【薬剤師監修】それって逆流性食道炎かも? 放置するとキケンな胸やけ・げっぷ・長引く咳

 「何となく胃が疲れる」「げっぷが出る」「胸がむかつく」などの違和感にお悩みではありませんか? また、これらの症状を、歳のせいにして見すごしていませんか? もしかしたらそれは、逆流性食道炎という病気かもしれません。食生活の乱れや食べすぎ、飲みすぎで、胃が悲鳴をあげているサインの可能性があります。今回は、逆流性食道炎について、薬剤師の相田彩氏に症状や原因、改善策などを解説してもらいました。

1. 胸やけは逆流性食道炎の症状かも?

 逆流性食道炎とは、胃酸を含めた胃の内容物が逆流してしまい食道に炎症を起こす病気。健康な方でも胃酸が逆流することはありますが、短時間であれば問題にはなりません。しかし、慢性的に逆流が起こる場合は注意が必要です。胸がじりじりする、胸が痛い、胸が焼けるような感じがする、胸がつかえるなどの胸やけの症状が出ることがあります。

 また、長引く咳、げっぷ、胃に何かが詰まった感じがすることもありますし、胃酸によって食道が刺激されて、食道炎などの不快な症状がみられる場合もあります。

2. 逆流性食道炎の原因

 食事などから摂取したものを消化するために、胃では胃酸が分泌されます。通常、胃の内側は強い胃酸に耐えられるように粘膜で守られていますが、食道の粘膜は胃酸に対する防御機能が弱いため、逆流してきた胃酸によって刺激されると炎症が起きてしまうのです。これが逆流性食道炎の仕組みです。

 胃酸の逆流は、ストレスや暴飲暴食、喫煙、アルコール、脂っこいものを好む食生活などによる過剰な胃酸分泌、冷えや過労、加齢による胃腸の働きの低下が原因となることもあります。また肥満も、この疾患を悪化させてしまう原因の一つです。

 さらに、早食いの方や、姿勢が前かがみになる方も要注意。ベルトや服でおなかを締め付けすぎるのもリスクになり得ます。

3. 受診の目安

 症状が自然に改善されるときは経過を見てもいいですが、症状が続く場合には受診も検討してください。酸っぱいものが込み上げてくる、苦いものが上がってくる、胸がじりじりする、胸が痛い、咳が続く、おなかが痛い、膨満感がある、胸が苦しい、喉が詰まるなどの症状が続く場合には医療機関に相談しましょう。

 また、吐血や真っ黒な便が出るときは、すぐに内科や消化器内科などを受診してください。

 軽い逆流性食道炎の場合は、生活習慣の改善などで自然と軽快することもあります。しかし、場合によっては治療が必要になるケースも出てきます。逆流性食道炎の診断には、問診で症状の聴取を行うこともありますが、内視鏡で検査を行う場合もあります。

4‐1. 生活習慣の改善

 タバコ、アルコール、コーヒー、チョコレート、炭酸飲料、刺激物などの摂りすぎには注意。高脂肪食の摂りすぎは控えて、肥満にならないようにも気をつけてください。

 早食い、食べすぎなどの食生活をあらため、食後はすぐに横にならない、寝る前の食事は避けることも重要です。また、仕事や畑仕事などの際、長時間の前かがみの姿勢はやめましょう。

4‐2. 薬物治療

 逆流性食道炎の治療として、胃酸を抑える薬剤を使用することがあります。H2受容体拮抗薬は、胃酸の分泌を抑制することで胃酸から胃を守り、痛みや胸やけなどの症状を緩和させる薬剤です。さらに強力に胃酸を抑制させる場合、プロトンポンプ阻害薬(PPI)と呼ばれる薬剤を用いることも。

 また、胃の動きを改善させる薬や、胃腸の動きを良くする薬、胃の粘膜を保護する薬、胃酸を中和させる薬などを使う場合もあります。

4‐3. 漢方薬

 胃酸が逆流しやすいとお悩みの方は、漢方薬の活用もおすすめです。胃酸の逆流による不調の改善には、「胃腸の消化機能を回復させる」「自律神経のバランスを整えて、ストレスが原因の胃酸分泌を軽減する」「体を温めて、胃の働きを改善する」といった働きを持つ生薬を含む漢方薬を選びます。

 消化吸収を助けて酸素や栄養を全身に届けたり、水分バランスを整えて老廃物を排出したりする作用で、心と体全体を元気にしていきます。

 漢方薬は、西洋薬のような対症療法ではなく、根本からの体質改善が目指せるので、不調を治すだけでなく、不調のない体に近づけることもできます。

・安中散(あんちゅうさん)
 胃痛、腹痛のある方に向いている漢方薬。胃腸を温め、痛みを抑えるとともに、胃酸の分泌を抑えることで逆流性食道炎をはじめ、胃炎、胃酸過多、胸やけなどに用いられます。
・六君子湯(りっくんしとう)
 胃腸が弱くて、体力が中程度以下の方に向いている漢方薬。胃腸の働きを高めるとともに、胃の中に停滞している「水」を改善させて消化機能を良くする処方です。おなかがピチャピチャ鳴る場合にも用いられます。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
 胃腸の不調に幅広く使用される漢方薬。どの体質でも使えますが、おなかがゴロゴロして、下痢気味の方に向いています。みぞおちのつかえを取り去ることで、神経性の胃炎やストレス性の症状にも効果があります。

 漢方薬は、逆流性食道炎という病気を治すものではなく、そのような症状にならないように体質を改善するものです。そのため、症状や体質によって使用する漢方薬はそれぞれ異なります。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

5. 腹八分目で健康に過ごしましょう

 逆流性食道炎は、生活習慣や食事など、普段の生活で少し気をつければ予防できる場合もあります。毎日の食事では、栄養のバランスが偏りすぎないように注意し、刺激物や高脂肪食、香辛料などの摂りすぎを避けることが大切です。また、食事は満腹になるまで食べず、腹八分目を心がけてみてください。まずは生活を見直すことから始めてみましょう。

薬剤師・相田 彩
昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。

【薬剤師監修】歯を磨いてるのに臭うのはなぜ? 口臭の根本原因と対策を解説

 歯を磨いているのに、口の臭いが気になることはありませんか? 口臭は、デリケートな悩みなので、なかなか人には相談できないかもしれません。歯を磨いたり、マウスウォッシュをしたりしても口臭が気になる場合は、ほかに原因があることも。自分では関係ないと思っていたことが、意外と口臭とつながっていることもあるのです。今回は、口臭の原因や対策について、薬剤師の相田彩氏に紹介してもらいました。

1. 口臭の意外な原因

 口臭の原因は、歯はもちろんですが、ほかにもいろいろあります。ホルモンのバランスや、唾液の減少、ストレス、歯や口以外の疾患、胃腸の不調が関係していることもあるのです。

1‐1. 歯周病や虫歯、古い詰め物など

 口臭の原因として、まず挙げられるのが歯周病や虫歯。また、治療で入れた古い詰め物などが傷ついたり腐ったりしていると、そこに食べ物のカスがたまって口臭につながることも。さらに、口内炎や扁桃炎、咽頭炎といった口腔の炎症によって起こる場合もあります。

1‐2. ホルモンバランス

 口の中の清潔を保つ唾液の分泌量が減ると、細菌が増殖して口臭が発生しやすくなります。唾液の分泌量は、ホルモンの影響を受けやすく、特に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量に左右されやすいともいわれているのです。また、自律神経の乱れや加齢も口臭の原因に。

1‐3. ストレス

 ストレスによっても唾液の分泌量が減るといわれており、口臭が発生しやすくなります。リラックスしているときと比べ、ストレス状態では唾液の分泌は3割程度も減少するそうです。なるべく、リラックス時間や休憩時間を作るように心がけましょう。

1‐4. 鼻や喉などの呼吸器の病気

 鼻炎や喉の炎症、副鼻腔炎などの呼吸器の疾患によっても口臭は起こります。鼻水が喉に溜まると、ドロドロと粘度が増し、臭いを発することがあるのです。また、鼻が詰まると口呼吸をするようになり、結果として、口臭の原因となる歯垢や舌苔を増殖させてしまいます。

1‐5. 消化管の炎症

 胃や食道などの消化管上部にがんや潰瘍などがある場合にも口臭が発生する場合があります。これは、タンパクの壊死による臭いが口臭につながるからです。しかし、がんなどの病気が原因の場合は、症状がかなり進行してからです。

 口臭を予防するには、歯磨き以外にもさまざまな方法があります。予防・対策として、以下を生活習慣に取り入れてみてください。

2‐1. 唾液の分泌量を増やす

 起床時や空腹時、緊張が続いたときなどは、唾液の分泌量が少なくなり、口腔内に細菌が増殖して口臭が発生しやすくなります。唾液の分泌を増やすために、水分をこまめに摂る、うがいをする、ガムを噛むなどを行ってみましょう。

2‐2. 鼻呼吸を意識する

 口呼吸をしていると、口の中が乾燥して唾液が少なくなってしまいます。また、口呼吸は浅い呼吸になりやすく、自律神経を乱すことにもつながりかねません。

 自律神経が乱れて交感神経が優位になりすぎると、免疫機能も低下して、さらに雑菌が増殖しやすくなります。できるだけ、鼻呼吸を意識しましょう。

2‐3. 定期的な歯科検診・治療を行う

 自覚症状がないときや、軽い虫歯くらいでは、なかなか歯科医院にはかかれないかもしれません。しかし、歯垢が付着してしまうと、自分では落とせなくなるだけでなく、虫歯を進行させてしまうことにもつながります。口腔内を清潔に保つためにも、定期的に歯科検診に行きましょう。

3. 口臭は漢方で根本から改善

 自分でできる対策をしても口臭が気になるときは、漢方薬の活用もおすすめです。

 口臭の改善には、「水分の循環を改善して唾液分泌を増やす」「自律神経を整えて、唾液を出やすくする」「血流を改善して胃腸の働きをよくし、消化不良を改善する」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。

 漢方薬は口臭の根本改善を目的としているので、いつも口臭に悩まされている方には特におすすめです。

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
 胃に炎症がある場合は、胃の熱を冷ます漢方薬がおすすめです。ストレスやイライラなどの神経症状や、胃炎にも使われます。

・排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
 歯茎の中に溜まった膿を出し、炎症を抑える効果が期待できます。歯茎の赤みや炎症、腫れを改善し、歯槽膿漏や歯肉炎にも使用されます。

・六君子湯(りっくんしとう)
 「気」を補い消化機能を高めることで、胃に溜まった水を取り除く作用があります。悪心、嘔吐、胃炎、胃もたれ、食欲不振など消化器系疾患に用いられます。

 漢方薬は、配合されている生薬によって、どこに、どのように作用するかが違います。また、体質や症状によっても使用される漢方が異なります。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

4. 口臭は原因に合わせて対応しよう

 口臭の原因は、虫歯や歯周病だけでなく、心理的なもの、生理的なものなどさまざま。そのため、鼻呼吸を意識する、定期的に歯科医院へ行く、唾液の分泌を増やす工夫をするなどの習慣を生活に取り入れることも大切です。また、漢方薬という選択肢も考えてみましょう。

薬剤師・相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】耳鳴りはストレスで起こる? 症状や原因、軽減方法を解説

 耳鳴りが急に起こって、ストレスを感じたことのある人もいるのではないでしょうか。タイミング悪く運転中や仕事中などに耳鳴りがすると、集中力が削がれてしまい困りますよね。

 耳鳴りはストレスや加齢などさまざまな原因で起こりますが、原因がはっきりしない場合も少なくありません。今回は耳鳴りの種類や主な原因、耳鳴りを和らげるために大切なポイントなどを解説します。

1.耳鳴りの種類と症状

 まずは、耳鳴りの種類や主な症状について解説します。

1‐1.生理的耳鳴

 静かな部屋で感じる「しーん」という耳鳴りを「生理的耳鳴(せいりてきじめい)」と呼びます。これは生理的な反応なので、特に心配はいりません。

1‐2.自覚的耳鳴

 自分にしか聞こえない耳鳴りを「自覚的耳鳴(じかくてきじめい)」といい、耳鳴りで悩んでいるケースの大半が自覚的耳鳴だといわれています。中耳炎やメニエール病、高血圧、ストレス、加齢などが原因です。

1‐3.他覚的耳鳴

 血流の音や耳のまわりの筋肉のけいれんなど、体内で生じた音が原因となる耳鳴りを「他覚的耳鳴(たかくてきじめい)」と呼びます。聴診器などを用いると、他者にも聞こえるタイプの耳鳴りです。

2.耳鳴りの原因

 耳鳴りの原因はさまざまですが、具体的には次のような要因が知られています。

<耳鳴りを引き起こす要因>
・加齢
・ストレスや疲労
・高血圧
・薬の副作用
・聴覚過敏
・耳の病気(中耳炎・メニエール病・突発性難聴など)

 加齢は耳鳴りの主要な原因の一つ。内耳の蝸牛という組織の細胞が老化するために耳鳴りが起こるのです。

 また、ストレスや疲労などにより自律神経のバランスが崩れて、耳鳴りなどの不調が生じることも。なお、メニエール病や突発性難聴は、ストレスが引き金になり得ることが知られています。

 耳鳴りの症状でお困りの人は、次の3つのポイントをおさえましょう。

3-1.生活習慣を整える

 十分に睡眠を取り、規則正しく食事を摂るなど、基本の生活習慣を見直していきましょう。自律神経のバランスが崩れると耳鳴りが悪化する可能性があるので、健康的な生活を送って自律神経を整えていくことが大切です。

3-2.ストレスを溜め込まない

 ストレスが原因で耳鳴りが起こったり、悪化したりする場合があるため、できるだけストレスを溜め込まないことが耳鳴り対策として重要です。

 また、耳鳴りを気にしすぎないことも大切。耳鳴りのことばかりに意識を集中させていると、ますます気になってしまいます。気持ちを落ち着かせたり、しっかり休んで体力を回復させたりしましょう。

3-3.不安な場合は耳鼻科へ相談!

 耳鳴りの悩みを1人で抱え込んでいると、ストレスでさらに耳鳴りが悪化する恐れもあります。耳鳴りが気になる場合には、耳鼻科の受診も検討してみてください。

 耳鼻科の診察では、問診や耳の検査などを行います。耳鳴りが長期化していたり、日常生活に支障をきたしたりする場合には、我慢せず医師に相談しましょう。

4.耳鳴りの症状改善には漢方もおすすめ

 耳鳴りの症状を和らげるには、漢方薬もおすすめ。漢方薬は、耳鼻科での治療にも使われていて、「耳鳴り」に効果が認められているものもあるのです。

 耳鳴りの改善には、「血流をよくして内耳や神経の機能を回復する」「水分の循環をよくして内耳のむくみを改善する」「自律神経を整えてストレスによる耳鳴りを改善する」などの作用のある生薬を含む漢方薬を選びます。

 漢方薬は耳鳴りの根本改善を目的としますので、「耳鳴りが止まらない」と悩む方には特におすすめです。毎日飲むだけなので、無理せず続けることができますよ。耳鳴りケアの選択肢として、漢方薬を取り入れてみてはいかがでしょうか。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):胃腸が弱く、冷えがある方の耳鳴りやめまい、頭痛などに用いられます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):比較的体力が乏しく、冷えや貧血などのある方の耳鳴り、めまいなどに使用します。

 漢方薬を選ぶときに大切なのは、自分の状態や体質に合ったものを見極めること。適した漢方薬を選ばないと十分な効果を感じられず、場合によっては副作用が生じることもあるので注意が必要です。しかし、たくさんの漢方薬から自分に合ったものを見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに相談するのがおすすめ。漢方に精通した薬剤師が、AIを駆使してあなたにぴったりな漢方薬を見極めてくれますよ。お手頃価格で自宅に郵送してくれるので、とても便利です。

あんしん漢方

5.耳鳴りを正しく知って、対処しよう!

 耳鳴りは加齢やストレス、耳の病気などさまざまな原因によって起こります。耳鳴りを和らげるには、食事や睡眠など基本的な生活習慣を整え、ストレスを溜め込まずにゆっくり静養することが大切です。

 また、耳鳴りが長引いて不安な場合には、原因疾患がないか調べるためにも病院で診てもらいましょう。

 さらに、漢方薬で根本的に耳鳴りをケアしていくのもおすすめです。薬剤師などの専門家に、気軽に相談してみてくださいね。耳鳴りの不安を解消して、健やかな毎日を送りましょう。

薬剤師・竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

【薬剤師監修】放置しちゃダメ! 耳の病気のリスクが高くなる「ドロドロ鼻水」とは?

 耳が聞こえにくい、耳の調子が悪いなどの症状がある方は、副鼻腔炎(蓄膿症)に注意が必要です。副鼻腔に鼻水や膿(うみ)が溜まっていると、次第に圧迫されて細菌が耳にうつり、耳の中で変な音がする、耳が聞こえにくい、耳の気圧が調節できないなどの症状があらわれます。このような症状を放っておくと、難聴のリスクが高まる可能性もあるとのことで、今回は、副鼻腔炎の症状やリスク、対処法について薬剤師の相田彩氏に紹介してもらいました。

1.副鼻腔炎とは

 副鼻腔炎とは、鼻のまわりにある「副鼻腔」と呼ばれる、左右対称の8個の空洞が何らかの原因で炎症を起こしている状態です。

1‐1.副鼻腔炎の種類

 副鼻腔炎には、「慢性副鼻腔炎」「急性副鼻腔炎」「好酸球性副鼻腔炎」「副鼻腔真菌症」があります。

1‐2.副鼻腔炎の症状

 慢性副鼻腔炎では、鼻づまり、黄色いねばねばの鼻水が出る、頭痛、副鼻腔の痛み、口臭、鼻水が喉に流れるなどの症状があらわれます。また、急性副鼻腔炎ではこれらに加えて、発熱が起こることも。急性副鼻腔炎に比べて、慢性副鼻腔炎のほうが症状は和らいでいることが多く、発熱もあまりありません。

 好酸球副鼻腔炎は、鼻の中に多数のポリープができるのが特徴。嗅覚の低下、咳、痰などの症状が起こる場合もあり、それ以外は慢性副鼻腔炎と同じ症状です。

 副鼻腔真菌症では、鼻水、鼻づまり、痛みのほかに出血がみられることがあります。

1‐3.副鼻腔炎の主な原因

 急性副鼻腔炎の原因は、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染や、細菌感染など。また、花粉症などでアレルギー性鼻炎が続いている場合に、炎症が副鼻腔まで広がることで急性副鼻腔炎になることもあります。

 慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎が悪化したり、繰り返されたりすることで起こります。 繰り返す副鼻腔炎の原因には、胃腸機能の低下や水分代謝の乱れ、冷えや季節の変動による免疫機能の低下などが考えられます。

 また、好酸球副鼻腔炎の原因は、はっきりとわかっていません。

 副鼻腔炎真菌症とは、細菌ではなく、真菌(カビ)が副鼻腔内に入り込んで炎症を起こすものです。真菌は常在菌ですが、高齢者や抗生剤、抗がん剤の長期使用などで免疫機能が低下している場合になりやすくなります。

 風邪をひいて、急性副鼻腔炎になってしまうことはよくあります。早めに受診して抗生剤を飲むなどの対応をすると、多くの場合は早くよくなるでしょう。

 しかし、放置したり、症状を繰り返したりして、長引いてしまうと、慢性副鼻腔炎になってしまいます。慢性副鼻腔炎になると、急性副鼻腔炎とは違う種類の抗生剤を長期間飲むこともあり、それでも治らない場合には手術をしなければなりません。

 また、放置してしまうと、副鼻腔炎が原因で中耳炎や目の合併症、ひどい場合には脳の合併症につながることもあります。そうならないためにも、副鼻腔炎は慢性化させないことが大切です。

 風邪がなかなか治らなかったり、ドロドロの鼻水が続いていたりするなどの症状があれば、早めに受診しましょう。

3.副鼻腔炎の予防方法

 副鼻腔炎を予防するには、鼻づまりや鼻水の症状を軽視せずにきちんと対処することが大切です。以下に示す予防方法を普段から心がけ、対策を行いましょう。

3‐1.鼻のかみ方に気をつける

 鼻を力任せに強くかむ人は、片方ずつやさしくかむようにしましょう。力任せにかむと、鼻の中が傷ついたり、出血しやすくなるので中耳炎の原因になります。また、両方の鼻を一度にかむと、ウイルスや細菌が奥に押し込まれて副鼻腔炎になることも。

3‐2.風邪をひいたら無理しない

 風邪をひいたら、まずは十分な休養と睡眠をとることが大切です。無理をして風邪をこじらせると、抵抗力も落ち、副鼻腔炎になりやすくなります。

3‐3.虫歯を放置しない

 副鼻腔炎は、まれに虫歯や歯周病が原因で起こる場合もあります。これは、歯の根元にある副鼻腔に炎症が伝わってしまうからです。そのため、虫歯は放置せずにしっかり治療しておきましょう。

3‐4.普段の食事から糖分をとりすぎない

 副鼻腔炎には、「ヒスタミン」という物質も関わっていると考えられています。ヒスタミンでリンパの流れや血流が悪くなり、鼻の粘膜の抵抗力が低下することが原因です。糖分の過剰摂取がヒスタミンの産生につながるので、日常の食事では糖分の摂取量に注意しましょう。

 副鼻腔炎で悩む方には漢方薬もおすすめです。漢方薬には「副鼻腔炎」「鼻づまり」などに効果が認められているものがあります。

 副鼻腔炎に対しては、「血流をよくして鼻の粘膜を強くする」「鼻の粘膜の炎症を和らげる」「水分の循環をよくして副鼻腔炎の原因となる鼻水を改善する」「消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める」といった働きの漢方薬を選びましょう。

 また、漢方薬は自然由来の治療薬として、副鼻腔炎の症状の回復だけでなく、心と体全体の体質を根本改善することを得意としています。

<副鼻腔炎におすすめの漢方薬>

・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
 鼻づまり、慢性副鼻腔炎に使われる漢方薬です。体力が中等度以上で、濃い鼻水が出て、熱感や痛みがある場合に向いています。

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
 葛根湯に、気の流れをよくし頭痛を解消したり、鼻の通りをよくしたりする辛夷と川芎を加えた処方です。鼻づまりや慢性副鼻腔炎などに効果があります。比較的体力がある方に向いています。

 副鼻腔炎といっても、体質や種類によって、どのような生薬を用いれば効果的なのか悩むことがあるかもしれません。

 また、漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方(オンラインAI漢方)

5.自然治癒を期待せず、早期に治療しましょう

 ただの鼻づまりや鼻水はよくあることですが、放置し続けて慢性副鼻腔炎になると、さらに怖い合併症になる可能性も出てきます。鼻の調子がおかしいなと感じたら、注意深く様子をみて、副鼻腔炎の疑いがある場合は早めに対処しましょう。

薬剤師・相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。 総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】疲れやすい原因は生活習慣にあった! バテない体をつくる3つの方法

 特に疲れることをしたわけでもないのに、最近なんだかすぐにバテてしまう……そんなふうに悩んでいませんか? もしかすると、無意識のうちに疲れやすくなる生活を送っているのかもしれません。疲れてしまって、好きなことができないようでは寂しいですよね。今回は、すぐにバテてしまう原因とその対処法を薬剤師の中山歩実氏に紹介してもらいました。

1.体力がなく、疲れやすくなる原因とは?

 女性の体力のピークは、なんと14歳。年齢とともに体力が衰えていくことに加えて、生活のなかで疲れやすい要因をつくってしまっては、ますます体が疲れやすくなってしまいます。すぐにバテる原因は生活習慣にあるかもしれません。思い当たることがあれば、改善していきましょう。

1‐1.睡眠の質低下

 睡眠の質が低いと、体力をスムーズに回復できません。夜遅くまでスマホやパソコンを操作していたり、テレビを見たりしていませんか? 目に強い光が当たっていると、体は「まだ日中だ」と勘違いします。その結果、寝るためのホルモンであるメラトニンをつくれなくなるのです。

 白い光の照明、スマホなどの電子機器が発する光は、睡眠の質を低下させてしまいます。寝る数時間前からは間接照明にする、入浴でリラックスするなど、眠りに入りやすくなるように工夫しましょう。

1‐2.運動不足

 「疲れやすいから運動はしないほうがよい」と考えている方もいるかもしれません。ですが、慢性的に運動不足の状態だと、少しの活動ですぐに筋肉が疲れてしまったり、心臓や肺の働きが弱まってしまったりして、疲れやすくなってしまいます。元気に過ごすためにも、ある程度の筋肉・体力をつけましょう。

1‐3.栄養・エネルギー不足

 元気に活動するための栄養やエネルギーが不足していれば、すぐにバテてしまいます。過度なダイエットをしていたり、食事をとらずにスイーツばかり食べていたりしていませんか? 食事の量だけでなく、内容にも気をつけていきましょう。

 ちょっとしたことで疲れ切ってしまわないよう、バテない体づくりをしましょう。そのためのポイントを3つご紹介します。

2‐1.適度な全身運動をする

 からだ全体を動かす「全身運動」をしてみませんか? ただ、いきなり運動をしたほうがよいといわれても、「体力がないのに運動なんかできない」と不安になってしまいますよね。いきなりランニングを始めても、疲労困憊になって続かないでしょう。

 まずは、出勤のときに1駅分歩く、駅では階段を使うなど、簡単なことから始めるのが長続きのコツです。慣れてきたら、ヨガ教室に通ったり、縄跳びやサイクリングを取り入れたりと、本格的な全身運動に移るとよいでしょう。

2‐2.下半身の筋トレをする

 筋力に自信がなく全身運動に抵抗がある方は、筋トレから始めてもよいかもしれません。筋トレと聞くと腹筋や背筋をイメージするかもしれませんが、一番効率的なのは下半身のトレーニングです。

 太ももやお尻の筋肉は体のなかでも大きい部類のため、トレーニングで体力向上の効果が得られやすいことがわかっています。まずは、自宅でも簡単に取り入れられるスクワットをやってみましょう。

2‐3.バランスのよい食事をする

 必要な栄養素を不足なくとれるよう、食事のバランスを整えましょう。特に、ダイエットで食事量を減らしている方、ベジタリアンやヴィーガンなどの食スタイルをとっている方は、タンパク質が不足している可能性が高いです。肉や魚のほか、豆腐やたまごなど、タンパク質が豊富に含まれている食品を積極的にとるように心がけましょう。

 午後に眠気や疲れ、集中力の低下がってつらいという方は、ランチに糖質をとりすぎているのかもしれません。糖質が多い食事は、血糖値を急激に上げます。その後、血糖値が急激に下がることで、眠気や疲労感につながるのです。

 丼やパスタなどの一品料理をやめたり、スイーツは糖質少なめのものにしたりするなどの工夫をしましょう。一品料理でも、お蕎麦は低GI食品で血糖値の動きがゆるやかなので、眠気や疲労感が出にくいといわれていますよ。

 バテにくい体づくりには、どうしても時間がかかります。今すぐに疲れを改善したい方には漢方薬がおすすめです。

 漢方薬は、「肉体的な疲れ」に対して足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能をよくして必要なところに栄養を届け、根本から肉体の疲れやだるさの改善を目指すことが可能です。

 また、精神的なストレスによる疲れには、「ストレスで乱れた自律神経を整える」「睡眠の質を上げてストレスを改善する」などの作用のある漢方薬を選びます。漢方薬は疲れの原因を根本から改善するため、バテにくい体を手に入れられます。

<バテやすい方におすすめの漢方薬>

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きが衰えて、疲れを感じている方
「気」を補充することで、疲労を回復し気力を充実させます。

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):疲労や倦怠感だけでなく、貧血も気になる方
「気」「血」を補い、疲労回復をサポートします。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質に合うものを選ぶのが大切です。合わないと、効果を感じられないだけでなく、副作用ばかりを感じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみましょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

4.疲れにくい体づくりで元気に過ごせる毎日を手に入れよう

 今回は、体が疲れやすい原因とその対策についてご紹介しました。日常生活での何気ない習慣が疲れやすさの原因かもしれません。生活習慣を見直して、疲れにくい体づくりをしてみましょう。体づくりのサポートには、専門家に相談して、漢方薬を活用することもおすすめです。

薬剤師・中山歩実
大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当している。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信を行う。

【薬剤師監修】頭皮のかゆい! 自宅でできる簡単セルフケアと、病院受診の目安は?

 「頭皮にすぐブツブツやかゆみが出てしまう……」「シャンプーを変えても頭皮トラブルが改善しない」といった頭皮トラブルに悩む女性は少なくありません。皮脂が詰まったり頭皮が乾燥しすぎたり、さまざまな原因で起こる頭皮湿疹。セルフケアも大切ですが、病院で診てもらったほうがいいケースもあるので注意が必要です。

 今回は頭皮湿疹の原因や、頭皮の環境を整えるためにおすすめの方法を薬剤師の竹田由子氏に紹介してもらいました。病院受診の目安を押さえつつ、日々のセルフケアで理想的な頭皮環境を目指しましょう。

1.頭皮湿疹の原因

 頭皮湿疹の主な原因を解説します。

1-1.脂漏性湿疹

 脂漏性湿疹とは、フケや皮膚の赤みを伴う湿疹のこと。皮脂分泌の多い頭皮や髪の生え際などに起こりやすく、軽いかゆみが出る場合も。セルフケアで改善するケースもありますが、慢性化すると症状が悪化する場合もあるので注意しましょう。

1-2.皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)

 皮脂欠乏性皮膚炎とは、皮膚が乾燥して肌の表面にある角質層が剥がれ、肌のバリア機能や潤いが低下するタイプの皮膚炎のこと。気温が下がって空気が乾燥しやすくなる冬場に多いといわれています。予防には、保湿クリームを塗ったり部屋を加湿したりするのが効果的です。

1-3.アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は、かゆみをともなう湿疹が慢性的に悪化・改善をくり返す皮膚炎。乾燥やバリア機能にトラブルがある状態の皮膚に、アレルギー反応やさまざまな刺激が加わると、アトピー性皮膚炎を発症すると考えられています。炎症を抑える適切な治療とスキンケアの徹底が、基本的な対策法です。

1-4.膿痂疹(のうかしん)

 膿痂疹(のうかしん)は黄色ブドウ球菌、連鎖球菌などによる皮膚の感染症で、黄色っぽいかさぶたや水疱ができます。かゆみを伴い、耐えられず引っ掻いてしまうと、さらに感染部分が広がって悪化してしまうので要注意。膿痂疹が疑われる場合は、病院で適切な抗生物質やかゆみ止めを処方してもらい、治療しましょう。

2.自己判断はNG! 病院受診の目安

 頭皮に軽い赤みやかゆみがある程度なら、まずセルフケアで様子を見ましょう。しかし、強いかゆみや炎症、出血、膿などがある場合は皮膚科の受診が必要です。

 頭皮湿疹の背景に、アトピー性皮膚炎のように治療を要する疾患が隠れている場合があります。また、脂漏性湿疹などは放置すると慢性化する恐れも。気になる症状がある人は、早めに皮膚科医へ相談してください。

 頭皮環境をよくするには、日々のセルフケアや生活習慣が重要です。ここでは、毎日気軽に継続できる頭皮環境の整え方を解説します。

3-1.ドライヤーのかけ方を工夫する

 ドライヤーのかけ方を工夫すると、頭皮に対する熱ダメージを軽減できます。乾燥を避けるため、ドライヤーの温風は頭皮に長時間あてないように注意しましょう。

 ドライヤーをかける前にタオルドライで余分な水分を吸収しておくと、ドライヤーを短時間で済ませられるのでおすすめ。また、ドライヤーの吹き出し口は髪や頭皮から10cm以上離すように意識しましょう。

3-2.皮膚のターンオーバーを促す

 肌のターンオーバーを促すためにも、規則正しい生活を送ることが大切。ターンオーバー、つまり新たな皮膚が生まれて古い皮膚が剥がれ落ちる新陳代謝のサイクルは、生活習慣の影響を受けやすいことが知られています。

 睡眠不足や栄養の偏り、ストレスなどはターンオーバーを乱すので要注意。良質な睡眠をとり、ビタミンやたんぱく質などのさまざまな栄養素をバランスよく摂取して、できるだけストレスを溜めないように心がけましょう。

3-3.紫外線を避ける

 頭皮環境を改善するには、頭皮の紫外線対策も大切。紫外線は頭皮にダメージを与え、皮膚の老化をもたらすからです。

 頭皮が浴びる紫外線の量を減らすには、帽子をかぶったり日傘をさしたりするのがおすすめ。帽子をかぶりっぱなしだと汗で蒸れてかゆくなることもあるので、頭に汗をかいたらこまめに拭きとるようにしましょう。

4. 長引く頭皮湿疹には漢方もおすすめ

 「病院を受診するほどではないけれど、頭皮のかゆみが気になる」「食事以外の方法で、頭皮のかゆみを根本から改善したい」という方には、漢方薬もおすすめです。

 漢方薬は、頭皮湿疹を含むさまざまな皮膚疾患に対して使われており、皮膚科でも採用されています。

 頭皮湿疹はホルモンバランスの乱れ、ストレスなどによる頭皮からの過剰な皮脂分泌、頭皮の乾燥が原因で起きると考えられており、根本から改善するには、「頭皮の過剰な皮脂分泌を調節する」「肌の新陳代謝をよくして毒素を出す」といった漢方薬を選びます。

 また、かゆくなってしまった頭皮には「頭皮の乾燥から生じるかゆみを改善する」効果があるものなどで症状を軽減させます。

 漢方薬は、天然の生薬成分が体にやさしく働き、一般的な西洋薬より副作用が少ないといわれているのも魅力です。

 忙しい現代人にとって、バランスのいい食生活や良質な睡眠を毎日しっかり確保するのは難しいかもしれません。しかし、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるでしょう。日々の頭皮ケアの一つとして、漢方医学をとり入れてみてはいかがでしょうか。

・当帰飲子(とうきいんし):体が冷えて、分泌物の少ない慢性湿疹やかゆみのある方
血(けつ)が不足した「血虚」の状態による皮膚乾燥に適した漢方薬です。

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):急性湿疹やじんましんなどの方
できものや急性の炎症など、かゆみや熱を伴う化膿性の皮膚疾患でしばしば用いられる漢方薬です。

 漢方薬は、自分の状態や体質に合ったものを選ばないと効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬からご自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、薬剤師に気軽に相談できる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスを利用すると安心です。あなたに合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれますよ。

あんしん漢方

5. 頭皮環境改善のカギは、毎日の生活習慣

 頭皮湿疹は、脂漏性湿疹や皮脂欠乏性皮膚炎などさまざまな原因で起こります。強いかゆみや炎症がある場合は皮膚科に相談してください。

 日々のセルフケアで頭皮環境を整えることも大切です。頭皮乾燥を避けたり、生活習慣を整えて頭皮のターンオーバーを促したりするとよいでしょう。

 漢方薬で体の内側から肌に働きかけていくのもおすすめです。専門家に気軽に相談してみてくださいね。頭皮トラブルを改善して、健やかな毎日を送りましょう!

薬剤師・竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信を行う。

【薬剤師監修】疲れを取りやすくする「お風呂の入り方」とは? 肉体疲労は「42~43℃で5分以内」

「毎日仕事や家事でクタクタ」「寝てもなかなか疲れが取れない……」

 このようなお悩みはありませんか? 疲れが取れないと、趣味やレジャーにも全力になれず、楽しい毎日を送れないですよね。そんなときは、お風呂やサウナなどの「温浴」をすると、より高い疲労回復効果が得られるそうです。

 そこで今回は、お風呂やサウナを上手に活用する温浴のポイントについて、薬剤師の竹田由子氏に紹介してもらいました。

1.疲労回復のカギは「温浴」

 疲労回復には、入浴やサウナなどで体を温める「温浴」が効果的です。温浴をすると、血行がよくなり、筋肉や関節の凝りや緊張がほぐれて柔軟になるため、体の疲れが取れやすくなります。

2.しっかり疲れを取る入浴方法

 入浴には、温浴効果のほかにも、水圧で血液やリンパ液の流れがよくなったり、浮力で筋肉の緊張がほぐれたりする効果があります。そのため、シャワーで済ませるよりも高い疲労回復効果が期待できるのです。

 また、お湯の温度や入浴時間によって得られる効果が異なります。以下に入浴のポイントをまとめました。

1‐1.肉体疲労の回復には「熱めのお湯で5分以内」

 筋肉の疲れを取りたいときは、42~43℃の熱めのお湯がおすすめ。交感神経が刺激されて血行がよくなり、筋肉の疲れが早く取れやすくなります。肩や腰などの疲れが気になる人は、強めのシャワーを部分的に当てるとより効果的です。

 ただし、体力を消耗しないよう、お湯につかるのは5分以内を目安に。また、血圧や心臓に持病のある人には熱めのお湯はおすすめできません。

1‐2.ストレス解消には「ぬるめのお湯でゆっくり長く」

 ストレスを解消してリラックスしたいときは、40℃以下のぬるめのお湯に、20分程度つかるといいでしょう。ぬるめのお湯は副交感神経を刺激して心身をリラックスさせ、安眠にもつながります。

1‐3.疲労回復効果アップには「入浴剤やアロマオイルを活用」

 入浴剤やアロマオイルを活用すると、より高い疲労回復効果が期待できます。入浴剤には、血行をよくしたり、湯冷めしにくくしたりする効果があるからです。入浴剤を選ぶ際には、次のような成分が入っているものを選ぶといいでしょう。

<疲労回復におすすめの入浴剤>
・無機塩類系:炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなど
保温効果が高く、湯冷めしにくくなります。

・炭酸ガス系:炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどと、コハク酸やフマル酸、リンゴ酸などを組み合わせたもの
全身の新陳代謝を促して、疲れを取る働きがあります。

・薬用植物系:トウキ、センキュウ、チンピ、ショウキョウなど
血行促進効果があります。

 また、湯船にアロマオイルを数滴入れると、よりリラックス効果が得られます。

<疲労回復におすすめのアロマオイル>
ラベンダー、ローズマリー、ジンジャー、マジョラムなど

 最近ブームになっているサウナも、疲労回復に効果的。サウナは80~90℃の熱気浴で、入ると血行が安静時の約2倍に高まります。そのため、酸素を取り込む量が増えて疲労回復につながるのです。

 サウナは「暑くてつらい」というイメージから、なかなか足が向かない人もいるでしょう。しかし、サウナにもさまざまな入浴法があり、目的に合わせて入ることができます。

 例えば、肉体疲労には高温のサウナ、精神的な疲労にはぬるめのサウナが効果的。また、なんとなく疲れている人には、サウナと水風呂へ交互に入るのがおすすめです。自律神経の調節力が高まり、体調を整える効果が期待できます。

4.慢性的な疲労を改善する「漢方習慣」

 疲れを溜めないようにするには、毎日の習慣が大切です。しかし、入浴をついついシャワーで済ませてしまう人や、サウナに通う時間がなかなか取れない人もいるでしょう。

 そのような人は、疲労に効果のある漢方薬を生活に取り入れて、習慣化してみてはいかがでしょうか?

 漢方薬は、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を回復し、必要なところに栄養を届けて疲労回復の手助けをしてくれます。そのため、根本から疲労回復を目指すことができ、疲れにくい体を手に入れられるのです。

 疲労改善には、「消化・吸収機能をよくして栄養の吸収を高めて疲れを取る」「自律神経のバランスを整え、ストレスによる疲労を減らしたり、睡眠の質を上げたりする」「体を温めることで、疲れた筋肉をほぐす」といった効果の期待できる漢方薬を選びます。このように、漢方薬は「肉体的な疲労」と「精神的な疲労」へ同時にアプローチができます。

 漢方薬は、毎日飲み続けるだけなので手軽なうえ、疲労のほか、冷えやむくみなどの不調も同時に改善することも可能。習慣化するのも簡単なので、ぜひ試してみてください。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲れが取れず、食欲のない方
胃腸の働きを整えて、元気を補ってくれます。

・人参湯(にんじんとう):胃腸虚弱で食欲がなく、冷えによる腹痛や下痢なども気になる方
胃腸を温めて、食欲不振、消化不良、疲れや怠さを改善します。

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):冷えや貧血、皮膚の乾燥も気になる方
血行をよくし、疲れや病後の気力や体力を補ってくれます。

 このほかにも、疲労回復に効果的な漢方薬は数多くあります。しかし、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。たくさんの漢方薬から、ご自分に合った漢方薬を見つけるのは大変なものです。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

5.早めの疲労回復で楽しい毎日を!

 温浴による疲労回復法をご紹介しました。忙しい人こそ、手軽に高い疲労回復効果が得られる入浴やサウナを活用しない手はありません。ぜひ上手に温浴を楽しみながら、早めに疲労を回復させてください。また、漢方を習慣化して、根本から疲れた体を改善するのもおすすめです。

薬剤師・竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

便秘薬なしでスッキリ快調! ヨガインストラクターが教える、腸を動かす「骨盤ストレッチ」2選

 多くの女性が悩むといわれる便秘。体が重くて憂鬱になるだけでなく、お肌のくすみや吹き出物、ぽっこりおなかの原因になるなど、美容面でもデメリットをもたらします。便秘薬に頼らずにスッキリ解消したい方には、腸にアプローチできる「骨盤ストレッチ」がおすすめです。

 そこで今回は、座ったまま簡単にできる便秘解消におすすめの骨盤ストレッチを、現役ヨガインストラクターの古城美季氏に紹介してもらいました。

1.なぜ骨盤ストレッチが便秘に効くの?

 頑固な便秘は「骨盤ストレッチ」で改善が目指せます。なぜなら、骨盤と腸は深い関係にあるから。骨盤には、腸や子宮などの内臓を支える役割があるので、骨盤が歪んでいると内臓のポジションが乱れ、腸の働きが低下して便秘の原因になるのです。

 ストレッチで骨盤周辺の筋肉がほぐれると、骨盤の歪みが整い、内臓の機能性がアップします。これによって、腸のぜん動運動が活性化するため、便秘解消に役立つのです。

 また、骨盤を動かすと血行が促進されるため、冷えの改善につながります。さらに、骨盤周辺の筋肉が刺激されることで、骨盤底筋や腸腰筋などのインナーマッスルにアプローチ可能。冷えや腹筋の弱さも便秘の原因になるため、これらのことも便秘解消に役立つのです。

1‐1.骨盤ストレッチの効果はこんなに!

 便秘解消に効くとされる骨盤ストレッチには、健康面や美容面で以下のようなメリットが期待できます。

・便秘解消
・冷えの改善
・むくみ解消
・骨盤の歪み改善
・姿勢の改善
・血流やリンパの流れ促進
・代謝アップ
・ダイエット効果
・デトックス(毒素の排出)力の向上
・肩こり・腰痛の緩和
・自律神経バランスの調整
・ホルモンバランスの調整
・生理痛・生理不順などの改善
・お肌のハリ・ツヤアップ
・ストレスケア

 このように、骨盤ストレッチを実践すると、さまざまなよい変化が得られる可能性があるのです。骨盤は上半身と下半身をつなぐ体の要。ストレッチで骨盤を整えることは、心身を整える重要なカギになります。

 便秘解消に効果的な骨盤ストレッチを2つご紹介します。座ったまま気軽にできるので、ぜひスキマ時間にトライしてみましょう。

2-1.イスに座ってできる骨盤ストレッチ

 イスに座ったまま、股関節の柔軟性を高めて血流やリンパの流れを促進するストレッチです。深い呼吸とともに、太ももでおなかを圧迫することで腸のマッサージ効果が期待できます。

1) イスに浅めに座り、骨盤を立てて背筋を伸ばします。
2) 右脚を持ち上げ、両手で右のすねを抱えます。
3) 息を吸いながら背筋を伸ばし、息を吐きながら右の太ももを胸に引き寄せ、太ももでおなかを圧迫します。
4) この動きを呼吸に合わせて3〜5呼吸繰り返します。反対側も同様に。

2-2.半分の魚の王のポーズストレッチ

 骨盤の歪み改善や骨盤の引き締めに効果的なヨガのポーズです。ツイストによって背骨を整えて内臓を活性化します。便秘解消のほか、ウエストの引き締めにもおすすめです。

1) 両足を伸ばして座った状態から、右ひざを曲げ、左足をまたいで右の足裏を左のお尻の近くに置きます。
2) 左ひざを曲げて、かかとを右のお尻の近くに引き寄せ、足の甲を床に寝かせます。このとき、右のお尻を少し持ち上げるとスムーズです。
3) 左手で右のひざを抱え、右手はお尻の後ろについて、息を吸いながら、指の腹で床を押して背筋を伸ばします。
4) 息を吐きながら、上半身を右側にねじります。おなかから胸、肩、首の順番で下からていねいにツイストを深めましょう。
5) この姿勢のまま、3~5呼吸キープします。反対側も同様に。

「食生活の改善や水分補給、運動などの努力をしても便秘が治らない……」

 そんな方は、漢方の力を借りるのもおすすめです。ストレスや冷えは、腸の働きを低下させます。腸にこもった過剰な熱や水分不足が便を硬く乾燥させるため、便秘の原因となるのです。

 便秘改善のために漢方を検討する際は、腸の動きをよくする作用や整腸作用、腸の熱をさます作用、便の水分バランスを整える作用などで自然な排便を促すものを選ぶとよいでしょう。腸の働きがよくなると、代謝の機能も高められ、太りにくく痩せやすい体を手に入れることもできます。

 漢方医学は、体のバランスを整えて自然治癒力を高めることで、体の内側から健康な心身を育むための学問。そのため、慢性的な便秘や、それに伴うさまざまな不調を抑えるだけでなく、その根本的な原因にアプローチして、不調が起こりにくい体質への改善が目指せるのです。しかも、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。

 何度もくり返す頑固な便秘にお悩みの方は、骨盤ストレッチと併せて、漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

<便秘でお悩みの方におすすめの漢方薬>

・麻子仁丸(ましにんがん):おなかが張る方、便秘に伴う肌荒れが気になる方
 腹部膨満感があり、コロコロした硬い便で排便が困難な方に適しています。腸に潤いを与え、便をやわらかくして便通をスムーズに導きます。便秘に伴う皮膚炎や湿疹、のぼせ、食欲不振の症状緩和にも用いられます。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):便秘がちでぽっこりおなかにお悩みの方
 体内の水分バランスを整えて便通を促し、便秘が原因で生じるさまざまな不調を改善します。脂質代謝を改善して脂肪燃焼を促す作用もあるため、皮下脂肪が多い方にもおすすめです。

 漢方薬は、ご自身の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

4.骨盤ストレッチでスッキリ快調な毎日を!

 健康や美容の大敵、便秘の解消におすすめの「骨盤ストレッチ」のやり方を、メカニズムや効果とともにご紹介しました。

 便秘は放置すると体に毒素が溜まり、ほかの不調を引き起こすこともあります。骨盤ストレッチはスキマ時間など、いつでも手軽にできるので、ぜひ生活に取り入れて腸にアプローチしてくださいね。骨盤ストレッチで便秘を解消し、スッキリ軽い体で快適な毎日を過ごしましょう。

<この記事を書いた人>
ヨガインストラクター・ライター 古城美季(こじょうみき)
2015年、RYT200(全米ヨガアライアンス認定)を修了。3,000時間以上の指導歴と、インストラクターのトレーナーとしての経験を持つ。ひとりひとりの心と身体に合わせたパーソナルなレッスンが得意。現在は、自分に適した漢方薬を、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」などで兼業ライターとしても活躍。ヨガと言葉を通して「心身の健康」や「心豊かな暮らし」のサポートができるよう心掛けている。

【薬剤師監修】40歳以上の女性は、約4割が「尿漏れ」に悩み? 原因と改善方法を解説

 重い荷物を持ち上げたとき、走ったとき、ジャンプをしたとき、咳やくしゃみをしたとき……。このような場面で「尿漏れ」を経験したことはありませんか? 「おなかに力を入れたとき」に尿漏れをするのは女性が多いのですが、恥ずかしいため誰にも相談できずに、我慢している人がほとんどのようです。

 しかし、尿漏れは40歳以上の約4割の女性が悩んでいるという調査もあり、多くの人が抱えているトラブルといえます。そこで今回は、その原因と症状を改善する方法を、薬剤師・竹田由子氏に紹介してもらいました。

1.尿漏れの原因は「骨盤底筋の衰え」

1-1. 尿漏れのメカニズム

 排尿は、尿意を感じてから膀胱や尿道括約筋などの筋肉が収縮・弛緩し、膀胱内の尿が尿道に押し出されて行われます。女性が尿漏れをする原因の多くは、尿道括約筋を含んだ骨盤底の筋肉である「骨盤底筋の衰え」だといわれているのです。

 骨盤底筋が弱くなると、尿道口を締めることが難しくなり、ちょっとした運動をしたときや笑ったときなど、おなかにわずかな力がかかっただけで膀胱内に溜まった尿が腹圧によって漏れることに。これを医学的には「腹圧性尿失禁」と呼びますが、腹圧性尿失禁を週1回以上経験している女性は、500万人以上いるといわれています。

1‐2.骨盤底筋が衰える原因

 骨盤底筋が衰える原因には、肥満や便秘、加齢による骨盤底筋のゆるみ、過剰な排泄を抑える働きの低下、妊娠や出産、運動不足や筋力不足、ストレスなどが考えられます。

 女性は特に、妊娠や出産などで骨盤底筋が傷つきやすかったり、男性に比べて筋力が低下しやすかったりするため、骨盤底筋が衰えることが多いのです。

2.尿漏れを改善する「骨盤底筋トレーニング」

 腹圧性尿失禁は、多くの場合は軽症であり、簡単なトレーニングを行うことで予防になります。それでは、自宅でのちょっとした隙間時間にできるトレーニングをご紹介します。

2-1.寝たまま骨盤底筋トレーニング

 仰向けになり寝たままの姿勢で、骨盤底筋を鍛えるトレーニング。「締める」動作と「ゆるめる」動作を繰り返すことで、筋力を鍛えます。

(1) 仰向けになり、両ひざを曲げ、足を腰幅に開きます。
(2) 息を吐きながら、尿意を我慢するときのように、尿道、膣、肛門を意識しながら各部位に力を入れた状態で10秒キープします。
(3) 息を吸いながら、尿道、膣、肛門を意識しながらゆっくりと力をゆるめます。

 (1)〜(3)の動きを10回、朝・夕2セットずつを目安に繰り返し行ってみましょう。

2-2.座ったまま骨盤底筋トレーニング

 座っているときに脚が無意識のうちに開いてしまうことはありませんか? これは太もも内側にある筋肉、内転筋(ないてんきん)が衰えているからかもしれません。内転筋がゆるむと骨盤底筋もゆるみやすくなるので、骨盤底筋と内転筋を同時に鍛えます。

(1)イスに浅めに腰かけ、骨盤を意識しながら背筋を伸ばします。
(2)丸めたタオルまたはクッションを太ももの間にはさみ、落とさないように太もも内側でギューとつぶします。
(3)この姿勢のまま、息を吐きながら、尿意を我慢するときのように、尿道、膣、肛門を意識しながら各部位に力を入れた状態で10秒キープします。
(4)息を吸いながら、尿道、膣、肛門を意識しながらゆっくりと力をゆるめます。

 (1)〜(4)の動きを10回×2セット行うことを目安に繰り返してみましょう。

 今回ご紹介したトレーニングだけでは、なかなか尿漏れが改善しないという方には、漢方薬もおすすめ。尿漏れ改善には、「膀胱の機能を正常化する」「自律神経の乱れを整え、排尿のコントロールを改善する」「弛んだ筋肉を引き締める」といった生薬を含む漢方薬を選びましょう。

 漢方薬は、さまざまな症状に対する効果が認められている医薬品。自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれているのです。

 また、漢方薬は、体質改善によって心と体全体を整えることも特徴の一つ。尿漏れを改善するだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指すため、冷えや疲れなどの慢性的な症状に悩む方にも最適といえます。

<尿漏れでお悩みの方におすすめの漢方薬>

・八味地黄丸(はちみじおうがん):体力中等度以下で、疲れやすく手足が冷えやすい方
体を温め、生殖器系、泌尿器系の機能低下を改善します。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすい方
胃腸の機能を高めて気を補い、体力を充実させます。

 漢方薬は、自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、薬剤師に気軽に相談できる、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスを利用するのもいいでしょう。あなたに合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

 尿漏れはデリケートな悩みだけに、なかなか相談できない方は多いかもしれません。しかし、日常生活に大きく影響するので、早めに対策をする必要があります。

 尿漏れが腹圧性尿失禁だと思われた方は、今回ご紹介したトレーニングをぜひ試してみてください。また、プロの選んだ漢方薬を併用することもおすすめします。ただし、尿漏れのタイプによっては医師の治療が必要なこともあるので、不安を感じたときは、迷わず受診しましょう。

薬剤師・竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

【薬剤師監修】「マイナス思考」に陥る原因とは? メンタル不調を体の内側から改善する方法

 「自分のことが好きになれない」「どうせ私にはできない」など、ネガティブなことばかり考えてしまう“負のスパイラル”から抜け出せずに、悩んでいませんか? 他人と比較して落ち込む、自分に自信が持てないといったマイナス思考は、行動まで制限してしまうこともあります。

 そこで今回は、日常生活に潜むマイナス思考の原因について、薬剤師・相田彩氏が解説。プラス思考に転換する簡単な方法を紹介してもらいました。

1.マイナス思考に陥る3つの原因

 マイナス思考になってしまう原因には、過去の失敗や不安、自己肯定感の低さ、環境なども関係しています。まずはご自身が抱えている原因を知ることから始めてみましょう。

1‐1.ホルモンの影響

 マイナス思考になってしまうのは、「セロトニン」というホルモンも影響しています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、不足するとやる気が出なくなったり、ネガティブになったりすることも。特に女性は、排卵から生理までの間はセロトニンの分泌が低下しやすく、感情的になりがちです。

1‐2.ストレス・疲労

 ストレスや疲労がたまると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。交感神経が優位に働きすぎた結果、脳が疲れてネガティブな感情が生まれやすくなるのです。ストレスを感じると、副腎皮質からコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されますが、通常は脳に吸収されます。しかし、ストレスホルモンが過剰に分泌されると、脳が吸収できなくなり、脳疲労が起こる悪循環になるのです。

1‐3.思考のクセ

 過去の失敗や体験にこだわりすぎて、「また失敗するかも」「どうせダメだろう」などと考えるのはやめましょう。まずは、目の前の出来事に全力で取り組み、ときには他人の助言にも耳を傾けてください。そうすることで、固定観念にとらわれない柔軟な思考ができるようになるはずです。

2.メンタルの不調は、漢方で内側から元気に!

 「神経質でストレスがたまりやすい」「マイナス思考ですぐに落ち込む」などの悩みがある方は、心療内科でも自然由来の治療薬として使われている漢方薬で、体の内側からメンタルの不調改善を目指すこともできます。なお、ストレスなどによるメンタル不調には、イライラ、落ち込み、精神不安定を穏やかにするような漢方薬を選ぶことが多いです。

 漢方薬は、血液や水分の巡りを良くすることで、自律神経を整え、ストレスに負けない体づくりを目指せます。さらに、自律神経が整うと睡眠の質も向上するので、疲労や倦怠感の軽減にも役立つでしょう。

・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
イライラした神経の高ぶりを抑え、気力をつけて不安定な精神を落ち着かせてくれる漢方薬。虚弱で疲れやすく、神経質な方に向いています。

・加味帰脾湯(かみきひとう)
精神不安や不眠、寝汗などの症状を緩和する漢方薬。 虚弱体質で心身が疲れ、血色が悪い人に向いています。

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
体力が中程度の人の不安や、神経症に用いられます。精神的な不安や緊張が招く、精神性胃炎や胃腸の不調にも。

 漢方薬にはメンタルの調子を整え、心身のバランスを整える効果があるものもありますが、体力や随伴症状、体質などによって使用する生薬は異なります。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

3.マイナスな考えを断ち切り、挑戦できる人生に!

 マイナスな考え方ばかりしていては、何事も悪い方に向かってしまいます。自分に自信が持てないときは、小さなことでもいいので成功したことを思い出してみてください。些細なことでも積み重なると大きな自信となり、達成感や充実感に変わってくるはず。マイナス思考を断ち切り、新しいことに挑戦できる人生に変えていきましょう。

薬剤師・相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。