ファンの甘やかしがタレントを調子に乗らせるのか? ジャニーズのスキャンダル報道とファン

1806_tegoshi.jpg

 NEWSの小山慶一郎(34)・加藤シゲアキ(30)に続き手越祐也(30)も未成年女子を含む飲み会で大騒ぎしていたと、「週刊文春」が報じた。これでNEWSの現メンバー4人のうち3人のご乱行が発覚。グループの危機であるが、当然のようにジャニーズ事務所に忖度するテレビ局・スポーツ紙は報じない。

「暗黙の圧力です。“他の番組はやりませんよ。まさかお宅だけ放送することはないですよね”と念のための連絡がくるのが通例。宣伝の時は“大きく扱って”と言ってくるくせに、都合の悪い記事だと“やるな”ですからね。現場は不満でも、昔から培われたトップダウンシステムの指令。従うしかない」(ワイドショースタッフ)

 最近はせめてもの抵抗として、東京のワイドショーは「ジャニーズの話はドラマや映画の宣伝以外、いい話も悪い話もいっさい扱わない。主婦の視聴者が大半のワイドショーではジャニーズネタは受けない。スキャンダル以外は関心がないんです。なにも触れないことが一番。ジャニーズと余計な付き合いもなくなる」(前出)

 報道が拡散しなければ、スキャンダルは「なかったこと」かのように自然消滅してゆく。それでも名古屋、大阪、福岡など地方ローカルではジャニーズネタも必須ネタになっている。多少、中身を押さえながらも放送する。

「常にチェックしているファンがうるさい。年齢を間違えただけでもすぐにクレームの嵐。間違いは謝罪しますが、困るのが熱愛ネタ。週刊誌に報じられている通りにやっても、“事務所が否定しているのだから、熱愛ではない。訂正して”と文句を言ってくる。ネットでも大騒ぎされる」(地方局ディレクター)

 ネットのない時代は電話やFAXで抗議が来ていた。編集部に直接かかってくるので電話もFAXもパンク状態。通常の業務に支障を来す始末。一説には事務所から「抗議しましょう」という指令があったという話もあったが、「ファンが勝手にやっていること」と否定。その流れはネットに代わっても続いているのが現実。ファンを大切にすることで知られているジャニーズだが、私的な部分でもタレントを支えているのは熱烈なファンたちである。

 事務所とファンに守られているという背景が、タレントたちの無軌道な夜遊びに繋がっているのではないか。手越は文春報道の後、有料サイトのブログでこう綴っている。

『俺たちは不死鳥みたいなもんだし、最強のファンとスタッフがいるから何度でも立ち上がる』

 さらにこうも付け加えている。

『俺は俺のファンの子が大好きです。可愛くてしょうがない。誰か俺の将来の奥さんになる人がいるなら俺をよろしくお願いします!』

 冗談も加味されているとはいえ、ファンに対するメッセージとしては、これ以上の言葉はないだろう。仮にもし手越がファンの子との結婚を実現したなら、ジャニーズ史上、初の快挙となるが……。

 手越のこのファン向けのブログは違和感を覚えるが、最近になってジャニーズ事務所は緊急でコンプライアンス講義を始めたという。若手タレントを集めて、夜遊びやネットの対応などを講義しているという。暴力問題に揺れた大相撲協会が力士を集めて講義しているのと似ている。芸能関係者が話す。

「これまでだったらタレント本人に注意喚起したのに、タレントを一堂に集めての講義は異例。今さらという感じがしますが、相次ぐタレントの不祥事に事務所も、なんとかしなければならないという危機感を持ったのでしょう。どこまで効果があるかはわかりませんが」

 ファンに守られる一方で、アンチがいるのも芸能界。「この手の話が出ると、私や私の友達も、といったジャニーズのスキャンダルを情報提供する人も続くもの」と新たな話が流れ出すこともある。新たなグループも誕生してさらに増え続けるジャニーズタレント。火種は尽きない。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

AVの次に問題化?――風俗嬢を追い込むブラックな労働環境

可視化しづらい風俗業界の実態

数年前、AV出演強要が社会問題化し、AV業界の労働環境は少しずつ是正されつつあるようだが、今度メスを入れるべきは性風俗業界かもしれない――。風俗店側に書かされた“借用書”によって、風俗嬢が追い詰められるケースがあるという。しかし、この業界の特徴として、悪質な店舗の実態は見えづらく、女性は声を上げづらいのだ。

1807_P016-017_300.jpg
風俗嬢のために生活や法律の相談を受けている「風テラス」のホームページ

「タレント、モデルの仕事をしないか」とスカウトされて契約を結ぶと、無理やりAVに出演させられるという、いわゆる“AV出演強要問題”。2016年に社会問題化し、逮捕者が出るなど業界全体にメスが入った。そして、「AVの次は性風俗業界かもしれません」と語るのは、労働事件や性差別、性暴力問題に詳しい板倉由実弁護士である。風俗業界では雇用に際して契約書がほとんどなく、口約束が多い。そこで、不当な方法で女性を縛りつけ、働かせていることがあるという。実際に次のような案件があったと板倉氏は話す。

「デリヘルで働くある女性は、店から『月50(万円)は稼げる』『事務所での待機にも1日1万円が支払われる』と言われ、“寮”としてマンションの敷金・礼金を25万円ほど貸し付けられたといいます。『敷金・礼金は自分で支払う』と一度断っても、『月々の報酬から少しずつ返済していけばいいから』と借用書を書かされたそうです。そこで実際に働いてみると、客が付くまでの45日間、自宅に帰してもらえず事務所に連日待機させられ、当初言われていたその分の支払いはなし。1回だけ客の相手をし、支払われたのは手取り1万5000円。これでは到底生活できないと女性が辞めようとすると、『借金を返せ、借用書がある』『少額訴訟を起こす』とすごまれたとのこと。少額訴訟は基本的に1日で判決が出る訴額60万円以下の訴訟ですが、裁判と聞いた女性は怖くなり、私の事務所に相談に来たわけです。しかし、面倒を避けるために、店に言われるまま借金を返し、泣き寝入りする女性も少なくないようです」

 板倉氏は店側の訴訟に異議を申し立て、未払い給与の支払いに加えて、男性スタッフによるセクハラ、不当訴訟による損害賠償請求などを求める反訴を起こした。

本で読み解くW杯! 巨大放映権料に電通、八百長…“サッカーとカネ”を暴く推薦図書はコレだ!

――急激な高騰の続くサッカー界の年俸や移籍金。イニエスタのヴィッセル神戸加入のビッグニュースでも、32億円と報じられた年俸に驚いた人も多いだろう。ビジネス的にも世界的なビッグイベントであるW杯も開催される今、日本人にも身近な話題となりつつある“サッカーとカネ”にまつわる書籍群を紹介する。

1807_P052-055_img001_300.jpg
日々激変するサッカービジネスに、日本のクラブチームは対応できるのだろうか?

 昨年パリ・サンジェルマンFCに加入したネイマールの移籍金は約290億円。ヴィッセル神戸に移籍したイニエスタの年俸は約32億円――。小さな国家のGDPを軽く上回る金額を目にすると、サッカーがビジネスとしても巨大な存在であることがわかるだろう。W杯で盛り上がる最中、本稿では、そんな“サッカーとカネ”の裏側を描いた書籍を見ていこう。

 まずは、巨大なサッカービジネスの象徴である、ヨーロッパのビッグクラブについての書籍から。スポーツとしてのサッカーにとどまらず、多様な切り口のサッカーの記事・論説を掲載している「フットボール批評」編集長の村山伸氏は、自身の編集した近刊『億万長者サッカークラブ』【1】をまず挙げてくれた。

「アブラモヴィッチ(2003年にイングランドのチェルシーを買収したロシア人実業家)をはじめとした、ビッグクラブのオーナーが一体何者で、なぜサッカークラブに投資を行っているのかを描いた書籍です。大富豪の道楽と思っている人も多いかと思いますが、アブラモヴィッチを扱った章では、プーチンをはじめとした政治家の名前も登場しますし、不可解な死を遂げる人物も出てきます。アブラモヴィッチのチェルシー買収には、自らの存在を世界に知らしめることで、自分の身の安全を確保する狙いもあったんです」(村山氏)

 同書によると、アブラモヴィッチと訴訟合戦を繰り広げたエリツィン派の実業家は、ロンドンで死体となって発見。彼の周辺人物にも多くの死者が出ているという。そのような事実は、サッカーファンでも知らない人が大半のはずだ。

「また中国クラブによる(海外選手の)爆買いにも、サッカーファンである習近平国家主席が大きく関係しています。一方でメジャー・リーグサッカーのアメリカ人オーナーは、純粋にビジネスとして、サッカーに投資をしている。このようにオーナーの国や地域によって、クラブ経営の狙いが違うことがわかるのも本書の魅力だと思います。またビッグクラブを扱った最近の書籍では、『THE REAL MADRID WAY』【2】もおもしろい本でした。クラブ公認の本でありながら、財政面でのさまざまなデータも公開しており、レアルが借金まみれだった時代のことも書かれています」(同)

 一方で、巨大な資本がなくてもクラブ経営は可能で、チームが勝利を重ねれば上のカテゴリーのリーグへとステップアップできる……というのもサッカーの醍醐味だろう。そんな側面を描いた書籍として、サッカーについても多く執筆するコラムニストの小田嶋隆氏は『サッカーおくのほそ道』【3】を推薦する。

「J3やJFLといった下位カテゴリーのクラブを追いかけて、クラブ経営の裏側も丹念に取材している宇都宮徹壱氏ならではの書籍です。選手が自ら営業に出向いてお金を集めている話や、JFLのクラブが47歳の中山雅史を現役復帰させた背景なども描かれています」

 同書は、あえてJリーグ入りを目指さないHonda FCのような実業団クラブについても取材を敢行。「街のクラブがプロ化を目指す際の葛藤なども、リアルに描かれていた」と小田嶋氏。

「ひとつの街にひとつのサッカークラブがあり、7部や8部までリーグがあるサッカーが盛んな国々の状況に、日本も近づきつつある……と実感できる内容です。本書では、選手が街に出てお金を集めたり、チケットを売ったりする姿も描かれていますが、その様子は川淵三郎Jリーグ初代チェアマンが思い描いたJリーグの理想に近いものだと思います」(同)

 そんなJリーグも2015・2016年には「2ステージ制+ポストシーズン」を導入。ヨーロッパの四大リーグ等では見られない仕組みで、年間勝ち点1位のチーム=優勝ではなくなることから、「世界基準からかけ離れている」と非難の声が多く上がった。その導入の背景を描いた書籍として、フリーライターの清義明氏は『Jリーグ再建計画』【4】を挙げる。

「編者は2010~14年にJリーグチェアマンを務めた大東和美氏と、14年からチェアマンを務める村井満氏。2002年のワールドカップ前後をピークに、観客動員もメディア露出も下降線をたどっている中で、Jリーグが生き延びるための戦略を彼らが示しています」

 同書では2ステージ制+ポストシーズンについて「ベストな選択ではないのだが」と、Jリーグ側の素直な声も明かされている。一方で「野球のマネだ」と批判されがちだった同制度の導入について、「その批判は間違っている」と、清氏は続ける。

『サッカーで燃える国 野球で儲ける国』【5】に詳しく書かれていますが、ヨーロッパのサッカーとアメリカの野球は、互いにビジネスのアイデアを取り入れてきた歴史があります。そして過去へとさかのぼれば、サッカーの世界ではもともとカップ戦(トーナメント戦)しか行われておらず、リーグ戦の仕組みは野球から取り入れたものなんです」(同)

 野球におけるリーグ戦は、「年間にわたってコンスタントに試合を行うことで、スポーツをビジネスとして成り立たせる」という狙いのもと始まったものだそうだ。

「トーナメント戦の場合は、高校野球のように1回戦で負けたらもう試合は終わりですから、ビジネスにはしにくいですよね。それがリーグ戦になれば、一定の観客収入も確保できる。『年間にこれだけ試合を行います』という宣言をすることで、スポンサーも獲得しやすくなるわけです」(同)

 野球との比較で見えてくるものは多く、小田嶋氏も『高校野球の経済学』【6】という本を推薦してくれた。

「高校野球の強豪校は、部員以外からも部費の予算を取っており、それを元手にトレーニング施設などを整備しています。そして甲子園出場となれば、地元からも寄付が集まるんです。プロサッカーとは全然違いますが、おもしろい仕組みですよね」(小田嶋氏)

 なお近年は、野球のほうがJリーグの地域密着戦略を取り入れる……という逆転現象も起こっている。

「野球離れが深刻化する中で、仮想敵であったサッカーの組織体系やビジネスモデルを野球側が強く意識していることは『野球崩壊』【7】に描かれています。またプロ野球は、テレビ放映を前提とした広域マーケティングに偏りがちなビジネスも見直してきていますが、それもJリーグの影響でしょう」(前出・清氏)

巨額な放映権を支えるアジアの視聴者

 近年のJリーグとお金にまつわるトピックといえば、DAZNなどを運営するイギリスの動画配信大手パフォームグループと、10年間で総額2000億円という巨額の放映権契約を結んだことが挙げられる。

「その契約の背景を読み解くには、サッカーの本ではありませんが『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』【8】が参考になります。この本では、これまで国内で閉じていた市場が、デジタル化で世界に開かれることにより、どのような変化が起こるのかが描かれています。DAZNは放送局ではなく通信事業者のNTTドコモと組んでビジネスを行っていますし、放映権ビジネスの形はすでに変わってきています。今後はAmazonのような企業がこの分野に参入する可能性も考えられます」(前出・小田嶋氏)

 パフォームグループは、ブックメーカー(賭け屋)へのデータ提供も主要事業として行っている。そこで起こるのが八百長の問題で、『あなたの見ている多くの試合に台本が存在する』【9】では、その実態が描かれている。

「八百長がなぜ起きるのか、どのように行われるのか、誰がどの程度の利益を得るのか……といった背景が、豊富なデータを交えて解説されています。八百長とは縁がない印象のJリーグですが、海外のブックメーカーの賭けの対象になった試合で、オッズに異常な数値が出たときは、調査が入ることもあるようです」(前出・村山氏)

 放映権ビジネスも、ブックメーカーのビジネスも、グローバル化が進行しているわけだ。先に紹介した『Jリーグ再建計画』でも、Jリーグがアジアを意識したさまざまな戦略を用意していることが描かれている。

「Jリーグも日本のほかの産業と同じで、少子高齢化が避けられない国内市場だけでは先細りが続くことは目に見えている。そこでまず目を向けた先がアジアなわけです。東南アジアにJリーグを売り込むために、タイやベトナムの選手を獲得する試みは以前から行われてきましたが、最近はそれが花開きつつあります。サンフレッチェ広島のティーラシンや北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ(共にタイ代表)など、チームの主力として活躍する選手も出てきました」(前出・清氏)

 そのアジア市場については、日本より先にヨーロッパが開拓をしてきた過去がある。

「ヨーロッパのビッグクラブの予算は、巨額な放映権料によって支えられていますが、その7割ほどはアジアからの収入です」(同)

 ヨーロッパのサッカーは、その巨大な放映権料や、外国人オーナーの資産も取り入れ、みるみる巨大化。それを原資に莫大な移籍金、巨額の年俸を用意することで世界中のトップ選手をかき集め、魅力的なリーグを作っていった。Jリーグも同じ道を進もうと努力しているわけだが、ひとつネックになることがある。それはJリーグが、海外資本によるクラブ経営を規制していることだ。

「その規制を突破したのが、UAE国営の会社がオーナーであるシティ・フットボール・グループ(マンチェスター・シティなどを所有)の傘下に入った横浜F・マリノスでした。そもそもスポーツビジネスで極端な外資規制をしているJリーグはもはや時代遅れです」(同)

 シティ・フットボール・グループは、横浜F・マリノスの主要株主だった日産とパートナー契約を締結。日本法人「シティ・フットボール・ジャパン」を設立し、同社がクラブ運営に参画する形を取ることで、Jリーグの外資規制を突破した。今後はほかのクラブでも同じような事例が増える可能性もありそうだ。

「そうやって怪しい金持ちが投資をできる脇の甘さがあるほうが、プロスポーツは栄えるんでしょうね。例えば日本のプロ野球についても、オーナー企業が球団のために使ったお金は宣伝費扱いにできる……という税制上の特例措置があることが、その発展を支えてきた面があります。プロ野球のオーナー企業にとって、保有する球団は、言い方は悪いですが、マネーロンダリングの装置でもあるんです」(前出・小田嶋氏)

 そして現在開催中のワールドカップにも、やはり巨大なお金が絡むビジネスとしての側面がある。そこに深く切り込んだのが『電通とFIFA』【10】だ。

「もともとヨーロッパの貴族や南米の業界人たちの裏金で動く組織だったFIFAに、70年代から電通が関わってきた歴史を描き、FIFA腐敗の全体像を電通の視点から捉え直そうとする労作です。出色なのは、後に巨額の不正経理事件で背任に問われたバブル紳士・高橋治則の実兄で、元電通専務の高橋治之氏の証言まで収録していること。彼が電通の一社員でありながら、何百億というお金を右に左に動かすような仕事をしてきたことも描かれており、読み物としても非常にスリリングな内容です」(同)

 そのワールドカップは2026年大会から出場国が32カ国→48カ国へと増加することが決定済み。2022年大会の出場国も増加の検討がされているが、背景にあるのはやはり巨額な放映権だ。

「上流階級のクラブ文化から始まったサッカーには、『選手は無給でも構わない』と考える潔癖な倫理主義の考えがあり、それがJリーグの地域密着構想などにもつながっています。その理想はヨーロッパのサッカーにもワールドカップにも残っていますが、ビジネスとしてのサッカーは日々激動している。その変化に対応できた国や組織だけが、サッカーをトップレベルのエンターテイメントとすることができるわけです」(前出・清氏)

 綺麗事や理想だけでは、ビジネスとしてのサッカーは成り立たない……というわけだ。

「それは選手の移籍についてもいえることです。一昔前のJリーグでは、タダ同然でヨーロッパのクラブに選手を引き抜かれることも多く、移籍をビジネスとして成り立たせることができていませんでした。その点については、スポーツライターの小澤一郎さんが『サッカー選手の正しい売り方』【11】で早くから問題提起をしていました」(前出・村山氏)

 理想を大事にしつつも、ビジネスはビジネスとして認識することが、サッカーに関わる組織には求められているわけだが、それは日本代表にもいえることだ。日本代表の強化試合は、スポンサーが特別協賛する大会の開催や、観客収入確保の目的で国内で行われることが多い。「本当に日本代表を強くしたいなら海外遠征を増やすべきだ」という意見はたびたび出ているが……。

「代表戦の収益は地域のサッカー協会の活動費にも充てられます。日本のサッカーを支えている地域のサッカー組織は本当にお金がなく、自分たちの持ち出しで活動をしているケースも多いんです。代表の強化を優先し、国内での試合を減らしてしまえば、そうやって地域に回るお金も減るわけですから、理想とビジネスの両輪をバランスを取って回していくことがやはり大切でしょう」(前出・清氏)

 サッカーファンというのは、ともすると熱い理想論に傾きがち。その熱い理想が、結果的に自国のサッカーの発展を阻害することになっているとしたら、それはあまりに不幸なことだ。サッカーを愛し、その発展を切に願うのであれば、やはりサッカーにもビジネスとしての側面がある……ということは認識しておくべきだろう。

(取材・文/古澤誠一郎)

book REVIEW

1807_P052-055_cover001_150.jpg

【1】『億万長者サッカークラブ』
ジェームズ・モンタギュー/カンゼン/2018年
移籍金の高騰などを引き起こし、サッカー界を大きく変えた金満オーナーたちの正体に迫る1冊。


1807_P052-055_cover002_150.jpg

【2】『THE REAL MADRID WAY』
スティーヴン・G・マンディス/東邦出版/2018年
過去15年間で、破産寸前の危機的状況から、トップクラブへと上り詰めたチームの成功哲学を描く。


1807_P052-055_cover003_150.jpg

【3】『サッカーおくのほそ道』
宇都宮徹壱/カンゼン/2016年
Jを夢見るアマチュアクラブから、地域に密着した企業チームまで全国津々浦々のクラブを取材。百年構想の真実を描く渾身のルポルタージュで、写真家である著者による美麗なカラー写真も掲載する。


1807_P052-055_cover004_150.jpg

【4】『Jリーグ再建計画』
大東和美、村井満/日本経済新聞出版社/2014年
編者は大東和美前チェアマン、村井満現チェアマンの2人。過去の歴史を洗い出しつつ、Jリーグが危機に直面している現状を明かし、未来を考察しながら日本サッカーの成長ビジョンを描く。


1807_P052-055_cover005_150.jpg

【5】『サッカーで燃える国 野球で儲ける国』
ステファン・シマンスキー、アンドリュー・ジンバリスト/ダイヤモンド社/2006年
経済学者の著者がサッカー、野球という2つのスポーツの起源、発展、軌跡を振り返り、文化的・経済的に分析を試みる。


1807_P052-055_cover006_150.jpg

【6】『高校野球の経済学』
中島隆信/東洋経済新報社/2016年
高校生が野球部に入ると年間いくらの費用が必要か。甲子園の外野席が無料なのはなぜなのか……。高校スポーツのひとつに過ぎない高校野球が100年も続いてきた背景を、経済学的思考法を用いて体系的に解読。


1807_P052-055_cover007_150.jpg

【7】『野球崩壊』
広尾晃/イースト・プレス/2016年
プロ野球の観客動員増の裏で、競技人口の減少が止まらない。「子どもの好きなスポーツ」でも3位に下落した野球の再建への提言を、各界の識者や川淵三郎日本サッカー協会最高顧問らが語る。


1807_P052-055_cover008_150.jpg

【8】『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』
ライアン・エイヴェント/東洋経済新報社/2017年
デジタル革命による自動化、グローバリゼーション、スキルの高い少数の人間による生産性向上から働き方、政治、社会構造を見通す意欲作。


1807_P052-055_cover009_150.jpg

【9】『あなたの見ている多くの試合に台本が存在する』
デクラン・ヒル/カンゼン/2014年
W杯、オリンピック、セリエA、プレミア、ブンデスリーガ……。世界のサッカーで行われている八百長を、組織犯罪や国際問題を中心に調査報道を行うジャーナリストが明らかにする。


1807_P052-055_cover010_150.jpg

【10】『電通とFIFA』
田崎健太/光文社新書/2016年
70年代半ばまでヨーロッパ中心だったサッカー界を大きく成長、そして腐敗させたFIFAのドンたち。その過程には電通も関わっていた……。巨大化するサッカーとカネの関係にメスを入れるノンフィクション。


1807_P052-055_cover011_150.jpg

【11】『サッカー選手の正しい売り方』
小澤一郎/カンゼン/2012年
実に半数以上の日本人選手がゼロ円移籍で欧州のクラブに獲られていた2012年以前。欧州の移籍事情のスタンダードを解説しつつ、Jクラブが移籍ビジネスの勝者となる「戦略」と「交渉術」を解き明かした1冊。

小山慶一郎がハマった夜の六本木遊び…アイドルは本当の意味で「キャスター」になれるのか?

1806_koyama.jpg

 NEWSのメンバー・小山慶一郎(34)が六本木の隠れ家バーで男女10人近くを集めて大騒ぎ。宴席のリーダー的な存在だった小山が「ターゲット、ターゲット!飲み干せ」と号令した音声が5月頃に流出。週刊誌がその中に19歳の女の子がいたと報道。衝撃が走った。

「未成年とは思わなかった」とはいえ、責任を取る形で小山は「news every.」(日テレ系)などテレビ出演を一定期間自粛することになった。同席していた同じNEWSのメンバーの加藤シゲアキ(30)は厳重注意に留まった。テレビ関係者の話。

「解雇された元TOKIOの山口達也のように女子高生を部屋に呼んでわいせつ行為しようとしたわけではなく、1人未成年が入っていただけ。活動自粛するほどではない事件ですが、小山は報道番組にキャスターとして出演している。キャスターとしてあるまじき行為として番組とスポンサーが怒り、降りるしかなかった。加藤は同席していただけという判断ですが、7月から日テレで連続ドラマに出演している。もしドラマを降板することになれば、莫大な違約金が発生するだけでなく、新たなドラマを組むことが難しくなる。また日テレに迷惑をかけられない。そんな配慮もあったでしょう」

 小山・加藤はジャニーズの大卒タレントとして「知性」を売りにしている。明大卒の小山は「嵐」の櫻井翔(慶大卒・36)と共にキャスターの座に付き、青学卒の加藤は作家としても活躍している。学歴のいらない芸能界。それが今や大卒も珍しくなく、「高学歴」の肩書きでアイドルがついにキャスターをやるまでになっていた。

 現在、日テレだけが小山と櫻井をキャスターとして起用している。俳優やタレントはアイドルの延長線上の仕事ではあるが、キャスターはまったく別のジャンル。池上彰氏のように専門職の人がやるのが普通。「なぜアイドルを使うのか?」と疑問視する声も出ていた。芸能関係者が話す。

「アイドルは一生の仕事ではない。将来的には個人としてなにをやっていくか決めなければならない。大半は役者、歌手、タレントの道に進むが、最近増えているのが中居正広を筆頭とした司会。バラエティの司会なら許容範囲だが、近年ではアイドルたちが高学歴を看板にニュースキャスター枠にまで入り込んだと言われています。日テレも嵐など他番組でお世話になっている関係から断れず、トップダウンで起用した。とはいえ結局、ダークスーツ姿でキャスターを演じているだけ」

 演じ終わればキャスターという意識は薄くなり素のアイドルの顔に戻る。お酒が入れば、アイドルも忘れ遊び盛りの独身貴族。今回のようなご乱行に及ぶのも無理ないことだが、遊び方はおよそアイドルらしくなかった。今やアイドルの夜遊びは当たり前の光景。合コンや女性タレントとの飲み会ならば、羽目を外すこともなかったろうが、10人近い一般の男女が集まりお酒が入れば自然に盛り上がり、テンションアップになった流れと容易に想像がつく。そこには六本木界隈での最新の遊び事情が見て取れる。黒服によれば、

「小山自身が集めたのではなく、小山らの遊び仲間の男が女の子を集めたようです。ガールズバーに勤めるバイトの子などがいたようですが、こうして女の子を集める人は六本木界隈には昔からよくいました。女の子だって、アイドルなど有名人と一緒に飲めるというだけで、ファンでなくとも、好奇心からいくらでも集まる」という。

 需要と供給のバランスのベストマッチ。

 著者の知るこんな店がある。ビルの中にあるなんの変哲もない小さなカラオケバー。カウンターと大きなテーブルのボックス席だけ、10人も入ればいっぱいの店。マスターが1人で切り盛りしている。客のほとんどは顔なじみの常連客だが、時として貸し切りのような状態で客が溢れる。主役はプロ野球選手。彼らの間にはギャルたち。飲んで騒いでカラオケで大盛り上がり。時間が経つに従い、即席カップルができあがったように、1組、2組と店を出ていく。マスターがこっそり教えてくれた。

「野球選手は東京に遠征で出て来る選手たち。名前は明かせませんが、ミュージシャンら芸能人のグループもいます。彼らが来るとき、事前に知り合いの女性に暇そうで有名人好きの女の子を集めてもらう。まあ、即席のホステスでもあり、合コンのようなもの。当然、飲み代は男持ち。飲んだ後の行動は自由だから、お持ち帰りもアリです」

 要は女の子を野球選手や芸能人にセッティングすることで、店の売り上げをあげているのだ。マスターの顔の広さから思いついたやり方である。ただし、どんな子が来るかわからない。今回の小山のケースもその中の一人が、面白がって騒ぎの模様の声を隠し撮りし、ネットに流したとの見方がされている。不特定多数の人が集まる宴席の落とし穴となっている。小山は見事に落とし穴にはまった形。もっとも、見つからなかったら、味を占めてさらに大きな穴に落ちていたかもしれない。傷が浅いうちでよかったのかもしれない。

 期間のない謹慎だが、すでにこんな話が流れている。デビュー時には9人いたNEWSも不祥事などで脱退者が続出。今や4人になったが、夏に行われる予定のコンサートで小山は出ないとなれば、3人になってしまい様にならない。だからコンサートまでには復帰すると見られているが、果たして。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

Kokiは音楽業界に進出か!? 二世は大成しないジンクスに挑戦する木村拓哉・工藤静香の次女

1806_koki.jpg

「子役は大成しない」という古くから芸能界に伝わるジンクスがあるが、最近は「二世タレントは大成しない」という言葉まで生まれている。そんななか、女性ファッション誌「ELLE JAPON」にモデルとして登場したのが、木村拓哉(45)・工藤静香(48)の次女・光希(15)。モデル名「Koki」でブランドファッションに身を包みポーズをとる姿は風格さえ漂う。さすが最強の遺伝子を持つ二世である。世間の反応も大盛り上がり。「キムタクに似ている」「両親のいいとこ取り」と関心はヒートアップ。そんな彼女のデビューまでの背景を芸能関係者が明かしてくれた。

「15歳の子が自分の意志でモデルデビューしたというより、母親・静香が仕掛けたのでしょう。美貌・スタイルと申し分のない次女。アメリカンスクールに通わせ、フルートなど奏者として音楽面の才能も評価されています。今後、なんらかの芸能活動するためにまずビジュアル面を出して世間の反応を見ながら、CMなど次へと展開する作戦でしょう。キムタクの所属するジャニーズ事務所への根回しも静香がやったと言われています。事務所の実権を持つメリー喜多川副社長に対して静香は信頼が厚い。許可が出たのもSMAPがすでに解散してキムタク自身もアイドルから役者へと方向転換したから。娘のデビューも支障にはならないとの判断でしょう」

 極秘裏に進んでいたとはいえ、宣伝活動は撮影時のメイキングビデオをテレビなどに自由に使わせるなど抜かりなし。順風なスタートを切ったように思えるが、決して安心してはいられないのが二世タレントの宿命。過去、二世タレントは登場するなり大きな話題となるものの、その後は尻すぼみしていくケースが少なくない。特に親の名前が大きければ大きいほど、「親と比較される」ことがやがて大きなプレッシャーとなり失速していく。典型的な例が1999年にデビューした松田聖子・神田正輝の娘・神田沙也加だった。母親の聖子と同じお菓子メーカーのCMでアイドルとして華々しくデビューし、歌手としての第一歩を切ったが、母親も現役のママドル。「やはり聖子のほうが上」と沙也加人気は下降していき、やがて挫折を迎える。悩んだ末、沙也加はアイドルからミュージカル女優に転身。本人の決断が功を奏し、2年前の「アナ雪」のヒットで再度注目を浴びた。それはようやく聖子の娘という肩書きから脱却した瞬間でもあった。皮肉なことに成功と合わせるように沙也加と母親との仲は悪化。昨年4月、俳優の村田充と結婚しても、聖子は一切、祝福することなかった。冷戦は続き今もなお母子の絶縁状態は続く。親子仲にも影響する二世タレントとその親の関係。スタートしたばかりの光希と静香にとっては余計な心配だろうが、問題は今後の展開次第。現段階では「静香の名プロデュースぶりが見える」とテレビ関係者が話す。

「タレント活動など本格的に芸能活動に参戦すれば、常に両親と比較されるだけでなく、両親の話も求められるのは必定。そんな重圧は避けたいのが親子の本心のはず。タレントよりもすでに作曲も手掛けるという才能を活かしてモデルをしながら音楽活動を中心に動くのでは。芸能界でも両親と同じ土俵に上らないことが、比較の目を遠ざけることになる。その辺は母親も考えていると思います」(テレビ関係者)

 さらにこんな声もある。芸能関係者の話。

「いずれ静香は芸能活動を引退して次女のステージママとして裏方に専念する。娘を世界的な美人音楽家などに育てる。野心家と言われる静香だけに、そんな青写真を描いていても不思議ではない」

 次はどんな手を打ってくるのか注目されるが、その陰で透けて見えてくるのが、木村家の家庭事情。SMAPの解散・独立騒動でも陰で妻の静香が暗躍したように、木村家は年上の妻・静香が実権を握り主導権を持っていることだけは確かなようだ。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

初スキャンダルが不倫じゃなくて本当によかった――【彩芽】とスキャンダル

『剛力彩芽』

1806_P135_img_001_200.jpg

4月25日、女優・剛力彩芽の初スキャンダルが報じられた。しかし、その直後元TOKIO・山口達也メンバーの不祥事が発覚し、その勢いにのみこまれてしまう。同様の「被害者」としては、結婚報告をした松田翔太と秋元梢夫妻も挙げられる。

 台無しじゃん! 全部台無しじゃん!!

 剛力彩芽の初スキャンダルの話である。「女性セブン」(小学館)5月10・17日号にて、ZOZOTOWN・前澤友作氏との車中デートを報じられたわけだが、同タイミングで出たTOKIO・山口達也メンバーの「うわさのキッス事件」に世間の注目を一気にもっていかれた感がある。

 デビューから10数年、「25歳までは恋愛禁止」という所属事務所・オスカープロモーションの都市伝説的な掟を頑なに守り、CDを出せば「友達より大事な人」「くやしいけど大事な人」「ワガママは大事な人」など、大事MANブラザーズバンドも裸足で逃げ出す「大事な人」3部作を歌い、踊る。恋に恋い焦がれ、満を持しての恋愛解禁。本人もさぞや浮かれていたであろう。それが、こんな形でかませ犬にされてしまうとは。

 いやいや、本来なら隠しておきたいことなんだから、話題が逸れてよかったじゃない、という向きもあるだろう。だが、果たして本当にそうだろうか? たとえば、誕生日に誰彼構わず「おめでとう」と言われるのが嫌で、フェイスブックの誕生日告知機能をオフにしていたところ、当日は誰からも「おめでとう」と言ってもらえず、若干寂しい気持ちになったという経験はないだろうか? 私はある。そういう意味で、少しくらいイジられたかったと思うのだ、剛力ちゃんも。「『ねえ 君はもう 友達じゃない』って言ったの?」とか、「『友達より大事な人』になったんだよね」とか、はやしたてられたいじゃない。サプライズでAKB48の峯岸みなみが、“剛力ダンス”を踊りながら登場するといった演出も込みで。

ジャニーズ栄枯盛衰物語――契約解除・山口達也の行く末と、辞めジュたちの悲喜こもごも

1805_yamaguchi2.jpg

「蟻一匹入る余地がない」と言われるほど鉄壁を誇っていたジャニーズ事務所が揺れている。“関ジャニ∞”の渋谷すばる(36)がグループから脱退し、年内に事務所からの退所が発表されてから1ヵ月足らず。今度は“TOKIO”の山口達也(46)の契約解除が通達された。前代未聞の強制わいせつ事件を起こした山口。実質、解雇されたのに等しい。一生つきまとう「わいせつ罪」という十字架。加えてジャニーズという大きな後ろ楯を失っての再出発。前途多難は目に見えている。それでなくとも、ジャニーズ事務所は「去る者は追わず」退所したタレントには冷たいと言われている。事実、事務所に貢献した元SMAPの3人に対しても、依然として見えない圧力をかけ続けていると喧伝されている。

 かつてジャニーズの途中退所者を追ったことがある。売れてから辞めた者もいるが、ジュニア時代に売れる前に辞めていった者も少なくない。今やジュニアとしてレッスンを受けている者だけでも百人は下らないと言われるジャニーズ事務所。その中から選ばれてメジャーデビューできるのは一握りと言われている。

「大手事務所は無料でレッスンを受けさせるので、誰をふるいおとしても父兄から文句を言われてトラブルになることはない。昔は多額の入会金やレッスン料を取り、デビューもさせない。レッスン料稼ぎをする悪徳事務所もありましたが、今の時代では通用しない」(芸能プロ関係者)

 事務所退所でスターへの道を諦め、大学を目指すために勉強をし直す者。芸能界を諦め別の仕事に就く者はいいが、転落の人生をたどる者もいる。

 SMAP人気が全盛期だった時代。ジュニアにTという少年がいた。「第二のキムタクになる」と評判のビジュアルで将来を期待されていたが、「女遊びなど素行不良」で静かに事務所からクビを言い渡された。通のファンの子は「ジュニア時代に目を付け、 “絶対にこの子はスターになる”と密かに応援するファンもいる。本当にスターになったとき、彼女たちの喜びが爆発する。それがファン心理。」という話をよく聞いた。T君もそんな存在だった。突然のクビ宣告に戸惑うT。退所直後、Tは原宿にいた。若者のメッカ、原宿竹下通り。当時、「生写真屋」が公然と店を開いていた。

 アイドル達の普段の素顔を隠し撮りした生写真が売っており、お店はファンの子で大盛況だった。当時の取材によれば、「月百万円以上の売り上げを上げていた」という。そんな店の近くに夕方になるとT君が現れた。彼はジャニーズファンが生写真を求めて来るのを狙っていた。目ざとく見つけたファンが声を掛け、写真を撮りたいとお願いすると「ワンショット千円」と有料で写真を撮らせて小遣いを稼いでいた。私も声を掛けた。

 彼は「クビになったことを親に言えず、とりあえず小遣い稼ぎをして生活の足しにしている。1時間ぐらいで軽く1万円になるよ」と答えた。ジュニア時代の話や解雇された経緯を聞くと口を濁したが、「いずれ話すよ」と携帯番号を言って、千葉にある実家に帰って行った。しばらくして電話をすると、「近くの工場で働いている。話したいことはいっぱいあるけど、もう芸能界に未練はないから」と芸能界に見切りをつけ新たな人生の再出発を果たしていた。

 別の元・ジュニアは「東京では顔バレしている」と知人を頼り関西方面に流れていた。再就職先は京都のホストクラブ。イケメンぶりでたちまち店のナンバー1にまで登りつめ、月収は五百万円にまでなっていた。彼も多くを語らなかったが、こんな話をしていた。

「ジャニーズも顔が命。イケメンが売れる絶対条件。ホストも同じ。そこに女の子が喜びそうな甘い言葉があれば、商売になるのがホスト。ついでに肉体という武器もあればいい。ジャニーズで通用しなかったらホストが一番だと思うよ」

 アルコール依存症の山口にホストは難しいだろうし、再起する道は難航を極めるのは必定。

 ジャニーズ事務所は「今後も山口を支援する」と言っているが、なにをどう支援するのか明らかではない。46歳でも山口はアイドル扱い。しかし、特にソロの芸能人として優れたものはない。ギター・ボーカル・司会にタレント業で幅広く活躍していた山口だが、特に秀でた才はなく、TOKIOのメンバーという肩書きだけで生き延びていた。「席があったらまたTOKIOに戻りたい」というのは本音だろう。そこしか芸能界で生きる道がないことを山口自身が一番自覚している。戻るどころか、芸能界追放の声も広まる。別れた妻と2人の子供の養育費に今後の生活。預貯金は3億円ともいわれているが、番組が打ち切りになったNHKに対しての違約金などの支払い問題も残っている。事件の代償はあまりにも大きい。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

【クロサカタツヤ×宍戸常寿】漫画村が開けた「ブロッキング」のヤバさを当代一の憲法学者に聞く

通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

1806_P098-101_graph001_520.jpg
●罪種別の被害児童数の推移(SNS)
出典:「平成29年におけるSNS等に起因する被害児童の現状と対策について」(警察庁)

――「ブロッキング」と聞いてもなんのことやらという読者も、「漫画村」なら知ってるはず。ここ数カ月にわたり世間を騒がせていたマンガやアニメの海賊版サイトの問題。しびれを切らした出版社の働きかけで政府も対策を打ち出した。ところが今度はその対応策「ブロッキング」に法律家や通信事業者が猛反対。「漫画村」に端を発した「ブロッキング」と「著作権」と「通信の秘密」のこんがらがった議論を、当代一の憲法学者に解きほぐしてもらおう。

クロサカ 今年4月に政府が、マンガやアニメなどの海賊版サイトにスマホやPCから接続できなくする「ブロッキング」をインターネットサービスプロバイダー(ISP)に要請すると明らかにしました。これを受けてNTTグループが、その実施を発表する事態になっています。そもそも何が問題なのかを読者と一緒に改めて考えてみるべく、情報通信分野に詳しい憲法学者の宍戸常寿先生をお招きしました。

宍戸 海賊版サイトのブロッキングには、いくつか問題があります。インターネット上にある違法または有害なサイトによって、プライバシーや著作権が侵害され、不利益を被っている人がいる。これは私も問題だと思います。ただ、そのような違法有害サイトへのアクセスを遮断するためには、「通信の秘密」という問題をクリアしなければならない。今回のブロッキングは、その問題を十分に検討せずに「臨時的かつ緊急的な措置」として、法律の根拠がないまま実施しようとしている。だから私たち法律家や通信事業者が強く反対しているんです。

クロサカ 海賊版サイトへの対抗措置としてブロッキングは、実効性や遵法性を棚に上げれば、技術的にはひとつの方法ではあります。しかし、政府や権利者側が「ブロッキングであらねばならぬ」と議論を組み立てているように見えました。本当にほかの手段も吟味したんでしょうか。

宍戸 海賊版サイトは広告で利益を上げていたので、そうした広告を規制したり、サイト運営者を刑事罰で処罰したりするなど、いくつもほかの手段は考えられます。実は、ブロッキングについては先例があって、2009年頃から児童ポルノサイトへのブロッキングが検討され、11年から実施されています。この時も法律家や通信事業者、ユーザ代表を巻き込んで詳細な議論が行われました。その頃からコンテンツの権利者サイドに、著作権侵害サイトもブロッキングできないかと考える人たちがいたようです。

クロサカ そうだったのか。最近になって突然出てきたわけじゃなかったんですね。

宍戸 どちらも違法なコンテンツを掲載するサイトを見られなくする点では同じ。ただ、政府や私たちが児童ポルノのブロッキングについて法的に整理した当時から、著作権侵害のブロッキングは難しいということも見えていたんです。

エイベックス所属のアイドルが電撃移籍!? 元GEMの伊山摩穂がDEAR KISSに加入

 今年3月、エイベックスの肝いりでデビューした、アイドルグループの「GEM」が解散した。1月に突然発表されて、2カ月後に解散とは、ファンもやるせない気分になってしまいそうだが……さらにその1カ月後の4月には、解散前に活動休止していた元GEMの伊山摩穂が、福岡のご当地アイドルグループ・元「GALETTe」の四島早紀が率いる「DEAR KISS」に加入!

 GEMに比べると「DEAR KISSって……?」と思う読者も多いかもしれないが、DEAR KISSは『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)のエンディングテーマを歌っていることでもお馴染みの4人組アイドルグループ。番組のエンディングテーマである「ため息の世界はいらない」はオリコンデイリーチャート1位、ウィークリーでは10位を獲得し、今じわじわとその頭角を現してきたダンスボーカルユニットなのだ。

 そんな、今勢いに乗るグループに元GEMの伊山が加入ということで、アイドル界隈はザワついているとか。そこで先月の4月29日に東京・TSUTAYA O-WESTで行われた、新体制になって初のライブ「DEAREST DREAM」の前に、5人に直撃取材! 現在の心境を聞いてみた。

――5人体制になっての初ライブですが、今のお気持ちはどうでしょう?

伊山摩穂(以下、伊山) 初めてレッスンに参加させてもらった時に、グループの雰囲気やステージへの思い、パフォーマンスをしているときに奥底から出ている気持ちが見えて、このグループに入りたいと強く思いました。

四島早紀(以下、四島) 4人で1年間以上、毎日休むことなくリリースイベントをやって強くなったけど、摩穂ちゃんが加入してもっと強くなれると楽しみにしています。

山崎みいわ(以下、山崎) 4人それぞれ個性が違うDEAR KISSに、さらに摩穂ちゃんという新しい個性が加わることで、今までとはまた違ったDEAR KISSになりそう。ワクワクでいっぱいです。

齋藤里佳子(以下、齋藤) 本当に摩穂ちゃんがDEAR KISSを選んでくれて良かったです。ずっとGEMのファンだったので、一緒にステージに立てると思うと夢みたいで信じられないです!

――もともと、みなさん伊山さんのファンだったんですね。

ののこ はい! GEMさんとフェスで同じになると走ってステージを観に行っていました。今、一緒にいるのが信じられないぐらい緊張しています。

山崎 わたしはYouTubeで動画を見ていました。みんなもレッスン中にGEMさんの曲を口ずさんでいましたよ!

伊山 メンバー4人が優しく、快く受け入れてくれてうれしかったので、これからはDEAR KISSに貢献できるように頑張りたいです!

――楽しみですね。ところで、4人体制のときに発表された楽曲「ため息の世界はいらない」は、オリコンランキングでデイリー1位、ウィークリーで10位を獲得しました。

四島 毎日、頑張った結果です!

――『COUNT DOWN TV』(TBS系)などの番組で、紹介されると誇らしげな気分になりそうですね。

齋藤 それが、昨日見たんですが、36位でした……集計方法が違うんですかね? それでも、一瞬でもPVが映ったのはうれしかったです!

四島 次は5人でCDを出したいですね。そのときの目標はデイリー1位、ウィークリーは5位!

そんな謙虚な5人のこの日のライブは午前中に開催。割と早い時間帯だったが多くのファンが駆けつけ、会場は満員になった。今後の彼女たちの活動から目が離せない!

エイベックス所属のアイドルが電撃移籍!? 元GEMの伊山摩穂がDEAR KISSに加入

 今年3月、エイベックスの肝いりでデビューした、アイドルグループの「GEM」が解散した。1月に突然発表されて、2カ月後に解散とは、ファンもやるせない気分になってしまいそうだが……さらにその1カ月後の4月には、解散前に活動休止していた元GEMの伊山摩穂が、福岡のご当地アイドルグループ・元「GALETTe」の四島早紀が率いる「DEAR KISS」に加入!

 GEMに比べると「DEAR KISSって……?」と思う読者も多いかもしれないが、DEAR KISSは『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)のエンディングテーマを歌っていることでもお馴染みの4人組アイドルグループ。番組のエンディングテーマである「ため息の世界はいらない」はオリコンデイリーチャート1位、ウィークリーでは10位を獲得し、今じわじわとその頭角を現してきたダンスボーカルユニットなのだ。

 そんな、今勢いに乗るグループに元GEMの伊山が加入ということで、アイドル界隈はザワついているとか。そこで先月の4月29日に東京・TSUTAYA O-WESTで行われた、新体制になって初のライブ「DEAREST DREAM」の前に、5人に直撃取材! 現在の心境を聞いてみた。

――5人体制になっての初ライブですが、今のお気持ちはどうでしょう?

伊山摩穂(以下、伊山) 初めてレッスンに参加させてもらった時に、グループの雰囲気やステージへの思い、パフォーマンスをしているときに奥底から出ている気持ちが見えて、このグループに入りたいと強く思いました。

四島早紀(以下、四島) 4人で1年間以上、毎日休むことなくリリースイベントをやって強くなったけど、摩穂ちゃんが加入してもっと強くなれると楽しみにしています。

山崎みいわ(以下、山崎) 4人それぞれ個性が違うDEAR KISSに、さらに摩穂ちゃんという新しい個性が加わることで、今までとはまた違ったDEAR KISSになりそう。ワクワクでいっぱいです。

齋藤里佳子(以下、齋藤) 本当に摩穂ちゃんがDEAR KISSを選んでくれて良かったです。ずっとGEMのファンだったので、一緒にステージに立てると思うと夢みたいで信じられないです!

――もともと、みなさん伊山さんのファンだったんですね。

ののこ はい! GEMさんとフェスで同じになると走ってステージを観に行っていました。今、一緒にいるのが信じられないぐらい緊張しています。

山崎 わたしはYouTubeで動画を見ていました。みんなもレッスン中にGEMさんの曲を口ずさんでいましたよ!

伊山 メンバー4人が優しく、快く受け入れてくれてうれしかったので、これからはDEAR KISSに貢献できるように頑張りたいです!

――楽しみですね。ところで、4人体制のときに発表された楽曲「ため息の世界はいらない」は、オリコンランキングでデイリー1位、ウィークリーで10位を獲得しました。

四島 毎日、頑張った結果です!

――『COUNT DOWN TV』(TBS系)などの番組で、紹介されると誇らしげな気分になりそうですね。

齋藤 それが、昨日見たんですが、36位でした……集計方法が違うんですかね? それでも、一瞬でもPVが映ったのはうれしかったです!

四島 次は5人でCDを出したいですね。そのときの目標はデイリー1位、ウィークリーは5位!

そんな謙虚な5人のこの日のライブは午前中に開催。割と早い時間帯だったが多くのファンが駆けつけ、会場は満員になった。今後の彼女たちの活動から目が離せない!