『おっさんずラブ』の注目度が急上昇中! 公式SNSフォロワー数から見る人気春ドラマランキング

 2018年春ドラマの平均視聴率ランキングといえば、5月10日現在で1位が14.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で『特捜9』(水曜夜9時、テレビ朝日系)、2位が13.0%で『未解決の女 警視庁文書捜査官』(木曜夜9時、テレビ朝日系)、3位が12.7%で『ブラックペアン』(日曜夜9時、TBS系)、4位が12.6%で『警視庁・捜査一課長season3』(木曜夜8時、テレビ朝日系)、5位が9.9%で『正義のセ』(水曜夜10時、日本テレビ系)、6位が8.9%で『コンフィデンスマンJP』(月曜夜9時、フジテレビ系)、7位が8.6%で『シグナル 長期未解決事件捜査班』(火曜夜9時、関西テレビ系)、8位が8.3%と同率で『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(土曜夜10時、日本テレビ系)『あなたには帰る家がある』(金曜夜10時、TBS系)『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(火曜夜10時、TBS系)。11位が7.6%で『崖っぷちホテル!』(日曜夜10時半、日本テレビ系)といった結果となっている。

 しかし、公式Twitterのフォロワー数となってくると、順位がガラリと変わってくる。5月10日の時点で、1位は『ブラックペアン』の16万1,656人、2位は『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の16万431人、3位は『おっさんずラブ』(土曜夜11時15分、テレビ朝日系)の13万612人、4位は『ラブリラン』(木曜夜11時59分、日本テレビ系)の9万1,983人、5位は『崖っぷちホテル!』の8万4,040人。

 ちなみに先ほどの視聴率1位の『特捜9』が2万6,558人、2位の『未解決の女 警視庁文書捜査官』は4,505人、4位の『警視庁・捜査一課長season3 〜ヒラから成り上がった最強の刑事!〜』にいたっては公式Twitterがない状態なので、いかに『花のち晴れ』と『おっさんずラブ』の数字が健闘しているかわかるだろう。

「公式Twitterのフォロワー数は、人気を表す1つの指針でもあります。熱心なファンがついている嵐の二宮和也が主演する『ブラックペアン』や、King&Princeの平野紫耀が出演する『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』のフォロワーが多いのは想定内ですが、凄まじい勢いを持つのが『おっさんずラブ』でしょう」と語るのは、某テレビ雑誌編集者だ。

 『おっさんずラブ』とは、女好きだがモテない33歳の主人公・春田創一(田中圭)、春田に恋心を抱くヒロイン(公式による)・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、同じく春田に恋するドSな後輩・牧凌太(林遣都)の3人が繰り広げる“この春いちばんピュアな(おっさん同士の)恋愛ドラマ”。2人の男にぐいぐい迫られ、驚愕しながらも全力で拒む主人公・春田の悲哀や、黒澤のピュアな乙女ぶりが泣けると視聴者に大好評で、水面下で人気を獲得。公式Instagramのフォロワーは16万5,000人、さらに武蔵が愛しの“はるたん”こと春田を隠し撮りしている写真をこっそり公開しているという設定の裏アカウント『武蔵の部屋』はストーリーと連動した盛りだくさんの写真が反響を呼び、なんと5月10日の時点で29万1,000人ものフォロワーを獲得。公式と裏アカ合わせて延べなんと45万6,000人という数字を叩き出しているのだ。Instagramでは『ブラックペアン』が11万2,000人、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』が23万7,000人なので、SNS展開では『おっさんずラブ』の圧勝と言えるだろう。

 現在、『おっさんずラブ』は1話の平均視聴率が2.9%、2話が4.2%、3話が3.8%となっており、全体の平均視聴率は3.6%とまだ低いが、これから右肩上がりで上昇していく可能性が高い。

「これだけSNSで数字を持っているとなると、放送後のDVDや関連本の売れ行きはもちろん、スピンオフや映画の展開も期待できます」(前出のテレビ雑誌編集者)

 SNSのフォロワー数で分かる人気の春ドラマの数々、未見の人はぜひチェックしてほしいところだ。

『おっさんずラブ』の注目度が急上昇中! 公式SNSフォロワー数から見る人気春ドラマランキング

 2018年春ドラマの平均視聴率ランキングといえば、5月10日現在で1位が14.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で『特捜9』(水曜夜9時、テレビ朝日系)、2位が13.0%で『未解決の女 警視庁文書捜査官』(木曜夜9時、テレビ朝日系)、3位が12.7%で『ブラックペアン』(日曜夜9時、TBS系)、4位が12.6%で『警視庁・捜査一課長season3』(木曜夜8時、テレビ朝日系)、5位が9.9%で『正義のセ』(水曜夜10時、日本テレビ系)、6位が8.9%で『コンフィデンスマンJP』(月曜夜9時、フジテレビ系)、7位が8.6%で『シグナル 長期未解決事件捜査班』(火曜夜9時、関西テレビ系)、8位が8.3%と同率で『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(土曜夜10時、日本テレビ系)『あなたには帰る家がある』(金曜夜10時、TBS系)『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(火曜夜10時、TBS系)。11位が7.6%で『崖っぷちホテル!』(日曜夜10時半、日本テレビ系)といった結果となっている。

 しかし、公式Twitterのフォロワー数となってくると、順位がガラリと変わってくる。5月10日の時点で、1位は『ブラックペアン』の16万1,656人、2位は『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の16万431人、3位は『おっさんずラブ』(土曜夜11時15分、テレビ朝日系)の13万612人、4位は『ラブリラン』(木曜夜11時59分、日本テレビ系)の9万1,983人、5位は『崖っぷちホテル!』の8万4,040人。

 ちなみに先ほどの視聴率1位の『特捜9』が2万6,558人、2位の『未解決の女 警視庁文書捜査官』は4,505人、4位の『警視庁・捜査一課長season3 〜ヒラから成り上がった最強の刑事!〜』にいたっては公式Twitterがない状態なので、いかに『花のち晴れ』と『おっさんずラブ』の数字が健闘しているかわかるだろう。

「公式Twitterのフォロワー数は、人気を表す1つの指針でもあります。熱心なファンがついている嵐の二宮和也が主演する『ブラックペアン』や、King&Princeの平野紫耀が出演する『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』のフォロワーが多いのは想定内ですが、凄まじい勢いを持つのが『おっさんずラブ』でしょう」と語るのは、某テレビ雑誌編集者だ。

 『おっさんずラブ』とは、女好きだがモテない33歳の主人公・春田創一(田中圭)、春田に恋心を抱くヒロイン(公式による)・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、同じく春田に恋するドSな後輩・牧凌太(林遣都)の3人が繰り広げる“この春いちばんピュアな(おっさん同士の)恋愛ドラマ”。2人の男にぐいぐい迫られ、驚愕しながらも全力で拒む主人公・春田の悲哀や、黒澤のピュアな乙女ぶりが泣けると視聴者に大好評で、水面下で人気を獲得。公式Instagramのフォロワーは16万5,000人、さらに武蔵が愛しの“はるたん”こと春田を隠し撮りしている写真をこっそり公開しているという設定の裏アカウント『武蔵の部屋』はストーリーと連動した盛りだくさんの写真が反響を呼び、なんと5月10日の時点で29万1,000人ものフォロワーを獲得。公式と裏アカ合わせて延べなんと45万6,000人という数字を叩き出しているのだ。Instagramでは『ブラックペアン』が11万2,000人、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』が23万7,000人なので、SNS展開では『おっさんずラブ』の圧勝と言えるだろう。

 現在、『おっさんずラブ』は1話の平均視聴率が2.9%、2話が4.2%、3話が3.8%となっており、全体の平均視聴率は3.6%とまだ低いが、これから右肩上がりで上昇していく可能性が高い。

「これだけSNSで数字を持っているとなると、放送後のDVDや関連本の売れ行きはもちろん、スピンオフや映画の展開も期待できます」(前出のテレビ雑誌編集者)

 SNSのフォロワー数で分かる人気の春ドラマの数々、未見の人はぜひチェックしてほしいところだ。

『正義のセ』キザな同僚検事・大塚が凜々子とのキスで挙動不審に!? “童貞臭”漂う三浦翔平がかわいい!

 吉高由里子が主演するドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)の第5話が5月9日に放送され、平均視聴率9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東平均。以下同)を記録。第4話の9.4%から0.3ポイントダウンしました。

 毎回予想通りの展開に正直マンネリ化している印象を受けていますが、それでも9~10%台をキープしているところをみると、それなりに世間から支持を受けているのでしょう。

 それでは早速、あらすじから振り返りましょう!

(これまでのレビューはこちらから)

■事件の決定的な証拠探しに四苦八苦する凜々子

 ある日、神奈川医大で女性職員・三宅香織(佐藤めぐみ)が学内のビルから転落死する事件が発生し、梅宮支部長(寺脇康文)は凜々子(吉高)に担当を命じる。担当事務官・相原(安田顕)とともに現場に向かった凜々子は、警察から単なる転落ではなく、他殺・自殺・事故のすべてが考えられると伝えられ、臨床病理学教授・高嶋敦史(原田龍二)から話を聞くことに。高嶋は三宅と不倫関係にあり、それを苦に自殺したのだろうと泣きながら話した。

 しかし翌日、三宅の爪から高嶋のDNAが検出され、逮捕された。被疑者として高嶋の取り調べをする凜々子に、事件当日別れ話をしたこと、爪のDNAは三宅と抱き合った時についたものだと言い張り、再び容疑を否認。香織の死亡推定時刻には、高嶋は「取引先の医療機器メーカーの茂木(木下隆行)とスーパー銭湯にいた」というアリバイを主張し、茂木も取り調べるが同じ証言をした。

 自殺の線が濃厚となる中、さらに捜査を進める凜々子。今度は三宅の同僚で一番仲がよかったという教務課の西山美緒(井上依吏子)に話を聞きに行くことに。高島との不倫関係について聞くと、2人はもう付き合っておらず、2年前に三宅から別れ話を切り出したと答えた。これにより、高島の証言が嘘だと判明し、高島による他殺の線が濃厚に。

 同じ頃、警察の捜査によって三宅が高島に茂木の収賄をやめるように諭すメールが見つかり、高島には、凜々子の担当する事件以外に収賄の疑いも増えることに。こういう事件は初めてで凜々子ひとりには荷が重いだろうと考えた梅宮は、港南支部のエースで同僚の検事・大塚(三浦翔平)との共同捜査を命じる。

 だが、大塚は強引に捜査の方針を決めていくため、凜々子は振り回され、前途多難な雰囲気に。それでも、頑張って捜査を続けるが、高島の容疑を裏付ける決定的な証拠は見つからないまま。捜査のために検事局に共同捜査チームで泊まり込む。

 そんな中、相原が深夜に高嶋と茂木が事件当日にいたというスーパー銭湯に、私用で向かったところ、入場券に日付と購入時間が印字されていることに気づき、証拠として検事局に大量の入場券を持って帰ってきた。その中から高島の指紋がついた入場券を発見。高島は死亡推定時刻以降にスーパー銭湯に行ったという事実がわかり、高島の自白を取ることに成功。事件はめでたく解決した、というのが第5話の内容でした。

■一向に改善されない“無駄使い”

 このドラマを見ていて、毎回強く思うのが、“無駄遣い”が多いこと。大まかに言うと、「役者の無駄遣い」と「時間の無駄遣い」です。

 まず、「役者の無駄遣い」についてですが、ドラマ中盤の第5話になっても、多くの脇役が置物状態のままです。今回は安田顕と三浦翔平がそれなりに活躍しましたが、塚地武雅や夙川アトムなどは1話あたり3分ほど出演シーンがあればOKという、まるでウルトラマンのような状態です。

 また、支部長役はもともと大杉蓮が演じるはずでしたが、急死されたため、寺脇康文に。しかし、実はこの役、1~5話まで通して出演シーンが1時間あればいいというぐらい少ないんです。こんな役をあの大杉さんに演じさせようとしていたスタッフ。一体なにを考えているのでしょうか? 

 もう少し脇役の使い方を勉強した方が、ドラマの今後のためにもいいと思います。

 そして、「時間の無駄遣い」についてですが、凜々子のプライベートシーンが、まったく検事の仕事に必要ない……。これは箸休め的なものでしょうか? だとしたら、必要ないと思います。『正義のセ』とタイトルにあるように視聴者は凜々子の検事の仕事ぶりを見たい。公式ホームページにも「痛快お仕事ドラマ」と書いているじゃないですか! 誰も凜々子のプライベートなんて求めてないんです。大体、面白いならまだしも、全然面白くもなんともない。そういうのはスピンオフでやれ! こんな“いらない”シーンに何分も入れてくるより、薄っぺらい事件の証拠探しシーンに時間を割いた方がいいかと思います。

■キスされたぐらいでソワソワ……“童貞臭”漂う三浦翔平

 今回は大塚が凜々子と共に活躍しましたが、その活躍も演じる三浦翔平の“声の低さ”によって見事打ち消されました。三浦なりのカッコよさを追求したのか、異常に低く聞き取りにくい。思わずリモコンの字幕ボタンを押してしまいました。それぐらい聞こえません。また、筆者と同じ意見の人はたくさんいるようで、ネット上では「三浦翔平の声が聞きづらくて見るのやめた」という声が多く上がっていました。見ている人がいるんだから、ハキハキ聞こえるよう話せ、と演出家なりスタッフが注意する、注意できないのなら、三浦翔平にピンマイクをつけてください。これは、早々に改善してほしいところです。

 ここまで、声について大いにディスりましたが、今回は見どころもちゃんとあります。それは凜々子とのキス。共同捜査しているメンバー全員で居酒屋にて食事するシーンで、酔っ払った凜々子に元カレと間違われてキスされてしまうのです。このときのびっくりした三浦の顔がなんともかわいらしい。

 さらに、その後から凜々子を見るたびソワソワ。こんな行動を取られると、「さては、大塚。お前は童貞だな! 自白しろ!」と言いたくなる。また、検事局に泊まり込んだときも、「お前……彼氏いるのか……?」と平気なフリを装って聞いてくる……。この態度を取るということは、90%の確率で大塚は“童貞”と筆者は推測しました。

 まあ、第5話のラストでは、もとの聞き取りにくい声の大塚に戻ってしまうんですが……。今回の三浦の演技は女性視聴者の心を鷲づかみしたのではないでしょうか? 

■ご都合主義のためになら、常識だってねじ曲げる!

 今回、スーパー銭湯の入場券に書いてあった日付と時間がアリバイを崩す決定的な証拠となりましたが、普通に考えてこういう場合、防犯カメラが証拠となるはず……。

 しかし、驚くことにこのスーパー銭湯には設置していないんです。ドラマの中で、凜々子が「入口に防犯カメラってないんですか?」と聞くと、従業員は「うちは防犯カメラを設置していません」と真顔で答えるのです。いやいや。常識的に考えてこのご時世設置していないなんてありえません。

 確かに、防犯カメラの設置については、義務化はされていなく、お店側の判断です。でも仮に、設置していないと、普通に考えて、犯罪の温床になるのが当たり前。券売機がある入口に設置していないということは、券売機を従業員が勝手に開けて中に入っている売り上げを盗むこともできてしまう。さらに、もし指名手配犯や強盗がやってきたときは、あとあと、顔写真を公開することもできない。そんな、無用心なスーパー銭湯に客が来るのか? まったくもって疑問です。

 凜々子を正義の味方にしようとするあまり、これまでいろいろと捻じ曲げてきましたが、今回の“ご都合主義のために、常識もねじ曲げる”には悪い意味で感服しました。けど、あまりこんなことをしていると、視聴者から叩かれるかも!? 現に今回のこの防犯カメラについては、ネットでありえないという声が若者を中心に上がっています。視聴率も徐々にダウンしていますし、そろそろ、ご老人向けのご都合主義ストーリーは辞めて、若者を取り込むような脚本・演出をした方がいいかもしれません。

 以上、第5話のレビューでした。

 次回は、オレオレ詐欺事件を担当するのですが、対決する被疑者の弁護士が大学時代の親友という事態に。友情と取るのか正義を取るのか。果たして凜々子はどちらを選ぶのでしょうか? 第6話も期待して放送を待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

『シグナル』主演・坂口健太郎、ようやく覚醒? “韓流演出”で上司にボコられ……

 坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第5話が8日に放送され、平均視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.2ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 

 その前回、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、過去の世界に生きる大山剛志(北村一輝)刑事と交信し、1997年に起こった未解決事件を捜査した三枝健人(坂口健太郎)刑事は、今回、その大山についての調査を開始。大山が2000年に暴力団から賄賂を受け取った疑いで懲戒免職され、その後、失踪してしまったことを知ります。

 しかし、当時の資料を読んだ健人は、収賄の証拠があまりにも揃い過ぎていることに違和感を抱きます。誰かに仕組まれたのではないか。だとするならば、警察内部の仕業ではないか……。そんな疑惑が頭をもたげるのです。

 そんな折、再び無線がつながるのですが、大山は1998年に起こった連続窃盗事件を捜査中とのこと。実はこの事件、現在も未解決のままなのです。健人は大山から犯人逮捕につながる情報を求められるのですが、過去を変えることで未来が変わってしまうため、これを拒否。しかし、大山にしつこく食い下がられて仕方なく、被害者宅の郵便受けに指紋がないか調べるよう助言を与えてしまいます。

 すると、未解決だったはずの事件が、工藤雅之(平田満)という男の逮捕で決着したことに変化。戸惑いを抱きつつ捜査資料を調べた健人は、郵便受けから工藤の指紋が検出されたことで逮捕につながったことを知り、ショックを受けます。

 しかし、過去の犯行で工藤は一度も現場に指紋を残したことがない。なぜ、この事件の時だけそんなヘマを犯したのか。健人は疑問を抱きます。

 そんな中、刑期を終えて出所したばかりの工藤が、大学教授の娘・矢部カオリを誘拐する事件が発生。しかも、工藤は今回もまた、現場にべったり指紋を残し、防犯カメラに堂々と映っているのです。

 まるで、自分が犯人だと誇示するような工藤の行動を不審に思い、捜査会議でその旨を話す健人ですが、上司の岩田一夫(甲本雅裕)や桜井美咲(吉瀬美智子)にはまったく取り合ってもらえません。

 仕方なく健人は、工藤について独自に調査することに。すると20年前、工藤の娘・和美(吉川愛)が焼死したこと、さらにカオリも同時期に起きた事件がきっかけで抗不安薬が手放せなくなったことを知り、ここに今回の誘拐事件が起きた原因があるのではと推測します。

 大山に不必要な情報を与えてしまったために新たな事件を引き起こしてしまったのではないか。そう落ち込む健人のもとに、無線機から、「おれが間違ってました。おれのせいでメチャクチャになった」と、涙ながらに訴える大山の声が届いたところで今回は終了となりました。

 さて感想。このドラマは、2016年に韓国で放送されヒットした作品のリメイクものですが、韓流ドラマにありがちな暴力演出が随所に散りばめられている印象です。今回も、誘拐事件の捜査会議中、刑事部長の中本慎之助(渡部篤郎)に反抗的な態度を見せた健人を制止するため、美咲が何度も小突くシーンがありました。

 さらに、それでも健人が引かなかったため、業を煮やした岩田が顔面にフルスイングのパンチ。いくらなんでもやりすぎでしょ、と思ったのですが、その一方で、いつになく情熱的な健人の姿は見応えがありました。

 連続ドラマ初主演という気負いがあったからか、あるいはそういう演出だったのか定かではありませんが、これまで坂口の演技は、怒っていても顔は無表情。どこかアンドロイド感が漂っていたんですね。

 けれど今回は、岩田に殴られた後、「警察に品位なんてなかったんだ!」と食ってかかったり、大山への助言のせいで捜査状況が変わってしまったことを嘆くなど、人間味あふれる演技を見せていました。

 大山と無線交信する際のムダにタメをつくる演技に関しては、相変わらず見ていてイライラさせられますが、主役として徐々に覚醒してきたような印象を受けます。

 また、ストーリーについても、以前は大山がいつの時代から交信しているのかわかりづらかったのですが、今回はかなり整理されていました。連続窃盗事件を本筋に置きつつ、大山の失踪事件、新人時代に大山に対して想いを寄せていた美咲の回想、自殺してしまった兄との健人の幼少期の思い出など、いくつものサブストーリーが無理なく挿入されていて、物語に立体感が出てきました。

 大山が工藤を逮捕するに至った経緯や、誘拐事件の裏に隠された謎も興味深く、次週の放送が楽しみ。サスペンス部分がしっかり描けていれば、視聴率のV字回復も期待できるのではないでしょうか。
(文=大羽鴨乃)

平野紫耀&中川大志は、松本潤&小栗旬になれるか――? F4頼りの『花晴れ』、花沢類登場で視聴率アップも、漂う物足りなさ

 TBSが誇る超人気ドラマ『花より男子』(以下、花男)の続編という高いハードルにもめげず、ジワジワと視聴者からの評価を高めている火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(以下、花晴れ)。

 超セレブ校の英徳学園に通う主人公・江戸川音(杉咲花)が、実は“庶民”であることが全校生徒にバレてしまうという絶体絶命のピンチを迎えた第3話は、視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から1.7ポイントの大幅アップ!

 回を重ねるごとに『花男』らしさが強まり、第1話に登場した嵐・松本潤が扮する「F4」道明寺司に続いて、今話では小栗旬演じる花沢類が登場し、これまたファンを沸かせました。

 しかし、King & Prince・平野紫耀くん演じる神楽木晴率いる、今作での「F4」的存在の「C5」は、どうも頼りなく、先輩たちがそれを補ってくれている状態。この先は、F4人気に頼らず、いかに作品を自分たちのものにできるかが課題となりそうです……。

 では、早速あらすじから振り返りたいと思います。

*前回までのレビューはこちらから

 

■音のピンチを救ったのは……

 

 晴のことが大好きなC5メンバーの愛莉(今田美桜)の暴露メールによって、全校生に隠れ庶民であることをバラされてしまった音。婚約者である馳天馬(中川大志)の母となった利恵(高岡早紀)は、音が英徳を卒業することを条件に、天馬の亡き母(堀内敬子)の遺言である2人の結婚を受け入れてくれました。しかし、庶民であることがバレてしまった以上、その約束を守ることはできません。

 覚悟を決めた音は、「もう遺言に縛られなくていいし、私と会わなくていい」「これからはもっと自由に生きて」と、天馬に英徳をやめることになったことを打ち明けます。

 その翌日、音は晴たちC5が動く前に、全校生徒から「庶民狩り」という名のイジメの対象に。晴は「お前のことは庶民狩りしねえ」と言っていただけに、音はショックを受けます。生卵をぶつけられたり、理不尽に土下座をさせられたり、暴力を振るわれたりと、それはそれはひどいものです。

 音のことを暴露したのは愛莉であると知った晴は、急いで音の元へ駆けつけますが、音の周りには人だかりができていて、なかなか近寄ることができません。男子生徒が音にバットを振りかざした瞬間、庇うようにして音の前に現れたのは、晴ではなく、天馬でした。男子生徒を圧倒する天馬を、晴は黙って見ていることしかできません。

「寄付金さえあれば退学にならないな」と、天馬はさらに音の名義で5,000万円を学園に寄付。そのためC5ですら、音に手を出すことはできなくなりました。

「音は言ったよね? これからは天馬くんは自由に生きてって。なら、今日から好きに生きる。もう我慢しない。音への気持ちを」

 そう優しく微笑み、ボロボロの音を抱きあげると、「今度、音を傷つけたらお前を潰す。江戸川音の婚約者として」と、これまで見せたことない冷たい目つきで晴に宣戦布告し、その場を立ち去ります。

 

■10年経っても無自覚であざとい花沢類

 

 何もできなかったと自分の不甲斐なさに打ちひしがれる晴の前に現れたのは、ピンクのパーカー姿の花沢類。おばたのお兄さんではありません。本物です。

「大事なモンが何か分からなくなって、がんじがらめで……こういうとき、道明寺さんならどうします?」と問いかける晴に、花沢類は言います。

「司は野性だからさ、そのゴチャっとした中の一番大事なものしか眼中にないよ」

 あの若干口をすぼませて、ボソボソとゆっくり話すあざといしゃべり方で、晴の背中を押すのでした。『花男』で、主人公のつくし(井上真央)に「ピンチのときの花沢類」と言われていた彼。パーカーのフードを被っていたため、いろいろと誤魔化された感は否めませんが、10年前も同じようにフードを被っていましたし、何年経っても変わらない花沢類の姿に、私含め、視聴者はみな興奮したことでしょう。一瞬にして『花男』ファンの記憶を呼び起こした小栗旬、すごい。

 もちろん、Twitterでは「花沢類」がトレンド1位を獲得。おばたのお兄さんもちゃっかりトレンド入りを果たしました。ちなみに、おばたのお兄さんのインスタグラムには、花沢類を再現した写真や動画がたくさんアップされているので、今話で花沢類が恋しくなった人は、こちらで癒やされてみてはいかがでしょう。

■天馬→音←晴の三角関係

 

 天馬の気遣いで、音は入院することになりました。「ごめん」と漏らす音に、天馬くんは「音は何も悪いことしてないよ」と微笑みます。

「音のこと、可哀想だからとか、親が決めた相手だからとか思ったこと一度もないよ」
「全然伝えられてなかったんだね、僕の気持ち」

 ちなみに英徳に寄付した5,000万円は、自分で運用して作ったお金だから、音が返す必要はないとか。天馬くん、いい子かつ有能すぎでは……? 普通の女子なら間違いなく「結婚して!」と言うでしょうが(私なら間違いなく言います)、これまたいい子すぎる音は、自分の気持ちを伝えることができません。

 そんな天馬と入れ違いで音の病室にやってきた晴。誤って音の胸を触り昇竜拳をくらい、見舞いに来ていながら自分が寝込んでしまうというハプニングもありつつ、「全部俺のせいだ」と、愛莉が仕組んだ一件を謝ります。音も、「分かってたから。アンタがやったわけじゃないってことくらい。そんなことする人じゃないって思ってたから」と許してあげるのでした。

 その言葉に、「やばーい! 死ぬほど嬉しいんだけど!!」と女子みたいに布団を頭から被ってニヤける顔を隠す晴。テレビの前のオタクはそんな晴、いや平野くんのアホかわいい姿に「やばーい!」と手で顔を覆ったはずです。

 なんやかんやありながら、一件落着し、距離を縮めつつある音と晴。一方、あっさりと自分を許した晴に、「許せるほど晴の心は、穏やかってこと?」と、愛莉ちゃんはこれまた大きなおめめをかっ開いて苛立ちを募らせます。

 

■デートシーンは平野紫耀の宣伝動画?

 

 そんな愛莉ちゃんの気持ちなんて1ミリも気がついていない晴は、消しゴムを買いに来たという口実を作って、音のバイト先にやってきました。そして、音を気にかけてくれている紺野先輩(木南晴夏)の提案で、先輩の彼氏・ミータン(浜野謙太)とWデートをすることに。

 バッティングセンターに行けば、ミータンに対抗して、手のひらに血マメを作りながら真剣な表情を浮かべて何時間もバットを振り続ける晴。社交辞令でミータン先輩に言った「すごい」「かっこいい」という言葉が引き金になっているとは知らない音は、努力家でまっすぐな姿を見て、少しずつ、晴に対する印象が変わっていきます。

 粘った甲斐あって、ようやくホームランを打つことができた晴(喜ぶ姿は、晴というより、素の平野くんという感じでした)。紺野先輩がずっと狙っていたという景品(飯豊まりえ演じる人気モデル・西留めぐみの抱き枕)を、サラっとプレゼントした晴に、「そういう優しいとこもアンタのいいとこだし」と音は笑顔を見せます。

 その後、訪れたもんじゃ焼き屋さんでは、ミータンに「あ~ん」をしてもんじゃを食べさせてあげる紺野先輩を見て、「あ~ん」を音に口を開ける晴に、「何でよ、バカっ!」と音が怒ってみせたり、「熱っ!」と騒ぐ晴に、「何してんの、ほら、飲んで」と音がお水を渡してあげたり、なんだかんだイイ感じの2人。晴がボケて音がツッこんで、テンポのいいやりとりは、かつての道明寺(松本潤)とつくしを見ているようです。

「音っちが最近明るくなったのって、晴っちのせいだ!」「俺らには及ばないけど、Youたち最高のカップルだWa!」と冷やかす先輩カップルに、戸惑いながら少し照れる音と、にやける顔を手で隠す晴(※全く隠せていません)。この2人、とってもかわいいです。

 1話(記事参照)で「平野くんの棒演技」と書きましたが、まだ否定はできないものの、回を追うごとに表情が豊かになってきているように思います。特に、杉咲花ちゃんとの掛け合いのシーンはリアルな2人を見ているように感じました。静かなイメージの強い花ちゃんも、コミカルな演技をとってもナチュラルに演じていますし、ポンコツキャラが様になってきた平野くんが今後どう進化してくれるかに期待したいところです。

 さて、次回の第4話では、晴を音にとられて激オコな愛莉ちゃんが暴走する予感……! 天馬、音、晴の三角関係はいったいどうなるのでしょうか!? 今夜もテレビの前から離れられません。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

平野紫耀&中川大志は、松本潤&小栗旬になれるか――? F4頼りの『花晴れ』、花沢類登場で視聴率アップも、漂う物足りなさ

 TBSが誇る超人気ドラマ『花より男子』(以下、花男)の続編という高いハードルにもめげず、ジワジワと視聴者からの評価を高めている火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(以下、花晴れ)。

 超セレブ校の英徳学園に通う主人公・江戸川音(杉咲花)が、実は“庶民”であることが全校生徒にバレてしまうという絶体絶命のピンチを迎えた第3話は、視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から1.7ポイントの大幅アップ!

 回を重ねるごとに『花男』らしさが強まり、第1話に登場した嵐・松本潤が扮する「F4」道明寺司に続いて、今話では小栗旬演じる花沢類が登場し、これまたファンを沸かせました。

 しかし、King & Prince・平野紫耀くん演じる神楽木晴率いる、今作での「F4」的存在の「C5」は、どうも頼りなく、先輩たちがそれを補ってくれている状態。この先は、F4人気に頼らず、いかに作品を自分たちのものにできるかが課題となりそうです……。

 では、早速あらすじから振り返りたいと思います。

*前回までのレビューはこちらから

 

■音のピンチを救ったのは……

 

 晴のことが大好きなC5メンバーの愛莉(今田美桜)の暴露メールによって、全校生に隠れ庶民であることをバラされてしまった音。婚約者である馳天馬(中川大志)の母となった利恵(高岡早紀)は、音が英徳を卒業することを条件に、天馬の亡き母(堀内敬子)の遺言である2人の結婚を受け入れてくれました。しかし、庶民であることがバレてしまった以上、その約束を守ることはできません。

 覚悟を決めた音は、「もう遺言に縛られなくていいし、私と会わなくていい」「これからはもっと自由に生きて」と、天馬に英徳をやめることになったことを打ち明けます。

 その翌日、音は晴たちC5が動く前に、全校生徒から「庶民狩り」という名のイジメの対象に。晴は「お前のことは庶民狩りしねえ」と言っていただけに、音はショックを受けます。生卵をぶつけられたり、理不尽に土下座をさせられたり、暴力を振るわれたりと、それはそれはひどいものです。

 音のことを暴露したのは愛莉であると知った晴は、急いで音の元へ駆けつけますが、音の周りには人だかりができていて、なかなか近寄ることができません。男子生徒が音にバットを振りかざした瞬間、庇うようにして音の前に現れたのは、晴ではなく、天馬でした。男子生徒を圧倒する天馬を、晴は黙って見ていることしかできません。

「寄付金さえあれば退学にならないな」と、天馬はさらに音の名義で5,000万円を学園に寄付。そのためC5ですら、音に手を出すことはできなくなりました。

「音は言ったよね? これからは天馬くんは自由に生きてって。なら、今日から好きに生きる。もう我慢しない。音への気持ちを」

 そう優しく微笑み、ボロボロの音を抱きあげると、「今度、音を傷つけたらお前を潰す。江戸川音の婚約者として」と、これまで見せたことない冷たい目つきで晴に宣戦布告し、その場を立ち去ります。

 

■10年経っても無自覚であざとい花沢類

 

 何もできなかったと自分の不甲斐なさに打ちひしがれる晴の前に現れたのは、ピンクのパーカー姿の花沢類。おばたのお兄さんではありません。本物です。

「大事なモンが何か分からなくなって、がんじがらめで……こういうとき、道明寺さんならどうします?」と問いかける晴に、花沢類は言います。

「司は野性だからさ、そのゴチャっとした中の一番大事なものしか眼中にないよ」

 あの若干口をすぼませて、ボソボソとゆっくり話すあざといしゃべり方で、晴の背中を押すのでした。『花男』で、主人公のつくし(井上真央)に「ピンチのときの花沢類」と言われていた彼。パーカーのフードを被っていたため、いろいろと誤魔化された感は否めませんが、10年前も同じようにフードを被っていましたし、何年経っても変わらない花沢類の姿に、私含め、視聴者はみな興奮したことでしょう。一瞬にして『花男』ファンの記憶を呼び起こした小栗旬、すごい。

 もちろん、Twitterでは「花沢類」がトレンド1位を獲得。おばたのお兄さんもちゃっかりトレンド入りを果たしました。ちなみに、おばたのお兄さんのインスタグラムには、花沢類を再現した写真や動画がたくさんアップされているので、今話で花沢類が恋しくなった人は、こちらで癒やされてみてはいかがでしょう。

■天馬→音←晴の三角関係

 

 天馬の気遣いで、音は入院することになりました。「ごめん」と漏らす音に、天馬くんは「音は何も悪いことしてないよ」と微笑みます。

「音のこと、可哀想だからとか、親が決めた相手だからとか思ったこと一度もないよ」
「全然伝えられてなかったんだね、僕の気持ち」

 ちなみに英徳に寄付した5,000万円は、自分で運用して作ったお金だから、音が返す必要はないとか。天馬くん、いい子かつ有能すぎでは……? 普通の女子なら間違いなく「結婚して!」と言うでしょうが(私なら間違いなく言います)、これまたいい子すぎる音は、自分の気持ちを伝えることができません。

 そんな天馬と入れ違いで音の病室にやってきた晴。誤って音の胸を触り昇竜拳をくらい、見舞いに来ていながら自分が寝込んでしまうというハプニングもありつつ、「全部俺のせいだ」と、愛莉が仕組んだ一件を謝ります。音も、「分かってたから。アンタがやったわけじゃないってことくらい。そんなことする人じゃないって思ってたから」と許してあげるのでした。

 その言葉に、「やばーい! 死ぬほど嬉しいんだけど!!」と女子みたいに布団を頭から被ってニヤける顔を隠す晴。テレビの前のオタクはそんな晴、いや平野くんのアホかわいい姿に「やばーい!」と手で顔を覆ったはずです。

 なんやかんやありながら、一件落着し、距離を縮めつつある音と晴。一方、あっさりと自分を許した晴に、「許せるほど晴の心は、穏やかってこと?」と、愛莉ちゃんはこれまた大きなおめめをかっ開いて苛立ちを募らせます。

 

■デートシーンは平野紫耀の宣伝動画?

 

 そんな愛莉ちゃんの気持ちなんて1ミリも気がついていない晴は、消しゴムを買いに来たという口実を作って、音のバイト先にやってきました。そして、音を気にかけてくれている紺野先輩(木南晴夏)の提案で、先輩の彼氏・ミータン(浜野謙太)とWデートをすることに。

 バッティングセンターに行けば、ミータンに対抗して、手のひらに血マメを作りながら真剣な表情を浮かべて何時間もバットを振り続ける晴。社交辞令でミータン先輩に言った「すごい」「かっこいい」という言葉が引き金になっているとは知らない音は、努力家でまっすぐな姿を見て、少しずつ、晴に対する印象が変わっていきます。

 粘った甲斐あって、ようやくホームランを打つことができた晴(喜ぶ姿は、晴というより、素の平野くんという感じでした)。紺野先輩がずっと狙っていたという景品(飯豊まりえ演じる人気モデル・西留めぐみの抱き枕)を、サラっとプレゼントした晴に、「そういう優しいとこもアンタのいいとこだし」と音は笑顔を見せます。

 その後、訪れたもんじゃ焼き屋さんでは、ミータンに「あ~ん」をしてもんじゃを食べさせてあげる紺野先輩を見て、「あ~ん」を音に口を開ける晴に、「何でよ、バカっ!」と音が怒ってみせたり、「熱っ!」と騒ぐ晴に、「何してんの、ほら、飲んで」と音がお水を渡してあげたり、なんだかんだイイ感じの2人。晴がボケて音がツッこんで、テンポのいいやりとりは、かつての道明寺(松本潤)とつくしを見ているようです。

「音っちが最近明るくなったのって、晴っちのせいだ!」「俺らには及ばないけど、Youたち最高のカップルだWa!」と冷やかす先輩カップルに、戸惑いながら少し照れる音と、にやける顔を手で隠す晴(※全く隠せていません)。この2人、とってもかわいいです。

 1話(記事参照)で「平野くんの棒演技」と書きましたが、まだ否定はできないものの、回を追うごとに表情が豊かになってきているように思います。特に、杉咲花ちゃんとの掛け合いのシーンはリアルな2人を見ているように感じました。静かなイメージの強い花ちゃんも、コミカルな演技をとってもナチュラルに演じていますし、ポンコツキャラが様になってきた平野くんが今後どう進化してくれるかに期待したいところです。

 さて、次回の第4話では、晴を音にとられて激オコな愛莉ちゃんが暴走する予感……! 天馬、音、晴の三角関係はいったいどうなるのでしょうか!? 今夜もテレビの前から離れられません。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

『コンフィデンスマンJP』低視聴率でついに超高額制作費を投入? フジテレビ“破産”へまっしぐら!?

 4月30日に放送された『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)第4話「映画マニア編」。

 今回のターゲットは、産地偽装に手を染める食品会社2代目社長・俵屋勤(佐野史郎)。俵屋は社員へのセクハラや恫喝は当たり前、意に沿わない社員は左遷してしまう横暴ぶり。産地偽装に反発した宮下(近藤公園)も例に漏れず、左遷されてしまう。自暴自棄になり酔いつぶれた宮下と歓楽街で出会ったダー子(長澤まさみ)は、俵屋を詐欺の標的に定める。俵屋が生粋の映画マニアであることに目を付け、ニセモノの映画を作り、多額の制作費を巻き上げようとする。

 今回の見どころと言えば、俵屋を騙すために制作したアクション時代劇。大人数が炎の中で戦う合戦のシーンは迫力があった。ただ、豪勢なシーンは、視聴者にとっては喜ばしいが、制作側にとっては悩みの種となることも……。今回は、第4話の作品としての素晴らしさと、本作のビジネスとしての不安要素を綴りたいと思う。

■大味なのに繊細!? 実は哲学的な第4話

 ダイナミックなシーンの多い回であったが、素晴らしかったのは小道具や小ネタなど、ディテールの部分。映画雑誌の表紙写真が船越英一郎だったり、バーにある壁の穴を「勇作と力也さんがやった(殴った)」と嘘ついたり、伊吹吾郎が本人役で出てきたりと、俵屋を騙すためのギミックが小ネタ万歳で楽しめた。個人的には、映画『モテキ』(2011年、監督:大根仁)のときに長澤まさみが使った「ドロンします」という台詞があったことに好感を覚えた。

 とはいえ、ただの小ネタばかりのドタバタ喜劇の回ではない。「あるある」な共感と人間の本質に触れた見応えのある1時間だった。

 まず、映画に詳しくない者を見下す俵屋のよう人間を「シネマハラスメント」という造語で称したのは見事。日本代表を応援してないだけで「非国民だ」と罵るサッカーハラスメント、『ワンピース』を読んでいないだけで「人生を損してる」と言うワンピースハラスメント。ハラスメント野郎が現代社会に跋扈しているためか、映画マニアの俵屋が不幸になる様は痛快だった。

 また、ダー子がマリリン・モンローを色仕掛けの参考にしようとする場面も、ギャグのように見えて本質を突いている。頭脳明晰ゆえに色恋すら学習しようとするダー子演じる長澤まさみほどの美女が“ハニートラップは苦手”という設定に合点がいった。映画の知識が豊富なのに、その道のプロになれなかった俵屋と相まって、崇拝や憧れが願いの成就から遠ざけると教えてくれる。漫画家を志していたが、脚本家となった古沢良太の人生哲学が滲み出たのかもしれない。

 大味なコメディでありながら、キャラクターの整合性や小ネタにまで気を回す繊細さを併せ持つ。第4話はハイブローでありながらハイレベルだったと言える。

■『コンフィデンスマンJP』から見る、フジ崩壊のシナリオ

 ショービジネスである限り、切り離せないのが出資者や経営陣の満足度。内容が面白ければ良いと考えるのは、クリエイターとしては立派だがビジネスマンとしては失格。数字を見るのもプロの仕事。今回は視聴率ではなく、制作費にスポットを当ててみたい。

 Twitterの番組公式アカウントでは、「4話はロケがえらいことになってる」とつぶやかれていた。前述の通り、合戦のシーンは大迫力。甲冑をまとった兵士たちが、炎の中で戦闘を繰り広げていた。

 刀・槍・甲冑などの衣装代、地方ロケでの車両・燃料の費用、大勢のエキストラの出演料に弁当代。合戦シーンだけでウン百万が飛んだはずだ。古沢良太が「そこまでやれとは言っていない」と突っ込みリプライを公式アカウントにするほど、肝を冷やす費用が第4話に使われたと推測される。

 民放テレビドラマで制作費が一番高いのは、1話につき4~5,000万円かけられているTBSの日曜劇場と言われているが、各話大規模なロケが行われている『コンフィデンスマンJP』の制作費がそれ以上なのは明らか。本作は韓国版や中国版の制作が決まっており、費用の回収は国外でもできるにせよ、DVDやBlu-rayの売り上げが芳しくなかったり、人気が出ずにシリーズ化に失敗した場合は、大損失となる。その場合、シワ寄せを受けるのは局内の他の番組だ。ドラマ・バラエティ問わず制作費が削減されれば、士気もクオリティも下がる。

「企画力で勝負!」とフジが言ったところで、テレビ東京のような低予算で面白い番組を作るノウハウは皆無。制作会社や芸能プロは良質な企画や人材を、他局に売り込むだろう(すでにその動きは始まっているとウワサされるが……)。視聴率が落ちれば、広告収入は減る。放送事業のブランド力が落ちれば不動産事業やイベント事業も痛手を受ける。

『コンフィデンスマンJP』のような多額の予算が投入されたコンテンツを打ち出の小槌にできるか否かに、フジテレビの命運が懸っているとも言える。

■『コンフィデンスマンJP』は、『コード・ブルー』になれるのか?

 近年のフジテレビのヒットコンテンツと言えば、昨年の7月にも放映された『コード・ブルー』シリーズ。平均視聴率は15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を超え、映画の公開も控えている。横綱相撲を得意としてきたフジテレビだけあって多額の制作費がかけられた番組は今でも面白い。『コンフィデンスマンJP』も4話で視聴率が9.2%と、前回の9.1%から微増。2ケタ視聴率の可能性もシリーズ化の可能性も残されている。

 だが、セカンドシーズンや映画化が実現しても、『コンフィデンスマンJP』は『コード・ブルー』ほどの収益は出せない恐れがある。

 その判断の基準にしたのは、番組公式ホームページのメッセージの投稿数だ。『コード・ブルー』は300ページ超のメッセージが寄せられるのに対し、『コンフィデンスマンJP』 は10ページ前後。30倍近く開きがある。1年前の作品が現在放映中の作品よりメッセージが多いのは当たり前だが、今のペースだと本作は50ページ前後いけば御の字。

 なぜ公式サイトのメッセージに着目したかと言えば、純粋な番組の応援である点だ。SNS上の応援メッセージの発信には、「自分はこの作品のファン」「作品の良さをわかっている」などのフォロワーに対する自己顕示が潜んでいる。対して番組のメッセージは制作者や役者に向けられる。多ければ多いほど、作品の熱狂的なファンが多いことの指標となる。

 山下智久や新垣結衣のファンが多いせいだと言われればそれまでだが、その分『コード・ブルー』はソフトや劇場公開の収益を見込めるとも言える。

「『コンフィデンスマンJP』は熱狂的ファンを増やしシリーズ化できるのか?」「そうなったとき収益を出せるのか?」。そんな能書きをたれながらも、第5話『スーパードクター編』は、純粋な気持ちで楽しみたいと思う。

(文=許婚亭ちん宝)

嵐・二宮和也『ブラックペアン』“闇医者”の可愛げと“バトルシーン”の充実ぶり

 嵐・二宮和也が、いかにもマンガチックな闇医者っぽい天才勤務医を演じている日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)。GW最終日に放送された第3話の視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、好調をキープしつつもじりじりと下げ続けています。

 元フジテレビアナウンサーの加藤綾子が扮する「治験コーディネーター」なる職業の人が、「実際の職業とあまりにもかけ離れている」などとして日本臨床薬理学会から抗議が届いたり、いろいろ騒がしいようですが、今回も振り返ってみましょう。

前回のレビューはこちらから

 

■完全に「ニノのためのドラマ」になりました。

 前回までのレビューでも申し上げております通り、このドラマ版『ブラックペアン』は原作を大きく逸脱しています。ニノ演じる天才外科医・渡海征司郎と医局で双璧をなすはずだった高階講師(小泉孝太郎)は権力にかしずくだけのビビり野郎と化し、その高階による「スナイプ手術」も原作では成功続きで医局を席巻していたはずが、2例やって2例失敗というポンコツぶり。さらに、渡海当人も手術の見返りに平気で同僚から金をむしり取るなど、キャラが原作より露悪化されておりますし、たった2話で原作の半分まで消化してしまった展開にも拙速さを感じていました。

 それもこれも、ジャニーズタレントであるニノを目立たせて、見せ場をたくさん与えるための施策です。いささか強引ともいえる原作改変によって、群像劇の中の1人でしかなかった渡海という医師を主人公に仕立て上げることにしたわけです。

 こうした“ジャニーズ上げ”のための脚本は、これも前回のレビューで指摘しましたが、前クールのキムタク主演『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)でも見られました。主人公であるキムタクを引き立たせるために周囲の人間を必要以上のバカとして描いた結果、物語そのものが破綻してしまった。見るに堪えないドラマがお茶の間に放送されてしまった。

 しかし、そうした“ジャニーズ上げ”が全部ダメだと言いたいわけではありません。『BG』がダメだったのは、“ジャニーズ上げ”をやろうとして失敗したことにより、キムタクすら魅力的でなくなってしまったからです。

 ひるがえって。

 終始“ニノ上げ”の『ブラックペアン』ですが、第3話にして、これは成功しているぞ、と感じました。ニノが、ちゃんと上がってるのです。

 

■“ニノ=闇医者”のギャップが、かわゆい。

 何しろ、クールに振る舞い、ひどい言動を繰り返すニノが、かわいいのです。頭を「よしよし」してあげたくなるのです。手術を成功させた渡海に「えらいぞー!」とか言ってアメとか買ってあげて、「うるせーよ」とか「いらねーよ」とか言われたい。そんで、部屋でこっそりアメちゃん舐めてるニノを物陰から眺めたい。そんな感じ。

 第3話は、ほぼ手術のシーンで占められていました。2人の手術を同時に行うことになった渡海、どうやってもそんなの、成功しそうにありません。

 医療ドラマにおける手術を、この『ブラックペアン』は時代劇の殺陣や、スポーツドラマの試合のように扱います。特に今回は、実に正しく「バトルもの」のドラマになっていたのです。

 渡海は、誰もが勝てないと感じる敵(この場合は病巣)に対し、知恵を尽くした機転と卓越した手技で立ち向かいます。みんな諦めちゃって、どうしようもないと途方にくれているのに、渡海だけが「やれる」と信じて、それをやり遂げる。勝ってみせる。

 このバトルシーンを盛り上げたのが、『ブラックペアン』の実に周到なバトル設定の明示です。

■なぜバトルとして成立したか

 どう考えても一般視聴者に馴染みのない「心臓僧帽弁手術」というバトルフィールドと、そもそも架空の医療機器である「スナイプ」というバトルウェポンについて、私たちはいつの間にか、「何ができて、何ができないか」「何がどうなるとピンチで、どうすれば解決できそうか」という予備知識を与えられています。手際よく、それらのバトル条件が説明されているため、バトル中に起こる出来事が「ピンチか、チャンスか」瞬時に理解できる。緊張感が削がれない。

 そして、一旦提示された条件の中で「これは解決できないだろう」と思わせておいて、ヒーロー渡海がメスを振るうことで大逆転を起こすわけです。

 さらに今回は、渡海はビビり高階にも見せ場を与えました。見栄っ張りで出世欲にまみれた高階でも「スナイプ」だけは使える。自ら目の前の患者を執刀しながら、隣のオペ室の手術の一部を高階に任せることで、ダメダメだった高階の価値を上げることにも成功しているんです。『キャプテン翼』でいえば、翼くんが石崎くんにパスを出してゴールを決めさせているわけです。

 この場面の段取りも、実によくできていました。石崎くん(高階)は、高速ドリブルで相手をゴボウ抜きにしたり、低い弾道のアーリークロスにバイシクルボレーを合わせてゴールに叩きこむことなんて天才的なことできません。でも、然るべきタイミングで足元に転がしてやれば、ゴールに流し込むことはできる。渡海は高階の「できること」と「できないこと」を見極めた上で、高階の今できるベストを引き出し、結果を出しました。これぞヒーロー、これぞキャプテン。

 このようなバトルシーンには、人物の背景や思想は必要ありません。そのバトルを描写するのに必要なだけの「力」や「技」といった実存的な前提条件と、ピンチを覆す逆転の方法だけ練っておけば成立するのです。逆にいえば、人物の背景や心情を徹底的に排除し、本来の力量と、各々が達成できる限界はどこまでなのかという厳密なラインだけ引いてあげることで、よりシーンの純度が上がる。純度が上がると、彼らがなぜ戦うか(なぜ執刀するか)という心の中の根っこの部分が浮き彫りになるんです。

 今回の渡海によるバトルは、掛け値なしで面白かったです。夢中で見ちゃった。先ほどは『キャプテン翼』を例に出しましたが、どちらかといえば『少林サッカー』(2001)に近い感触だったと思います。いやー、面白かった。参った。

 

■でも“イベント回”みたいなものだよね、今回は。

 それが医療現場の実際のところとどう違うとか、ただ日曜の夜に「あー明日から仕事だわー4連休明けとかつらいわー」とか言いながらビール片手にテレビを見ている視聴者には関係ありません。見終わった瞬間に細かいことは忘れるし、なんとなくバトルの爽快感だけ憶えておいて、気が向いたら来週も見るという、それだけのことです。テレビドラマって、本来そういうものだと思う。そういう意味で、よい回だったと思うんです。

 とはいえ、今回は特殊な回だったとも思います。ほぼ全編バトルだけで1時間というのは、お話の後半には持ってこられないはず。原作の改変について、今回はバトルにおける人物配置という要素でうまく作用しましたが、先行きどうなるかはもう少し話数を重ねてからじゃないと判断できないなーと思います。

 純度の高いバトルとしての手術シーンと、ニノ演じる渡海の可愛げ。この2つは間違いなく『ブラックペアン』の長所であると思うので、ドラマ方面のほぼオリジナルである「権力闘争のアレ」とか、原作のキモである「誰かのX線写真のペアンのアレ」についても、なんとかうまくやってほしいと思うところです。はい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

朝ドラ『わろてんか』のトキ役で脚光浴びた“遅咲き女優”徳永えり 連ドラ掛け持ちで真のブレークなるか?

 3月で終了したNHK連続ドラマ小説『わろてんか』で、北村笑店の会計係で、風太(濱田岳)の妻・トキ役を演じて、一躍脚光を浴びた徳永えりが、今クール、2つの連ドラに掛け持ち出演し、奮闘を続けている。

 現在、徳永はNHK総合『デイジー・ラック』(金曜午後10時~)では、主人公・楓(佐々木希)の幼なじみ・えり役で出演。テレビ東京系『ヘッドハンター』(月曜午後10時~)では、サーチ会社「SAGASU」のヘッドハンター兼社長である主人公・黒澤和樹(江口洋介)の片腕で、同社リサーチャーの舘林美憂役を演じている。主演でもヒロインでもないが、いずれもストーリー上、重要な役どころだ。

 徳永はファッション雑誌「ピチレモン」(学研プラス)のモデルとして、芸能界入り。2004年にドラマ『放課後。』(フジテレビ系)で女優デビュー。06年には、『放郷物語 THROWS OUT MY HOMETOWN』で、映画初出演にして主演を果たした。10年公開の映画『春との旅』では、仲代達矢とダブル主演を務め、その演技力が評価されたこともあった。12年前期の朝ドラ『梅ちゃん先生』では、ヒロイン・梅子(堀北真希)の同級生・弥生役で出演したが、ブレークするには至らず。その後、数多くのドラマ、映画、舞台に出演してきたが、脇役続きで、なかなか芽が出ることはなかった苦労人だ。

 しかし、『わろてんか』では、ヒロイン・葵わかなを凌駕する演技力、存在感で注目を集め、4月期には2つの連ドラを掛け持ちするまでに飛躍を遂げた。

「徳永は、5月で三十路を迎え、年齢的には、もう若手とはいえません。ルックス的にも、決して秀でているともいえませんので、ある意味、今が最大のチャンスであり、正念場でもあります。『デイジー・ラック』『ヘッドハンター』共に、いい役をもらっているので、ここで存在感を発揮することができれば、真のブレークを果たせそう。そうなれば、主演とは言いませんが、連ドラのヒロインの座も転がり込んでくるかもしれませんし、NHKとの関わりが深いので、大河ドラマ出演も夢ではないでしょう」(テレビ誌関係者)

 ルックスより、演技力で勝負する徳永だけに、いったんブレークすれば、仕事が途切れることはなさそう。脇役とはいえ、今後の活躍ぶりが注目されるところだ。
(文=田中七男)

朝ドラ『わろてんか』のトキ役で脚光浴びた“遅咲き女優”徳永えり 連ドラ掛け持ちで真のブレークなるか?

 3月で終了したNHK連続ドラマ小説『わろてんか』で、北村笑店の会計係で、風太(濱田岳)の妻・トキ役を演じて、一躍脚光を浴びた徳永えりが、今クール、2つの連ドラに掛け持ち出演し、奮闘を続けている。

 現在、徳永はNHK総合『デイジー・ラック』(金曜午後10時~)では、主人公・楓(佐々木希)の幼なじみ・えり役で出演。テレビ東京系『ヘッドハンター』(月曜午後10時~)では、サーチ会社「SAGASU」のヘッドハンター兼社長である主人公・黒澤和樹(江口洋介)の片腕で、同社リサーチャーの舘林美憂役を演じている。主演でもヒロインでもないが、いずれもストーリー上、重要な役どころだ。

 徳永はファッション雑誌「ピチレモン」(学研プラス)のモデルとして、芸能界入り。2004年にドラマ『放課後。』(フジテレビ系)で女優デビュー。06年には、『放郷物語 THROWS OUT MY HOMETOWN』で、映画初出演にして主演を果たした。10年公開の映画『春との旅』では、仲代達矢とダブル主演を務め、その演技力が評価されたこともあった。12年前期の朝ドラ『梅ちゃん先生』では、ヒロイン・梅子(堀北真希)の同級生・弥生役で出演したが、ブレークするには至らず。その後、数多くのドラマ、映画、舞台に出演してきたが、脇役続きで、なかなか芽が出ることはなかった苦労人だ。

 しかし、『わろてんか』では、ヒロイン・葵わかなを凌駕する演技力、存在感で注目を集め、4月期には2つの連ドラを掛け持ちするまでに飛躍を遂げた。

「徳永は、5月で三十路を迎え、年齢的には、もう若手とはいえません。ルックス的にも、決して秀でているともいえませんので、ある意味、今が最大のチャンスであり、正念場でもあります。『デイジー・ラック』『ヘッドハンター』共に、いい役をもらっているので、ここで存在感を発揮することができれば、真のブレークを果たせそう。そうなれば、主演とは言いませんが、連ドラのヒロインの座も転がり込んでくるかもしれませんし、NHKとの関わりが深いので、大河ドラマ出演も夢ではないでしょう」(テレビ誌関係者)

 ルックスより、演技力で勝負する徳永だけに、いったんブレークすれば、仕事が途切れることはなさそう。脇役とはいえ、今後の活躍ぶりが注目されるところだ。
(文=田中七男)