元モー娘。紺野あさ美、同期会集合ショット公開も、あまりの激変ぶりにファン驚愕!「大病の可能性も……!?」 

 5月22日、タレントの木下優樹菜とモーニング娘。5期メンバーである高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴が4人での集合ショットを、各自のInstagramやブログなどで公開し、話題となっていた。

 この集合ショットは、もともとは5期メンバーだけで集まろうと新垣里沙が企画したのだが、5月19日に開催されたファッションショー『Rakuten GirlsAward 2018 SPRING/SUMMER』で、高橋の隣の楽屋にいた木下も誘われ参加したショットとのこと。[k1] 木下は5期オーディションで最終選考に残っていたため、ファンからは懐かしさがこみ上げてきた模様。「青春時代を思い出す!」「モー娘。落ちたゆっきーなもメンバーの1人として参加って感動!」という歓喜の声、また、この日急きょ参加できなくなった新垣にも触れ、「次回は5人の集合ショットが見たい!」という声も。ファンにとっては、ビッグサプライズとなったようだ。

 しかし、一方で紺野の激変した姿に驚愕する声も上がっていたという。

「高橋さんと木下さんが投稿した写真に写る紺野さんの姿が、『あまりにもヤセている』と指摘するファンが続出。『エラ削った? 整形したのかな?』との声もありました。昨年11月にAbemaTVで放送された『72時間ホンネテレビ』にも、産後すぐだというのに出演していましたが、それからたった半年での激ヤセ姿に、皆びっくりしたようです」(アイドルウォッチャー)

 確かに、4人がそれぞれアップした写真に写る紺野は、あの特徴的だった丸顔の面影はなく、頬はヤセこけ、腕や鎖骨部分の骨が見えるほどの激ヤセぶり。どの写真でもヤセこけた紺野が宇写っているため、画像修正はしてないようだ。

「紺野さんは、テレビ東京アナウンサー時代にも激ヤセが話題に。その際は、『局内でのいじめのストレスが原因か?』『仕事が激務過ぎて精神を病んだか?』とウワサされていましたが、今回も『育児のストレスから?』『なんかの病気では?』と言う心配する声が。また、同じ子を持つ親のファンからは『育児してると痩せるよ!』とフォローする声も上がっていましたが、やはり、顔つきも疲れている感じで……。最近ではテレビで見かけることもなくなったので、もしかしたら何かしらの病気を患っている可能性もあるかもしれません」(同)

 紺野といえば、夫でプロ野球選手の杉浦稔大と結婚する際、自身のInstagramに義父が撮ったという2ショット写真を公開したが、紺野の顔が不自然なほどに小さく修正してあったため、『やっつけ加工過ぎる(笑)』と失笑されていたことが。もしかしたら、コンプレックスの顔を小顔にするため、ダイエットしたのかもしれないが、ファンならずとも心配しているだけに、ほどほどにしてほしいものだ。

安倍なつみ&山崎育三郎、第2子妊娠で異変? 夫婦の話はNGという不文律が破られた!

 元モーニング娘。の安倍なつみが5月10日、「第11回ベストマザー賞」の授賞式に出席し、第2子を妊娠中であることを発表した。このおめでたい発表に対して、一部のマスコミからは意外な反応があるという。ベテラン週刊誌記者がこう話す。

「妊娠していることを発表するのはわかるのですが、まさか夫の話もするとは思っていませんでした」

 安倍の夫といえば、“ミュージカル界の貴公子”と呼ばれる俳優の山崎育三郎。最近では舞台だけでなく、ドラマやバラエティ番組でも活躍中だ。

「安倍さんは、基本的に夫の話はNGなんです。ブログに息子の話は出てきても、山崎さんの話は一切出てこない。名前が出てこないのはもちろん、夫と何かをしたとか、どこかへ行ったとか、そういう話もほぼ出てきません。山崎さんのほうも、安倍さんの話はNGです。取材時にメディアに対して『家族の話はNGで』と要請されるケースもあります。だから、今回安倍さんが会見で山崎さんについて『(第2子妊娠を)歌いだしそうなくらいに喜んでくれた』と話したことには、驚きましたね」(同)

 安倍が会見で山崎の話をした一方で、山崎もまたテレビ番組で安倍について言及した。4月30日放送のNHK『第4回 明石家紅白!』に出演した山崎は、MCの明石家さんまから、誰と結婚しているのかと聞かれ、「なっちです」と返答。さらに家では「いっくん」と呼ばれているとのエピソードも披露した。

「さんまさんほどの大物からの質問となれば、NGを出している内容であっても、そう簡単にはスルーすることはできない。しかも安倍さんは、さんまさんのラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)にレギュラー出演していたということもあって、“なっち話”は絶対に避けて通れない話題だったというわけです。山崎さんも、今回は“なっち話”をすると、腹をくくって出演したんでしょうね」(テレビ局関係者)

 山崎のように舞台を主戦場としている俳優には、多くの熱心なファンがついており、そのファンのために俳優たちは“イメージ”というものを大切にする傾向があるという。

「舞台系の俳優さんのファンは、とても“濃い”人が多い。つまり、俳優に対して“ガチ恋”的な感情を抱くファンも珍しくないんですよ。だから、結婚した途端にチケットの売り上げが落ちたということはよくあります。山崎さんとしても、結婚の話をして、ファンをガッカリさせたくないという気持ちがあったのでしょう。いつまでも“ファンの恋人”であり続けるために、安倍さんの話をNGにしていたのだと思います。でも、今回安倍さんの話を解禁したことで、今後はちょっと方向性を変えていくのかもしれないですね。ドラマや映画などの、映像系の仕事が増えていきそうな気がします」(舞台関係者)

 ミュージカルの貴公子が、一皮むけようとしているようだ。

加護亜依に頼るしかない……? 元SMAPに「ここまで落ちぶれたか」の声

 芸能界の2大大手事務所による「最大限の圧力」効果が、じわじわと現れてきたようだ。

 元モーニング娘。の加護亜依が5月3日に更新したブログで、元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人によるAbemaTVの月1レギュラー番組『7・2新しい別の窓』のSNS応援団に就任したことを報告。「私も番組を見ながら視聴者の皆様と一緒に番組を盛り上げられたらいいなぁと思っていますっ!」と抱負を語った。

 しかし、加護といえば、モー娘卒業後の芸能活動はパッとせず、私生活でも離婚など波乱万丈な話題ばかりが報じられていたこともあり、ネット上では「元SMAPも加護ちゃんに応援されるまで落ちぶれたか」「加護ちゃんはどっちかいうと応援される側では?」「ファンもノーサンクスだろう」など、完全に逆PRとなっている。

「元夫が3月に詐欺で逮捕されたことで、加護ちゃんには“不幸キャラ”が付きまとっています。また、報道に添えられた“30歳の加護ちゃん”を見たかつてのファンからは、『老けた!』『こんな顔じゃなかった』と驚きの声が上がりました」(芸能ライター)

 ジャニーズを退所してから、元SMAP3人の地上波レギュラーは次々に終了。3人はネット番組に活路を見出そうとしているものの、草なぎが開設した「ユーチューバー 草彅チャンネル」も、チャンネル登録者75万人程度と、トホホな状況だ。

「昨年11月放送の『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)同様、『7・2新しい別の窓』でも吉本の所属芸人は一人も出演していません。地上波には吉本が制作に絡んでいる番組も多く、今や吉本芸人とジャニーズのタレントなしでバラエティや情報番組は作れない状況です。加護の応援にまで頼らざるを得ないのは、2大事務所の圧力が効いている証拠でしょう」(テレビ関係者)

 一方のジャニーズにはフジテレビの敏腕プロデューサーが出向するなど、着々と圧力を強めている。

 パートナーが加護では、ジャニーズとの対話の道は開けそうもない……。

加護亜依に頼るしかない……? 元SMAPに「ここまで落ちぶれたか」の声

 芸能界の2大大手事務所による「最大限の圧力」効果が、じわじわと現れてきたようだ。

 元モーニング娘。の加護亜依が5月3日に更新したブログで、元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人によるAbemaTVの月1レギュラー番組『7・2新しい別の窓』のSNS応援団に就任したことを報告。「私も番組を見ながら視聴者の皆様と一緒に番組を盛り上げられたらいいなぁと思っていますっ!」と抱負を語った。

 しかし、加護といえば、モー娘卒業後の芸能活動はパッとせず、私生活でも離婚など波乱万丈な話題ばかりが報じられていたこともあり、ネット上では「元SMAPも加護ちゃんに応援されるまで落ちぶれたか」「加護ちゃんはどっちかいうと応援される側では?」「ファンもノーサンクスだろう」など、完全に逆PRとなっている。

「元夫が3月に詐欺で逮捕されたことで、加護ちゃんには“不幸キャラ”が付きまとっています。また、報道に添えられた“30歳の加護ちゃん”を見たかつてのファンからは、『老けた!』『こんな顔じゃなかった』と驚きの声が上がりました」(芸能ライター)

 ジャニーズを退所してから、元SMAP3人の地上波レギュラーは次々に終了。3人はネット番組に活路を見出そうとしているものの、草なぎが開設した「ユーチューバー 草彅チャンネル」も、チャンネル登録者75万人程度と、トホホな状況だ。

「昨年11月放送の『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)同様、『7・2新しい別の窓』でも吉本の所属芸人は一人も出演していません。地上波には吉本が制作に絡んでいる番組も多く、今や吉本芸人とジャニーズのタレントなしでバラエティや情報番組は作れない状況です。加護の応援にまで頼らざるを得ないのは、2大事務所の圧力が効いている証拠でしょう」(テレビ関係者)

 一方のジャニーズにはフジテレビの敏腕プロデューサーが出向するなど、着々と圧力を強めている。

 パートナーが加護では、ジャニーズとの対話の道は開けそうもない……。

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏が明かす、制作のウラ側――「元モー娘。新垣里沙は、バケモノのような女優」<前編>

 昨年8月、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)という斬新なタイトルの舞台が上演され、演劇ファン、俳優ファンに衝撃が走った。

 タイトルにある「ガチ恋」とは、自分の一推しの俳優やアイドルを意味する“推し”に、本気(ガチ)で“恋”しているオタク(ファン)のことを示すオタク用語だ。同様に、「沼」はその対象から抜け出せず、沼のようにどんどん深みにハマっていくことを表す言葉。つまり、この舞台は「俳優に恋をしているオタク」の物語だ。

 主人公・りさ子を演じたのは、元・モーニング娘。の新垣里沙。国民的アイドルだった彼女が“若手俳優オタク”を演じ、俳優とファンの泥沼愛憎劇を繰り広げるということで賛否両論を呼んだが、舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、このたび小説家デビューを果たした松澤くれは氏を直撃! 今だから話せる舞台の裏側や、公演中に起こった“アノ”騒動、小説のみどころについて、話を伺った。

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

* * *

■客席は、ある種“カオス”だった

――このたびは、出版おめでとうございます。

松澤くれは氏(以下、松澤) ありがとうございます。

――まずは、この作品が生まれたキッカケについてお聞かせください。

松澤 元々、元モーニング娘。の新垣里沙さんと、2013年と15年に『殺人鬼フジコの衝動』(以下、フジコ)という舞台でご一緒して、「また何か一緒にやりたいね」と話していたんです。

 これまで新垣さんを主役にした書下ろし作品に挑戦したことがなかったので、じゃあ、あらかじめ新垣さんが演じる役を作ってから、物語を作ってみようと思いまして。元々「俳優とガチ恋ファン」という構想が頭にあったので、「元モー娘。のリーダーが地味なファンの子を演じるのを観たい!」とストレートに新垣さんにお伝えしたら、「やってみたい!」と。それから「二人でこういうのやりたいんですけど……」っていうのをSNSに書いたら、『フジコ』のプロデューサーさんが食いついてくださって舞台化が実現しました。

――舞台を終えて半年以上経ちますが、改めてご感想は?

松澤 まずは、無事に終えられてよかった……(笑)。本当にたくさん、予想以上のお客様に見ていただくことができました。

――客席の反応はいかがでしたか?

松澤 同じシーンで泣いている女の子がいれば、笑っているおじ様がいたり、お客様の反応がこんなに分かれる舞台は初めてで、強烈に印象に残っています。笑う人もいれば笑わない人もいるといった反応の違いは今までにもありましたが、同じシーン見ながら、捉え方がここまで真逆になるんだと驚きました。そういった客席のある種の“カオス”現象が、この作品に対する一つの答えなのかなと実感しました。

 お客様一人ひとりの顔を見ることが脚本・演出家としての責任だと勝手に思っていたので、全公演を客席後方で見て、終演後は出口に立ったんですが、「すごく面白かったです」って話しかけてくれる人がいたり、中には「納得いかないから話しませんか?」と、十数分ロビーでお話ししたこともありました。

 あとは、皆さんSNSで感想をものすごい長文で書いてくださって、その観劇レポを読んだレポみたいなものまで生まれていて(笑)。本当にたくさんの方が、自分の感想を自分の言葉で表現してくれた作品でした。

 会場にアンケート用紙を用意しなかったのも、そういった意図からです。この作品に限らず、僕はアンケートを取りません。見た感想を僕ではなく、周りの人にSNS上で広めてほしいんです。良いことも悪いことも、そのまま素直に感じたことを自由に書いて、皆さんで意見交換をしてほしいので、特にこの作品には、そのやり方が合っていたのかなと思っています。

――ブログ等を拝見させていただきましたが、キャスティングが難航したそうですね。

松澤 僕もプロデューサーから聞きました。いや~、断られまくりだったらしいですね(笑)。僕は、脚本・演出なのでキャスティングにはあまり関わりませんが、以前ご一緒した方がキャスティングされていたり、僕が「この人とご一緒してみたい!」と推薦させていただいた方が何名かいらっしゃいます。元々役は用意していましたが、演じる俳優の名前をそれぞれ役名に入れて、本人のキャラに寄せた部分もあります。

――新垣さんファンの反応を見ると、「新しいガキさんが見れた」という声もありました。

松澤 こういう役は、僕しか振らないと思うので(笑)。良い意味で、バケモノのような女優さんなので、もっといろんな彼女を見たいですね。本当に素敵な役者さんです。

――篠戸るる役を演じた階戸瑠季さんも、大変な役柄だったんじゃないかなと感じましたが……。

松澤 それが、階戸さんは、「やりたいです!」と二つ返事で引き受けてくださったんですよ。階戸さんをはじめ、本当に全キャストにメチャクチャ感謝をしています。オファーを受けてくださったということは、僕とプロデューサーがやりたいことをきちんと汲んでくださったわけですから。

■「告知したときが一番、叩かれた」

 

――「ガチ恋」というタイトルにかなり衝撃を受けました。作品を上演するにあたって、さまざまな意見があったかと思いますが、いかがでしたか?

松澤 業界の反応は、「そういうのやったらダメだよ」「何やってんの!?」と(苦笑)。「やっていいことと、悪いことがあるよ」といった目では見られましたね。最初に告知したときが一番、叩かれました。

 公演日程と劇場程度の内容だったんですけど、やはりタイトルのインパクトが強かったようで、「直ちにやめてください」「オタクを茶化すな」と、Twitter のDMで脅迫されたこともありました(苦笑)。僕は、基本、シリアスな作風が多いんですが、それを知らない方々は、コメディー作品だと思ったようで、実際に作品を見てもらうまでは分かってもらえないだろうなと覚悟はしていました。もちろん、「すごく面白い題材」って言ってくださる方もいらっしゃいましたが、告知の段階では、結構ネガティブな意見の方が多かったですね。

――でも、いざ公演が始まると、ネット上で評判がどんどん感想を拡散されて、連日たくさんの方々が当日券を求めて劇場に列を作ったとか。

松澤 そうなんですよ。毎ステージたくさんの方に並んでいただいて、チケットの当選倍率は20倍超えだったと聞きました。皆さんの口コミのおかげでもありますね。それぞれ受け取り方は違うと思いますし、面白いと思う人もいれば、面白くないと思う人がいる中で、見た人には僕がやりたいことは伝わったのかなって。そう思うことができたのは救いでした。

――公演中には、ファンの方が松澤さんに贈ったスタンド花が、誰かの手によって壊されてしまうという悲しい事件もありましたよね。

松澤 あの件は、本当にショックで……。これは自分の中できちんと消化しないといけないなと思いブログを書いたら、たくさんの反響をいただきました。でも、「自分で壊して話題性を狙ったんでしょ?」なんて言われてしまって。ただ、僕のことを元々ネガティヴに捉えている人は、当然そうなるよなと。そう思った時に、言葉を尽くせば伝わるっていうのは、欺瞞だなって思ったんです。こっちが心を尽くして話した言葉でも、どう受け取るかは相手の自由ですから。

 そういう意味では、精神的なダメージは結構大きかったんですが、そこから色々考えることもできましたし、現場はすごく楽しかったです。役者さんとみんなで和気あいあいとしていました。

■「現実」と「リアリティ」はイコールではない

 

――今作で、松澤さんが一番こだわった部分は何ですか?

松澤 「語彙」です。俳優の言葉づかいと、ファンの方たちの言葉づかいを意識しました。Twitterにおける「本アカ」と「愚痴アカ」の語彙の使い分けには特に気をつけましたね。小説版では、舞台とは違った小説ならではのある“仕掛け”があるので、読んでくださった方は、皆さん驚かれるかと思います!

――「松澤さん、よく見ていらっしゃるな~」と、投稿内容の一つひとつにリアリティを感じました(笑)。

松澤 でも、あまり具体的な出来事などは追わないようにしたんです。とはいえ、勝手に入ってくる情報もあるので、自分からは調べずに、なるべく情報を入れすぎないようにしましたね。よくある“匂わせツイートをしてカノバレ”騒動も作中に出てきますが、完全に妄想なので、もし現実にああいうことが起きていても、偶然被っているだけなんです。

――りさ子のオタク友達には遠征組の子がいたり、原作厨がいたり、「こういう服装の人、劇場でよく見るな」というファッションだったりと、登場人物のキャラクター設定にも“あるある”要素が詰め込まれているなと感じました。

松澤 具体的なモデルはいません。でも、僕自身オタクなので、ジャンルは違えどもある程度の知識はありますし、衣装のブランドとか、細部までこだわってしまうことはよくあります(笑)。「分かる~!」って共感していただくだけでも、楽しんでいただけるかなって。

 俳優達の楽屋でのやりとりは、今回出演していない知り合いの俳優に、雑談の中で色々聞いたりもしましたが、例えば「プレゼントは何を貰ったらうれしい?」など、細かいことは聞きませんでしたね。「スタバカード、ありがとうございます!」みたいなツイートとか、よく見るなぁ、よく貰っている=みんな嬉しいのかな? とかいろいろ考えてたときに、そういう俳優がいても不思議じゃないなと。ただ、現実にいるかどうかは分からない。

「現実」と「リアリティ」は決して同じものではないし、“特定の誰か”を明確にせず、余白を残したほうが面白いと思うんです。

――確かに、どこまでが実像でどこからが虚像なんだろうって考えるのが楽しかったです! 例えば、公演を見たファンが「あそこがよかった!」って盛り上がっていても、実際、俳優たちの手ごたえとしては、「微妙だったな」って温度差があったり……(笑)。

松澤 正直、それはありますね(笑)。毎回必ずベストを目指しますが、人間なので、むしろ変わらないことはできませんし、試行錯誤を積み重ねた結果、微妙な出来になってしまったり、うまくいかずに「悔しいな」って思っていた時に、お客様から、「今日が一番よかった」って言われることはもちろんあるし、その逆もあり得るので(笑)。

――そう考えると、ファンって、俳優たちのことを分かっているようで分かっていないんですよね(笑)。

松澤 そうなんですよね(笑)。“知りたい”と思う一方、“でも他人のことは、その本人にしか分からない”っていうのが、この作品の根幹にあります。

――松澤さんは、「俳優」と「ファン」は、どういう関係性だと思われますか?

松澤 まさに、そこは、小説を読んでいただきたいです! ラストの翔太の言葉を、僕の考えとして受け取ってもらえたらうれしいですね。

■“容姿と表情”“役者の演技”を、いかに自分の言葉で伝えるか

 

――小説の出版の話は、いつ頃からあったんですか?

松澤 担当編集さんが舞台を観に来てくださって、僕も「小説にしたい」という気持ちがあったので、すぐに打ち合わせをして「じゃあ、2カ月で第一稿を書いて、年明けには形にしましょう」と、ものすごいスピードで話が進みました。去年の秋はずっと原稿を書いていましたね。

 役者さんが演じていると、もうパッと見で伝わるじゃないですか。でも小説では、今どんな顔をしていてどんな服を着て……というのを、細かく書かないと伝わらない。舞台では役者さんの演技に委ねる部分も、すべて自分の言葉で表現しなければならないので、“容姿と表情をいかに伝えるか”に気をつけました。

――小説は、舞台版とは異なる結末を迎えますよね。

松澤 舞台は、絶対に劇場でしかできないことをやったので、小説なら小説でしかできない終わり方にしたかったんです。最後に“あの一文”がくるっていうのが、小説の結末だなって思ったので、思い切って変更しました。

 演劇の良さと小説の良さっていうのを最大限引き出したいなと思いながら、両方とも作りました。舞台版はDVDで、役者さんの“演技そのもの”を見ていただきたいですし、小説版は、りさ子の心情の移り変わりを追体験してほしい。また、小説は舞台版と比べると俳優サイドがすごく詳しく描かれているので、りさ子ではない、もう一人の主人公に注目していただだければ。

――最後には、「劇団雌猫」さんによる解説もありますが、どういったつながりで?

松澤 ちょうど『りさ子』の稽古している時に、『浪費図鑑』(小学館)という面白い本が出たらしいと聞いて、影響を受けたくなかったので、そのときは読まなかったんです。それで、後日読んだでみたらすごく面白くて、お会いした事もないのに、勝手に“同志”だとシンパシーを感じて(笑)。「ぜひ解説を書いてほしい」と出版社を通して僕からオファーをさせていただきました。本当に良い解説を書いていただきましたね。

――劇中作品の『政権☆伝説』の特設サイトも公開されていますが、凝ったつくりになっていますよね。

松澤 実は、『政権☆伝説』に一番力を入れたといっても過言ではありません(笑)。イラストはプロのイラストレーターさんに、サイトデザインやロゴは全部デザイナーさんに発注しているんです。キャラクターデザインが上がってきたときは、あまりの完成度の高さに思わず笑ってしまうくらい、力を注いでくださって。スタッフさん全員の気合の入れ方が半端じゃなかったです。スピンオフも色々やっていけたらいいなぁ……!

*  * *

 後編では、創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについて、松澤氏に引き続き話を伺っていく。
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏が明かす、制作のウラ側――「元モー娘。新垣里沙は、バケモノのような女優」<前編>

 昨年8月、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)という斬新なタイトルの舞台が上演され、演劇ファン、俳優ファンに衝撃が走った。

 タイトルにある「ガチ恋」とは、自分の一推しの俳優やアイドルを意味する“推し”に、本気(ガチ)で“恋”しているオタク(ファン)のことを示すオタク用語だ。同様に、「沼」はその対象から抜け出せず、沼のようにどんどん深みにハマっていくことを表す言葉。つまり、この舞台は「俳優に恋をしているオタク」の物語だ。

 主人公・りさ子を演じたのは、元・モーニング娘。の新垣里沙。国民的アイドルだった彼女が“若手俳優オタク”を演じ、俳優とファンの泥沼愛憎劇を繰り広げるということで賛否両論を呼んだが、舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、このたび小説家デビューを果たした松澤くれは氏を直撃! 今だから話せる舞台の裏側や、公演中に起こった“アノ”騒動、小説のみどころについて、話を伺った。

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

* * *

■客席は、ある種“カオス”だった

――このたびは、出版おめでとうございます。

松澤くれは氏(以下、松澤) ありがとうございます。

――まずは、この作品が生まれたキッカケについてお聞かせください。

松澤 元々、元モーニング娘。の新垣里沙さんと、2013年と15年に『殺人鬼フジコの衝動』(以下、フジコ)という舞台でご一緒して、「また何か一緒にやりたいね」と話していたんです。

 これまで新垣さんを主役にした書下ろし作品に挑戦したことがなかったので、じゃあ、あらかじめ新垣さんが演じる役を作ってから、物語を作ってみようと思いまして。元々「俳優とガチ恋ファン」という構想が頭にあったので、「元モー娘。のリーダーが地味なファンの子を演じるのを観たい!」とストレートに新垣さんにお伝えしたら、「やってみたい!」と。それから「二人でこういうのやりたいんですけど……」っていうのをSNSに書いたら、『フジコ』のプロデューサーさんが食いついてくださって舞台化が実現しました。

――舞台を終えて半年以上経ちますが、改めてご感想は?

松澤 まずは、無事に終えられてよかった……(笑)。本当にたくさん、予想以上のお客様に見ていただくことができました。

――客席の反応はいかがでしたか?

松澤 同じシーンで泣いている女の子がいれば、笑っているおじ様がいたり、お客様の反応がこんなに分かれる舞台は初めてで、強烈に印象に残っています。笑う人もいれば笑わない人もいるといった反応の違いは今までにもありましたが、同じシーン見ながら、捉え方がここまで真逆になるんだと驚きました。そういった客席のある種の“カオス”現象が、この作品に対する一つの答えなのかなと実感しました。

 お客様一人ひとりの顔を見ることが脚本・演出家としての責任だと勝手に思っていたので、全公演を客席後方で見て、終演後は出口に立ったんですが、「すごく面白かったです」って話しかけてくれる人がいたり、中には「納得いかないから話しませんか?」と、十数分ロビーでお話ししたこともありました。

 あとは、皆さんSNSで感想をものすごい長文で書いてくださって、その観劇レポを読んだレポみたいなものまで生まれていて(笑)。本当にたくさんの方が、自分の感想を自分の言葉で表現してくれた作品でした。

 会場にアンケート用紙を用意しなかったのも、そういった意図からです。この作品に限らず、僕はアンケートを取りません。見た感想を僕ではなく、周りの人にSNS上で広めてほしいんです。良いことも悪いことも、そのまま素直に感じたことを自由に書いて、皆さんで意見交換をしてほしいので、特にこの作品には、そのやり方が合っていたのかなと思っています。

――ブログ等を拝見させていただきましたが、キャスティングが難航したそうですね。

松澤 僕もプロデューサーから聞きました。いや~、断られまくりだったらしいですね(笑)。僕は、脚本・演出なのでキャスティングにはあまり関わりませんが、以前ご一緒した方がキャスティングされていたり、僕が「この人とご一緒してみたい!」と推薦させていただいた方が何名かいらっしゃいます。元々役は用意していましたが、演じる俳優の名前をそれぞれ役名に入れて、本人のキャラに寄せた部分もあります。

――新垣さんファンの反応を見ると、「新しいガキさんが見れた」という声もありました。

松澤 こういう役は、僕しか振らないと思うので(笑)。良い意味で、バケモノのような女優さんなので、もっといろんな彼女を見たいですね。本当に素敵な役者さんです。

――篠戸るる役を演じた階戸瑠季さんも、大変な役柄だったんじゃないかなと感じましたが……。

松澤 それが、階戸さんは、「やりたいです!」と二つ返事で引き受けてくださったんですよ。階戸さんをはじめ、本当に全キャストにメチャクチャ感謝をしています。オファーを受けてくださったということは、僕とプロデューサーがやりたいことをきちんと汲んでくださったわけですから。

■「告知したときが一番、叩かれた」

 

――「ガチ恋」というタイトルにかなり衝撃を受けました。作品を上演するにあたって、さまざまな意見があったかと思いますが、いかがでしたか?

松澤 業界の反応は、「そういうのやったらダメだよ」「何やってんの!?」と(苦笑)。「やっていいことと、悪いことがあるよ」といった目では見られましたね。最初に告知したときが一番、叩かれました。

 公演日程と劇場程度の内容だったんですけど、やはりタイトルのインパクトが強かったようで、「直ちにやめてください」「オタクを茶化すな」と、Twitter のDMで脅迫されたこともありました(苦笑)。僕は、基本、シリアスな作風が多いんですが、それを知らない方々は、コメディー作品だと思ったようで、実際に作品を見てもらうまでは分かってもらえないだろうなと覚悟はしていました。もちろん、「すごく面白い題材」って言ってくださる方もいらっしゃいましたが、告知の段階では、結構ネガティブな意見の方が多かったですね。

――でも、いざ公演が始まると、ネット上で評判がどんどん感想を拡散されて、連日たくさんの方々が当日券を求めて劇場に列を作ったとか。

松澤 そうなんですよ。毎ステージたくさんの方に並んでいただいて、チケットの当選倍率は20倍超えだったと聞きました。皆さんの口コミのおかげでもありますね。それぞれ受け取り方は違うと思いますし、面白いと思う人もいれば、面白くないと思う人がいる中で、見た人には僕がやりたいことは伝わったのかなって。そう思うことができたのは救いでした。

――公演中には、ファンの方が松澤さんに贈ったスタンド花が、誰かの手によって壊されてしまうという悲しい事件もありましたよね。

松澤 あの件は、本当にショックで……。これは自分の中できちんと消化しないといけないなと思いブログを書いたら、たくさんの反響をいただきました。でも、「自分で壊して話題性を狙ったんでしょ?」なんて言われてしまって。ただ、僕のことを元々ネガティヴに捉えている人は、当然そうなるよなと。そう思った時に、言葉を尽くせば伝わるっていうのは、欺瞞だなって思ったんです。こっちが心を尽くして話した言葉でも、どう受け取るかは相手の自由ですから。

 そういう意味では、精神的なダメージは結構大きかったんですが、そこから色々考えることもできましたし、現場はすごく楽しかったです。役者さんとみんなで和気あいあいとしていました。

■「現実」と「リアリティ」はイコールではない

 

――今作で、松澤さんが一番こだわった部分は何ですか?

松澤 「語彙」です。俳優の言葉づかいと、ファンの方たちの言葉づかいを意識しました。Twitterにおける「本アカ」と「愚痴アカ」の語彙の使い分けには特に気をつけましたね。小説版では、舞台とは違った小説ならではのある“仕掛け”があるので、読んでくださった方は、皆さん驚かれるかと思います!

――「松澤さん、よく見ていらっしゃるな~」と、投稿内容の一つひとつにリアリティを感じました(笑)。

松澤 でも、あまり具体的な出来事などは追わないようにしたんです。とはいえ、勝手に入ってくる情報もあるので、自分からは調べずに、なるべく情報を入れすぎないようにしましたね。よくある“匂わせツイートをしてカノバレ”騒動も作中に出てきますが、完全に妄想なので、もし現実にああいうことが起きていても、偶然被っているだけなんです。

――りさ子のオタク友達には遠征組の子がいたり、原作厨がいたり、「こういう服装の人、劇場でよく見るな」というファッションだったりと、登場人物のキャラクター設定にも“あるある”要素が詰め込まれているなと感じました。

松澤 具体的なモデルはいません。でも、僕自身オタクなので、ジャンルは違えどもある程度の知識はありますし、衣装のブランドとか、細部までこだわってしまうことはよくあります(笑)。「分かる~!」って共感していただくだけでも、楽しんでいただけるかなって。

 俳優達の楽屋でのやりとりは、今回出演していない知り合いの俳優に、雑談の中で色々聞いたりもしましたが、例えば「プレゼントは何を貰ったらうれしい?」など、細かいことは聞きませんでしたね。「スタバカード、ありがとうございます!」みたいなツイートとか、よく見るなぁ、よく貰っている=みんな嬉しいのかな? とかいろいろ考えてたときに、そういう俳優がいても不思議じゃないなと。ただ、現実にいるかどうかは分からない。

「現実」と「リアリティ」は決して同じものではないし、“特定の誰か”を明確にせず、余白を残したほうが面白いと思うんです。

――確かに、どこまでが実像でどこからが虚像なんだろうって考えるのが楽しかったです! 例えば、公演を見たファンが「あそこがよかった!」って盛り上がっていても、実際、俳優たちの手ごたえとしては、「微妙だったな」って温度差があったり……(笑)。

松澤 正直、それはありますね(笑)。毎回必ずベストを目指しますが、人間なので、むしろ変わらないことはできませんし、試行錯誤を積み重ねた結果、微妙な出来になってしまったり、うまくいかずに「悔しいな」って思っていた時に、お客様から、「今日が一番よかった」って言われることはもちろんあるし、その逆もあり得るので(笑)。

――そう考えると、ファンって、俳優たちのことを分かっているようで分かっていないんですよね(笑)。

松澤 そうなんですよね(笑)。“知りたい”と思う一方、“でも他人のことは、その本人にしか分からない”っていうのが、この作品の根幹にあります。

――松澤さんは、「俳優」と「ファン」は、どういう関係性だと思われますか?

松澤 まさに、そこは、小説を読んでいただきたいです! ラストの翔太の言葉を、僕の考えとして受け取ってもらえたらうれしいですね。

■“容姿と表情”“役者の演技”を、いかに自分の言葉で伝えるか

 

――小説の出版の話は、いつ頃からあったんですか?

松澤 担当編集さんが舞台を観に来てくださって、僕も「小説にしたい」という気持ちがあったので、すぐに打ち合わせをして「じゃあ、2カ月で第一稿を書いて、年明けには形にしましょう」と、ものすごいスピードで話が進みました。去年の秋はずっと原稿を書いていましたね。

 役者さんが演じていると、もうパッと見で伝わるじゃないですか。でも小説では、今どんな顔をしていてどんな服を着て……というのを、細かく書かないと伝わらない。舞台では役者さんの演技に委ねる部分も、すべて自分の言葉で表現しなければならないので、“容姿と表情をいかに伝えるか”に気をつけました。

――小説は、舞台版とは異なる結末を迎えますよね。

松澤 舞台は、絶対に劇場でしかできないことをやったので、小説なら小説でしかできない終わり方にしたかったんです。最後に“あの一文”がくるっていうのが、小説の結末だなって思ったので、思い切って変更しました。

 演劇の良さと小説の良さっていうのを最大限引き出したいなと思いながら、両方とも作りました。舞台版はDVDで、役者さんの“演技そのもの”を見ていただきたいですし、小説版は、りさ子の心情の移り変わりを追体験してほしい。また、小説は舞台版と比べると俳優サイドがすごく詳しく描かれているので、りさ子ではない、もう一人の主人公に注目していただだければ。

――最後には、「劇団雌猫」さんによる解説もありますが、どういったつながりで?

松澤 ちょうど『りさ子』の稽古している時に、『浪費図鑑』(小学館)という面白い本が出たらしいと聞いて、影響を受けたくなかったので、そのときは読まなかったんです。それで、後日読んだでみたらすごく面白くて、お会いした事もないのに、勝手に“同志”だとシンパシーを感じて(笑)。「ぜひ解説を書いてほしい」と出版社を通して僕からオファーをさせていただきました。本当に良い解説を書いていただきましたね。

――劇中作品の『政権☆伝説』の特設サイトも公開されていますが、凝ったつくりになっていますよね。

松澤 実は、『政権☆伝説』に一番力を入れたといっても過言ではありません(笑)。イラストはプロのイラストレーターさんに、サイトデザインやロゴは全部デザイナーさんに発注しているんです。キャラクターデザインが上がってきたときは、あまりの完成度の高さに思わず笑ってしまうくらい、力を注いでくださって。スタッフさん全員の気合の入れ方が半端じゃなかったです。スピンオフも色々やっていけたらいいなぁ……!

*  * *

 後編では、創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについて、松澤氏に引き続き話を伺っていく。
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

ヲタの妄想が現実に! モーニング娘。’18加賀楓の「加賀温泉郷観光大使」就任という“小さな奇跡”

 モーニング娘。’18の13期メンバー・加賀楓が、石川県の「加賀温泉郷」観光大使に就任した。人気アイドルが自身の出身地の観光大使に選ばれることは珍しくないが、加賀は石川県出身ではなく、東京都出身。名前こそ「加賀」でかぶってはいるものの、特に石川県と関係がないのだ。

 そもそも加賀が観光大使に選ばれるきっかけとなったのは、ファンの呼びかけだった。石川県南加賀の粟津、片山津、山代、山中の四温泉でつくる加賀温泉郷協議会は「加賀四湯博」として以前からキャンペーンを実施しており、その2017年度のポスターに女性モデルの写真と「その疲れに加賀が効く。」とのキャッチフレーズがデザインされていた。それを見たモー娘。ファンが、「加賀をポスターに起用してほしい」とネットで声を上げ始め、さらには加賀の写真を使ったポスター画像を自作するファンまで登場したのだ。

 その様子が加賀温泉郷協議会の広告を制作しているプランナーの大久保浩秀氏に届くと、大久保氏はTwitterに「次回の加賀温泉郷ポスターに加賀楓さん出てくれないかな。予算が少ないのでタイアップだとうれしいんだけど…」と投稿。すると、多くのモー娘。ファンが反応したのだ。アイドル事情に詳しい雑誌編集者は、こう話す。

「同地では、『加賀温泉郷フェス』と銘打ってバンドやアイドルが出演する音楽フェスも行っていて、音楽ファンの間ではちょっと知られる存在でした。その絡みもあり、ハロプロファンで知られる音楽プロデューサーの劔樹人(つるぎ・みきと)氏が、大久保氏とモー娘。が所属するアップフロントプロモーションとの橋渡し役となったことで、実際に話が進んでいったようです」

 3月31日・4月1日には、パシフィコ横浜で、ハロー!プロジェクトメンバーを含むアップフロントグループのタレントが出演する『遊ぶ。暮らす。育てる。 SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2018』というイベントが開催。そこで加賀温泉郷もブースを出展した。

「ブースでは、加賀温泉郷が今回のイベント用に作ったオリジナルTシャツを販売したのですが、かえでぃー(加賀楓のニックネーム)ヲタが殺到して、正味15分くらいで売り切れてしまったそうです。局地的ではありますが、かなりの盛り上がりだったようですね」(同)

 そして、ついに加賀は同温泉郷観光大使に就任。「加賀四湯博」の2018年度ポスターの撮影も終了したという。

「事務所が直接Twitterなどでアピールする場合は別ですが、ファンの勝手な盛り上がりから、実際に仕事に結びつくケースはまれ。しかも、アップフロントというと、昔ながらの事務所なので、決してフットワークが軽い方ではありません。にもかかわらず、ファンのつぶやきからしっかり仕事につながったのですから、なかなか画期的なケースですね。アップフロントの体制も変わってきたのかもしれません」(芸能事務所関係者)

 加賀の観光大使就任は、モーニング娘。’18としても同温泉郷としても、ともにメリットがある。

「観光大使の仕事は、自治体や観光協会からタレントに対してほとんどギャラが出ないケースもあります。観光大使を務めることでその地域でのイベント出演や営業が増えるので、観光大使そのものでギャラが出なくても、結果的には大きなメリットがあるわけです。今回のケースでのギャラ事情は不明ですが、おそらくほぼノーギャラに近いでしょう。加賀が観光大使をすることで石川県でのコンサートなども開きやすくなるし、北陸地方での宣伝活動もしやすくなる。単純にネットなどで取り上げられてニュースになる機会も増えるし、双方にとってのメリットは大きいと思います」(同)

 ハロプロといえば、モーニング娘。’18以外にも、アンジュルムやJuice=Juiceなど、ほかにもグループがたくさんあり、それぞれが全国ツアーを行っている。加賀が観光大使をしていれば、北陸地方におけるほかのグループの宣伝にもつながるだろう。また、Juice=Juiceのリーダー・宮崎由加は石川県出身であり、コラボ企画の可能性もありそう。ファンの熱心な呼びかけが、思わぬ形でビッグビジネスに広がっていくかもしれない。

立場逆転! 再婚した矢口真里の裏で、元夫・中村昌也の“自分探し”は続く……

 元・モーニング娘。の矢口真里が26日にブログを更新し、約4年間交際していた元モデルの一般男性との結婚を発表した。

 矢口といえば、俳優・中村昌也と婚姻関係にあった2013年に“自宅不倫”で世間のヒンシュクを買い、芸能活動を休止。このとき、誰もが不倫相手の梅田とは別れると思ったものの、その後も交際を続け、ついにゴールインを果たした。

 スポーツ紙記者いわく「要するに、中村より梅田の方が本命だったということ」。矢口はブログで「一度結婚に失敗している私のことを受け入れてくれた彼、そして彼のご家族に心から感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを綴っている。

 一方で、なんともトホホなのが、前夫の中村だ。前出記者は「一連の騒動で、すっかり『矢口に不倫された元夫』のイメージが定着。矢口に負けじと、昨年9月に人気グラドル・森咲智美との熱愛が報じられましたが、たいして話題にはなりませんでした。公式ブログは更新が滞っており、すっかり落ちぶれてしまいました」と話す。

 久しぶりにその姿が確認できたのは、20日放送の『10周年だよ!にじいろジーン 世界で大変身SP!!』(フジテレビ系)。中村は矢口との“過去”を水に流すため、佐賀県鳥栖市石谷山の山麓で落差22メートル「御手洗(おちょうず)の滝」で、滝行に挑戦。過酷ロケを終えた中村は「今まで感じたことのない『無の境地』。冷たさは感じず(頭の)ここにあった何かが全部洗い流されて、新しい何かが湧き出てくる」と、スッキリした表情で前を見据えていたが……。

「浮気をしたのは矢口さんなのに、いまや立場が逆転。今後も所属するナベプロの息のかかった番組への出演がメーンになりそうです。本人は俳優志向が強いようですが、持ち前の運動神経を生かして“体育会系タレント”として活動した方がいいように思いますけどね」(同)

“矢口の元夫”にも春が来ればいいが……。