原発へのスタンスを問いかける、古典的名作『月の子』を改めて読む

tukinoko.jpg
「月の子 」第一巻(白泉社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
清水玲子『月の子』1~8巻
白泉社/570円~610円

3.11以降、まんがに課せられた意味を「マンガ大賞」から読み解く

 マンガ大賞2011のノミネート作品が発表されたのは1月17日のことでした。遠い昔の出来事のようにも思えますし、実際のところ3.11世以降世界はすっかり変わってしまいました。それでも大賞受賞作『3月のライオン』(白泉社)をいま読み直して思うのは、震災後もこの作品は空々しくなるどころか、より確かな説得力と強度を獲得しているということです。詳しくは昨年6月に本作を紹介した記事をご覧いただくとして、今回はその他のノミネート作品の中からお薦めを紹介したいと思います。

歌舞伎を舞台に『ぴんとこな』が描く、"努力"以外のスポ根像

pintokona.jpg
『ぴんとこな』(小学館)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
嶋木あこ『ぴんとこな』1~3巻
小学館/420円

 少女マンガにおけるスポ根の一形態として「バックステージもの」があります。『ガラスの仮面』を筆頭に、宝塚をモデルとした藤田和子/氷室冴子『ライジング!』(小学館)など名作には事欠きません。歌舞伎を舞台とした嶋木あこ先生の『ぴんとこな』は、それら名作に比肩し得るポテンシャルを秘めた久々のイチオシ作品であります。

リアリティーを捨て感情を獲得した、『ちくたくぼんぼん』のファンタジー性

tikutaku.jpg
『ちくたくぼんぼん』(集英社)


――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
勝田文『ちくたくぼんぼん』1~2巻
集英社/440円