【薬剤師監修】風邪をひいたときの“NG行動”3つ! 寒気には「葛根湯」(かっこんとう)がおすすめなワケ

 忙しさや疲れ、気温差などで、体調管理をしているつもりでも、うっかり風邪をひいてしまうことは誰にでもありますよね。風邪は、ウイルスなどが体に侵入したことで起こる熱や咳、喉の痛みなど、さまざまな症状をまとめたものを指します。

 風邪のウイルスは約200種類以上あるといわれており、今のところ薬はありません。つまり、風邪を早く治すためには、薬に頼るよりも自分自身の体の持つ働きを高めることが大切といえます。そこで今回は、風邪をひいたときのNG行動や素早く治す対処法、おすすめの漢方薬を薬剤師がご紹介します。

1.本当はNG! 風邪をひいたときに「やってはいけないこと」

 まずは、風邪をひいたときにやってはいけないことを3つご紹介します。

1-1.悪化するまで休まない

 風邪をひいても、仕事などがあるとついつい頑張りすぎてしまう人は多いはず。しかし、「風邪が悪化したら休もう」という考えは危険です。悪化する前にしっかり休んだほうが、結果として治りは早くなります。

 風邪をひいたときには無理をせず休み、特に睡眠時間をしっかり確保しましょう。質のよい十分な睡眠をとることで体の持つ働きも高まり 、風邪のウイルスを早く撃退できます。寒気を感じるときは、布団をしっかりかけて、ゆっくり休みましょう。

1-2.薬ですぐに熱を下げる

 風邪の症状がつらいと、すぐにでも改善したいと思いますよね。しかし、風邪をひいてしまったときに薬などで無理やり症状を抑え込むと、かえって風邪をこじらせてしまうことがあります。

 風邪をひいたときに熱がグッと上がるのは、私たちの免疫機能が風邪のウイルスや病原体の増殖を防ぐための防御反応でもあります。そのため、解熱剤を使ってあまりにも早く熱を下げてしまうのは、かえってよくない場合があるのです。

1-3.サウナで汗をかく

 風邪のときに「サウナで汗をかくと早く治るのでは」と考える方もいますが、あまりよい対処法とはいえません。サウナで汗をたくさんかいても、風邪の症状が和らぐことはなく、かえって体温調節機能を混乱させたり、体力を消耗させたりしてしまうことも。無理はせず、休養を大切にしたほうが風邪を早く治せます。

 風邪をひいてしまったときは、初期の対応が肝心。まずは安静にして、しっかりと水分補給をしましょう。その上で行ってほしい、正しい対処法をご紹介します。

2-1.体を温める

 風邪のひきはじめや、熱が上がってくるときは、体がゾクゾクして寒くなることがあります。このような状態のときは、まずは体温を逃がさないために体を温めましょう。上着を1枚多く着る、室内を温める、保温性の高いパジャマを着る、布団を重ねてかけるなどして、体を温めるように努めてください。

2-2.水分補給で不足したミネラルや電解質(イオン)を補う

 風邪をひくと熱が出たり、汗をかいたりして脱水状態になりがちです。脱水を防ぐために、水分補給にも気を付けましょう。ただ、たくさん水を飲めばいいわけではなく、失われたミネラルや電解質(イオン)も上手に補う必要があります。そのため、水分補給には経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。

2-3.胃腸に優しい食べ物で栄養補給をする

 胃腸の働きが弱くなりやすいので、消化器官に負担をかけないように、油ものや刺激物は控えましょう。しかし、食事を減らすと栄養素が不足してしまうため、様子を見ながらおかゆやうどんなどを少し食べて、ビタミンやミネラル、たんぱく質も補うように心がけてください。

 発熱、鼻水、のどの痛みなど、風邪のひきはじめには漢方薬も有効です。漢方薬は風邪のウイルスを退治するのではなく、体の熱をコントロールすることなので、結果として状態が改善していきます。また、漢方薬を飲むことで、風邪のウイルスに負けない体をつくっていけるのです。

 風邪のひきはじめに症状に合った漢方薬を使用することで、その後の治り方が変わってきます。漢方では、寒気がする「寒い風邪」と、喉の痛みや炎症が起こる「熱い風邪」の2つに分けて考えますが、それぞれの風邪タイプに適した漢方薬をご紹介していきます。

3-1.寒い風邪には「葛根湯」(かっこんとう)や「麻黄湯」(まおうとう)

 ゾクゾクと寒気がする「寒い風邪」には、「葛根湯」(かっこんとう)がおすすめ。葛根湯(かっこんとう)は、体の表面を温めて発汗を促す効果があるため、寒い風邪の症状を改善するのに特に効果的です。なお、さらに強く発汗を促す効果がある漢方薬には「麻黄湯」(まおうとう)もあります。

 これらの漢方薬の特徴は、汗をかかせて体を温めること。寒い風邪かどうかを見分けるには、汗をかいているかどうかチェックしましょう。

3-2.熱い風邪には「銀翹散」(ぎんぎょうさん)

 体が冷えて寒気がする寒い風邪とは異なり、「熱い風邪」は喉の痛みや炎症が起こり、顔が赤くなり、体がほてった状態を指します。このような「熱い風邪」のひきはじめには、ほてった体の表面を冷やし、炎症を抑えることが大切です。

 熱い風邪の症状に効果的な漢方薬として は、「銀翹散」(ぎんぎょうさん)がおすすめ。体の表面を冷やして炎症を抑える効果があるので、熱や喉の痛み、口が乾く、咳が出るなどの症状が特徴の「熱い風邪」に適しています。

 漢方薬は、風邪のひきはじめに用いると効果的ですが、症状が進んで重症化した場合には適しません。また、自己判断で選べないからといって、複数の漢方を同時に服用するのもNG。漢方薬にも相互作用や副作用があり、症状に適した配合で、用法・用量を守って服用することが大切です。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

 日頃から体の免疫機能がしっかり働いていれば、風邪のウイルスが体内に入っても、症状が出ずに済むこともあります。もしも風邪の症状が出てしまったときは、無理をせず、ゆっくりと養生しながら冷静に対応しましょう。

薬剤師・相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】「冷え」から体を守る3つの方法を解説! 体を芯から温めるには?

 「冷えは万病のもと」とはよくいわれますが、体の冷えを放っておくと、実際にさまざまな悪影響をもたらします。冷えを軽視せず、自分自身で管理ができれば、体の不調も予防できるのです。そこで今回は、冷え対策として「体を芯から温める方法」について薬剤師が解説します。

1.冷えがもたらす体への影響とは?

 冷えは、女性に多くみられる悩み。健康面だけでなく、美容面にもトラブルをもたらすことがあるので、冷えた体をそのままにしておいても、いいことは何もありません。まずは、冷えを放っておくと体にどのような影響があるのか、具体的に見ていきましょう。

<健康面の影響>
・腰痛や頭痛、関節痛、神経痛
・肩こり
・下痢、便秘
・膀胱炎 など

<美容面の影響>
・肌荒れ
・肌のくすみ
・痩せにくくなる など

 このような不調につなげないためにも、正しい対策をしていくことが大切なのです。

2.食事や生活習慣を見直して、冷えから体を守る3つの方法

 まずは、「食事」「入浴」「睡眠」といった日々の生活にスポットを当て、日常生活に取り入れやすい冷え対策をご紹介します。

2-1.食事は温かいものではなく「体を温めるもの」を摂る

 私たちが毎日摂っている食事には「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」があることをご存じでしょうか? 食事の際は、単純に温度が高いものではなく、「体を温めるもの」を選ぶことが大切です。冷えでお悩みの方は、「体を温めるもの」を積極的に食事に取り入れ、上手に冷え対策をしましょう。それぞれ、代表例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

<体を温めるもの>
にんじん、かぼちゃ、たまねぎ、じゃがいも 、玄米、鮭、納豆、紅茶、ショウガ湯 など

<体を冷やすもの>
キュウリ、キャベツ、レタス、ナス、ほうれん草、タケノコ、梨、スイカ、パイナップル、アサリ、緑茶、コーヒー など

2-2.入浴は「全身浴」にする

 入浴で体を温めるには、40℃のお湯に10〜15分程度浸かるのが最適とされています。さらに、半身浴よりも全身浴がおすすめ。肩までしっかりとお湯に浸かることで、全身の毛細血管が広がります。加えて、体全体に水圧がかかることで、末端部の手足にたまった血液やリンパを押し戻す効果もあるのです。全身浴は血流をよくするので、半身浴よりも効率的に体が温まりますよ。

2-3.就寝中の足の冷えは「レッグウォーマー」で対策

 寝るときに足が冷えてしまう場合は、靴下よりもレッグウォーマーを履くのがおすすめ。睡眠中の体は、手足から熱を逃がして体温調節を行っていますが、ぴったりと密着した靴下を履いていると体に熱がこもり、必要以上に汗をかくことがあるからです。余分な汗が足の体温を外に逃がそうとするため、かえって足を冷やしてしまいます。その点、レッグウォーマーであれば足先からうまく放熱でき、足の冷え対策に効果的なのです。

 ここまで、生活のなかで取り入れられる冷え対策をご紹介してきました。しかし、徹底的に対策しても、「冷えやすい体質」の方は効果を感じにくい場合も……。そこで、根本から冷えを対策したいなら、漢方薬もおすすめです。

 自分で冷えやすい体質を改善する場合、運動をしたり、規則正しい生活を送ったりする必要がありますが、実際には「忙しくて難しい」「継続できない」という方も多いはず。漢方薬であれば、毎日飲むだけなので無理せず続けられるでしょう。

3-1.そもそも漢方とは?

 漢方医学は自然治癒力を高めることで、体の内側からバランスを整え、健康を目指すための学問。漢方薬は医薬品として医師の治療でも使われていますが、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指せる漢方薬。そのため、特に便秘や疲れ、冷えなどの慢性的な症状や、太りやすい体質に悩む方にも最適です。

3-2.冷え対策におすすめの漢方薬3選

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足が冷える方に
血流を促して手足などの末梢を温める漢方薬。特に、痛みを伴うほどの冷えに使われます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足腰が冷え、むくみがある方に
血行をよくし、また水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除きます。

・五積散(ごしゃくさん):冷え体質で胃腸の弱い方に
冷えのほかに、腰痛や関節痛、胃腸症状、婦人科疾患にも使われる漢方薬です。

 漢方薬は体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもありますが、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

 漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたにピッタリの漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

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4.体の芯からポカポカに! 寒い冬を快適に過ごそう

 冷えは体に悪影響を及ぼしますが、言い換えれば、体を温めることは健康にも美容にもいいことずくめ。日々の生活に冷え対策を取り入れるだけでなく、根本から冷えにくい体質を目指すなら、漢方薬の服用もおすすめです。ぜひ専門家の選ぶ漢方薬を生活にプラスして、寒い冬でもポカポカで快適に過ごしましょう!

薬剤師・篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。

「腸活」にいい食材3選、管理栄養士が解説! 「和食」が最強? 便秘解消&ダイエットに効果アリ!? 

 「腸活」という言葉を聞いたことはありますか? 腸内細菌のバランスを整え、腸が元気に動けるようにメンテナンスすることを指し、ネットやテレビでも注目が集まっています。腸は老廃物排出の要の器官であり、免疫との関係も強いので、腸の不調を放っておくと病気につながることも。そこで今回は、腸活のメリットとおすすめの食べ物について管理栄養士・小原水月さんが解説します。

1.腸活、3つの効果とは?

 腸活するメリットはいくつもありますが、中でも女性にうれしい効果を3つご紹介します。

1‐1.便秘解消

 便秘とは、腸の動きが悪くなり、便が長く腸の中にとどまる状態。腸活をして腸の動きが活発になると、便の排出もスムーズに行われ、便秘になりづらくなります。

1‐2.免疫力アップ

 腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種があり、悪玉菌より善玉菌が優位な状態が理想です。善玉菌は腸内を酸性に保ち、食中毒や病原菌による感染予防に役立つほか、善玉菌自体に免疫機能を高める効果も報告されており、感染症予防に重要な働きをします。

1-3.ダイエット

 腸内細菌のバランスが整い、腸が元気な状態になると、栄養の吸収効率が上がって老廃物の排出もスムーズになります。すると、代謝が上がるのでエネルギーを消費しやすい体になり、ダイエット効果が期待できるのです。

 腸活で意識したい食品は、善玉菌を増やす「発酵食品」と、善玉菌のエサになる「食物繊維」。反対に、悪玉菌が喜ぶのは「動物性たんぱく質」と「脂質」なので、これが多くなりすぎないようにすることも大切です。

 つまり、日本人が昔から食べてきた和食は「最強の腸活食」といえます。和食の中でも腸活にとって特に重要なのは、米、味噌、漬物の3つ。それぞれくわしく解説します。

2-1.米

 現代の食生活の問題点として、食物繊維不足が懸念されていますが、これは穀物を食べる量が減っていることが一因です。米にも食物繊維が含まれているので、しっかり食べることで腸活につながります。

 また、米は咀嚼(そしゃく)を促してくれるのも特徴。咀嚼すると胃の動きを促し、胃の動きが腸の動きを促すというつながりがあるので、米は栄養と形状の両面で腸活に有効な食材といえるのです。

2-2.味噌

 味噌は日本を代表する発酵食品で、腸内環境改善を助ける菌も多く含まれています。例えば、野菜たっぷりの具だくさん味噌汁は食物繊維が豊富に摂れて、腸の中にいる善玉菌のエサとなるので一石二鳥な一品。また、味噌は胃腸に負担をかけづらい植物性たんぱく質の優秀な供給源でもあります。

2-3.漬物

 漬物は主に野菜を調味料などに漬けこんだもので、乳酸発酵させると保存性や風味が増加。油脂を使わないものが多いので、胃腸に負担をかける心配は少ないですし、善玉菌のエサになる食物繊維と、善玉菌のもとになる乳酸菌を摂れます。

 ただし、市販の漬物の中には風味調味料に浸けただけで、発酵させていないものもあるため、購入前に原材料名を確認してみましょう。

 「食事に気を付けているのに、便秘がなかなか解消しない」「忙しくて食事に気を使えない」といった人は、漢方薬の助けを借りるのも選択肢の一つ。漢方薬は内側から体を整えて腸活をサポートしてくれるので、便秘解消やダイエットにも効果が期待できます。

3-1.そもそも「漢方」とは?

 漢方医学は自然治癒力を高めることで、体の内側からバランスを整え、健康を目指すための学問。漢方薬は医薬品として、医師の治療でも使われていますが、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。

 今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指せる漢方薬。そのため、特に便秘や疲れなどの慢性的な症状や、太りやすい体質に悩む方に最適です。

 さらに、バランスのよい食事や適度な運動を毎日続けるのは難しい場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

3-2.腸活におすすめの漢方2選

・麻子仁丸(ましにんがん)
 おなかの膨満感や、便が硬くなって排便が困難な状態の便秘に使われる漢方薬。食欲不振や痔の緩和にも用いられます。

・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
 便秘やおなかの膨満感を改善するほか、慢性的な便秘に使われる漢方薬。皮膚炎や吹き出物にも用いられます。

 漢方薬は体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもありますが、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

 漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたにピッタリの漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

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4.腸活でキレイにスッキリ!

 普段の食事に気を付けると腸が元気になり、便秘解消やダイエットも目指せます。腸は健康にも美容にも大切な器官ですので、常に整えておきたいですよね。そんな時は、専門家に相談したうえで、漢方薬の助けを借りるのも選択肢の一つ。自分に合った方法を取り入れ、毎日を気持ちよく過ごしましょう!

管理栄養士・小原水月(おはら・みづき)
ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在はWebを中心に食と健康の分野で執筆中。

生理前になると、物音や笑い声が気になる……34歳「PMS(月経前症候群)のイライラ」を抑えた3つの秘訣

 「些細なことでイライラしてしまう」「気が立って眠れない……」

 生理前のこのような症状にお悩みの方はいませんか? 特に、月経の3日〜10日前からイライラに振り回されてしまう女性が多いようです。そこで今回は、「PMS(月経前症候群)によるイライラ」に焦点を当てて、その原因と解決策について解説していきます。

1.小さなミスにもイライラ……「人の上に立つ人間として失格」!?

 PMSのイライラに悩む麗奈さん(仮名)34歳のエピソードをご紹介します。食品会社の製品開発部でバリバリ働く麗奈さんは、月経の数日前から得体の知れないイライラが襲ってくることに悩んでいるそうです。

「普段は気にも留めないようなことに激しい怒りの衝動がわいて、自分で抑えようとしても抑えられません。ちょっとした物音を立てる人、特徴のある笑い声、部屋の散らかり具合なども気になり、自分が仕事中にしてしまった小さなミスにもイライラして、顔や態度にそのまま出てしまうため、周りの人たちもビクビクして、気を使っているのがわかります」

 そんなある日、麗奈さんは上司から呼び出され、こう叱責されたそうです。

「若い子たちから私に相談があったの、『仕事がやりづらい』って。何が原因か、思い当たる節があるんじゃない? この仕事はチームワークが大切なの。感情の波を仕事に持ち込んでいるようじゃ、人の上に立つ人間として失格よ」

 麗奈さんは、このイライラがPMSのせいだと自覚していましたが、20代の頃からずっと感じていた症状だったので“仕方ないこと”だと考え、病院を受診するほどではないと思っていたそう。しかし、上司の言葉を聞いて、自分の不調が周囲に大きな迷惑をかけていたことに気づき、この衝動的な怒りやイライラをどうにかしなくては、と真剣に考えるようになったといいます。

「“生理前はイライラして当然”だと自分で決めつけていました。でも、この症状が治るなら、治したいです。一体どうすればいいのでしょうか?」

 PMSは、月経前の3日〜10日間続く精神的あるいは身体的症状です。月経が始まると軽快したり、消失したりする特徴があります。

 実は、PMSの原因ははっきりとわかっていません。女性ホルモンの変動が関わっていると考えられていますが、それだけではなく、食事や生活習慣といった多くの要因が合わさって起こるともいわれています。PMSと上手に付き合うための基本は、ライフスタイルの改善。なかでも、PMSのイライラに対処するための簡単な秘訣を3つご紹介します。

2-1.「症状日記」をつける

 自分の月経のリズムを知り、どのタイミングで、どんな症状が現れるかを理解することで、PMSへの対処もしやすくなります。気分転換やリラックスする時間をつくり、自分が心地よいと思えるようなセルフケアを探してみるとよいでしょう。

2-2.バランスのよい食事をとる

 食事が偏っていると、体重増加やむくみ、乳房痛などが起こる原因となり、PMSの症状を悪化させる可能性があるので、栄養バランスを意識しましょう。また、次のような食材を積極的に食卓に取り入れるのもおすすめです。

<生理前のイライラ改善におすすめの食材>
・ナッツ類
・海藻類
・かつお
・レバー

 カルシウムやマグネシウムを豊富に含むナッツ類や海藻類をとることで、イライラを抑える効果が期待できます。また、ビタミンB6は神経の興奮を鎮めるため、これを多く含むかつおやレバーもおすすめです。

2-3.カフェイン、アルコール、塩分を控える

 カフェイン、アルコール、塩分を多く摂ることは、緊張感を高めることにつながります。さらに、これらはイライラやむくみなどの原因となり、PMSの症状を悪化させる可能性も。月経前はこれらの摂取をできるだけ控えましょう。

 先日、麗奈さんは久しぶりに友人と会い、近況報告で盛り上がりました。そこで、友人もPMSに悩んでいたことを知り、「漢方薬を飲み始めたら、以前より症状が軽くなった」と教えてもらったそう。

 家に帰ってネットで調べてみると、漢方薬を頼めるサービスがありました。そこで麗奈さんは「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」という漢方薬を勧められ、飲み始めてしばらくすると、月経前にわけもなくイライラすることが少なくなったといいます。

「今では生理周期に関係なく、いつでも落ち着いて仕事ができます。後輩からは、仕事以外のプライベートな相談までされるようになり、信頼されていると感じます」

 ちょっとした不調の改善で、これまでうまくいかなかった仕事がスムーズになった麗奈さんのエピソードでした。

3-1.漢方医学が考える「イライラ」のメカニズム

 漢方医学には、体全体をめぐる要素に「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という考え方があります。なかでも、情緒不安定のイライラは、「気」の滞りが原因であることが多いです。

 さらに「血」が不足していると、ストレスに対する耐性が低くなってしまうため、ちょっとしたストレスでも「気」のめぐりが阻害されやすくなり、イライラなどの症状が出てしまいます。

 また、漢方医学には「肝」という考え方があり、「肝臓」を指すだけでなく、精神や自律神経の機能のはたらきも含めた幅広い概念として考え、精神がたかぶることを「肝がたかぶる」と言います。この状態になると、怒りやイライラがあらわれやすくなると考えられているのです。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):体力が中程度以上で、イライラして眠れない方に
 疲労やストレスで滞った「気」のめぐりをよくして心を落ち着かせます。

・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):体力が中程度以上を目安に、神経がたかぶってイライラしがちな方に
 「肝」のたかぶりを抑え、「気」のめぐりをよくします。胃腸が弱い方にも用いられます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):体力が中程度以下で疲れやすく、イライラなどがある方に
 「気」や「血」を全身にめぐらせるとともに、不足している「血」を補うことで体のバランスを整えます。

 このように、「イライラ」という症状は同じでも、使われる漢方薬はさまざま。漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

 たくさんの種類の漢方薬の中から、どれが自分の症状や体質に合ったものなのかを見つけるのは、難しく感じるかもしれません。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.「イライラ」を抑えて心に安定を!

 日々の生活が忙しいと、ちょっとした不調は軽く見過ごしがちです。特に、精神的なものの場合、病院への受診はハードルが高いと思われる方もいるかもしれません。しかし、毎日の生活を少し丁寧に過ごすだけで、驚くほど症状が改善されることもあります。

 「PMSによるイライラ」の悩みには、まず今回お伝えした3つの秘訣を試してみてください。それでも改善されない場合は専門家に相談して、漢方薬を取り入れることもおすすめですよ。

秋になって「なんとなく不調」が続く……その理由は「秋バテ」かも!? 39歳女性がイライラを改善した意外な方法

 「秋バテ」という言葉、みなさんは聞いたことがありますか? 「夏バテ」と比べてあまり知られていないため、自覚なく「秋バテ」の症状に悩んでいる方も多いようです。

 夏の暑さが落ち着いてきたころに起こる、「食欲がない」「疲れがなかなか取れない」「イライラする」といった体や心の不調が、秋バテの主な症状。夏バテによく似ていますが、起こる理由が異なるため、解消法も変わってくるのです。そこで今回は、ある女性の体験談から、秋バテの原因とその解消法を薬剤師がご紹介します。

1.ストレスが溜まって食欲も気力もダウン……これが「秋バテ」なの!?

 秋バテの症状に悩む1児の母・みどりさん(仮名)39歳のエピソードをご紹介します。猛暑の時期を過ぎた9月上旬ごろ、みどりさんは体調不良に悩まされるようになったそう。

「夏の終わりごろから、食欲があまりないんです。小学6年生の息子と主人と食卓を囲んでも、私はビールとおかずを少しつまむだけになりました」

 もともとお酒好きで、今年の夏は外出できない代わりに“家飲み”にハマり、アルコールの量がどんどん増えたとのこと。

「最近は涼しくなって過ごしやすい日も増えたはずなのに、疲れがなかなか抜けないんです。それをごまかすように、晩酌が日課になったことで、翌朝の胃もたれとダルさが続くように……。なんとか仕事はしてますが、帰ってから家事をするだけのパワーは残っていません」

 みどりさんはデパートの美容部員なので、コロナ禍でも出社は必須。一方、夫は在宅勤務が基本で、みどりさんが家に帰ると、キッチンやリビングがぐちゃぐちゃになっていることが増えたとか。

「こうしたことでストレスが溜まり、ますます食欲がなくなって、気力も体力も落ちたように感じます。夏前までは、こんな不調はなかったのに……。猛暑が過ぎて落ち着くどころか、体も心も疲れている状態。一体、どうすればよいのでしょうか?」

 秋バテは夏に溜まった疲れに加え、秋の気候や温度の変化が体に影響することによって起こります。湿気が多く暑い夏から、乾燥して涼しい秋へ変わるこの時期は、1日の寒暖差が大きいことも特徴。これらの環境変化に体をうまく順応させることができないと、秋バテを引き起こすのです。

 そんな秋バテにならないために、初秋の過ごし方のポイントをお伝えします。

2-1.保湿をする

 秋は気温と湿度が下がり始め、空気が乾燥します。すると、体表面を守る皮膚や髪、鼻や喉を乾燥させ、体の防御機能も低下。秋バテで弱った体で風邪などにかかってしまうと、さらに体力を奪われ、体調が悪化します。乾燥する秋には、保湿クリームなどを使って、体表面の乾燥を防ぎましょう。

2-2. 旬の食材を摂る

 体の不調を防ぐには、バランスのいい食事を摂ることが大切。さらに、旬の食材を取り入れることもおすすめです。

 秋が旬の食材は、おいしくて栄養豊富なだけでなく、秋バテ予防にもピッタリ。反対に、辛いものや酒類など、刺激の強いものは体を乾燥させてしまうので、控えめにしましょう。

2-3.衣類で体温調節をする

 急な寒暖差から秋バテにならないためには、衣類を調節しながら、徐々に気温に体を慣らしていくことが大切です。日中は脱ぎ着をしやすいストールやカーディガンなどを常備しておくといいでしょう。

 また秋は、朝晩の寒暖差にも注意したい季節。「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えはさまざまな不調の原因になります。昼間だけでなく、夜間にも体を冷やさない工夫が大切です。

 みどりさんは体調も気持ちもすっきりしない日々を過ごす中、「秋バテ」を特集した雑誌が目に入ったそう。「イライラしやすくなる」「食欲がなくなる」といった症状が書かれており、みどりさんはこの時初めて、自身の不調が秋バテだと気づいたのです。

 この雑誌には、秋バテで起こる不調を改善するために、漢方が勧められていたそう。早速ネットで検索すると、オンラインで漢方を注文できるサービスを発見。そこで「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方を勧められ、飲み始めたといいます。

「飲み始めてしばらくすると、胃の不快感やダルさがなくなり、食欲が復活。しだいにイライラすることも減っていきました。体調も気持ちも安定してきたので、料理も楽しめるようになり、今は秋の食材を取り入れた、栄養いっぱいのごはんを作ってますよ」

 秋バテを漢方で改善した、みどりさんのエピソードでした。

3-1.漢方医学が考える「秋バテ」とは?

 漢方医学には、体調を考える時に「気」「血」「水」という要素があります。暑い夏にたくさんの汗をかき、体の潤い(水)がなくなると、エネルギー(気)を消耗。さらに、食事の不摂生により胃腸が弱り、食欲がなく疲労や倦怠が残ると、エネルギー不足が進みます。エネルギーが足りないと、血流(血)のめぐりが悪くなり、心にも影響が及ぶ……これが漢方医学における「秋バテ」の原因です。

 漢方医学は、ピンポイントで治療を目指す西洋医学と異なり、体全体のバランスを見て不調を改善していきます。つまり、漢方薬なら体全体をバランスのいい状態に整えられるため、秋バテのように「なんとなく体全体の不調を感じる」という方には、特に最適といえるのです。

 それでは、秋バテによく使われる漢方薬をいくつかご紹介します。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):ダルくて疲れやすい方に
胃腸のはたらきを高め、食欲を出すことで「気」を補い、疲れを改善していきます。

・加味帰脾湯(かみきひとう):イライラや不安があり、眠れない方に
胃腸のはたらきを助けながら「血」を補い、「気」をめぐらせることで気持ちを落ち着かせます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):疲れやすく、イライラがある方に
不足した「血」を補い、「気」をめぐらせることで胃腸の不調も改善します。

 漢方薬は医薬品ではあるものの、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。とはいえ、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの漢方薬からご自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、薬剤師に気軽に相談できる、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスを利用するのもいいでしょう。あなたに合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.夏の疲れを引きずらない! 心も体も元気に秋を過ごそう

 「食欲の秋」ともいわれるように、秋はおいしいものがたくさんあります。好きなものをおいしく楽しく食べられるって、幸せですよね。夏に溜まった疲れを解消し、食事から栄養をしっかり摂るようにしましょう。

 そして、過ごしやすい気候が続く秋のうちに、寒い冬を乗り越えるための心や体の準備をしておきたいもの。なんとなく体調不良が続いている方は、秋バテの可能性もありますので、今回の改善策を参考にしてみてください。

「恥ずかしくてマスクが取れない」スキンケアに悩んでストレスMAX! 30歳女性の肌荒れが解決した意外なワザ 

 夏のうだるような暑さも落ち着き、夕暮れ時に聞こえる虫の音からは、秋の気配を感じますよね。そんな季節の変わり目には、お肌が不安定になりがち。特に、夏の疲れをため込んだ肌には、秋の寒暖差や乾いた空気から受けるダメージが想像以上にこたえます。今回は、肌荒れに悩む女性の体験談をもとに、原因と対処法を解説します。

1.「恥ずかしくてマスクが取れない」肌荒れでストレスMAX!

 今回、お話しいただいたのは、経理事務所で働く加奈子さん(仮名)30歳。毎年、季節の変わり目になると肌荒れに悩まされているそうです。

「夏から秋に季節が変わるこの時期は毎年、小鼻やあごにはニキビができるのに、目の周辺はカサカサの状態。口周りや頬も、つっぱるような乾燥を感じ、かゆみもあります」

 ニキビや保湿のスキンケアをあれこれ試すも改善せず、次第に鏡を見るのも、肌に触れるのもイヤになってきたそう。

 加奈子さんの仕事は、エアコンが効きすぎて激しく乾燥した事務所でのデスクワークが中心。また、ミスが許されないシビアな作業が多いうえに、繁忙期には業務量が増えるので、残業も珍しくありません。さらに今年の4月から新人教育係になったため、責任が増し、50代上司からのプレッシャーがかかっているとか。肉体的にも精神的にも、ストレスの多い職場だそうです。

「先日、社内報で部署を紹介するため、写真を撮ったんです。コロナ禍なのでもちろん強制はされませんが、カメラの前ではマスクを取るのが暗黙の了解……。でも、私はブツブツ、カサカサの顔を見せるのが恥ずかしくて、マスクを取れなかったんです」

 できあがった写真には、1人だけマスク姿の加奈子さんが……。「これじゃ他部署に知ってもらえないじゃない」と上司に吐き捨てられた言葉が加奈子さんの胸に刺さり、心までも荒らしてしまったそう。毎年繰り返す肌荒れは、どうすれば改善できるのでしょうか?

 肌は一定のサイクルで新しく生まれ変わっており、この肌代謝を「ターンオーバー」といいます。肌荒れは、ターンオーバーのサイクルが乱れることで起こるのです。

 特に、夏から秋へ移り変わる時期には、寒暖差による油分と水分のバランスの乱れや、急激な外気の乾燥による肌ダメージに注意が必要。さらに、外環境だけでなく、ストレスや生活習慣の乱れなどの内的な要因も、肌のターンオーバーが正常に行われなくなる原因になります。

 季節の変わり目は外部からの刺激が多いからこそ、内的要因はできる限り取り除けるよう、体の中から整えることが大切。それでは、肌荒れ改善のためのポイントをご紹介しましょう。

2-1.美肌によい食材を取り入れる

 肌に栄養とうるおいを与えるような食事を心がけましょう。油物や甘いもの、酒類のとりすぎはNG。反対に、肌によいといわれている白キクラゲ、緑豆、ドクダミ茶などがおすすめです。

2-2.睡眠を十分にとる

 肌のターンオーバーは、睡眠中に活性化します。健やかな肌を保つためには、ターンオーバーが活発に行われる午後10時から深夜2時までに寝るようにしましょう。

2-3.ストレスをためない

 大人のニキビは思春期と違い、ストレスが原因になりがち。趣味や軽い運動など、自分なりのリフレッシュ方法を見つけ、上手に発散してくださいね。

 このように、普段の生活の中で少し意識を変えるだけでも、体の内面から健康な肌を保つことができます。

 日々の生活に気をつけたり、化粧品を変えたりしても、なかなか肌荒れが改善されなかったという加奈子さん。美容皮膚科を受診しようと考えましたが、なんとなく敷居が高い気がして、足を踏み入れられずにいたそうです。

 そんなとき、雑誌で「漢方での体質改善が、さまざまな季節の変わり目症状を緩和する」という記事を発見。その中で、ネットで漢方薬を頼めるサービスが紹介されていたので、「これなら気軽に始められそう」と利用してみることに。

 そこで勧められたのは「温清飲(うんせいいん)」という漢方薬でした。飲み始めてしばらくすると、肌にツヤやハリが出てきて、乾燥とかゆみが収まったそう。不思議なことに、ニキビも出なくなったといいます。

 これは、肌の乾燥が改善され、皮脂の過剰分泌が抑えられたため。それだけではなく、漢方薬が体の内面から働き、肌の新陳代謝を高めることで、正常なターンオーバーが機能したのだと考えられます。加奈子さんの目元からは、以前の乾燥による赤みは消え、マスクごしでもその透き通るような肌が見てとれました。

3-1.漢方でオトナの肌荒れ改善を目指そう

 忙しい女性にとっては、肌によい食材を使って料理をする時間や、十分な睡眠時間を確保すること、ストレスを溜めないように息抜きの時間を作ること自体が、簡単ではないかもしれません。そんな方には漢方薬がおすすめです。

 漢方医学は、体のバランスを整えて自然治癒力を高めることで、体の内側から健康を目指すための学問。漢方薬は皮膚科の肌荒れの治療薬としても使われており、ニキビやシミなどの症状にも効果が認められている医薬品です。自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。

 今起こっているニキビや乾燥といった不調を抑えるだけでなく、根本的な原因・体質の改善を目指すため、毎年の肌荒れに悩んでいる方にも最適。また、漢方薬なら毎日飲むだけなので、忙しくても無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):頭部や顔面に強いかゆみ、赤みのある肌に
顔の熱や炎症を鎮める働きがあり、特にニキビの治療に用います。

・温清飲(うんせいいん):皮膚が乾燥して色つやが悪く、かゆみを伴っている肌に
体内にこもった熱を冷まし、栄養やうるおいを補うことでかゆみを止めます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):皮膚疾患が慢性化し、血流が悪くなっている肌に
全身の血流をめぐらせるだけでなく、シミや月経周期にあらわれる皮膚トラブルの改善にもよく用いられます。

 漢方薬は、ご自身の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬からご自身に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、薬剤師に気軽に相談できる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスを利用するのもいいでしょう。あなたに合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.肌の調子をととのえ、季節の変わり目を乗り越える!

 漢方薬による内面のケアだけでなく、肌を清潔に保ったり、十分に保湿したり、外からのケアも忘れてはいけません。肌は「内臓の鏡」ともいわれるように、外側と内側、両面からのケアが必要なのです。

 毎日ご自身の肌と対話しながら、今、心や体は何を求めているのかを探り、補ってあげることが大切。もうしばらくマスク生活は続きそうですが、肌のお手入れを欠かさず、明るい気持ちで季節の変わり目を乗り越えましょう!

体の不調を防ぐには、「スパイス」料理がおすすめ! 上手な取り入れ方、漢方薬との違い……薬剤師が“活用法”を伝授

 豊富な種類がある「スパイス」は、刺激的な香りや辛味で、料理のアクセントとして活用されます。なんとなく「体によさそう」なイメージもあるスパイスですが、実際に、漢方の生薬と共通するものも多くあるのです。そこで今回は、スパイスと漢方の違いや、健康に役立つスパイスについて、薬剤師の清水みゆき先生に話を聞きました。

スパイスと漢方は何が違う? 基礎知識を解説

――スパイスと漢方の違いを教えてください。

清水みゆき先生(以下、清水) スパイスの中には、漢方薬の材料である生薬と共通するものもあります。ただし、スパイスは料理をおいしくする「調味料」の一種で、漢方薬は漢方医学で処方される生薬を組み合わせた「薬」。なので、漢方薬は「効能や効果が認められている医薬品である」と言える点が、スパイスとの大きな違いです。

――スパイスには、漢方のように体の不調を改善する効果はありますか?

清水 生薬と共通するスパイスを摂ることで、体の不調の予防や改善が期待できるといわれています。例えば、冷え対策に役立つスパイスとしては、次のようなものです。

<冷え対策に役立つスパイス>
・クローブ/生薬名:丁子(ちょうじ)
・シナモン/生薬名:桂枝(けいし)、桂皮(けいひ)
・ジンジャー/生薬名:生姜(しょうきょう)
・サフラン/生薬名:紅花(こうか)

 これらのスパイスは、体を温めたり、血流をよくしたりする効果があり、冷えの改善が目指せるといわれています。

――漢方が苦手な人は、スパイスで代用することも可能ですか?

清水 スパイスは漢方薬の代わりにはなりませんが、スパイスを毎日の食生活に取り入れることで、病気の予防や健康増進は期待できます。例えば冷え症の方なら、朝はコーヒーの代わりに、先ほど挙げたシナモンを入れて、紅茶を飲むといいでしょう。シナモンには体を温める効果があるので、冷え対策につながりますよ。

――スパイスは、どのくらいの頻度で取り入れるとよいのでしょうか?

清水 食生活に無理なく取り入れられるなら、毎日でも大丈夫です。ただし、スパイスの中には刺激が強いものもあるため、摂取量が多すぎると胃腸を刺激して下痢になることもあるので、注意してください。

――食事で簡単に取り入れる方法はありますか?

清水 スパイスといえばカレーが思い浮かぶと思いますが、ほかにもスープやお茶、薬膳酒などに加えれば、手軽に取り入れられるのでは。また、パウダータイプのスパイスも販売されているので、これを紅茶や白湯に溶かして飲むのもいいですね。

――体の不調の解消に役立つスパイスを、具体的に教えてください。

清水 それでは、季節の変わり目に活用できそうなスパイスを紹介します。

・食欲不振:胃腸の調子を整えたり、消化を促進する「フェンネル」や「クミン」がおすすめ。なお、「クミン」は便秘改善も期待できるスパイスです。
・ストレスや不眠:リラックス効果が期待できる「ナツメグ」や「ローリエ」がおすすめ。

 スパイスを活用するほかに、「自分に合った漢方薬が知りたい」「コスパよく漢方を飲んでみたい」という方は、「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」などの、スマホで気軽に頼めるサービスも活用してみてください。

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“寝汗”がひどくて何度も起きる……33歳女性「熱帯夜でも快眠」をかなえた意外な方法! 薬剤師が教える“ポイント3つ+α”

 毎晩、暑くて寝苦しい夜が続きますが、朝までぐっすり眠れていますか? なかなか寝つけなかったり、夜中に目が覚めてしまったり……。そこで今回は、薬剤師が「熱帯夜でもすっきり快適に眠れる方法」を、ある女性の体験談を交えながら解説します。

1.エアコンの設定温度で“争い”に!? 汗が不快で眠れない!

 暑い季節の睡眠に悩んでいるという、33歳の雅美さん(仮名)。夫と2人暮らしだそうですが、ここ最近、睡眠について悩んでいるといいます。

「今年の夏は、ほとんどぐっすり眠れていません。熱中症が怖いので、エアコンをつけて眠るようにしたいのですが、一晩中つけていると頭痛がしたり、逆に寒くなったりと、体調を崩してしまいます」

 同室で寝る夫とは、エアコンの設定温度で“争い”になったこともあるとか。

「就寝時間する前にエアコンをつけて布団に入り、しばらくしてからタイマーで切るようにしていました。しかし、そのうち主人が起きてエアコンをつけてしまうんです。エアコンをつけると寒く、エアコンを切ると暑くて汗が不快……。毎晩こんな調子なので、朝の目覚めも悪いですね」

 ついには、夫から「しばらくリビングで寝る」と言われ、別々に寝ることになったそう。ところが、雅美さん1人で寝るようになってからも、快眠はできなかったといいます。

「しばらくの間、冷房をつけたり消したりしていたからか、体温調節が苦手になってしまったようです。びっしょりとした寝汗をかくことも増え、不快感で起きてしまいます。なかなか眠れないせいで、日中も頭がボーッとしてしまい、職場でもウトウト……。この不調、どうやったら改善できますか?」

 本来、汗には体温を調整する役割があります。起きているときだけではなく、寝ているときに多少の汗をかくのも自然な現象ですが、目が覚めるほどの大量の汗や、寝つけないほど不快になる汗は、体の不調を知らせるサインです。

 夏の寝汗は、自律神経やホルモンバランスの乱れ、脱水が主な原因。それでは、不快な寝汗を改善し、ぐっすり眠れるための方法を、いくつかご紹介します。

その1:食事を工夫する

 トマトやきゅうりといった夏野菜は、体内にこもった熱を放出する食材なので、積極的に取り入れてみましょう。さらに、イカ、ほたての貝柱、牡蠣などの貝類のほか、アスパラガスやオクラは脱水を防ぎ、水分バランスを整える効果が期待できます。

その2:入浴で自律神経を整える

 入浴は寝る間際ではなく、2~3時間前に行いましょう。すると、自律神経が整い、体がリラックスした状態でベッドに入れるため、深い睡眠ができるはず。ぬるめの湯にゆったり浸かることも、自律神経を整える効果がありますよ。

その3:寝具の素材や機能にこだわる

 吸湿性のよい綿のパジャマや、速乾性の高いシーツなどを使ってみましょう。これらを活用すれば、汗をかいても不快感が続きにくいので、暑い夜も快適に過ごせます。

 人は眠るとき、汗をかいて体温を下げようとしますが、寝具で涼しい環境を整えれば、汗も抑えられるのです。ひんやり感のある素材を使った枕やシーツなども活用してみましょう。

 雅美さんはこれらの方法とは別に、“漢方”を飲むことで快眠できるようになったそう。近所のドラッグストアで薬剤師に「ぐっすり眠れるようになる睡眠薬はないものか?」と相談したところ、漢方薬を勧められ、ネットで購入できるサービスを紹介してもらったといいます。

 そこで勧められたのが、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」という漢方薬。飲み始めてしばらくすると、雅美さんの悩みの種だった不快な寝汗は、次第に改善されていきました。

「毎晩ぐっすり眠れるようになっただけでなく、暑さによる体のダルさも感じなくなりました。全体的に体が元気になり、日中もバリバリ仕事をしていますよ」

 寝付きの悪さを漢方で解消した、雅美さんの体験談でした。

3-1.漢方で寝汗体質の改善を目指す!

 漢方医学では、「気(エネルギー)」が不足すると、寝汗をかくだけでなく、疲れやすくなり、体のダルさを感じるといった症状が現れるのです。

 また、気が不足する原因のひとつに「胃腸機能の低下」が考えられます。胃腸の機能が低下することで、食事から十分なエネルギーを得られなくなるためです。ストレスも気が不足する原因になります。

 気が十分にあれば、外気の変化に対応できますが、気が不足すると寒さや暑さ、外気などの環境変化に対応しきれず、自然な発汗をコントロールできなくなるのです。

 それでは、不快な汗を改善するのにおすすめの漢方薬をご紹介しましょう。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力虚弱で、食欲がなく、疲れやすい方
胃腸の機能低下に作用し、疲れやすさやダルさの改善も期待できます。

・桂枝湯加黄耆湯(けいしかおうぎとう):たくさん汗をかき、体力があまりない方
皮膚の締まりがよくなり、発汗を抑えます。また、風邪の初期症状にも用いられる漢方薬です。

・黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう):体が弱く、疲れやすい方
体にエネルギーを与え、丈夫にする働きがある漢方薬。子どもの寝汗にもよく用いられます。

 漢方薬は、ご自身の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬からご自身に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、薬剤師に気軽に相談できる、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスを利用するのもいいでしょう。あなたに合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.熱帯夜でもすっきり快眠!

 夏の暑い夜は、良質な睡眠を得ることはなかなか難しいでしょう。特に、寝汗にお悩みの方は、食事や寝具を工夫ししながら、ご自身に合った方法を探してみてください。

 それでも効果が実感できない方は、あなたに合った漢方薬を、専門家に探してもらうのもおすすめ。しっかり睡眠をとって、暑い夏を乗り切りましょう!

「冷房の温度上げたやつ誰だ!?」営業社員が大激怒! オフィスの冷房がキツい……「夏の冷え」に苦しむ38歳女性が試したモノとは?

 強い日差しだけでなく、蒸し暑さも続く夏。冷房の効いた屋内に入ると、スーッと汗が引いて気持ちいいですよね。しかし、体が冷えすぎてしまうため、「冷房が苦手」という方も多いのではないでしょうか。

 自分で冷房の温度を調整できればいいですが、職場などでは気を使ってしまいますよね。そこで今回は、薬剤師が「夏の冷え」の原因と対策を、ある女性の体験談を交えながら解説します。

1.冷えたオフィスに冷たい視線……アラフォー女性に居場所なし!

 今回ご紹介するのは、夏の冷えに悩む江美さん(仮名)38歳のエピソードです。

 冷え性の江美さんは、「どこへ行っても冷房が効いている夏の職場がつらい」と話します。手足の冷えに加えて、倦怠感や腰痛、肩こり、しびれといった体調不良も起きているそう。

「通勤の電車内や通勤の途中で立ち寄るカフェ、コンビニなど、どこもかしこも冷房が効いていて寒いです。やっとたどり着いたオフィスも地獄。デスクは空調に近い席だから、寒くて寒くて……」

 あまりの寒さに我慢できず、ある日、オフィスの冷房の温度を上げた江美さん。すると、外回りから戻ってきた営業担当のスタッフに「俺たちは汗水流して働いて帰ってきてんのに、冷房の温度上げたやつ誰だ!?」と、大激怒されたそうです。

「仕方がないから、冬物のジャケットを羽織って、ひざ掛け、ストール、厚手の靴下、ホッカイロなどを使って対処しましたが、同じパートの女性から『その格好、嫌味に見えるからやめたほうがいいよ。営業の男性社員たちから反感買ってるらしい』と言われてしまい、今は我慢して半袖で過ごしているのですが、体調は悪化するばかり……。厚着をしなくても体を冷やさない方法、何かありませんか?」

 冷えのメカニズムで考えなくてはならないのは、「自律神経の乱れ」。特に夏は、冷房の効いた室内と外の暑さとの大きな温度差に、体がうまく対応しきれず、自律神経が乱れやすくなります。

 自律神経が乱れると、血液の巡りが悪くなり、体の末端である手足から冷えていくことに。また、冷えた室内に長時間いることで、体温を維持しようと血管が収縮し続けるため、ますます血液の巡りが悪くなってしまいます。ほかにも、加齢や冷たいものの摂りすぎなど、夏はさまざまな原因が複雑に絡み合って、体が冷えやすくなるのです。

3.「夏の冷え」には漢方がおすすめ

 すっかり元気を失くしてしまった江美さんに、先ほどの女性パート社員が「私もこの職場が寒くてつらかったから、いろいろ試してみたんだけど、漢方で体の内側から改善すると、冷房の寒さだけでなく外の暑さにも強くなるよ」と助言してくれたといいます。

 さっそく漢方についてネットで検索してみたところ、自宅にいながら漢方薬を頼めるサービスがあったので利用してみることに。そこで薬剤師に勧められた「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」をしばらく飲み続けると、クーラーの効いたオフィスにいることが苦痛に感じなくなり、手足の冷えやしびれの症状も和らいでいったそう。

「もうしばらく、ここで仕事を頑張ってみようかなと思い、最近は資格試験の勉強を始めて、正社員を目指してるんです。体の冷えを感じなくなったので、カフェで長時間勉強をすることもありますよ」

 「夏の冷え」を漢方で改善した、江美さんのエピソードでした。

3-1.漢方で「冷えにくい体」を目指す!

 「冷えた体を内側から温めたい」「冷えやすい体質を根本から変えたい」そんな方には、漢方薬がおすすめです。

 漢方医学は、体のバランスを整えて自然治癒力を高めることで、体の内側から健康を目指すための学問。自然由来の医薬品として、漢方薬は医療現場でも使われています。

 また、漢方医学では体の冷えを2つに分け、自覚症状のある「冷え症」と、体質的な「冷え性」と考えます。「冷え」に使われる漢方薬は、外環境が原因で冷えた体(冷え症)を温めるだけでなく、根本的な冷えの原因や冷え体質の改善を目指すため、慢性的な冷え(冷え性)で悩む方にも最適といえるのです。

 それでは、体の冷えに使われる代表的な漢方薬をいくつかみてみましょう。

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):体力がなく、冷え症で貧血気味の方に
エネルギーや血、水分の巡りを改善。体力と気力を補い、元気を取り戻すのを助けます。

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):冷え症で、特に手足の冷えが強く、あまり体力がない方に
体を温め、熱を作る手助けをします。体の内部にもはたらき、冷えによる諸症状を改善する効果も。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):女性の悩み(月経異常や冷え症など)がある方に
血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで、足腰の冷え症や生理不順を改善します。

 漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.夏の冷房に負けない体で、灼熱の夏を元気に乗り切る!

 夏場は外気による暑さ対策だけでなく、室内での冷房による寒さ対策も必要になります。冷房で冷えた室内では、ストールなどで首周りを温めることも、冷え対策にいいでしょう。

 温かい食べ物を選んだり、ぬるま湯にじっくり入浴したり、日々の生活を少し意識するだけでも、夏の冷えから体を守ることはできます。さらに、内側から体質改善を目指したい方は、専門家の選ぶ「あなたに合った漢方薬」を試してみるのもいいかもしれません。

夏バテで食欲不振……春から10キロも痩せていた!? 育児と家事に追われる42歳女性が「胃腸の疲れ」を改善した方法

 セミの鳴き声も聞こえ、いよいよ夏本番となりました。このような蒸し暑い日が続くと、「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」などといった「夏バテ」による体の不調を訴える方が増えますよね。

 日本の夏は、暑くて湿度が高いのが特徴。この気候は人の体にさまざまな負荷をかけますが、中でも影響を受けやすいのは「胃腸」です。そこで今回は「夏の胃腸疲れ」の原因と対策について、薬剤師が解説します。

1.夏の食欲不振で10キロ減……胃痛に襲われ、肌荒れも気になる!

 今回ご紹介するのは、夏の胃腸疲れに悩む幸子さん(仮名)42歳のエピソードです。猛暑のため体がだるくて食欲が出ず、夏バテ気味なのだとか。

「食欲はないのですが、夏は脱水症状にならないようにと、水分は意識してとっています。若い頃からカフェ巡りが好きなので、育児と家事の合間に喫茶店に行き、夏は冷たいカフェラテやミルクティを飲むのが唯一の楽しみですね」

 幸子さんは、幼稚園に通う4歳、小学4年、6年の3人の男の子を持つ母親。小学校は夏休みに入り、長男と次男のため朝早くから弁当を作り、部活動に送り出します。帰ってきてからは、夕方から始まる塾の夏期講習に車で送迎する……そんな忙しい日々を送っているとか。

「三男のお世話もしながら、家事はそのスキマ時間でこなさなければいけません。毎日、家事と育児でヘトヘトなので、甘くて冷たいものが飲みたくなるんです。家でもガムシロップをたっぷり入れたアイスコーヒーを、1日に3杯は飲みますね。甘いアイスコーヒーやカフェラテ、それにミルクティでおなかは十分満たされるし、無理に食事をとらなくても済むんです」

 ところが、幸子さんは急に軽い胃痛に襲われたり、胃の不快感で目覚めたりと、明らかに胃腸の異常が起こるようになったといいます。

「食事はほとんどとれてないのに、おなかの調子もよくなくて、下痢症状まで出るようになりました。そのせいもあって、どんどん体重が減ってしまい、先日久しぶりに体重計に乗ったら、春から10キロも痩せてました。それに、このところ肌荒れも気になります。胃腸の調子がよくなれば、これらの悩みも解決しそうなのですが……一体、どうしたらよいのでしょうか?」

 夏バテは、疲れやすさや倦怠感など、夏の蒸し暑さからくる不調の総称。特に胃の調子が悪い、食欲がないなど、胃腸の不調からくる症状が多くみられます。

 夏バテの主な原因は、「自律神経の乱れ」とされていて、体温を調節するのに重要な自律神経が暑さのせいでうまく機能せず、胃腸機能や体全体のバランスを崩してしまうのです。

 また、冷たい飲み物や食べ物によって体が冷えるのも、夏の不調の原因。胃腸の「冷え」は血管を収縮させて血流を悪くし、胃腸の動きも鈍くなるので、「食欲不振」や「胃もたれ」「下痢」などといった不調を引き起こすとされています。

3.夏の胃腸疲れには漢方がおすすめ

 「自分が倒れてしまったら家族に迷惑がかかる」と思い、しっかり食べ、体力を取り戻したいと考えていた幸子さんは、たまたま「湿気と暑さのせいで、胃腸の疲れを感じる人が増えている」というネット記事を見つけます。

 その記事で胃腸の疲れや季節性の不調は、漢方で体質改善するのがおすすめだと知り、さっそくネットで検索し、漢方を頼めるサービスを利用してみました。そこで、夏の過酷な熱と湿気によって胃腸がダメージを受けやすいことや、体の冷えが胃腸の疲れを助長させていると指摘されたそう。

 また、そのネットサービスの薬剤師から「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬を勧められ、さっそく飲み始めたところ、次第に食欲不振は改善。幸子さんは「肌のハリとツヤも戻って、気分も晴れやかに。最近は、子どもと一緒にスイミングスクールに通うほど、体調がよくなりました」と、笑顔で話してくれました。

3-1.漢方で弱った胃腸を元気にする

 「夏の蒸し暑さで食欲がない」「胃腸が疲れて元気が出ない」といった幸子さんのような悩みを持つ方には、漢方薬がおすすめ。自然由来の漢方薬は、食欲不振の改善も期待できます。

 夏バテに限らず、漢方薬は、繰り返す胃腸の不調を体の内側から改善する効果が医薬品として認められています。自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれており、体質改善によって心と体を整えることも特徴。幸子さんのように日々忙しい方も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるのではないでしょうか。

・五苓散(ごれいさん):口がよく乾き、むくみやめまい、下痢症状などがある方
湿気や飲酒などが原因で体に溜まった余分な水を、体の外に出してくれます。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):だるくて疲れやすく、食欲不振の方
エネルギーを補い、胃腸の消化吸収機能を整えて、病気に対する抵抗力を高めます。

・安中散(あんちゅうさん):冷え性で痩せ型、ストレスからくる胃痛がある方
胃の痛みや炎症を鎮め、胃酸を中和する健胃作用があります。

 ただし漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.元気な胃腸で夏バテを予防しよう!

 暑い日は、冷たい飲み物を飲んだり、冷房がキンキンにきいた部屋で過ごしたくなったりするもの。しかし、これでは暑さと湿気で弱った胃腸に、ますます負担をかけてしまいます。室内環境に気をつけるなど、体を冷やしすぎないようにして、胃腸に疲れを溜めない規則正しい生活を心がけましょう。

 このような予防策でも改善がみられなかった方は、漢方薬を試してみることもおすすめ。万全の体調で夏を楽しみましょう!