驚きました。ルブタン氏とプライベートディナーをする仲だという山田を、一般人が真似ることはできないので心配ないとは思いますが、真面目な「GINGER」女子が、うっかりそのマウンティングに対抗してルブタンを買ってしまい、自意識にがんじがらめにされないか、気が気でなりません。

■「GINGER」流ダイエットはストイック

 続いて「アラサー女子のヘルシーアップな毎日。」という特集の中にある「モデルたちの“きれいの秘密”はヘルシーな習慣にあり!」を見ていきましょう。以前からちょいちょいダイエット特集はありましたが、そのたびに紹介されるのは、筋トレや食事制限などストイックな方法。真面目かつ努力家な「GINGER」女子と相性がいいのでしょう。今回も「小さな努力の積み重ねが、大きな美につながるのです(はぁと)」というキャッチの通り、「毎朝コップに半分甘酒を飲む」「自宅リビングでストレッチボール」「夜は炭水化物を一切摂らない」「自分でお灸や円皮鍼をする」「アミノ酸をサプリで摂取」など、モデルたちがストイックな努力の裏側を披露しくれます。

 特に印象的だったのは、ゴルフにハマッて10年の三枝こころが、日焼け対策のためにフェイスカバー、レッグウォーマー、スパッツという「誰だかわからないくらいの完全ガード」姿でゴルフをしている写真です。先ほどのルブタン特集の山田も突き抜けていましたが、「GINGER」が読者に提示する価値観って、ちょっと極端すぎます。前号でも理想の結婚をテーマに、「ぺこ&りゅうちぇる」にインタビューしていたし、そもそも全編インタビューという雑誌の構成自体がやりすぎでしたよね……。

■結局、「GINGER」女子は困ったさんなのか?

 最後にチェックするのは「“職場の困ったさん”注意報、発令中!」です。「デキると思って全部ひとりで抱え込む」「“男に負けたくない!”というプライド」「自分で作った“自分ルール”を押し付けてくる」などが、同僚や先輩の困ったエピソードとして挙げられ、“困ったさん”にならないようにと注意喚起をしています。“困ったさん”になってしまう原因は「一生懸命ゆえに、逆にそのやる気が空回り」しているせいだと心理カウンセラー・塚越友子さんは分析。「自分にも他人にも、要求する水準が高い完璧主義な人は要注意」「頑張りすぎそうになったら、あえてブレーキをかけてほしい」とアドバイスしています。

 散々ストイックな努力を称賛しときながら、最後は「GINGER」読者を“困ったさん”予備軍として扱うなんて、衝撃的な展開! 「GINGER」女子たちが「自分の軸」を持てる日はやって来るのでしょうか。
(橘まり子)

女子校出身者をディスりまくる、「non・no」恋愛あるある企画の意図とは?

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、この秋の流行カラーである、くすみピンクを身にまとい、ふんわりとした笑顔を浮かべる乃木坂46・西野七瀬。レギュラーモデルでもある西野は、メインのファッション特集「今→秋どっちもアガる服」のほか、「七瀬が恋した秋ピンク」「乃木坂46の愛され顔の作り方」、そして巻末連載の「ななせるふ。」と1冊を通して出ずっぱり。前号では、けやき坂46が特集を組まれていましたが、坂道グループは現役大学生であるノンノ読者の理想の女子像なのでしょうか。まあ、確かに、体育会系なノリのAKB48グループより全方位的にモテそうだし、女優やアーティストよりも等身大でマネしやすそうですもんね。それでは、早速本編をチェックしていきましょう!

<トピックス>
◎今→秋どっちもアガる服
◎1女・菜々花の大学後期はコスパで大人見え着回し20days
◎女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある

■女子大生ファッションはちょっとずつ進化する

 まずはメインのファッション特集「今→秋どっちもアガる服」を見ていきましょう。「秋色」「花柄」「チェック柄」「ベロア素材」「ファーアイテム」「フェミニントップス」「丈短アウター」など、この秋の流行アイテムが紹介されているのですが、前号で指摘した“皆と同じ流行スタイルにちょっとだけ個性を取り入れたい”女子大生心理をくすぐるように、「ベリーピンク」と「くすみピンク」、「タータンチェック」と「グレンチェック」、「肩透け」と「肩あき」、「フリル」と「レース」、「スウェードライダース」と「デニムのライダース」などなど、細かな違いのあるアイテムがずらり! これなら他人と被るにしても、丸被りという事態は避けられますね。

 また夏ファッションでもはやっていた「花柄」は、レトロで大人っぽい雰囲気の「ヴィンテージ花柄」に、しっかり肌見せしていた「オフショル」はさりげない肌見せの「フェミショル」に進化しています。マイナーチェンジすぎる! コーディネートの中のちょっとした個性アピールと同じなのか、流行についても突然のイメチェンではなく、ちょっとずつ進化していくスタイルのようです。それは、イマドキ女子大生の謙虚さなのか自信のなさなのか、どちらにせよ興味深い発見でした。

 続いてチェックするのは「1女・菜々花の大学後期はコスパで大人見え着回し20days」。ちなみに、念のため解説すると「1女」とは「大学1年生」のことです。ここでも「『いかにも1女』な量産型ガーリーは前期で卒業!」というキャッチの通り、“皆と同じが安心だけど、明らかに同じに見えてしまうのもダサい”イマドキ女子大生ファッションの真髄が表れています。「ビジュー衿つきトップス」や「花柄・ミニ丈・リボンつき」のワンピースなど、ただ甘いだけのガーリーアイテムはNGだそうです。

 この着まわし企画は、1女の菜々花が、キャンパスですれ違いざまに「今年の秋は断然くすみピンク」という情報を教えてくれた優華先輩(何のコミュニティの先輩かは謎)をオシャレのお手本に、「大人ガーリー」を目指すという内容。最初は、「後期は勉強も頑張りたい!黒でまとめてまじめで賢そうな女の子に」と宣言していたものの、その後は「今日は授業がお昼まで。気になっていたお店でカフェモカをテイクアウト♪」「今日はショッピング♪憧れのお店ものぞいちゃおうかな」「今日は話題のパン屋さんへ。サンドイッチにしてインスタにアップしよ(はぁと)」と放課後を満喫しつつ、合間に「テニスサークル」と「バイト」に明け暮れる日々……。そして秋の連休には「仲間と小旅行」へ。「最近、授業も楽しくていい感じ。差し色の赤トップスで勉強のやる気もアップ!」と言っていますが、一体いつ勉強しているのかわからないほど遊び呆けていました。まあ、文系の女子大学生の日常なんてこんなものですよね。

 一方、オシャレ面では、アクティブな活動が多く、パンツスタイルになりがちだった菜々花が、女のコらしさと大人見せを意識したスタイルをマスターし、友達から「菜々花、最近可愛い(はぁと)」と褒められるまでにレベルアップ。小旅行のメンバーには男の子もいたため、「男子モテ」も意識しているのですが、菜々花の関心は、それより「同級生モテ」や「先輩モテ」にあるようでした。「話がある」という男の子からの呼び出しよりも、女友達に「そのバッグマネしたい(はぁと)」と言われたときの方が、目に見えてテンションが上がっています。

 そして、この着まわし企画は、優華先輩と「姉妹みたい♪」と言われるほど仲良くなるというエンディングを迎えるのですが……なんだろう、この、可愛い女の子たちが仲間内でただひらすらにイチャイチャしてる感じ。嫉妬とかモテとか目立ちたいとか、そういったリアルなドロドロ要素が一切感じられない平和な女子校ユートピア。あまりにリアリティがないけれど、どこかで既視感があるような……。

 そう、これって乃木坂の世界観なのではないでしょうか。秋元康が乃木坂を通して表現する、“理想の私立女子高校”的なイメージに直結しているような気がするんです。特に、表紙に起用された西野は、乃木坂の中でも優等生的なイメージが強い。もしもノンノ編集部が、こんなオッサンのような価値観を理想の女子大生像として提唱しているのなら、あまりにも前時代的すぎるのではないでしょうか。

 最後に気になったのは読者アンケート企画「女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」です。

 「共学育ち」「女子校育ち」とそれぞれのイメージがまとめられているのですが、これがあまりにも偏見だらけ。まず「共学育ち」のファッションは、流行を取り入れたパステルカラーにオフショルで肌見せ、フレンドリーな性格で、協調性があり、集団行動も得意。さらに、友情が恋愛に発展するパターンが多いとされています。一方、「女子校育ち」のファッションは、全身モノトーンにまとめがちで、ミニ丈は着ない。自我が強めで、1人で全部できちゃう。男子への幻想を抱きがちで、優しくされると好きになってしまうとのこと。まるで上から目線で「女子校出身者は男に免疫がないんでしょ?」と言われているようで、女子校出身者になんか恨みでもあるんですかね? 

 確かに、女子校出身者の方が、恋愛下手になりやすいという一般論はあります。しかし続く「恋愛シーン別やりがちあるある」においても、女子校育ちはディスられまくり。飲み会で、自分からは話さず受け身に徹する、気になる男子と同じ授業になったときも、なんとなく近くの席に座るのが精一杯のアピールとされていて、さすがにこれはバカにしすぎだと感じました。

 しかもこの企画、ただ「あるある」が並べられているだけで、ディスられがちな女子校出身者の言い分を聞くだとか、もっとこうした方がいいとか、特に結論があるわけではないんです。生産性なさすぎ! しかし、ここはノンノ女子会。無益な争いを避け、誌面を広げながら「えー!」「わかるー!」「ひどーい!」「あるあるー!」とオチのない平和なおしゃべりに興じてもらうことを目的としたページなのだと理解しました。編集部が目指すのはノンノ女子大というユートピアなのでしょう。そんな穏やかな日々がいつまで続くのかはわかりませんが、これからも温かく見守っていきたいと思います!
(橘まり子)

「たまには男の意見も聞いてみる?」胸がザワつく「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番!

 「Domani」(小学館)の厚さが増してきているような気がしてならない今日この頃。昨年の9月号と比べると約50ページも増えてますよ! その増量したページは、「働く女性」の財布をこじ開けるためのタイアップ記事になってるような。例えば「小泉里子36歳。等身大の美容流儀」。一応、企画記事っぽく「服、気分、シーンで使い分けるのが小泉流。目に見えなくても、香りはファッションの一部」と書かれているけど、紹介されているのはDiorの商品だけ! タイアップ記事? このまま広告が増え、読者の本音や実態がますます見えないつくりになってしまうのかしら。今だって全然本音がわからないっていうのに! 

<トピックス>
◎35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!
◎ドマーニ読者がHappyエイジングに挑戦
◎たまには僕たち男の意見も聞いてみる?

■エビちゃんより涼子でしょ!
 季節の変わり目ということもあり、「35過ぎたら、何より『美容』」という大特集に始まり、ファッションより美容を語ることが多かった今月号。しかし、美容だけでなく、とにかく饒舌に語りかけてくるのが気になりました。

 「35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!」という企画は、ファッショングラビアに一言決意みたいのが添えられ、例えば「いつだって自分自身の足で歩いている」。片手に大量の資料、もう片手にはスマホを持って明後日の方向を見る蛯原友里の写真にこのフレーズ……。なんで資料をその立派な鞄に入れないのか? というか仕事用にしては鞄が小さすぎるだろ、などと気になってはいけません。このフレーズに共感、共鳴して自己啓発されなければ、以降のページはひたすらに苦行!

 次にくるのは、「社会とつながっている、仕事をしている私が好き」。その後も生き方表明が続き、最後は、「心も体にも無理しないのがいちばんと、最近わかってきた」。なんだろう、字面を追ってると、篠原涼子が主演してそうな「働く女」ドラマのケータイ小説版みたいですね。「20代から、仕事もプライベートも頑張って頑張って頑張ってきた日々。そろそろそんな呪縛から解き放たれて、楽な心持ちで生活する方法を見つけたい」とか、篠原が髪の毛かき上げながら、バーで溜め息ついてそうな言葉! 薄ら寒い!

 でもこれ、女性ファッション誌として正しいアプローチですよね。ファッション誌はある意味フィクション。子どもの頃に没頭した“物語の世界”と同じ。現実世界は、面倒なことや納得できないことであふれてて、自分を主人公にして生きていけない場面があるじゃないですか。せめて雑誌の世界だけは、「Domani」の世界だけは、自分を篠原涼子モードにして存分にうっとりしちゃってよ、ってことだと勝手に解釈しましたよ! いっそ、「Domani」監修、篠原涼子ラジオドラマなんてのはどうでしょう?

■35歳読者、32歳男性に「部下」扱いされる
 タイトルを見た瞬間にポカーンでした。今月号の終盤に差し込まれた、男たちの座談会企画「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」。「聞いてみる?」の後に「結構です」と答える選択肢がないのがしんどい限り。じゃあ、聞いてみますよ……。

 内容は、男性陣3名が「『一緒に働きたい』と思う服装 同僚・上司編」「大人ならではの男性ウケ服」について、手元に広がっている(多分)「Domani」をチェックしながら語るというもの。「一緒に働きたいと思う服装」については、

「スカートだと動きづらそうなので、『荷物持ったほうがいいかな』とか、ちょっと気を使いますよね」
「華やかなレースのワンピースだと『今日はデートかな?』と。勝手な邪推かもしれませんが、早く帰らせてあげないといけない気になって、仕事も頼みづらかったり(笑)」

 32~34歳の男たちが寄ってたかって「早く帰らせてあげる」って……。「Domani」読者を30歳手前か新卒と勘違いしているんですかねぇ。ターゲット層は35歳だぞ! むしろ「同僚・上司」の立場なんですけどね! これは、「部下」編を作っていなかった編集部が悪い。「働く女」雑誌を標榜してるに、年下男の部下を想定してるとは。

 こうして男たちがあーだこーだ、ありきたりの見解を述べてる間、実は、女たちがそれを隣の部屋から聞いているという、という二段構えの展開になっていまして。女たちは、「は~? 服くらい好きなもん着させろや」とキレるわけもなく、「明日着ていく服、見直さなくちゃ!」と前向きなリアクション。そして“一応知っておくべきこと”として女性たちが導き出したのは、「結局、必要なのは、“こなれ感”」ですって。あ! それってもしかして、「Domani」がずっと提唱してきたこと!? ……って、とんだ茶番の今号でした。フィクションですもの!
(白熊春)

「たまには男の意見も聞いてみる?」胸がザワつく「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番!

 「Domani」(小学館)の厚さが増してきているような気がしてならない今日この頃。昨年の9月号と比べると約50ページも増えてますよ! その増量したページは、「働く女性」の財布をこじ開けるためのタイアップ記事になってるような。例えば「小泉里子36歳。等身大の美容流儀」。一応、企画記事っぽく「服、気分、シーンで使い分けるのが小泉流。目に見えなくても、香りはファッションの一部」と書かれているけど、紹介されているのはDiorの商品だけ! タイアップ記事? このまま広告が増え、読者の本音や実態がますます見えないつくりになってしまうのかしら。今だって全然本音がわからないっていうのに! 

<トピックス>
◎35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!
◎ドマーニ読者がHappyエイジングに挑戦
◎たまには僕たち男の意見も聞いてみる?

■エビちゃんより涼子でしょ!
 季節の変わり目ということもあり、「35過ぎたら、何より『美容』」という大特集に始まり、ファッションより美容を語ることが多かった今月号。しかし、美容だけでなく、とにかく饒舌に語りかけてくるのが気になりました。

 「35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!」という企画は、ファッショングラビアに一言決意みたいのが添えられ、例えば「いつだって自分自身の足で歩いている」。片手に大量の資料、もう片手にはスマホを持って明後日の方向を見る蛯原友里の写真にこのフレーズ……。なんで資料をその立派な鞄に入れないのか? というか仕事用にしては鞄が小さすぎるだろ、などと気になってはいけません。このフレーズに共感、共鳴して自己啓発されなければ、以降のページはひたすらに苦行!

 次にくるのは、「社会とつながっている、仕事をしている私が好き」。その後も生き方表明が続き、最後は、「心も体にも無理しないのがいちばんと、最近わかってきた」。なんだろう、字面を追ってると、篠原涼子が主演してそうな「働く女」ドラマのケータイ小説版みたいですね。「20代から、仕事もプライベートも頑張って頑張って頑張ってきた日々。そろそろそんな呪縛から解き放たれて、楽な心持ちで生活する方法を見つけたい」とか、篠原が髪の毛かき上げながら、バーで溜め息ついてそうな言葉! 薄ら寒い!

 でもこれ、女性ファッション誌として正しいアプローチですよね。ファッション誌はある意味フィクション。子どもの頃に没頭した“物語の世界”と同じ。現実世界は、面倒なことや納得できないことであふれてて、自分を主人公にして生きていけない場面があるじゃないですか。せめて雑誌の世界だけは、「Domani」の世界だけは、自分を篠原涼子モードにして存分にうっとりしちゃってよ、ってことだと勝手に解釈しましたよ! いっそ、「Domani」監修、篠原涼子ラジオドラマなんてのはどうでしょう?

■35歳読者、32歳男性に「部下」扱いされる
 タイトルを見た瞬間にポカーンでした。今月号の終盤に差し込まれた、男たちの座談会企画「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」。「聞いてみる?」の後に「結構です」と答える選択肢がないのがしんどい限り。じゃあ、聞いてみますよ……。

 内容は、男性陣3名が「『一緒に働きたい』と思う服装 同僚・上司編」「大人ならではの男性ウケ服」について、手元に広がっている(多分)「Domani」をチェックしながら語るというもの。「一緒に働きたいと思う服装」については、

「スカートだと動きづらそうなので、『荷物持ったほうがいいかな』とか、ちょっと気を使いますよね」
「華やかなレースのワンピースだと『今日はデートかな?』と。勝手な邪推かもしれませんが、早く帰らせてあげないといけない気になって、仕事も頼みづらかったり(笑)」

 32~34歳の男たちが寄ってたかって「早く帰らせてあげる」って……。「Domani」読者を30歳手前か新卒と勘違いしているんですかねぇ。ターゲット層は35歳だぞ! むしろ「同僚・上司」の立場なんですけどね! これは、「部下」編を作っていなかった編集部が悪い。「働く女」雑誌を標榜してるに、年下男の部下を想定してるとは。

 こうして男たちがあーだこーだ、ありきたりの見解を述べてる間、実は、女たちがそれを隣の部屋から聞いているという、という二段構えの展開になっていまして。女たちは、「は~? 服くらい好きなもん着させろや」とキレるわけもなく、「明日着ていく服、見直さなくちゃ!」と前向きなリアクション。そして“一応知っておくべきこと”として女性たちが導き出したのは、「結局、必要なのは、“こなれ感”」ですって。あ! それってもしかして、「Domani」がずっと提唱してきたこと!? ……って、とんだ茶番の今号でした。フィクションですもの!
(白熊春)