レギュラーを務めるTOKIOの中でも、城島茂の活躍なくして成立しない『THE!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)。もはや彼の「冠番組」と化しているこの番組から、国民的中年アイドル・茂の動向をお伝えします!
■視聴率:15.3%(3月19日放送回)
この日の『ザ!鉄腕!DASH!!』は、人と動物の在り方をめぐってネット上で賛否両論が巻き起こり、“プチ炎上”状態に。果ては「TOKIOはひどい」という論調で批判する者も現れ、珍しく荒れた1時間となった。しかし、そんな感情を和ませたのはリーダー城島茂の存在だった。
◎テレビ番組は慈善事業か?
最初に議論の対象となったのは、前半の『新宿DASH』。都会のコンクリートジャングルを自然に戻す企画である。TOKIOのメンバーは去年、新宿にほど近い大学の屋上に畑を借り、今は亡き農業指導者・三瓶昭雄さんから譲り受けたカブとほうれん草のタネを蒔いた。
この日の茂のパートナーは国分太一。野菜を覆っているビニールハウスの中に、鳥が紛れ込んでいることを発見。専門家によると、それは文鳥。しかも、それまで人が飼っていた可能性があるという。
定点カメラの映像を見返すと、2人が畑に来るずっと前から、文鳥はハウスの中にいたことがわかった。米粒を食べることで知られる文鳥だが、それだけでは飽き足らず、ほうれん草の葉っぱをついばんでいる姿も確認できた。
育てている大事なほうれん草を食べられようとも、茂はすっかり可愛い文鳥にゾッコンで、「ピーちゃん」と勝手に名付け、呼び始めている。だが、太一の「ピーちゃんじゃないな」との指摘に、「チコちゃん」と改名、やたら甲高い声でひたすらその名を呼び続ける。
さてそのチコちゃん、専門家の「(文鳥の)野生化が問題になったことはないので見守りましょうか」との助言により、そのままにしておくことに。だが、飼い主が探している迷い鳥の可能性もあっただけに、視聴者の一部からは「文鳥をのんびり眺めてないで、保護しろよ」「せっかく保護できるチャンスを見逃すのは信じらんない」といった疑問の声が噴出。そんな“愛護派”に対し、「番組は慈善事業じゃないんだからさ」「この企画は動物の保護目的ではない」とする者も出現、激しい言い合いが展開された。
◎「害獣」か「ペット」か?
さらに後半では、動物の駆除と飼育をめぐる論争が勃発。増えすぎた外来動物をおいしく食べようという新企画「グリル厄介」第1弾として、沖縄の川に棲みついてしまった「プレコ」という南米の魚をつかまえ、ミシュラン一つ星のフレンチレストランで調理してもらったが、これに異を唱えたのが、プレコをペットとして日頃可愛がっている人々。
実はプレコは、黒光りした硬いウロコの質感とおとなしい性格から、観賞用として人気なのだ。そこで、シェフによってさばかれ、油で揚げられていく様を見たプレコ好きの中には、「今までペットとして見ていたから胸が痛い」「ペットというイメージしかないから食べるという発想はなかった」「嫁が号泣気味」といった切ない声が沸き上がった。
すると、そんな“愛護派”に対し、懐疑的な意見を述べる者も。「鯉と同じようなもんだろ」「『プレコかわいそう』って言ってる人、捨てた飼い主にまず怒ろうね」「プレコがかわいそうだって人は、口だけじゃなくあの100匹位を全部引き取って可愛がってあげれば?」などと議論が白熱。ヒトと動物の在り方に一石を投じたのだった。
一方、番組内での茂はいつもの調子。オープニングでは、何を勘違いしたのか米兵が着る、やたらと胸ポケットが多いミリタリージャケットを着こんで登場。さらに川に入り、水中にひそむプレコをモリで突こうとするも、老眼のためプレコとの距離感がまったくつかめず、ことごとく逃げられてしまう。
そしてフレンチレストランで作ってもらった、麺状の生地「カダイフ」でプレコを巻いて揚げ、黒トリュフを添えた一品を前に、なぜかド緊張。なみなみと注がれたコップの水を飲み干し、一口食べると、なぜか森進一のモノマネでよく見かける表情になり、「これ、すごいな!」。
いつもはお茶の間からツッコまれる茂だが、この日は『DASH』視聴者のささくれだった心を癒やす“緩衝材”となった。
◎今日の茂ヒトコト
「男は備えがあったほうがいい。いくつ引き出しがあるかだ」
(ミリタリージャケットの胸にたくさんついているポケットに見とれながら)
「ホンマに君か?」
(本格フレンチに仕上がったプレコのおいしさに、目の前に置かれた、さばかれる前のプレコに一言)




