「もう一度、トガり直したい」突然のコンビ解散から2年……“俳優”今野浩喜の現在地

 相方の不祥事による突然のコンビ解散から2年。かつて、コント日本一を決める『キングオブコント2010』(TBS系)を制した元キングオブコメディの今野浩喜は、俳優としての実績を着実に、そして飄々と積み重ねているように見える。

 昨年はドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)で、ゴールデンのレギュラーにも進出。お茶の間にも、その独特な風貌が広く浸透し、テレビ、映画、演劇などジャンルを問わず出演オファーが絶えない状況が続いているという。

 そんな今野浩喜に、“ほぼ専業”の俳優として生きる日々と、冷めやらぬお笑いへの思いを聞いた。(取材・文=編集部/撮影=関戸康平)

 * * *

──解散から丸2年、すこぶる順調に見えます。

今野浩喜(以下、今野) 順調に見えるじゃないですか。

──はい。

今野 私がね、今びっくりしているのが、2017年の夏にゴールデンのドラマでレギュラーをやったわけじゃないですか。

──そうですね、はい。

今野 ……生活水準が変わらないんですよ! 非常に不思議なんです、これが。

──あはは(笑)。それは、事務所批判、マネジャー批判ですか? それとも『僕やり』を制作した関西テレビに、何か思うところが……。

今野 いやいや(笑)。誰を批判しているわけでもなく、実際にそういうドラマに出て、思ったんですよ。あ、変わらない! って。もっと大金持ちに見えるじゃないですか、ああいうところに出ている人たちって。でも変わらないんでね。なんだろうな、意外と夢がない世界なんだなってことが、わかったような気がします、2017年は。

──やっぱり、もっとお金が欲しい。

今野 有名税という言葉があると思うんですけどね、そんなに払うほどもらってないからって。顔だけ出てしまった。割に合ってないと思いますよ。

──また、顔が目立ちますし。

今野 そうそう、そうなんです。

■お笑いとの“2足のわらじ”から“専業”へ

──長い間、お笑いと俳優業の“2足のわらじ”だったわけですが、それがほぼ専業の俳優になったことで、現場に入る心境に変化はありますか? お笑い芸人としてドラマの現場に行くときと、今と。

今野 今はもう慣れっこですけど、当初はやっぱり、本気度は変わりますよね。これでやらないと死んでしまうっていうのは思っていました。

──逆に、普段お笑い番組を見るときの心境はいかがでしょう。

今野 うーん、変わってるのかなぁ。例えば、賞レースとかを見て評価をするとき……誰しもが、評価をするじゃないですか。そういうときに、「言う立場じゃないんじゃない?」って、ふと思うことはありますね。

──これまでは、王者として見ていた?

今野 王者としてっていうわけじゃ……(笑)。子どものころ、『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)とかを見ていて、「(審査員に対して)まず、おまえがやってみろよ」と思っていたから、その立場にはなりたくないよねっていう。だから、あまり評価をしないようにしているかもしれません。

──では、その立場から見て、昨年の『キングオブコント2017』(TBS系)は、どうでしたか?

今野 グフッ!(せき込む)

──にゃんこスターとか。

今野 いや、まあ、なんでそんなことを聞くんだっていう……。ただ、年末にね、後輩とボウリングをやって、ストライクのたびに、にゃんこスターの踊りをやってみたら、すっごいアガるんですよ。いいと思います、あれ。

──マネしやすいですしね。簡単ですし。

今野 簡単って、私はそうは思わないけど。あれは、結果、簡単なものに見えるけど、ゼロから作っているというのは、やっぱりすごいことですからね。

──もちろんです。あと、最近では“相方不祥事芸人”というのが数多く出てきていますが、NON STYLEの石田明さんやインパルスの板倉俊之さんに対して思うところはありますか?

今野 いやいやいや……。あのー、石田さんにしても、極楽とんぼの加藤さんとか、相方さんをずっと待っていたわけじゃないですか。なので、いないときでもイジる笑いをしていいと思うんですけど、そこは、私と一緒にしないでほしいと思いますね……。

──まったく別だと。

今野 別です。待っているのをヨシとされると、私の立場が、いずらくなるので、世間には状況をちゃんと考えてほしいと。

──確かに「待ってない今野は冷たい」と思われるのは心外ですよね。

今野 そうです。それに、1回待ったことがある(07年に相方の活動休止で半年間ピン芸人として活動した)ということは、忘れないでほしい……。

■ドラマ『僕やり』の“パイセン”役という重責

──昨年は、なんといっても『僕やり』でした。ゴールデンで、ほぼ準主役級の扱い。

今野 準主役ではないですけど。

──実際現場に入ってパイセンという役をやってみて、手応えというか、これはいけそうだなっていうのは、どれくらいでつかめましたか?

今野 意外と、ホン読みのときの周りの反応から、これでいいだろうなっていうのはわかりましたね。

──自分的に、というより、周囲の反応を見て安心する感じですか?

今野 そうです。

──これまでの出演作に比べると、作品の評価に対する責任の重い役だったと思いますが。

今野 それは、ありますよね……。とにかく、自分が背負わなきゃいけないのは、原作ファンの人に対して「全然違うじゃねえか」と思われないようにすることで。パイセンがもっとも象徴的だと思うんです。原作ファンを丸め込むのが、私の役だと思っていたので。それに、原作を読んだら「最終的にお笑いになろうとする人なんだ」っていう、そこを逆算しながらやる大変さもありましたよね。

──お笑いでいうと、「ダンソン!」とか「空前絶後の~!」とか、後輩のネタを全力でやっているのが、すごく楽しそうでした。

今野 楽しそうに見えたっていうのは、それは演技力のなせるわざでしょう(笑)。お笑いの人がやってるっていう恥ずかしさを出しちゃいけないから、お笑いの私をまず、画面から感じさせちゃいけない。そこは悩みましたけど、終わってみれば無駄な悩みだと思いましたね。

──とにかく、いろいろ重いものを背負った役だったと。

今野 背負ったものでいえば、それは『くそガキの告白』(12年公開の主演映画)のほうが重いですけど。でも、見ている視聴者の数は明らかにドラマのほうが多いですし、これは、本当に生活が変わると思ったんですけどね……。CMとか、その時間帯のレギュラーとか、そういうのが、思っていたより全然ないから……。

──『僕やり』の役のイメージでCMは難しいかもしれません。爆破犯だし。

今野 でもその、演技という面では見られているわけだし、坊主にすることも厭わない人なんだっていうのも……。

──誰も坊主を厭うとは思っていないと思いますが……。

■20歳の“パイセン”と、20歳の今野浩喜

──パイセンは20歳という設定ですが、今野さん自身の20歳のころは、どんな感じでしたか?

今野 えー、憶えてないですね……。オンバト(NHK『爆笑オンエアバトル』)には、もう出てたんじゃないかな。全然憶えてないです。

──手元の資料では、1999年の11月にゲットスマイルズで出ているようです。これ20歳ですね。

今野 憶えてないなぁ……。

──そのころも、人前やカメラの前で何かやるという仕事をしていたわけですが、今と比べて、舞台やテレビに出る怖さみたいなものは変わりましたか?

今野 当時は、圧倒的に緊張していたんじゃないかと。

──場数を踏んで、緊張はしなくなった。

今野 今も緊張はしているんでしょうけど、緊張がどういうものかまで、わかるじゃないですか。緊張したらこうなる、とか。冷静に緊張を受け止めるので、すぐ治まるし、なんで緊張するんだっていうことを突き詰めていくと、緊張する意味がなくなる。そういうことは、あると思いますね。

──逆に、変わっていないことってありますか?

今野 変わってないというか、当時の感じに、また戻ったほうがいいだろうなっていうのは、やっぱ、トガり直してますよね、最近。

──トガりを。具体的にどうトガっているとか、ありますか?

今野 もっとカメラ前だけで、とにかく結果を残すとか、客前だけ結果を残すっていう。

──あ、楽屋でトガるってことですか?

今野 そうですよ。

──本番でトガりを見せるのではなく、楽屋でトガることをやり直してる。

今野 そうです。

──えっと、それはなぜ……?

今野 無駄だと思ったんです。なんだろうな、サッカー選手とか、人の顔色を見てやらないでしょう。そういうところからですよ。もっと「オレがオレが」でしょ、みんな。それは、世界が違うんですけれども。

──要は、パフォーマンスを本番で、ガッ! とやるために。

今野 そう、あんまり仲良くなると、何かを本番で急にやるっていうのが、やりずらいし。「あの人、わからないな」っていう部分を残しておきたい。『下町ロケット』(TBS系)のときに安田顕さんにそれを感じて。あの人、ホントしゃべらないんですよ、楽屋で。でも、気付くとみんなの目がそっちに向くんですよね。本人が、どう意識してそうしているのかわからないですけど。

■「演技力が高い」という評価

──今野さんの中で「演技力」って、なんだと思いますか?

今野 ああー、それはでも、ね。演技力と「売れる」が関係なさすぎるっていうのは、小劇場を見ていると思いますよね。ホントにみんな上手なんで。演技力ってなんなんだって聞かれたら、何かわからないけど、見て明らかに違いますよね。明らかに違う。

──見た瞬間、違う。

今野 見て、すぐ違うのがわかる人っていますよね。いくらつまらない芝居でも、目につく人がいる。そういう何かですよね。

──そういうものが自分の中に備わっているとか、身に付けたいとか、自分自身と「演技力」という言葉って、どんなふうにつながっていますか?

今野 そういう人の何かをパクろうとはしますよね。セリフのやり取りが上手だったら、それは芝居が上手ということなんですけど、じゃあ上手く見えるかっていうと違うし。「変だな、あの人」っていう印象のほうが、上手に見えたりすることもある。そういうのを、その場によって使い分けられるようになりたいですね。

──今でも、それぞれの現場で求められているものに回答しているという実感はあるんじゃないですか?

今野 うーん、どうだろう……。

──ガッカリはさせていないというか。

今野 ガッカリはさせてないと思いますけど。ただ、現場によっては「これ誰が情熱を持ってやってんだろう」みたいなところもあるじゃないですか。「このディレクターは何も見えてないな、画が」みたいな。というときは、現場に向けてやってもしょうがないんで、視聴率を落とさないようにっていうのを念頭に置くことはあります。

──数字に対する意識があるんですね。

今野 数字は、たぶん3本の指に入るくらい意識してます。

──それでいえば、『僕やり』は全話平均6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、視聴率的にはコケてます。一方で、視聴熱といったデータでは非常に高く評価されていますが、それでもやっぱり、数字は欲しかった。

今野 数字は欲しいです。自分で上げようっていう意識より、自分が出ているときに下げてはいけないという。ヘタだろうがなんだろうが、「なんだ?」って思わせれば視聴率は下がらないと思うので、目に留まるようなことをしようとは思いますね。

──お芝居の仕事をしている中で、満足感を感じることってありますか? クランクアップとか、その日の現場終わりとか。

今野 満足感……うーん、満足感……。終わっての満足感は、特には感じてないのかな。むしろ始まる前のほうが楽しいです。情報解禁を待っているときとか、ポスターが出るときのほうが楽しい。

──それは、ミーハーな感覚なんでしょうか。

今野 そうかもしれないです。ものすごいミーハーだし。現場に入ったら、もう終わりが見えるし。

──では、先ほど情熱という話がありましたが、今野さんの中で情熱が燃える仕事というのは?

今野 燃える仕事は、もちろん番手のいい仕事はそうですけど、逆のこともあって。さっき言ったような、「なんだ、この現場は」「なんだ、この台本は」とか思うと、それはそれで情熱が湧くんですよね。どう出し抜こうか、どう成立させようかっていう。

■新作『カクホの女』超大御所だらけの現場で

──今年最初の連ドラは『カクホの女』(テレビ東京系、金曜20時)です。若手の多かった『僕やり』から一転して、名取裕子さん、麻生祐未さん、伊東四朗さん、鶴見辰吾さんなどなど、超大御所ぞろいの現場に入ってみて、いかがでしょう。

今野 あのー、なんか知らないんですけど、名取さんが、すごい話しかけてくれて。

──かわいがられてる。

今野 というか、当初「かわいい」って、すごい言われました。かわいがられるということじゃなく、直の話ですよ。「かわいい~!」って、すっごい言われて。

──顔が、ですか?

今野 顔なんでしょうね。髪型とかも、すっごいよかったみたいで。こっちも、なんかちょっと意識しちゃいますよね。そんなんなっちゃったら。

──おきれいな方です。

今野 おきれいです。

──意識しちゃいますか。

今野 しちゃいます。もう、そもそも『ミエリーノ柏木』(テレビ東京系/13年)のファンだそうで、「カッコいい役だったわよね」みたいな、すごく見てたみたいで、それをキッカケに話してくれて。

──名取さんが座長ですよね。それは超ラッキーな。

今野 ラッキーでしたね。

──もしくは名取さんが「この子、食べちゃいたいわ」と思ってネジ込んだか。

今野 それはないと思いますけど……。でもやっぱり、トガり直してたとこなんで、実際、誰ともしゃべってなかったんです。そしたら、いきなり名取さんから。だから、結局そういうことじゃんって思いました。トガろうがトガるまいが、結果を残していればそうなるんだっていうのは、自信が確信に変わったところはありましたよね。大楽屋でワイワイする必要はないわけだから。

──向こうが勝手に来る。座長が勝手に、かわいがってくる。

今野 座長にかわいがられれば、それでいいわけですから。でも、この記事が載って、出演者が読むと思うと怖いですね。みなさん番組名で検索するわけだから、これにたどり着いちゃうわけじゃないですか。怖いですよ。

──別に、2人でイチャイチャしているわけではないんですよね?

今野 でも、急に私だけに袋でアメをくれたりする。みんなもらってるかと思ったら、私だけ。イタリア製のアメをくれたりとか。

──『僕やり』では、共演者の窪田正孝さんと水川あさみさんがフライデーされていましたが、そういう可能性も?

今野 あるわけねーだろ! っていうのは失礼だし、アレですけど……。まあまあ、それはね。匂わせたほうが視聴率も上がるかもしれないですし。

──それはそうと、今回は鑑識の役ということで、鑑識といえば、大先輩で過去に共演もしている六角精児さんのイメージが強いです。

今野 やっぱり、そこは考えますよね。「鑑識=六角さん」が強いので、六角さんとは違うことをやろうとしすぎてます。

──台本上だけじゃなく、自分の中でも。

今野 これをぶっちゃけることが、いいことか悪いことかわからないですけど、私はいいことだと思うから言いますけど、台本が、そもそも全員にタメ口だったんです。というのも、もともと最初の準備稿が53歳の役だったんですね。それを、そのほうが面白いからそのままいきましょうってことになって。誰しもにタメ口というのは、六角さんとの違いも出ますし、面白いと思うんですけど、どう転ぶか、ちょっと楽しみですよね。

──好感度が下がるかもしれない。

今野 下がるかもしれない。どんどん話が進むにつれてエキセントリックさが増してるし。

──そんな『カクホの女』の見どころを教えてください。

今野 どういう言い方をすればいいんだろうな……。いわゆる、パッと見は、2時間ドラマのようなものだと思うんですよ。安心して見られるような。20時だし。そういう感じで見てたら「ビクッ!」ってすることが多々あると思うんです。「なんなのこれ!?」って。そういうところが見どころだし、自分でも見たいところですね。

■ところで、お笑いの仕事は?

──お笑いの仕事の予定はありますか?

今野 特にないですね。

──『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)とか、また呼ばれれば出たいという気持ちは?

今野 あれは……なんなんでしょうね? 川島(明=麒麟)さんだけ、すぐまた出たけど。同じくらいの結果の残し方だったんですけど、おかしいですよ。同じように『IPPONスカウト』から上がって、同じような結果だったんですけどね。あの番組はなんですか? その、大喜利以外のしゃべりも評価に入れるんですか? っていうのは、ちょっと思いましたけどね。

──結局、競技じゃなくてバラエティじゃないかと。

今野 そうですよ。おかしいんじゃないかって。これは、今のは文句です。載せてもらって構いません。

──激怒、ということですね。

今野 激怒ですね。ただ、タイトルにはしないでください。

──『今野浩喜、IPPONに激怒!』。

今野 それは、ちょっとまずいので……。

●こんの・ひろき
1978年、埼玉県生まれ。高校卒業後、プロダクション人力舎「スクールJCA」に6期生として入学。お笑いコンビ・キングオブコメディとして『キングオブコント2010』で優勝を飾るも、相方の不祥事によって2015年にコンビ解散。08年頃から俳優としても活動し始め、12年、主演映画『くそガキの告白』で「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」審査員特別賞、シネガーアワード、ベストアクター賞、ゆうばりファンタランド大賞人物部門の4冠を獲得。テレビドラマ『下町ロケット』(TBS系/15年)、『真田丸』(NHK/16年)、『僕たちがやりました』(フジテレビ系/17年)などに出演。現在、放送中のドラマ『カクホの女』(テレビ東京系)に出演中。18年には映画『不能犯』『今夜、ロマンス劇場で』が公開を控えている。
Twitter:https://twitter.com/comnotwithiroki

今度は“ぱるる”島崎遥香とキス! 本郷奏多の潔癖症は「キャラ」なのか?

 いろいろな意味でネット上をザワつかせているのが、1月11日放送のドラマ『リピート~運命を変える10か月~』(日本テレビ系)で披露された、イケメン俳優・本郷奏多と元AKB48の“ぱるる”こと島崎遥香のキスシーンだ。

 ドラマでは、今回が初キスシーンだという島崎が自ら本郷に迫り、キスからベッドに押し倒すという大胆なラブシーンを演じている。

 ショックを受けた島崎ファンからは「思わず涙した」との声が上がったが、その気持ちは本郷ファンも同じのようだ。テレビ誌記者が語る。

「本郷といえば、重度の潔癖症として有名です。過去に出演した番組では、キスに関して『異物を体内に取り入れる行為』『お互いのバクテリアを交換する行為』と表現しており、ぱるるとのキスシーンは、かなり苦痛だったのではないかと心配の声が相次いでいるのです」

 本郷の潔癖症エピソードは枚挙に暇がない。例えば、誰が触ったかわからないものが怖いため、お釣りでもらった小銭は即募金し、エレベーターのボタンはスマホか肩で押す。外出すると正体がわからないものが潜んでいて怖いため、なるべく自宅から出ない。家に帰るとまず持ち物をウェットティッシュで拭く。食事は体内に異物を取り入れる行為であるため、食事せずに生きていきたい。他人が自宅に来る場合は、玄関で本郷が用意したスウェットに着替えてもらう……といった具合だ。

 しかし、ネット上ではこうした本郷の潔癖症ぶりが「キャラ」ではないかという疑惑も持ち上がっているという。

「彼はこれまでも、瀧本美織や乃木坂46・白石麻衣ともキスシーンを演じています。自宅に犬も飼っており、SNSでは強い日差しの下でバーベキューやプールを楽しむ画像がアップされている。握手会ではファンの求めに応じて指を絡ませることもあるとか。さらに、11日に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、貫地谷しほりと共に鍋をつつくシーンも放送されていました。そのため『ビジネス潔癖症』という疑惑の目を持たれ始めていますね」(芸能ライター)

 あるインタビューで本郷は、ドラマの撮影時に島崎が手を使わずにお菓子を食べている姿を見て「あ、わかってるな」と共感。潔癖症同士、掃除の仕方などを語り合い、意気投合しているという。

 島崎との熱愛発覚となれば、本郷の「ビジネス潔癖症」疑惑も晴れるかもしれないが……。

今度は“ぱるる”島崎遥香とキス! 本郷奏多の潔癖症は「キャラ」なのか?

 いろいろな意味でネット上をザワつかせているのが、1月11日放送のドラマ『リピート~運命を変える10か月~』(日本テレビ系)で披露された、イケメン俳優・本郷奏多と元AKB48の“ぱるる”こと島崎遥香のキスシーンだ。

 ドラマでは、今回が初キスシーンだという島崎が自ら本郷に迫り、キスからベッドに押し倒すという大胆なラブシーンを演じている。

 ショックを受けた島崎ファンからは「思わず涙した」との声が上がったが、その気持ちは本郷ファンも同じのようだ。テレビ誌記者が語る。

「本郷といえば、重度の潔癖症として有名です。過去に出演した番組では、キスに関して『異物を体内に取り入れる行為』『お互いのバクテリアを交換する行為』と表現しており、ぱるるとのキスシーンは、かなり苦痛だったのではないかと心配の声が相次いでいるのです」

 本郷の潔癖症エピソードは枚挙に暇がない。例えば、誰が触ったかわからないものが怖いため、お釣りでもらった小銭は即募金し、エレベーターのボタンはスマホか肩で押す。外出すると正体がわからないものが潜んでいて怖いため、なるべく自宅から出ない。家に帰るとまず持ち物をウェットティッシュで拭く。食事は体内に異物を取り入れる行為であるため、食事せずに生きていきたい。他人が自宅に来る場合は、玄関で本郷が用意したスウェットに着替えてもらう……といった具合だ。

 しかし、ネット上ではこうした本郷の潔癖症ぶりが「キャラ」ではないかという疑惑も持ち上がっているという。

「彼はこれまでも、瀧本美織や乃木坂46・白石麻衣ともキスシーンを演じています。自宅に犬も飼っており、SNSでは強い日差しの下でバーベキューやプールを楽しむ画像がアップされている。握手会ではファンの求めに応じて指を絡ませることもあるとか。さらに、11日に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、貫地谷しほりと共に鍋をつつくシーンも放送されていました。そのため『ビジネス潔癖症』という疑惑の目を持たれ始めていますね」(芸能ライター)

 あるインタビューで本郷は、ドラマの撮影時に島崎が手を使わずにお菓子を食べている姿を見て「あ、わかってるな」と共感。潔癖症同士、掃除の仕方などを語り合い、意気投合しているという。

 島崎との熱愛発覚となれば、本郷の「ビジネス潔癖症」疑惑も晴れるかもしれないが……。

木村拓哉『BG~身辺警護人~』は「絶対にコケられない!」テレ朝の“異例バックアップ”は功を奏すか

  元SMAPの俳優、木村拓哉が出演するドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)が、いよいよ18日にスタートする。

 本作で木村は、武器を持たない、いわゆる「丸腰」で警護対象を守る民間警備会社のボディーガードを仕事とする一方、プライベートではシングルファザーという役柄を演じ、作品はアクションを盛り込んだヒューマンドラマに仕上がっている。

 木村にとっては、実に『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)以来、1年ぶりの連ドラ主演になるのだが、今回は低視聴率が許されない、絶対にコケられない戦いになるというのだ。

「去年の9月にジャニーズ事務所を退所した元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が、昨年11月2日からインターネットテレビ局で放送した『72時間ホンネテレビ』が話題を呼びました。また、中居正広はレギュラーでMCを続けるなど、元メンバーがそれぞれで存在感を発揮しています。そんな中、木村の存在感が薄れているのです。ここで低視聴率に見舞われると、これからの仕事に影響してしまうから、必死になっていますよ」(芸能関係者)

 そのためジャニーズ事務所は相当な危機感を持っており、テレビ朝日が総力を挙げての協力体制を敷き、今回のドラマを採算度外視でバックアップしているというのだ。

「共演者に斎藤工、江口洋介、間宮祥太朗、上川隆也、菜々緒、石田ゆり子といった主演級の大物役者を揃えたのは、木村側の要望だったようです。出演者のギャラだけでも、相当な予算を割いているというから、このドラマに対する力の入れ方が伝わってきますよ。さらに、第1話スタート前には『帰れま10&Qさま!合体3時間SP 人気回転寿司チェーン店で帰れま10!』(テレビ朝日系)など、バラエティー番組に主要出演者を大挙ねじ込んで番宣。バラエティーでの番宣を嫌う木村までもが出演する念の入れ方で、異例のことでした」(同)

 さらに、米倉涼子主演で人気を博したドラマ『ドクターX』が放送された木曜21時の後継枠ということもあり、バックアップしているテレ朝局内では、その視聴率に大きな期待も集まっているという。果たして、キムタクは絶対にコケられないプレッシャーを跳ね除けることができるのだろうか。

長澤まさみ月9出演は“先輩”斉藤由貴復帰とのバーター? 高視聴率狙い「エロ化」加速か

“大人の色気が増している”と話題の女優・長澤まさみが、4月より放送となるフジテレビ系の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主演を務めることが決まった。長澤のフジへの出演は、連続ドラマでは4年半ぶり。月9主演においては、実に11年ぶりとなる。低迷し続けるフジの月9主演を引き受けた背景には、昨年夏に“W不倫”で休業状態に追い込まれた、所属事務所の先輩・斉藤由貴の復帰が絡んでいるといわれている。

 かつてはフジのブランドといわれた“月9ドラマ”だが、数年前から視聴率が落ち込んで、廃止説も流れている。昨年は、7月期に放送された、ジャニーズの山下智久主演『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』が高視聴率を記録し、死に体から蘇らせたが、その好調ぶりが続くことはなく、10月期に放送された篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』で、再び低視聴率ドラマ枠へと逆戻りした。

 世間からの厳しい反応が続く月9ドラマだが、長澤の主演には、早くも男性視聴者からの期待が寄せられているという。その理由は、長澤の“エロ化”にあった。

“清純派女優”としてデビューした長澤だが、プライベートの男性関係では、嵐・二宮和也から始まり、EXILE・AKIRA、個性派俳優の伊勢谷友介、広末涼子の前夫・岡沢高広氏、さらにはリリー・フランキーまで、多くの有名人とのウワサが絶えない。

 長澤は私生活での奔放さが増すとともに、仕事でもエロ化が進行。2011年の映画『モテキ』をきっかけにセクシー路線へと転向し、昨年の1月に上演された長澤初のミュージカル舞台『キャバレー』では、ガーターベルトの衣装で美脚を披露。豊満なバストが見え隠れするセクシーな姿は男性ファンを悩殺し、長澤の魅力が遺憾なく発揮された。

 同年の7月には、スポーツブランド「アンダーアーマー」のウェブ限定CMに出演し、銭湯を舞台に“生着替え”をしながら、水着姿でキレキレのダンスを披露。あらわになったグラマラスなボディが話題を呼んだ。フジは長澤の進化するエロさに着目し、4月からの月9主演にオファーしたという。

 低視聴率という、月9の負の連鎖に巻き込まれたくないため、長澤は辞退するのではないかと思われていたが、主演を引き受けた。その背景には、このドラマで斉藤を復帰させるという密約があったとの情報がある。

 斉藤は、昨年の夏に50代医師と“W不倫”が発覚。一度は不倫を否定したが、その後、相手男性が斉藤のパンティをかぶっている写真が流出し、謝罪会見を開き、不倫を認めることとなった。そのために、1月から放送されているNHK大河ドラマ『西郷どん』への出演を辞退し、他の仕事もキャンセル。事実上の休業状態に追い込まれ、いまだ、復帰のめどが立っていない。

 長澤は斉藤の事務所の後輩という関係だけではなく、以前から公私にわたって、面倒をみてもらっていたこともあって、“月9で斉藤を復帰させる”というバーターで引き受けたという。それだけに、なんとしてでも高視聴率を獲らなければならない。

 ドラマでは、長澤はあくどい金満男から大金を騙し取る女詐欺師を演じる。男を騙すためにハニートラップを仕掛けたり、さまざまなコスプレ姿を披露するという。胸やヒップを露出するシーンや、大胆なベッドシーンの濡れ場にも挑むという情報もある。

「長澤の進化したエロチシズムを発揮する、新境地のドラマになるのでは?」と、4月スタートにもかかわらず、男性ファンの間では今から盛り上がっている。期待を裏切らないドラマになることを祈りたい。
(文=本多圭)

セカオワ・Saori著『ふたご』直木賞落選もドラマ化の動き「NHKかフジテレビで……」

 日本文学振興会が、第158回芥川賞・直木賞の選考会を16日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開き、直木賞に門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』(講談社)を選出した。候補にノミネートされていた人気ポピュラーバンド・SEKAI NO OWARIのメンバーSaoriこと藤崎彩織さん(31)のデビュー作『ふたご』(文藝春秋)は、受賞を逃す結果となった。

 それでも、選考委員を務めた作家の伊集院静氏は藤崎について「最初に書かれた作品としては才能がある。感性もいい。過去の素晴らしい小説と出会うと、とんでもない作家になると思う」とベタ褒めして、太鼓判を押した。

 そんな藤崎のデビュー作『ふたご』をめぐって、大きな企画が進展しているという。

「NHKかフジテレビで、ドラマ化しようという話が持ち上がっているようです。藤崎が所属する芸能事務所『TOKYO FANTASY』は、大手芸能事務所『アミューズ』の子会社なんです。親会社が映像化しようと動いているようで、そうなれば、NHKかフジテレビだろうと言われています。もともと『アミューズ』の上層部が両局に食い込んでいて昵懇の仲であるのは、業界では有名な話ですから」(芸能関係者)

 最近ではアミューズ所属の桑田佳祐が、NHK朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』で主題歌を担当。同じくアミューズの福山雅治は、年末に故郷・長崎を旅するドキュメンタリー番組『残響の街・長崎~福山雅治故郷を撮る~』に出演したほか、過去には大河ドラマ『龍馬伝』で主役を好演、大型番組『NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園』にも出演するなど、NHKとのパイプを強めている。

 また、フジテレビの方はといえば、桑田が報道番組『ユアタイム』の主題歌や、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングを担当。福山もフジテレビではドラマ『ガリレオ』に主演するなど、両局とアミューズは縁深いものがある。

 前出の芸能関係者は「すでに『ふたご』は昨年10月に発売されてから、10万部を超える売り上げを誇っています。作中にはSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseがモデルとされる人物も登場。話題性は抜群で、ドラマが放送されれば高視聴率は間違いないでしょう。どのように映像化されるか、見ものですね」と話す。

 昨年末に第1子を出産したばかりの藤崎だが、小説のドラマ化となれば、ますます多忙になりそうだ。

セカオワ・Saori著『ふたご』直木賞落選もドラマ化の動き「NHKかフジテレビで……」

 日本文学振興会が、第158回芥川賞・直木賞の選考会を16日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開き、直木賞に門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』(講談社)を選出した。候補にノミネートされていた人気ポピュラーバンド・SEKAI NO OWARIのメンバーSaoriこと藤崎彩織さん(31)のデビュー作『ふたご』(文藝春秋)は、受賞を逃す結果となった。

 それでも、選考委員を務めた作家の伊集院静氏は藤崎について「最初に書かれた作品としては才能がある。感性もいい。過去の素晴らしい小説と出会うと、とんでもない作家になると思う」とベタ褒めして、太鼓判を押した。

 そんな藤崎のデビュー作『ふたご』をめぐって、大きな企画が進展しているという。

「NHKかフジテレビで、ドラマ化しようという話が持ち上がっているようです。藤崎が所属する芸能事務所『TOKYO FANTASY』は、大手芸能事務所『アミューズ』の子会社なんです。親会社が映像化しようと動いているようで、そうなれば、NHKかフジテレビだろうと言われています。もともと『アミューズ』の上層部が両局に食い込んでいて昵懇の仲であるのは、業界では有名な話ですから」(芸能関係者)

 最近ではアミューズ所属の桑田佳祐が、NHK朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』で主題歌を担当。同じくアミューズの福山雅治は、年末に故郷・長崎を旅するドキュメンタリー番組『残響の街・長崎~福山雅治故郷を撮る~』に出演したほか、過去には大河ドラマ『龍馬伝』で主役を好演、大型番組『NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園』にも出演するなど、NHKとのパイプを強めている。

 また、フジテレビの方はといえば、桑田が報道番組『ユアタイム』の主題歌や、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングを担当。福山もフジテレビではドラマ『ガリレオ』に主演するなど、両局とアミューズは縁深いものがある。

 前出の芸能関係者は「すでに『ふたご』は昨年10月に発売されてから、10万部を超える売り上げを誇っています。作中にはSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseがモデルとされる人物も登場。話題性は抜群で、ドラマが放送されれば高視聴率は間違いないでしょう。どのように映像化されるか、見ものですね」と話す。

 昨年末に第1子を出産したばかりの藤崎だが、小説のドラマ化となれば、ますます多忙になりそうだ。

難解すぎる“坂元裕二ワールド” 「水10」で5年ぶりに初回10%割れの広瀬すず『anone』挽回なるか

『Mother』(2010年/松雪泰子主演)、『Woman』(13年/満島ひかり主演)に続く、日本テレビと人気脚本家・坂元裕二氏とのタッグによる第3弾ドラマ『anone』(広瀬すず主演/水曜午後10時~)の初回が10日、10分拡大で放送され、視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にとどまった。

 日テレにとって、この「水10」は、すっかり看板ドラマ枠として定着しており、安定した視聴率を挙げてきた。初回視聴率が10%を割り込んだのは、13年4月期『雲の階段』(長谷川博巳主演)の9.2%以来、およそ5年ぶりの失態となった。

『anone』は、家族を失い、社会からはぐれ、生きる術を知らなかった少女・辻沢ハリカ(広瀬)が、ある老齢の女と出会い、一緒に暮らし始める。生きることの意味、人が生きる上で本当に大切なものは何かを人々に問いかけ、真実の人間愛を見つけていく物語。

 初回は、法律事務所事務員の林田亜乃音(田中裕子)が、落とした指輪を拾おうとして、自宅1階の廃業した印刷工場の床下で大量の1万円札を見つける。特殊清掃のアルバイトで生計を立てている通称“ハズレ”ことハリカは、同年代の美空(北村優衣)、有紗(碓井玲菜)と共にネットカフェで寝泊まりしている身寄りのない少女。その会話の中で、有紗が、海岸で大金の入ったバッグが捨てられているのを見たと打ち明け、そのカネを探そうと、「柘(つげ)」という町を目指し、テトラポッドの隙間に隠してあった保冷バッグを見つける。

 一方、医者から余命半年の宣告を受け、自らの命を断とうと決意したカレー屋の店主・持本舵(阿部サダヲ)は、店をたたもうとしていた矢先、来店してきたナゾに包まれた客・青羽るい子(小林聡美)と意気投合。なりゆきで一緒に死に場所を探すことになり、2人が行き着いたのは「柘」だった。

 大金はハリカら3人が見つけたが、美空が裏切って独り占めして逃走し、偶然通りかかった舵とるい子に奪われたりと争奪戦が繰り広げられ、最終的に取り残されたハリカの手に渡ることになる……という展開だった。

 通常、連ドラの初回冒頭では、主役が登場するのが一般的だが、このドラマでは舵とるい子によるシーンからスタート。続いて、亜乃音が大金を発見する場面へとつながり、主人公のハリカが登場するまで、約7分を要した。いろんなシーンがバラバラで描写されるため、見ていた視聴者にとっては、極めて難解な内容に構成されていた。もちろん、これが第2話以降に結びつくのだろうが、ついていけなかった視聴者も多かったようで、それが結果的に低視聴率につながったと推察される。

 事実、ネット上では「ドラマはもっと軽く見たいのだが、濃すぎて、途中でチャンネルを替えてしまった」「ドラマのストーリーが複雑すぎて、よくわからない」「暗いドラマ、見ていて疲れた」「いつもの坂元脚本なら、初回から引きつけるものがあるけど、このドラマはどういう話かわからないまま終わってしまった」といった声が聞かれた。

 坂元氏の最近の作品は、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年/フジテレビ系/有村架純、高良健吾主演)、『カルテット』(17年/TBS系/松たか子主演)の2作。いずれも、固定視聴者からの評価は高かったが、平均視聴率は残念ながら1ケタ台に終わっている。

「坂元氏の作品は、作り込んでいて奥が深いのが特徴。従って、食い入るように見なければ、その作品のよさはわかりません。昨今コメディタッチなどのライト感覚なドラマが増えて、奥の深い作品は敬遠されがちです。初回を見る限り『anone』は作り込みすぎていて、ついていけなかった視聴者も多かったのでしょう。また、広瀬以外のメインキャストは田中、小林、阿部といった実力派ぞろいですが、いかんせんとても視聴率は期待できそうにない面々です。初回のラストシーンで登場した、ナゾの男役の瑛太も、そんなに数字を持っているとは思えません。キャスト的にも、視聴率至上主義でつくった作品ではないですね。あくまでも、『“坂元ワールド”がわかる人が見てくれれば』といったスタンスなのでは……」(テレビ誌関係者)

 とはいえ、3部作といわれる『Mother』は平均13.0%、『Woman』は13.6%を獲得しており、『anone』もなんとか2ケタ台に乗せたいところ。ここはもう、ドラマのアウトラインが見えるまで、視聴者に我慢して見続けてもらうことを願うしかなさそうだが……。
(文=田中七男)

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)

8.6%スタートの月9『海月姫』演出と原作改変の問題で、役者の頑張りが報われない!?

 15日、フジテレビ系列で放送が始まったドラマ『海月姫』。原作は、『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコの同名コミックで、いわゆるオタク女子が女装美男子、童貞エリートと知り合い、なんやかんやあるという、ざっくり分けるなら「ラブコメディ(コメディ度強め)」に分類される作品である。

 2010年にテレビアニメ化、15年に能年玲奈主演で映画化されており、3度目の映像化、2度目の実写化となる。

 前作『民衆の敵』が数字的には最終回4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という惨敗に終わった瀕死の月9枠で、なおかつクセのある原作の再度の映像化ということもあり、いろいろ危ぶむ声も聞かれていた同作だが、初回は平均視聴率8.6%と「様子見」な滑り出し。

 しかし、ある設定変更が一部ファンの間で物議を醸している。内容を振り返りましょう。

 

■あらすじ

 冴えないクラゲオタク女子・倉下月海(つきみ・芳根京子)が自室で目を覚ますと隣にいきなり半裸の美男子(鯉淵蔵之介・瀬戸康史)が!

 なぜ!? パニック! というツカミから、ドラマはスタート。ここから早くも、昨夜の回想に。

 いつものように熱帯魚屋的な場所で大好きなミズクラゲ(命名・クララ)に語りかけていた月海は、クラゲの飼育に無知な店員に激怒し、大もめ。そこに通りかかった美女に仲裁してもらい、一緒に帰ることになるものの、ついてきたその美女は自室にまで上がりこむは、勝手に一泊するはと、グイグイ来る。しかし翌朝、月海が目を覚ますと、カツラや胸のパットが取れており、男子だったー! という冒頭部分の種明かし。

 熱帯魚屋の店員を「おしゃれ人間!」と恐れていたほど男性に免疫のない月海は、当然出て行ってもらいたい様子。しかも、この古びた共同アパート・天水荘は月海が「尼寺」と呼ぶように、オタク女子(相当クセ強め)だけが暮らす男子禁制の場所だからなおさらだ。

 しかし、男性であることはバレなかったものの、あえなくオタ住民(尼~ず)に「美女」の侵入が見つかってしまう。月海同様、宗教のごとく「おしゃれ人間」を禁忌する住民たちはその「美女」を敵視する。政治家の息子で金持ちの蔵之介(美女)は、悪気はないのだが、

「その歳で全員バイトってことはないでしょ?」

「要は、ニートでオタクの引きこもり軍団ってこと?」

 と、属性の違いも踏まえずズケズケと来るため、両者の溝は深まるばかり。

「我々にはバイト以外にもれっきとした収入源がある……親からの仕送りだぁ!」と言ってのける異種オタク共同体・尼~ずと、大金持ち実家暮らしの女装男子って、ある意味同じ穴のムジナな気もするのだが、人種的に相容れない様子。

 そんな中、月海はたまたま見かけた蔵之介の弟・鯉淵修(工藤阿須加)が気になる。なぜなら、アマクサクラゲに似てクールだから。

 恋心的なものを抱いているのに、それを認めない月海に蔵之介はしびれを切らし、月海に強制的にメイクやコーディネイトを施して垢抜けさせる。いわゆる「メガネを取ったら美人でした」パターン。

 その「美人」と化した月見に、見事、ひと目惚れした修。それに気づいた兄・蔵之介のお節介で天水荘に行くも、普段の三つ編み・めがね・ジャージ(この日はドテラも着用)で、かつ男性を前に挙動不審なため、月海に気付かないばかりか「気色悪い」とまで言ってしまうほど。これは傷つく。

 ある思惑から弟・修と月海をくっつけるために水族館デートをセッティングし同行するも、普段まったく女性に不自由しないほどのイケメンなのに、月海が気になりだしてしまう蔵之介。

 見事、ややこしい三角関係が出来上がり、しかも蔵之介や修の父・鯉淵慶一郎(北大路欣也)がからむ市街地再開発で天水館がなくなるかも? と、舞台が整ったところで第1回は終了。

 月海は、亡くなった母親との思い出をクラゲに抱いてる様子。

「女の子は大きくなったら、みんなキレイか(鹿児島弁)お姫様になれるんだよ」(母親)

「お母さん、ごめんなさい、私はお姫様にはなれませんでした」(月海)

 水族館で、そんなやり取りを思い出して涙する月海を思わず修は抱きしめ、それを見た蔵之介は自分の恋心に気づき出す。

 その蔵之介も、母親の居場所がわからず、修との間に何かあるようだ。

「昔、ある人が言ってた。女にとって『服』は外で戦うための『鎧』、メイクは自分を変身させるための魔法」と、女装につながるような発言もしていた。

 天水館でオタ住民(尼~ず)とからむパートは基本コメディパートで、蔵之介や修と絡むときは基本恋愛パートといった感じの演出。原作含む過去作ではもう少しくんずほぐれつな感もあったのだが、ゴールデンということもあるのか、恋愛パートの時、急に「月9化」する感じが少しちぐはぐな印象を持った。

 

■オタクを演じる難しさ

 オタクという、実は難しいキャラクターだけに、気になる点がいくつかあった。

 まず気になったのは、芳根演じる月海がそもそも「かわいい」点だ。いや、かわいいに越したことはないし、オタクだからかわいくないと言うつもりはない。

 しかし、この主人公はいわゆる「リア充」を恐れ、距離をとり、同じ属性に近い「仲間」と群れている前提がキモのはず。

 確かに芳根は、失礼な言い方だが、女優の中ではやや地味だし、それでいて凛とした部分があり、いわば主人公に近いものを感じる。しかし、他の住民(尼~ず)らが、爆発アフロの鉄道オタクだったり(ばんば・松井玲奈)、情緒不安定な時ほど暴走する三国志オタクだったり(まやや・内田理央)で、しかも両者とも表情が髪でまったく見えない原作を生かした漫画まるだしのキャラでいろいろ封印しているのに対し、芳根演じる月海は、ちょっと地味な程度でかわいさが隠せていない。

 三つ編などをしてるものの、例えば映画版の能年玲奈演じる月海の、毛量多すぎてなおかつケバ立ち、太いしめ縄のようになってる三つ編と比べると、全然「アリ」なのだ。

 それゆえ、途中で蔵之介にメイクをほどこされ「美女」に変身するシーンでも、フリが効いていないため、「魔法にかけられた」感が弱くなってしまっている。

 そして月海がクラゲを語るシーンでも、オタク特有ということで愛あるものに対し早口で我を忘れるように語るのだが(原作でもそうだ)、それがツラツラととめどなく零れ落ちるように語るのではなく、早口言葉のタイムトライアルに挑戦するかのごとく、リキみすぎて吐き出す口調に違和感を覚えた。好きだからつい語ってしまっているという風に見えなかったのだ。

 これらは演技の問題というよりも演出の問題だと思うので、逆風の中、主演を張る芳根のためにも、なんとかしていただきたい。

■兄弟の設定が逆に

 原作やいままでの、アニメ化、映画化と決定的に違う部分がドラマにある。それは修と蔵之介の兄・弟の設定が逆なのだ。今までは、

「政治家の父の秘書を務める30歳エリートなのに童貞の兄」=修

「大学生でリア充だが女装もする弟」=蔵之介

 だったのだが、

「リア充だが女装もする兄」=蔵之介

「政治家の父の秘書を務めるエリートなのに童貞の弟」=修(ともに年齢不詳)

 となり、反発を覚える人も多いようだ。特に、エリートで30なのに童貞という部分が損なわれたことで、ここの「萌え」を感じていた人からしたら台無しにされた気持ちだろう。若いのだとしたら、童貞の価値もおそらく下がってしまう。いい中年男性の筆者が語るのも気持ち悪いが。

 設定変更の理由は謎だが、現在26歳の工藤(修)の方が、どうやっても29歳の瀬戸(蔵之介)より若く見えてしまうから逆でもいいんじゃね? 的な発想でしたのだとしたら、間違いだろう。そもそも原作人気を見越してのドラマ化は制作側も公言していたので、だとしたらもともとのファンをないがしろにしたことになる。

 なんでも原作通りじゃないと許せない「原作厨」目線というのではなく、例えば意欲的に狙って兄弟を逆にしているとしたら、それはもちろんアリだ。政治家の長男ゆえのプレッシャーがあるからこその歪みとかもありそうだ。

 しかし、そういった意図は今のところあまり感じられないので、この先を見守りたい。

 何度も映像化されてきた作品だけに、メスを入れるなら入れるなりの意義を見せないと、叩かれやすい月9で叩かれやすい漫画原作なのだから、そのへんへの気配りが足りないと思われてしまうのはもったいないし、何より役者の頑張りが報われない。

 ドラマはまだまだこれから。第2話以降の展開に期待したい。

(文=柿田太郎)