フジテレビが悲鳴! 坂口憲二の無期限活動休止で、人気ドラマ『医龍』の続編放送が絶望的に……

 ここしばらく、とんとご無沙汰だった坂口憲二が、国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」のため、無期限で活動を休止することを発表した。所属事務所・ケイダッシュも契約満了となる5月末をもって、契約を更新せず退所する。この事態に、フジテレビが悲鳴を上げているというのだ。

 坂口は初舞台となった2012年8月の『十三人の刺客』の期間中に、右股関節の痛みを覚えるようになった。14年3月には、飲食店経営の一般女性と結婚したが、その頃には症状も悪化。同7月には、一時休業して、検査入院したが、原因はわからなかった。15年春に、ようやく難病の「特発性大腿骨頭壊死症」と判明し、手術を受けた。

 その後、日常生活に支障がない程度にまで痛みも軽減され、現場復帰。ナレーションやCMの仕事をこなしていたが、CMの契約も終了し、ここ最近では、ほとんど開店休業状態が続いていた。

「復帰してから、ドラマのオファーもあったようですが、今の体調では、体を張った演技ができないため、断ったようです。いつまた悪くなるかわからい状態で仕事に臨んで、自分の力をセーブしながら続けるのは、許せないとの彼なりの美学があってのことなのでしょう」(芸能関係者)

 坂口の無期限休養宣言で、地団駄を踏んでいるのがフジテレビだ。同局では、坂口の代表作ともいえる人気ドラマシリーズ『医龍-Team Medical Dragon-』を4シリーズにもわたって放送してきた。

 同ドラマは、全シリーズで、視聴率2ケタ台を達成。特に第2シリーズ(07年10月期)は平均17.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高い視聴率をマークしており、同局では、どうしても続編放送をやりたかったのだという。

「近年、フジの連ドラは爆死続きで、16年は2ケタを超えた作品が1本もない惨状でした。17年は、10%超えが1本だけ。その唯一の作品は、山下智久主演『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』の第3シリーズでした。てっとり早く確実に高視聴率を取るなら、過去の人気ドラマの続編をやるしかない。当然フジは坂口側に接触を図ったようですが、『医龍』は手術シーンが多く、立っていることが多いわけです。坂口は、その撮影に耐える自信はなかったんでしょうね。無期限休養に入るため、『医龍』続編は絶望的となりました」(スポーツ紙記者)

 今後、坂口は治療に専念し、体調が戻れば、社会復帰したい意向。ただし、坂口は「それが表現の世界なのか、またまったく違った世界なのかは、今現在はわかりません」としており、芸能界に復帰するかどうかは明言していない。個性派俳優として存在感を発揮してきた坂口だけに、俳優として戻ってきてほしいものだが……。
(文=田中七男)

ヒロイン・葵わかなが地味すぎた朝ドラ『わろてんか』 20%の大台ギリギリキープも……ここ5年でワースト2位

 葵わかながヒロインを務めた、NHK連続ドラマ小説『わろてんか』が、3月31日、最終回(第151話)を迎え、視聴率は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で有終の美を飾った。全話平均は20.1%で、辛うじて大台をキープした。しかし、ここ5年間で放送された朝ドラの中では、15年前期『まれ』(土屋太鳳主演)の19.4%に次ぎ、ワースト2位となり、いまひとつ振るわなかった。

『わろてんか』は初回20.8%と好発進。前半はおおむね週平均も大台を超えていたが、年明けから視聴率が下がり出し、20%を割る回が増えていった。だが、第18週(1月29日~2月4日)あたりから回復傾向となり、最終的には前半の貯金が効いて大台超えを果たした。

「朝ドラは、社会現象をも巻き起こした、13年前期の『あまちゃん』(主演・能年玲奈=現のん)をきっかけにブームに火がつき、高視聴率を連発するようになりました。これには、新たな視聴者層の開拓という要因もあったと思います。ただ、『わろてんか』に関しては、ヒロインの葵が地味すぎて、よく20%台をキープできたなという印象です。これも、前作『ひよっこ』(主演・有村架純)でつくられた視聴習慣のおかげといえそうです。葵より、脇役の広瀬アリス、徳永えりの方がよっぽど、インパクトがありましたからね。葵は、この後、嵐・二宮和也が主演するTBS系連続ドラマ『ブラックペアン』でヒロインを務めますが、果たして、どこまで存在感を発揮できるか注目ですね」(テレビ誌関係者)

 永野芽郁がヒロインを務める、新たな朝ドラ『半分、青い。』は4月2日にスタートした。パッと見は、これまた、葵に続き、地味な印象を与える永野だが、演技力と存在感で、前評判の低さを覆すことができるだろうか?

 

★NHK連続ドラマ小説 ここ5年の平均視聴率ランキング

1位 23.5% 15年後期『あさが来た』 主演・波瑠

2位 22.8% 16年前期『とと姉ちゃん』 主演:高畑充希

3位 22.6% 14年前期『花子とアン』 主演:吉高由里子

4位 22.4% 13年後期『ごちそうさん』 主演:杏

5位 21.1% 14年後期『マッサン』 主演:シャーロット・ケイト・フォックス

6位 20.6% 13年前期『あまちゃん』 主演:能年玲奈

7位 20.4% 17年前期『ひよっこ』 主演:有村架純

8位 20.3% 16年後期『べっぴんさん』 主演:芳根京子

9位 20.1% 17年後期『わろてんか』 主演:葵わかな

10位 19.4% 15年前期『まれ』 主演:土屋太鳳

(文=ミカエル・コバタ)

ヒロイン・葵わかなが地味すぎた朝ドラ『わろてんか』 20%の大台ギリギリキープも……ここ5年でワースト2位

 葵わかながヒロインを務めた、NHK連続ドラマ小説『わろてんか』が、3月31日、最終回(第151話)を迎え、視聴率は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で有終の美を飾った。全話平均は20.1%で、辛うじて大台をキープした。しかし、ここ5年間で放送された朝ドラの中では、15年前期『まれ』(土屋太鳳主演)の19.4%に次ぎ、ワースト2位となり、いまひとつ振るわなかった。

『わろてんか』は初回20.8%と好発進。前半はおおむね週平均も大台を超えていたが、年明けから視聴率が下がり出し、20%を割る回が増えていった。だが、第18週(1月29日~2月4日)あたりから回復傾向となり、最終的には前半の貯金が効いて大台超えを果たした。

「朝ドラは、社会現象をも巻き起こした、13年前期の『あまちゃん』(主演・能年玲奈=現のん)をきっかけにブームに火がつき、高視聴率を連発するようになりました。これには、新たな視聴者層の開拓という要因もあったと思います。ただ、『わろてんか』に関しては、ヒロインの葵が地味すぎて、よく20%台をキープできたなという印象です。これも、前作『ひよっこ』(主演・有村架純)でつくられた視聴習慣のおかげといえそうです。葵より、脇役の広瀬アリス、徳永えりの方がよっぽど、インパクトがありましたからね。葵は、この後、嵐・二宮和也が主演するTBS系連続ドラマ『ブラックペアン』でヒロインを務めますが、果たして、どこまで存在感を発揮できるか注目ですね」(テレビ誌関係者)

 永野芽郁がヒロインを務める、新たな朝ドラ『半分、青い。』は4月2日にスタートした。パッと見は、これまた、葵に続き、地味な印象を与える永野だが、演技力と存在感で、前評判の低さを覆すことができるだろうか?

 

★NHK連続ドラマ小説 ここ5年の平均視聴率ランキング

1位 23.5% 15年後期『あさが来た』 主演・波瑠

2位 22.8% 16年前期『とと姉ちゃん』 主演:高畑充希

3位 22.6% 14年前期『花子とアン』 主演:吉高由里子

4位 22.4% 13年後期『ごちそうさん』 主演:杏

5位 21.1% 14年後期『マッサン』 主演:シャーロット・ケイト・フォックス

6位 20.6% 13年前期『あまちゃん』 主演:能年玲奈

7位 20.4% 17年前期『ひよっこ』 主演:有村架純

8位 20.3% 16年後期『べっぴんさん』 主演:芳根京子

9位 20.1% 17年後期『わろてんか』 主演:葵わかな

10位 19.4% 15年前期『まれ』 主演:土屋太鳳

(文=ミカエル・コバタ)

広瀬すず『anone』壮絶大爆死で“日テレ出禁”状態に!? 朝ドラ『夏空』控えるNHKは戦々恐々……

 「10代最後の主演連ドラ」は、壮絶な爆死となった。

 3月21日に放送されたドラマ『anone』(日本テレビ系)最終回の平均視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となり、全話平均6.1%で幕を閉じた。

「まさかの全話1ケタ台で、日テレの『水曜ドラマ』枠では、13年に竹内結子が主演した『ダンダリン 労働基準監督官』の全話平均7.5%を下回るワースト記録となった。担当プロデューサーは更迭が決定。演出の水田伸生氏は映画監督も務めていますが、『広瀬すずの黒歴史を生み出した男』として、今後しばらくは監督オファーが来ることはないでしょう。日テレ局員からも『anoneじゃなくて、あのな~だよ!』と皮肉が漏れる始末。日テレ上層部もこの数字には大激怒しており、広瀬は事実上“日テレ出禁”となったようです」(テレビ関係者)

 広瀬といえば、ヒロインを務めた昨年10月公開の映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』も大コケ。また、3月29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が発表した「女優好感度ランキング」の「嫌いな女優ランキング」では、泉ピン子に続く2位に選ばれているなど、ここにきて人気の急落が目につく。

「失速は、CMでの露出過多が原因でしょう。昨年の『タレントCM起用社数ランキング』(ニホンモニター調べ)では、14社と契約。そのせいか、まったく新鮮味がなく、視聴者も見飽きてしまっていて感情移入しにくい。この状況に慌てているのはNHKです。2019年の朝ドラ『夏空-なつぞら-』での主演が決まっており、記念すべき100作目となる本作は絶対にコケるわけにいかない。NHK内では『今からでも、誰か呼んでWヒロインにできないか』という声が漏れてきています」(業界関係者)

 とはいえ、人気回復のためにCMを減らせば、ますます人気凋落というイメージもつきかねないだけに、広瀬としては八方ふさがりだろう。

視聴率低迷中のフジテレビに「スペシャル月9」の動き……2~3クールぶっ通し、木村拓哉主演で!?

 視聴率低迷にあえぐフジテレビ。特にドラマ部門の不調は顕著で、1月クールに放送されたプライムタイムの連ドラ3本は、すべて視聴率6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に沈んでいる。

 かつてフジドラマの看板だった「月9」でも、2016年以降に放送された9本のうち、全話平均が2ケタに到達したのは人気作の続編だった『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』のみ。4月からは人気脚本家・古沢良太を迎えて長澤まさみ主演の『コンフィデンスマンJP』が始まるが、マスコミの間では月9枠そのものの消滅もささやかれ始めている。

 ところが、フジは月9を廃止する気はさらさらなく、それどころか新たな巨大企画の動きがあるという。

「19年に、2~3クールを通して『スペシャル月9』を放送するという企画があるんです。漏れ伝わってきている話では、翌年に控える東京五輪をモチーフにした物語で、主演には木村拓哉の名前が上がっています。かつて五輪選考直前の不祥事によって夢を断たれた元選手が、コーチとして五輪代表選手を育成する話だとか……」(テレビ関係者)

 木村といえば、SMAP解散の「原因を作った」として各方面からたたかれまくったものの、先日までテレビ朝日系で放送されていた『BG~身辺警護人~』の視聴率が全話平均で15.2%を記録するなど、底力を見せたばかり。俳優としての評価はさておき、まだまだ数字を持っていることを証明している。

「しかも、木村は昨年10月期の月9に内定していたものの、亀山千広前社長の更迭によって白紙になっていた経緯もある。今回の企画はスケールも大きく、本人も前向きになっているといいますよ」(同)

 木村拓哉主演で「スペシャル月9」という究極ともいえる“フジテレビらしさ”に、視聴者は付いてくるだろうか?

石原さとみ、“脱フジテレビ”“脱恋愛ドラマ”路線が功を奏す! 死体解剖ドラマ『アンナチュラル』でも潜在視聴率の高さを証明

 石原さとみが主演を務めた、1月期のTBS系連続ドラマ『アンナチュラル』が全話平均11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率で幕を閉じた。

 2ケタに乗らなかったのは、第5話(9.0%)、第7話(9.3%)の2回のみ。ただし、いずれも高い視聴率を獲得した、平昌五輪の開会式や女子カーリングの中継とバッティングした影響とみられ、そのほかの回はコンスタントに10%超えを果たした。初回は12.7%と好発進し、最終回は自己最高の13.3%で有終の美を飾り、連ドラとしては理想的な終わり方だった。

 今ドラマの舞台となったのは、架空の専門機関「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。石原は、同所に勤務する法医解剖医の三澄ミコト役を演じ、死体を解剖することで「不自然死(アンナチュラル・デス)」の裏側にある謎や事件を解明していくというストーリーだ。

「死」をテーマにしているだけに、暗い作品になりがちだが、石原が主演することで、重暗いドラマにはならなかった。これこそ、石原が持つ明るいキャラクターがプラスにはたらいたものと思われ、作品自体の評価も高く、高視聴率につながったようだ。

 つい数年前まで、石原といえば、フジテレビ専属のイメージで、出演作品は恋愛ドラマばかり。2012年7月期にヒロインを務めた、『リッチマン、プアウーマン』以降、出演した連ドラは、『失恋ショコラティエ』(14年1月期)、『ディア・シスター』(同10月期)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(15年10月期)と、すべてフジでの恋愛ドラマだった(いずれも主演)。視聴率は、どれも2ケタ超えを果たしたが、「石原=フジの恋愛ドラマ」のイメージが、どっぷりついてしまっていた。

 そんな中、転機となったのは、20代最後の主演ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系/16年10月期)だ。同ドラマには恋愛要素も含まれていたが、基本的には、地味な“校正”という仕事をテーマにした、“お仕事ドラマ”だった。それでも、世に校正の仕事を知らしめ、12.4%の高視聴率をマークした。

 そして、今回の『アンナチュラル』では恋愛要素はほぼなしで、高い数字を記録した。視聴率低迷に沈むフジで主演を務めた多くの大物俳優・女優が、低い数字で赤っ恥をかかされてきたが、その点、石原は早々にフジに見切りをつけ、他局に転じた。恋愛ドラマでなくても、『校閲ガール』『アンナチュラル』と、2作連続で2ケタ視聴率をマークした、その“潜在視聴率の高さ”はホンモノのようだ。これで、石原は女優としてのポジションをランクアップさせたのは間違いない。次に、石原をオファーするのはどの局になるか、注目されるところだ。
(文=田中七男)

『わろてんか』ヒロイン・葵わかな 今後のブレイクを阻む“2つの壁”って!?

 昨年10月にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』が、いよいよ3月31日に最終回を迎える。朝ドラのヒロインといえば、その後の活躍は約束されたようなものだが、『わろてんか』の葵わかなも、先輩たちに続けるだろうか?

『わろてんか』は、吉本興業の創業者・吉本せいをモデルとした物語。有村架純がヒロインを務めた前作『ひよっこ』は、最終回に向けて視聴率がうなぎ上り。評判も上々だったが、それに続く『わろてんか』は、失敗作との声が少なくない。テレビ情報誌の記者が語る。

「好視聴率で終わった『ひよっこ』からバトンを受けて始まった『わろてんか』ですが、放送開始直後から、『わろてんか』で検索すると、検索候補のトップに『つまらない』という単語が出てくるほど不評でした。近年、朝ドラで不評だったのは『まれ』(ヒロイン=土屋太鳳)や『純と愛』(同=夏菜)ですが、『まれ』も『純と愛』も、良くも悪くも話題になりました。しかし『わろてんか』は、途中から話題になることさえなくなってしまいました。これは、なんとか顔と名前を覚えてもらいたいヒロインとしては最悪の展開です」

 とはいえ『わろてんか』の視聴率は壊滅的に悪いわけではなく、20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をキープしている。しかしキー局関係者は、葵がこのままブレイクするかどうかは怪しいのではと語る。

「葵は、似ている女優が多すぎるんです。谷村美月や国仲涼子、藤谷美紀は、いずれもそっくりですし、上野樹里や貫地谷しほりに似ているという声もあります。乃木坂46の伊藤万理華も雰囲気が非常に似ていますし、『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)に出ているテレ東の福田典子アナにも似ています。葵はアート引越センターや『マイネオ』(ケイ・オプティコム)のCMに出演していますが、広告関係者が、『葵の認知度が低い』と漏らしていました。同系統の女優が多すぎて、『朝ドラのヒロイン=葵』であることが、ピンとこないようです」

 そうそうたる女優とそっくりというのは褒め言葉でもあるが、ブッキングの際には厄介なことになりそうだ。さらに男性週刊誌の編集者は、別の問題点を指摘する。

「『葵わかな』という名前は、本名なのか芸名なのか明らかにされていませんが、名前の響きは非常にAV女優っぽいですね。AV女優の芸名は“あ行”から選ぶのがセオリーで、『葵』という名字は非常に多く、『葵つかさ』という有名女優もいますし、字は違いますが『蒼井そら』もいます。『漢字+ひらがな』というのもAV女優には多いので、混同されそうです」

 名前も顔も印象に残りにくいというハンデを背負ってブレイクできれば本物だが、道はなかなか険しそうだ。

『わろてんか』ヒロイン・葵わかな 今後のブレイクを阻む“2つの壁”って!?

 昨年10月にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』が、いよいよ3月31日に最終回を迎える。朝ドラのヒロインといえば、その後の活躍は約束されたようなものだが、『わろてんか』の葵わかなも、先輩たちに続けるだろうか?

『わろてんか』は、吉本興業の創業者・吉本せいをモデルとした物語。有村架純がヒロインを務めた前作『ひよっこ』は、最終回に向けて視聴率がうなぎ上り。評判も上々だったが、それに続く『わろてんか』は、失敗作との声が少なくない。テレビ情報誌の記者が語る。

「好視聴率で終わった『ひよっこ』からバトンを受けて始まった『わろてんか』ですが、放送開始直後から、『わろてんか』で検索すると、検索候補のトップに『つまらない』という単語が出てくるほど不評でした。近年、朝ドラで不評だったのは『まれ』(ヒロイン=土屋太鳳)や『純と愛』(同=夏菜)ですが、『まれ』も『純と愛』も、良くも悪くも話題になりました。しかし『わろてんか』は、途中から話題になることさえなくなってしまいました。これは、なんとか顔と名前を覚えてもらいたいヒロインとしては最悪の展開です」

 とはいえ『わろてんか』の視聴率は壊滅的に悪いわけではなく、20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をキープしている。しかしキー局関係者は、葵がこのままブレイクするかどうかは怪しいのではと語る。

「葵は、似ている女優が多すぎるんです。谷村美月や国仲涼子、藤谷美紀は、いずれもそっくりですし、上野樹里や貫地谷しほりに似ているという声もあります。乃木坂46の伊藤万理華も雰囲気が非常に似ていますし、『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)に出ているテレ東の福田典子アナにも似ています。葵はアート引越センターや『マイネオ』(ケイ・オプティコム)のCMに出演していますが、広告関係者が、『葵の認知度が低い』と漏らしていました。同系統の女優が多すぎて、『朝ドラのヒロイン=葵』であることが、ピンとこないようです」

 そうそうたる女優とそっくりというのは褒め言葉でもあるが、ブッキングの際には厄介なことになりそうだ。さらに男性週刊誌の編集者は、別の問題点を指摘する。

「『葵わかな』という名前は、本名なのか芸名なのか明らかにされていませんが、名前の響きは非常にAV女優っぽいですね。AV女優の芸名は“あ行”から選ぶのがセオリーで、『葵』という名字は非常に多く、『葵つかさ』という有名女優もいますし、字は違いますが『蒼井そら』もいます。『漢字+ひらがな』というのもAV女優には多いので、混同されそうです」

 名前も顔も印象に残りにくいというハンデを背負ってブレイクできれば本物だが、道はなかなか険しそうだ。

安藤サクラがヒロインの次々期朝ドラ『まんぷく』に若手が出ない? 松下奈緒、内田有紀、要潤ら大物の出演が続々決定

 安藤サクラがヒロインを務める、10月スタートのNHK連続ドラマ小説『まんぷく』の追加キャストが発表されたが、どうにも様子がおかしい。“若手”俳優・女優が、ただの一人も入っていないのだ。

 同ドラマは、インスタントラーメンをこの世に生み出した日清食品の創業者・安藤百福(ももふく)氏と、その妻・仁子(まさこ)氏の半生をモデルにした作品。何度も失敗しては、どん底から立ち上がる“敗者復活戦” を繰り返した末、世紀の大発明へとたどり着くという、二人の人生大逆転の成功物語だ。

 ヒロイン・今井福子役に安藤、その夫・立花萬平役には長谷川博己の起用が決まっていたが、新たにヒロインの家族のキャストが決まった。

 福子は三人姉妹の末っ子で、長女(上の姉)・咲役は内田有紀、次女(下の姉)・克子役は松下奈緒、母・鈴役は松坂慶子が務める。さらに、咲の婚約者・小野塚真一役には大谷亮平が、克子の夫・香田忠彦役には要潤がキャスティングされた。

 むろん、この先、ヒロインの夫・萬平の家族や、二人を取り巻く人々を演じるキャストが発表されることになるが、現時点で若手キャストはゼロ。韓国からの逆輸入俳優となる大谷は、国内ではブレークしたばかりだが、年齢的にはすでに30代後半で、“若手”と呼ぶには、いささか語弊がある。

「従来の朝ドラは、10代から20代前半のフレッシュな女優がヒロインを務めるため、その家族や、幼なじみ、同級生などの役で、多くの若手が起用されるのが通例。そこから新たなスターが生まれるのが、朝ドラの醍醐味であり、見どころのひとつでもあります。しかし、『まんぷく』では、ヒロインの安藤が32歳、夫役の長谷川が41歳であるため、若手をどこに配するかが難しい。今後の追加キャストで、若手の名が出てくることになるでしょうが、重要な役どころでは起用しづらいですね」(テレビ誌関係者)

 ヒロインのみならず、朝ドラをきっかけに、多くの若手がブレークを果たしていった。朝ドラは高視聴率をキープしているだけに、テレビ業界では、「朝ドラに出れば売れる!」とのジンクスが確立している。そのため、有力芸能事務所は、朝ドラに期待の若手を送り込むのに躍起だ。現在放送中の『わろてんか』では、主人公・てん役の葵わかなをはじめ、広瀬アリス、徳永えり、水上京香らがブレークした。

 ヒロインと、その相手役が、朝ドラでは異例の“高年齢”となる『まんぷく』。若手の台頭があるかどうかとなると疑問が残るが、演技力抜群の安藤と長谷川のコンビだけに“本格派”のドラマを見せてくれることを期待したい。
(文=田中七男)

吉岡里帆演じるキョドコは死んでしまったのか!? 走馬灯のようにめぐる淡い幸せ『きみ棲み』最終話

 吉岡里帆が連続ドラマ初主演を果たした『きみが心に棲みついた』(TBS系)の最終回の視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。後半では最も高い数字でしたが、全10話をとおして一度も10%台に乗せることはできませんでした。ヒット作とは呼べませんが、数字以上に吉岡演じるキョドコが心に棲みついてしまった視聴者も少なくないのではないでしょうか。『きみ棲み』最終話とキョドコ&星名がドラマ界に残したものについて振り返りたいと思います。

 第9話で漫画誌編集者の吉崎(桐谷健太)から別れを告げられた小川今日子(吉岡里帆)ことキョドコでした。恋愛相手に依存しているというのが、吉崎の言い分でした。シリーズ序盤のキョドコだったら、失恋のショックで会社も休んでいたはずですが、新ブランドの発売日が迫っていたのが幸いでした。仕事に打ち込むキョドコを見て、彼女をずっと見守ってきた先輩の堀田(瀬戸朝香)は「オガちゃん、変わったね」と温かい言葉を掛けるのでした。相性がまるで合わなかった八木(鈴木紗理奈)の「振った男に感謝やな」という憎まれ口にも「はい」と笑って返すことがキョドコはできるようになったのです。

 数々のパワハラ&セクハラがバレて停職処分となったゲス上司・星名(向井理)のいない職場で、キョドコはせっせと働きます。そんなとき、星名の姉・祥子(星野園美)が会社に電話を掛けてきます。星名の母(岡江久美子)が入院したので、星名に誰か連絡してほしいというものでした。

 星名とはすっぱり縁を切ったキョドコですが、自分の母親(中島ひろ子)に別離宣言した後ろめたさもあって、星名の母親が入院している病院へお見舞いに訪ねます。そんな余計な気遣いこそが、キョドコらしさです。病床の星名の母親が言った「優しいのね。あなたみたいな人があの子の周りにいるのなら、よかった」という言葉が胸に沁みるキョドコでした。

 タワーマンションの自宅で酒浸りの日々を送っていた星名に、キョドコは「お母さんに会いに行ってください」と電話で伝えますが、途中で切られてしまいます。結局、星名は母親の見舞いに行くことはありませんでした。新ブランドの発売日という晴れやかな日に、星名の母親はこの世を去るのでした。星名が完全に音信不通になったことに不吉な予感を感じたキョドコは、星名がひとりで行きそうな場所を探して回ります。星名はいました。大学の部室に篭って、練炭自殺をしようとしているところでした。

「キョドコかよ。あんただけだよ、このクソみたいな世界に。じゃあ、いいや。お前もつきあえよ」

 星名は父親を刺殺したのは母親ではなく、実は自分だったことをキョドコに打ち明け、キョドコとの心中を図るのでした。「星名さんをただ助けにきたんです」というキョドコでしたが、2人とも一酸化炭素中毒に陥り、お互いに心のキズを舐め合った大学の部室で重なるように倒れ込んでしまいます。

 

■ドラマを脇で支え続けたムロツヨシ。こちら側の人間に幸あれ!

 

 キョドコが目を覚ますと、そこは天国でした。というか、天国みたいなメルヘンワールドでした。別れたはずの吉崎がギリギリのところで現われ、病院へ搬送してくれたのです。キョドコが一度死んでからは、素晴しいことばかりが次々と起こります。星名は姿を消し、吉崎が担当した漫画家のスズキ先生(ムロツヨシ)は日本漫画大賞を受賞。その受賞パーティーの帰り道、吉崎は路上に転がっていた靴を拾います。見覚えのある靴でした。すっかり元気になったキョドコがまた盛大に路上でコケていたのです。灰かぶり姫のような悲惨な人生を歩んできたキョドコは、こうして無事に吉崎王子との再会を果たしたのでした。晴れてキョドコは純白のウェディングドレスに身を包み、幸せなエンディングを迎えます。結婚パーティーには仲の悪かった母親も出席し、キョドコとは恋敵だった飯田(石橋杏奈)や為末(田中真琴)も笑顔で参加しています。絵に描いたような大団円です。そして最後の最後に「Happy Wedding キョドコのクセに」とメッセージが添えられた星名からの花束が届くのでした。

 星名の練炭自殺騒ぎ以降、いっきに恋愛ファンタジーと化してしまった『きみ棲み』最終話でした。練炭自殺の巻き添えになったキョドコが、死ぬ間際に脳裏に浮かんだ妄想の世界なのかなと思ってしまうほど、キョドコにとってあまりに都合のいい幕切れです。まぁ、このくらいのハッピーエンドを用意しないと、キョドコの暗い人生を3か月間共にした視聴者も後味が悪いわけですけどね。

 ご都合主義で終わった最終話の中で眩しく輝いたのは、ドロドロの物語における一服の清涼剤としてコメディリリーフを務めてきたスズキ先生役のムロツヨシでした。キョドコをモデルにした『俺に届け 響け!』で漫画大賞を受賞したスズキ先生のスピーチは名言でした。

「この漫画は僕と同じような少数の、こちら側の人間の、淡々とした日常を描いたものです。普通から外れた変だと言われる人の、うれしいなぁとか、つらいなぁとか、まぁまぁだなぁとか、そんなことを思って生きている普通の人生です。最初は今の編集担当さんだけでした、分かろうとしてくれたのは。いや、分からなくても、彼が僕の味方でいてくれたから、僕はここまで描くことができたんです」

 スズキ先生にとって、編集担当の吉崎は恋人でもなければ、家族でもなく、仕事上の関係でしかありません。でも吉崎は仕事仲間として、親身になってスズキ先生と向き合い続けました。ドラマ版『きみ棲み』のいちばんのテーマが、スズキ先生のこのスピーチに凝縮されているようです。幼少期に家族の愛情を感じることができなかったキョドコと星名は、出会う人を自分のことを心から愛してくれる人か、そうでないかで選別していましたが、人と人との繋がり方はもっと多様で濃淡があっていいはずです。

 星名とキョドコが部室で倒れているのを救ったのは吉崎でしたが、その後ろにはバーテンの牧村(山岸門人)もいました。星名とキョドコがいそうな場所を思い出したのは、きっと牧村だったのでしょう。キョドコの校内ストリップを盗撮するなど、決して100%の善人ではない牧村ですが、かといって100%の悪人でもないわけです。「お前のことを一度も友達だと思ったことはない」と星名からも牧村は見下されていましたが、牧村は星名が100%の悪人ではないことを分かっていて、助けに走ったのです。

 ひとりの人間を悪人か善人かに簡単に分けられないように、人間の人生もどこからが幸せで、どこからが不幸かと線引きするのは難しいのではないでしょうか。善と悪も、幸と不幸も、とても微妙な紙一重の違いでしかないことをほのめかして『きみ棲み』全10話は終わりを告げるのでした。

 

■視聴者の心に棲みついたキョドコの正体は……?

 

 最後に『きみ棲み』がドラマ界に残したものについて考えてみたいと思います。視聴率的にはいまひとつだった『きみ棲み』ですが、2つの大きな鉱脈を探り当てたのではないでしょうか。ひとつは地上波テレビで、SMテイストなドラマが成立できたということ。吉岡里帆が下着姿やセミヌードになったことが話題となりましたが、吉岡の肌の露出以上に向井理との精神的なサド&マゾヒスティックな関係がドラマを盛り上げたように感じられます。大沢伸一のソロプロジェクトMONDO GROSSOが楽曲提供した「偽りのシンパシー」が流れると、職場が急にエロいムードになる展開は、大人の視聴者をゾクゾクさせるものがありました。

 TBSサイドは、ハリウッドが女性向けにつくったSM映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(15)っぽい世界を意識したのでしょう。ちなみにスズキ先生の描いた漫画『俺に届け 響け!』の作画・監修を担当したのはSMコメディ漫画『ナナとカオル』(白泉社)で知られる甘詰留太先生です。TBSが開発したソフトSM路線、深夜枠かBSドラマとして再挑戦すれば充分成功するのではないでしょうか。

 もうひとつ、『きみ棲み』が掘り当てた鉱脈は、アンチヒーローものには大きな可能性があるということです。向井理演じる星名が、暗い過去を封印して大学や企業内であくどい手を使いながら成り上がり人生を突き進むくだりは、松田優作主演のハードボイルド映画『蘇える金狼』(79)のようなピカレスクな魅力に溢れていました。

 大手芸能プロダクションが幅を利かせている現代のテレビ&映画界では、人気俳優たちの目標設定は、いい作品や面白い役に出会うことではなく、多くのCM契約を結ぶことになってしまっています。多くのCMに出るためには高視聴率ドラマに出演し、好感度の高いキャラクターを演じることが求められます。汚れ役や悪役に挑戦して、演技力を磨きたいという俳優本人の希望は、芸能プロダクションの方針にはなかなか反映されません。

 でも善人だらけのドラマほど、つまらないものはありません。NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』のヒロインの夫役でブレイクした向井理ですが、同じく朝ドラ出身の国仲涼子と結婚し、いいタイミングでクセの強い星名役がオファーされました。女を利用するだけ利用して、ポイ捨てする星名は女性視聴者から嫌われて当然のゲスキャラクターでしたが、哀しい過去が多くの女性の母性本能を刺激するという非常に美味しい役となりました。星名のような二面性を持ったキャラクターは、今後のドラマでも大いにニーズがあるはずです。

 キョドコに振り回され続けた3カ月間でした。吉岡里帆演じるキョドコが幸せを手に入れてドラマは終わりを迎えましたが、視聴者の中には心の奥にもうひとりのキョドコの存在を感じている人もいるのではないでしょうか。キョドコはもしかしたら、視聴者の心に宿るトラウマのメタファーなのかもしれません。家族とずっと不仲だったり、学生時代の人間関係や別れた恋人のことを今も引き摺ってしまったり、みんなそれぞれ大なり小なりのキョドコを心に抱えているようです。そんなキョドコと、今後どう接すればいいのか。すごくうざいけれど、気になって仕方ない存在。その名はキョドコ。これからも長い長い付き合いとなりそうです。
(文=長野辰次)