キョドコこと吉岡里帆、涙のロストヴァージン!! 巻きストール=貞操帯だった『きみ棲み』第7話

 下劣男に神の制裁!? ついに結ばれる2人──。そんなサブタイトルが謳われた『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第7話。吉岡里帆演じるキョドコがロストヴァージンする日がやってきました。「マジかよ?」と思わず星名の口調でつぶやいた視聴者もいるかと思います。自己評価の極端に低い女子・キョドコはいかにして処女を喪失したのでしょうか。『きみ棲み』第7話を振り返りましょう。

 小川今日子(吉岡里帆)、通称キョドコは下着メーカーに勤める28歳のOLです。職場の上司である星名(向井理)とは大学時代にこじらせた関係でしたが、異性との交際経験はこれまでありませんでした。第6話で星名がプレゼン会議をうまく誘導したことで、キョドコが参加している新ブランドが正式に発足します。堀田(瀬戸朝香)と八木(鈴木紗理奈)のデザイナー2人体制と決まり、職場のみんなは万々歳です。プロジェクトから外された飯田(石橋杏奈)を除いては。

 職場での自分の居場所をようやく確保したキョドコでしたが、恋愛に関してはまだまだキャリア不足です。漫画誌編集者の吉崎(桐谷健太)と久しぶりにディナーデートしますが、吉崎と元カノである人気作家・成川(中村アン)が最近また懇意にしていることが気になって食事が楽しめません。恋愛とは相手の過去やら周囲の思惑やら、いろんなものから目を閉じて先へ先へと渡る綱渡りのようなもの。でも、キョドコの脳裏には華やかさを振りまく成川の存在がちらついてしまい、吉崎との心の距離を感じてしまうのでした。

 家族愛に溢れ、仕事にも熱心な吉崎ですが、担当する漫画家・スズキ先生(ムロツヨシ)が連載中の代表作『俺に届け 響け!』のテレビドラマ化の話を喜んでいないことが気になっています。『届け 響け』に登場する女装男子を普通の女の子にしたいとテレビ局側が言ってきたことをスズキ先生は納得できずにいたのです。女優デビューさせたい新人がいるというのがテレビ局側の言い分でした。新人を女優デビューさせたいって、つまり芸能プロダクションのゴリ押しってことですよね。大手芸能プロダクションのゴリ押しには、TBSも手を焼いているのでしょうか。しれっと自虐ネタが盛り込まれた『きみ棲み』第7話です。

 どこまで相手の立場になって親身に考えることができるか。そんな問題を突き付けられた吉崎は、さらなる衝撃映像にショックを受けます。吉崎を慕う後輩編集者の為末(田中真琴)がバーテンの牧村(山岸門人)から渡された映像には、大学時代のキョドコが部室でストリップしている姿が記録されていました。交際相手の知られざる過去を知った吉崎、どーする!?

 為末はキョドコがいかにビッチな女であるかを訴えたかったものの、これは完全に裏目に出てしまいます。過去のストリップ映像にキョドコが苦しんでいたことを理解した吉崎は、悪意渦巻く牧村のバーへとカチコミを掛けるのでした。「俺も星名もあんたが嫌いなんだよ」「目の前に悪意があったら、どこまでいい人でいられるんだろうなって」と薄ら笑いを浮かべながら牧村は挑発します。キョドコがいつも首に巻いているネジネジストールは大学時代の星名が巻いたものであることも明かします。キョドコの心は、今も星名に支配されたままだと告げるのでした。

 牧村は雑魚キャラであって、本当の敵ではありません。人間は生まれた環境や過去から逃れることができない―。そんな大きな命題に吉崎は立ち向かうのでした。折しも、元凶・星名もバーへと現れ、「若気の至りでした。まさか小川さんが本当に脱ぐとは」とまるで心のこもっていない謝罪をするのでした。でも、牧村の挑発にも、星名の逃げ口上にも吉崎は惑われません。キョドコをはじめ、みんなが吉崎のことを「いい人」と言いますが、今の世の中は「いい人」なだけで生きていけるほど甘くはないのです。牧村が10年前の盗撮映像を見てニヤつき、キョドコがひとりで落ち込んでいる間も、「いい人」でいるために人知れない努力を吉崎は払ってきたのです。暴力に訴えることなく、吉崎は懐に用意しておいた武器を取り出すのでした。

 

■原作とドラマ版では異なるキョドコの処女喪失相手

 

 場面変わって、キョドコのアパート。夜更けに予期せぬ客がドアをノックします。吉崎でした。校内ストリップをやらかした理由を吉崎に打ち明けることができずにいたキョドコですが、吉崎は過去を問いただすことなく一枚の書類を差し出すのでした。それは星名たちと交わした誓約書で、動画はすべて消去すること、脅すようなこともしないと明記されていました。「もう過去に怯える必要はない」と断言する吉崎には、後光が差しているかのようです。キョドコにとっては、神さま、仏さま、吉崎さまです。

「私、幸せです。今、死んでもいいくらい」と泣きながら喜ぶキョドコを、「今は困る」と吉崎は優しく押し倒します。このシチュエーションで、やるべきことはただひとつです。吉崎はキョドコの知恵の輪みたいにネジネジされたストールをほどき始めます。キョドコにとっては、このネジネジストール=貞操帯でした。星名によって装着された貞操帯が10年の歳月を経て、ついに外される瞬間を迎えたのです。「あっ……」「ダメ?」「ダメじゃないです……」というキョドコと吉崎のやりとりが、妙にエロティックに響いて聞こえる第7話のクライマックスでした。

 原作ではキョドコがロストヴァージンした相手は大学時代の牧村でしたが、牧村との初SEXエピソードの代わりにドラマでは校内ストリップが描かれていたので、キョドコの初体験の相手は晴れて吉崎となったのでした。地上波テレビなので露骨なベッドシーンはなく、ストールをほどかれたキョドコが吉崎のキスを受け入れ、なすがまま状態になった後は、あっさり翌朝を迎えます。出社したキョドコを見て、堀田や八木たちは驚きます。それまでずっと巻いていたネジネジストールをキョドコはしていなかったからです。ずっとストールで隠されていた首や胸元が露出しただけで、キョドコのイメージがずいぶんと変わるのでした。メガネっ子アイドルとして売り出した時東ぁみが「裸になるより、メガネを外すほうが恥ずかしい」と言いながらセミヌード写真集を出したことが、なぜか思い出されました。

「私、女の喜びを知りました」と職場のみんなに言わんばかりの勝ち誇った表情のキョドコ。彼女の首にストールがないことに気づいた星名は大ショックです。「マジかよ?」とひとりごちながら、自分が考案した貞操帯を外したキョドコの解放された姿に目を白黒させるのでした。

 落ち込む星名の心理状態に比例するかのように、視聴率は第6話の6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から6.5%へとさらにダウンしました。第7話のエンディングでは、殺人罪で服役していた星名の母親(岡江久美子)に星名のストーカーと化した飯田が接近するシーンが映し出されました。第8話の予告では、星名は「死にてぇ……」としょぼくれています。星名の呪縛からキョドコが解放されたのと同時に、星名はこれから転落人生を転がり落ちることになりそうです。破滅へと向かうデーモン星名にとって、“いちばんの味方”は一体誰になるのでしょうか? 幸せを手に入れたキョドコ以上に、星名が滅びの美学をどう見せてくれるのかがとても気になります。
(文=長野辰次)

吉岡里帆演じるキョドコの支離滅裂さに唖然呆然!? 向井理がキラキラ輝き出した『きみ棲み』第6話

 キョドコのキョは、恐怖のキョ! 支離滅裂な言動で周囲の男たちを散々に振り回す世にも恐ろしきヒロインとは、吉岡里帆演じる小川今日子ことキョドコに他なりません。キョドコのみならず、『きみが心に棲みついた』(TBS系)には心の歪んだキャラクターがやたらと多く、恋愛ドラマというよりはサイコサスペンスを観ているかのように背筋がゾゾッとさせられます。今週もまた、「キョドコ、それは違うだろ!!」と全視聴者がツッコミを入れてしまう火曜の夜がやってきました。まずは『きみ棲み』第6話を振り返ってみましょう。

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)、通称キョドコは、野外BBQで上司である星名(向井理)とこじらせた関係だった過去が明かされます。ひとりでBBQ会場を去ったキョドコでしたが、追い掛けてきた漫画誌編集者の吉崎(桐谷健太)と初キスを交わし、ついに交際することに。かつてなくウキウキ気分のキョドコが出社する第6話の始まりです。

 一方、キョドコがアシスタントを務めている新プロジェクトのデザイナー・八木(鈴木紗理奈)ですが、大変な窮地に追い込まれます。新ブランド立ち上げの責任者である池脇部長(杉本彩)から、もう1人のデザイナー・堀田(瀬戸朝香)のサポートに八木は回るように言い渡されます。最終プレゼンを目前に控え、何と理不尽な!!

 実は池脇部長にとって八木は、10年前に米倉課長をめぐって火花を散らし合った恋敵だったのです。八木と米倉課長との社内恋愛を面白く思わない池脇部長は、八木をメンズインナーへと異動させたという因縁がありました。今回も最終プレゼンもしないまま、八木に再び煮え湯を呑ませようと企んでいたのです。下着メーカーって女性社員同士のバトルがすごいんでしょうか? 今年の入社希望者数に影響が出ないかちょっと心配です。

 あまりに露骨な池脇部長のパワハラぶりに、新ブランドのデザイナーの座を八木と争う堀田も我慢なりません。池脇部長の指示に従って荷物を片付け始める八木に向かって、「逃げるんだ、メンズに異動になったときみたいに」「つべこべ言わずに、新しいデザインを描きなよ」とハッパを掛ける堀田でした。吉崎のことで浮かれていたキョドコも動きます。できれば顔を合わせたくない星名のもとに出向き、「最終プレゼンをやらせてください」と懇願するのでした。そんなキョドコに対し、「お前、強気だな。吉崎さんと付き合ってるんだって?」と星名はキョドコがあたふたしてしまうツボをピンポイントで責めるのでした。調教師・星名は、Mっ子・キョコドのことはすべてお見通しです。

 第6話の中盤からは、もうデーモン星名の独壇場となります。ついに始まった新ブランドの最終プレゼン。八木チーム、堀田チーム、共に完成したばかりの新作ランジェリーで合否を競うのでした。ところがジャッジを下す池脇部長は、まるで興味がなさそう。八木チームのサンプルを一瞥しただけで「やっぱり堀田のデザインがいいわ。八木には重荷じゃないかしら」とプレゼン勝者を一方的に堀田へ決めようとするのです。これに「待った!」を掛けたのは勝者に選ばれた堀田でした。最終プレゼンの直前に、堀田と八木はサンプルをこっそり交換していたのです。池脇部長が「革新的だわ」と絶賛したサンプルは、八木がデザインしたものだったのです。

 堀田の種明かしに動揺する池脇部長は、開発室長である星名に救いを求めますが、このときこそデーモン星名の冷たい魅力が炸裂します。

「プロジェクトを統括する人間が、デザインの中身でなく、人間で判断していたことを私は残念に思います」

 かねてより報復人事で悪評の高かった池脇部長を、プレゼン会議の場でばっさりと斬り捨ててみせる星名でした。会社の上層部にはすでに池脇部長の不正ぶりを伝えていました。今回のデーモン星名はダークヒーローのごとく超かっこいい存在です。あえなく池脇部長は現場からの退場を余儀なくされ、新ブランドは堀田と八木の2人体制で発足することに決まります。

■天使と悪魔の顔を持つ男、その名は……!?

 

 池井戸ドラマの主人公のような大活躍を見せた星名でしたが、新ブランドの誕生を一緒に喜ぶ相手はいません。最終プレゼンが終わったことで久しぶりに吉崎に会いに行こうとするキョドコを呼び止め、いつもの星名らしくない庶民じみたラーメン店へ2人で入っていくのでした。吉崎という彼氏ができたキョドコですが、最終プレゼンの根回しをしてくれた星名に対する感謝の気持ちもあり、仲良くラーメンをすすることに。

 星名のことを「悪魔のような人」だと嫌っていたはずのキョドコなのに、この日は星名が優しい顔を見せたことから、ついつい大学時代の思い出に花を咲かせてしまいます。結局、星名の支配から完全離脱することはできないキョドコでした。これまで星名への依存から抜け出そうと努力してきたキョドコを見守ってきた視聴者は唖然呆然です。キョドコは笑顔で「今日は私が奢ります♪」とラーメンの替え玉にギョウザまで追加注文しています。職業ドラマとして展開した『きみ棲み』第6話でしたが、本心とは異なる不可解な行動をしてしまう人間の内面の多面性を描いた実に興味深いエピソードではないでしょうか?

 星名の悪魔のような魅力はこれだけでは終わりません。星名に再び心を開いたキョドコでしたが、星名は甘い飴をたっぷりキョドコに舐めさせた後には、しっかりお仕置きを用意していました。人気作家・成川(中村アン)が吉崎と夜遅くまで一緒にいるインスタグラム画像をキョドコに見せつけるのでした。星名に替え玉を強要するなど、調子に乗っていたキョドコがたちまちギャフン顔になるのを、星名は心から楽しみます。

 星名の留守中にマンションに上がり込み、「母親直伝のシチューなんです」と手料理を作って奥さんぶる飯田(石橋杏奈)にも、星名は冷たいムチを振るいます。飯田に預けていたマンションの合鍵を返させた挙げ句に、「僕、愛のないセックスほど興奮しちゃうようです」と田舎のお嬢さん育ちの飯田に言い放つのでした。『君が心に棲みついた』という題名ですが、視聴者の心に棲みついてしまったのは、天使の顔と悪魔の顔を持つ二重人格者・星名なのかもしれません。

 視聴率は第4話・第5話の7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)からさらにポイントを下げ、過去ワーストの6.9%に。登場キャラクターたちの一貫性のない行動に、視聴者も付いていくのが大変です。予告を見ると第7話では殺人罪で刑務所送りになっていた星名の母親がついに登場し、さらにはキョドコの処女喪失シーンも用意されているようです。大学時代の星名とキョドコに肉体関係がなかったというのも驚きですが、まだまだサプライズが残されているようです。

 星名に棄てられた飯田、狙っていた吉崎をキョドコに奪われた為末(田中真琴)、星名を憎むあまりに心を病んでしまった一ノ瀬(西村元基)といったサブキャラたちの伏線は最終回までに回収できるのでしょうか? キョドコも『きみ棲み』の後半戦も、絶望という名のクライマックスへ雪崩れ込むことになりそうです。
(文=長野辰次)

吉岡里帆演じるキョドコの支離滅裂さに唖然呆然!? 向井理がキラキラ輝き出した『きみ棲み』第6話

 キョドコのキョは、恐怖のキョ! 支離滅裂な言動で周囲の男たちを散々に振り回す世にも恐ろしきヒロインとは、吉岡里帆演じる小川今日子ことキョドコに他なりません。キョドコのみならず、『きみが心に棲みついた』(TBS系)には心の歪んだキャラクターがやたらと多く、恋愛ドラマというよりはサイコサスペンスを観ているかのように背筋がゾゾッとさせられます。今週もまた、「キョドコ、それは違うだろ!!」と全視聴者がツッコミを入れてしまう火曜の夜がやってきました。まずは『きみ棲み』第6話を振り返ってみましょう。

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)、通称キョドコは、野外BBQで上司である星名(向井理)とこじらせた関係だった過去が明かされます。ひとりでBBQ会場を去ったキョドコでしたが、追い掛けてきた漫画誌編集者の吉崎(桐谷健太)と初キスを交わし、ついに交際することに。かつてなくウキウキ気分のキョドコが出社する第6話の始まりです。

 一方、キョドコがアシスタントを務めている新プロジェクトのデザイナー・八木(鈴木紗理奈)ですが、大変な窮地に追い込まれます。新ブランド立ち上げの責任者である池脇部長(杉本彩)から、もう1人のデザイナー・堀田(瀬戸朝香)のサポートに八木は回るように言い渡されます。最終プレゼンを目前に控え、何と理不尽な!!

 実は池脇部長にとって八木は、10年前に米倉課長をめぐって火花を散らし合った恋敵だったのです。八木と米倉課長との社内恋愛を面白く思わない池脇部長は、八木をメンズインナーへと異動させたという因縁がありました。今回も最終プレゼンもしないまま、八木に再び煮え湯を呑ませようと企んでいたのです。下着メーカーって女性社員同士のバトルがすごいんでしょうか? 今年の入社希望者数に影響が出ないかちょっと心配です。

 あまりに露骨な池脇部長のパワハラぶりに、新ブランドのデザイナーの座を八木と争う堀田も我慢なりません。池脇部長の指示に従って荷物を片付け始める八木に向かって、「逃げるんだ、メンズに異動になったときみたいに」「つべこべ言わずに、新しいデザインを描きなよ」とハッパを掛ける堀田でした。吉崎のことで浮かれていたキョドコも動きます。できれば顔を合わせたくない星名のもとに出向き、「最終プレゼンをやらせてください」と懇願するのでした。そんなキョドコに対し、「お前、強気だな。吉崎さんと付き合ってるんだって?」と星名はキョドコがあたふたしてしまうツボをピンポイントで責めるのでした。調教師・星名は、Mっ子・キョコドのことはすべてお見通しです。

 第6話の中盤からは、もうデーモン星名の独壇場となります。ついに始まった新ブランドの最終プレゼン。八木チーム、堀田チーム、共に完成したばかりの新作ランジェリーで合否を競うのでした。ところがジャッジを下す池脇部長は、まるで興味がなさそう。八木チームのサンプルを一瞥しただけで「やっぱり堀田のデザインがいいわ。八木には重荷じゃないかしら」とプレゼン勝者を一方的に堀田へ決めようとするのです。これに「待った!」を掛けたのは勝者に選ばれた堀田でした。最終プレゼンの直前に、堀田と八木はサンプルをこっそり交換していたのです。池脇部長が「革新的だわ」と絶賛したサンプルは、八木がデザインしたものだったのです。

 堀田の種明かしに動揺する池脇部長は、開発室長である星名に救いを求めますが、このときこそデーモン星名の冷たい魅力が炸裂します。

「プロジェクトを統括する人間が、デザインの中身でなく、人間で判断していたことを私は残念に思います」

 かねてより報復人事で悪評の高かった池脇部長を、プレゼン会議の場でばっさりと斬り捨ててみせる星名でした。会社の上層部にはすでに池脇部長の不正ぶりを伝えていました。今回のデーモン星名はダークヒーローのごとく超かっこいい存在です。あえなく池脇部長は現場からの退場を余儀なくされ、新ブランドは堀田と八木の2人体制で発足することに決まります。

■天使と悪魔の顔を持つ男、その名は……!?

 

 池井戸ドラマの主人公のような大活躍を見せた星名でしたが、新ブランドの誕生を一緒に喜ぶ相手はいません。最終プレゼンが終わったことで久しぶりに吉崎に会いに行こうとするキョドコを呼び止め、いつもの星名らしくない庶民じみたラーメン店へ2人で入っていくのでした。吉崎という彼氏ができたキョドコですが、最終プレゼンの根回しをしてくれた星名に対する感謝の気持ちもあり、仲良くラーメンをすすることに。

 星名のことを「悪魔のような人」だと嫌っていたはずのキョドコなのに、この日は星名が優しい顔を見せたことから、ついつい大学時代の思い出に花を咲かせてしまいます。結局、星名の支配から完全離脱することはできないキョドコでした。これまで星名への依存から抜け出そうと努力してきたキョドコを見守ってきた視聴者は唖然呆然です。キョドコは笑顔で「今日は私が奢ります♪」とラーメンの替え玉にギョウザまで追加注文しています。職業ドラマとして展開した『きみ棲み』第6話でしたが、本心とは異なる不可解な行動をしてしまう人間の内面の多面性を描いた実に興味深いエピソードではないでしょうか?

 星名の悪魔のような魅力はこれだけでは終わりません。星名に再び心を開いたキョドコでしたが、星名は甘い飴をたっぷりキョドコに舐めさせた後には、しっかりお仕置きを用意していました。人気作家・成川(中村アン)が吉崎と夜遅くまで一緒にいるインスタグラム画像をキョドコに見せつけるのでした。星名に替え玉を強要するなど、調子に乗っていたキョドコがたちまちギャフン顔になるのを、星名は心から楽しみます。

 星名の留守中にマンションに上がり込み、「母親直伝のシチューなんです」と手料理を作って奥さんぶる飯田(石橋杏奈)にも、星名は冷たいムチを振るいます。飯田に預けていたマンションの合鍵を返させた挙げ句に、「僕、愛のないセックスほど興奮しちゃうようです」と田舎のお嬢さん育ちの飯田に言い放つのでした。『君が心に棲みついた』という題名ですが、視聴者の心に棲みついてしまったのは、天使の顔と悪魔の顔を持つ二重人格者・星名なのかもしれません。

 視聴率は第4話・第5話の7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)からさらにポイントを下げ、過去ワーストの6.9%に。登場キャラクターたちの一貫性のない行動に、視聴者も付いていくのが大変です。予告を見ると第7話では殺人罪で刑務所送りになっていた星名の母親がついに登場し、さらにはキョドコの処女喪失シーンも用意されているようです。大学時代の星名とキョドコに肉体関係がなかったというのも驚きですが、まだまだサプライズが残されているようです。

 星名に棄てられた飯田、狙っていた吉崎をキョドコに奪われた為末(田中真琴)、星名を憎むあまりに心を病んでしまった一ノ瀬(西村元基)といったサブキャラたちの伏線は最終回までに回収できるのでしょうか? キョドコも『きみ棲み』の後半戦も、絶望という名のクライマックスへ雪崩れ込むことになりそうです。
(文=長野辰次)

『きみ棲み』のドS役が話題沸騰中の向井理、実はプライベートも“ドS”!?  「好きなタイプは“3歩下がってついてくる”」「ニッチェに暴言!」……

 連続ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)にてヒロイン・吉岡里帆演じる小川今日子を弄ぶ上司・星名漣を怪演している向井理。ドラマ内で向井演じる星名は、ヒロインの今日子と彼女を守る編集者・吉崎(桐谷健太)との恋路を邪魔するために吉崎の元彼女や彼に恋する後輩の存在を利用して裏工作。他にもコネを利用するために近づいていた女性社員・飯田(石橋杏奈)に「すいません。僕、愛のないセックスほど興奮しちゃうみたいです」と冷たく言い放つなど、恐ろしいほどのドSっぷりを見せている。向井のあまりのハマりぶりに、視聴者からは「闇が深い」「もはやホラー」と大反響、再ブレイクの兆しを見せている。

 そんな向井は甘いマスクに加え、182cmの長身に小顔という抜群のスタイルの持ち主。明治大学農学部生命科学科を卒業するなどの高学歴で、バーテンダーをやっていたため酒や料理に精通し、趣味はサッカーにボルダリングとスポーツも万能。まさに絵に描いたようなイケメンキャラだが、実は私生活も演技さながらのドSなのだとか。

「雑誌のインタビューなどで、自分のことを“好き嫌いがはっきりしていてマイペース”と公言しています。好みのタイプについても“3歩下がってついてくる女性”だとしていますし、かなりオラオラ系な性格なのは誰もが知るところです」(芸能事務所勤務)

 しかし、ドSゆえの失態もしでかしているという向井。某飲料のCMでの打ち上げで悪酔いした挙句、共演したお笑いコンビ・ニッチェの近藤くみこと江上敬子に「ブサイクは帰れ」「オマエら、本当にブサイクだな」「ブスは帰れよ」と失礼な言動を繰り返してしまうという大人としてアウトな行動を取ったという話はメディアに大々的に報道され、「向井=性格が悪い」という印象を植え付けてしまっている。

 だが、そんな向井のニュースを見ても「まったく意外だと思わない」と言うのは、彼と同じ大学だったというOL。「彼はイケメンなので目立っていましたが、初対面の人に偉そうだしモテていることを鼻にかけた態度を取る男ということで、校内では悪い評判しか聞かなかったです。女の子も取っ替え引っ替えしていることも有名でした」と、まるでドラマで演じる星名さながらのキャラだったというから驚き。

 これらの私生活エピソードを見ると、ドSキャラが演技に見えないほどハマっているのも納得!?

『きみ棲み』のドS役が話題沸騰中の向井理、実はプライベートも“ドS”!?  「好きなタイプは“3歩下がってついてくる”」「ニッチェに暴言!」……

 連続ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)にてヒロイン・吉岡里帆演じる小川今日子を弄ぶ上司・星名漣を怪演している向井理。ドラマ内で向井演じる星名は、ヒロインの今日子と彼女を守る編集者・吉崎(桐谷健太)との恋路を邪魔するために吉崎の元彼女や彼に恋する後輩の存在を利用して裏工作。他にもコネを利用するために近づいていた女性社員・飯田(石橋杏奈)に「すいません。僕、愛のないセックスほど興奮しちゃうみたいです」と冷たく言い放つなど、恐ろしいほどのドSっぷりを見せている。向井のあまりのハマりぶりに、視聴者からは「闇が深い」「もはやホラー」と大反響、再ブレイクの兆しを見せている。

 そんな向井は甘いマスクに加え、182cmの長身に小顔という抜群のスタイルの持ち主。明治大学農学部生命科学科を卒業するなどの高学歴で、バーテンダーをやっていたため酒や料理に精通し、趣味はサッカーにボルダリングとスポーツも万能。まさに絵に描いたようなイケメンキャラだが、実は私生活も演技さながらのドSなのだとか。

「雑誌のインタビューなどで、自分のことを“好き嫌いがはっきりしていてマイペース”と公言しています。好みのタイプについても“3歩下がってついてくる女性”だとしていますし、かなりオラオラ系な性格なのは誰もが知るところです」(芸能事務所勤務)

 しかし、ドSゆえの失態もしでかしているという向井。某飲料のCMでの打ち上げで悪酔いした挙句、共演したお笑いコンビ・ニッチェの近藤くみこと江上敬子に「ブサイクは帰れ」「オマエら、本当にブサイクだな」「ブスは帰れよ」と失礼な言動を繰り返してしまうという大人としてアウトな行動を取ったという話はメディアに大々的に報道され、「向井=性格が悪い」という印象を植え付けてしまっている。

 だが、そんな向井のニュースを見ても「まったく意外だと思わない」と言うのは、彼と同じ大学だったというOL。「彼はイケメンなので目立っていましたが、初対面の人に偉そうだしモテていることを鼻にかけた態度を取る男ということで、校内では悪い評判しか聞かなかったです。女の子も取っ替え引っ替えしていることも有名でした」と、まるでドラマで演じる星名さながらのキャラだったというから驚き。

 これらの私生活エピソードを見ると、ドSキャラが演技に見えないほどハマっているのも納得!?

キョドコが公開イジメに遭う史上最悪のBBQ!! 胸の谷の吉岡里帆、再び『きみ棲み』第5話

 吉岡里帆演じる“挙動不審女子”キョドコのもじもじぶりにイラつく派、「そこがいいんじゃない?」と擁護する派が拮抗する『きみが心に棲みついた』(TBS系)。ドラマがスタートして1カ月が経過しましたが、擁護派はあまり増えず、イラつく派に押されつつあるようです。まぁ、イラつく派が優勢になればなるほど、男性視聴者はキョドコ=吉岡里帆のことを庇いたくなるわけで、そのことが余計にイラつく派の火力を増強させることになっています。キョドコがストールをいつもネジネジと巻き上げているように、劇中のキョドコも現実の吉岡里帆も捻れに捻れた負のスパイラルへと沈んでいる真っ最中です。

 バレンタイン前夜となる2月13日にオンエアされた『きみ棲み』第5話でしたが、これまでで最もイヤ~な気分になるエピソード回でした。みんな楽しいはずの野外BBQ大会で、キョドコが公開イジメに遭ってしまうのです。いくらキョドコがMっ子だからといって、ご主人さま以外の部外者が寄って集ってイビっていいもんじゃありません。子どもの頃、夕方によく再放送されていた『フランダースの犬』や『みなしごハッチ』を観ていたときのようなブルーな気持ちになってしまいました。

 第5話の冒頭、下着会社に勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、第3話に続いて再び下着姿になります。デザイナーの八木(鈴木紗理奈)が試作した新作ランジェリーのサンプルが完成したので、モデルの代わりにキョドコが試着することになったのです。

「男が思わず抱きしめたくなる」というキョドコのアイデアから生まれたサンプル下着を身に着け、うれしさ半分恥ずかしさ半分の表情を見せるキョドコでした。下着といってもキャミソールタイプのもので、第3話の純白ブラジャーに比べると肌の露出はかなり控えめですが、胸の谷間はしっかり映し出されています。吉岡里帆のセクシーショットで、少しでも数字を稼ぎたいというTBSのあざとい狙いが丸分かりなシーンでした。こういった露骨なサービスカットも賛否を呼んでいるようです。

 男が欲情するかどうかはさておき、自前のラブリーランジェリーをまとい、うれし恥ずかし状態のキョドコの前に、上司である星名(向井理)が現われます。八木が経理部から呼びされたため、試着室は下着姿のキョドコと星名の2人っきりに。最近、キョドコが漫画編集者の吉崎(桐谷健太)と仲がいいことを星名は責め、さらには「キョドコのくせに」とキョドコの首を締め上げるのでした。就業中の職場でSMプレイとは、まぁなんと破廉恥なことでしょう!

「吉崎の化けの皮を剥いでやるよ」とキョドコに宣言した星名は、さっそく行動に移します。有言実行はポジティブな意味で使う言葉ですが、星名のサディストぶりは話数を重ねるごとにどんどん度を過ぎたものになりつつあります。

 星名が過剰なまでにキョドコにかまうのは、理由がありました。星名の母親は殺人罪で長らく刑務所生活を送っていたのですが、ようやく出所し、星名の姉・祥子(星野園美)の世話になっていたのです。スマートな星名と違って肥満体型の祥子はレストランでピザを頬張りながら、母の世話代として300万円を星名に要求するのでした。

「私もきれいな顔になりたかったわ。あんたみたいに整形してさ」

 ピザを呑み込み、油まみれになった口で、姉は星名の暗い過去をほじくり返します。少年時代の星名は、父親から「顔も悪い。頭も悪い。誰に似たんだ」と散々殴られ続ける日々を過ごしたのです。星名がキョドコをずっと手放したがらないのは、星名もまた少年時代に家族からの愛情を感じることができなかったからだったのです。

 デーモン星名の悪魔の企みは着々と進行します。まずはキョドコと映画デートを楽しんだ後の吉崎を電話で呼び出し、漫画家のスズキ先生(ムロツヨシ)も交えて、馴染みのバーで意気投合してみせるのでした。星名の裏の顔を見破っていたはずのスズキ先生ですが、バーテンの牧村(山岸門人)が幻のデビュー作『モノレールにもう乗れる』を読んでいたことから簡単に籠絡されます。ムロツヨシはこういう無能キャラを演じさせると抜群の魅力を発揮しますね。

■キョドコ、死亡フラグを立てまくる!!

 星名が吉崎やスズキ先生を誘って、週末にBBQをやることが決まり、キョドコも行かないわけにはいきません。キョドコは職場の先輩である堀田(瀬戸朝香)たちをBBQに誘いますが、キョドコと吉崎が距離を縮めていることが面白くない編集者の為末(田中真琴)、星名と大学時代の同級生だったレイコ(小林恵美)や牧村も参加していました。大自然に囲まれて気持ちのいいBBQのはずが、キョドコの過去を知る顔ぶれが集まっているために、キョドコはまるで食欲が湧きません。

 ナイスバディだけど、頭は空っぽそうなレイコは、次々とキョドコを口撃します。「相変わらず暗いわね。あんた、そんなんで仕事できてんの?」「キョドコはね、ひと言でいうと、星名くんのストーカーだった」。せっかくのBBQで、参加者をディスるのは本当にやめてほしいものです。BBQに対する冒涜ですよ。さらに、キョドコが耐え切れずにお手洗いへ逃げると、そこで待っていたのは牧村でした。大学時代にキョドコが星名に命じられて校内ストリップをした様子を牧村は隠し撮りしており、そのときの映像をスマホでちらつかせるのでした。キョドコは過呼吸となり、ぶっ倒れてしまいます。

 倒れたキョドコを介抱するのは、もちろん吉崎です。「なんで泣いてるのか分からないけど、終わったことはしようがないじゃん」とキョドコをいたわる吉崎ですが、そんな吉崎の誠実さがキョドコをより苦しめます。校内ストリップの映像を吉崎に見られたら、もう生きてはいけない。BBQの後片付けに戻った吉崎を残し、キョドコはひとりで山を下っていくのでした。

 自殺フラグを立てまくったキョドコを吉崎は追い掛けようとしますが、その様子をずっと見ていた星名は「あなたの手に負えるような人間じゃない。少しでも優しくすると、全身全霊で寄りかかってきますよ」と忠告します。でも、周囲が反対すればするほど、当時者たちの恋心は燃え上がってしまうものです。ずいぶん離れたバス停で、ようやくキョドコに追いついた吉崎。「好きです。私、吉崎さんのことが大好きです」とキョドコもやっと本心を口にします。「嫌われる前にさよならしちゃ、ダメですか?」と別れの言葉を告げようとするキョドコの口を、吉崎は熱いキスで封じるのでした。

 最後の最後にキョドコと吉崎の初キスで強引に盛り上げた第5話でしたが、BBQシーンがあまりにも陰鬱だったせいか、視聴率は過去ワーストだった先週と同じく7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果に。

 原作コミックは『きみが心に棲みついた』全3巻の後、続編『きみが心に棲みついたS』として連載が今も続いています。ちなみにタイトルにあるSはSacrifice(生贄、神への捧げもの)の頭文字だそうです。第6話以降は、キョドコ以外にも星名の犠牲者が続出することになりそうです。また、星名が悪魔にならざるをえなかった悲惨な過去も明かされるようです。向井理にとって、『ゲゲゲの女房』(NHK総合)以来のハマリ役となっている星名のダークサイド・ストーリーに期待しましょう。

(文=長野辰次)

キョドコが公開イジメに遭う史上最悪のBBQ!! 胸の谷の吉岡里帆、再び『きみ棲み』第5話

 吉岡里帆演じる“挙動不審女子”キョドコのもじもじぶりにイラつく派、「そこがいいんじゃない?」と擁護する派が拮抗する『きみが心に棲みついた』(TBS系)。ドラマがスタートして1カ月が経過しましたが、擁護派はあまり増えず、イラつく派に押されつつあるようです。まぁ、イラつく派が優勢になればなるほど、男性視聴者はキョドコ=吉岡里帆のことを庇いたくなるわけで、そのことが余計にイラつく派の火力を増強させることになっています。キョドコがストールをいつもネジネジと巻き上げているように、劇中のキョドコも現実の吉岡里帆も捻れに捻れた負のスパイラルへと沈んでいる真っ最中です。

 バレンタイン前夜となる2月13日にオンエアされた『きみ棲み』第5話でしたが、これまでで最もイヤ~な気分になるエピソード回でした。みんな楽しいはずの野外BBQ大会で、キョドコが公開イジメに遭ってしまうのです。いくらキョドコがMっ子だからといって、ご主人さま以外の部外者が寄って集ってイビっていいもんじゃありません。子どもの頃、夕方によく再放送されていた『フランダースの犬』や『みなしごハッチ』を観ていたときのようなブルーな気持ちになってしまいました。

 第5話の冒頭、下着会社に勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、第3話に続いて再び下着姿になります。デザイナーの八木(鈴木紗理奈)が試作した新作ランジェリーのサンプルが完成したので、モデルの代わりにキョドコが試着することになったのです。

「男が思わず抱きしめたくなる」というキョドコのアイデアから生まれたサンプル下着を身に着け、うれしさ半分恥ずかしさ半分の表情を見せるキョドコでした。下着といってもキャミソールタイプのもので、第3話の純白ブラジャーに比べると肌の露出はかなり控えめですが、胸の谷間はしっかり映し出されています。吉岡里帆のセクシーショットで、少しでも数字を稼ぎたいというTBSのあざとい狙いが丸分かりなシーンでした。こういった露骨なサービスカットも賛否を呼んでいるようです。

 男が欲情するかどうかはさておき、自前のラブリーランジェリーをまとい、うれし恥ずかし状態のキョドコの前に、上司である星名(向井理)が現われます。八木が経理部から呼びされたため、試着室は下着姿のキョドコと星名の2人っきりに。最近、キョドコが漫画編集者の吉崎(桐谷健太)と仲がいいことを星名は責め、さらには「キョドコのくせに」とキョドコの首を締め上げるのでした。就業中の職場でSMプレイとは、まぁなんと破廉恥なことでしょう!

「吉崎の化けの皮を剥いでやるよ」とキョドコに宣言した星名は、さっそく行動に移します。有言実行はポジティブな意味で使う言葉ですが、星名のサディストぶりは話数を重ねるごとにどんどん度を過ぎたものになりつつあります。

 星名が過剰なまでにキョドコにかまうのは、理由がありました。星名の母親は殺人罪で長らく刑務所生活を送っていたのですが、ようやく出所し、星名の姉・祥子(星野園美)の世話になっていたのです。スマートな星名と違って肥満体型の祥子はレストランでピザを頬張りながら、母の世話代として300万円を星名に要求するのでした。

「私もきれいな顔になりたかったわ。あんたみたいに整形してさ」

 ピザを呑み込み、油まみれになった口で、姉は星名の暗い過去をほじくり返します。少年時代の星名は、父親から「顔も悪い。頭も悪い。誰に似たんだ」と散々殴られ続ける日々を過ごしたのです。星名がキョドコをずっと手放したがらないのは、星名もまた少年時代に家族からの愛情を感じることができなかったからだったのです。

 デーモン星名の悪魔の企みは着々と進行します。まずはキョドコと映画デートを楽しんだ後の吉崎を電話で呼び出し、漫画家のスズキ先生(ムロツヨシ)も交えて、馴染みのバーで意気投合してみせるのでした。星名の裏の顔を見破っていたはずのスズキ先生ですが、バーテンの牧村(山岸門人)が幻のデビュー作『モノレールにもう乗れる』を読んでいたことから簡単に籠絡されます。ムロツヨシはこういう無能キャラを演じさせると抜群の魅力を発揮しますね。

■キョドコ、死亡フラグを立てまくる!!

 星名が吉崎やスズキ先生を誘って、週末にBBQをやることが決まり、キョドコも行かないわけにはいきません。キョドコは職場の先輩である堀田(瀬戸朝香)たちをBBQに誘いますが、キョドコと吉崎が距離を縮めていることが面白くない編集者の為末(田中真琴)、星名と大学時代の同級生だったレイコ(小林恵美)や牧村も参加していました。大自然に囲まれて気持ちのいいBBQのはずが、キョドコの過去を知る顔ぶれが集まっているために、キョドコはまるで食欲が湧きません。

 ナイスバディだけど、頭は空っぽそうなレイコは、次々とキョドコを口撃します。「相変わらず暗いわね。あんた、そんなんで仕事できてんの?」「キョドコはね、ひと言でいうと、星名くんのストーカーだった」。せっかくのBBQで、参加者をディスるのは本当にやめてほしいものです。BBQに対する冒涜ですよ。さらに、キョドコが耐え切れずにお手洗いへ逃げると、そこで待っていたのは牧村でした。大学時代にキョドコが星名に命じられて校内ストリップをした様子を牧村は隠し撮りしており、そのときの映像をスマホでちらつかせるのでした。キョドコは過呼吸となり、ぶっ倒れてしまいます。

 倒れたキョドコを介抱するのは、もちろん吉崎です。「なんで泣いてるのか分からないけど、終わったことはしようがないじゃん」とキョドコをいたわる吉崎ですが、そんな吉崎の誠実さがキョドコをより苦しめます。校内ストリップの映像を吉崎に見られたら、もう生きてはいけない。BBQの後片付けに戻った吉崎を残し、キョドコはひとりで山を下っていくのでした。

 自殺フラグを立てまくったキョドコを吉崎は追い掛けようとしますが、その様子をずっと見ていた星名は「あなたの手に負えるような人間じゃない。少しでも優しくすると、全身全霊で寄りかかってきますよ」と忠告します。でも、周囲が反対すればするほど、当時者たちの恋心は燃え上がってしまうものです。ずいぶん離れたバス停で、ようやくキョドコに追いついた吉崎。「好きです。私、吉崎さんのことが大好きです」とキョドコもやっと本心を口にします。「嫌われる前にさよならしちゃ、ダメですか?」と別れの言葉を告げようとするキョドコの口を、吉崎は熱いキスで封じるのでした。

 最後の最後にキョドコと吉崎の初キスで強引に盛り上げた第5話でしたが、BBQシーンがあまりにも陰鬱だったせいか、視聴率は過去ワーストだった先週と同じく7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果に。

 原作コミックは『きみが心に棲みついた』全3巻の後、続編『きみが心に棲みついたS』として連載が今も続いています。ちなみにタイトルにあるSはSacrifice(生贄、神への捧げもの)の頭文字だそうです。第6話以降は、キョドコ以外にも星名の犠牲者が続出することになりそうです。また、星名が悪魔にならざるをえなかった悲惨な過去も明かされるようです。向井理にとって、『ゲゲゲの女房』(NHK総合)以来のハマリ役となっている星名のダークサイド・ストーリーに期待しましょう。

(文=長野辰次)

キョドコの“真性マゾ”ぶりがますます加速する!? プレゼンで燃える女たちの闘い『きみ棲み』第4話

 吉岡里帆が大きな大きな胸の谷間を見せつけた下着シーンのリプレイから始まった『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第4話。初めての連ドラ主演に吉岡里帆は健気に体を張っているわけですが、その努力はなかなか評価されずにいます。頑張れば頑張るほど空回りしてしまう劇中のキョドコとシンクロするものを感じさせます。吉岡里帆とキョドコの苦労は、果たして報われる日が訪れるのでしょうか。吉岡の真っ白なブラジャー姿の余韻が残る『きみ棲み』第4話を振り返りましょう。

 下着メーカーで働く、恋に仕事にダメダメな女・小川今日子(吉岡里帆)、通称キョドコ。新作ランジェリーの発表会で大胆にもプロのモデルに交じって下着姿でランウェイに上がったものの、命令した上司・星名(向井理)が同じ材料課の飯田(石橋杏奈)にマンションの鍵を渡しているところを目撃してしまうのでした。さらにはデザイナーの八木(鈴木紗理奈)からは「お前の企画書には、本音が見えへんのや!」とダメ出しを喰らいます。とことんまで落ち込むキョドコでした。

 でも、ここで諦めたら、自分の居場所はどこにもなくなってしまいます。キョドコは会社で夜を明かし、新しい企画書を書き上げるのでした。「男にかわいいと思われたい。男が思わず抱きしめたくなるようなランジェリー」というキョドコの欲望丸出しな企画案に、ようやく八木は納得します。八木から嫌われていると思っていたキョドコでしたが、八木がさっそくラフデザインを描いたことから大喜び。八木のデザインにぴったりな素材を提供してくれる生地メーカーを見つけるため、社外へと駆け出していくのでした。相変わらず、感情の浮き沈みの激しいキョドコです。

 喜び勇んで飛び出したキョドコですが、出社してきた星名とばったり遭遇。星名から「昨日はよくがんばったね」と下着モデルの件を褒められ、ついつい調子に乗って「企画が通ったら、デートしてください」と切り出すのでした。なぜだ、キョドコ! 何度、痛い目に遭えば気が済むんだ!! どうして下着モデルの惨劇から救ってくれた吉崎(桐谷健太)ではなく、デーモン星名へと戻ってしまうんだ!? 視聴者の苛立つ声が立体サウンドで聞こえてきそうです。でも、みなさん、もうお気づきでしょう。そうです、キョドコは真性のマゾヒストだったのです。サディストである星名も、そんなキョドコを手放そうとはしないのでした。「キョドコは生かさぬよう殺さぬよう」。それが星名のポリシーです。

■第4話の後半は『下町ランジェリー』へと急展開!!

 ついさっきまで張り切っていたキョドコでしたが、持ち帰った生地を八木から「あかん!」と突き返されます。「予算以上の素材を見つけてくるのが、あんたの仕事やろ?」と八木に指摘され、ぐうの音も出ないキョドコでした。ライバルチームのデザイナー・堀田(瀬戸朝香)のパートナーを務める飯田が、八木のパートナーも兼任するかもしれないという噂を耳にして、またまた落ち込むキョドコ。翌日会社を休んだ上に、漫画家・スズキ先生(ムロツヨシ)との打ち合わせで忙しい吉崎にネガティブメールを大量に送り続けます。

 その日の気分で職場を休み、仕事中の相手のことも考えることができないキョドコは、はっきり言って社会人失格です。星名や八木に褒めてもらえることを生き甲斐にしている点でも、半人前でしかありません。身近な誰かに褒めてもらうために頑張っているようでは、幼稚園のお遊戯会レベルであって、オリジナルの新商品を生み出すプロの仕事人には到底なれません。

 吉岡里帆のエロシーンが売りだったはずの『きみ棲み』ですが、第4話の中盤から企業ドラマとして俄然盛り上がりを見せ始めます。編集者である吉崎から言われた「作家にとって、いちばんの味方でありたい」という言葉に触発され、八木のデザインにふさわしい生地探しを再開します。中間プレゼンの日が迫り、もはやキョドってる場合ではありません。苦手意識のあったメーカーにも持ち前の粘着気質で粘り強く交渉します。いつも自分の殻に閉じ籠っていたキョドコは、それまでずっと溜め込んでいた言葉にならなかった熱い想いを、仕事をきっかけに吐き出すようになったのです。

 星名とデートするしないは関係なしに、このプロジェクトに残りたい。メンズインナー畑を歩み、社内で正当な評価をされていない八木を“女”にしたい。そして、何よりも八木と作ったランジェリーを自分が身に着けてみたい。周囲の視線を気にせず、ガムシャラに相手に喰らい付くキョドコがそこにはいました。まるでOL版『下町ロケット』か、下着版『陸王』のような展開です。『下町ランジェリー』、もしくは『下着王』と呼びたくなるような『きみ棲み』第4話です。

 第4話からの登場となった部長・池脇(杉本彩)、マーチャンダイザーである星名が見守る中、堀田チームと八木チームとのサバイバルマッチとなる中間プレゼンが行なわれます。先攻を務めるのは八木チームのキョドコです。キョドコは八木と共に「必ず商品化します」とメーカー側に約束して、予算ギリギリギリの値段でシルク40%の素材を提供させることに成功したのです。自信満々のキョドコでしたが、わずか数分後には飯田によって地獄のドン底へと突き落とされるはめに。飯田は縫製工場を経営する叔父に頼み込み、何とシルク100%の素材でサンプルを仕上げてきたのです。シルク100%の肌触りに、会議室にいた社員全員がうっとりして、ため息をもらすのでした。

 いくら努力しても、自分はダメな星のもとに生まれたんだ。キョドコが自分の殻の中に、再び閉じ籠ろうとしたときでした。星名が「パートナーは小川さんではなく、飯田さんに兼任してもらいますか?」と八木に尋ねると、これを八木はきっぱりと断ります。飯田が持ってきたシルク100%の素材は確かに素晴らしい。だが、身内のコネで在庫分を安く分けてもらっただけでは、在庫がなくなった先はどうする? そんな至極まっとうな意見を、プレゼンの最後に八木は切り出すのでした。飯田はプレゼンでの勝利しか考えていない。プロジェクトとしての将来性を考えれば、キョドコが粘って交渉してきた素材のほうがビジネス的には有益ではないのか。起死回生となる八木の発言によって、キョドコは窮地を救われ、両チームの闘いは最終プレゼンへと持ち越されるのでした。

 下着メーカーの会議室が、まるでカンパニー松尾監督の『劇場版テレクラキャノンボール2013』(14)の審査会のような手に汗にぎるドラマチックなシーンになったのでした。社内プレゼンなんて、やる前からだいたい結果が分かっているものですが、勝利を確信しきっていた堀田・飯田チームに対し、意外な団結力でひと泡吹かせることに成功した八木・小川チーム。天国から地獄へ、そして再び天国へ。「私のパートナーは小川今日子や!」とおでこをパチンと八木にはたかれ、喜ぶキョドコでした。やっぱり、キョドコはMっ子です。

 エロいシーンがなくなったことで職業ドラマとしては大いに盛り上がった『きみ棲み』第4話ですが、視聴率は前回の8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)から7.0%へとダウンしてしまいました。キョドコと星名のSMチックな関係をより官能的に掘り下げながら、キョドコが大人の女として成長していく姿を描けるかどうかが製作陣の課題となりそうです。吉岡里帆のエロいシーンも見たいし、ドラマとしても面白くなくちゃダメ。視聴者はとても欲張りな生き物ですから。

 第4話のクライマックスでは、有名下着ブランドのパンフレットの撮影を見学している吉崎とキョドコの背後に、ふいに星名が現われます。いつもクールな星名ですが、時間を費やして調教してきたキョドコを吉崎に奪われそうなことから内心は穏やかではありません。星名はすっかり「キョドコのくせに」「吉崎~ッ」が口癖になってしまいました。次回、第5話では星名の悪巧みが仕込まれたバーベキュー大会が催され、吉崎たちのいる前でキョドコと星名の過去の関係がバラされてしまいます。星名のサディストぶりにゾクゾクしてしまう人は必見です。キョドコ、そして吉岡里帆のマゾヒズムもますます疼くことになりそうです。
(文=長野辰次)

女性から嫌われまくるキョドコの運命はいかに!? 胸の谷間が脳裏に焼き付く『きみ棲み』第3話

 吉岡里帆の純白のブラジャー姿が、脳裏に鮮明に焼き付いた『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第3話。スレンダーなのに意外と豊乳な吉岡里帆の胸の谷間に目線を奪われ、正直なところストーリーはほとんど頭に入ってきませんでした。第3話のオンエア以降、『胸の谷間が頭に棲みついた』状態です。でも、そこは初主演ドラマに体を張る吉岡里帆の度胸を讃え、吉岡演じるキョドコが下着姿になった第3話の流れを振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、自己評価が極端に低い女子です。そんなキョドコを唯一受け入れてくれた大学時代の先輩・星名(向井理)が職場の上司として現われたことで、キョドコの挙動不審ぶりにますます拍車が掛かるのでした。

 第2話でキョドコと同じ材料課に勤める飯田(石橋杏奈)と親密そうにタクシーに乗り込み、キョドコの嫉妬心を煽る星名は、そうとうのWARUです。会社の業績アップを口実に、社内の女子社員たちを思いのままに操り、ほくそ笑んでいます。カリスマ性のあるやり手社員って、往々にセックスアピールにも優れていたりもするものなので、全否定しにくいわけです。星名はそんなグレイゾーンを巧みに生き抜いてきた男です。

 星名の呪縛から何とか逃れようとするキョドコですが、星名が優しい顔を見せると、ついつい星名に依存しきっていた大学時代の関係に戻ってしまいます。新作ランジェリーの発表会の人手が足りないから、手伝ってほしいと職場の上司でもある星名から頼まれ、キョドコは断ることができません。社外の会場を借りて行なわれる新作発表会には、展示物の設営やランジェリーのディスプレイをコマネズミのように動き回ってせっせと手伝うキョドコの姿がありました。

 いよいよ多くのギャラリーを集めた発表会が始まり、スタイル抜群な外国人モデルたちが、レッド、ブルー、ブラック……と色とりどりなセクシーランジェリーをまとって会場内に設置されたランウェイをウォーキングします。ちょっとしたパリコレのようです。取材のために来場していた漫画家のスズキ(ムロツヨシ)は鼻の下を伸ばし、同行した編集者の吉崎(桐谷健太)は目のやり場に困っています。そして問題シーンの登場です。

 外国人モデルたちによる新作ランジェリーに続き、ホワイトデイにちなんだホワイトデイ・スペシャル・ランジェリーの発表です。バレンタインのお返しに、男性がプレゼントしたくなるような逸品だとアナウンスは告げています。このとき、会場がざわめきました。さっきまでの堂々とした外国人モデルから一転して、小柄な日本人の女性が下着姿でおどおどとランウェイを歩き始めたからです。

 顔をこわばらせながら歩いている下着モデルは、キョドコではありませんか。普段はおとなしそうにしているキョドコですが、星名に命じられてマゾヒズム性を公衆の面前でさらけ出してしまいます。下半身はフリルのついたミニスカふうのウェアですが、上半身は白いブラジャーのみで、胸の谷間があらわになっています。大いなる胸の谷間の出現に、吉崎も視聴者も驚きを隠せません。

 星名の興味が、職場の後輩である飯田に向かっていることを懸念した、キョドコの体当たりのアピールでした。星名を失うことを恐れるあまり、星名に命じられるがまま、恥も外聞も棄てて下着姿になったキョドコ。しかし、足元がおぼつかずにランウェイの途中でへたれ込んでしまい、余計に醜態をさらすはめに。キョドコは前のめりでうずくまったため、胸の谷間を強調した女豹ポーズのようになってしまいます。キョドコをここまで辱める星名の悪魔ぶりにもびっくりですが、人気俳優同士によるSMプレイが地上波テレビで堂々とオンエアされたことにもびっくりです。いや、このシーンを否定するつもりはないんです。テレビドラマって放送コードさえ守れば、アンモラルな描写もOKなんですね。人間の内面や恋愛事情はモラルの物差しでは到底計れないものなので、TBSにはぜひ今後も頑張ってもらいたいです。

 キョドコは星名の愛情を自分だけのものにしたくて、このような羞恥プレイに挑んだわけですが、キョドコを演じる吉岡里帆の場合は、連ドラ初主演に自分を抜擢してくれた番組プロデューサーやディレクターたちの期待に応えたくて、体を張ったんだなぁと考えると、女優としての業(ごう)だとか性(さが)みたいなものまで感じられてきます。常盤貴子は若手時代に出演した連続ドラマ『悪魔のKISS』(フジテレビ系)でファッションヘルス嬢に扮し、見事な美乳を披露しましたが、常盤貴子がブレイクした後、『悪魔のKISS』はソフト化されることはありませんでした。『きみ棲み』第3話もお宝映像となる日が訪れるのでしょうか。

■キョドコはなぜ同性から嫌われるのか?

 

 ランウェイの真ん中で身動きできない状態になったキョドコを救出したのは、やはり吉崎でした。キョドコがなぜ下着モデルになったのか内情を知らないまま、男気溢れる吉崎はランウェイに上がるや、「ここでゲストの方にもお話をお聞きましょう。人気漫画家・スズキ先生です」と強引にギャラリーの注目を自分たちのほうに集め、キョドコをこっそりと退場させるのでした。吉崎とアドリブでトークする漫画家・スズキを演じた、桐谷健太&ムロツヨシの好感度が視聴者の間でぐ~んとアップした瞬間でした。

 ひと騒動落ち着いた後、吉崎が後輩編集者の為末(田中真琴)たちと呑んでいると、為末はキョドコが下着モデルをした一件を「私、信じられない」と蒸し返します。下着メーカーに戻った飯田は、「小川さんって何か怖いです」と星名を相手にディスっています。どうも、キョドコには周囲の人間、特に同性をイラつかせてしまうものがあるようです。

 キョドコは幼い頃から母親(中島ひろ子)の愛情を感じることができず、大学に入って星名に依存するようになりました。ところが、星名に依存しすぎて、校内ストリップまでやらされました。星名から自立したいと考えたキョドコは、合コンで知り合った吉崎に交際を迫ります。星名とはタイプの異なる吉崎と付き合えば、これまでとは違う自分になれると思ったのです。でも、それは依存の相手を替えるだけであって、キョドコ自身には主体性というものがありません。

 メンズインナーから新ブランドのプロジェクトに抜擢されたデザイナー・八木(鈴木紗理奈)は、キョドコの書いた企画書にはキョドコの主体性、本音が抜け落ちていることを指摘します。相手の顔色をうかがい、周囲に流されるままに生きていたキョドコが、ひとりの女性として、社会人として成長できるのかどうかが『きみ棲み』の本当のテーマのようです。

 さて、吉岡ランジェリー効果による、『きみ棲み』の視聴率はどうだったのでしょうか? 第1話が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が8.5%、そして第3話は8.4%という結果でした。TBSサイドとしては第1話の校内ストリップに続く、吉岡のセクシーショットで数字を稼ぎ、第4話以降のドロドロ展開への弾みにしたかったと思われますが、視聴者はなかなかシビアです。

 第3話のラストでは、星名のもとに姉からの手紙が届き、母親が刑務所にいることが明かされます。また、キョドコの窮地を救った“いい人”吉崎の前には元カノである人気作家・成川映美(中村アン)が現われ、キョドコが見ている前で吉崎の唇を奪います。大きな暗雲が垂れ込めるキョドコの恋愛予想図。キョドコはどこまで堕ちていくのでしょうか。マジで新興宗教や薬物依存に走らないか、キョドコの行く末が心配になってきます。
(文=長野辰次)

女性から嫌われまくるキョドコの運命はいかに!? 胸の谷間が脳裏に焼き付く『きみ棲み』第3話

 吉岡里帆の純白のブラジャー姿が、脳裏に鮮明に焼き付いた『きみが心に棲みついた』(TBS系)の第3話。スレンダーなのに意外と豊乳な吉岡里帆の胸の谷間に目線を奪われ、正直なところストーリーはほとんど頭に入ってきませんでした。第3話のオンエア以降、『胸の谷間が頭に棲みついた』状態です。でも、そこは初主演ドラマに体を張る吉岡里帆の度胸を讃え、吉岡演じるキョドコが下着姿になった第3話の流れを振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 下着メーカーに勤める小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコは、自己評価が極端に低い女子です。そんなキョドコを唯一受け入れてくれた大学時代の先輩・星名(向井理)が職場の上司として現われたことで、キョドコの挙動不審ぶりにますます拍車が掛かるのでした。

 第2話でキョドコと同じ材料課に勤める飯田(石橋杏奈)と親密そうにタクシーに乗り込み、キョドコの嫉妬心を煽る星名は、そうとうのWARUです。会社の業績アップを口実に、社内の女子社員たちを思いのままに操り、ほくそ笑んでいます。カリスマ性のあるやり手社員って、往々にセックスアピールにも優れていたりもするものなので、全否定しにくいわけです。星名はそんなグレイゾーンを巧みに生き抜いてきた男です。

 星名の呪縛から何とか逃れようとするキョドコですが、星名が優しい顔を見せると、ついつい星名に依存しきっていた大学時代の関係に戻ってしまいます。新作ランジェリーの発表会の人手が足りないから、手伝ってほしいと職場の上司でもある星名から頼まれ、キョドコは断ることができません。社外の会場を借りて行なわれる新作発表会には、展示物の設営やランジェリーのディスプレイをコマネズミのように動き回ってせっせと手伝うキョドコの姿がありました。

 いよいよ多くのギャラリーを集めた発表会が始まり、スタイル抜群な外国人モデルたちが、レッド、ブルー、ブラック……と色とりどりなセクシーランジェリーをまとって会場内に設置されたランウェイをウォーキングします。ちょっとしたパリコレのようです。取材のために来場していた漫画家のスズキ(ムロツヨシ)は鼻の下を伸ばし、同行した編集者の吉崎(桐谷健太)は目のやり場に困っています。そして問題シーンの登場です。

 外国人モデルたちによる新作ランジェリーに続き、ホワイトデイにちなんだホワイトデイ・スペシャル・ランジェリーの発表です。バレンタインのお返しに、男性がプレゼントしたくなるような逸品だとアナウンスは告げています。このとき、会場がざわめきました。さっきまでの堂々とした外国人モデルから一転して、小柄な日本人の女性が下着姿でおどおどとランウェイを歩き始めたからです。

 顔をこわばらせながら歩いている下着モデルは、キョドコではありませんか。普段はおとなしそうにしているキョドコですが、星名に命じられてマゾヒズム性を公衆の面前でさらけ出してしまいます。下半身はフリルのついたミニスカふうのウェアですが、上半身は白いブラジャーのみで、胸の谷間があらわになっています。大いなる胸の谷間の出現に、吉崎も視聴者も驚きを隠せません。

 星名の興味が、職場の後輩である飯田に向かっていることを懸念した、キョドコの体当たりのアピールでした。星名を失うことを恐れるあまり、星名に命じられるがまま、恥も外聞も棄てて下着姿になったキョドコ。しかし、足元がおぼつかずにランウェイの途中でへたれ込んでしまい、余計に醜態をさらすはめに。キョドコは前のめりでうずくまったため、胸の谷間を強調した女豹ポーズのようになってしまいます。キョドコをここまで辱める星名の悪魔ぶりにもびっくりですが、人気俳優同士によるSMプレイが地上波テレビで堂々とオンエアされたことにもびっくりです。いや、このシーンを否定するつもりはないんです。テレビドラマって放送コードさえ守れば、アンモラルな描写もOKなんですね。人間の内面や恋愛事情はモラルの物差しでは到底計れないものなので、TBSにはぜひ今後も頑張ってもらいたいです。

 キョドコは星名の愛情を自分だけのものにしたくて、このような羞恥プレイに挑んだわけですが、キョドコを演じる吉岡里帆の場合は、連ドラ初主演に自分を抜擢してくれた番組プロデューサーやディレクターたちの期待に応えたくて、体を張ったんだなぁと考えると、女優としての業(ごう)だとか性(さが)みたいなものまで感じられてきます。常盤貴子は若手時代に出演した連続ドラマ『悪魔のKISS』(フジテレビ系)でファッションヘルス嬢に扮し、見事な美乳を披露しましたが、常盤貴子がブレイクした後、『悪魔のKISS』はソフト化されることはありませんでした。『きみ棲み』第3話もお宝映像となる日が訪れるのでしょうか。

■キョドコはなぜ同性から嫌われるのか?

 

 ランウェイの真ん中で身動きできない状態になったキョドコを救出したのは、やはり吉崎でした。キョドコがなぜ下着モデルになったのか内情を知らないまま、男気溢れる吉崎はランウェイに上がるや、「ここでゲストの方にもお話をお聞きましょう。人気漫画家・スズキ先生です」と強引にギャラリーの注目を自分たちのほうに集め、キョドコをこっそりと退場させるのでした。吉崎とアドリブでトークする漫画家・スズキを演じた、桐谷健太&ムロツヨシの好感度が視聴者の間でぐ~んとアップした瞬間でした。

 ひと騒動落ち着いた後、吉崎が後輩編集者の為末(田中真琴)たちと呑んでいると、為末はキョドコが下着モデルをした一件を「私、信じられない」と蒸し返します。下着メーカーに戻った飯田は、「小川さんって何か怖いです」と星名を相手にディスっています。どうも、キョドコには周囲の人間、特に同性をイラつかせてしまうものがあるようです。

 キョドコは幼い頃から母親(中島ひろ子)の愛情を感じることができず、大学に入って星名に依存するようになりました。ところが、星名に依存しすぎて、校内ストリップまでやらされました。星名から自立したいと考えたキョドコは、合コンで知り合った吉崎に交際を迫ります。星名とはタイプの異なる吉崎と付き合えば、これまでとは違う自分になれると思ったのです。でも、それは依存の相手を替えるだけであって、キョドコ自身には主体性というものがありません。

 メンズインナーから新ブランドのプロジェクトに抜擢されたデザイナー・八木(鈴木紗理奈)は、キョドコの書いた企画書にはキョドコの主体性、本音が抜け落ちていることを指摘します。相手の顔色をうかがい、周囲に流されるままに生きていたキョドコが、ひとりの女性として、社会人として成長できるのかどうかが『きみ棲み』の本当のテーマのようです。

 さて、吉岡ランジェリー効果による、『きみ棲み』の視聴率はどうだったのでしょうか? 第1話が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が8.5%、そして第3話は8.4%という結果でした。TBSサイドとしては第1話の校内ストリップに続く、吉岡のセクシーショットで数字を稼ぎ、第4話以降のドロドロ展開への弾みにしたかったと思われますが、視聴者はなかなかシビアです。

 第3話のラストでは、星名のもとに姉からの手紙が届き、母親が刑務所にいることが明かされます。また、キョドコの窮地を救った“いい人”吉崎の前には元カノである人気作家・成川映美(中村アン)が現われ、キョドコが見ている前で吉崎の唇を奪います。大きな暗雲が垂れ込めるキョドコの恋愛予想図。キョドコはどこまで堕ちていくのでしょうか。マジで新興宗教や薬物依存に走らないか、キョドコの行く末が心配になってきます。
(文=長野辰次)