「GINGER」怒涛の300足越え靴特集!! 「LDK」化する誌面に見るアラサー読者の自意識

 「GINGER」5月号(幻冬舎)の特集テーマは「ゆずれない、『靴』だけは!」ということで、昨年10月号以来の「靴」特集です。反響が大きかったのでしょうか。前回は「運命の一足」と出逢うというテーマの元、“雰囲気オシャレコピー”で読者を煽りながら、クリスチャンルブタンを紹介しまくるという謎の誌面を展開し、「GINGER」の極端思考が悪い方向で発揮されていました。今回は「新しい一足」と出逢うために、なんと300足越え(途中、数えるのを諦めました)の靴を掲載! さすがにこれだけあれば「GINGER」の言う通り「人生の最高のパートナー」(=靴)を見つけられるかも!? 早速中身をチェックしていきましょう~!

<トピックス>
◎K.O.K[キング・オブ・神パンプス]はどれだ!?
◎GINGER Golf Team Journal
◎エディターNinaの取材メモ

読者への忖度がうまくなった「GINGER」

 冒頭でも述べた通り、5月号の「GINGER」は靴特集。著名スタイリストらが自身の靴への愛を語る「スタイリストたちの『春靴名品』」、今年のトレンドを紹介する「毎日履きたい! 派手可愛パンプス」、歌同様のしつこい語りに圧を感じる「JUJUが傾けるハイヒールへの情熱」、124足を誌面いっぱいに並べて通販カタログかと見間違うような「ZARAの春靴が欲しい!!」、ウォーキング法や足のお手入れ方法を指南する「“終日ヒール女子”の美脚宣言!」、そして用語辞典「靴にまつわる基礎用語2018」に、靴モチーフのアクセサリーや雑貨を紹介する「履けない靴も愛してる!」……と、靴! 靴!! 靴!!! のオンパレード。

 その中で今回筆者が気になったのは「GINGER」の恒例企画、「K.O.K[キング・オブ・神パンプス]はどれだ!?」です。これまでは読者審査員の声を元にランキングが発表されていましたが、今回からは審査方法を一新。靴職人・デザイナー、スタイリスト、そして靴修理でおなじみ「MISTER MINIT」の社員ら、靴のプロも審査員に加わり、「機能性」「デザイン」「素材・品質」「コスパ」「安定感」「クッション性」等の評価項目を点数化。もちろん「忖度NG」でスコアを開示します。また、ファッション雑誌ではなかなか見かけないような、かかと部分や靴底、中敷きの部分写真を掲載し、多角的に靴の構造を分析する徹底ぶり。ここまでやるのか「GINGER」! まるで徹底取材とテストでおなじみの女性誌「LDK」(晋遊舎)のようです!

 そして今回、堂々の第1位に輝いたのはオーソドックスな黒革パンプスが代名詞の「銀座かねまつ」。審査員たちも「華美なデザインに頼らない“作り”で勝負した一足」「革底、アッパーの質感に並々ならぬ上品さとこだわりを感じました」と大絶賛していました。バリバリのキャリア志向というわけではないものの、事務職OLタイプより、大手企業の総合職やマスコミ勤務など首都圏で働くアラサー女性を対象としている「GINGER」。ファッションにも安っぽすぎず、モードすぎず、流行も取り入れつつその他大勢と一緒は嫌! という絶妙なこだわりを常に感じます。そんな彼女たちの、ほんのちょっとだけ上等志向なプライドをくすぐりつつも、堅実なコスパ路線も両立できる今回のイイトコどり企画に、「うーん『GINGER』、読者への忖度がうまくなったわね……」と唸らずにはいられませんでした。

 続いて取り上げるのは連載企画「GINGER Golf Team Journal」です。そうなんです、実は「GINGER」にはゴルフ連載があったんです。もちろんゴルフウェアブランドとのタイアップ企画ではあるのですが、毎号2~6ページと、なかなかのページ数が割かれています。読者応募の中から選ばれた同企画への参加メンバーは3期生を迎え、現在は6月のコースデビューに向けて、月2回のスタジオレッスンに励んでいるそうです。

 ちなみに活動の様子は「#gingergolfteam」のタグで各メンバーの個人インスタグラムでも更新されていますが、会社帰りの自主練のほか、休日に1人でコースレッスンに繰り出すメンバーもいるなど、かなり精力的な様子がうかがえます。「可愛いゴルフウェアが着たい!」といった女性ファッション誌のゴルフ企画で見受けられるようなミーハー心や、「仕事の接待ゴルフのために渋々」といった消極的な動機を掲げるメンバーは見当たらないあたり、以前からたびたび指摘しているダイエット企画同様、「GINGER」女子たちの真面目さ、ストイックさにぴったりハマっているのかもしれません。

唐突なウエディングドレス特集にあ然

 最後に見ていくのは、こちらも連載企画「エディターNinaの取材メモ」です。「GINGER」モデルの伊藤ニーナがエディターとなり、今気になるモノやコトを取材するという企画なのですが、今回のテーマは「最新ウエディングドレス事情」です。恋愛・結婚に関する企画が極端に少ない「GINGER」で、いろんな過程をすっ飛ばしての突然のウエディングドレス特集!! 単なる世間話のようなノリで「GINGER世代といえば気になるウエディング情報。一世一代のドレスって、どうやって選ぶんだろう?」と無邪気な取材理由を挙げていますが、エディターNina……只者ではないな……。

 最近のトレンドに、ドレス選びのポイントや注意点をそつなく紹介する中、「最近は晩婚化の影響もあるのか、袖付きのデザインも人気」といったアラサー未婚が半数以上を占める「GINGER」読者を意識した情報もちらり。「ちなみに私の憧れは、絶景のオーシャンビューのお庭でガーデンウエディング(ハート)ドレスはヴィンテージ風。きっとあれこれこだわってしまう気がする」と、これまで「GINGER」で目にしたことのなかった“理想の結婚式妄想”に、読者の反応が気になるところです。今後の恋愛・結婚企画を検討するために編集部が仕組んだ軽いジャブ打ちみたいな感じだったのかなあ……。強気で攻めた靴特集の中、悪目立ちする謎企画でした。
(橘まり子)

ファッション、SNS、会話――「non・no」女子大生の新生活号がルールブック化している謎

 今月の「non・no」(集英社)は、新学期シーズンということで、1冊通して「新生活デビュー応援BOOK」と銘打たれています。「4月の好感度ワシづかみ大作戦!」「好印象いただき着回し30days」「先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権」「春映え好かれ顔メイク」など、あざとさ満点の好かれテクが満載です。

 そんな中、異彩を放っていたのが、レギュラーモデルの本田翼の連載「clubばっさーへようこそ」の特別版。ネットでも話題に上っていましたが、自他共に認める坂道グループ好きの本田が欅坂46に加入!? というコラボ企画「本田翼×欅坂46」が掲載されました。同グループの渡邊理佐が同誌のレギュラーモデルであることから実現した企画だと思われますが、正直、欅坂の征服衣装を身にまとった本田の圧倒的センター感たるや。顔ちっさ!! と驚愕ですよ! 同じ衣装の本家メンバーたちが公開処刑されてしまっている感が否めません。

 本田のショートカットに透明感のある顔立ちは、どことなく本家センター・平手友梨奈を彷彿させ、現実的にメンバーに加入しても違和感がない気もしますし……平手が体調不良でダウンした時には、いつでも代理センターを務められそうな仕上がりでした。それでは早速、中身を見ていきましょう~! 

<トピックス>
◎先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権
◎人見知りでも会話が続く魔法の話し方
◎SNS「春のこじらせ見え」注意報

私服ファッションにも制服並みのルールが存在する大学デビュー

 最初にチェックするのは、「先輩がちやほやしたくなる1女コーデ選手権」です。「ガイダンス初日」「授業」「新歓」「サークル初日」という大学生ワードは、アラサーである筆者の目にはチカチカしてしまいます。

 そんな大学デビュー期のシチュエーション別ファッションを、実際に上級学年の先輩たちがリアル判定してくれるこの企画。「先輩たちから好印象な1女コーデの正解って?」というキャッチから察するに、通学ファッションにも正解・不正解があるようです。

 「可愛げがある」「あざとく見えなくていい」「1女らしいフレッシュさ」と先輩たちが好評価としたのは、Gジャンや花柄ワンピなど、親近感があり、万人ウケするアイテム。また「程よいスカート丈」「カジュアルだけど女らしさもある」「派手すぎずちょうどいい」「女の子らしいのにクール」「トレンドっぽいのに抜け感があっていい」などコーディネート全体のバランスが特に重視されるようで、「場の空気が読めそうでいい子っぽい!」というコメントに、1女が求められているものが集約されているように感じました。

 一方、肩が出すぎたオフショルダーやマイクロ丈のミニスカート、甘々すぎるゆるふわコーデには「気合い入れすぎ」「動きにくそう」「手伝いとかする気がなさそう」と悪評価が下されます。さらにモノトーンやOL風のキレイめコーデには「頑張りすぎ」「1女らしくない」「可愛げがなくて話しかけられない」といったコメントが付いており、過度に個性的なアイテムやオシャレ度の高いコーディネートは、空気の読めない奴と判断されてしまうようです。

 一昔前に女性誌でよく見かけた「愛され」ではなく、「好かれ」「好感度」「ちやほや」というワードが散見される誌面からは、ノンノ女子たちがいわゆる“全方位モテ”を目指していることは明らかです。しかし、そのジャッジの厳しさに、“モテ”というポジティブな気持ちよりも、とにかく「周囲から浮きたくない! 嫌われたくない!」というプレッシャーが大きいことが伝わってきました。せっかく校則や制服に縛られた高校から卒業したというのに、なんだか窮屈で全然楽しそうじゃない大学デビューだなと思うのは筆者だけでしょうか。

 続いて見ていくのは、引き続きの新生活応援企画「人見知りでも会話が続く魔法の話し方」です。「TALK&トーク話し方教室」を主宰する野口敏さんが、「進学や就職でいろんな年齢の人との交流が広がる18歳から23歳ぐらいのノンノ世代」は「人見知りして当たり前の時期」と優しく諭し、会話をつなげるテクニックをNGフレーズつきで教えてくれます。

 例えば、通学・通勤中は、一言目に「まだまだ寒いね~」と共感を得られるお天気ネタで、相手に話しかけるのがよいそう。二言目には「私、花粉症っぽくて~」など、天気に関係する「小さな自己開示」を、そして三言目には「晴れた日には普段何してるの?」「お花見とか行くの?」と「お天気話を引っ張りずぎず、相手を主役に話題転換」することがすすめられています。つまり季節行事など、相手も気楽に答えられる踏み込みすぎない質問をするのがいいというわけです。

 間違っても「彼氏とお花見行くの?」「ここ、第一志望だった?」などと突っ込んだ質問をしたり、「私、この大学でうまくやれるかなぁ」とネガティブ発言をして相手に返答を困らせてはいけないそう。

 確かに。至極まっとう。その通り。間違ったことは1つも書いてない。正しすぎてぐうの音も出ません。こうしたシーン別のHow toが全17パターン載っており、ここに書かれたマニュアル通りの会話ができれば、“感じのいい子”と思われること必至でしょう。しかし、何ていうか、ここまで丁寧に手取り足取りレクチャーする必要ある……? 

 ましてや、「non・no」の主な読者層は、保守的で優等生度の高い女子大生。そういう子たちほど「私って人見知りで会話がヘタだな」と悩んでいて、この企画も真面目に読んで実践しようと思うかもしれませんが、おそらくその悩みは杞憂で、きっと普段から周囲に気を配り、感じのいい会話ができている(しようと努力している)のではないかと想像します。ファッション同様、会話においても正解を求めてしまうノンノ女子たち。ここにおいても「他人から嫌われたくない」「周囲から浮かずにうまくやっていきたい」という気持ちの過剰さを感じずにはいられませんでした。

お互いを監視し合うSNS世代

 最後に見ていくのは「SNS『春のこじらせ見え』注意報」です。「好かれファッション」に「会話テクニック」と、どうしてここまで「周囲から浮かない」「他人に嫌われない」ことに尽力しているのかと思っていましたが、この企画で合点がいきました。そう、「non・no」世代は、物心ついた頃からSNSが存在する生活を送ってきているんですよね。

 なお「要注意ポスト」として挙げられているのは、「昔の盛れてる自撮り」「加工済みのすっぴん」「彼氏の存在をほのめかす」「タグの連発」で、そこには「投稿を見た友達に心の中でツッコまれているかも――!?」とキャッチが添えられています。

 こういった投稿をしないように気をつけるワケは、自分が他人の投稿をチェックするとき、同じようなポイントが目につくからなのではないでしょうか。SNS上で常日頃からお互いにお互いを監視し合っているわけですから、先に挙げたファッション企画でのジャッジが異様に細かく厳しかったのも、当然の流れなのかもしれません。そんなノンノ女子たちに「他人は、そんなにあなたのことなんて気にしていないよ」というありがちなアドバイスは響かないでしょうが、そんな若さゆえの“こじらせ”が、身に覚えもある筆者でした。
(橘まり子)

セックスではなく健康のため! 突然の“膣マッサージ”提唱に見る「GINGER」の特性

 「GINGER」4月号(幻冬舎)の付録は、数多くの雑誌や広告で活躍し、さまざまな女優・タレント陣から大絶賛されているヘア&メイクアップアーティスト・河北裕介氏監修の「美人リップブラシ」です。ネットでも大反響を呼び、書店でもなかなか手に入らないという声が上がっていました。さらに「美容誌を超えた!」というキャッチの通り、全30ページにわたり「河北メイク全解剖」を特集し、使用アイテムも細かく公開&はやりの「ツヤめく発光肌」を作るプロセスについてスキンケアやマッサージ含む全40工程に分けて徹底的に解説してくれています。その他、「太ストレート眉」「抜け感リップ」等の作り方も紹介されており、永久保存版間違いなし! いつも極端な企画でついていけないと感じることもある「GINGER」でしたが、ついに本領発揮という気がしました。他の企画も期待大!? 早速中身をチェックしていきましょう~!

<トピックス>
◎魅惑のクローゼット
◎美肌も健康も「免疫力」がすべて
◎GINGER読者サポーター9000人のセキララVOICE

迷いを吹っ切った「GINGER」のパッション

 最初に見ていくのは、今月のメイン特集「魅惑のクローゼット」です。クローゼットの中でクールにヘソ出しスタイルをキメる長谷川潤の表紙写真や「そこは、女の個性と生きざまを映し出す空間」「自分らしさが生まれる特別な場所」「女のクローゼットは、愛と人生でできている」といった雰囲気ポエムがインパクト大。

 言わずと知れたアッパー主婦向け雑誌「VERY」(光文社)の専属モデル・クリス‐ウェブ佳子、タレントのMEGUMI、モデル業のほかにダンサー、パーソナルスタイリスト、空間デザイナーなどマルチに活躍する木下ココら、業界オシャレ人たちの“クリエイティブかつ世界観重視”のクローゼット紹介に、元ピチカート・ファイブの野宮真貴インタビューなど、濃い記事が続きおなかいっぱいです。

 そんな同特集に対し、「今回はキラキラあこがれ方向の企画か~ごちそうさま!」と思っていたら、後半からはテイストが一変。「IKEA」「無印良品」「ニトリ」のグッズを駆使した収納テクニックに始まり、「片付け上手が教える収納Q&A」「DIYで叶える便利収納」「大人服にふさわしいハンガー選び」、そして「下着」「ソックス」「タイツ」といった、かさばりやすいアイテムの収納術などなど、全18ページにおよぶ総力特集が展開され、もはや実用書レベルでした。

 前号の「小物」特集の際にも、世界観重視と利便性重視の両極端な小物収納術を提示していた「GINGER」に、「これでは読者も混乱必至……」「まるで理想と現実に揺れるアラサーの情緒不安定さのよう……」などと思っていましたが、迷いが吹っ切れたのでしょうか。今月の特集からは、理想も現実もどっちもほしい! という熱いパッションを感じました。やはり今月の「GINGER」は一味違う!? 0か100かの極端思考も、振り切れると見えてくる景色があるんですね。

 続いて「美肌も健康も『免疫力』がすべて」を見ていきましょう。「冷え性」「むくみ」「便秘」「肌荒れ」「太りやすい」「疲れやすい」……など、アラサー女子なら思い当たる節のある体調不良の数々。「松倉 HEBE DAIKANYAMA」院長の貴子先生と、植物療法士・森田敦子さんは、これらの原因について「加齢」「ストレスによる自律神経の乱れ」「睡眠不足」「偏った食事」「生活習慣の乱れ」「筋肉量や基礎代謝の低下」等が引き起こす「免疫力」の低下だと言い、最終的には「生活習慣病やガン」につながると警鐘を鳴らします。パステルピンクの可愛らしいページデザインとのギャップがすごい!

 そこで「免疫力」を安定させるために、「就寝前のパソコンやスマホを控えるなどして睡眠の質をよくする」「ウォーキングや筋トレなど適度な運動を心がける」「食事に味噌や醤油などの発酵食品を取り入れる」「ヨガや半身浴で血流をよくして体を温める」等、ごく当たり前のまっとうなアドバイスがされています。

 その中で気になったのは森田さんの「免疫力=粘液力」という提言。「女性は『膣液』にもっと目を向けるべき」「膣液が枯れると、生殖器以外の病気にもかかりやすくなる」「膣の粘液力を高めるのも女子のたしなみ」とし、「専用オイルでマッサージし、膣粘膜を潤すケアを」と、自身が開発に携わった膣周り専用マッサージオイルをさりげなく紹介しています。恋愛企画に乏しく、当然セックス特集が組まれたことのない「GINGER」に、まさかこんな形で「膣」という単語が登場するとは思いもよりませんでした。真面目な「GINGER」女子なら記事を鵜呑みにして、夜な夜な膣マッサージに励んでしまう可能性も否めません。

漠然としていた「育てる」をテーマにした語り

 最後に見ていくのは巻末連載「GINGER読者サポーター9000人のセキララVOICE」です。今月のテーマは「『育てる』って楽しい!」です。「あなたは今、何かを育てていますか?」というざっくりした質問に「YES」と答えたのは約7割。その内訳を見てみると、「2歳の子供」「パクチー」「多肉植物」「ハーブ」「自家製キムチ」「猫」「インコ」……と、当然のことながら回答はカオス状態に。しかし皆、何かを「育てる」過程において、「結果を急がず見守ること」「いいことも悪いことも受け入れる広い心」が大事だと学び、最終的には「自分自身が成長できた」という意見でまとまっていました。中には「人はひとりで生きられないと実感」した人まで。過去に特集されていた「結婚相手に求める条件」や「職場の人間関係」などと比べて、回答のほとんどがポジティブな内容だったことも特徴的です。

 これまで、「自分がどうしたいのかわからない」「自分が他人にこう見られたい」といった側面が強めだった「GINGER」女子たちに、実はこんなに愛情深く他者へ興味を向ける余裕があったのか! と、ほっこりした気持ちになるアンケート企画でした。
(橘まり子)

収入UP、知的&こなれを謳う「Domani」の俗念を浄化する堂本剛の詩的な語り

 「Domani」(小学館)4月号によると、どうやら今年の春はスカートがキているらしいですよ。特集「この春はスカートをかっこよく!」、怒濤のスカート推しをしかと見届けましょ う!

 「Domani的 大人のスカート33」では、「ポイントは長めゆったりめ!迷ったらボリュームのあるものを選べば間違いなし」という、おちびさんやぽっちゃりさんは、どうやっても着こなせないようなスカートのオンパレード(泣)。ほんとに「間違いなし」なのか、その選択。そして、「初めての『靴下×パンプス』これが正解」では、今年のトレンド「長めゆったり」スカートに「靴下×パンプス」という、さらに難易度を上げたコーディネートが。「そろそろいいんじゃない?若づくりにならず、イタ見えもせず。そういう女に私はなりたい」と宮沢賢治、いやいや「Domani」は、私たちの背中をドンッと押してくれます。若づくりでイタ見えって構図じゃなくて、トレンドに振り回されてイタ見え……というリスクはどうかな!?

 アイテムのトレンドは「長めゆったり」スカート、そして、カラーのトレンドは、グリーンや赤。「知的&こなれてる!今こそ『グリーン』」「効かせる赤で、シンプルなのにいい女!」ですって。グリーンに赤効かせたらクリスマス一直線、イタ見えやむなしですよ! この春のおすすめスーツも紹介されておりましたので、そちらも少し見てみましょう。「スーツだってグレンチェックでこなれて」とのことで、「これぞ、“おじ見え”なセットアップはリラックスしたアイテム合わせがキモ」ですって。でも……おばさんが“おじ見え”意識したら、ヘタすると井脇ノブ子先生になっちゃう恐れあるからねっ!「アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。」も読めば、ノブ子の一丁上がり! 今月号はレベル高すぎでしょ!

<トピックス>
◎この春はスカートをかっこよく!
◎アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。
◎もしも会社が「来月から副業OK」になったら

 副業収入が月1万円の衝撃

 「Domani」Webアンケートでは、「もしも会社が副業OKになったら、あなたは副業しますか?」という質問に対し、回答者の89%がYESという、驚きの結果に。その目的は収入UP(52%)、夢の実現(36%)、リスク回避(4%)とのこと。半数以上の方の目的が、収入増ということに驚きました。今まで、お高いアイテムを次々紹介するわ、そのお高いアイテムを難なくゲットする「働くいい女」を前面に押し出すわ、と余裕を見せてきた「Domani」ですが、結局金か! 嘘でも「夢の実現」と答えて……(遠い目)。

 そんな実情を知った後では、「“ユニクロ”をおしゃれに着る人、着られない人」なんて企画も、なんだか切羽詰まった企画に見えちゃいますね。それに、「時短」「時産」と、とにかく忙しいアピールの多い「Domani」なだけに、副業OKになったら、お金のためにまだまだ働くの……? マーケディングアナリスト・原田曜平さんの連載「後輩世代のトリセツ」にいつも登場する、ゆったりとした「後輩世代」が腰を抜かす働きマンぶりですよ。

 「副業キャリアに気になるあれこれを聞いてみました!」では、実際に副業を行っている3人の女性が登場。間取りアドバイザー、ウエディングプランナー、創業支援のサポートという職種なのですが、えっと……連載「女 妻 母 働くいい女の『火曜14時』」に登場する、キラキラした肩書で私生活も仕事も充実しまくっていそうな人たちとは、こう、明らかに雰囲気が違うのですが……白黒で写真がぼやけてるせい? 編集部の方、ちょっと手抜きかな、これは!

 それにしても、3人が副業で稼いでいる額を見ると、月に「多い時で1万円」の方がいれば、「年収の約1割」と答える方もいて、全然ピンとこないし「すっげえ!」ともならない感じ。月1万円ならメルカリで稼げそうだし! しかし、氷河期世代を挟んだ前後の世代なのに、バブル世代のように、よく働きよくお金を使いたい「Domani」読者には副業はちょうど良いのかもしれませんね。「お金」が足りないのではなくて、もっといい生活がしたい。お休みは、国内の良い宿かハワイに行きたい! そんな叫びが漏れでてきてますな。

 毎号毎号、ここだけ独特な空気を醸し出している連載「堂本剛のなら(ず)もん」。最近の、神々しさ増し増し具合は一体全体どういうことでしょう。どこかの教祖様みたいな黒髪ロングヘアーで、こちらを真っすぐに見据えたショット。副業や金について考えていた自分が恥ずかしい!

 「4月号ということで、新年度についてお話しします」と言いつつも、「出発やゴールを決めないとその場にたどり着かないという考え方もなければ、区切りを自ら求めたりもしないからね」「4月だから新しいことを始めなければとも思わないし、新年度を軸に生きていない」と、独特すぎる“新年度”感を語ります。「僕自身、自分の生まれ月の4月は愛犬が天に昇り、感謝と悲しみが滲み出る月。誕生月の1か月前くらいから愛犬が亡くなったことを意識はしていて、親やさまざまなことへありがとうを綴る月」と「4月(新年度)」に対し、さらなる独特な空気で詩的に表現し続けます。堂本剛といえば、金田一一、くらいの印象しかなかったのが恥ずかしい! 金や見栄にまみれた俗っぽい「Domani」にこんな寺社仏閣のような人物がいたとは……。ポスト美輪明宏!?

 さ、身を清めたところで次ページの「高島彩のしごと日和、こそだて日和」にて、一気に俗世に戻ってまいりましょう。先月号から「家に帰れば、絶賛イライラ期継続中」と言っておりますが、どうやらトンネルの終わりが見えてきたようですよ。娘の言葉にカウンセリング効果があったとか。それにしても、度々出てくる、ママ友からのLINEネタ。本当にLINEきているのか……? タイミング良すぎない? と、意地悪なことを考えてしまいますね~。さぁ、もう一度堂本さんのページを読んで心を清めましょう!
(白熊春)

収入UP、知的&こなれを謳う「Domani」の俗念を浄化する堂本剛の詩的な語り

 「Domani」(小学館)4月号によると、どうやら今年の春はスカートがキているらしいですよ。特集「この春はスカートをかっこよく!」、怒濤のスカート推しをしかと見届けましょ う!

 「Domani的 大人のスカート33」では、「ポイントは長めゆったりめ!迷ったらボリュームのあるものを選べば間違いなし」という、おちびさんやぽっちゃりさんは、どうやっても着こなせないようなスカートのオンパレード(泣)。ほんとに「間違いなし」なのか、その選択。そして、「初めての『靴下×パンプス』これが正解」では、今年のトレンド「長めゆったり」スカートに「靴下×パンプス」という、さらに難易度を上げたコーディネートが。「そろそろいいんじゃない?若づくりにならず、イタ見えもせず。そういう女に私はなりたい」と宮沢賢治、いやいや「Domani」は、私たちの背中をドンッと押してくれます。若づくりでイタ見えって構図じゃなくて、トレンドに振り回されてイタ見え……というリスクはどうかな!?

 アイテムのトレンドは「長めゆったり」スカート、そして、カラーのトレンドは、グリーンや赤。「知的&こなれてる!今こそ『グリーン』」「効かせる赤で、シンプルなのにいい女!」ですって。グリーンに赤効かせたらクリスマス一直線、イタ見えやむなしですよ! この春のおすすめスーツも紹介されておりましたので、そちらも少し見てみましょう。「スーツだってグレンチェックでこなれて」とのことで、「これぞ、“おじ見え”なセットアップはリラックスしたアイテム合わせがキモ」ですって。でも……おばさんが“おじ見え”意識したら、ヘタすると井脇ノブ子先生になっちゃう恐れあるからねっ!「アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。」も読めば、ノブ子の一丁上がり! 今月号はレベル高すぎでしょ!

<トピックス>
◎この春はスカートをかっこよく!
◎アラフォーに必要なのは、髪を切る勇気。
◎もしも会社が「来月から副業OK」になったら

 副業収入が月1万円の衝撃

 「Domani」Webアンケートでは、「もしも会社が副業OKになったら、あなたは副業しますか?」という質問に対し、回答者の89%がYESという、驚きの結果に。その目的は収入UP(52%)、夢の実現(36%)、リスク回避(4%)とのこと。半数以上の方の目的が、収入増ということに驚きました。今まで、お高いアイテムを次々紹介するわ、そのお高いアイテムを難なくゲットする「働くいい女」を前面に押し出すわ、と余裕を見せてきた「Domani」ですが、結局金か! 嘘でも「夢の実現」と答えて……(遠い目)。

 そんな実情を知った後では、「“ユニクロ”をおしゃれに着る人、着られない人」なんて企画も、なんだか切羽詰まった企画に見えちゃいますね。それに、「時短」「時産」と、とにかく忙しいアピールの多い「Domani」なだけに、副業OKになったら、お金のためにまだまだ働くの……? マーケディングアナリスト・原田曜平さんの連載「後輩世代のトリセツ」にいつも登場する、ゆったりとした「後輩世代」が腰を抜かす働きマンぶりですよ。

 「副業キャリアに気になるあれこれを聞いてみました!」では、実際に副業を行っている3人の女性が登場。間取りアドバイザー、ウエディングプランナー、創業支援のサポートという職種なのですが、えっと……連載「女 妻 母 働くいい女の『火曜14時』」に登場する、キラキラした肩書で私生活も仕事も充実しまくっていそうな人たちとは、こう、明らかに雰囲気が違うのですが……白黒で写真がぼやけてるせい? 編集部の方、ちょっと手抜きかな、これは!

 それにしても、3人が副業で稼いでいる額を見ると、月に「多い時で1万円」の方がいれば、「年収の約1割」と答える方もいて、全然ピンとこないし「すっげえ!」ともならない感じ。月1万円ならメルカリで稼げそうだし! しかし、氷河期世代を挟んだ前後の世代なのに、バブル世代のように、よく働きよくお金を使いたい「Domani」読者には副業はちょうど良いのかもしれませんね。「お金」が足りないのではなくて、もっといい生活がしたい。お休みは、国内の良い宿かハワイに行きたい! そんな叫びが漏れでてきてますな。

 毎号毎号、ここだけ独特な空気を醸し出している連載「堂本剛のなら(ず)もん」。最近の、神々しさ増し増し具合は一体全体どういうことでしょう。どこかの教祖様みたいな黒髪ロングヘアーで、こちらを真っすぐに見据えたショット。副業や金について考えていた自分が恥ずかしい!

 「4月号ということで、新年度についてお話しします」と言いつつも、「出発やゴールを決めないとその場にたどり着かないという考え方もなければ、区切りを自ら求めたりもしないからね」「4月だから新しいことを始めなければとも思わないし、新年度を軸に生きていない」と、独特すぎる“新年度”感を語ります。「僕自身、自分の生まれ月の4月は愛犬が天に昇り、感謝と悲しみが滲み出る月。誕生月の1か月前くらいから愛犬が亡くなったことを意識はしていて、親やさまざまなことへありがとうを綴る月」と「4月(新年度)」に対し、さらなる独特な空気で詩的に表現し続けます。堂本剛といえば、金田一一、くらいの印象しかなかったのが恥ずかしい! 金や見栄にまみれた俗っぽい「Domani」にこんな寺社仏閣のような人物がいたとは……。ポスト美輪明宏!?

 さ、身を清めたところで次ページの「高島彩のしごと日和、こそだて日和」にて、一気に俗世に戻ってまいりましょう。先月号から「家に帰れば、絶賛イライラ期継続中」と言っておりますが、どうやらトンネルの終わりが見えてきたようですよ。娘の言葉にカウンセリング効果があったとか。それにしても、度々出てくる、ママ友からのLINEネタ。本当にLINEきているのか……? タイミング良すぎない? と、意地悪なことを考えてしまいますね~。さぁ、もう一度堂本さんのページを読んで心を清めましょう!
(白熊春)

合コンでの「笑顔」の作り方をレクチャー!? 「non・no」女子大生が恐れる“あざとさ”

 「non・no」(集英社)4月号の付録は、レギュラーモデルで乃木坂46のメンバーである西野七瀬が編み出したオリジナルキャラクター「どいやさん」のカレンダー&クリップです。西野が高校1年生の頃に描いた教科書への落書きから生まれたという「どいやさん」は、ギョロっとした目玉のある頭部(?)から2本の足が生えている、なんとも“キモカワ”なキャラクター。クリアファイルやキーホルダーなどが、乃木坂46のファンクラブグッズとして商品化されており、ぬいぐるみがUFOキャッチャーとして登場すると即完売なんだそう! 今回のカレンダー&クリップも、「non・no」読者である女子大生より、おそらく乃木坂ファンの方に需要がありそう? 売り上げの何割かに貢献していそうな予感です。それでは、早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・好かれ女子の春服まとめ
・憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと
・なりたい脚は「自分に合ったストッキング」で叶える!

好かれ女子の地道な努力?

 最初にチェックするのは、メインファッション特集「好かれ女子の春服まとめ」です。「カジュアル派 翼&きれいめ派 優愛の好かれっぱなし着回し30days」「新1女菜々花の話しかけたくなるコーデ着回し30Days」「はじめまして、を成功させる!“第一印象”最高(ハート)ビューティ」と、春の新生活に向けて、「思わず話しかけたくなる」ような「浮かずに盛れる」アイテムが目白押しとのこと。

 「みんな仲良く」がモットーである優等生なノンノ女子たちにとって、ファッションとは自分を表現するものというより、周囲とのコミュニケーションツールという意味合いが強いのかもしれません。「ウエストポーチを斜め掛けして“話しかけやすい雰囲気”を盛る!」「甘めラベンダーとレースで優しいオーラをまとって」「白×イエローの配色が、さわやかなイメージを後押し」「小物で今っぽアクセント。居心地のいい女子的な♪」などなど、そこかしこに好かれるための地道な努力……が散りばめられています。また、「好感度を上げたいシーンで『甘すぎ』『透けすぎ』はキケン!!」ということで、「イタくないピンク」「エロくないブラック」が紹介されていたのも、“女に嫌われないファッション”という絶妙な切り口だと思った次第です。

 そして最後には「好かれ女子の最強ツールは『笑顔』と『声』!」というキャッチコピーの元、「親しみやすそう!と思わせる好印象笑顔」「話しやすい!と思わせる感情豊かな声」、はたまた「好みの彼の気を引く声」や「合コンであざとく見えない笑顔」の作り方を専門家がレクチャーしてくれていました。これらの企画からは、周囲から「あざとい」と思われることを恐怖するノンノ女子の姿が目に浮かびましたが、ここまで計算しつくしてるって、それこそあざといのでは? しかし、こういった努力のうえに、“表面上は平和でみんな仲良し”な「non・no」ワールドが成り立っているのだとしたら、ノンノ女子、なかなか侮れませんね。

 続いて見ていくのは、社会人1年目の「non・no」OGに、大学時代を振り返ってもらおうというインタビュー企画「憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと」です。生命保険会社、化粧品メーカー、マスコミ、大手IT企業など、ノンノ女子に人気の企業に勤める社会人1女たちの先陣を切りトップバッターで登場するのは、「ノンノ読者憧れ1女代表」であるフジテレビアナウンサーの久慈曉子です。

 現在は『めざましテレビ』を担当し、「クジパン」の愛称で親しまれる彼女ですが、実は青山学院大学時代に同誌の専属モデルを務めていたんです。同じく「non・no」モデルの出身のアナウンサーには、日本テレビの岩本乃蒼がいるなど、現在ではミスキャンパスだけでなく、女子大生モデル出身というのも、女子アナへの登竜門となっているのかもしれません。

 肝心のインタビューの中身はというと、学生時代に取り組んでいた新聞記事のスクラップブックの紹介、現在の「3時起き、20時就寝」の規則正しい生活や、オフィスファッション&メイク披露など、至って真面目で優等生な内容。「自分は何が好きか、何が得意か」を知るためにも「“広く浅く”でもいいので様々なジャンルに足を踏み入れてみて」などと、当たり障りのないアドバイスをしています。

 見開き2ページを使ってのインタビューだったものの、知りたいのはそういうことじゃないんだけどな~と肩透かしを食らった気分です。社会人1年目だった昨年、看板番組『クジパン』が3カ月で打ち切りになり、「オーラがない」とネットで叩かれるといった出来事にも見舞われましたが、それには一切触れず。キラキラ輝く憧れOGという表面的なイメージを崩さない作りにモヤモヤが残りました。しかしまぁ、決して自らの闇は見せないところは、さすが「non・no」OGといったところでしょうか。

アラサーの心を揺るがすストッキング特集

 最後に、筆者が今月最も気になった特集「なりたい脚は『自分に合ったストッキング』で叶える!」を紹介します! ここ数年、若い女子たちの間で、“私服でも生脚ではなくストッキングを履くのがマナー”というのがブームとなっている影響からか、ストッキングの種類や機能も格段に広がったように思います。

 しかし一方で、色のバリエーションや素材が豊富になりすぎて、一体どれを選べばいいのか、売り場で迷いすぎてしまう……ということが、筆者自身にもあったんです。実際に試着できないのも問題ですよね。今回の特集では、色の選び方はもちろん、スーツ、スニーカーなどTPO別、「脚を細く見せたい」「涼しくムレにくい」などお悩み別などに、おすすめブランドのストッキングを紹介してくれています。また、伝染しにくいストッキングの履き方や正しい洗濯方法なんかも教えてくれています。正直、アラサーの筆者は毎号「non・no」を読んでも、ファッションもメイクも、何ひとつ参考になる記事がなかったのですが、このストッキング特集は大いに参考になりました! ありがとう、「non・no」編集部!

 そして一番気になった商品がこちら、「パンティ部レスストッキング」! キラキラと可愛いものだけで埋め尽くされていた「non・no」ワールドに、突如として現れた違和感ありまくりの写真に衝撃を受けました。ガーターベルト型で股の部分に穴が空いている構造となっていて、ストッキングの上に下着を履くことで着脱の必要なくトイレで用を足せるというヒット商品らしいのですが……見た目が! やばい!! これ、急なお泊まりデートとかあったら、100年の恋も冷める案件ですね。毛糸のパンツ(古い)よりヤバイです。でも、なんか逆に、違ったプレイ用に使えるのかも……? まあ、ストッキングはともかくとして、こんな風に、可愛いだけじゃないノンノ女子の裏側を見せてくれた方が、むしろ個人的には親しみがわいて、話しかけたくなるのにな~と思いました。
(橘まり子)

合コンでの「笑顔」の作り方をレクチャー!? 「non・no」女子大生が恐れる“あざとさ”

 「non・no」(集英社)4月号の付録は、レギュラーモデルで乃木坂46のメンバーである西野七瀬が編み出したオリジナルキャラクター「どいやさん」のカレンダー&クリップです。西野が高校1年生の頃に描いた教科書への落書きから生まれたという「どいやさん」は、ギョロっとした目玉のある頭部(?)から2本の足が生えている、なんとも“キモカワ”なキャラクター。クリアファイルやキーホルダーなどが、乃木坂46のファンクラブグッズとして商品化されており、ぬいぐるみがUFOキャッチャーとして登場すると即完売なんだそう! 今回のカレンダー&クリップも、「non・no」読者である女子大生より、おそらく乃木坂ファンの方に需要がありそう? 売り上げの何割かに貢献していそうな予感です。それでは、早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・好かれ女子の春服まとめ
・憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと
・なりたい脚は「自分に合ったストッキング」で叶える!

好かれ女子の地道な努力?

 最初にチェックするのは、メインファッション特集「好かれ女子の春服まとめ」です。「カジュアル派 翼&きれいめ派 優愛の好かれっぱなし着回し30days」「新1女菜々花の話しかけたくなるコーデ着回し30Days」「はじめまして、を成功させる!“第一印象”最高(ハート)ビューティ」と、春の新生活に向けて、「思わず話しかけたくなる」ような「浮かずに盛れる」アイテムが目白押しとのこと。

 「みんな仲良く」がモットーである優等生なノンノ女子たちにとって、ファッションとは自分を表現するものというより、周囲とのコミュニケーションツールという意味合いが強いのかもしれません。「ウエストポーチを斜め掛けして“話しかけやすい雰囲気”を盛る!」「甘めラベンダーとレースで優しいオーラをまとって」「白×イエローの配色が、さわやかなイメージを後押し」「小物で今っぽアクセント。居心地のいい女子的な♪」などなど、そこかしこに好かれるための地道な努力……が散りばめられています。また、「好感度を上げたいシーンで『甘すぎ』『透けすぎ』はキケン!!」ということで、「イタくないピンク」「エロくないブラック」が紹介されていたのも、“女に嫌われないファッション”という絶妙な切り口だと思った次第です。

 そして最後には「好かれ女子の最強ツールは『笑顔』と『声』!」というキャッチコピーの元、「親しみやすそう!と思わせる好印象笑顔」「話しやすい!と思わせる感情豊かな声」、はたまた「好みの彼の気を引く声」や「合コンであざとく見えない笑顔」の作り方を専門家がレクチャーしてくれていました。これらの企画からは、周囲から「あざとい」と思われることを恐怖するノンノ女子の姿が目に浮かびましたが、ここまで計算しつくしてるって、それこそあざといのでは? しかし、こういった努力のうえに、“表面上は平和でみんな仲良し”な「non・no」ワールドが成り立っているのだとしたら、ノンノ女子、なかなか侮れませんね。

 続いて見ていくのは、社会人1年目の「non・no」OGに、大学時代を振り返ってもらおうというインタビュー企画「憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと」です。生命保険会社、化粧品メーカー、マスコミ、大手IT企業など、ノンノ女子に人気の企業に勤める社会人1女たちの先陣を切りトップバッターで登場するのは、「ノンノ読者憧れ1女代表」であるフジテレビアナウンサーの久慈曉子です。

 現在は『めざましテレビ』を担当し、「クジパン」の愛称で親しまれる彼女ですが、実は青山学院大学時代に同誌の専属モデルを務めていたんです。同じく「non・no」モデルの出身のアナウンサーには、日本テレビの岩本乃蒼がいるなど、現在ではミスキャンパスだけでなく、女子大生モデル出身というのも、女子アナへの登竜門となっているのかもしれません。

 肝心のインタビューの中身はというと、学生時代に取り組んでいた新聞記事のスクラップブックの紹介、現在の「3時起き、20時就寝」の規則正しい生活や、オフィスファッション&メイク披露など、至って真面目で優等生な内容。「自分は何が好きか、何が得意か」を知るためにも「“広く浅く”でもいいので様々なジャンルに足を踏み入れてみて」などと、当たり障りのないアドバイスをしています。

 見開き2ページを使ってのインタビューだったものの、知りたいのはそういうことじゃないんだけどな~と肩透かしを食らった気分です。社会人1年目だった昨年、看板番組『クジパン』が3カ月で打ち切りになり、「オーラがない」とネットで叩かれるといった出来事にも見舞われましたが、それには一切触れず。キラキラ輝く憧れOGという表面的なイメージを崩さない作りにモヤモヤが残りました。しかしまぁ、決して自らの闇は見せないところは、さすが「non・no」OGといったところでしょうか。

アラサーの心を揺るがすストッキング特集

 最後に、筆者が今月最も気になった特集「なりたい脚は『自分に合ったストッキング』で叶える!」を紹介します! ここ数年、若い女子たちの間で、“私服でも生脚ではなくストッキングを履くのがマナー”というのがブームとなっている影響からか、ストッキングの種類や機能も格段に広がったように思います。

 しかし一方で、色のバリエーションや素材が豊富になりすぎて、一体どれを選べばいいのか、売り場で迷いすぎてしまう……ということが、筆者自身にもあったんです。実際に試着できないのも問題ですよね。今回の特集では、色の選び方はもちろん、スーツ、スニーカーなどTPO別、「脚を細く見せたい」「涼しくムレにくい」などお悩み別などに、おすすめブランドのストッキングを紹介してくれています。また、伝染しにくいストッキングの履き方や正しい洗濯方法なんかも教えてくれています。正直、アラサーの筆者は毎号「non・no」を読んでも、ファッションもメイクも、何ひとつ参考になる記事がなかったのですが、このストッキング特集は大いに参考になりました! ありがとう、「non・no」編集部!

 そして一番気になった商品がこちら、「パンティ部レスストッキング」! キラキラと可愛いものだけで埋め尽くされていた「non・no」ワールドに、突如として現れた違和感ありまくりの写真に衝撃を受けました。ガーターベルト型で股の部分に穴が空いている構造となっていて、ストッキングの上に下着を履くことで着脱の必要なくトイレで用を足せるというヒット商品らしいのですが……見た目が! やばい!! これ、急なお泊まりデートとかあったら、100年の恋も冷める案件ですね。毛糸のパンツ(古い)よりヤバイです。でも、なんか逆に、違ったプレイ用に使えるのかも……? まあ、ストッキングはともかくとして、こんな風に、可愛いだけじゃないノンノ女子の裏側を見せてくれた方が、むしろ個人的には親しみがわいて、話しかけたくなるのにな~と思いました。
(橘まり子)

「Domani」神崎恵の“24時間タスク”、「どんなに暇でもやらないし」と思った点

domani03main 「白髪」の話題が大好物な「Domani」(小学館)。カバーガールの小泉里子さんが白髪染めのCMに出ていることもあってか、「Domani読者の最大の悩み!」と思っているようでして、ちょいちょい顔出すテーマなんですよね。そして3月号にまたしても登場。「白髪のことを正しく知ろう」です。ん〜、もうおなかいっぱい! 白髪も気になりますが、「薄毛」「尿漏れ」「セックスレス」といったアラフォーの悩み3大巨頭(筆者調べ)について書いてくれませんかね……。

 「セックスレス」は女性誌界隈で読み飽きたから、ここは、「薄毛」か「尿漏れ」で。レディースアートネーチャーに駆け込むほどではないが、少し気になる……という人のために、風吹ジュンさんでも出してさぁ。または「尿漏れ」で、吸水ケアの話題とか? もちろんゲストは、CMにも出ている飯島直子さんか小池栄子さんで! それにしても、飯島さんはいいとして、30代で吸水ケアのCMを受けた小池さんの勇気! 学びたい!

<トピックス>
◎いつもきれいな人の24時間タスク
◎男もつらいよ。ワーパパの哀しみブルース
◎「サクセス志向」→「サンクス志向」でうまくいく

あこがれと現実がくっきり 

 「いつもきれいな人の24時間タスク」では、神崎恵さん、有村実樹さん、大塚真里さんの3人の24時間が紹介されております。ここはもちろん、あこがれのお色気むんむんアラフォー・神崎恵さんの24時間をみていきましょう! まずは、朝!

 ・5:00 起床 起きたらまずはチークをONして血色UP
 ・5:15 家族の朝食&お弁当づくり
 ・8:00 シャワー

 「洗顔後、化粧水と美容液で肌を整えたら、クリームチークを頬に。家族に『疲れてる?』と心配されたくないし、鏡に映った自分が血色よく見えると、モチベーションもアップ」ですって! 夫や子どもに心配されないように気を使う神崎さん、名前どおりの神っぷりです。肌が綺麗な人は、心もキレイなのね……。そして、8:00にシャワー。優雅! その後は「スキンケア」と「セルフメーク」を行い、「子供をプレスクールへ」。あのー、セルフメークってことは、「プロによるメーク」または「夫(ヘアメイクアップアーティスト・河北裕介)によるメイク」も選択肢にあるってことですよね? 優雅! そして、仕事。夕方から夜は、

 ・16:30 子供のお迎え〜夕食の買い出し
 ・17::00 夕食の準備「疲れたなと思ったらオイルやアロマでリフレッシュ」
 ・22:00 入浴「お風呂は毎日1時間!大切なストレスケアタイム」

 「子供をプレスクールへ」「子供のお迎え」「ごはん」以外、家族についての記述は一切ない神崎家。「子どもが足揉み♪」「旦那がマッサージ☆」など、あま〜いことはもちろん書いてありません。むしろ、「家族それぞれの生活時間が違うので、わが家の夕食は3回」なんていう、家政婦さんでも悲鳴を上げてしまいそうな記述があるのみ。それなのに、行間から家族の気配が、幸せが漏れ出ています。そして、忙しいはずなのに、とっても優雅(3度目)!

 神崎さんとは反対に、とっても忙しそうなのがあふれ出ているのは美容エディターの大塚真里さん。この記事からだけでは、家族の有無を含めプライベートなことは、まったくわからないのですが、5:00起床から24:00就寝まで、兎にも角にも忙しそう。夜は、「早く寝たいのでシャワーのみ!(中略)洗髪も朝起きてから」とあるように、優雅……ではありません。夕飯も、「つくり置きの茹で肉をアレンジして手早く!」とあるように、茹で肉アレンジの1品料理が載っているだけ。なんだか、その1品だけってのもあり得そうな忙し具合。だけど、悲しい哉、どう考えてもこちらが「Domani」読者の現実。神崎さんみたく「浴室は照明を落とし、キャンドルの灯りだけ」なんていう入浴は、どんなに暇でもやらないしね。もうそこら辺から違うんだなと、思うしかありません!

 「男もつらいよ。ワーパパの哀しみブルース」。先月号でチラリと触れた、産後クライシスのアンサー企画かと思いきや、ただの「夫(父)」の嘆きでいっぱい!

 嘆きつつも、妻をさりげなくディスるといったことはなく、アンサーもなし。しかし、注目なのは「妻」への忖度がそこかしこにあふれてる点! 「悲しき想いを綴った『ワーパパ川柳』発表します!」企画は、もちろん投稿者の本名はなくイニシャルですし、「平日は仕事、休日は家事に子育て…『頑張っても報われない』ワーパパたちの本音を聞きました!」では、覆面ではなく、なんと顔出しの座談会! 本音、言っちゃダメ、絶対なやつです。きっとこの記事、座談会出席者の家族は「パパったら、こんなこと思ってたの〜?(キャッキャ)」なんて、仲良く読むんだろうなあと想像つきますよ。茶番か!

 「『パパだって子供に好かれたい』有名人パパも悩んでいました」では、庄司智春さんが体験談を。「奥さんがある雑誌のインタビューで『夫はたまに食器を洗ってくれますが、汚れが残っていることも。内心『えっ』って思いますが、それを指摘するとやる気を削いでしまうので、口に出さないようにしています』って言っていたんです。雑誌のインタビューで奥さんの本音を知るという…」という悲しい話をしていましたが、よくある内容ですしねぇ。

 この記事もミキティが読んで、「雑誌で旦那が言っていたのですがぁ」って、どこかの雑誌で話すのかな。無限のループか! で、最後の「『夫を上手に家事、育児に巻き込もう!』パパにも子供にも優しくなれるアドバイスをもらってきました」では社会学者の田中俊之先生からの、8つの提案があります。「夫に家電を選ばせる」「玄関に飾る花を夫婦で買いに行く」など、行動レベルに落としめる内容で、これは気楽に試せそうです。効果は……あるのでしょう!

 それにしても、家族を持つことって覚悟が必要ですね。その大変さの何倍も幸せがあるのだろうけど、読んでるだけで、独身者にはおなかいっぱい胸いっぱいです。あ、田中先生の8つの提案にはなかったけど、クリームチークを頬につけておくってものお忘れなく!
(白熊春)

「GINGER」小物特集でハイブランド連発も……アラサー女子の“情緒不安定さ”が垣間見えるワケ

 今月の「GINGER」(幻冬舎)は付録つき。「Odette e Odile」とコラボしたソックス2足セットなのですが、なんとなく既視感が……って! ちょうど1年前の2017年3月号の付録と同じでは? 前回は「NANO UNIVERSE」とのコラボというブランドの違いはあれど、シンプルだけどおしゃれなデザイン、さりげないラメに絶妙な丈感……ほぼ一緒です! ネタ切れ? 使い回し? それとも、1年たったということで、履き古した靴下の交換用にという編集部の親切心なのでしょうか。それでは、早速本誌もチェックしていきましょう~!

<トピックス>
◎鍛えろ、小物力!
◎小物収納達人の思考回路
◎“めぐりグセ”で自分らしくヤセる!

極端すぎるピンポイントなファッション特集

 今月のメイン特集は「鍛えろ、小物力!」です。バッグ、帽子、ベルト、アクセサリー、腕時計、メガネなどなど、徹底して小物にフィーチャーしています。「服を買わなくても、“いつもと違う”おしゃれが叶う」というキャッチの通り、まったく同じコーディネートに小物を変えただけの写真をひたすら何パターンも掲載していくという構成の誌面。もちろん受ける印象は変わりますし、3パターンくらいなら、「なるほどね~」と参考になるものの、“これでもか!”というほどに、ありとあらゆる小物づかいのパターンを提示してくるので、いや、普通に今春の流行コーディネートの着回し方法も教えてくれよ! という気持ちになります。別に、毎日同じ服着ないし! それに、そんなに「今日はグッチ♪」「明日はフェラガモ♪」って、ノリでハイブランドのバッグを何個も買えないし! あと50万円オーバーの腕時計も色違いでは買えませんよ! やはり「GINGER」、やることが極端で加減を知りません。

 以前からピンポイントすぎるファッション企画をぶっこんでくる「GINGER」。しかし、「白Tシャツ」や「ZARA」など“実用的でコスパ最高!”といった現実的な方向に振り切るときと、「靴」や今回の「小物」など“ハイブランド至上主義!”といったキラキラあこがれ方向に振り切るときの落差がすごい。まるで理想と現実の間で揺れ動くアラサー女子のようで、情緒不安定さが垣間見えてしまうんです。その中庸を採るという選択肢が、なぜ存在しないのかは気になるところです。

 ところで“小物力”というワードからして、若干引っかかっていたのですが、今回の特集には、「小物をコントロールする力」「小物の持つ特別な力」と、まるで小物に魔法が宿っているかのような言い回しが散見されるんです。

 「小物収納達人の思考回路」という企画も例に漏れず、登場する“小物収納達人”たちが、「この(収納)コーナーには私の世界観が集約されている」「見えないところまで美しく収納」などと語る語る。自分なりの哲学を持っており、収納とは、小物たちを大切に「休ませ」て「小物力を充電」させることなのだとか。難解!

 しかし次のページでは、“整理収納アドバイザー”が、収納とは「しまった状態の美しさ」よりも「保管のしやすさ」「取り出しやすさ」に重点を置くことが大事だという現実的なアドバイスでばっさり。自分の朝の動線にあった置き場所かどうかを確認したり、また「仕事」「休日」「パーティー」と用途別に分けることを推奨するなど、小物を使いやすくするための収納術をいくつも教えてくれました。

 正直、収納方法なんてその人個人の好みでいいとは思います。しかし、利便性優先と世界観優先という両極端な収納術を同時に見せてしまっては、読者も混乱必至では? それとも、毎号迷走しがちな「GINGER」女子に、“自分で選ぶ”という課題を与えているのでしょうか。

「GINGER」女子の輝ける場所がココにあり!

 最後に見ていくのは「“めぐりグセ”で自分らしくヤセる!」です。今回のダイエット企画では、ダイエット美容家・本島彩帆里さんが、糖質過多や運動不足などの“太りグセ”を改善して、体のめぐりをよくする“めぐりグセ”を提案しています。

 「全部やろうと思わなくてもOK」「自分の“太りグセ”を意識してやめていくこと」から始めましょうとのことで、ダイエットというより、“無理せずヤセやすい体に体質改善すること”を推奨しています。が、それが一番難しいのは自明のこと。「飲み会中も水分を摂り、おつまみは枝豆に」「小麦粉は避ける」「コーヒーは15時まで」「小腹がすいたら茹で卵でしのぐ」「カフェブレイクはハーブティーで」「夕食は消化によいものを就寝3時間前までに」などなど、わかっちゃいるけど実践するのは難しい“めぐりグセ”全23個が挙げられています。

 しかしモニターとして登場した4名の読者は、皆ここに挙げられている“めぐりグセ”のほか、週末にダンス部の活動にいそしんだり、1日1万歩以上を目標にウォーキングしたり、デスクワーク中に70~80℃のお湯をタンブラーに入れて足に挟むという荒技「タンブラー温灸」を日課にしたりとストイックさを見せ、中には2週間でウエスト-2.5センチという結果にコミットした人も!

 根が真面目なのでしょうか、オシャレや恋愛に関しては方向性のズレた努力や極端な思考で迷走しがちな「GINGER」女子ですが、明確な目標のあるダイエットや筋トレでは、まるで水を得た魚のように生き生きと輝いています。ダイエット企画はいつも巻末数ページの扱いではあるものの、いっそのことピンポイントにメイン特集としてみてはどうでしょうか。
(橘まり子)

「non・no」が考える“男子の妄想”は少女漫画すぎ!? リアルから遠ざかる女子大生の恋愛観

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、専属モデルの本田翼と、「MEN'S NON‐NO」(同)出身の坂口健太郎。現在公開中の映画『今夜、ロマンス劇場で』の共演に合わせて「ノンノ史上初の男女ペア表紙」ということで、たっぷり巻頭インタビューも組まれています。1歳違いで、蟹座のO型、東京生まれという共通点を持ち、お互いを「グッチ」「翼ちゃん」と呼び合う仲の2人。ぴったり寄り添うラブラブな雰囲気のカットも満載でしたが、「お兄ちゃんと妹みたい」というキャッチでまとめられています。編集部の「女を敵に回さないように!」という配慮が隅々まで行き届いているインタビューでした。それでは早速中身を見ていきましょう~!

<トピックス>
・着るだけで女子力3割増しの「美化されトップス」
・くいしんぼう優愛の寒~い2月こそスタイルUP命(ハート)着回し15days
・チョコ好き女子のための(ハート)チョコレートBOOK

■「女子力」はファンタジーとして楽しむ!
 最初にチェックするのは「着るだけで女子力3割増しの『美化されトップス』」です。まず思ったのは、「女子力」ってまだ使われている言葉なの? ということ。特にイマドキの女子大生たちの間で頻出しているような言葉なのでしょうか。ちょっと古いような気もするのですが……。

 紹介されているアイテムは「男子が勝手に『こんな女の子なんだろうな(ハート)』」と妄想しちゃいそうな、女子度の高いトップス」というものの、春らしいキレイ色の「ブライトカラー」や可愛らしさや清楚さを意識した「花柄」に「レース」、華奢に見える「袖リボン」「袖フレア」、背中をチラ見せして色っぽさを出す「バックコンシャス」など、特に目新しいものはありません。

 しかし、この特集、見どころはほかにあるんです! そう、各アイテムに添えられた妄想ポエム! 「テラス席でオムライス食べているクラスメイト。普段おとなしいのに、でっかいスプーンで頬張る姿がギャップありすぎて見てたら目が合った。卵みたいな黄色のニットのせいなのか、柔らかい空気が忘れられない」「普段は髪を下ろしている同僚が無造作に髪を結んだら、さりげなく背中が見えていることに気づいてドキッとした」「『バレンタインの練習してたら作りすぎちゃったから』って手渡しでクッキーをもらった。萌え袖になった手元が可愛すぎて義理とか本命とかどうでもよくなった」……。

 設定が少女漫画すぎてツッコミどころしかないのですが、萌え袖って! 死語では!? 「男子が勝手に妄想してくれそう」という触れ込みですが、これは“リアルな男子”の妄想ではなく、“恋に恋する少女漫画脳の女子が想像する男子”がするであろう妄想、ってところでしょうか。「女子力」という言葉は、この世に生まれて10年以上たっているそうですが、もはやファンタジーの域に入ったのかもしれませんね。

 続いて専属モデル新川優愛による着回しストーリー「くいしんぼう優愛の寒~い2月こそスタイルUP命(ハート)着回し15days」を見ていきましょう。「スタイル抜群でみんなの憧れだけど、実はかなりの食いしん坊」の優愛は、着やせが得意という設定。ゆるブルゾンにピタッとミニスカを合わせて華奢見せしたり、Vネックで小顔に見せたりと、ありとあらゆる着やせテクを披露してくれます。が! もともと小顔で8等身モデルの新川なので、着やせテクの効果がイマイチよくわかりません。せめて読者モデルを投入して、「Before/After」を見せてほしいものです。

 さらに、「来週からテスト! 授業に集中、集中、しゅう……シューマイ食べたい!」「バイトはパン屋さん。余ったパンをもらえるんだ♪ 今日もフランスパン3本ありがとうございます!」「学食で大盛りカレー注文したら、あのカレが近くに! あわわわ、ドキドキして2杯しか食べられなかったよ(涙)」「女に磨きをかけねば。恋愛映画を見てきたよ。でも、あの女優さんが食べてたパスタおいそうだったな~」など、これでもかというほどに食いしん坊キャラを押し出してくるので、コーディネートよりもそちらの方が気になってしまい、一体全体、何の企画なのかよくわからなくなりました。

 以前も指摘しましたが、「non・no」では、専属モデルに変なあだ名を付けたり(本田翼=ばっさー、など)、彼女たちのオタクっぽい趣味を紹介したりと、モデルたちの親しみやすい一面をたびたび読者に見せています。男子ウケではなく女子ウケを狙うことで、ノンノモデルを身近に感じてもらい、読者である女子大生たちの共感を集めているようなのです。ただ、明らかに美人なモデルたちが過剰に自虐に走ったり、媚びを売るのも、それはそれでわざとらしいというか、嫌味な感じがしてしまうんですよね。それでもやっぱり、ノンノ女子の世界では、“みんな同じ”“みんな仲良し”という価値観が一番大事なのでしょうか。

■バレンタインは単なる“インスタ映え”イベント!
 最後に見ていくのは「チョコ好き女子のための(ハート)チョコレートBOOK」です。やはり2月といえばバレンタイン! しかし、「フォトジェなチョコがいっぱい!」「味はもちろん見た目もカワイイ、『いいね!』がもらえる女子による女子のためのチョコレシピ★」というキャッチからもわかるように、ノンノ女子たちにとってのバレンタインは、意中の男子に告白するor彼氏にあげる、という恋のイベントではなく、単に“インスタ映え”するイベントの1つなのでしょう。

 確かに今月号のどこにも「片想いの彼に告白テクニック」とか「愛されモテファッション(ハート)」などといった企画は見当たりません。あったのは、「バレンタインは『絆買い』が絶対楽しいー!」というバレンタインジャンボの広告記事のみです。また「チョコ好き女子のための」と銘打っている割には、紹介されているチョコは「ピエール マルコリーニ」や「カカオサンパカ」といった百貨店の催事売り場ならどこでも手に入るようなベタなチョコばかり。今年から、前売り入場券が必要となったチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』でしか手に入らない限定チョコレートを紹介するほどの気概は見られません。まあ、“チョコ好き”ではあるが“チョコオタク”ではないってことでしょうか。

 しかし、しまいにはインスタ映えを意識しすぎるあまり「フルーツサンド」「サクサクミルフィーユパイ」「りんご煮ワッフルバー」など、ただ見た目が華やかな手作りスイーツレシピが紹介されているのは驚きです。もはやチョコレート関係ないじゃん! とりあえず、みんなでワイワイ仲良くスイーツを作って、その様子をストーリーにアップして、出来上がりをインスタに載せて、楽しいイベントになればいいのかな、と理解しました。

 ちまたではゴディバが義理チョコ廃止を訴えたり、バレンタインプロポーズを狙った32万円のダイヤモンド入りハンバーガーが物議を醸していますが、ひたすら平和な「non・no」の世界もそれはそれでいいのかもな~と思う筆者でした。
(橘まり子)