今回レビューするのは、日清食品の「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」の醤油味と、続きを読む
「健康」タグアーカイブ
抗体検査キットを「超不器用」が使ったら……「もう二度とやりたくない」と思った3つの壁
いまだ収束の兆しを見せない新型コロナウイルス。ここ最近、ネット上には、「抗体検査キット」通販サイトが乱立し、人気を博しているようだ。抗体は一般的に、体内にウイルスが侵入した際、体を守るために作られる物質として知られ、感染後、ある程度の日数がたたないとできないものと認識されているが、現在「感染初期にも対応」という触れ込みのキットが数多く販売されており、サイゾーウーマンではその“本当のところ”を近藤しんたろうクリニック院長の近藤慎太郎氏に解説いただいた。
今回は、実際に「抗体検査キット」をネット通販で購入し、一連の検査の流れをレビューする。筆者は「ちょうちょ結びがうまくできない」レベルの不器用さなのだが、自分で行う「抗体検査」もやっぱり悪戦苦闘。抗体検査を受けようかと考えている人の参考になれば幸いだ。
「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」6,600円(税込)
筆者が購入した「抗体検査キット」の正式名称は、「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」。イムノクロマト法とあり、これは厚生労働省の公式サイトにある「新型コロナウイルス感染症に関する検査について」というページによると、「迅速簡易検出法」を意味するという。キットの内容物は5点で「COVID-19IgM/IgG 抗体試験紙」「スポイト」「アルコールコットン」「ランセット(採血針)」「検体希釈管」。購入価格は税込6,600円で、送料別だった。
説明書によると、25μL(マイクロリットル)の全血か末梢血、または10μLの血漿か漿液を検体希釈液に加え、しっかりと混ぜ合わせ、抗体試験紙の検体パット部に5滴垂らして室温で10分ほど放置すれば、IgM抗体(比較的感染初期に作られる抗体)とIgG抗体(感染後数週間で作られる抗体)の有無がわかるそうだ。
早速、説明書にしたがって、検査をスタート。まずは自ら採血を行う。左手薬指の腹の部分をマッサージし、皮下組織を自然に充血させるとあり、うっすらとピンク色になるまでグイグイと指を揉み込んでいく。続いて、付属のアルコールコットンを開封し、採血部分を拭いて、自然乾燥させる。これで採血の準備は完了である。
しかし、ここで最初の壁にぶち当たる。ランセットは小さな長方形の箱型で、指の腹に先端部分をグッと押し込むことで針が出る仕組みになっているのだが、想像以上に緊張するのである。というのも筆者、実はキットが到着した際、説明書を読まないまま、このランセットをいじっていたところ、誤まって親指に刺してしまい、突然の痛みに悶絶! 慌てて説明書を読むと、「使用した針は再使用できません」「失敗した場合などは、必ず購入元にお問い合わせください」と注意書きがあり、結果的に再送してもらうという経緯があった。おそらく失敗する人が多いのだろう。
またあの痛みが……もし失敗したら……と思うと、恐怖で勇気が出ず、もんもんと室内を歩き回ることに。普段注射を打っているヒジの内側ではなく、指の腹というのは、なんとなく痛みが大きいような気がしてならない。30分近く悩み、ようやく覚悟を決めて採血針を刺すと、無事に出血。しかし、想像以上の痛みと痺れがあり、さらに刺した周辺がうっ血してきて、心が折れてしまいそうになった。
しかし、この次に、スポイトで血を吸い上げなくてはならない。説明書には、「最初の血滴を殺菌した綿球で拭う」とあるが、キットに綿球は入っていないことが発覚し、ちょっとしたパニックに。とりあえず最初に使用したアルコールコットンを綿球の代用としたが、ここで2つ目の壁にぶち当たる。最初の血滴を拭った結果、ほとんど血がなくなってしまったのである。
「どうしよう! どうしよう!!」と慌てふためき、スポイトの先で刺した部分を刺激するも、出血はせず。いったんスポイトを手放し、刺した部分の周辺をグイグイ押すと、ようやく新たな出血があったが、その量はごくわずかで、スポイトで吸おうにもうまくいかず。手先が不器用だからか、何とか血液を吸っても、スポイトの上部をグッと押してしまい、全てリリースといったハプニングもあった。
そんなことを繰り返しているうちに、どんどん投げやりな気持ちになり、説明書にあった「25μLの血液を採取する」という部分を無視して(そもそも25μLがどれくらいの量か詳しい説明はナシ)、血を検体希釈管に入れる。
この検体希釈管の中には、希釈液がすでに入っており、それに微々たる血を混ぜると、それなりの量になったので一安心。
試験紙の検体パット部に、5滴を垂らすのだが、ここで3つ目の壁が。検体パット部が小さすぎて、一発目の液を外してしまったのである。希釈液に混ぜたことでそれなりの量になったものの、貴重な1滴を無駄にしたことに自責の念が募る。全神経を集中させて残りを検体パット部に垂らし、そのまま10分放置した。
そして結果は……IgM抗体もIgG抗体も「陰性」。同封の「検査結果目安」をチェックすると、「非感染者または抗体ができていない(偽陰性率も数%)」とのこと。つまり、現在筆者は新型コロナウイルスに感染しておらず、過去にも感染していないという結果が出たわけだ。
しかし気になるのは、IgM抗体が陽性で、IgG抗体が陰性の場合「感染能力ありの可能性が否定できない(偽陽性率10%)」とあること。この偽陽性率10%というのはなかなかに高い数値のように思う。そもそも抗体検査は、「PCR検査」「抗原検査」に比べて精度は劣るそうなので、この結果だけに一喜一憂するのはよくないかなと感じた。
「抗体検査キット」を使用してみた感想としては、もう二度とやりたくないというのが本音だ。筆者の場合、手先が不器用ということもあって、自ら採血するのはハードルがなかなかに高かった。また針を刺した部分にうっ血と少しの腫れがあるのも気になる。当然、個人差はあるが「不器用」「痛いのが嫌い」という人は、病院で医療従事者にお願いするのが最善ではないだろうか。
なお、このキットは使用後、国の法律に則り、医療廃棄物として処理しなければならない。つまり、一般ゴミと一緒に捨てることができないのだ。回収まで行ってくれる会社もあるようだが、その手間を考えると、病院で受けたほうが楽と言えるかもしれない。
抗体検査キットを「超不器用」が使ったら……「もう二度とやりたくない」と思った3つの壁
いまだ収束の兆しを見せない新型コロナウイルス。ここ最近、ネット上には、「抗体検査キット」通販サイトが乱立し、人気を博しているようだ。抗体は一般的に、体内にウイルスが侵入した際、体を守るために作られる物質として知られ、感染後、ある程度の日数がたたないとできないものと認識されているが、現在「感染初期にも対応」という触れ込みのキットが数多く販売されており、サイゾーウーマンではその“本当のところ”を近藤しんたろうクリニック院長の近藤慎太郎氏に解説いただいた。
今回は、実際に「抗体検査キット」をネット通販で購入し、一連の検査の流れをレビューする。筆者は「ちょうちょ結びがうまくできない」レベルの不器用さなのだが、自分で行う「抗体検査」もやっぱり悪戦苦闘。抗体検査を受けようかと考えている人の参考になれば幸いだ。
「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」6,600円(税込)
筆者が購入した「抗体検査キット」の正式名称は、「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」。イムノクロマト法とあり、これは厚生労働省の公式サイトにある「新型コロナウイルス感染症に関する検査について」というページによると、「迅速簡易検出法」を意味するという。キットの内容物は5点で「COVID-19IgM/IgG 抗体試験紙」「スポイト」「アルコールコットン」「ランセット(採血針)」「検体希釈管」。購入価格は税込6,600円で、送料別だった。
説明書によると、25μL(マイクロリットル)の全血か末梢血、または10μLの血漿か漿液を検体希釈液に加え、しっかりと混ぜ合わせ、抗体試験紙の検体パット部に5滴垂らして室温で10分ほど放置すれば、IgM抗体(比較的感染初期に作られる抗体)とIgG抗体(感染後数週間で作られる抗体)の有無がわかるそうだ。
早速、説明書にしたがって、検査をスタート。まずは自ら採血を行う。左手薬指の腹の部分をマッサージし、皮下組織を自然に充血させるとあり、うっすらとピンク色になるまでグイグイと指を揉み込んでいく。続いて、付属のアルコールコットンを開封し、採血部分を拭いて、自然乾燥させる。これで採血の準備は完了である。
しかし、ここで最初の壁にぶち当たる。ランセットは小さな長方形の箱型で、指の腹に先端部分をグッと押し込むことで針が出る仕組みになっているのだが、想像以上に緊張するのである。というのも筆者、実はキットが到着した際、説明書を読まないまま、このランセットをいじっていたところ、誤まって親指に刺してしまい、突然の痛みに悶絶! 慌てて説明書を読むと、「使用した針は再使用できません」「失敗した場合などは、必ず購入元にお問い合わせください」と注意書きがあり、結果的に再送してもらうという経緯があった。おそらく失敗する人が多いのだろう。
またあの痛みが……もし失敗したら……と思うと、恐怖で勇気が出ず、もんもんと室内を歩き回ることに。普段注射を打っているヒジの内側ではなく、指の腹というのは、なんとなく痛みが大きいような気がしてならない。30分近く悩み、ようやく覚悟を決めて採血針を刺すと、無事に出血。しかし、想像以上の痛みと痺れがあり、さらに刺した周辺がうっ血してきて、心が折れてしまいそうになった。
しかし、この次に、スポイトで血を吸い上げなくてはならない。説明書には、「最初の血滴を殺菌した綿球で拭う」とあるが、キットに綿球は入っていないことが発覚し、ちょっとしたパニックに。とりあえず最初に使用したアルコールコットンを綿球の代用としたが、ここで2つ目の壁にぶち当たる。最初の血滴を拭った結果、ほとんど血がなくなってしまったのである。
「どうしよう! どうしよう!!」と慌てふためき、スポイトの先で刺した部分を刺激するも、出血はせず。いったんスポイトを手放し、刺した部分の周辺をグイグイ押すと、ようやく新たな出血があったが、その量はごくわずかで、スポイトで吸おうにもうまくいかず。手先が不器用だからか、何とか血液を吸っても、スポイトの上部をグッと押してしまい、全てリリースといったハプニングもあった。
そんなことを繰り返しているうちに、どんどん投げやりな気持ちになり、説明書にあった「25μLの血液を採取する」という部分を無視して(そもそも25μLがどれくらいの量か詳しい説明はナシ)、血を検体希釈管に入れる。
この検体希釈管の中には、希釈液がすでに入っており、それに微々たる血を混ぜると、それなりの量になったので一安心。
試験紙の検体パット部に、5滴を垂らすのだが、ここで3つ目の壁が。検体パット部が小さすぎて、一発目の液を外してしまったのである。希釈液に混ぜたことでそれなりの量になったものの、貴重な1滴を無駄にしたことに自責の念が募る。全神経を集中させて残りを検体パット部に垂らし、そのまま10分放置した。
そして結果は……IgM抗体もIgG抗体も「陰性」。同封の「検査結果目安」をチェックすると、「非感染者または抗体ができていない(偽陰性率も数%)」とのこと。つまり、現在筆者は新型コロナウイルスに感染しておらず、過去にも感染していないという結果が出たわけだ。
しかし気になるのは、IgM抗体が陽性で、IgG抗体が陰性の場合「感染能力ありの可能性が否定できない(偽陽性率10%)」とあること。この偽陽性率10%というのはなかなかに高い数値のように思う。そもそも抗体検査は、「PCR検査」「抗原検査」に比べて精度は劣るそうなので、この結果だけに一喜一憂するのはよくないかなと感じた。
「抗体検査キット」を使用してみた感想としては、もう二度とやりたくないというのが本音だ。筆者の場合、手先が不器用ということもあって、自ら採血するのはハードルがなかなかに高かった。また針を刺した部分にうっ血と少しの腫れがあるのも気になる。当然、個人差はあるが「不器用」「痛いのが嫌い」という人は、病院で医療従事者にお願いするのが最善ではないだろうか。
なお、このキットは使用後、国の法律に則り、医療廃棄物として処理しなければならない。つまり、一般ゴミと一緒に捨てることができないのだ。回収まで行ってくれる会社もあるようだが、その手間を考えると、病院で受けたほうが楽と言えるかもしれない。
ネット通販「抗体検査キット」を医師がジャッジ! 「新型コロナ感染初期にも対応」怪しい謳い文句の真偽は?
新型コロナウイルス感染者数がいまだ明確な減少傾向に至っておらず、8月19日には、日本感染症学会が「日本は第2波の真っ只中」との見解を示す中、ネット上では「抗体検査キット」の通販サイトが乱立するようになっている。複数のキットをセットにして販売しているところもあれば、1キット単位から販売しているところもあり、1キット1万円弱から、安価なものだと3,000円程度と値段もさまざまのようだ。
そんな「抗体検査キット」の販売サイトを見ていると、「感染初期の検体に対しても判定が可能」の謳い文句が散見される。一般的に、抗体ができるまでには、感染後ある程度の日数が必要と言われており、先月、小劇場・新宿シアターモリエールでクラスターが発生した際には、主催社側が「7月4日に1名の方から(体調不良の)申告をいただきましたが、抗体検査の実施の結果、陰性であった」と主張すると、ネット上で「感染初期に抗体検査をしても意味がない」との声が飛び交っていた。
これは「抗体検査キット」販売側が、“偽り”の宣伝文句を使っているということなのか? それとも、実際に感染初期でも判定可能なのか? この謎を探るべく、今年6月に『ほんとは怖い健康診断のC・D判定 医者がマンガで教える生活習慣病のウソ・ホント』(日経BP)を上梓した、「消化器」並びに「予防医療」を専門とし、新型コロナウイルスに関しても情報発信を行っている近藤しんたろうクリニック院長の近藤慎太郎氏に話を聞いた。
検査の精度は「PCR検査」>「抗原検査」>「抗体検査」
現在新型コロナウイルス感染症の検査に関しては、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」の3つが知られている。この3つは、それぞれどのようなものなのだろうか。
「これら3つの検査は、『PCR検査』『抗原検査』と『抗体検査』の2つのグループに分けられます。簡単に言うと、前者は、体内に新型コロナウイルス自体があるかどうかを調べる検査。後者は、新型コロナウイルスによる反応を調べる検査です。この『反応を調べる』とは、体内に入ってきたウイルスをやっつけるために作られる『抗体』というタンパク質があるかないかを見るという意味です」
「抗原検査」と「抗体検査」は似た言葉だけに、混同しやすい面もあるが、検査の種類としてはまったく異なるものだという。
「検査の精度に関しては、『PCR検査』>『抗原検査』>『抗体検査』の順で高いと思っていただいて問題ありません」
では、問題の「抗体検査」に関してだが、抗体は感染してから時間がたたなければ出現しないものと報道などで伝えられている一方、現在複数の「抗体検査キット」の販売サイトに「感染初期にも対応可能」と明記されている点を、近藤氏はどう捉えているのだろうか。
「抗体には、IgM抗体とIgG抗体の2種類があります。IgG抗体は、確かに感染して1〜2週間程度たってから出てくるものなのですが、一方でIgM抗体は、比較的、感染初期に出てくるもの。なので、『感染初期にも対応』というのは、IgM抗体のことを指しているわけです。IgM抗体とIgG抗体がごっちゃになっていると、確かに『抗体検査で初期の感染はわからない』と思うのではないでしょうか」
現在通販サイトで売られているキットは、IgM抗体とIgG抗体を同時にチェックするものが一般的で、キットによって異なるものの、感染から3〜5日程度でIgM抗体を判定できるケースもあると近藤氏は言う。
「IgM抗体ができる前に抗体検査をしても意味はありません。抗体検査では陰性だったものの、PCR検査では陽性が出たというケースもありますが、それは感染して1〜2日のごく初期だったから、もしくはその抗体検査自体の精度が低かったからと考えられますね」
そうなると、感染初期における「抗体検査」自体に有用性があるのか、という疑問も生じてくる。厚生労働省は、「現在、日本国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得た抗体検査はありません」との見解を示しているが……。
「感染リスクを下げるため、特に多くの人が一斉に検査を行う場合、精度自体はPCR検査や抗原検査に劣るものの、費用や利便性の面から考えると『抗体検査しかできない』という現実があるんです。PCR検査と抗原検査は、医療機関でしか受けられませんし、しかも自由診療なので、特にPCR検査は4〜5万円と高額ですから」
新宿シアターモリエールで起こったクラスターも、「舞台関係者全員を病院まで連れていって、4〜5万円するPCR検査を受けさせることができただろうかと考えると、難しいと思います。まずは抗体検査で比較的初期の感染の可能性を調べるというのは、100点の結果は得られないものの、少しでもリスクを下げるという面では、有用性があるのではないでしょうか」。
もし比較的初期の感染を調べるため、抗体検査キットを使う場合、どのような点に留意すべきなのだろうか。
「やはり、感染のごく初期の潜伏期間に受けても意味がないこと、また精度は100%ではないことを前提とすべきでしょう。抗体検査は、あくまで『一つの目安』として捉えるべきです。ちなみに、抗体検査でIgM抗体が陽性になって、保健所に連絡したとしても、症状の有無を聞かれ、なければ自宅待機でPCR検査に回されない可能性もあります」
一方、現在、ネット通販で購入できるさまざまな「抗体検査キット」に関しては、「メーカーもたくさんあり、どれだけの抗体があれば陽性を示すかも異なる。信頼のおけるものはどれかというのは、正直『わからない』のが本音」と近藤氏。
「一般的なサプリと同じで、同成分を扱ったサプリでも、各メーカーがさまざまな宣伝をしていて、果たしてどこのメーカーが一番いいのかはわかりませんよね。各販売サイトの説明を吟味しても、書いたもん勝ちの面もありますし。そう考えると、たくさんある通販の『抗体検査キット』を自己判断で購入するよりかは、医療機関で受けたほうがいいとも思います。陽性が出た場合、その後どうすればいいかも、医師の指示を聞くことができるので」
「抗体検査で陰性だったから感染してない」と100%安心するのは危険だが、コロナ禍が続く中、自身の症状も踏まえつつ、複合的な判断を行うための一つとして、抗体検査をしてみるのはアリなのかもしれない。
近藤慎太郎(こんどう・しんたろう)
近藤しんたろうクリニック院長・医師・医学博士。1972年、東京都生まれ。北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。日赤医療センター、東京大学医学部附属病院、山王メディカルセンター内視鏡室長を経て、現職。著書に『ほんとは怖い健康診断のC・D判定 医者がマンガで教える生活習慣病のウソ・ホント』(日経BP)などがある。
「納豆が免疫力を上げる」に根拠ナシ! 管理栄養士がネット上の“ウワサ”に警鐘を鳴らす
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、テレビや雑誌、SNS等では「免疫力を高める食品」が多数紹介されている。全国のスーパーでは現在、納豆やヨーグルトが品薄になっているというが、これは「発酵食品は免疫力を高めるため、病気の予防になる」といったイメージが古くからあり、メディアでも取り上げられたことが関係しているよう。ネット上には「新型コロナに感染しないように、毎日納豆食べてます!」「『納豆食べると免疫力が上がる』ってテレビで言ってた。だからスーパーに売ってなかったのか……」といった声が散見される。
納豆のほかにも、「食べると免疫力が上がり、新型コロナウイルスを含む病気の予防に効果的」だとウワサされる食品はいくつもある。しかし、本当にその食品を“食べるだけ”で期待する効果が表れるのだろうか? ネット上でウワサされる3品についての解説も含め、管理栄養士の成田崇信氏に話を聞いた。
そもそも「免疫力」自体が曖昧なもの
――「免疫を上げる食品」がメディアで多数紹介されていますが、その食品を食べるだけで「免疫力が上がる」ということはあるのでしょうか?
成田崇信氏(以下、成田) まず大前提として、「免疫力」という言葉自体が曖昧なものです。血液検査をしたときに「免疫力の数値」が測れるようなイメージがあるかもしれませんが、そんな単純なものではありません。実は専門用語にも「免疫力」という言葉はなく、「免疫」という単語が使われています。
免疫については、病原体に感染した細胞を排除するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を測り、免疫力を判定するという話がよく聞かれますが、NK細胞の活性率は高ければいいわけではありません。病原体が侵入し、排除する必要のあるときだけ活性が高まれば十分だからです。NK細胞は炎症性物質などを生み出し、病原体や腫瘍細胞を排除しますが、普段から体内でこのようなことが起こっていると、病気でもないのに体が疲弊してしまうでしょう。
NK細胞のほかにも免疫に関係する体の仕組みはいくつもあり、それらが協力し合って体の免疫は保たれています。よって、「免疫に関係する指標を上げる食品」はありますが、それが「体の免疫機能を向上させる食品」かどうかはまた別の問題、ということになります。
――「体の免疫機能を向上させる食品」というのは、具体的にどのようなものでしょうか?
成田 ビタミンAやビタミンCが不足すると、健康な皮膚をつくれなくなるため、感染症にかかりやすくなると考えられます。皮膚はウイルスなどの病原微生物の侵入を防ぐ壁としての役割を担っているため、広い意味で免疫に関わる細胞といえます。また、タンパク質や亜鉛は免疫細胞の機能を維持するために必要な栄養素ですので、不足すると免疫機能が低下することがわかっています。とはいえ、これらの栄養素が摂取できる特別な食べ物で免疫機能アップを期待するよりも、バランスのとれた食事で栄養素が不足しないように配慮することのほうが、はるかに大事です。
――ネット上で「免疫力が上がる」といわれている3つの食品について、ご意見をお聞かせください。
1)納豆……「新型コロナウイルスに感染しないのは納豆を食べているから」といった情報が出回り、品薄になるスーパーが続出。納豆やみそ、チーズなどの発酵食品は、もともと「免疫力を上げる食材」といわれている。
成田 まず「納豆が新型コロナウイルスに対して有効である」という説について、信頼性の高い報告はありません。一方で、納豆に限らず、発酵食品と免疫の関係性は研究分野でも注目され、さまざまな研究が行われています。発酵食品の中では、ヨーグルトや乳酸菌飲料などのプロバイオティクス食品の研究が一番盛んに行われているため、「風邪の予防に効果がある」と既成事実のように宣伝されていますが、実は質の高い研究は少なく、トクホや機能性表示食品の基準をクリアしている程度です。薬のように効果を期待できるレベルには達していない、というのが現時点の評価といえます。
2)はちみつ……「はちみつとバターをパンに塗って食べると免疫力アップ」なる情報がテレビで紹介され、一部スーパーで品薄状態に。新型コロナウイルスが流行する前から、「風邪の予防にも効果がある」との宣伝で商品が売られていることもある。
成田 風邪の予防や免疫機能の向上効果は認められていませんが、はちみつには風邪のせき症状を抑える効果が、質の高い研究(システマティックレビュー)で実証されています。なお、乳児ボツリヌス症のリスクがあるので、1歳未満の子どもには与えないようにしてください。
3) バナナ……栄養豊富で低カロリーとして知られる。新型コロナウイルスの流行後は、「温めてから食べると免疫力アップになる」とテレビで紹介されたこともある。
成田 内臓への負担を考えると、冷たいバナナシェイクよりは、温めたバナナを食べたほうがよいと思います。ただ、免疫機能を向上させるかといわれれば眉唾でしょう。バナナに限らず、「体を冷やす食べ物」「温める食べ物」という分類もあまり根拠がない話ですので、意識しすぎて偏食にならないよう気をつけてほしいです。
――「免疫力アップ」に限らず、「〇〇を食べると健康になる」といった情報について、管理栄養士の視点から見てどう思われますか?
成田 「しっかりとした骨をつくるために、ビタミンDやカルシウムが豊富に摂れる食事をしましょう」といったアドバイスであればよいと思います。しかし、薬のような治療効果を食品に期待させるような宣伝は、問題だと思っています。テレビの健康番組で特定の食品が「体に良い」と紹介されると、店頭の商品が売り切れてしまう現象もありますが、その健康効果に期待して同じ食品ばかり口にしていると、栄養バランスが崩れ、別の病気にかかるリスクが高くなってしまうかもしれません。
――食べ物で「病気の予防」をする際、最も大切なことはなんでしょうか?
成田 バランスの良い食生活を心がける、三食きちんと食べるというアドバイスが基本になりますが、「バランスの良い食事を毎日三食食べる」というのは、多くの人にとって結構ハードルが高いことだと思います。ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、すぐに体外へ流れてしまうイメージがありますが、ある程度は体の中に蓄えることができます。なので、「毎食しっかりと食べなければならない」ということではないのです。1週間のトータルで見た場合、それなりに栄養バランスがとれていれば問題ないと思います。
なお、日本人の食生活では、乳製品、豆類、ナッツ類が不足する人が多いです。1週間を振り返ってみて不足が気になるようなら、次の1週間でこれらを食事に取り入れるとよいでしょう。また、食生活は就寝時間などの生活習慣とも大きく関係しますので、食事を整えるのが難しい場合には、ほかの習慣を見直す必要があるかもしれません。
■成田崇信(なりた・たかのぶ)
管理栄養士、健康科学修士。病院、短期大学などを経て、現在は社会福祉法人に勤務。ペンネーム・道良寧子(みちよしねこ)名義で、主にインターネット上で「食と健康」に関する啓もう活動を行っている。猫派。著書:新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK (内外出版社)、共著:謎解き超科学(彩図社)、監修:すごいぞやさいーズ(オレンジページ)
「納豆が免疫力を上げる」に根拠ナシ! 管理栄養士がネット上の“ウワサ”に警鐘を鳴らす
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、テレビや雑誌、SNS等では「免疫力を高める食品」が多数紹介されている。全国のスーパーでは現在、納豆やヨーグルトが品薄になっているというが、これは「発酵食品は免疫力を高めるため、病気の予防になる」といったイメージが古くからあり、メディアでも取り上げられたことが関係しているよう。ネット上には「新型コロナに感染しないように、毎日納豆食べてます!」「『納豆食べると免疫力が上がる』ってテレビで言ってた。だからスーパーに売ってなかったのか……」といった声が散見される。
納豆のほかにも、「食べると免疫力が上がり、新型コロナウイルスを含む病気の予防に効果的」だとウワサされる食品はいくつもある。しかし、本当にその食品を“食べるだけ”で期待する効果が表れるのだろうか? ネット上でウワサされる3品についての解説も含め、管理栄養士の成田崇信氏に話を聞いた。
そもそも「免疫力」自体が曖昧なもの
――「免疫を上げる食品」がメディアで多数紹介されていますが、その食品を食べるだけで「免疫力が上がる」ということはあるのでしょうか?
成田崇信氏(以下、成田) まず大前提として、「免疫力」という言葉自体が曖昧なものです。血液検査をしたときに「免疫力の数値」が測れるようなイメージがあるかもしれませんが、そんな単純なものではありません。実は専門用語にも「免疫力」という言葉はなく、「免疫」という単語が使われています。
免疫については、病原体に感染した細胞を排除するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を測り、免疫力を判定するという話がよく聞かれますが、NK細胞の活性率は高ければいいわけではありません。病原体が侵入し、排除する必要のあるときだけ活性が高まれば十分だからです。NK細胞は炎症性物質などを生み出し、病原体や腫瘍細胞を排除しますが、普段から体内でこのようなことが起こっていると、病気でもないのに体が疲弊してしまうでしょう。
NK細胞のほかにも免疫に関係する体の仕組みはいくつもあり、それらが協力し合って体の免疫は保たれています。よって、「免疫に関係する指標を上げる食品」はありますが、それが「体の免疫機能を向上させる食品」かどうかはまた別の問題、ということになります。
――「体の免疫機能を向上させる食品」というのは、具体的にどのようなものでしょうか?
成田 ビタミンAやビタミンCが不足すると、健康な皮膚をつくれなくなるため、感染症にかかりやすくなると考えられます。皮膚はウイルスなどの病原微生物の侵入を防ぐ壁としての役割を担っているため、広い意味で免疫に関わる細胞といえます。また、タンパク質や亜鉛は免疫細胞の機能を維持するために必要な栄養素ですので、不足すると免疫機能が低下することがわかっています。とはいえ、これらの栄養素が摂取できる特別な食べ物で免疫機能アップを期待するよりも、バランスのとれた食事で栄養素が不足しないように配慮することのほうが、はるかに大事です。
――ネット上で「免疫力が上がる」といわれている3つの食品について、ご意見をお聞かせください。
1)納豆……「新型コロナウイルスに感染しないのは納豆を食べているから」といった情報が出回り、品薄になるスーパーが続出。納豆やみそ、チーズなどの発酵食品は、もともと「免疫力を上げる食材」といわれている。
成田 まず「納豆が新型コロナウイルスに対して有効である」という説について、信頼性の高い報告はありません。一方で、納豆に限らず、発酵食品と免疫の関係性は研究分野でも注目され、さまざまな研究が行われています。発酵食品の中では、ヨーグルトや乳酸菌飲料などのプロバイオティクス食品の研究が一番盛んに行われているため、「風邪の予防に効果がある」と既成事実のように宣伝されていますが、実は質の高い研究は少なく、トクホや機能性表示食品の基準をクリアしている程度です。薬のように効果を期待できるレベルには達していない、というのが現時点の評価といえます。
2)はちみつ……「はちみつとバターをパンに塗って食べると免疫力アップ」なる情報がテレビで紹介され、一部スーパーで品薄状態に。新型コロナウイルスが流行する前から、「風邪の予防にも効果がある」との宣伝で商品が売られていることもある。
成田 風邪の予防や免疫機能の向上効果は認められていませんが、はちみつには風邪のせき症状を抑える効果が、質の高い研究(システマティックレビュー)で実証されています。なお、乳児ボツリヌス症のリスクがあるので、1歳未満の子どもには与えないようにしてください。
3) バナナ……栄養豊富で低カロリーとして知られる。新型コロナウイルスの流行後は、「温めてから食べると免疫力アップになる」とテレビで紹介されたこともある。
成田 内臓への負担を考えると、冷たいバナナシェイクよりは、温めたバナナを食べたほうがよいと思います。ただ、免疫機能を向上させるかといわれれば眉唾でしょう。バナナに限らず、「体を冷やす食べ物」「温める食べ物」という分類もあまり根拠がない話ですので、意識しすぎて偏食にならないよう気をつけてほしいです。
――「免疫力アップ」に限らず、「〇〇を食べると健康になる」といった情報について、管理栄養士の視点から見てどう思われますか?
成田 「しっかりとした骨をつくるために、ビタミンDやカルシウムが豊富に摂れる食事をしましょう」といったアドバイスであればよいと思います。しかし、薬のような治療効果を食品に期待させるような宣伝は、問題だと思っています。テレビの健康番組で特定の食品が「体に良い」と紹介されると、店頭の商品が売り切れてしまう現象もありますが、その健康効果に期待して同じ食品ばかり口にしていると、栄養バランスが崩れ、別の病気にかかるリスクが高くなってしまうかもしれません。
――食べ物で「病気の予防」をする際、最も大切なことはなんでしょうか?
成田 バランスの良い食生活を心がける、三食きちんと食べるというアドバイスが基本になりますが、「バランスの良い食事を毎日三食食べる」というのは、多くの人にとって結構ハードルが高いことだと思います。ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、すぐに体外へ流れてしまうイメージがありますが、ある程度は体の中に蓄えることができます。なので、「毎食しっかりと食べなければならない」ということではないのです。1週間のトータルで見た場合、それなりに栄養バランスがとれていれば問題ないと思います。
なお、日本人の食生活では、乳製品、豆類、ナッツ類が不足する人が多いです。1週間を振り返ってみて不足が気になるようなら、次の1週間でこれらを食事に取り入れるとよいでしょう。また、食生活は就寝時間などの生活習慣とも大きく関係しますので、食事を整えるのが難しい場合には、ほかの習慣を見直す必要があるかもしれません。
■成田崇信(なりた・たかのぶ)
管理栄養士、健康科学修士。病院、短期大学などを経て、現在は社会福祉法人に勤務。ペンネーム・道良寧子(みちよしねこ)名義で、主にインターネット上で「食と健康」に関する啓もう活動を行っている。猫派。著書:新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK (内外出版社)、共著:謎解き超科学(彩図社)、監修:すごいぞやさいーズ(オレンジページ)
手のひらから癒やしパワー? 激安クーポンサイトで見つけた「宗教っぽい」施術を体験したら……
お安い金額で、イイことしたい! 得したい!」という女の欲望を刺激する、「クーポン雑誌」「クーポンサイト」が巷に溢れまくっている現代――。しかしあまりの安さに、「こんなに安くて大丈夫?」「逆に損するなんてやーよ!」と、クーポンに半信半疑の人もいるはず。そんなあなたに向けて、女が特に気になる「美容・健康クーポン」を、世界で最も「安い!」に弱い大阪出身の女性ライターが、覆面調査員としてレポートしちゃいます!
最近、クーポンサイト「E」にハマっている筆者。というのも、この「E」は、年10回以上のサービス利用で得られる特典「ゴールドパスポート」を保持することで、年間を通して多くのプランが最大半額で体験できるお得なサイトなのだ。予約もスムーズに取れ、多くの店舗で「PayPay(ペイペイ)」を使って決済できるのもメリットだと感じている。今回はそんな「E」と、お馴染みのクーポンサイト「G」で見つけた3軒のサロンに潜入する!
潜入その1:「クーポンエステあるある」を打破!?/千石・L
【メニュー】フェイシャルエステ80分
【クーポン価格】2,000円(60%オフ)
今回「E」で見つけたのは、「ジジババの原宿」こと東京・巣鴨からほど近い千石の激安クーポン。前日に予約を取り、いざ出陣したところ、お店は超高級住宅街の中にあるプライベートサロンだった。「個人のお客様を大切にする」というスタンスのお店のようで、オーナーさんが直々に施術を行ってくれるという。
このサロンの特徴は、知る人ぞ知る化粧品が使われているところだろう。シワやほうれい線にも効果が期待できるなどと、クオリティーの高さで知られている化粧品だけに、そのアイテムをフルに使ってエステを施してくれるとなれば、必然的にテンションも上がる。オーナーさんが、写真よりもずっと若いと感じたのも、「もしかしてあの化粧品効果?」と期待を高めてくれた。
今回筆者がセレクトしたコースは毛穴の黒ずみ、開き、くすみなどをケアするコース。スチームをあてつつ、途中、超音波機器で振動を与え、クレンジングとマッサージ、そして最後にパックをしてくれ、とにかく「施術者が肌に触れてくれる時間が長いこと」に感動した。クーポンエステ店では「施術時間だけやたら長く、なのに施術者が肌に触れてくれる時間は短い」というのは「あるある」なのだが、そのガッカリ感は皆無であった。ちなみにこのオーナーさん、エステ業界で10年以上のキャリアがあり、昨年このサロンをオープンしたとのことで、腕のほうもなかなかのものだった。
コース終了後、鏡を見ると、肌がワントーン明るくなり、口角もキュと上がって、小顔なったように見えた。しかし、そんなふうに見えたのは筆者だけなのか、翌日会った知り合いに「大丈夫? 疲れた顔しているよ」と言われ、大撃沈であった。
クーポン満足度:★★★☆☆
リピート思案度:★★★☆☆
※「あの化粧品でエステ」というのは
【メニュー】温熱療法30分
【クーポン価格】1,000円(80%オフ)
「コワイもの見たさ」から、思わず「E」で購入してしまったのが「温熱療法」なる施術のクーポン。調べてみると、なんでもこのお店の代表は「レイキヒーラー」だという。レイキとは一体……と思って調べてみたところ、民間療法の一つで、手当て療法、エネルギー療法の一種となっていた。漢字では「霊気」と書き、手のひらから発する癒やしのエネルギーによって、不調和を整えるといったものだというが……正直、なんだそりゃ! ますますわからん! と思ってしまう。何らかの宗教なのではと怪しくさえ感じる。
ドキドキしながら予約を取り、お店へと足を運ぶ。店舗のドアを開けると、普通の事務所という印象だ。サイトに掲載されていた写真では、やや怪しげな雰囲気を醸し出していた代表だが、実際に会うととても紳士的な感じがした。
まずはカルテ記入。その後、施術台にうつ伏せになり、温熱療法を施してもらう。この温熱療法は、熱刺激によって気の流れをスムーズにするというものらしく、ここでは、温熱器を押し当てながらの施術ということだった。たとえるなら「人間アイロン」だが、レイキヒーラーでも手のひらだけではダメなのか、温熱器はまた別の話なのか……と疑問がよぎる。
このお店に伺ったとき、ちょうど仕事の忙しさがピークであったため、筆者の背中はガチガチの状態。温熱器で温められると、確かに気持ちいいにはいいのだが、代表が「一度しっかり治療した方がいいです。ゆっくり来てください」を連発するため、スッと我に返ってしまう。というのも、公式サイトで確認した「基本施術」は、60分で1万5,000円(初診料込み)のセレブ価格だったから。このお店はどちらかというと、スピリチュアルな世界に生きている人向けなのだろうと思ってしまった筆者である。
ちなみに、行きつけの鍼灸院の先生の話では、「なんとなく『治療しなきゃ』と思わせるのが、施術者の腕の見せどころなのよ!」とのこと。怪しげな勧誘もなく、それなりに技術はある施術者だと思ったので、今回は良しとしよう。
クーポン満足度:★★★☆☆
リピート思案度:★★★☆☆
※レイキに興味があるなら、オススメかも?
【メニュー】シロダーラ約85分/ヘッドマッサージ約5分
【クーポン価格】4,000円(55%オフ)
久々に使用した「G」で見つけたのは、アーユルヴェーダ式シロダーラ施術のクーポン。この施術は45〜60分で、通常価格1万円前後なので、「このお値段なら」と思い切って購入した。
シロダーラは、ヘッドスパトリートメントの一種で、額の第3の目「チャクラ」にハーブオイルを垂らし続ける、いわば「脳のマッサージ」だという。誰でも受けてOKというものではなく、体質に合わない人が受けると、逆に体調が悪化する場合もあると耳にする。どうなるものかと少し不安を抱きながら、今回筆者は、施術時間約90分、約85分がシロダーラ、約5分がヘッドマッサージというコースを選んだ。
筆者が潜入したサロン「N」では、まず5分ほどヘッドマッサージを行い、その後、シロダーラに。なお、体質をチェックしてから、どのハーブオイルを使用するか決めるのだろうかと思ったが、そういったことはなかった。
さて、お待ちかねのシロダーラだが、温度調節したオイルを額に垂らすため、首に枕を入れたはいいものの、だんだん首が痛くなり、さらに生暖かいオイルは頭の後ろに伝うのではなく、顔や耳にも流れてくる始末。感覚的には頭からドクドクと血が流れるようなものだった。長時間ベッドに横になっていたのでウトウトはしたものの、リラックスには程遠く、施術後、すっきりと爽やかな感じも特になかった。
翌日、行きつけの鍼灸院でボディーチェックしてもらったところ「首がガチガチなんですけど」と言われ、やっぱりそうだよねと深く頷いてしまった。
クーポン満足度:★★☆☆☆
リピート思案度:★★☆☆☆
※正直、美容院でだったら受けたいかも
吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。
手のひらから癒やしパワー? 激安クーポンサイトで見つけた「宗教っぽい」施術を体験したら……
お安い金額で、イイことしたい! 得したい!」という女の欲望を刺激する、「クーポン雑誌」「クーポンサイト」が巷に溢れまくっている現代――。しかしあまりの安さに、「こんなに安くて大丈夫?」「逆に損するなんてやーよ!」と、クーポンに半信半疑の人もいるはず。そんなあなたに向けて、女が特に気になる「美容・健康クーポン」を、世界で最も「安い!」に弱い大阪出身の女性ライターが、覆面調査員としてレポートしちゃいます!
最近、クーポンサイト「E」にハマっている筆者。というのも、この「E」は、年10回以上のサービス利用で得られる特典「ゴールドパスポート」を保持することで、年間を通して多くのプランが最大半額で体験できるお得なサイトなのだ。予約もスムーズに取れ、多くの店舗で「PayPay(ペイペイ)」を使って決済できるのもメリットだと感じている。今回はそんな「E」と、お馴染みのクーポンサイト「G」で見つけた3軒のサロンに潜入する!
潜入その1:「クーポンエステあるある」を打破!?/千石・L
【メニュー】フェイシャルエステ80分
【クーポン価格】2,000円(60%オフ)
今回「E」で見つけたのは、「ジジババの原宿」こと東京・巣鴨からほど近い千石の激安クーポン。前日に予約を取り、いざ出陣したところ、お店は超高級住宅街の中にあるプライベートサロンだった。「個人のお客様を大切にする」というスタンスのお店のようで、オーナーさんが直々に施術を行ってくれるという。
このサロンの特徴は、知る人ぞ知る化粧品が使われているところだろう。シワやほうれい線にも効果が期待できるなどと、クオリティーの高さで知られている化粧品だけに、そのアイテムをフルに使ってエステを施してくれるとなれば、必然的にテンションも上がる。オーナーさんが、写真よりもずっと若いと感じたのも、「もしかしてあの化粧品効果?」と期待を高めてくれた。
今回筆者がセレクトしたコースは毛穴の黒ずみ、開き、くすみなどをケアするコース。スチームをあてつつ、途中、超音波機器で振動を与え、クレンジングとマッサージ、そして最後にパックをしてくれ、とにかく「施術者が肌に触れてくれる時間が長いこと」に感動した。クーポンエステ店では「施術時間だけやたら長く、なのに施術者が肌に触れてくれる時間は短い」というのは「あるある」なのだが、そのガッカリ感は皆無であった。ちなみにこのオーナーさん、エステ業界で10年以上のキャリアがあり、昨年このサロンをオープンしたとのことで、腕のほうもなかなかのものだった。
コース終了後、鏡を見ると、肌がワントーン明るくなり、口角もキュと上がって、小顔なったように見えた。しかし、そんなふうに見えたのは筆者だけなのか、翌日会った知り合いに「大丈夫? 疲れた顔しているよ」と言われ、大撃沈であった。
クーポン満足度:★★★☆☆
リピート思案度:★★★☆☆
※「あの化粧品でエステ」というのは
【メニュー】温熱療法30分
【クーポン価格】1,000円(80%オフ)
「コワイもの見たさ」から、思わず「E」で購入してしまったのが「温熱療法」なる施術のクーポン。調べてみると、なんでもこのお店の代表は「レイキヒーラー」だという。レイキとは一体……と思って調べてみたところ、民間療法の一つで、手当て療法、エネルギー療法の一種となっていた。漢字では「霊気」と書き、手のひらから発する癒やしのエネルギーによって、不調和を整えるといったものだというが……正直、なんだそりゃ! ますますわからん! と思ってしまう。何らかの宗教なのではと怪しくさえ感じる。
ドキドキしながら予約を取り、お店へと足を運ぶ。店舗のドアを開けると、普通の事務所という印象だ。サイトに掲載されていた写真では、やや怪しげな雰囲気を醸し出していた代表だが、実際に会うととても紳士的な感じがした。
まずはカルテ記入。その後、施術台にうつ伏せになり、温熱療法を施してもらう。この温熱療法は、熱刺激によって気の流れをスムーズにするというものらしく、ここでは、温熱器を押し当てながらの施術ということだった。たとえるなら「人間アイロン」だが、レイキヒーラーでも手のひらだけではダメなのか、温熱器はまた別の話なのか……と疑問がよぎる。
このお店に伺ったとき、ちょうど仕事の忙しさがピークであったため、筆者の背中はガチガチの状態。温熱器で温められると、確かに気持ちいいにはいいのだが、代表が「一度しっかり治療した方がいいです。ゆっくり来てください」を連発するため、スッと我に返ってしまう。というのも、公式サイトで確認した「基本施術」は、60分で1万5,000円(初診料込み)のセレブ価格だったから。このお店はどちらかというと、スピリチュアルな世界に生きている人向けなのだろうと思ってしまった筆者である。
ちなみに、行きつけの鍼灸院の先生の話では、「なんとなく『治療しなきゃ』と思わせるのが、施術者の腕の見せどころなのよ!」とのこと。怪しげな勧誘もなく、それなりに技術はある施術者だと思ったので、今回は良しとしよう。
クーポン満足度:★★★☆☆
リピート思案度:★★★☆☆
※レイキに興味があるなら、オススメかも?
【メニュー】シロダーラ約85分/ヘッドマッサージ約5分
【クーポン価格】4,000円(55%オフ)
久々に使用した「G」で見つけたのは、アーユルヴェーダ式シロダーラ施術のクーポン。この施術は45〜60分で、通常価格1万円前後なので、「このお値段なら」と思い切って購入した。
シロダーラは、ヘッドスパトリートメントの一種で、額の第3の目「チャクラ」にハーブオイルを垂らし続ける、いわば「脳のマッサージ」だという。誰でも受けてOKというものではなく、体質に合わない人が受けると、逆に体調が悪化する場合もあると耳にする。どうなるものかと少し不安を抱きながら、今回筆者は、施術時間約90分、約85分がシロダーラ、約5分がヘッドマッサージというコースを選んだ。
筆者が潜入したサロン「N」では、まず5分ほどヘッドマッサージを行い、その後、シロダーラに。なお、体質をチェックしてから、どのハーブオイルを使用するか決めるのだろうかと思ったが、そういったことはなかった。
さて、お待ちかねのシロダーラだが、温度調節したオイルを額に垂らすため、首に枕を入れたはいいものの、だんだん首が痛くなり、さらに生暖かいオイルは頭の後ろに伝うのではなく、顔や耳にも流れてくる始末。感覚的には頭からドクドクと血が流れるようなものだった。長時間ベッドに横になっていたのでウトウトはしたものの、リラックスには程遠く、施術後、すっきりと爽やかな感じも特になかった。
翌日、行きつけの鍼灸院でボディーチェックしてもらったところ「首がガチガチなんですけど」と言われ、やっぱりそうだよねと深く頷いてしまった。
クーポン満足度:★★☆☆☆
リピート思案度:★★☆☆☆
※正直、美容院でだったら受けたいかも
吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。
新型コロナウイルス流行で大打撃! 2020年花粉症シーズン「マスクがないとき」の対策を耳鼻科医に聞く
新型コロナウイルスの感染拡大により、現在、日本全国で「マスクが手に入らない」という問題が生じている。そんな中、花粉シーズンに突入し、「どうやって花粉を防げばいいんだ」という花粉症患者たちの悲痛な声が聞こえてくる。「マスクがない」という状況の今、どのような花粉対策を行うべきなのか。今回、深谷耳鼻咽喉科クリニック院長の深谷和正先生にアドバイスをいただいた。
花粉症の対策には「鼻の入り口にワセリン」
まず、今年の花粉飛散量について、「去年の夏がそこまで暑くなかったため、例年に比べて少ないとされています」と深谷先生。ただ、今季は暖冬ゆえに、「“おバカなスギ”が例年より早めに花粉を飛ばしているようです」という。
「花粉症は、花粉に対して免疫が過剰に反応することによって起こります。もともと花粉症がひどいという人は、年末頃から症状が出ているといいますが、一方で、飛散量が大量でなければ症状が出ない人は、今シーズンはつらくないかもしれませんね」
では、花粉症対策というと、真っ先に思い浮かぶのが「マスク」の着用だ。厚生労働省公式サイトの「花粉症特集」内にある「はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~」のページを見てみると、花粉症のセルフケアとして、第一に「ご自分でできるセルフケアとしては外出時にマスク、めがねをして、原因の花粉を少しでも体の中に入れないようにする努力が必要です」と紹介されている。マスクは対策の要とも言えるが、果たしてこの効果を深谷先生はどのように見ているのだろうか。
「実際は、花粉がマスクと顔の隙間を“通ってしまう”ことは普通にあるのですが、自身の呼吸によってマスクが湿気ることにより、そこで花粉をキャッチし、体内に入れないという効果は期待できます。そう考えると、やはりマスクは大事だなと感じますね」
しかし、現在そのマスクが品薄状態に陥っている。「マスクがない」という状況下で、我々はどのような対策を取るべきなのだろうか。
「何よりも、花粉飛散量の情報をチェックし、多い日は『外出を控える』ことでしょう。また外出した場合には、家の前で服から花粉を払うことも大事です。花粉が付着したまま部屋に入ると、室内で花粉が舞ってしまいます。花粉はなかなか目に見えないものですが、“全身”きっちりと払うといいと思います。あと、よく花粉対策にあがる空気清浄機については、ものによるのでは……という印象。本当にフィルターが花粉をキャッチしているものであれば効果は期待できるでしょうが、何とも言えないところです。やっぱり『外に出ないのが一番』ですね」
さらに、マスクの代わりとして、鼻の入り口に“軟膏”を塗るのもいいと深谷先生。
「軟膏の成分は関係なく、例えばワセリンでOK。この軟膏が、花粉をキャッチし、体内に侵入するのを防ぐ効果が期待できます。もちろん全ての花粉が軟膏にくっつくわけではないものの、セルフケアとして実践してみるといいのではないでしょうか。ちなみに、花粉症の薬を服用できない妊婦さんに、薬局でワセリンを出してもらうこともありますよ」
鼻の入り口にワセリンを塗る方法は、イギリスの国民保健サービス(NHS)でも推奨されているとのこと。ドラッグストアでは、鼻の入り口に塗布する専用クリームも販売さているが、「そういったものでもいいですが、ワセリンでも問題ないと考えます」という。
対策グッズでは、ほかにも花粉をガードするスプレーが一般的だ。こうしたスプレーは、静電気の発生を防ぐことで、花粉を寄せ付けない仕組みになっているようだが、深谷先生は、「そこまで大きな効果は期待できないかもしれません」と漏らす。
「スプレーには保湿作用もありますよね。雨が降ると症状が出にくいように、空気中に水分が多ければ花粉が落ちるものなのですが、その点に関しても、顔や体の周りにずっとスプレーの液体が舞っているわけではないと考えると、それほど効果があるのだろうかと感じますね」
一方で最近では、直接鼻に差し込んで使用する鼻専用のマスクも注目を浴びている。
「一般的なマスクと同じ素材のようなものであれば、鼻で呼吸を行うことにより加湿され、花粉が体内に入ってくることを防ぐ効果は望めるように思います。理屈の上ではおかしくはありません」
なお、こうしたセルフケア以外では、やはり「病院でアレルギー症状を抑える薬」を処方してもらうことが重要だという。深谷先生いわく「できれば症状が出る前から飲み始めてほしいです。住んでいる地域の花粉飛散開始日の1週間前から飲んでおけば、問題ないと思います。ただ、花粉症の患者さんは、症状が出ないと病院に来ないんですよね(笑)」とのこと。
すでに花粉症の症状が出始め、マスクがないと慌てている人は、ぜひ深谷先生の助言を実践してみてほしい。
(解説・深谷和正先生 取材/文・サイゾーウーマン編集部)
深谷和正(ふかや・かずまさ)
深谷耳鼻咽喉科クリニック院長。浜松医科大学医学部卒業。慶応義塾大学耳鼻咽喉科医局入局、佐野厚生総合病院、川崎市立川崎病院、静岡市立清水病院、東松山市立市民病院に勤務の経歴を持つ。
花粉症の室内対策を専門家が解説! 「空気清浄機は“入り口”に置け!」有効な3つのポイント
現在、世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス肺炎。日本でも感染者の数は日を追うごとに増しており、テレビのニュースは、連日コロナ関連の話題で持ちきりだ。さらに、毎年冬に流行するインフルエンザウイルス感染症に加え、早くも国内では花粉シーズンが到来。東京都の発表によると、青梅市と八王子市で2月3日よりスギ花粉の飛散開始を確認。過去10年の平均より14日早く、昨年よりも8日早いという。
免疫アレルギー性疾患のエキスパートであり、花粉症治療の第一人者である日本医科大学の大久保公裕教授は、「北海道と東北の北日本では昨夏、平年より晴れの日が続き気温も高く、花粉を生産する雄花の生育がよかったため、今年は花粉の飛散量が多い」と語る。一方で、東日本や西日本では天候不順が続いたために飛散量は少なく、関東では過去10年の5割ほどだとか。
とはいえ花粉症患者にとっては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどの違和感といった症状に悩まされるつらい時期。マスクや防護眼鏡の着用は最も手軽で有効的な花粉対策ともされているが、コロナウイルスの影響もあり、マスクは日本各地で品薄状態に。ネット上では「コロナも怖いけど、花粉症だからマスクがないと困る」「マスクがないから外に出たらくしゃみ鼻水が止まらない」という悲鳴も上がっている。
ならば、室内での花粉対策だけでも万全にしたいところ。花粉除去に有効な対策法について、大久保教授に解説いただいた。
花粉の侵入を防ぐ、3つの室内対策
「花粉をはじめ、コロナやインフルエンザなどのウイルス、黄砂やPM2.5といった大気汚染物質は、基本的には鼻の粘膜から人体に侵入してくる」という。続けて大久保教授は、一般家庭でできる花粉対策を3つ挙げてくれた。
(1)花粉を持ち込まない……室内に入る前に花粉を落とす
(2)排除する……空気清浄機は、玄関・部屋の入り口に置く
(3)まき散らさない……部屋の空気をしっかりと循環させる。加湿器も効果的。床に落ちた花粉は、掃除機で吸い取る
室内に入る際には、外でコートを脱ぎ、花粉を払い落とすことは必須。また、髪や顔にも花粉が付着しているため、帰宅後はなるべくすぐにお風呂に入り、まずは全身を洗い流してから頭や顔の汚れを落とすことが重要だそう。目の中の汚れを落とすために洗眼液を使用する人もいるだろうが、どうしても目の周りに花粉が残ってしまうため、大久保教授はシャワーを浴びて一気に汚れを洗い落とすことを薦めている。また、女性には、「外に出ると化粧の上に花粉が乗った状態になります。ですから、化粧直しを途中でするのなら、一度、化粧を落としてしまうくらいがいいと思います」とアドバイスをしてくれた。
花粉症対策で空気清浄機を使うなら「入り口」に
室内での花粉対策として、空気中に浮遊するウイルスや有害物質、ハウスダストなどの汚れを除去してくれる「空気清浄機」の使用は一般的だが、大久保教授は「空気の循環を意識して置く場所を決めることが重要」だと語る。
空気清浄機の性能を最大限に発揮させたければ、部屋の隅に設置するのはNG。「出入りの多い玄関や、人が集まるリビングであれば、なるべく入り口のほうに置く」ことがベストだそうだ。
「寒い季節なので鍋をする機会も多いと思いますが、そんな時、みなさん換気扇をつけますよね。換気扇をつけるということは、室内の空気を外に出すために、空気を引っ張る状態になります。また、窓を開けると今度は外気が入ってくる。このように、家の中の空気の流れがどうなっているかを考えながら、効率よく空気清浄機を使用することがおすすめです」
花粉症の症状緩和には就寝時の「加湿」がマスト
花粉症を防ぐためには、花粉が粘膜から体内に侵入してくるのをシャットアウトすることが先決。花粉から粘膜を守る上で大切なことは、「粘膜を乾燥させないこと」。花粉は軽いためよく飛ぶが、加湿をすることで空気中に浮遊していた花粉は下に落ち、二度と空中を舞うことはないという。
「なぜ冬の時期にウイルスが流行するかというと、空気が乾燥しているため、空気中に浮遊したウイルスがたくさん飛散するからなんです。反対に、ジメジメとした夏はあまりウイルスがはやりませんよね」と大久保教授は解説する。
特に重要なのが、就寝時の加湿だ。一日の中で同じ部屋にとどまっている時間が一番長いのは、ほとんどの人が職場と寝室や寝床だろう。「空気がほとんど動かない寝室には加湿器を、ほかの部屋では空気の流れをみながら空気清浄機を使うと考えていただければいいと思います」と、部屋ごとに使い分けることがポイントだ。もちろん、床に落ちた花粉の掃除も忘れてはいけない。
なお、大久保教授は「花粉は目に見えませんので、イメージをすることが大事」とも語る。
「これからの時期、暖かくなったからといってランチを屋外で食べるとすると、食事には花粉が入ってしまいますし、髪にも花粉が付着してしまいます。花粉の飛散がピークとなる2~3月は、ちょっと天気が良くても、一番花粉が多く飛ぶ昼時はなるべく室内で食事をとってください」
今までは無縁だったのに、急に花粉症の症状を発症したという人は決して珍しくないという。「私は大丈夫」と思わず、早めの対策を心がけ、花粉症予防に努めてみてはいかがだろう。
(解説・大久保公裕 取材/文・サイゾーウーマン編集部)