“寝たきり状態”で、ふくらはぎを細く!? 韓国で流行中の「美脚整形術」の恐ろしさ

nicr1 春の訪れを感じる今日このごろ、軽やかなファッションを楽しめる季節になったが、どうにも気になるのが自分の体形。K-POPアイドルのような美脚だったらいいのに……と考えてしまう季節でもある。そんな乙女心を知ってか知らずか、ふくらはぎを細くする“ふくらはぎ退縮法(NICR)”という美容整形手術があるのを、ご存じだろうか?

■ラジオ波で筋肉の神経を遮断

「ふくらはぎ退縮法の正式名称は『Non Incisional Calf Reduction(切らないふくらはぎ縮小法)』。2006年に美容整形大国である韓国の医師が考案し、アメリカ形成外科学会で論文発表した、比較的新しいふくらはぎ痩身手術です」

 そう話すのは、美容医療に関連する消費者の相談を受けつけるサービス「美容医療相談室」の神谷和宏さん。日本国内では頭文字をとって「NICR」と呼ばれているそう。いったいどのような施術法なのだろうか?

「ラジオ波といわれる電波を利用し、ふくらはぎを細くする痩身手術です。専用機器から放出されたラジオ波によって、ふくらはぎの筋肉の神経伝達を遮断します。神経伝達を遮断され使われなくなった筋肉は徐々に衰えていき、萎縮していく(細くなる)というのが、この施術法の基本的なメカニズムです」

 イメージとしては「事故や病気で寝たきりの状態が続くと、筋肉が衰え、細くなっていくのと同じ」とのこと。この「NICR」は国の認可が必要な手術ではなく、専用の医療機器を医師が購入すれば、すぐに施術を始めることができるという。

「NICRは、これまでふくらはぎの痩身で行われてきた『脂肪吸引』や『ボトックス注射』、『切開式神経遮断術式』に比べると、身体的な負担が少ないことや、術後の持続期間の長さなどから、優れた方法だといわれています。しかし、副作用のリスクや危険性を指摘する医師もいるので、現在のところ、主流のふくらはぎ痩身術とはいえません」

 “優れている”とされている一方で、リスクがゼロというわけではない、と神谷さん。では、どのようなリスクが考えられるのだろうか?

「まず、神経麻痺による歩行障害(運動能力低下・機能障害など)が生じる可能性を指摘する声があります。実際、韓国では『術後の左右差』や『痛み』『ふくらはぎの陥没』などの副作用を訴える医療事故訴訟も起きていますね。ちなみに、これらの訴訟は、被害者団体側が勝訴しています」

  確かに、意図的に神経を遮断させて「事故や病気で寝たきり同様の状態」にすることから、何かしらの支障が出てきそうなもの。NICRは体への負担が少ないとはいえ、将来的なリスクはついて回るようだ。

「国の認可は必要ありませんが、施術者の経験値や習熟度にも差があるため、どこのクリニック・医師でも同じレベルの施術ができるわけではありません。そのため、クリニックを選ぶ際は、時間をかけて慎重に検討する必要があります」

 また、ほかにも、クリニックをじっくり選ばなければならない理由があるという。

「美容外科業界には医師側があまり施術のリスクを説明しない、という特徴があります。美容外科は、いわゆる一般的な医療よりも商売に近い面があるので、患者さんが手術をあきらめてしまうようなリスクは説明せず、メリット部分だけにフォーカスして伝える医師もいます。誠実にリスクの説明をきちんとしたうえで、よい医療を提供する医師もいますが、美容外科医は技術レベルだけでなく、医師としての倫理観にも非常にバラつきがあります。なかには、契約成立に持っていくのが得意な半面、技術的には疑問を感じる医師がいるのも事実です」

 神谷さんは「もちろん、業界全体の課題ではあるが、手術を受ける側も注意を払わなければならない」と話す。NICRに限らず、どんな施術でも聞こえのいい言葉だけで手術を勧める医師には注意が必要。春だから脚を見せたい――なんて軽い気持ちで手術を受けたら、取り返しのつかないことになるかもしれない。
(真島加代/清談社)

・神谷和宏(かみや・かずひろ)
株式会社ととっぷ・代表取締役。「美容医療相談室」を運営し、電話やメールで美容整形・美容医療に不安を持つ人々からの相談を受ける。医師やクリニックと連携し、論文や訴訟問題などのエビデンスをもとに情報提供している。

就寝中に足がつる原因は? 寝方が悪い、体が凝ってる以外に“あるもの”が不足してる

 「寝ているとしょっちゅう足がつる」「ちょっと体をひねっただけなのに、背中がつった」など、“体がつる”という現象が、悩みのタネになっている人も少なくないのではないだろうか。漠然と「体が凝っている、冷えている」となりやすいイメージも強いが、そこには意外な事実が隠されているようだ。今回、稲毛病院の整形外科・健康支援科の部長である佐藤務医師に、なぜ体はつるのか? そしてつらない体にするためのアドバイスを聞いた。

――よく体のあちこちがつるんですが、特につりやすい体の部位というのはあるのでしょうか?

佐藤務氏(以下、佐藤) ふくらはぎの下腿三頭筋が多いですね。理由は、運動時にも日常的にも最も酷使する筋肉であるからと考えられます。いわゆる「足がつる」というのは、ふくらはぎの筋肉が、急に痙攣を起こして収縮したまま、激しい痛みが持続した状態をいいます。

――主にどういった場合に足をつりやすくなるのでしょうか。

佐藤 いろいろな説明がなされていますが、“持続した高強度の運動時”、つまり激しくてしんどい運動を続けている際に、足のつりが起こりやすいといわれています。この場合は、脱水、酸素・グリコーゲンの枯渇、電解質異常(血液中のミネラルのバランスが崩れ、多すぎたり少なすぎたりした状態の総称)、神経の酷使、血流停滞、疲労物質である乳酸の貯留などが複合的に作用し、筋肉の収縮・弛緩の切り替えがうまくいかなくなって、足がつると考えられます。あと腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症でも、ひざから足首までのつりの頻度は高いんですが、これは“神経性のつり”と呼ばれるものです。

――電解質異常……ミネラルバランスが崩れるというのは、どういうことでしょうか。

佐藤 ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどを指すのですが、それらが不足し、バランスが悪化すると、筋肉を持続的に収縮させ、足をつる原因になるんですよ。

――漠然と、体が冷えたり、凝っているときに起こるものだとばかり思っていました。

佐藤 確かにそれもあります。冷えによって血流が停滞すると、乳酸が貯留され、足のつりにつながります。保温をしたり、お風呂に入ったり、マッサージをしたりというのも、対策の1つといえるでしょう。

――よく「就寝中に足をつって、びっくりして飛び起きた」なんて話を聞きます。激しい運動などしていないはずなのに、なぜ足をつるののでしょう。

佐藤 寝方によると考えられます。まず、仰向けはつりやすい姿勢と言えます。仰向けに寝ますと、腰椎が前弯して筋肉が緊張し、神経は圧迫され、足の痛みやしびれが出やすくなります。一方、横を向いて寝る場合も、膝の関節が伸びている状態によって、下肢の筋が緊張しやすくなることも考えられます。

 特に腰のヘルニアや狭窄症などの方は、仰向けだと神経が圧迫されやすく、下肢がつりやすいので、対策として膝下にマクラをいれ少し膝を立ててもらうんです。すると腰椎の前弯が解消し、神経の圧迫が軽減されます。もしくは横向きに寝る際、丸くなり枕を両足の間に挟むのも効果的ですね。病気ではないものの、就寝中に足がつりやすい人は、こういう寝方を実践してみてもいいかもしれませんね。

――枕を使って寝方を工夫するのは、簡単にできそうですね。

佐藤 あと、就寝中は汗をかきますよね。すると、先ほど触れたように、脱水とミネラルバランス悪化を起こし、それで足がつりやすくなってしまうこともあると思います。これは、運動時にも言えることですが、水分&ミネラル補給、アミノ酸補給を行うこと。手軽にこうした成分を取れる、スポーツドリンクを飲むのもいいと思いますよ。また、神戸マラソンでは、ミネラル不足を防ぐために、ランナーに塩こんぶを配布するといった例もあり、足をつりやすいという人は、参考にしてみてもいいかもしれません。

就寝中に足がつる原因は? 寝方が悪い、体が凝ってる以外に“あるもの”が不足してる

 「寝ているとしょっちゅう足がつる」「ちょっと体をひねっただけなのに、背中がつった」など、“体がつる”という現象が、悩みのタネになっている人も少なくないのではないだろうか。漠然と「体が凝っている、冷えている」となりやすいイメージも強いが、そこには意外な事実が隠されているようだ。今回、稲毛病院の整形外科・健康支援科の部長である佐藤務医師に、なぜ体はつるのか? そしてつらない体にするためのアドバイスを聞いた。

――よく体のあちこちがつるんですが、特につりやすい体の部位というのはあるのでしょうか?

佐藤務氏(以下、佐藤) ふくらはぎの下腿三頭筋が多いですね。理由は、運動時にも日常的にも最も酷使する筋肉であるからと考えられます。いわゆる「足がつる」というのは、ふくらはぎの筋肉が、急に痙攣を起こして収縮したまま、激しい痛みが持続した状態をいいます。

――主にどういった場合に足をつりやすくなるのでしょうか。

佐藤 いろいろな説明がなされていますが、“持続した高強度の運動時”、つまり激しくてしんどい運動を続けている際に、足のつりが起こりやすいといわれています。この場合は、脱水、酸素・グリコーゲンの枯渇、電解質異常(血液中のミネラルのバランスが崩れ、多すぎたり少なすぎたりした状態の総称)、神経の酷使、血流停滞、疲労物質である乳酸の貯留などが複合的に作用し、筋肉の収縮・弛緩の切り替えがうまくいかなくなって、足がつると考えられます。あと腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症でも、ひざから足首までのつりの頻度は高いんですが、これは“神経性のつり”と呼ばれるものです。

――電解質異常……ミネラルバランスが崩れるというのは、どういうことでしょうか。

佐藤 ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどを指すのですが、それらが不足し、バランスが悪化すると、筋肉を持続的に収縮させ、足をつる原因になるんですよ。

――漠然と、体が冷えたり、凝っているときに起こるものだとばかり思っていました。

佐藤 確かにそれもあります。冷えによって血流が停滞すると、乳酸が貯留され、足のつりにつながります。保温をしたり、お風呂に入ったり、マッサージをしたりというのも、対策の1つといえるでしょう。

――よく「就寝中に足をつって、びっくりして飛び起きた」なんて話を聞きます。激しい運動などしていないはずなのに、なぜ足をつるののでしょう。

佐藤 寝方によると考えられます。まず、仰向けはつりやすい姿勢と言えます。仰向けに寝ますと、腰椎が前弯して筋肉が緊張し、神経は圧迫され、足の痛みやしびれが出やすくなります。一方、横を向いて寝る場合も、膝の関節が伸びている状態によって、下肢の筋が緊張しやすくなることも考えられます。

 特に腰のヘルニアや狭窄症などの方は、仰向けだと神経が圧迫されやすく、下肢がつりやすいので、対策として膝下にマクラをいれ少し膝を立ててもらうんです。すると腰椎の前弯が解消し、神経の圧迫が軽減されます。もしくは横向きに寝る際、丸くなり枕を両足の間に挟むのも効果的ですね。病気ではないものの、就寝中に足がつりやすい人は、こういう寝方を実践してみてもいいかもしれませんね。

――枕を使って寝方を工夫するのは、簡単にできそうですね。

佐藤 あと、就寝中は汗をかきますよね。すると、先ほど触れたように、脱水とミネラルバランス悪化を起こし、それで足がつりやすくなってしまうこともあると思います。これは、運動時にも言えることですが、水分&ミネラル補給、アミノ酸補給を行うこと。手軽にこうした成分を取れる、スポーツドリンクを飲むのもいいと思いますよ。また、神戸マラソンでは、ミネラル不足を防ぐために、ランナーに塩こんぶを配布するといった例もあり、足をつりやすいという人は、参考にしてみてもいいかもしれません。

佐々木希、堀北真希の“妊娠スクープ”、医師は「やめるべき」と警鐘! マスコミの言い分は?

 2月28日、佐々木希が、夫であるアンジャッシュ・渡部建との間に、第1子を妊娠していることを、「スポーツ報知」がスクープした。同日、佐々木はインスタグラムで妊娠を発表し、「お腹の中に宿った命を大切にしながら秋の出産に向けた時間を過ごしたい」とコメントをしていた。

 追って、現在妊娠3カ月であることも報じられ、ネット上は祝福ムードに包まれたが、一方で、「なぜ安定期に入っていないのに、妊娠をスクープしたの?」「おなかの子どもに何かあったらどうするつもり」「本人たちの発表を待たない理由は?」などと、マスコミに対して批判が噴出。渡部も、パーソナリティーを務める『GOLD RUSH』(J-WAVE)で、妻の妊娠を発表した際、「まだ安定期にも入っていなかったので、時期をみてお伝えしようと思っていたのですが、先に報道が出てしまったので、こういう形での報告となりました」と、暗にマスコミを批判するコメントをしていた。

 過去にも、同様のケースはあり、昨年6月には「女性自身」(光文社)が堀北真希の妊娠をスクープ。この報道を受けて、堀北の所属事務所は、「妊娠初期で大事な時期なので、温かく見守って下さい」とコメントし、夫の山本耕史も自身のブログに「本来であれば安定期に入った段階で、まず会員の皆様にご報告すべきところですが、私たちの意思に反して、この時期に、そしてあのような形で報道されてしまいました」と、マスコミに対する抗議の意をこめた文章をつづっていた。

切迫流産や流産のリスクにもなる

 安定期に入る前に、マスコミが妊娠をスクープする――世間で批判が渦巻くこの行為を、婦人科医はどう見るのか? 成城松村クリニックの松村圭子院長は、きっぱり「医師の立場から言って、やめるべき」と言う。

「まず、妊婦さんは安定期に入るまで、『流産してしまわないか』という精神的な不安を抱えるものです。加えて、つわりが起こったり、また妊娠をするとホルモンバランスが急激に変化し、それは体にとってストレスとなります。こういったストレスは、自律神経の働きを乱しかねないのですが、そこにさらに妊娠スクープといった“ストレス源”になるようなことが起こってしまうのは、母子ともに悪影響。というのも、ストレスがかかると優位になる、自律神経の交感神経には、血管を収縮させる作用というのもあるので、おなかの赤ちゃんの発育にも影響を及ぼしかねない。さらには、切迫流産や流産につながるリスクにもなります」

 松村先生は、安定期前の妊婦にとって“流産の不安”がいかに大きいものかを指摘する。

「安定期というのは、医学的に定義があるわけではなく、一般的には妊娠16週くらいからそう言います。妊娠5カ月以降ですね。流産は、心拍が確認される前、妊娠2~3カ月に起こりやすいとされていて、普通は『何があるかわからないから』と、妊娠していても安定期までは周囲に黙っている人が多いのでは。とにかくこの時期は、体も変化していくし、精神的にもデリケートな時期なので、マスコミの方もスクープするのはやめてほしいです。安定期前の妊娠スクープは、妊婦さんにとって何ひとついいことはありません。もちろんマスコミの方にとっては、それがお仕事なのでしょうが、“倫理観を持って”とお伝えしたいですね」

 一方で、マスコミの言い分はどうなのだろうか。安定期に入る前の“妊娠スクープ”に罪悪感はないものなのだろうか。芸能マスコミ記者であるX氏は、「堀北さんの妊娠スクープで、世間からのバッシングが巻き起こったことにより、マスコミ側にも“控えよう”といった空気がないわけではないのですが……」と前置きしつつ、本音を語ってくれた。

「例えば、タレントの妊娠情報をつかみ、芸能事務所側に問い合わせをした際、『妊娠は事実だが、まだ初期なので報道は控えてほしい』とのことであれば、報じることはまずありません。ただ、事務所が問い合わせに対してノーコメント、でも妊娠の確証はある場合、スクープするマスコミはいると思います。当然ケースバイケースですけどね。やはりマスコミは、“スクープを取る”というのが仕事ですから。そのため、これからもこういったスクープは出るのでは」

 また、妊娠スクープは、実は「芸能事務所からの情報」というケースもあるそうだ。

「例えば、そのタレントに大きな仕事が入っている場合、安定期に入ってからの妊娠発表では、関係各所に混乱が生じるのではと判断され、事務所がマスコミに“報じてほしい”と情報を流すことがあるんです」

 タレントの妊娠スクープにはさまざまな事情があるようだが、何よりも“母子ともに健康な状態での出産”となるよう、関係者には最善を尽くしてもらいたいものだ。

佐々木希、堀北真希の“妊娠スクープ”、医師は「やめるべき」と警鐘! マスコミの言い分は?

 2月28日、佐々木希が、夫であるアンジャッシュ・渡部建との間に、第1子を妊娠していることを、「スポーツ報知」がスクープした。同日、佐々木はインスタグラムで妊娠を発表し、「お腹の中に宿った命を大切にしながら秋の出産に向けた時間を過ごしたい」とコメントをしていた。

 追って、現在妊娠3カ月であることも報じられ、ネット上は祝福ムードに包まれたが、一方で、「なぜ安定期に入っていないのに、妊娠をスクープしたの?」「おなかの子どもに何かあったらどうするつもり」「本人たちの発表を待たない理由は?」などと、マスコミに対して批判が噴出。渡部も、パーソナリティーを務める『GOLD RUSH』(J-WAVE)で、妻の妊娠を発表した際、「まだ安定期にも入っていなかったので、時期をみてお伝えしようと思っていたのですが、先に報道が出てしまったので、こういう形での報告となりました」と、暗にマスコミを批判するコメントをしていた。

 過去にも、同様のケースはあり、昨年6月には「女性自身」(光文社)が堀北真希の妊娠をスクープ。この報道を受けて、堀北の所属事務所は、「妊娠初期で大事な時期なので、温かく見守って下さい」とコメントし、夫の山本耕史も自身のブログに「本来であれば安定期に入った段階で、まず会員の皆様にご報告すべきところですが、私たちの意思に反して、この時期に、そしてあのような形で報道されてしまいました」と、マスコミに対する抗議の意をこめた文章をつづっていた。

切迫流産や流産のリスクにもなる

 安定期に入る前に、マスコミが妊娠をスクープする――世間で批判が渦巻くこの行為を、婦人科医はどう見るのか? 成城松村クリニックの松村圭子院長は、きっぱり「医師の立場から言って、やめるべき」と言う。

「まず、妊婦さんは安定期に入るまで、『流産してしまわないか』という精神的な不安を抱えるものです。加えて、つわりが起こったり、また妊娠をするとホルモンバランスが急激に変化し、それは体にとってストレスとなります。こういったストレスは、自律神経の働きを乱しかねないのですが、そこにさらに妊娠スクープといった“ストレス源”になるようなことが起こってしまうのは、母子ともに悪影響。というのも、ストレスがかかると優位になる、自律神経の交感神経には、血管を収縮させる作用というのもあるので、おなかの赤ちゃんの発育にも影響を及ぼしかねない。さらには、切迫流産や流産につながるリスクにもなります」

 松村先生は、安定期前の妊婦にとって“流産の不安”がいかに大きいものかを指摘する。

「安定期というのは、医学的に定義があるわけではなく、一般的には妊娠16週くらいからそう言います。妊娠5カ月以降ですね。流産は、心拍が確認される前、妊娠2~3カ月に起こりやすいとされていて、普通は『何があるかわからないから』と、妊娠していても安定期までは周囲に黙っている人が多いのでは。とにかくこの時期は、体も変化していくし、精神的にもデリケートな時期なので、マスコミの方もスクープするのはやめてほしいです。安定期前の妊娠スクープは、妊婦さんにとって何ひとついいことはありません。もちろんマスコミの方にとっては、それがお仕事なのでしょうが、“倫理観を持って”とお伝えしたいですね」

 一方で、マスコミの言い分はどうなのだろうか。安定期に入る前の“妊娠スクープ”に罪悪感はないものなのだろうか。芸能マスコミ記者であるX氏は、「堀北さんの妊娠スクープで、世間からのバッシングが巻き起こったことにより、マスコミ側にも“控えよう”といった空気がないわけではないのですが……」と前置きしつつ、本音を語ってくれた。

「例えば、タレントの妊娠情報をつかみ、芸能事務所側に問い合わせをした際、『妊娠は事実だが、まだ初期なので報道は控えてほしい』とのことであれば、報じることはまずありません。ただ、事務所が問い合わせに対してノーコメント、でも妊娠の確証はある場合、スクープするマスコミはいると思います。当然ケースバイケースですけどね。やはりマスコミは、“スクープを取る”というのが仕事ですから。そのため、これからもこういったスクープは出るのでは」

 また、妊娠スクープは、実は「芸能事務所からの情報」というケースもあるそうだ。

「例えば、そのタレントに大きな仕事が入っている場合、安定期に入ってからの妊娠発表では、関係各所に混乱が生じるのではと判断され、事務所がマスコミに“報じてほしい”と情報を流すことがあるんです」

 タレントの妊娠スクープにはさまざまな事情があるようだが、何よりも“母子ともに健康な状態での出産”となるよう、関係者には最善を尽くしてもらいたいものだ。

「フットカバー」は、足の変形につながる危険も? 春の足先トラブル回避法

 日に日に、ブーツからパンプスに履き替える女性が増える春先のこの時期。最近は、素足感を出せる“フットカバー”をパンプスに合わせる女性も多く、「そろそろ新しいフットカバーを買わなくちゃ」と思っている人もいるだろう。しかし、このフットカバーが、思わぬ足元トラブルを生んでいる原因のひとつのようなのだ。そこで今回、岡本株式会社が主催する勉強会に足を運び、皮膚科医で足育研究会代表理事・高山かおる先生による「春に増加する女性の足トラブル 丸まり足指の原因と対策」の講演を聞くことにした。

「フットカバーが脱げる」という女のプチストレス

 春先から利用者が増え、働く女性を中心に、ストッキングよりも主流になっているというフットカバー。しかし、フットカバーをはいたことのある人ほぼ全員が、「歩いている途中、フットカバーのかかとが外れる」という経験をしたことがあるのではないだろうか。靴の中でくしゅくしゅと固まったフットカバーにイライラし、しかも通勤中など、すぐに直せない場合は、そのままの状態で歩き続きなくてはならず、ストレスを感じることも多い。

 高山先生は、「フットカバーが脱げて、土踏まずで丸まったまま歩行を続けると、靴が脱げないように足の指を丸めて踏ん張るようになり、歩幅が約70%狭くなる上、前のめりの姿勢になってバランスも崩れてしまいます」と、警鐘を鳴らす。前のめりの姿勢になると、視線が下がり、猫背になって歩くため、首や腰を痛めやすくなるとのこと。さらに、足指が丸まった状態が続くと、さまざまなトラブルを招いてしまう危険性もあるようだ。

足の“変形”を招く事態に

 人間の足は、走る、歩く、ジャンプするときなどに、バネや衝撃吸収の役割をする「内側アーチ」、歩行時の体重移動をスムーズにする「外側アーチ」、足指で地面をしっかりとらえる「前方の横アーチ」という3つのアーチ構造でできているという。

 ところが、「フットカバーが脱げた状態で歩き続けるのもそうですが、さまざまな原因によって“足指が丸まった状態”が長引くと、前方の横アーチが崩れ、足指の骨の間隔が広がった“開張足”、そこからさらに進行した“外反母趾”、関節が曲がったままの“ハンマートゥ”など、足の変形を招いてしまいます」と高山先生。

 また、アーチが崩れて足指が十分に使えなくなると、脚の筋肉の動きも悪くなり、足元が不安定になったり、リンパや静脈の還流が悪くなってむくみ、足が太くなることにもつながるそう。ほかにも、魚の目やタコ、靴擦れなど、さまざまな足元トラブルを引き起こすという。

 皮膚科医として多くの患者の足を見てきた高山先生は、「丸まり足指が引き起こす足元トラブルは、ひざを痛めたり、腰を悪くする前兆になったりと、全身不調の原因にもなります。例えばタコは、足に過剰な負荷がかかっているなど、体に間違いが起こっていることを示しているものだけに、たかがタコとおもって軽視せず、対策を取るようにしてほしいです」と、注意を呼びかけていた。

 では、このような足元トラブルを招かないためには、どうすべきなのだろう。

 高山先生は「足指のストレッチ、靴選び、靴下選びという3つのケアと対策が大切。長時間丸まり足指の状態でいると、足先の筋肉や腱が緊張して硬くなってしまうため、空き時間や帰宅後などに、足指のつけ根から指先に向かって1本ずつ擦り上げるストレッチをしましょう。また、地面に這わせるように足指をグーパーする足裏の筋トレも併せて行うと、より効果的です」とアドバイス。

 また、靴選びに関しては、自分の足の形に合っているのはもちろん、「前方の横アーチを包み込むようなデザインで、靴の中で指先が適度に動き、背伸びをしてもかかとが脱げないものを選びましょう」とのこと。そして、靴下に関しては、フットカバーでもかかとが外れにくいものを使用することが大切と言及していた。

 「靴下は、足と靴をつなぐ重要なアイテム。快適に過ごせるものを身に着けて、足元から健康に過ごしましょう」との言葉で講演は終了。この春からは、普段より少しだけ足先に意識を向けてみてもいいのかもしれない。

シンデレラ体重は“危険”――それでも「BMI18以下」の女性タレントが続出する実情とは?

 先日、Twitter上で「BMI18」というワードがトレンドになった。いま10代後半~20代の若い女子たちの間で、肥満度を表す体格指数であるBMIにおいて、「18」を目指すダイエットがはやっており、「シンデレラ体重」なる名称もつけられているそうだ。BMI値は「体重kg÷(身長m)の2乗」で算出され、日本肥満学会による基準では、「18.5未満=低体重(やせ)」「18.5以上25未満=普通体重」「25以上=肥満」となる。

 Twitter上では、シンデレラ体重を目指す女子たちに対して、「痩せすぎ」「健康に悪い」といった声が噴出している状況だが、若い女子たちがあこがれとする女性タレントたちは、皆、一般人よりも痩せている。本人公表、もしくは、ネット上でのウワサによる彼女たちの体重は、「BMI15」というケースもザラであり、「BMI18以上」を探すのが困難なほど。しかもそんな彼女たちは、「明らかに病的に痩せて見える」ワケではなく、メディアによって盛んに“美しい体形”と称賛されているだけに、若い女子たちが「それでもやっぱり目指したい」と思ってしまうのは致し方ないのかもしれない。

 しかし、なぜ女性タレントたちはあれほどまでに痩せているのか。今回は、『名医の太鼓判!』(TBS系)などに出演する、産婦人科医・丸田佳奈先生に、シンデレラ体重よって起こる体の不調や、BMIとの向き合い方とともに、女性タレントの“低体重”の実情や問題点について話を聞いた。

痩せすぎは、普通の社会生活が送れなくなる

 最初に、丸田先生は「シンデレラ体重」という言葉について、「元々はBMI18ではなかった」と指摘する。たかの友梨ビューティクリニックが最初にシンデレラ体重という言葉を提唱した際は、「BMI19.8」が理想とされていたそうだ。それがここ数年で、なぜか「BMI18」という、完全に“やせ”に当たる数値となってしまったという。

 低体重による体の不調で最も多いのが、「月経異常。生理周期がぐちゃぐちゃになってしまう、生理が来ない、経血量が少ないなどです。それに伴って、将来的に妊娠・出産ができなくなる可能性も十分あり得ます。また、生理は女性ホルモンによって起こるのですが、人の体には、ほかにもさまざまな種類のホルモンがあり、それぞれお互いに連携をとり合っているんです。なので、女性ホルモンが乱れると、ほかのホルモンにも異常をきたすこともあります」。

「あとは骨粗しょう症。骨が弱くなります。10代の頃、骨は“伸びる”という方向で成長するため、実は中はスカスカなんです。成人になって密度もしっかりしてきて、40歳以降になると、今度は老化によって密度がだんだんスカスカになるのが普通なんですが、10代のうちに低体重になってしまうと、成人になるまでに骨がしっかり作ることができず、60代ですでにおばあちゃんのような骨になってしまうことも。また、動脈硬化のリスクが上がりますし、寿命も短くなるというデータも出ていますね」

 そして、痩せすぎるのは精神面へも不調を及ぼすという。

「私は摂食障害を経験したことがきっかけで、医師の道に進みました。体重に固執すると、精神的にもおかしくなってくるんです。常に“食べたいけど我慢”ということしか考えられなくなり、エネルギーがないので、趣味や異性などへの興味もなくなります。普通の社会生活が送れなくなんですね」

 そんな危険性の高い低体重だが、テレビで活躍する女性タレントたちは、皆痩せている。「BMI18以下の人がほとんどではないか」といわれ、「骨格が華奢だから?」「骨がそもそも細いんじゃない?」「内臓が一般人より軽そう」などと、疑問の声も出ているが……。

「それはないですね。確かにモデルさんなどで、元々持ってる骨格が華奢というのはあるんですが、だからといってBMIが18を切るほどの影響は骨格にはないです。骨や内臓の重さが軽いというのも同様。私自身、テレビや雑誌など芸能界で仕事をしていますが、イメージを大切にする芸能界では身長や体重を実際と異なる数値で公表することは珍しくない、という話は聞きます。また、これは実際の体重を見たことはないものの、ムチムチ系のグラビアアイドルの方が公表されている体重を見て、医師として『絶対にあり得ない』と感じることもあります。タレントさんの公表体重を『100%本当』と思い込まない方がいいです」

 ただし、実際にBMIが18以下というタレントもいたというが、「テレビを通すとちょっとふっくらして見えるのは本当。実際に生で見ると、かなりガリガリということはあります。若い子でも、BMI16の子は『脂肪がなくて顔がシワっぽい』印象。テレビで見るとちょうど良く見えるので、目指す子が出てくるのでしょうが、気をつけてほしいです」という。

 最近では、筋トレに精を出す女性タレントが多く、ネット上でも「BMIを減らすより体脂肪を落とした方がいい」との指摘もある。

「確かにBMIは低くても筋肉が全然ないという人もいますね。筋トレをするのはいいですが、女性ホルモンは皮下脂肪からも出るので、ある程度の脂肪はほしい。女性で体脂肪率が1ケタという人は、月経が止まります」

 また、丸田先生は、BMIと見た目、そして体脂肪については、人それぞれである点も忘れないでほしいという。見た目がかなり痩せていても、実は体脂肪がしっかりあって、体の不調もないという女性タレントもいるようだ。

「BMI18.5が標準の最低ラインなので、そこは絶対にキープしてほしいのですが、18.5でも、体調がよく、妊娠・出産も問題ない人がいる一方、生理が止まってしまう人もいます。個人差があるんですね。ただ、10代は体を作る時期だけに、“体に余裕がほしい”のは確かなので、10代でBMI18.5なのと、20代以降でBMI18.5なのは、体にかかる負担が10代の方が重いということは覚えておいてほしいです。20歳を過ぎるまでは、元々のシンデレラ体重である『BMI20』は切らないでもらいたいと思います」

 日本人は、真面目な性格からか、BMIのような数字を前にすると、“燃えて”しまう面があるのかもしれない。「BMI18はよくない」となり、また新たなBMIの数値に固執する……そんな現象が生まれることに、丸田先生はどのように感じているのだろう。

「数字に固執するのは、本来はよくないと思います。BMIの数字は、体全体で見るものなので、下半身がすごく太っていて、上半身はガリガリといった場合もあり得るし、そういった体形には皆さんなりたくないですよね。アンジェリーナ・ジョリーさんは、体重ではなく、自分の理想とする体形のときにぴったりなパンツを常にはけるようにして、体形維持をしているそうです。皆さんにも、数字ではなく、立った状態で、全身をちゃんと鏡で見て、というのをしてほしいです」

 ただし、人によっては、「ボディイメージが歪んでいて、本当は痩せているのに、自分の目には太って見えてしまう場合もある」と丸田先生は語る。見た目と数字、どちらかに偏ることなく、それぞれをバランスよく気にするというのも、体形管理には大事なことなのかもしれない。

丸田佳奈(まるた・かな)
産婦人科医。テレビやラジオ、雑誌等メディアを通じ、医療情報をわかりやすく伝えている。美に関する情報も発信中。著書に『キレイの秘訣は女性ホルモン:女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』(小学館)『間違いだらけの産活』(学研パブリッシング)がある。
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肥満クリニックの医師が警鐘!! “むくみブス”を引き起こす「生理」「カフェイン」「酒」

mukumigazou 女たちの悩みのタネである“むくみ”。「夕方になると脚がパンパンでつらい」「どんなに化粧を頑張っても、パンパンの顔せいで全て台無し」など、誰もがむくみに苦い思いをさせられた経験があるのではないだろうか。

 マッサージやストレッチをしたり、むくみ解消の着圧ソックスなどを履くという対策でむくみをしのいでいる人もいるだろうが、渋谷DSクリニックの林博之院長は、こうした対策について「確かに“一時的なむくみ”の場合は、血流をよくすることによって改善はみられます」と指摘する。ではその場しのぎではなく、“むくまない体質”を得るためにはどうすればいいのか。林氏に解説いただいた。

■むくみの原因は数多くある

 そもそもむくみとは、「余分な水分(代謝できない水分)が体内や体表面に溜まってしまった状態」(林氏、以下同)のことを指す。内臓疾患が原因で生じる“浮腫(ふしゅ)”ではなく、生活習慣が原因による“むくみ”は誰にでも起こり得る。林氏が院長を務める渋谷DSクリニックは、肥満外来のダイエットクリニックだが、「当院にご来院されるダイエット目的の患者様の中にも、むくみやすい体質で悩まれる方も少なくはありません」という。

 それでは、むくみの原因とは一体何なのか。林氏は「原因はいくつかある」としつつも、主な例を挙げてくれた。

◎塩分摂取の過多……塩分を摂りすぎることで水分を体内に溜め込んでしまう
◎就寝前の水分摂取の過多……就寝中は腎機能が低下するので水分が排出されにくくなる
◎ストレスや寝不足……自律神経の乱れによって、血行が悪くなる
◎アルコールの摂りすぎ/睡眠前の飲酒……アルコールによって血管内の水分が失われ、血液濃度が高くなる。それを阻止しようと、体が水分を取り込んでしまう

 「汗をかいて水分不足になるから」という理由で、布団に入る前に水を飲む人は多いが、ガブガブと量を飲んでしまうと、それがむくみを引き起こすケースもあるのだ。また、「むくみは女性に起こりやすい」というイメージについては、林氏はむくみの原因に“生理期間との関係”を指摘する。

「女性の場合、生理前や生理中に食欲が旺盛になり、それが便秘やむくみにつながりやすくなります。これは、ホルモンバランスの崩れからくるもの。体内に全ての栄養を吸収しようとするんです」

 さまざまな原因によって引き起こされるむくみ。生活習慣からむくみを改善していくためには、むくみの主な原因に関連して「塩分の摂りすぎに注意」「夜更かししながらアルコールを多飲しない」ことを注意すべきとのこと。また、

◎ダイエット中でもタンパク質をある程度摂取すること……血中タンパク質の「アルブミン」不足によって、血管に水分を取り込んだり排出したりといった浸透圧が調節できなくなるのを防ぐ
◎カフェインの摂りすぎに注意すること……利尿作用があるが、摂りすぎることで水分不足を起こし、体が水分を溜め込むので、それを避けるようにする
◎ビタミン・ミネラルなどの栄養を補給すること……むくみに効果がある成分が含まれている

といった点も意識すべきだそうだ。

 具体的に、デトックス作用のある食材としては、「ウリ科のスイカ・冬瓜・胡瓜、バナナ・リンゴ・昆布」とのこと。また、成分として挙げるなら「カリウムには、体内のナトリウムを排出する働きがあり、さらに利尿作用・むくみの改善にも効果を発揮します。その他『ルチン』などもむくみ対策によいです」。これらの点を意識して食事するのもいいのかもしれない。

「骨盤の歪みから、血流やリンパの流れが悪くなり、むくみなどの原因になることもあります。O脚や骨盤の歪みが気になる方は、骨盤体操やリンパマッサージをしてみるのもいいでしょう。あと下半身の筋肉が低下することと、血液などの流れが悪くなり、むくみが生じることになるので、下半身の筋力アップは必要なことだと言えます」

 「本当はもっと小顔なのに……脚だってもっと細いのに!!」と不満を抱えている、むくみがちな人は、一度こうした習慣から改善してみるのもいいかもしれない。

肥満クリニックの医師が警鐘!! “むくみブス”を引き起こす「生理」「カフェイン」「酒」

mukumigazou 女たちの悩みのタネである“むくみ”。「夕方になると脚がパンパンでつらい」「どんなに化粧を頑張っても、パンパンの顔せいで全て台無し」など、誰もがむくみに苦い思いをさせられた経験があるのではないだろうか。

 マッサージやストレッチをしたり、むくみ解消の着圧ソックスなどを履くという対策でむくみをしのいでいる人もいるだろうが、渋谷DSクリニックの林博之院長は、こうした対策について「確かに“一時的なむくみ”の場合は、血流をよくすることによって改善はみられます」と指摘する。ではその場しのぎではなく、“むくまない体質”を得るためにはどうすればいいのか。林氏に解説いただいた。

■むくみの原因は数多くある

 そもそもむくみとは、「余分な水分(代謝できない水分)が体内や体表面に溜まってしまった状態」(林氏、以下同)のことを指す。内臓疾患が原因で生じる“浮腫(ふしゅ)”ではなく、生活習慣が原因による“むくみ”は誰にでも起こり得る。林氏が院長を務める渋谷DSクリニックは、肥満外来のダイエットクリニックだが、「当院にご来院されるダイエット目的の患者様の中にも、むくみやすい体質で悩まれる方も少なくはありません」という。

 それでは、むくみの原因とは一体何なのか。林氏は「原因はいくつかある」としつつも、主な例を挙げてくれた。

◎塩分摂取の過多……塩分を摂りすぎることで水分を体内に溜め込んでしまう
◎就寝前の水分摂取の過多……就寝中は腎機能が低下するので水分が排出されにくくなる
◎ストレスや寝不足……自律神経の乱れによって、血行が悪くなる
◎アルコールの摂りすぎ/睡眠前の飲酒……アルコールによって血管内の水分が失われ、血液濃度が高くなる。それを阻止しようと、体が水分を取り込んでしまう

 「汗をかいて水分不足になるから」という理由で、布団に入る前に水を飲む人は多いが、ガブガブと量を飲んでしまうと、それがむくみを引き起こすケースもあるのだ。また、「むくみは女性に起こりやすい」というイメージについては、林氏はむくみの原因に“生理期間との関係”を指摘する。

「女性の場合、生理前や生理中に食欲が旺盛になり、それが便秘やむくみにつながりやすくなります。これは、ホルモンバランスの崩れからくるもの。体内に全ての栄養を吸収しようとするんです」

 さまざまな原因によって引き起こされるむくみ。生活習慣からむくみを改善していくためには、むくみの主な原因に関連して「塩分の摂りすぎに注意」「夜更かししながらアルコールを多飲しない」ことを注意すべきとのこと。また、

◎ダイエット中でもタンパク質をある程度摂取すること……血中タンパク質の「アルブミン」不足によって、血管に水分を取り込んだり排出したりといった浸透圧が調節できなくなるのを防ぐ
◎カフェインの摂りすぎに注意すること……利尿作用があるが、摂りすぎることで水分不足を起こし、体が水分を溜め込むので、それを避けるようにする
◎ビタミン・ミネラルなどの栄養を補給すること……むくみに効果がある成分が含まれている

といった点も意識すべきだそうだ。

 具体的に、デトックス作用のある食材としては、「ウリ科のスイカ・冬瓜・胡瓜、バナナ・リンゴ・昆布」とのこと。また、成分として挙げるなら「カリウムには、体内のナトリウムを排出する働きがあり、さらに利尿作用・むくみの改善にも効果を発揮します。その他『ルチン』などもむくみ対策によいです」。これらの点を意識して食事するのもいいのかもしれない。

「骨盤の歪みから、血流やリンパの流れが悪くなり、むくみなどの原因になることもあります。O脚や骨盤の歪みが気になる方は、骨盤体操やリンパマッサージをしてみるのもいいでしょう。あと下半身の筋肉が低下することと、血液などの流れが悪くなり、むくみが生じることになるので、下半身の筋力アップは必要なことだと言えます」

 「本当はもっと小顔なのに……脚だってもっと細いのに!!」と不満を抱えている、むくみがちな人は、一度こうした習慣から改善してみるのもいいかもしれない。

経血コントロールは“できなくはない”が……「膣の中で雑菌が繁殖」など怖~いデメリットも

 毎月やってくる生理にうっとおしさを感じている女性は多いもの。しかしインターネット上では、「経血の排出はコントロールできる」とのウワサがまことしやかにささやかれており、「何年も生理用品を買ってない」「トレーニングすればコントロールできる」といった声も散見される。また、経血コントロールの方法を具体的に説明するブログなどもあり、そこには、「子宮内膜が剥がれる感触や、子宮が収縮するタイミングを察知したり、膣を締めて経血を溜めたりしたのち、トイレで腹圧をかけて一気に出す」といったことが書かれている。さらに、コントロールができると、生理期間も短くなるとのこと。果たして、経血コントロールはできるものなのか? 成城松村クリニック院長で婦人科医の松村圭子先生に、真偽のほどを伺った。

■経血はある程度溜められるが、リスクが高い

――まず、生理のメカニズムを教えてください。

松村圭子先生(以下、松村) 子宮では、赤ちゃんを迎える準備として、生理が終わってから「子宮内膜」が作られます。ただ、受精卵の着床がないと子宮内膜は徐々に剥がれ落ち、子宮の収縮で押し出されて排出されます。これが経血ですね。

――「経血コントロールができる」という人が言う「子宮内膜が剥がれたり、子宮が収縮したりする感触」は、察知できるものですか?

松村 子宮内膜が剥がれる感触はまずわかりません。子宮の収縮も、生理痛として現れることはありますが、「今収縮した! よし、トイレに行って排出しよう!」なんていうふうに、タイミングがわかるものではありません。

――では、「膣を締めて経血を溜める」ということは、体の構造的に可能なものですか?

松村 骨盤底筋を鍛えて、経血の出口である膣を締めれば、ある程度は溜められるかもしれませんね。実際、昔は一部の女性はできていたと書かれた本もあります。ただ、生理用品がないとか、生理になると幽閉されるとか、生理で困る状況にカラダが順応して身についた術のようですし、それも一時的に溜められた程度で、量が多ければ漏れるなど、完全なコントロールができていたわけでもないようです。

――もし我々、現代人がそれをできたとして、経血を膣内に溜めることでカラダに悪影響などはないのでしょうか?

松村 ありますよ! 経血自体が雑菌の格好のエサなので、膣の中で雑菌が繁殖してしまいます。溜まった経血が逆流すれば、子宮内膜症の原因にもなります。また、仮に経血コントロールができたとしても、溜めた経血を漏らさないよう、膣を締め続けた状態で行動しなければならないので、股になにか挟んだような変な歩き方になりますよね。メリットは月に数百円の生理用品代が浮くくらいで、リスクの方が格段に高いです。

――経血コントロールができるという人たちの間では、背すじを張って骨盤が歪まないようにしたり、便座で前かがみになって踏ん張ったりすることで、一度に排出する量を増やして生理期間を短くするといわれていますが、そのようなことはあり得ますか?

松村 あり得ませんね。「子宮内膜が徐々に剥がれて生理になる」というメカニズムが変わらない以上、どのようなことをしても、一度の排出量を増やしたり、生理期間を短くしたりすることはできません。

――昔の人の生理期間は短かったというウワサから、「甘いものや脂っこいものなど現代風の食事をやめ、野菜を中心に、鉄分などミネラルの多い食生活へ切り替えると、生理が軽くなる」ともいわれています。

松村 鉄不足だと内膜がうまく作られずに生理がダラダラ長引くことはありますが、食事で経血の量や生理期間をコントロールすることはできません。よって、あり得ないです。

――生理を早く終わらせたい人向けに、「タンポンで膣内の経血を直接吸い取る」という裏技を唱える人もいるのですが……。

松村 それもあり得ません。そもそも、生理の量や期間は体質とホルモンの状態によるので、自らどうにかできるものではありません。個人差はあるものの、20~30代は割と安定していて、生理期間は3~7日ほどが一般的。極端に短くなったり、急に量が増えた、長くなったというときは、無排卵やホルモンバランスの乱れなど、病的な問題を抱えている状態のこともありますよ。

■生理への「理解」と「思いやり」が足りない

――先生のクリニックに、「生理を短くしたい」「量を減らしたい」との理由で来られる方はいらっしゃいますか?

松村 あまりいらっしゃいませんね。激しい生理痛や過多月経の治療としてピルを服用したら、結果的に期間や量が減ります。その際、逆に生理期間が短くなったり、量が減ったりすることを“心配”される方が多いです。

――先生自体は、経血コントロールについてどう思われますか?

松村 そもそも完璧にできるものではないけれど、できたとしても、する必要のないものだと思いますね。

――男性の中には生理に理解のない人も多く、悩んでいる女性も少なくないようです。そこから「コントロールしたい」という思いに発展する女性もいるのかと。

松村 日本の男性は生理について知る機会が少ない上、諸外国に比べてスキンシップも少なめなので、理解が乏しいのかもしれませんね。生理は、根性論で我慢するべきものではないということも含め、もっと勉強してもらいたいと思いますが、一番大切なのは、相手を思いやる気持ちと、理解しようとする姿勢ではないかと思いますよ。
(取材・文=千葉こころ)