王子が渋滞してきた『PRINCE OF LEGEND』、ナルシスト・町田啓太が大暴れ! ギャップにやられる女子が続出

『HiGH&LOW』に続く、LDHの新たな“プリンスバトルプロジェクト”『PRINCE OF LEGEND』。21日深夜放送のドラマ(日本テレビ系)第8話では、町田啓太演じる先生王子がナルシストの本領を発揮し、視聴者たちをザワつかせていたようです。

 ということで、今週もあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode8「餓鬼どもに告ぐ 俺の色気(フェロモン)の前に土下座せよ」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。このドラマでは、なぜ14人の王子候補が、その優勝者に贈られる、“3代目伝説の王子”の称号を懸け争うことになったのかを描いてきましたが、王子選手権の存在を知るのは、学園の理事長・実相寺(加藤諒)と秘書の服部(大和孔太)ら、まだほんのわずか。

 そんな中、誰よりも王子選手権に情熱を燃やすのが、先生王子・結城理一(町田啓太/劇団EXILE)です。「赤ちゃん王子」「神童王子」「かけっこ王子」「ミスター王子」と、これまでさまざまな王子の称号を手にしてきた彼は、「丸の内王子」として会社勤めをしていた時代にカフェで偶然にも伝説の王子の存在を知り、「僕のためにある称号としか思えない」と、参加条件をクリアするため学園の教師になりました。

 しかし、ライバルとなりそうなキラキラした王子たちが続々と学園に集結。でも、彼らの目的は伝説の王子の座ではなく、特に目立った生徒ではない、成瀬果音(白石聖)。

 理事長たちが王子選手権の切り札として彼女を使おうとしていることを知った結城先生は、果音に直接話を聞こうと彼女のアパートを訪れ、隣に住む美容師王子・嵯峨沢ハル(清原翔)と顔を合わせることに。

 果音を妹のように可愛がっている様子のハルは、聖ブリリアント学園の卒業生で、王子選手権に敗れた過去がありました。結城先生から卒業生も選手権に参加できると聞き、目を輝かせます。期せずしてライバルをまた1人増やしてしまうのでした。

 さて、果音はというと、夜道を歩いていたところ、怪しい男に襲われそうになりますが、ボディガードとして密かに後をつけていたダンス王子・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と、果音のアパートの近くで痴漢被害が多発していることを知り心配してやってきたヤンキー王子弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)に助けられます。そして両脇から震える果音の手を取り、3人で仲良く手を繋いで帰ることに。

 アパートに着くと、ハルが果音の帰りを待っていました。2人を見るや、「前髪長すぎ」「ネクタイ下すぎ」とダメ出し。さらに、「勝手に手ェ出したりしたら、お前らの頭坊主にすんぞォ!」と、美容師らしい(?)脅し文句をキメるのでした。

 その頃、朱雀家では、父(六角精児)との食事を済ませた腹違いの兄弟、セレブ王子・奏(片寄涼太/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とヤンキー王子・尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)が睨み合い、バチバチと火花を散らしていました。

■ナルシスト・町田啓太が“ぶっ飛んでる”

 今回は、先生王子・結城のメイン回。6話のレビューでも書きましたが、演じる町田くんは今クール、有村架純ちゃん主演の『中学聖日記』(フジテレビ系)にも、主人公の婚約者役(ドラマではすでに別れてしまいましたが……)で出演していて、この『プリレジェ』でも、美人の婚約者がいる設定。偶然なんでしょうが、こちらの町田くんもすんなり結婚することはできなさそうな予感です。

 ただ、キャラクターは全く異なり、「美しいモノを愛し、美しく生きる。美意識高めのナルシスト」とナレーションの銀河万丈さんに紹介されていたように、かなりキャラが濃い役柄。共演者やファンから“まっちー”という愛称で親しまれている町田くんですが、結城先生のときの彼は、“ミッチー”こと及川光博さんを想像していただけると一番わかりやすいかと。

「この顔に生まれ、この顔を見て育ったのだ」とカメラ目線でドヤ顔をキメたり、「美しい彼女と結婚すれば、ナイスハズバンド王子、グッドダディー王子と呼ばれるだろう」と将来を想像してニヤニヤしたり、頭の中で王子たちを想像して「成瀬の周りに王子が渋滞している!」と本気で焦ってみたり……、かなりトチ狂った演技を披露している町田くん。

「結城先生激ヤバのヤバのヤバだった」「勝太郎さんとのギャップスゴいww」「ナルシストになるのが分かる見た目。こういう人が演じるからおもしろくなるんだよ!!」と視聴者は大興奮のようです。中には「こっちは安心して見られる~」という声も。

 あちらのドラマでは吉田羊さんとラブラブしているだけに、その代わりとしてヒロさんが用意した免罪符的なアレなのかもしれませね。

 

■突然の「森のくまさん」 by RAMPAGE from EXILE TRIBE

 8話で視聴者から一番ツッコミが殺到していたのが、果音と天堂、竜の3人が手を繋いで帰る場面。2人に手を引かれ「離してください」と嫌がる果音と、画面の向こうの視聴者に、

天堂「やだ(ハートマーク)」

竜「ダメ(ハートマーク)」

 と、カメラ目線で訴えかけてくる演出は、まさに王道の胸キュンシーン。と思ったのも束の間、天堂が「ねぇ、なんか歌おうよ!」と提案し、何を歌いだすのかと思えば、

天堂「あるーひ」竜「あるーひ」

天堂「もりのなーか」竜「もりのなーか」

天堂「くまさーんに」竜「くまさーんに」

天堂「であーった」竜「であーった」

 と、まさかの童謡「森のくまさん」という謎チョイス。しかも、竜も嫌がることなく乗っかって輪唱しだすという謎展開。

「この流れハチャメチャに意味が分からない」「森のくまさん歌う仲良しライバルってどーゆーこと!!!」「あんなイケボで美声の森のくまさん聞いたことない」「こんなかわいい森のくまさんある????」「表情筋おかしくなりそう」「ボーカル二人起用してめっちゃかわいいシチュエーションで森のくまさん歌わせた河合監督と松田脚本にマジでお歳暮贈りたい」と、混乱しつつもファンは大興奮だったようです。

「森のくまさん」の歌詞からすると、ひょっとしたら、果音を襲おうとした男は何かを拾ってあげただけで、かっこつけたい天堂と竜が早とちりしてやっつけてしまったという可能性も無きにしもあらずですが、「夜道の痴漢」という犯罪行為の“怖さ”を、この輪唱シーンを差し込むことで一瞬にしてとっぱらい、ほのぼのした可愛らしいシーンに変えてしまうLDHさん、まさに「Love,Dream,Happiness」って感じで素敵だなあと思いました。はい。

 

■『プリレジェ』≒「EXILE TRIBE」

 今回は、歴代の伝説の王子が誰なのかも判明。肖像画がバッチリと画面に映しだされたことから、既に名前が挙がっていた通り、初代・現王丸修吾はTAKAHIRO、二代目・龍崎恭也は岩田剛典であることがわかりました。理事長曰く、伝説の王子になった者は、「伝説の王子」の名を世に広めるため、王子活動に従事するんだそうです。

 中の人の世間的イメージやこれまでの活動をみても、TAKAHIROはEXILEファミリーの初代プリンスであり、その後を継ぐのは岩ちゃんといえるでしょう。この『プリレジェ』は、EXILE TRIBEの名を知らしめるために次なるプリンスを育て上げ、広告塔へと仕立てるための壮大なプロジェクト、つまり『プリレジェ』は、EXILE TRIBEそのものなのかもしれません。

“推され”ともいえる主人公的立場の役柄をもらった片寄くんなのか、ドラマや映画で大活躍中の鈴木くん&町田くんの劇団コンビなのか、ファミリーの一番後輩にあたるRAMPAGEの川村くん&吉野くんなのか……、物語と同時に、今後EXILE TRIBEを担っていくメンバーがわかりそうです。

 ドラマは残すところあと2話。今夜放送の9話では、美容師王子のハルが学園に乗り込んでくるとか……。果音との関係にも注目しながら楽しみたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

『今日から俺は!!』初の視聴率2ケタ&「視聴熱」週間1位獲得 人気の秘密はDA PUMPと共通?

 25日、賀来賢人主演ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第7話が放送され、放送開始から初の2ケタ台となる平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。さらに、WEBサイト「ザテレビジョン」の集計による、SNSなどの視聴者動向を元にした“視聴熱”ランキングのウィークリー部門(11月19~25日)において初の1位を獲得し、注目度が高まっている。

「“今日俺”という愛称が浸透しつつある同ドラマは、1980年代の千葉を舞台にした同名のヤンキーギャグ漫画が原作です。初回から平均視聴率9.8%、視聴熱のデイリーランキングで3位と健闘し、回を重ねるごとに注目度はアップしていました。第7話に関しては、原作で1位2位を争うほど人気のエピソードのため、初の視聴率2ケタを予想する声は多かったのですが、期待通りの結果にプラスして、安藤サクラがヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』を抑えての視聴熱週間1位も獲得したため、『これはシリーズ化確定では?』『映画化も希望する』などと、ファンは盛り上がりを見せているようです」(芸能関係者)

 今クール、日本テレビ系列のドラマで最も期待されていたのは、恐らく2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主演・新垣結衣×脚本家・野木亜紀子コンビによる『獣になれない私たち』だっただろう。しかし、同作品の7話終了時点での全話平均視聴率は8.8%。それに対して『今日俺』は9.4%と上回っている。識者の間では、この予想外(?)の健闘ぶりと、今年再ブレークを果たしたDA PUMPとの共通点を指摘する声も上がっている。

「29枚目のシングル『U.S.A.』(SONIC GROOVE)のヒットによって年末のNHK紅白歌合戦の出場を決めるなど、再ブレークを果たしたDA PUMPですが、その背景には、歌詞や振り付けの微妙なセンスと、メンバーのパフォーマンス・スキルの高さが絶妙なバランスでマッチした“ダサカッコ良さ”がありました。『今日俺』に関しても、賀来が演じる主人公・三橋貴志の金髪パーマをはじめ、ビジュアル的にはB級テイストながらも、脚本&演出を務める福田雄一氏に鍛え上げられた実力派揃い、という点が好結果に繋がっているのではないでしょうか」(同)

 原作コミックの単行本は全38巻あり、今月24日発売のコミック誌「サンデーS(スーパー)」(小学館)において特別編の連載がスタートするなど、エピソードには事欠かない『今日俺』。少女コミックの映像化が乱発する業界の流れを変えるようなキラーコンテンツとなるか、注目が集まる。

「神回」の声続出の『僕らは奇跡でできている』、榮倉奈々と視聴者がシンクロし感動の渦に包まれる

 高橋一生主演『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。第7話の視聴率は、7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前回より0.8ポイントアップしました。大きなドラマも終盤に差し掛かり、序盤に蒔いた種が少しずつ咲き始めている印象です。

 今話では、相河の過去が明かされ、視聴者から「神回!」との声が続出。まずはあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■セラピスト相河、再び

 ある日、相河(高橋)の大学に虹一くん(川口和空)が遊びにやってきました。しかし、家に帰ると母・涼子(松本若菜)に塾をサボったことがバレてしまい、大事なスケッチブックを取り上げられてしまいます。翌日、虹一くんはおなかが痛いと言って学校を休みますが、マンションの2階にある自分の部屋から防災用のロープを使って家を抜け出し、再び相河に会いに来ました。

「家にいたくない」という虹一くんを相河はひとまず自宅へ連れて帰り、虹一くんを預かっていることを涼子に伝えてもらおうと、水本先生(榮倉奈々)の歯科クリニックを訪れます。ちょうどそこには、虹一くんを探しにやってきた涼子の姿がありました。

 その後、相河家に涼子と水本先生が虹一くんを迎えに来るのですが、「勉強ができないことがダメだって言ってるわけじゃないの」「いつまでも逃げてるからダメだって言ってるの」と、“ダメな子”扱いされ傷ついた虹一くんは、帰宅を拒否。その日は相河の家にお泊まりすることになりました。

 翌日、相河は虹一くんを森へ連れていきます。リスがかじったクルミを見つけたり、バードコールを使って鳥たちと会話をしたり、得意な絵を描いたり、顔や服に土をつけながら、思いっきり森を満喫した虹一くん。相河家に帰ると、涼子と水本先生が待っていました。

 人と違うところが悪目立ちしてしまうという虹一くんに、母親として“やればできる”ということを教えてあげたいという涼子。でも、教科書を読むと頭が痛くなったり、しきりに瞬きをする虹一くんを知っている相河は、「やれないのかもしれない」と言います。でも、それは「(勉強を)やりたくないからですよ」と、涼子は受け入れようとはしません。

 その瞬間、怒っているような、悔しそうな、悲しそうな……なんともいえない表情をした相河は、自分の小さい頃のことやおじいちゃん(田中泯)に言われたある言葉に救われたことを、言葉を探しながら、ゆっくりと話しました。

 数日後、涼子と水本先生が相河の家にやってきました。病院で目の検査をしたところ、虹一くんは光に対する感受性が強く文字を読むときにストレスがかかってしまうそうです。その夜、「ダメなお母さんでごめんね」と謝る涼子に、虹一くんは、

「朝起こしてくれる」「ご飯を作ってくれる」「もしものときのためにベランダからロープで逃げる練習をしてくれる……」

 と、西野カナの歌詞みたいに“お母さんのすごいところ”を100個を挙げ始めます。「ダメな子」だと言われ傷ついた虹一くんに相河がしてあげたように、今度は虹一くんが「ダメな母親」と自分を責める涼子を「ダメじゃない」と認めてあげるのでした。

 その頃、相河家では家政婦・山田さん(戸田恵子)の計らいで、2人っきりで夕飯を共にする相河と水本先生。本当に虹一くんのすごいところを100個言ったのか疑う水本先生に、「水本先生のすごいところも100個言えます」と、相河は指を折りながら「時間を守ります」「会ったとき『こんにちは』って言ってくれます」とひとつひとつ挙げていきます。水本先生も泣きながら、自分自身を褒めてあげるのでした。

 水本先生が帰った後、家に戻ってきた山田さんに、相河から「僕と水本先生をどうしたいんですか?」と案外鋭い質問が。2人の結結婚式を一人で妄想し始める山田さんに、「僕は山田さんから生まれたんですよね?」と相河がさらに衝撃の質問をくりだすという『僕キセ』始まって以来のシリアスな雰囲気で今話は終了です。

■相河の“ウサギ”だった過去

 子どもの頃、人と同じようにできなくて怒られたり、周りからばかにされてきたという相河。中学生のときに入った理科クラブでの研究で初めて先生に褒められたのが嬉しくて、「すごい」と言われたいから研究を続けました。1話で水本先生は、カメを見下し、自分はすごいと証明したくて走るイソップ童話のウサギだと言った相河ですが(レビューはこちらから)、彼自身もまた、昔はウサギだったワケです。

 でも、“生き物のことだけは絶対に負けたくない”と思ううちに、プレッシャーからか研究も楽しくなくなり、つらいと感じるようになったそうです。そんなときにおじいちゃんに言われたのが、「やりたいならやればいい。やらなきゃって思うならやめればいい」という言葉。ウサギだった相河に、自分にしか見えない世界を楽しむためだけに前に進む、カメとしての生き方を教えてくれました。

「理科ができてもできなくても、僕は居てもいいんだなあって思いました」

「やれないことがたくさんありましたが……、今もありますが、やりたいことがやれてありがたいです」

 と、泣きながら、一生懸命涼子に伝えようとする姿に、視聴者からは「つらかった思いが一気に蘇ってきたんだろうな」「涙腺崩壊した」と、感動の声が。また、「高橋一生素敵だな」「演技上手いね~! 役に入ってる!」と、その演技を称賛する声も。

 確かに、自分の過去を話すときのちょっとだけ震えた声や強張った表情、無理して笑おうとして口元が震えていたり、そういう姿はまるで役と同化しているようで、初回のレビューで、「まるで高橋一生のPVのようなドラマ」と書いてしまったことを後悔したくなるくらいの名演技でした。

 

■否定せず、認めてあげること

 7話の見どころはそれだけではありません。相河が水本先生のすごいところを挙げるシーン。時間を守ったり、あいさつをしたり、相河が言うことは誰でもできることのように思えます。でも、「誰でもできることは、できてもすごくないんですか?」という相河には、水本先生と同じように、ハッとさせられた視聴者が続出。

「『すごいところ』って、『人より優れているところ』ってことじゃないんだな」「神回すぎて号泣」「当たり前のことでもすごいと褒めて感謝してくれる人がいたら強く生きていけるよね、自分もそうありたい」と、大絶賛されていました。

 序盤こそ「感じ悪い」との声が寄せられていた榮倉奈々ちゃん演じる水本先生も、5話でうっかり相河の前で泣いてしまってからは、煙たがっていた相手の家を自ら涼子と一緒に訪れたり、虹一くんのことでダメな母親と思われないか怖かったと涼子が母親としての不安を吐き出したときも、「誰がそう思うんですか?」と相河と言葉を被せたり、だいぶ変化を見せています。

「朝自分で起きます」「忙しくてもメイクをします」「一人で焼肉屋に入ります」と、相河に続けて自分のすごいところを挙げるときも、涙こそ流しているものの、表情は明るく、幸せそうに笑っていました。以前のような、トゲトゲしさはありません。相河の言葉で自信を取り戻しつつある水本先生は、「回を重ねるごとに大切なことに気づかされる」という視聴者たちの姿とシンクロしているように思えました。

「完全」ではない登場人物たちを決して否定することなく、疑問を投げかけることで相手に気づかせるというストーリーが、優しく胸に響いてくるこのドラマ。これまで批判めいたことも書いてきましたが、この7話を観て、改めて、いい作品だなあと感じました。

 さて、ラストに爆弾発言を残した相河ですが、今夜放送の8話では、山田さんとの関係がついに明らかになるそうです。物語もいよいよラストスパート、ますます目が離せなくなりそうです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

『けもなれ』出演の森七菜に「美少女感がすごい」と視聴者騒然! 今後注目の若手女優3人

 11月7日放送の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)第5話で、田中美佐子演じる千春の10代・20代を演じた女優の森七菜。18歳パートではセーラー服に身を包み、ネット上で「美少女感がすごい」「突然登場したけどこの女優さん誰!?」「ヤバい、めちゃくちゃ可愛い!」と大きな注目が集まった。放送終了後に森はインスタグラムを更新し、セーラー服姿のオフショットを投稿。「とっても素敵なシーンに参加させて頂いて嬉しかったです」と感謝を綴っている。

 2016年に出身地の大分でスカウトされたという森は、黒目がちな瞳が印象的な17歳。2017年には映画『心が叫びたがってるんだ。』や、ドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)などに出演してきた。

 2019年には岩井俊二監督の映画『Love Letter』や、玉城ティナ主演『地獄少女』への出演が決定。そこで今回は森のように、最近話題になっている“今後注目の若手女優”たちをご紹介していこう。

 

●南沙良

 モデルで女優の南沙良は、今年7月に公開された『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演。上手く言葉が話せず友人と衝突してしまう難役を、モデルのオーラを消すほどの体当たり演技でこなしてみせた。

 女優としての評価を高めた南は、宮沢りえと共演した「ポッキー」のCM「何本分話そうかな」でも自然体の表情が注目を集めることに。宮沢とは母娘を演じており、転校先で馴染めず気落ちするも母親との会話で笑顔を取り戻す役どころだ。また“全編即興劇”で話題の映画『無限ファンデーション』では堂々の主演を務めている南。16歳という年齢ながら果敢に新境地へと挑む姿に、ファンからは「将来大物女優になりそう」「もっと沙良ちゃんの演技が見たい!」とエールが贈られている。

 

●白石聖

 桂正和の人気漫画を実写ドラマ化する『I”s』(BSスカパー!、スカパー! オンデマンド)で、美少女ヒロイン・葦月伊織役に抜擢された女優の白石聖。制服に身を包み透明感が溢れ出した白石のビジュアルは、12月21日のドラマスタートを前に早くも大好評で、ネット上には「俺の求める伊織ちゃんそのままだ……」「こんな透明感を持った女優さんがいたことに驚き」といった声が溢れ返った。

 白石は1998年生まれの20歳で、ふんわりとした佇まいとは裏腹に特技としてドラムを挙げる意外な一面も。女優として頭角をメキメキと現しはじめ、10月3日からスタートしたドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)ではヒロイン・成瀬果音役を好演。10月26日公開の映画『栞』では、主人公の妹で高校2年生の高野遥役としてメインキャストに名前を連ねた。20歳を迎えてなお女子高校生役が相次ぎ、白石の“美少女感”に癒されるファンが続出している。

『SUITS/スーツ』第7話 いろんな要素を詰め込み過ぎて、話がややこしいわりに内容が薄い……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第7話。「超緊急事態発生!!敵は史上最強の弁護士!!」

(前回までのレビューはこちらから)

■最強の弁護士がショボすぎる!

 今回の案件はホテルグループの合併交渉。

 甲斐正午(織田裕二)のクライアント「桜庭リゾート&ホテル」は、近々4つのホテルで五つ星の評価を得ることが決まっているなど、日本国内においては超優良ホテルとして知られている。

 一方、合併相手である大手ホテルグループ「KJO」は世界規模で展開しており、合併交渉でどちらが主導権を握るかという争い。

「KJO」側の代理人弁護士は「弁護士法人セイント」代表・聖澤敬一郎(竹中直人)。幸村チカ(鈴木保奈美)とも因縁のある最強弁護士だ。

……ということで、「負けを知らない弁護士」である甲斐と、最強の弁護士・聖澤との熱いバトルが繰り広げられるのかと思いきや、これがショボイにもほどがあった。

 超・上から目線での合併案を提示してきた聖澤に対し、甲斐たちは「KJO」の弱味をつかんでマウンティングを取り、逆に「桜庭リゾート」側に有利な条件で交渉を進めることに成功。

 かと思いきや、「KJO」は交換したお互いの資産状況のデータを元に敵対的買収を仕掛けてきた!

 そこで甲斐は、五つ星が決まっていたホテルをライバルグループに売却して資産価値を半分以下にするという対抗策に打って出る。

 結果、アッサリと頭を下げてしまう聖澤。どこが最強弁護士なんだ!?

「超緊急事態発生!!敵は史上最強の弁護士!!」と、ビックリマークを4つも使っていたのに……。竹中直人の無駄遣いにもほどがあるよ。

 

■話がややこしいわりに内容が薄い

 今回は、合併交渉以外にも内容を詰め込み過ぎて、肝心の甲斐 vs 聖澤のバトルをじっくり描く余裕がなくなっていた感が強い。

・「セイント」への蟹江貢(小手伸也)の引き抜き騒動。
・聖澤とチカとの因縁。
・聖澤とパラリーガルの真琴(新木優子)との親子関係。
・鈴木大輔(中島裕翔)の経歴詐称がバレるバレない問題。

 などなど、さまざまなエピソードが同時進行する、小粋なストーリー展開を演出したかったのかもしれないが、話があっちこっちに飛んでややこしいわりに、内容が薄いという悲しい結果に。

 原作であるアメリカ版での聖澤敬一郎にあたるロバート・ゼインは、第2シーズンの終盤から登場し、その後、準レギュラーとなっていく重要なキャラクターなのだが、第2シーズン以降があるかどうかもわからない日本版で、チョロッと単発で出てきただけの聖澤が、いきなりいろんなバックグラウンドを背負わされても荷が重いってものだろう。

「幸村・上杉法律事務所」の名前にもなっている「上杉」の親友という設定も、その上杉が今まで一度も登場していない(どころか話題にも上がっていない)のでは「誰それ?」状態。

 蟹江の引き抜き問題に関しても、蟹江と聖澤の密会が娘・真琴に目撃されたりと、思わせぶりなシーンはありつつも、ギャラを上げたらアッサリ事務所への残留を決めるなど、「なんだったんだアレ、いるか、このエピソード!?」と叫びたくなってしまう。

 中でも、もっとも興味をひかれないのが、大輔の経歴詐称がバレるバレない問題。

 今回に限らず、ちょいちょいストーリーに絡んでくるこの問題だが、そもそも日本で経歴詐称をして弁護士になりすますという設定自体に無理があり過ぎて、「バレるバレないという以前に、なんでそれが成立しているのかが分からないよ!」という状態。

 おかげで「バレそう!」というシーンでもたいした緊張感が生まれていない。この設定、なくてもよかったのでは……。

 そして「一回見た物を完全に記憶できる」という大輔のスゴイ特殊能力の活用されてなさも悲しい。

 上手く活用できない設定だったら、ムリにアメリカ版から引き継がなくてもよかったのではないだろうか。

■フジテレビが必死でゴリ押ししているが……

 2話連続の再放送をしばしば行ったり、『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』に、谷元砂里役の今田美桜を起用した上、山本高広に『SUITS』撮影現場での織田裕二モノマネを披露させたりと、フジテレビ的にかなりゴリ押している本作だが、視聴率は1ケタ台を更新中。

 評価の高いアメリカ版の『SUITS』を原作にし、フジテレビの黄金期の象徴ともいうべき織田裕二&鈴木保奈美をキャスティング。

 ここまで力を入れたドラマで視聴率的にコケるわけにはいかないが、テコ入れしようにも既に撮影は終了してしまっているため、ドラマの内容には手を入れられない……。

 そんな理由から、あの手この手でゴリ押ししてきているんだと想像されるが、やはり肝心のドラマ自体が盛り上がらないとどうにもならないだろう。

 日本版独自要素と思われる柳慎次(國村隼)の存在や、ちょいちょい意味ありげに登場してくる「江森ソフトキャラメル」など、気になる要素はあるので、今後、それらがフィーチャーされてドーンと盛り上がっていってもらいたいところだが……!?
(文とイラスト=北村ヂン)

下請けをバカにするヤツは下請けに泣くはめに!! 変人・軽部が笑ったよ『下町ロケット』第7話

 戦国武将・織田信長は「人生は50年。天界に比べ、人間の一生は夢か幻みたいなもの」という言葉を残して本能寺で散ったそうです。戦国時代と比べ、現代では日本人の平均寿命も大きく伸びました。40代~50代は言ってみれば“オッサン盛り”です。体のいろんなところから、オッサン汁が溢れ出し、実に味わい深い世代なのです。『下町ロケット』(TBS系)の主人公・佃航平率いる中小企業「佃製作所」は、戦国時代同様に誰が敵か味方か分からない経済戦国時代をまさに絶賛サバイバル中です。アクの強いオッサンキャラクターが群雄割拠する『下町ロケット ヤタガラス』第7話を振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

「佃製作所は切れ!」。神田正輝演じる「帝国重工」の“ダーティ重役”的場の顔面クローズアップから第7話は始まりました。次期社長の座を狙う的場は、財前部長(吉川晃司)が企画立案した無人農業ロボットを、自分の手柄にしようとしています。長年、「石原プロモーション」の重役を務めていたせいもあってか、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)のドック刑事もすっかり腹黒い役が似合うようになりました。

 財閥系の大企業「帝国重工」は戦車などの軍需産業にも関わっているので、無人で動く農業トラクターなんて簡単に自社で製造できるだろうと的場は高を括っているのでした。「佃製作所」を製造ラインから外すように命じたその舌で、農業ロボット開発の第一人者である野木教授(森崎博之)が引き続き協力するように、佃社長(阿部寛)に頼めと言い出します。的場の無茶ぶりに、財前部長は苦悶します。神経の弱い人なら、心の病に罹ってしまいそうです。大企業の暗黒面がまざまざと描かれます。

■悪役たちのデフレーション現象

 舞台は変わって、新潟県燕市。実家の農業を継いだ殿村(立川談春)の前にも悪役が立ちはだかります。妻・咲子(工藤夕貴)が実家の様子を覗きに東京から訪ねてきたので、いいところを見せようと張り切っていた殿村ですが、お米の販売所で唖然としてしまいます。消費者に人気だった「とのむらの米」はそれまで販売所の目立つところに置いてあったのに、隅っこに追いやられていました。農林協に勤める吉井(古川雄大)の地味な嫌がらせでした。

 翌朝、殿村家の玄関前には生ゴミがぶちまけられていました。これも、どうやら吉井の仕業のようです。日本の農業の未来を考える財前部長らに比べ、何とスケールの小さな嫌がらせでしょうか。ミュージカル界の貴公子・古川雄大は、小悪党ぶりを楽しげに演じています。

 さらに場所は変わって、時代劇『水戸黄門』(TBS系)に出てきそうな立派な料亭。的場に恨みを持つ「ダイダロス」の重田社長(古舘伊知郎)はダースベイダー化した「ギアゴースト」の伊丹社長(尾上菊之助)らを集めて、ニヤニヤと的場に煮え湯をのませる策略を練っています。ダークサイドに墜ちた彼らは、成功者を地獄に引きずり込むのが愉快で堪りません。

「ヤタガラス編」は、どこもかしこも悪人ばかりです。古舘率いる悪のマシン軍団に加え、天才エンジニア・島津(イモトアヤコ)の後釜となった「ギアゴースト」の開発主任・氷室(高橋努)や的場の太鼓持ち・奥沢(福澤朗)も実に憎々しい表情で、ヒール役は過剰供給状態です。悪役俳優の存在価値が暴落しないか、ちょっと心配になります。

 これだけゲス野郎が多いと、「佃製作所」きっての変人・軽部(徳重聡)がまともに見えてくるではありませんか。「帝国重工」から切り捨てられた佃社長ですが、織田信長のようにここで散るわけにはいきません。目先の利益を求めるのではなく、日本の未来のために農業ロボットを独自開発することを全社員の前で宣言するのでした。「目指すは、まったく別次元のトランスミッションだ!」という佃社長の雄叫びに、トランスミッション開発チームの軽部は「ムフッ」と小さく笑みをこぼします。変人・軽部の表情の変化を追っているだけで、我々視聴者もほっこりするのでした。

■首都圏と地方との視聴率格差が明確に

 佃社長を差し置いて、第7話の主人公となったのは「TEAM NACS」のリーダー・森崎博之演じる野木教授でした。大学時代の親友・佃社長に説得され、「帝国重工」との気乗りしない農業ロボットの開発を続けていた野木教授がついにブチ切れます。演技もビミョーな元日本テレビアナウンサーの福澤朗演じる奥沢が、まさに怒りの琴線にジャストミートしてしまったのです。野木教授と農業ロボットの持つ大きな可能性について語り合っていた佃社長を見つけるなり、「下請けさんはこちらの指示に従えと言っているんですよ」と慇懃無礼な言い回しで、この場を立ち去るように奥沢は命じます。「佃製作所」だけでなく、全国の下請け業者を敵に回す大失言です。大企業の看板という虎の威を借る奥沢に向かって、野木教授は一喝します。

「開発コードはくれてやる。ただし、世界中に公開してやる。下請けが必要ないというなら、下請けぬきで作ってみろ!」

 社内での保身しか考えていない奥沢を一刀両断した野木教授の鮮やかな啖呵に、佃社長に同行していた技術開発部の山崎部長(安田顕)もテレビを観ていた視聴者も溜飲が下がる思いでした。この様子を黙って眺めていた軽部は、白い歯を見せて笑っています。ひねくれ者の軽部と視聴者とのハートがシンクロした瞬間でした。台詞は決して多くない軽部ですが、彼の一喜一憂ぶりから目が離せません。

 さて、第7話の視聴率ですが、12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と先週の13.1%からさらにダウンして、前シリーズも含めてワーストとなってしまいました。東京に本社のあるTBSの営業部や広告代理店は『下町ロケット』新シリーズの数字が伸び悩んでいることを懸念していると思いますが、ロケ地となっている新潟県や北海道では軒並み高視聴率を記録しているそうです。殿村が農業に専念するために退職した第5話は新潟地区で25.7%、森崎演じる野木教授が初登場した第6話は札幌地区で19.4%をマークしています。新しい時代の農業をテーマにした新シリーズを地方の人たちは身近に感じ、都心の人たちはさほど興味を感じないようです。関東地区の数字だけでは読み取れない面白さが新シリーズにはあるようです。

 第7話の終わりに、的場が陣頭指揮を執った大型農業ロボット「アルファ1」と重田社長たちが開発した小型農業ロボット「ダーウィン」がそれぞれ完成。さらに次週以降は佃社長が独自に試作した農業ロボットも加わり、三つ巴のロボットウォーズが勃発します。経済戦国時代を制するのは、いったい誰になるのでしょうか。
(文=長野辰次)

『今日から俺は!!』第6話 ムロツヨシと佐藤二朗のコントが足を引っ張る

 11月18日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第6話は、オープニングからムロツヨシ扮する椋木先生が大フィーチャーされた回。ストーリーは、原作で言うところの「レプリカヤクザ編」である。

■ムロツヨシをメインにしたいがために選ばれた地味なエピソード

 まずは、今回のストーリーをざっと説明する。気の弱い教師・坂本(じろう/シソンヌ)は道でヤクザの剛田(勝矢)に激突。偶然そこに落ちてきた電光看板から自分を救った“命の恩人”坂本に、剛田は感謝した。

 ヤクザの事務所が潰れ、無職になってしまった剛田に、坂本は生徒指導専門の実習生の仕事を紹介。翌日から剛田は生徒指導の教師として軟高にやって来た。強力な用心棒を手に入れ気が大きくなった坂本は突然強気な教師にキャラ変し、三橋貴志(賀来賢人)をはじめとした不良たちに圧力を掛けていく……という内容である。

 まず意外だったのは、原作に数ある秀逸なエピソードの中で、比較的地味な「レプリカヤクザ編」が選ばれたことだ。はっきり言って、特にドラマでやるべき話ではない。ほかにドラマ向けのエピソードは数多いものの、ムロをメインにしたいがために教師を中心に据えた話が選ばれただけのような気がしてならない。話の回数は限られているのに、この1週分が本当にもったいない。

 しかも、原作版「レプリカヤクザ編」のいいところをことごとく改悪しているのが解せない。例えば、屋上から三橋と伊藤真司(伊藤健太郎)が飛び降りた場面。ドラマでは剛田が三橋らを追いかけるだけで終わったが、原作では「世の中の役に立とうと思っていたのに、青少年を死に追いやってしまった」と剛田はショックを受けている。

 これがあるとないとでは、全然違う。ただの荒くれ者なのか、良かれと思ってやってしまっていることなのか、剛田に対する印象がまったく異なるのだ。

 話の着地点も、原作のいいところがバッサリ削除された。三橋のワル知恵でみんなから「剛田先生!」と慕われ、暴力で生徒を屈服させていた剛田は「俺はオマエらの味方だー」と改心。こうして坂本の恐怖政治は終焉し、剛田は生徒に愛される教師を目指して猛勉強を始める。これが原作でのエンディングだった。しかしドラマ版では、教育者を目指すはずの剛田が、ただの悪い輩で終わってしまっている。赤坂哲夫(佐藤二朗)らの無駄なコント部分がなければ、それくらい描写できたはずなのに! 特に今回、原作にはないドラマオリジナルのくだりがことごとく足を引っ張っている。完全に失くせとは言わないが、もう少し自重してもいいのでは……。

 このドラマが批判されるとしたら、その大部分はムロと佐藤のコント部分に原因がある。福田組作品にとってドラマの筋に関係ない2人のユーモラスなくだりはマストかもしれないが、冷める時だってある。

 ムロが出演中のドラマ『大恋愛』(TBS系)では、彼のアドリブが作品のいいスパイスになっている。そう、スパイスでいいのだ。程々だからいい。1話丸々のムロは、正直キツかった。椋木先生は主役を張るようなキャラじゃない。今回はスピンオフ辺りでやるべき話だったと思う。

 前回のレビューでもチラッと触れたが、ならば原作版の重要キャラである中野誠や高崎秀一を登場させてほしい。こういう1週分が本当にもったいないのだ。

■次回「廃ビル編」と太賀への大いなる期待値

 しかし、最後の最後でテンションが上がった。第6話のクライマックスは次週予告にあった。ついに、今井勝俊(太賀)が廃ビルに閉じ込められる原作の伝説エピソードが選ばれたのだ。「廃ビル編」は、ドラマでも愛されキャラとして人気急上昇中の今井の最大の見せ場のひとつ。原作を知らない視聴者の反応が今から楽しみで仕方ない。

 YouTubeで公式の次回予告では、以下のような解説が記されている。

「原作伝説のエピソード解禁!! 三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

「原作ファンの皆様、お待たせしました!ついにあの伝説のエピソードが解禁!!原作を知らない皆様、逆に何も情報いれずに見ても滅茶苦茶おもしろいですよ!!」

「三橋を罠にかけた今井。だが今井は忘れていた…三橋はやられたら100倍にして返す男だということを…。三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

 正直、あの面白さを実写で表現するのは至難の業だと思う。しかし、もし成功したならば脱帽だ。元は背が高かったはずの今井を、決して長身ではない太賀は好演していると思う。しかし、「廃ビル編」の今井はとりわけハードルが高い。逆に言うと、これをうまく演じられたならば、ドラマ版『今日から俺は!!』の英雄になれる。三橋にしてやられた瞬間の今井のあの表情をどこまで演じきれるのか? 純粋に期待しながら、第7話を待ちたいと思う。

(文=寺西ジャジューカ)

『今日から俺は!!』第6話 ムロツヨシと佐藤二朗のコントが足を引っ張る

 11月18日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第6話は、オープニングからムロツヨシ扮する椋木先生が大フィーチャーされた回。ストーリーは、原作で言うところの「レプリカヤクザ編」である。

■ムロツヨシをメインにしたいがために選ばれた地味なエピソード

 まずは、今回のストーリーをざっと説明する。気の弱い教師・坂本(じろう/シソンヌ)は道でヤクザの剛田(勝矢)に激突。偶然そこに落ちてきた電光看板から自分を救った“命の恩人”坂本に、剛田は感謝した。

 ヤクザの事務所が潰れ、無職になってしまった剛田に、坂本は生徒指導専門の実習生の仕事を紹介。翌日から剛田は生徒指導の教師として軟高にやって来た。強力な用心棒を手に入れ気が大きくなった坂本は突然強気な教師にキャラ変し、三橋貴志(賀来賢人)をはじめとした不良たちに圧力を掛けていく……という内容である。

 まず意外だったのは、原作に数ある秀逸なエピソードの中で、比較的地味な「レプリカヤクザ編」が選ばれたことだ。はっきり言って、特にドラマでやるべき話ではない。ほかにドラマ向けのエピソードは数多いものの、ムロをメインにしたいがために教師を中心に据えた話が選ばれただけのような気がしてならない。話の回数は限られているのに、この1週分が本当にもったいない。

 しかも、原作版「レプリカヤクザ編」のいいところをことごとく改悪しているのが解せない。例えば、屋上から三橋と伊藤真司(伊藤健太郎)が飛び降りた場面。ドラマでは剛田が三橋らを追いかけるだけで終わったが、原作では「世の中の役に立とうと思っていたのに、青少年を死に追いやってしまった」と剛田はショックを受けている。

 これがあるとないとでは、全然違う。ただの荒くれ者なのか、良かれと思ってやってしまっていることなのか、剛田に対する印象がまったく異なるのだ。

 話の着地点も、原作のいいところがバッサリ削除された。三橋のワル知恵でみんなから「剛田先生!」と慕われ、暴力で生徒を屈服させていた剛田は「俺はオマエらの味方だー」と改心。こうして坂本の恐怖政治は終焉し、剛田は生徒に愛される教師を目指して猛勉強を始める。これが原作でのエンディングだった。しかしドラマ版では、教育者を目指すはずの剛田が、ただの悪い輩で終わってしまっている。赤坂哲夫(佐藤二朗)らの無駄なコント部分がなければ、それくらい描写できたはずなのに! 特に今回、原作にはないドラマオリジナルのくだりがことごとく足を引っ張っている。完全に失くせとは言わないが、もう少し自重してもいいのでは……。

 このドラマが批判されるとしたら、その大部分はムロと佐藤のコント部分に原因がある。福田組作品にとってドラマの筋に関係ない2人のユーモラスなくだりはマストかもしれないが、冷める時だってある。

 ムロが出演中のドラマ『大恋愛』(TBS系)では、彼のアドリブが作品のいいスパイスになっている。そう、スパイスでいいのだ。程々だからいい。1話丸々のムロは、正直キツかった。椋木先生は主役を張るようなキャラじゃない。今回はスピンオフ辺りでやるべき話だったと思う。

 前回のレビューでもチラッと触れたが、ならば原作版の重要キャラである中野誠や高崎秀一を登場させてほしい。こういう1週分が本当にもったいないのだ。

■次回「廃ビル編」と太賀への大いなる期待値

 しかし、最後の最後でテンションが上がった。第6話のクライマックスは次週予告にあった。ついに、今井勝俊(太賀)が廃ビルに閉じ込められる原作の伝説エピソードが選ばれたのだ。「廃ビル編」は、ドラマでも愛されキャラとして人気急上昇中の今井の最大の見せ場のひとつ。原作を知らない視聴者の反応が今から楽しみで仕方ない。

 YouTubeで公式の次回予告では、以下のような解説が記されている。

「原作伝説のエピソード解禁!! 三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

「原作ファンの皆様、お待たせしました!ついにあの伝説のエピソードが解禁!!原作を知らない皆様、逆に何も情報いれずに見ても滅茶苦茶おもしろいですよ!!」

「三橋を罠にかけた今井。だが今井は忘れていた…三橋はやられたら100倍にして返す男だということを…。三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

 正直、あの面白さを実写で表現するのは至難の業だと思う。しかし、もし成功したならば脱帽だ。元は背が高かったはずの今井を、決して長身ではない太賀は好演していると思う。しかし、「廃ビル編」の今井はとりわけハードルが高い。逆に言うと、これをうまく演じられたならば、ドラマ版『今日から俺は!!』の英雄になれる。三橋にしてやられた瞬間の今井のあの表情をどこまで演じきれるのか? 純粋に期待しながら、第7話を待ちたいと思う。

(文=寺西ジャジューカ)

『下町ロケット』不発だった……TBSに漂うあきらめムード「敗因は脚本家の変更」

「局内では、すでに『2は不発だった』という結論に達してますよ。演出の福澤克雄さんも『また来年だな』と、すでに匙を投げてますからね。やっぱり第2話でテレ朝の『おかしな刑事スペシャル』に負けたのが痛かったようです」(TBS関係者)

 阿部寛主演で、現在放送中のドラマ『下町ロケット』第2期(TBS系)。第6話までの平均視聴率が13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、通常のドラマであれば大成功と言われる数字だが、前作と比較するとやはり物足りない結果となっている。

「前作が平均視聴率18.5%だったことから、当然、目標は20%でした。ところが、このままでは15%も怪しい雰囲気になっています。局内でも『キャスティングに奇をてらいすぎたんじゃないか』とか『ストーリーの展開が早すぎるんじゃないか』とか“戦犯探し”がすでに始まってますよ。今のところ、脚本家が変更になったことが“不発”の原因という風になりそうです」(ドラマスタッフ)

 すでに一部週刊誌でも報じられたように、来年には再び池井戸潤氏の原作でドラマ化が予定されている作品があるという。

「題材はラグビーで、同局でドラマ化もされた『ルーズヴェルト・ゲーム』のような作品になる予定だそうです。演出の福澤さんはラグビー部出身で、U-23日本代表としても活躍しましたし、来年はラグビーのW杯が日本で開催されるので話題性もある。放送は7月クールで、9月からはW杯本戦が始まるので、TBSもそこに向けていろいろな仕掛けを考えているようですから、今回の失敗はあまり気にしてないようですよ」(芸能事務所関係者)

 ヒットメーカーは転んでもただでは起きない!?

高畑充希、満島ひかり、早見あかり――食べる女性はなぜあんなにも美しいのか?

 高畑充希の主演ドラマ『忘却のサチコ』(テレビ東京系)が話題だ。

 出版社に勤務する佐々木幸子(高畑)が、結婚式当日に婚約者・俊吾(早乙女太一)に逃げられるという心の傷を負いながら、様々な食べ物によってそれを乗り越えていくという物語。漫画原作によるコミカルさと、融通が利かない幸子を演じた高畑の演技が見ものだが、なんと言っても一番の魅力は、彼女の食事シーンである。

 ひとつひとつの食材をゆっくりと口に運び、慈しむように味わう。おいしさを表現するモノローグのセリフや、CGを使った演出もいいが、高畑のうっとりとした表情が実に魅力的だ。おそらくは、演技だけでなく、本当においしいと思って食べており、その気持を表現に乗せているのではないかと思う。

 このような演技を見せるためには、いくつかの才能が必要である。

 まず、食べ物を「おいしい」と感じる“感性”だ。これはもしかすると、生まれついての能力、あるいは育ってきた環境によるかもしれない。鮮度の良さや、ちょっとした味付けの違いを感じ分ける舌を持っていないといけない。

 次に、“上品な食べ方”だろう。ただ単に空腹を満たすために、食べ物を口に詰め込むような雑な食べ方では、見ていてあまり気持ちのいいものではない。かと言って、少しずつちょこちょこと食べているのも味気ない。その絶妙な加減を心得ているのだ。演技指導はあるにせよ、食事という日常の行動に、その人の品位のようなものが表れると思う。

 最後に、その根底にある食物に対する“感謝の念”だ。おいしいものをおいしく食べ、自分の命が繋がっていく、その根源的な尊さを感じる気持ち。それは画面を通しても伝わるものだ。

 実は、この「美女と食べ物」系のドラマ、ここ数年で話題作が結構ある。

■後藤まりこ/ドラマ『たべるダケ』(テレビ東京系)

  2013年に放送された、ドラマ『たべるダケ』(テレビ東京系)。これは、とにかく魅力的な食べ方をする謎の女性・シズル(後藤まりこ)に魅了された男・柿野(新井浩文)が、彼女を追って騒動を巻き起こす物語。ロックミュージシャンでもあった後藤の食べっぷりは、まるで音楽をかき鳴らすような迫力と輝きに満ちていた。

 

■武田梨奈/ドラマ『ワカコ酒』シリーズ(テレビ東京系)

 15年から放送され、人気シリーズとなった『ワカコ酒』(テレビ東京系)は、落ち着いたグルメ作品だ。女優の武田梨奈が、主人公・村崎ワカコを演じている。26歳のOLワカコが、会社帰りに、美味い肴を食べながらひとり酒を楽しむというストーリーだ。

 武田の上品で、どこか庶民的な雰囲気が抜群にいい。ゆっくりと美味いつまみを食べ、最後には「ぷしゅー」というセリフと共に、幸せを噛みしめるといった具合だ。

■早見あかり/ドラマ『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)

 同じく15年放送の『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)も、このカテゴリーだろう。とにかくラーメン好きの女子高生・小泉さん(早見あかり)が、タイトル通り、大好きなラーメンを食べ歩くというもの。

 この時の早見あかりの食べっぷりも見事だった。長い髪を後ろに束ね、手首をコキコキと鳴らしてからラーメンを食べる姿。哲学を持ってラーメンに挑んでいる主人公の思いを、見事に表現していた。彼女は、「ももいろクローバー」の一員として、多くの人の前でパフォーマンスをしてきた人だ。そんな経験がこの役に活きていたことは間違いないだろう。

 

 ■満島ひかり/「キリン一番搾り生ビール」CM

 最後に、ドラマではないが、「キリン一番搾り生ビール」のCMキャラクターを務めている満島ひかりも挙げておきたい。若い女性が一人で焼き肉を食べ、ビールをぐいっと飲む。最後の「あぁ、幸せ!」という時の表情も実にいい。彼女もまた、演技だけではなく、本当においしさを感じていることが伝わってくる。

 これらのドラマ・CMには、実は共通点がある。それは、多くの場合、「女性が一人で食事をしている」ということだ。

 女性というのは、友達や仲間と一緒に行動しがちだし、一昔前には、「女性が一人で食事なんかして……」という風潮があったことも事実だ。しかし、今はそんな時代ではない。女性だって男性と同じように一人で食事し、その幸せを味わえばいい。そもそも食べるという行為は、ごく個人的で孤独なものだ。

 作品で描かれた女性はみな、食事と真剣に向き合い、その何たるかを突き詰めていく。それは、「生きるための糧」かもしれないし、「人生を豊かにするためのもの」であるかもしれない。物語の中で、どこか生きづらさを感じている主人公たちは、「ものを食べる」という行為において開放される。そこにカタルシスが生まれるのである。

 それにしても、なぜ、美女が食事をする姿は、これほどまでに私達の心を惹きつけるのだろうか?

 それは、突き詰めていけば、食べるということが“生命の根源となる行為”だからではないだろうか。そもそも、なぜ男性が美しい女性に惹かれるのか、それはより優良な子孫を残すためだ。生まれながらに備わったものだと言っていい(もちろん容姿に限らず内面も含めてであるが)。

 一方、ものを食べるということも、本能的な欲求だ。その2つが合わさって、我々の目の前に提示されるのだ。それはもう、魅惑的なものに映って当然である。「美しい女性がおいしそうにものを食べる」というだけで、命を授けてくれた神への儀式のようにすら思えてくる。

 近年、大食いの女性タレントが人気であることも、その一端の表れではないかと思う。

「食べる姿が美しいのは名女優」ということもいえるだろう。真剣に食べ物と向き合うことによって、彼女たちはまた、自分自身とも向き合っているのである。

 これからも、見ていてお腹が空いてくるようなドラマが作られるとともに、それを見事に表現してくれる女性が現れることを期待したい。

 ただし、こんなに素敵な女性の食べっぷりばかり見ていると、若手の女性タレントが、食べ歩き番組などで「おいしい~」などと小さな口で頬張っている程度では満足できなくなってしまう。その点はご注意を!

(文=プレヤード)