『相棒17』妊娠・仲間由紀恵の代役に、武井咲が急浮上! 『ドクターX』新シリーズと引き換えに……

 3月14日にドラマ『相棒season16』(テレビ朝日系)最終回2時間スペシャルが放送され、平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で有終の美を飾った。全20話平均でも15.2%を記録し、いまだ死角なしといったとこだ。

 来期の『season17』放送も既定路線だが、テレビ関係者によれば、キャスティングの変更を余儀なくされそうだという。

「警視庁の副総監役だった故・大杉漣さん(享年66)の代役は、引き続き杉本哲太となるでしょうが、問題は警視庁総務部広報課課長の仲間由紀恵の代役でしょう。彼女は現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定です。『相棒』は2クールをまたぎ、撮影も1シーズンで7カ月の長丁場ですから、復帰するのは無理。彼女には、反町に代わって水谷豊の『5代目相棒』への期待もかかっていましたが、反町の長期政権となりそうですね」

「5代目」とはいかないまでも、「広報課課長」も重要キャストの一人。シーズン通してまったく出番がないというわけにもいかなそうだが……。広告代理店関係者が耳打ちする。

「男くさい俳優陣ばかりですから、女性キャストは欠かせません。そこで白羽の矢が立っているのが、こちらは出産を終えた武井咲です。彼女は身重のまま『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)に主演するも、撮影中につわりなどの体調不良のため、脚本を改変してベッドで寝たきりのシーンばかりとなった。そのせいもあってか、視聴率は大爆死し、事務所担当者は日テレを“出禁状態”になっているといいます。逆にテレ朝では同じ事務所の米倉涼子が主演する『ドクターX』が『相棒』以上のドル箱となっている。すぐに武井をテレビ復帰させたい事務所と、なんとしてでも『ドクターX』の新シリーズをやりたいテレ朝の思惑が一致して、広報課の新キャラとして武井が『相棒』に登場する可能性が出ているようですよ」

 武井の復帰作が『相棒』となれば、注目度も増しそうだが、はたしてどうなるのか。

仲間由紀恵が待望の第一子妊娠! それでも不安な、夫・田中哲司の“個性的な女グセ”

 女優・仲間由紀恵が、夫の田中哲司との間に、待望の第一子を妊娠中であることがわかった。現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定。ファンからは「おめでとう」と祝福の声が殺到しているが、心配なのは田中の女グセ。昨年5月には「フライデー」(講談社)で有名ヘアスタイリスト女性との不倫疑惑が報じられ、田中は後日所属事務所を通じ「家族には大変つらい思いをさせてしまい、今後このような思いをさせないと心から謝罪しました。皆様の信頼を回復するべく芝居に精進して参りますと共に心よりお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

「仲間さんの事務所幹部が田中さんに激怒し、謝罪コメントを出させたのが真相。下手すれば、田中さんは“干される”可能性もあった。肝を冷やした本人は以後、妊活に励む妻をバックアップしてきた」(スポーツ紙記者)

 それが成就したのだから、田中の喜びもひとしおのはず。これで父親になる自覚が芽生えればいいのだが、田中を知る人物からは「妻が妊娠したことで肩の荷が下りて、再び女遊びが復活するかもしれない。それほど彼の女グセは病的」と心配の声も上がっている。

 というのも、仲間という美人妻がいながら、実は田中の好みは「ちょっと崩れた感じの女性」(事情通)。その証拠に、これまでの浮気報道で相手女性は「○○似の美女」などとは形容されていない。週刊誌記者が補足する。

「細かい部分ですが、そこが重要。ある雑誌の編集部では、撮れた女性の顔を見て『えーっ!』と声が上がり、記事で女性をどう表現するか、ちょっとした会議まで開かれたそう。そうしたことが何回も続いたため、田中さんは美女狙いではなく、個性的な女性専門という結論に達した。そういう女性の方が、ガードがユルかったのかもしれません」

 現在、仲間はおなかの子どものことで精いっぱい。田中の動向まで、目は行き届いていない状況だ。田中が「このスキに……」と、馬鹿なことを考えなければいいが……。

仲間由紀恵が待望の第一子妊娠! それでも不安な、夫・田中哲司の“個性的な女グセ”

 女優・仲間由紀恵が、夫の田中哲司との間に、待望の第一子を妊娠中であることがわかった。現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定。ファンからは「おめでとう」と祝福の声が殺到しているが、心配なのは田中の女グセ。昨年5月には「フライデー」(講談社)で有名ヘアスタイリスト女性との不倫疑惑が報じられ、田中は後日所属事務所を通じ「家族には大変つらい思いをさせてしまい、今後このような思いをさせないと心から謝罪しました。皆様の信頼を回復するべく芝居に精進して参りますと共に心よりお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

「仲間さんの事務所幹部が田中さんに激怒し、謝罪コメントを出させたのが真相。下手すれば、田中さんは“干される”可能性もあった。肝を冷やした本人は以後、妊活に励む妻をバックアップしてきた」(スポーツ紙記者)

 それが成就したのだから、田中の喜びもひとしおのはず。これで父親になる自覚が芽生えればいいのだが、田中を知る人物からは「妻が妊娠したことで肩の荷が下りて、再び女遊びが復活するかもしれない。それほど彼の女グセは病的」と心配の声も上がっている。

 というのも、仲間という美人妻がいながら、実は田中の好みは「ちょっと崩れた感じの女性」(事情通)。その証拠に、これまでの浮気報道で相手女性は「○○似の美女」などとは形容されていない。週刊誌記者が補足する。

「細かい部分ですが、そこが重要。ある雑誌の編集部では、撮れた女性の顔を見て『えーっ!』と声が上がり、記事で女性をどう表現するか、ちょっとした会議まで開かれたそう。そうしたことが何回も続いたため、田中さんは美女狙いではなく、個性的な女性専門という結論に達した。そういう女性の方が、ガードがユルかったのかもしれません」

 現在、仲間はおなかの子どものことで精いっぱい。田中の動向まで、目は行き届いていない状況だ。田中が「このスキに……」と、馬鹿なことを考えなければいいが……。

夫・田中哲司の浮気も許す仲間由紀恵、優しさの原点は“若い頃のイジメ”が影響!?  「中学時代に無視にあい……」「篠原涼子からも……」

 女優の仲間由紀恵が3月1日に所属事務所を通じて妊娠を発表した。仲間は2014年9月に14歳上の俳優・田中哲司と結婚。結婚4年での待望のおめでたに、芸能界は祝福ムードに包まれているという。

「夫の田中さんは、昨年6月に40代のヘアメイクの女性との不倫疑惑が報じられました。しかし仲間さんは近しい人たちにどれだけ離婚したほうがいいと説得されても、首を縦に振らなかったといいます。浮気した夫を許し、変わらぬ愛情を注いだ彼女の懐の深さを賞賛する声は多い」(芸能事務所勤務)

 そもそも仲間は、昔から芸能界において数少ないと言われる“本当に性格の良い女優”だと名高い。雑誌などで行われる「スタッフが選ぶ性格の良い女優ランキング」では常に上位。またバラエティ番組に出演した際にも、その人柄の良さはにじみ出ており、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に番宣ゲストとして出演した時は、芸人のボケに大笑いするなどリアクションが良いのはもちろん、芸人の名前を呼んで話しかけるなど、人としての気遣いもバッチリ。他にも『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で記者に失礼なことをされるというドッキリを仕掛けられても、ずっと笑顔でいる神対応を見せ、視聴者を感心させている。

「仲間さんは共演者にはもちろん、現場のスタッフにも感じが良いのは有名です。『花子とアン』(NHK)で共演した女優の高梨臨さんは、台本の読み合わせで漢字を間違えて読んだ際に、あとで仲間さんがこっそり間違いを指摘してくれたとして、仲間さんを“天使のような先輩”と言って尊敬していますからね」(テレビ局勤務)

 そんな仲間だが、実は若いころにいじめに遭うというつらい体験も経験している。『7時にあいましょうSP』(TBS系)にて中学時代にいじめられた経験をカミングアウトしており、「中学時代、ちょっとしたイジメみたいな、ちょっとした無視があった」と告白。地元・沖縄時代の話を語っているわけだが、実は芸能界に入ってもいじめに悩まされていたというウワサも根強い。

「仲間をいじめていたとウワサされる女優は篠原涼子です。そのせいで篠原と仲間は共演NGと言われています」(放送作家)

 たとえ自分がつらい目に遭っていたとしても、それを人に踏襲しないのはさすがの一言。もしかしたらそういったつらい経験が、彼女の細やかな気配りのうまさに一役買っているのかもしれない。身体を大事にして、元気な赤ちゃんを産んでもらいたいものだ。

夫・田中哲司の浮気も許す仲間由紀恵、優しさの原点は“若い頃のイジメ”が影響!?  「中学時代に無視にあい……」「篠原涼子からも……」

 女優の仲間由紀恵が3月1日に所属事務所を通じて妊娠を発表した。仲間は2014年9月に14歳上の俳優・田中哲司と結婚。結婚4年での待望のおめでたに、芸能界は祝福ムードに包まれているという。

「夫の田中さんは、昨年6月に40代のヘアメイクの女性との不倫疑惑が報じられました。しかし仲間さんは近しい人たちにどれだけ離婚したほうがいいと説得されても、首を縦に振らなかったといいます。浮気した夫を許し、変わらぬ愛情を注いだ彼女の懐の深さを賞賛する声は多い」(芸能事務所勤務)

 そもそも仲間は、昔から芸能界において数少ないと言われる“本当に性格の良い女優”だと名高い。雑誌などで行われる「スタッフが選ぶ性格の良い女優ランキング」では常に上位。またバラエティ番組に出演した際にも、その人柄の良さはにじみ出ており、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に番宣ゲストとして出演した時は、芸人のボケに大笑いするなどリアクションが良いのはもちろん、芸人の名前を呼んで話しかけるなど、人としての気遣いもバッチリ。他にも『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で記者に失礼なことをされるというドッキリを仕掛けられても、ずっと笑顔でいる神対応を見せ、視聴者を感心させている。

「仲間さんは共演者にはもちろん、現場のスタッフにも感じが良いのは有名です。『花子とアン』(NHK)で共演した女優の高梨臨さんは、台本の読み合わせで漢字を間違えて読んだ際に、あとで仲間さんがこっそり間違いを指摘してくれたとして、仲間さんを“天使のような先輩”と言って尊敬していますからね」(テレビ局勤務)

 そんな仲間だが、実は若いころにいじめに遭うというつらい体験も経験している。『7時にあいましょうSP』(TBS系)にて中学時代にいじめられた経験をカミングアウトしており、「中学時代、ちょっとしたイジメみたいな、ちょっとした無視があった」と告白。地元・沖縄時代の話を語っているわけだが、実は芸能界に入ってもいじめに悩まされていたというウワサも根強い。

「仲間をいじめていたとウワサされる女優は篠原涼子です。そのせいで篠原と仲間は共演NGと言われています」(放送作家)

 たとえ自分がつらい目に遭っていたとしても、それを人に踏襲しないのはさすがの一言。もしかしたらそういったつらい経験が、彼女の細やかな気配りのうまさに一役買っているのかもしれない。身体を大事にして、元気な赤ちゃんを産んでもらいたいものだ。

佐々木希、仲間由紀恵の“妊娠情報”も……テレビ局関係者たちのスポーツ紙への「モラルなきリーク」

 2月28日、3月1日と、佐々木希(30)と仲間由紀恵(38)、新婚美女2人の妊娠のニュースが相次いだ。佐々木はスポーツ報知に、仲間はデイリースポーツによるスクープによって明らかとなり、報道を受け、佐々木は自身のInstagramで「この度新しい命を授かりました。新たな家族が増える事を夫婦で喜んでいます」と報告。仲間も、マスコミ各社に「無事に生まれてくるよう、出産までの時間を大切に過ごしたいなと思っておりますので、どうぞ、温かく見守って頂けたら」とコメントを発表した。

 だが、佐々木は妊娠3カ月、仲間も4カ月と、5〜7カ月の、いわゆる“妊娠安定期”に入る前の報道であったことが物議を呼んでいる。

「いずれもスクープの経緯を“独自取材で”としていますが、実際のところは、テレビ関係者からのタレコミでしょう。産婦人科やレディースクリニックから情報が漏れることはあり得ませんし、裏を取るなら本人かその家族に当てる(取材する)しかありませんが、そうした取材を行った気配はどちらにもありませんからね」(芸能記者)

 発表の時期を調整していた2人とその家族にとっては、このスクープは迷惑以外の何ものでもなかったことだろう。

「佐々木はまだ若く健康で、つわりも軽く済み、状態が非常に安定しているのでしょう。実は、報道があった翌日、3月1日に正式に発表する準備を進めていたんです。その旨を、テレビ局関係者らに報告をしたところ、情報が漏れて前日にスクープとして伝えられてしまった。佐々木は、〈本来ならば、タイミングをみてファンの皆様へ私から報告したいと思っておりましたが、報道が先に出てしまった為、このような順番になりました事をお許しください〉と、先に報じられてしまったことで幸せ気分をぶち壊しにされた怒りを、インスタの文章ににじませていましたね」(芸能関係者)

 仲間に関しては、報告はもっとずっと後の予定だったという。

「38歳での高齢初産となり、非常にデリケートに事を進める必要がありますからね。場合によっては、無事に出産するまで明かさないという選択肢もあった。しかし、これもやはりクライアントや代理店、テレビ関係者と調整を進める中で、情報が漏れてしまった。仲間の事務所は激怒していますよ」(ワイドショー関係者)

 最近、こうしたテレビ局周辺からの悪質な情報漏洩が増えている。

「好調の日テレでさえ給与体系の見直しで給料は激減。低迷を極めるフジに至っては、この冬のボーナスはついに100万円を大きく割り込んだことが話題になり、かつての隆盛は見る影もなく、社員のモチベーションは下がる一方。その腹いせに情報を漏らし、わずかばかりの小遣い稼ぎをしている若手は少なくありません」(制作会社スタッフ)

 思えば、一昨年6月の、小林麻央さんの乳がんをめぐる報道も、スポーツ紙によるスクープが発端だった。

「姉の麻耶が5月19日に『バイキング』(フジテレビ系)の生放送中に体調を崩して途中退席。6月1日に、当分の間全ての仕事を休むことが発表されてから、約1週間後に飛び出したのが、麻央さんのスクープでした。番組に仕事を休むための説明をする中で、真央さんのことを話さざるを得なかった。それがスポーツ紙に漏れてしまったとみられています」(前出・芸能記者)

 ゲス不倫や薬物疑惑ならまだいいが、信頼関係の中でもたらされた、極めてプライベートでデリケートな問題をはらんだ情報を平気で漏らすテレビ関係者とは、いったいどういう神経をしているのか。そんな連中が作る番組が人々の心を捉えられるはずはないのである。

佐々木希、仲間由紀恵の“妊娠情報”も……テレビ局関係者たちのスポーツ紙への「モラルなきリーク」

 2月28日、3月1日と、佐々木希(30)と仲間由紀恵(38)、新婚美女2人の妊娠のニュースが相次いだ。佐々木はスポーツ報知に、仲間はデイリースポーツによるスクープによって明らかとなり、報道を受け、佐々木は自身のInstagramで「この度新しい命を授かりました。新たな家族が増える事を夫婦で喜んでいます」と報告。仲間も、マスコミ各社に「無事に生まれてくるよう、出産までの時間を大切に過ごしたいなと思っておりますので、どうぞ、温かく見守って頂けたら」とコメントを発表した。

 だが、佐々木は妊娠3カ月、仲間も4カ月と、5〜7カ月の、いわゆる“妊娠安定期”に入る前の報道であったことが物議を呼んでいる。

「いずれもスクープの経緯を“独自取材で”としていますが、実際のところは、テレビ関係者からのタレコミでしょう。産婦人科やレディースクリニックから情報が漏れることはあり得ませんし、裏を取るなら本人かその家族に当てる(取材する)しかありませんが、そうした取材を行った気配はどちらにもありませんからね」(芸能記者)

 発表の時期を調整していた2人とその家族にとっては、このスクープは迷惑以外の何ものでもなかったことだろう。

「佐々木はまだ若く健康で、つわりも軽く済み、状態が非常に安定しているのでしょう。実は、報道があった翌日、3月1日に正式に発表する準備を進めていたんです。その旨を、テレビ局関係者らに報告をしたところ、情報が漏れて前日にスクープとして伝えられてしまった。佐々木は、〈本来ならば、タイミングをみてファンの皆様へ私から報告したいと思っておりましたが、報道が先に出てしまった為、このような順番になりました事をお許しください〉と、先に報じられてしまったことで幸せ気分をぶち壊しにされた怒りを、インスタの文章ににじませていましたね」(芸能関係者)

 仲間に関しては、報告はもっとずっと後の予定だったという。

「38歳での高齢初産となり、非常にデリケートに事を進める必要がありますからね。場合によっては、無事に出産するまで明かさないという選択肢もあった。しかし、これもやはりクライアントや代理店、テレビ関係者と調整を進める中で、情報が漏れてしまった。仲間の事務所は激怒していますよ」(ワイドショー関係者)

 最近、こうしたテレビ局周辺からの悪質な情報漏洩が増えている。

「好調の日テレでさえ給与体系の見直しで給料は激減。低迷を極めるフジに至っては、この冬のボーナスはついに100万円を大きく割り込んだことが話題になり、かつての隆盛は見る影もなく、社員のモチベーションは下がる一方。その腹いせに情報を漏らし、わずかばかりの小遣い稼ぎをしている若手は少なくありません」(制作会社スタッフ)

 思えば、一昨年6月の、小林麻央さんの乳がんをめぐる報道も、スポーツ紙によるスクープが発端だった。

「姉の麻耶が5月19日に『バイキング』(フジテレビ系)の生放送中に体調を崩して途中退席。6月1日に、当分の間全ての仕事を休むことが発表されてから、約1週間後に飛び出したのが、麻央さんのスクープでした。番組に仕事を休むための説明をする中で、真央さんのことを話さざるを得なかった。それがスポーツ紙に漏れてしまったとみられています」(前出・芸能記者)

 ゲス不倫や薬物疑惑ならまだいいが、信頼関係の中でもたらされた、極めてプライベートでデリケートな問題をはらんだ情報を平気で漏らすテレビ関係者とは、いったいどういう神経をしているのか。そんな連中が作る番組が人々の心を捉えられるはずはないのである。

そして日向先生は伝説のカウンセラーとなった! 井上真央の“神演技”が炸裂『明日の約束』最終回

「悩み続けるしかないんだと思います。親の思い込みや決めつけは、子どもにとってつらいんです。愛情だと分かるから、心がどんどん縛られていくんです」

 井上真央主演の社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の最終話。視聴率の低迷から途中打ち切りにならないかと心配された井上真央の復帰作でしたが、なんとか全10話を完走しました。前回までに誰が吉岡圭吾を自殺に追い詰めたのかという謎解きは済ませていたので、最終回はスクールカウンセラー日向先生を演じた井上真央の、主演女優として圧巻演技が炸裂した50分間となったのでした。

 いつもはドラマのエンディングを飾っていた東方神起が歌う主題歌「Reboot」が流れる中、胸騒ぎのラストエピソードが幕を開けます。愛する息子・圭吾(遠藤健慎)を自殺で失った最凶毒親・吉岡真紀子(仲間由紀恵)との戦いも最終ラウンドです。小嶋記者(青柳翔)から預かった圭吾の肉声が残された音声データを、日向先生は真紀子の家へと届けに行きます。これまで日向先生のことを拒絶していた真紀子ですが、この日はどうも様子が違います。日向先生が圭吾の仏壇に「線香をあげたい」とお願いすると、あっさり「どうぞ」と許可したのでした。

 自殺を考えている人は、無意識のうちにSOSを発していると言われています。日向先生が圭吾の遺影に向かって手を合わせると、近くに真紀子が書いた遺書らしきものがあることに気づきます。圭吾の肉声が唯一残されている大切な音声データは、水槽の中に投げ込まれていました。真紀子が後追い自殺を考えていることを、日向先生は察知します。3カ月間ずっと真紀子に苦しめられてきた日向先生ですが、臨床心理士として、いやその場に居合わせた人間として放っておくわけにはいきません。

 死んであの世にいる圭吾に、自殺の原因は本当に自分なのかどうかを確かめたいと口走る真紀子。短大を卒業後、親から言われるがままにお見合い結婚し、23歳のときに産んだ圭吾だけが真紀子の生き甲斐でした。真紀子は自分が理想の母親になることで、圭吾に幸せな人生を歩ませようと誓ったのです。自分自身にとっても、そして圭吾にとっても絶対的なユートピアとなる理想の家庭を築き上げることに尽力した真紀子でした。でも、大人にとっての完成されたユートピアは、未来のある子どもにとっては自由のないディストピアとなってしまうのです。

 最愛の息子を失い、高校を訴える裁判も取り止めになり、生きる気力を失った真紀子に向かって、日向先生は圭吾から自殺前夜に告白されたことをようやく打ち明けます。「あなたのせいで圭吾が!」と真紀子は詰め寄りますが、そんな真紀子の怒りと憎しみを敢えて日向先生は受け止めるのでした。

「それで真紀子さんが生きようと思うのなら、それでもかまいません。あのとき、答え方が違っていたら何かが変わっていたかもしれません。私は心の苦しみを汲み取ってあげられなかった。ごめんさない」

 日向先生が胸の内をさらけ出したことで、真紀子は圭吾が死んで苦しんでいるのは自分ひとりではなかったことに気づきます。ドラマ開始から15分間にわたる、井上真央と仲間由紀恵との緊張感溢れる演技バトルでした。

 

■これが見納め、毒親・尚子の鬼顔スマッシュ!

 

 女子プロレスラーの豊田真奈美選手は、11月に行われた引退試合で前代未聞となる54人掛けのラストファイトを披露しましたが、最終話の日向先生/井上真央もそれに近いものを感じさせました。真紀子との息詰まるバトルの後は、もっとも身近で、いちばん扱いにくい実の母親・尚子(手塚理美)との決着戦です。

 圭吾の自殺騒ぎに日向の婚約解消といろいろありましたが、この夜は尚子と日向は一緒にコタツに入って、珍しくまったりモードです。「どこか温泉でも行かない?」と尚子は機嫌よさげです。せっかくの母娘の団欒タイムでしたが、日向は意を決して「家を出ていく」と尚子に告げるのでした。

「何よ、それ。ママに相談もなしで。ねぇピッピ、聞いた? また日向が変なこと言うのよ~」

 例によって日向が自己主張すると、尚子は文鳥のピッピちゃんに呼び掛け、家庭内議会での多数派であることを誇示するのでした。そして3カ月間ハラハラドキドキしどおしだった、背面からの振り向きざまの鬼顔スマッシュを決めます。

「本気で言ってんの、あんた? 日向はそんなにママのことが嫌いなの?」

 毒とドスの効いた尚子の高圧的な台詞に対し、日向は一度まぶたを閉じ、ためをつくってから乾坤一擲となる言霊を口から吐き出します。

「嫌いじゃないよ。だから、つらいんじゃない」

 毒親の恐ろしさは、本人が「自分は毒親」と気づいていないことです。日向は涙をボロボロとこぼしながら、尚子の押しつけがましい愛情に子どもの頃から苦しんできたことを訴えます。それでも尚子はまだ自分の非を認めようとはしません。

「あんたなんか二度と顔も見たくない! やっぱりママのことが嫌いなんでしょ。ちゃんと嫌いって言ってから、出ていきなさいよッ」

 日向はこのとき、ずっと研ぎ澄ましてきた優しいナイフで尚子に斬り掛かります。

「言わない。自分を産んでくれた人のことを嫌いになることは、自分を嫌いになることと同じことだから」

 

■日向先生がテレビ界に残したものとは?

 

 2人の毒親とのデスマッチを終えた日向先生は、高校に残される生徒や教師たちに終業式の場でラストメッセージを贈ります。井上真央は主演映画『八日目の蝉』(11)や『白ゆき姫殺人事件』(14)に代表されるように、“受け”の芝居が抜群にうまい女優です。『明日の約束』でも手塚理美や仲間由紀恵のテンション高めな演技に対し、抑えた芝居でずっと応え続けました。演技キャリアのない若手俳優たちとの共演シーンでは、相手のまっすぐな演技を引き出してみせました。でも視聴率は低迷したまま。そんな中でブレずに腐らずに自分の芝居を貫き、そして最後の最後に女優としての底力を発揮してみせます。日本のテレビドラマや映画での壇上での演説シーンは鼻白んでしまうことが多いのですが、井上真央は自分自身や自分の周囲にいる親しい人たちに向かって語り掛けるように、この3カ月間で芝居を通して体感してきたことを言葉へと凝縮していくのでした。

「私がいちばん許せないのは、吉岡圭吾くんです。亡くなった人を否定的に話すのはよくないと思います。でも、私は今を生きている人に言いたいのです。自殺という行為を、つらい現実から逃げるための手段と思ってほしくないんです。吉岡くんにも生きて逃げる勇気を持ってほしかった。生きることから逃げさえしければ、人はやり直せるから。幸せが約束された明日ではなくても、それでも明日も生きていることが大切だと信じてください」

 ノーサイドの時間です。これまで日向先生を窮地に追い込んできた小嶋記者や仮面ティーチャー・霧島先生(及川光博)は日向先生の名スピーチを褒め讃えて学校を去っていきます。日向先生から別れを告げられた年下の恋人・本庄(工藤阿須加)は「今の仕事を辞めて、医大を再受験する」とのことです。16歳のひとりの少年が自殺を遂げたという悲しい事実は変わりませんが、日向先生と共にこの事件に関わった人たちは、ほんの少しですが成長を遂げ、生きていくことの重みを背負う覚悟ができたのではないでしょうか。

 最後に関西テレビが制作した『明日の約束』の功罪について考えたいと思います。毒親というテーマに真っ正面から向き合った姿勢は高く評価されますが、視聴率は初回の8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)以降は伸び悩み、最終回も5.9%に留まりました。もっと多くの人に観てもらうための工夫がされてしかるべきでした。サスペンス要素を強くしたために、1話~3話を見逃していた人たちが途中から入りづらかった点も惜しまれます。またシリアスムードのドラマにあって、コメディリリーフの役割を任されていたのが白洲迅と新川優愛の若手2人だったのも荷が重すぎたように思います。

 オリジナルストーリーであることを謳っている『明日の約束』ですが、2016年に出版されたノンフィクション『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(福田ますみ著、新潮社刊)が企画のベースになっていることは明らかです。もちろん、『モンスターマザー』には日向先生のようなスクールカウンセラーは登場しませんし、『明日の約束』はフィクションドラマとして独自の展開をしています。実際に05年に起きた高校生自殺事件の傷跡が当事者たちには、まだ残る『モンスターマザー』を原作本としてクレジットすると諸々問題があったのでしょうが、関西テレビと新潮社側とでうまくコミュニケーションできていれば、双方にとって効果的な宣伝もできたように思います。例えば、原作として明記するのではなく、「原案」や「企画協力」にするとか。『モンスターマザー』で書かれている毒親のリアルな凄まじさや性善説に基づいた学校教育の危うさは、もっと知られるべきでしょう。日本のテレビ界に社会派ドラマを定着させるための課題も残した番組だったと言えそうです。

 10月の番組スタートからずっと苦虫を噛み潰したような表情だった日向先生でしたが、最終回では毒親との和解を果たしたバスケ部マネジャーの増田(山口まゆ)や真紀子の娘・英美里(竹内愛紗)の元気そうな近況を知り、ようやく明るい笑顔を見せてくれました。自分のことよりも、子どもたちの幸せを喜ぶ日向先生が、とても神々しく思えた瞬間でした。3カ月間、難しい問題に向き合ってきた日向先生/井上真央、お疲れさまでした。そして、決して明るくはないドラマを応援し続けてきた視聴者のみなさんも。どうかよい年をお迎えください。

(文=長野辰次)

犯人探しをやめた日向先生が最後に向き合うのは? 実質的な最終回となった『明日の約束』第9話

「これは僕なりの教育です。今の時代、教師の立場は無力です。何かあれば保護者がすぐに騒ぎ立て、問題のある生徒を適切に指導することもできない。別に僕は体罰肯定派ではありません。生徒の間違った考えや行いに対して、相応のペナルティーを与えるということです」

 井上真央がスクールカウンセラーを演じる社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の第9話。最終回直前ということで、日向先生(井上真央)を雁字搦めにしていた問題の数々がいっきに真相解明へと向かっていきます。実質的な最終回といえるほど、盛りだくさんな内容でした。視聴率がずっと低迷していたために打ち切りになることも想定していたのかなと勘ぐってしまう、怒濤のミステリー解決編となったのです。

 まず『明日の約束』の最大の謎は、誰が吉岡圭吾(遠藤健慎)を自殺へと追い込んだのかということ。心優しい圭吾がクラスで無視されるようになったきっかけを演出したのはクラス担任の霧島先生(及川光博)であることを知り、日向先生は驚愕します。日向先生には親切だった霧島先生ですが、実は恐ろしい悪の仮面ティーチャーだったのです。しかも自分では手を下さず、思わせぶりな発言で生徒たちを誘導し、あたかも圭吾をチクリ魔のように仕立てたのでした。子どもたちを思うがままに遠隔操作し、霧島先生はほくそ笑んでいたのです。

 問題のある生徒もしくはその兆候のある生徒への戒めだったと、仮面ティーチャーは告白します。でも、どうして霧島先生は圭吾を標的にしたのでしょうか?

 霧島先生は以前いた高校で女子生徒から告白されたことがあると語っていましたが、どうやらその女子生徒は霧島先生から拒絶されたことを逆恨みし、性的暴行を受けたとでっちあげたようです。その噂を圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)は耳にしており、「同じ問題を繰り返さないでくださいね」と霧島先生にクギを刺したのでした。真紀子のケアレス・ウィスパーが、愛する我が子を悲劇へと追い込んでいたとは……。

 真紀子以外の保護者からも散々に振り回されてきた過去がフラッシュバックしたらしく、霧島先生は整った顔を苦しそうに歪めます。今、いちばんカウンセリングが必要なのは霧島先生でしょう。仮面ティーチャーは、保護者からのクレームに反論しにくい学校教育の犠牲者のひとりでもあったのです。

 

■千尋の谷にチワワを突き落とす日向先生

 

 前回、真紀子と刺し違える覚悟で家を飛び出してきた圭吾の妹・英美里(竹内愛紗)ですが、父親(近江谷太朗)のお金でホテル生活を送り、落ち着いた様子です。英美里は児童相談所に保護されることを望んでいましたが、家を出るには両親への聞き取り調査など時間が掛かることを日向先生は伝えます。でも、家族から一定の距離を置くことで、自殺を考えていたときのような情緒不安定さはなくなったようです。英美里のことを心配していたバスケ部マネジャーの増田(山口まゆ)も、第1話で流血騒ぎを起こしたネグレクト母ともう一度きちんと向き合うつもりだと日向先生に告げます。子どもたちの前向きな姿が、日向先生の背中を押すのでした。

 自宅に戻った日向先生は、母親・尚子(手塚理美)から小学生の頃に強制的に書かされていた交換日記「明日の約束」を開きます。そこには【明日の約束「日向はママのことを、一生愛し続ける」必ず守るように。】というメッセージがありました。

「12歳になったとき、日記の返事を書くのをやめた。母はそのことを責めたけど、私は頑なに無視し続けた。これ以上できない約束を増やしたくなかったから」

 日向先生の心の声によって、『明日の約束』という番組タイトルは“できない約束はしない”という反語的な意味が込められたものだったことが明かされます。そんなとき、日向先生のスマホが鳴ります。第7話のラストで日向先生を殴り飛ばし、髪を鷲掴みにした本庄(工藤阿須加)からでした。「久しぶりに食事でもと思って」「もう二度とあんなことしない」と愛情に飢えたチワワのように擦り寄ってくる本庄に対し、日向先生はきっぱりと言い渡します。

「カズ、私たちはもう会わないほうがいいと思う。カズのせいじゃない、私の問題なの。3年も付き合ってたのに、私はカズと結婚したり家族になることをイメージしていなかった。私は今まで目をそらし続けてきたんだと思う。母親ともちゃんと向き合ってこなかったから。私はカズもそうなんじゃないかなと思うの。とにかく、今の私にはカズの約束に応えることができないから。本当にごめんなさい」

 クリスマスを直前に控え、千尋の谷へと突き落とされたチワワ、いや本庄でした。でも、本庄の表情はどこか清々しさも感じさせます。恋人だった日向が長年抱えていた問題の核心部分を突き止めたことがうれしいのです。溜め込んでいた感情を爆発させ、つい暴力を振るった本庄ですが、根はいいヤツです。勝手な臆測ですが、職場の後輩(草刈麻有)あたりと仲良くなるんじゃないでしょうか。

 日向先生の勤める高校はいじめが横行する悪の巣窟として世間からのバッシングに遭っていましたが、人気女性タレントが不倫した挙げ句に殺人を犯した事件が話題となり、マスコミもネット民もあっさりと興味の鉾先を変えてしまいました。嵐は過ぎ去ったようです。日向先生は英美里から頼まれて、小嶋記者(青柳翔)のいる「週刊ワイド」編集部へと向かいます。圭吾の母・真紀子が息子の部屋を盗聴していた音声データを預かるためでした。圭吾の肉声が残されているこの音声データは、最終回の重要なツールになりそうです。

 日向先生の前ではいつもメガネをして、タバコをくゆらせている小嶋記者ですが、どうやらこれは伊達メガネのようです。カウンセラーである日向先生に自分の内面を読まれないようWARUぶってみせている小嶋記者ですが、圭吾が自殺した原因は、母親である真紀子ひとりの責任ではないことに気づいている数少ない人間でした。高校を退学になる寸前だったバスケ部・長谷部(金子大地)の窮地を救ったのも、小嶋記者の取材力のお陰でした。日向先生と小嶋記者はもっと違う形で出逢っていれば、仲良くなっていたのかもしれません。

 

■向き合うのではなく、横に並ぶという気づき

 

 警察の捜査網をかいくぐり、逃亡生活を送っていた香澄(佐久間由衣)が久しぶりに日向先生の前に現れました。最後に霧島先生を襲うつもりだったけど、もうやめたと日向先生に告げます。圭吾が亡くなってから、ずっとこの問題に向き合ってきた2人は、話しているうちにある事実に気づきます。圭吾を死に追い詰めた真犯人を探し出しても意味のないことだと。結局、犯人探しは誰かひとりに責任を負わせ、自分は無罪であると思い込みたいエゴでしかないのだと。自分には関係がない。家庭の問題には口が出せない。学校教育の在り方に問題がある。みんながみんな責任回避する、そんな社会の歪みの隙間から、圭吾は暗い世界へと堕ちていったのかもしれません。

「うまく言えないけど、誰のせいで吉岡くんが死んだのかという考え方は間違ってた気がする。私のやるべきことは犯人探しじゃない」

 それが、日向先生が3カ月間かけて導き出した答えでした。警察に自首するという香澄に付き添った日向先生は、校長先生(羽場裕一)に霧島先生が裏で暗躍していた事実を報告し、そのことを裏付けるパソコン上の記録も提出します。自分がやった悪事の数々を細かく記録していた霧島先生の几帳面な性格が災いした格好です。日向先生は圭吾から自殺前夜に告白されていたことも校長に打ち明け、退職願を出すのでした。一緒に退職するはめになった霧島先生は怒りを通り越して、日向先生の手際のよさを褒めたたえます。

 自宅に戻った日向先生は、母親である尚子に対し正面から向き合うのではなく、キッチンで横に並んで一緒に夕食の準備を始めます。「ひなちゃん、昔からシチューが好きだったわよね」という母親の言葉に、この日の日向は笑顔で応えることができたのでした。

 せっかく第8話で6.0%まで回復した視聴率ですが(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第9話は5.1%とまた下降してしまいました。でも、日向先生のやるべきことが犯人探しではなかったように、『明日の約束』が求めていたものも視聴率ではなかったのではないでしょうか。

 第9話のラスト、愛する息子・圭吾が自殺した部屋で、圭吾と同じようにロープを手にして佇む真紀子。息子が味わった孤独感と苦しみを真紀子も体験しようとします。最終回、さらに地獄の底へ堕ちていこうとする宿敵・真紀子を、日向先生は果たして救うことができるのでしょうか?
(文=長野辰次)

堕ちていく工藤Jr.、悪魔のように微笑むミッチー! 視聴率がまさかのV字回復『明日の約束』第8話

「結婚がなくなるかもしれない。その理由ができたことに、少しだけホッとしている自分がいる。多分、まだ私は母親になる覚悟ができていない」

 ちまたではクリスマスの定番ソング「恋人がサンタクロース」が流れる季節となりましたが、スクールカウンセラーである日向先生(井上真央)はそんなウキウキ気分にはなれません。なにせ、恋人がDV人間だったのですから。社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の第8話。大事な食事会を欠席してしまった日向先生に対して、思わず暴力を振るった年下の恋人・本庄(工藤阿須加)。ずっとかわいがっていたペットのチワワが喉笛に噛み付いてきたような衝撃です。噛み付いたチワワも、いや本庄も自分がやってしまったことに驚いて目を白黒させています。

 本庄に殴り飛ばされた日向先生ですが、肉体的な痛み以上に自分の胸に去来する複雑な想いに苦しみます。母・尚子(手塚理美)の「あーゆータイプは自分の思いどおりにならないと豹変する」という毒予想が当たっていた歯痒さに加え、自分はやっぱり幸せにはなれないんだという諦めの心境が芽生えてきます。それが冒頭の日向先生の心の声です。哀しいことに、日向先生は自分にそう言い聞かせることで心が落ち着くのでした。

 本庄のマンションを出たものの、怒り心頭の母・尚子が待つ自宅には帰れない日向先生。自殺した圭吾や姿を消した香澄(佐久間由衣)と同じように、日向先生もどこにも居場所がありません。夜の街で所在なさげにしていると、ばったり霧島先生(及川光博)に遭遇します。圭吾を自殺に追い込んだ毒親・真紀子(仲間由紀恵)の悪口をさんざんネット上で拡散させ、すっきりした表情の霧島先生。今の日向先生には霧島先生しか相手になってくれる人がいません。霧島先生が仮面教師であることを知っている視聴者にとっては、何ともやりきれないシーンです。

「ホテルでひと休みしませんか」というエロい展開になるのかなとつい期待したのですが、2人が向かった先は高校の相談室でした。日向先生にとっては職場がいちばん落ち着く場所のようです。そんなとき、日向先生のスマホに香澄からの着信が。「校門の前まで来ている」とのこと。香澄を迎えにいく日向先生と付き添う霧島先生。だが、これは香澄の仕組んだトラップでした。留守になった相談室に香澄は忍び込み、霧島先生のカバンに入っていたノートパソコンを盗み出します。体育の授業中に生徒たちの所持品を隈無くチェックしていた霧島先生の裏を突く、超頭脳プレーでした。霧島先生にしては珍しい失態。落ち込んでいた日向先生を前にして、霧島先生の心にも油断が生じていたのでしょうか。ノートパソコンを盗まれたことに気づいた霧島先生の「チッ!」という舌打ちが夜の校舎に響き渡ります。

 

■ただ自分のことを見てほしかった

 

 長い夜が明け、ようやく自宅に帰る日向先生。尚子はリビングで起きていましたが、日向が「ただいま。昨日はごめんなさい」と声を掛けてもダンマリを決め込んでいます。部屋に入った日向先生がスマホを開くと、本庄と日向先生が笑顔で収まっている2ショット画像。ひと晩明けた今では、とても遠い過去のように思えます。10月のドラマスタートから日向先生にはいろいろありました。毒親たちとの闘い、視聴率上の苦戦……。日向先生を演じる井上真央もここ数年はあまりに多くのことが起きました。ベッドに横になったまま、もう起き上がらないんじゃないかと心配になるほど深い眠りに落ちていきます。

 その日の夕方。ようやく日向先生が目を覚ますと、ちょうど本庄が日向の家を訪ねてきたところでした。何も知らない尚子に対し、「僕は取り返しのつかないことを。日向に暴力を振るってしまったんです」と土下座する本庄。そんな本庄に、かつてないほどの鬼顔を尚子は見せるのでした。

「あんた、うちの娘に何したのよーッ!!」

 大魔神化した尚子を初めて目の当たりにして後ずさりする本庄を、何とか自分の部屋へと連れ込む日向。しょんぼりした子犬のようになった本庄は自分が育った家庭の事情を語り始めます。本庄の父親は医者だったため、本庄の兄は医大に進むよう幼い頃からプレッシャーを与えられ、中学の頃から荒れるようになったのでした。凄まじい家庭内暴力で、本庄も両親もボロボロでした。それでも両親は「やればできる子だ。今は反抗期なだけ」と愛情を注ぎ続けるのでした。

「あいつが事故で死んだとき、正直胸がすぅーとした。これで家族が平和になった、やっと親も僕を見てくれるって」

 死んだ兄に代わって受験した医大は不合格。そんな本庄を両親は責めずに「気にしないで、好きにすればいい」と優しい言葉を掛けたのでした。でも、両親のそんな優しさが、本庄にとっては有害だったのです。自分も兄のように期待されたかったと。親に愛されたい、その一心で本庄は異様なまでに親思いで、爽やかな明るい息子を演じ続けてきたのでした。

 母親のことをけなす日向に対し、なぜ本庄が激怒したのかその心理背景を知ることはできました。でも、暴力を振るった本庄のことを許せるかどうかは別問題です。数日後、尚子はここぞとばかりに日向にお見合いを勧めます。このままでは結婚相手も、結婚後の生活もすべて尚子に仕切られてしまいそうです。「私はお母さんの所有物じゃない」と突っぱねた日向は自分の部屋に戻り、机の引き出しの奥から古いノートの束を引っぱり出します。小学生の頃に尚子から強制的に書かされていた、あの忌々しい反省帳「明日の約束」です。幼かった頃のいちばん辛かった記憶を辿りながら、心の平穏を見出す日向先生でした。

 

■中学生・英美里の母親殺しという試み

 

 さて、気になるのは仲間由紀恵演じる最凶毒親・真紀子の動向です。これまでマスコミや弁護士を操って日向先生のいる高校を徹底的に攻撃してきた真紀子ですが、これから裁判という段階になって旗色が悪くなってきました。ネットの掲示板には霧島先生が先頭に立って「息子が自殺したのは母親のせい」と書き込まれ、弁護士はこの件から手を引いてしまいます。弁護士が高校に来て告訴を取り止めると告げたことで、校長先生(羽場裕一)は大喜び。この人だけは幸せそうでした。亡くなった圭吾のケータイに「僕は、お母さんのせいで死にました」と嫌がらせのメッセージが届いたことにもショックを受けた真紀子ですが、さらなる追い打ちが彼女を襲い掛かります。

 中学生になる娘の英美里(竹内愛紗)が真紀子のパソコン上のデータをコピーして、週刊誌記者の小嶋(青柳翔)に渡してしまったのです。このため、真紀子が圭吾の部屋を盗聴&録音していたこと、バスケ部の先輩・長谷部(金子大地)を脅していたのも真紀子の差し金だったことが週刊誌の記事になってしまいました。

 母親として誰よりも息子・圭吾のことを愛していただけなのに、何がいけなかったのか真紀子には分かりません。圭吾の声が残されていた音声データも英美里に消去され、呆然と立ち尽くす真紀子。そんな母親に対し、英美里は「お母さんはお兄ちゃんの声も聞いてなかった。お母さんが聞いていたのは、お兄ちゃんに話し掛けている自分の声だけだよ」ととどめの台詞を浴びせるのでした。中学生にして英美里は、精神的な意味での母親殺しを完遂してみせたのです。そこまでしないと毒親の猛毒に対抗できなかったのです。

 家を飛び出した英美里を追い掛けてきたのは、真紀子でも父親でもなく、彼女のことを心配して駆け付けてきた日向先生とバスケ部マネジャーの増田(山口まゆ)でした。「英美里ちゃん!」と2人が呼び止めると、振り返った英美里はとてもあどけない顔を見せます。「自由になるには、死ぬしかなかった」と決死の覚悟で母・真紀子と闘い、家を出てきた英美里を、日向先生は思いっきりハグします。「母親になる覚悟がない」と自分を責めていた日向先生ですが、英美里や増田にとって彼女は掛け替えのない存在です。他人の不幸を共有することに、日向先生は生き甲斐を感じるのでした。

 そして第8話のラスト。誰もいない夜の高校で、日向先生は再び霧島先生と2人っきりの時間を過ごします。この夜は日向先生から霧島先生へサプライズプレゼントが用意されていました。香澄が盗み出した霧島先生のノートパソコンです。かつて香澄をイジメていた望月(立野沙紀)経由で日向先生のところに回ってきたものでした。当然、日向先生もノートパソコンの中を覗き、霧島先生の腹黒さを知ったわけです。

「吉岡圭吾くんがクラスで孤立した原因をつくっていたのは霧島先生だったんですね!?」

 日向先生の問い掛けに、霧島先生はサイコーの表情で応えます。「えぇ、おっしゃるとおりです」と悪魔のように微笑むミッチー。みんなが待っていたトリックスター・ミッチーのお出ましです!

 第7話では4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで落ち込んでいた視聴率ですが、第8話は工藤阿須加の土下座効果とミッチーの悪魔の微笑みによって、6.6%とV字回復を遂げたのでした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終回まで残すところ、あとわずか。最後に笑っているのは果たして誰でしょうか?

(文=長野辰次)