元ジャニーズがつづる、ジャニー喜多川のすべて『ジャニー喜多川さんを知ってますか』

<p><ジャニー喜多川さんを知ってますか></p> <p> こう問われたら、もちろん「はい、知ってます」と即答するほかないが、この問いかけがそのままタイトルになった1冊がある。著者は70年代のトップアイドルグループ、フォーリーブスのメンバーの江木俊夫。目次には、<「YOUたちのためだ」の意味するもの><ジャニーさんのカラーに染まるということ><ジャニーズのアイドルは、ジャニーさんのために存在する>という、魅惑のサブタイトルがズラリと並んでいる。</p>

「ベッドで毎晩、自由にされ続けた」元ジャニーズが語る合宿所時代

『ひとりぼっちの旅立ち』(鹿砦社)

 過去に書かれたジャニーズタレントのタレント本・暴露本をガイドブックとして、ジャニーズ事務所の、そしてジャニー喜多川氏の世界――「ジャニーズ・ワールド」を旅してみたい。ジャニーズ・ワールドのガイドブック1冊目は、1975年に「汚れなき悪戯」でデビューした、豊川誕(とよかわじょう)の著書『ひとりぼっちの旅立ち』(97年、鹿砦社刊)。

■小学生の頃に同性愛を経験


僕はいまだに両親の顔を知らない

 本編書き出しのこの一文だけで、もう悲しい。元ジャニーズタレント・豊川誕の著書『ひとりぼっちの旅立ち』は、彼が推定3歳の頃(正確な生年月日を本人も知らないため、“推定”とするしかない)、兵庫県姫路市の公園のベンチで父親に置き去りにされる、切ないエピソードから幕を開ける。

「ジャニー氏を野放しにしたのは自分だ」、苦悩する元ジャニーズの懺悔

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『ジャニーズの逆襲』(データハウス)

――芸能界を牛耳る巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所。ジャニー喜多川社長率いる、この帝国からは数々のスターが誕生した。郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光GENJI、SMAP、そして嵐――。しかし、この帝国の内政が語られることは決してない。鉄壁のベールに包まれた帝国の光と闇を、数々の ジャニーズ非公式本から探っていく。

(前編はこちら)

■芸能史上初のホモセクハラ裁判

 そして、同著のもうひとつの見所は、1964年から実に4年にも渡って行われた、ジャニーズをめぐるホモセクハラ裁判の詳細が描かれていることだ。

11歳でジャニー氏の”洗礼”を受けたメンバーが綴る『ジャニーズの逆襲』

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『ジャニーズの逆襲』(データハウス)

――芸能界を牛耳る巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所。ジャニー喜多川社長率いる、この帝国からは数々のスターが誕生した。郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光GENJI、SMAP、そして嵐――。しかし、この帝国の内政が語られることは決してない。鉄壁のベールに包まれた帝国の光と闇を、数々の ジャニーズ非公式本から探っていく。

 ジャニーズ事務所の発足は、芸能プロダクションではなく、少年野球チーム「ジャニーズ球団」であったことを、最近のファンはどのぐらい知っているのだろうか。1960年代のはじめ、代々木公園に集まる30名ほどの少年たちに野球のコーチをしていたのが、若き日のジャニー喜多川氏だったのである。ジャニーズアイドル第一号となった「ジャニーズ」は、この野球チームにいた4人の幼なじみ、飯野おさみ、あおい輝彦、中谷良、真家ひろみで結成されたものだった。

 61年、4人はジャニー氏に誘われて、当時大変な話題となっていた映画『ウエストサイド・ストーリー』を見て、いたく感動。「僕たちもダンスがしたい!」と盛り上がり、「ジャニーズ球団」から名前をとって「ジャニーズ」を名乗り始めたのだ。

 しかし、"ジャニーズアイドル第一号"となったジャニーズは、同時に、ジャニー氏からの"ホモセクハラ被害アイドル第一号"でもあったようだ。