少年愛を描いた『風と木の詩』の裏にあった、竹宮惠子と萩尾望都の短くも濃い友愛

<p> 理想の少年像はネクタイかリボンか、半ズボンか長ズボンか。萌える関係性は「友情に毛が生えた程度」か、「愛情にちょっとだけ踏み込んでいる程度」か――。</p> <p> 1970年代、まだ世の中に“腐女子”や“BL(ボーイズラブ)”という言葉はない時代に、そんな会話で熱く盛り上がっていた女性たちがいた。</p> <p> 『少年の名はジルベール』は、高校生で漫画家デビューした竹宮惠子が、20歳で上京してからの約6年間を振り返った自伝。萩尾望都らと同居した日々や、多くの漫画家や編集者と出会い刺激を受け、いったんは編集者に反対されつつも、スランプを超えて代表作『風と木の詩』が「週刊少女コミック」に連載されるまでが描かれている。</p>

小説・映画・アートの「名作アレルギー」を解消してくれるのは、“はみ出た”知識と捉え方

<p> 名作と呼ばれる小説や映画、絵画。この世に数多ある作品に触れる時、芸術だから何かを読み取らなければ、と身構えてしまう人にこそ読んでほしい、“趣味の世界を気楽に広げるきっかけ”になる3冊を紹介したい。</p>

デビュー作と同じテーマである「大切な人の死」を、より生々しく力強く昇華させた若木未生『ゼロワン』

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『ゼロワン』(若木未生、徳間書店)

 小野不由美、前田珠子、桑原水菜、榎木洋子――1990年代、講談社X文庫ホワイトハートや集英社コバルト文庫といった少女小説では、異世界や超能力で少年少女が活躍するファンタジー作品が人気を確立していた。超能力を持つ若者たちを描いた『ハイスクール・オーラバスター』などでその流行を牽引していた作家・若木未生による、一般文芸書として初の単行本『ゼロワン』(徳間書店)が昨年12月に出版された。

 若木の作家デビューは1989年。ライトノベル作家として多くの人気ファンタジーシリーズを生み出している彼女だが、デビュー作となった『AGE』は、高校生・西野の視点から描かれる、超能力は一切登場しない青春小説だ。とある悲惨な過去を抱えながらも、優しく大人びた雰囲気を持つ、西野より1学年上の山崎。山崎に憧れる西野とその友人・高岡。都立高校の屋上を主な舞台に、両親も1人の弱い人間であることに気づいた時の戸惑いや不安、先輩の不慮の死を、時に衝突しながら乗り越えていく2人が伸びやかに描かれている。この『AGE』を起点とするバンド小説『グラスハート』も人気を博し、2009年のシリーズ完結時には直木賞作家・山本文緒がその魅力を語るなど、ライトノベル内にとどまらない反響を呼んだ。

STAP騒動とは何だったのか? 小保方晴子氏の静かで強烈な怒りが込められた手記『あの日』

<p> STAP細胞をめぐる問題で、小保方晴子さんが理化学研究所(理研)から「ES細胞」を盗んだ容疑で、兵庫県警から任意での事情聴取を受けている――。2月18日、そんな衝撃的なニュースが飛び込んできた。これは、昨年1月に、理研OBの男性が容疑者不詳で窃盗容疑の告発状を県警に提出し、捜査が進められていた件で、現在はあくまで参考人のひとりとされており、真相は不明だ。</p>

STAP騒動とは何だったのか? 小保方晴子氏の静かで強烈な怒りが込められた手記『あの日』

<p> STAP細胞をめぐる問題で、小保方晴子さんが理化学研究所(理研)から「ES細胞」を盗んだ容疑で、兵庫県警から任意での事情聴取を受けている――。2月18日、そんな衝撃的なニュースが飛び込んできた。これは、昨年1月に、理研OBの男性が容疑者不詳で窃盗容疑の告発状を県警に提出し、捜査が進められていた件で、現在はあくまで参考人のひとりとされており、真相は不明だ。</p>

これぞ眼福の極み! 日本の伝統工芸を継ぐ、若きイケメン職人の世界をのぞき見できる『職人男子』

<p> 仕事に打ち込む男の姿は美しい。まして伝統工芸に携わる職人となると、力強くも器用な指先、射抜かれそうなほどの真剣な眼差し、流れる汗もそのままに作品と向き合う姿……何をとっても、ぞくっとするほど美しい。</p>

重要なのは「血のつながり」じゃない。愛とエゴとコミュニケーションで成り立つ「家族」の醍醐味

<p> 『お母さん二人いてもいいかな!?』は、タイトルの通り、同性愛者である著者と妻の2人で、3人兄弟を育てる日々を描くコミックエッセイだ。</p> <p> シングルマザーだったパートナーと出会った経緯から、子どものためにカブトムシを捕りに行ったり、長男が照れながら2人の母親に彼女を紹介したりといった微笑ましいエピソード、子どもに「父の存在」をどう伝えるかなどシリアスな問題まで、笑いを交えつつも、子どもと誠実に向き合い、悩み苦しみながら答えを探る“婦妻(ふさい)+兄弟3人”の日々が描かれている。</p>

セレブママ・滝沢眞規子が、「同じ主婦/ママ」として読者のもとに“降りてきた”ことが生む悲劇

<p> セレブママの聖典「VERY」(光文社)のカリスマモデル、タキマキこと滝沢眞規子。そんな彼女のスタイルブック『滝沢眞規子 MY BASIC』は、こんな一文で始まる。</p> <p>「私と同じように主婦として忙しく毎日を送る方だけでなく<br /> これから結婚して新生活を始められる方、<br /> 手のかかる小さなお子さんと頑張っているママにも<br /> この本から何かを感じていただけたら嬉しいです」</p>

セレブママ・滝沢眞規子が、「同じ主婦/ママ」として読者のもとに“降りてきた”ことが生む悲劇

<p> セレブママの聖典「VERY」(光文社)のカリスマモデル、タキマキこと滝沢眞規子。そんな彼女のスタイルブック『滝沢眞規子 MY BASIC』は、こんな一文で始まる。</p> <p>「私と同じように主婦として忙しく毎日を送る方だけでなく<br /> これから結婚して新生活を始められる方、<br /> 手のかかる小さなお子さんと頑張っているママにも<br /> この本から何かを感じていただけたら嬉しいです」</p>

『フリークス学園』は“中学の時イケてない芸人”が作った!? 米ポップカルチャーを身近にする『ヤング・アダルトU.S.A.』

<p> 日本人にとって、“最も身近な外国”の1つといえるアメリカ。『glee/グリー』『トワイライト』『アメリカン・アイドル』といった映画やドラマ、オーディション番組のみならず、ヤングアダルト小説やアイドルまで、ジャンルの壁を越えて「アメリカの思春期」を表現した膨大なポップカルチャーの変遷を追っている一冊が『ヤング・アダルトU.S.A.』だ。</p>