「慢性的な便秘がつらい」「おなかがぽっこり出てしまい、お気に入りの服が着られない」などと、便秘にお悩みの方はいませんか? 女性にとって便秘は大敵です。お肌や健康問題だけでなく、気分も何だか憂鬱になってしまう、なんてこともあるでしょう。
便秘は男性よりも女性のほうがなりやすく、しかも加齢とともにその割合は増えていきます。深刻な「便秘」の悩み、どうにかしたいですよね。そこで今回は、医師の木村眞樹子先生に、便秘の原因と改善方法について教えてもらいました。
1.試着室で“ポッコリおなか”に衝撃! 便秘で制限されたコト
今回ご紹介するのは、便秘に悩む紗栄子さん(仮名)40歳のエピソードです。紗栄子さんは、昔から便秘に悩んでいたものの、最近は、その悩みがより増してきたのだそうです。
「長年ずっと便秘に悩んでいました。1週間お通じがないのは当たり前で、便秘のせいでおなかはポッコリ状態になります。体重はそこまで増えていないし、見た目も太ったように見えないのに、ジーンズのファスナーが上がらないほど。たまっているものを出せば、おなかもスッキリしてファスナーもちゃんと閉まるのに……決して肉がついているわけでないんです。
先日、久しぶりにショッピングに行ったのですが、一目惚れしたワンピースを試着してみると、おなかだけポッコリ出ていてショックでした。鏡を見たまま、思わず衝撃で固まってしまい……。すぐに商品を戻し、落ち込んだまま店を出ました」
便秘の症状自体もつらいうえに、ファッションまで制限されてしまい、紗栄子さんはかなり落ち込んでいました。そして、何とか自己流で対処を試みたそうです。
「ネットで調べてみると、『食物繊維が多い食事やストレッチを行うといい』ということでした。そういった方法で改善する人もいるのでしょうけど、私には効果があまり現れませんでした。『西洋薬を飲もうかな?』と思ったこともあるのですが、いったん手を出すと依存してしまう気がして、恐怖感があります」
自分なりに食事調整や運動を行っても目立った結果がみられず、紗栄子さんはさらに悩んでしまったそう。長時間トイレにこもってもお通じが出ないときほど、つらいものはありませんよね。ここからは、そんなしつこい便秘を改善する方法についてご紹介していきます。
便秘でもっとも多いものは、「機能性便秘」と呼ばれるタイプ。ストレスや生活習慣、運動不足や過度なダイエットなどが原因で、腸の働きが鈍くなったり、けいれんしたりするなど、腸の機能が低下して便秘が起こるのです。
また、女性ホルモンも便秘に影響を与えます。生理前に増加する黄体ホルモン(プロゲステロン)と呼ばれる物質には、大腸の運動を抑え、水分を体内に吸収しやすくするはたらきがあるとされており、黄体ホルモンが増加すると、便が水分を失い硬い状態に。生理前に便秘になりがちなのは、これが原因です。
また、機能性便秘とは違い、炎症性の病気や腫瘍などが原因で起こる便秘もあり、これを「器質性便秘」といいます。異常を感じたときはきちんと病院へ行き、医師の診断を受けましょう。
3.便秘を改善するには、漢方医学がおすすめ
便秘に悩む紗栄子さんは、「西洋薬や食事改善、ストレッチ運動以外で、何かほかに試したことのない方法はないのかな?」と、常日頃ネットで調べるようになったそうです。そして、同じように便秘に悩む同世代の女性のブログを見つけ、そこに書かれていた漢方薬に興味を持ったとか。
「ブログで紹介されていたのは、『麻子仁丸(ましにんがん)』という漢方薬でした。そういえば昔、祖母が同じ漢方薬を使っていたことを思い出したんです。少し検索してみてもすぐに情報がいろいろ出てくるくらい、有名な漢方薬だったよう。そのブログでは、オンラインで相談できるサイトがおすすめされていて、早速試してみました」
麻子仁丸の服用をしばらく続けると、徐々におなかに変化が出てきたといいます。
「排便が少しずつラクになり、それにつれて、おなかの張りも目立たなくなりました。以前はトイレにこもりきりの時間が続き、滅入ってしまうことも多かったのですが、今ではおなかも心もスッキリしています」
紗栄子さんは自身の体験を清々しい笑顔で語り、すっかり元気を取り戻したよう。しつこい便秘が漢方薬の服用によって軽減されたというエピソードでした。
3-1.漢方薬でつらい便秘を改善できるの?
「便秘がつらい」「おなかがぽっこりしている」など、紗栄子さんのような悩みを持つ方には、漢方薬がおすすめ。自然由来の漢方薬は便秘の症状であるおなかの膨満を、ナチュラルに改善できますよ。
実際に、漢方薬は便秘の症状を体の内側から改善する効果が認められているんです。医薬品ではあるものの、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。
漢方薬は今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すため、ダイエット中の方や、冷えや疲れなどの慢性的な症状や体質に悩む方にも最適。バランスの良い食事や、適度な運動を毎日続けるのは難しいという場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはずです。
・麻子仁丸(ましにんがん)
おなかの膨満感や、便が硬くなり、排便が困難な状態の便秘の方に処方される漢方薬。食欲不振や痔の緩和にも用いられます。
・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
便秘やおなかの膨満感を改善するほか、皮膚炎や吹き出物にも用いられる漢方薬です。
・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
体力のあまりない方に向いている漢方薬。便秘やおなかの膨満感、胃腸が弱く下痢の症状がある場合にも用いられます。
ただし漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。
そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。
4.便秘の原因を知って、悩みをスッキリ解決!
便秘に悩んでいると常におなかの張りが気になり、トイレに行くこと自体が怖くなってしまうもの。「便秘は体質だから仕方ない」と諦めずに、早めに対処することが肝心です。つらい便秘も必ず原因があるので、自分がどんなタイプの便秘なのかを知り、適切な対処を行って症状を和らげていきましょう。
今回紹介した漢方薬も、便秘の対処法としておすすめ。専門家の指導のもと、正しい服用を行って便秘の悩みを解消しましょう!