加藤綾子に続き、田中みな実アナも女優業に進出! フリー転向の宇垣美里アナとバトル勃発か!?

 フリーアナウンサーの田中みな実が、2月2日に放送開始する連続ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)で、本格的に女優デビューを果たすことがわかった。

 田中アナはTBSの局アナ時代に何度かドラマ出演したことがあるが、フリー転向後、女優業に挑戦するのは今回が初めて。

 人気フリー女子アナのドラマ出演といえば、元フジテレビのカトパンこと加藤綾子アナが、昨年4月期の『ブラックペアン』(TBS系)で、治験コーディネーター役を演じたのが記憶に新しいところ。

『絶対正義』は、秋吉理香子氏の同名小説が原作。主人公の高規範子(山口紗弥加)は、過去のある出来事から、間違ったこと、法を犯すものを許さない「絶対正義」の持ち主。範子と再会したことにより、高校時代の同級生4人の日常がほころび始め、やがて絶望的な破綻へと突き進んでいく……という心理サスペンスだ。

 その同級生4人の役で、美村里恵、片瀬那奈、桜井ユキと共に田中アナが主要キャストとして出演する。今回は端役ではないため、これは田中アナの本格的な“女優業進出”とみていいだろう。

 現在、進行役として、『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』『有吉ジャポン』(共にTBS系)、『ひるキュン!』(TOKYO MX)などのレギュラー番組をもつ田中アナだが、新たな道で活動の幅を広げていきたい意向とみられる。

 そこで、どうしても気になるのが、同じ“ぶりっこキャラ”で、3月いっぱいでTBSを退社し、芸能事務所オスカープロモーション入りすると報じられている、宇垣美里アナの存在だ。

「田中アナは、自分と同じTBS出身で、キャラがかぶる宇垣アナのことを気にしているといいます。昨年12月にオリコンが発表した『第15回好きな女性アナウンサーランキング』では、宇垣アナが9位、田中アナは10位で、後輩に負けたことで、さらに意識するようになったようです。その宇垣アナがフリーに転向して、マルチな活動をされると、“商売敵”になりますから、安閑とはしてられません。宇垣アナが女優業にも進出するようであれば、2人による壮絶バトルが繰り広げられることになりそうです」(芸能関係者)

 現状、退社に関して、宇垣アナもTBSもコメントも出していないが、報道通り、フリーに転向して、“女優部門”に強いオスカーに所属することになれば、女優としてもプッシュされるのは濃厚。

 とはいえ、ドラマ業界でも、よほど演技力に長けていない限り、“女子アナ女優”は何人も必要ないだろう。そうなると、田中アナと宇垣アナとの熾烈な“枠争い”が展開されるかもしれない。
(文=田中七男)

菅田将暉の“共演者キラー”ぶりに芸能界は戦々恐々! 次は永野芽郁が狙われる!?

 ドラマ終了後、ホットなニュースが飛び込んでくるのだろうか。

 1月13日放送の菅田将暉主演のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)第2話の平均視聴率が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、初回10.2%から上昇した。

 菅田はゴールデン・プライム帯の民放連ドラ初単独主演。自殺した女子生徒の死の真相を暴くため、生徒29人を人質にとる異色の教師役を演じている。菅田に監禁される生徒役のヒロインは永野芽郁。2017年公開の映画『帝一の國』では恋人役を演じているとあって、息もピッタリな様子だ。

「現在、母親と2人暮らしをしているという永野は、男性との浮いた話がひとつもなく、ファンからは“処女説”もささやかれる清純派。そんな彼女を、とある芸人が狙っているとのウワサが持ち上がったことで、警戒した所属事務所はマネジャーを増員して彼女をガードしていると聞きます」(テレビ関係者)

 心配なのは芸人だけではない。菅田といえば、名うての“共演者キラー”として知られ、流した浮名は枚挙に暇がないほど。

「昨年2月にお泊まりデートがスクープされた菜々緒とは、9月頃に破局しているようです。他にも本田翼、小松菜奈、門脇麦、二階堂ふみなど、共演した女優とは、ことごとく熱愛に発展している。永野とは映画で共演していますが、菅田はある程度のレベルに達した女優でないと手を出さないのが特徴。その後、永野はNHK朝ドラ『半分、青い。』の主演で知名度は全国区となりましたから、菅田の毒牙にかからなないかと、ファンも心配しているようです」(芸能記者)

 永野の所属事務所は、さらにガードを固めたほうがよさそうだ。

『3年A組』は菅田将暉による“現代の金八先生”なのか?

 1月13日に放送された『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の第2話。

 3年A組の担任教師・柊一颯(菅田将暉)が生徒たちを人質に取って立てこもってから一夜明け、警察は柊の身辺調査を始める。その中で、かつて交際していた元高校教師・相良文香(土村芳)に暴力を振るっていたという証言が、文香の父・孝彦(矢島健一)から引き出された。

 正直、この証言は信用できない。柊は、文香と居酒屋らしき場所でデートしたときの動画を頻繁に見ている。この中で彼女は「私たち教師って、生徒に何をしてあげられるんだろう? 結局は、ぶつかり合うしかないんだろうね。教師と教師としてじゃなく、人と人っていうか。体と体を使って言葉を交わすっていうか」と、ビールを飲みながら悩みを吐露している。どうしても、柊にDVを受けている者の姿には見えないのだ。

 毎回、1人の生徒にフォーカスし、今までの過ちをあぶり出すのがこのドラマのフォーマット。第2話は宇佐美香帆(川栄李奈)だった。

 爆弾等を用いた柊の手法は過激だが、その目的はピュアに道徳指導だ。香帆に向けた“説教”の内容は「お前に足りなかったのは想像力だ。お前には痛みを想像できなかった」。あまりにもな正論である。なんのひねりもない。ありきたりと言ってもいい。異常なのは状況だけである。

 初回の段階では「柊はサイコパス?」という予測も立てられたが、今回ではっきりと違うことがわかった。「3年A組」というタイトルからもわかるように、このドラマは熱血教師の物語である。文香の言う通りに、体と体を使って言葉を交わすのが柊のやり方。でも、坂本金八のように黒板に人の字を書いて人間を説いたり、腐ったみかんの方程式に異を唱えているだけじゃ、現代の生徒には響かない。過激な手法をとるのは、そのせいだ。死ぬことも逮捕されることも厭わず、今の時代に即した熱血授業を柊は行っている。

 だから、第1話で柊に刺殺された(ことになっている)生徒・中尾蓮(三船海斗)も、実は生きているはずだ。“生きるための授業”を行うのが柊なのだから。何より、柊は警察に30人分のおにぎりを持ってくるよう要求している。自殺した景山澪奈(上白石萌歌)の分を引くと、A組の人数は29人。柊を足して30人だ。中尾の分もしっかり勘定に入っている。

■なぜ、柊は澪奈の自殺を止めなかった?

 香帆が行ったいじめは、現代的なものだった。

 澪奈を自慢できる“ブランド”として見る気持ちが、香帆の中には確かにあった。しかし、それだけじゃない。純粋に友達としても大好きだった。なのに「やっぱり、全国レベルって偉大だわ~」と悪気なく余計なことを言ってしまい、澪奈から距離を取られるようになる。

 こうして、香帆による愛憎の復讐劇が始まる。スクールカーストやマウンティングを存分に駆使し、SNSも最大限に活用。香帆は男になりすまし、澪奈に行った嫌がらせをSNSでイチイチ報告。決め手は、捏造動画のアップだ。こうして、澪奈のドーピング疑惑は拡散した。

 筆者の学生時代にSNSがなくて、本当に良かったと思う。もし学校で嫌なことがあったら、SNS追撃のせいで心の休まる瞬間はないだろう。家に帰ったとしても、気が抜けない。地獄が延々続くような気持ちになるのではないか?

 香帆のいじめは、現代の一側面を切り取っている。でも、ドラマでは、極端にそっちに寄りすぎないでほしいのだ。現代の若者をステレオタイプで捉え、想像力に欠けた欠陥のある人間として描きすぎないでほしいのだ。そこは冷静になり、公平で深みのある描写を望みたい。

 最後に一つだけ、どうしても解せないことがある。澪奈からいじめの悩みや自殺願望を聞いていた柊は、どうして彼女を止めることができなかったのか? 止められないにしても、自殺願望を沈静化させようとした痕跡さえない。香帆に「今まで何もしてくれなかったくせに!」と責められていたが、そう言いたくなる生徒の気持ちもわかるのだ。

 なぜ、彼は唐突に金八ばりの熱血教師になったのか。3年A組のクラス以上に、柊の中に潜む闇が気になる第2話だった。

(文=寺西ジャジューカ)

ディーン・フジオカ主演のSPドラマ、予想通りの“大爆死”に見る「フジテレビの八方塞がり」

 1月6日に放送されたディーン・フジオカ主演のスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)の視聴率が7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが判明。朝ドラで一躍時の人となったディーンだが、あっという間に崖っぷちの状態に晒されている。

『レ・ミゼラブル』は、文豪ヴィクトル・ユーゴーが発表した名作を、平成30年間の日本を舞台に置き換えた作品。フジテレビ開局60周年記念の同作は、ディーンおよび井浦新がW主演を務めたほか、山本美月、吉沢亮、村上虹郎、清原果耶など、若手注目俳優が集い、長谷川京子、富田靖子、寺脇康文、かたせ梨乃、香里奈、奥田瑛二など、豪華布陣が脇を固めたが、視聴率は2ケタに遠く及ばなかった。

 ディーンと言えば、2015年の波瑠主演の朝ドラ『あさが来た』の“五代さまブーム”で一気にブレーク。ドラマや映画の主演に加え、音楽活動も行うなど、このままスター街道を突っ走るものかと思われたが、すっかり勢いは失われている。芸能誌の記者が語る。

「いまだに謎めいた存在のディーンですが、これまで主演作は1つもヒットしていません。17年放送の武井咲とのW主演作『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)は、第2話で視聴率が5%台にまで落ち、全話平均の視聴率は6.1%と惨敗。主演映画の『海を駆ける』(18)も話題にはなりませんでしたし、同時期に放送された『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(フジテレビ系)も、初回から5.1%という大爆死でした。ブレーク当初は、複数の言語を操り、俳優、歌手、モデルなどなんでもこなすスーパースターという触れ込みでしたが、『今からあなたを~』ではセリフが棒読みだとネットで酷評され、『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)では歌唱力も微妙だということが判明。しかも不幸なことに、経歴詐称で大騒ぎになったショーンKとも混同されました」(芸能誌記者)

 ただ、『レ・ミゼラブル』に関しては、ディーンのせいではないという意見もある。テレビ情報誌のライターは語る。

「『レ・ミゼラブル』に関しては、ただただ放送時間と放送日が悪かったとしか言いようがありません。同作が放送されたのは1月6日の21時からでしたが、当日は多くの人にとって正月休みの最終日で、翌日は初出勤や初登校日。その前夜に21時スタートの3時間ドラマは明らかにヘビーです。ともに数字が良い『イッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)を見終わった視聴者を取り込もうという計算もあったのでしょう。ディーンの起用については、『モンテ・クリスト伯』で爆死したわけですから、フジも大きな期待はしていなかったでしょう。もはやディーンのせいというよりも、記念ドラマにディーンを起用せざるを得ないフジの弱さばかりが際立ったという印象です」(テレビ情報誌ライター)

 元日のゴールデンタイムに2%台という数字を叩き出すなど、今年も散々なスタートを切ったフジ。「平成」の間での立て直しは、もはや絶望的な状況のようだ。

福山雅治に俳優生命の危機! 4月期TBS日曜劇場主演も「これがコケたら……」

 福山雅治が4月期にTBS日曜劇場枠で放送される連続ドラマ『集団左遷!!』(仮)で主演する。福山が同枠で主演を務めるのは初めてで、連ドラ主演も2016年4月期『ラヴソング』(フジテレビ系)以来、3年ぶりとなる。

 かつて福山は、歌手としてのみならず、俳優としても、連ドラ『ガリレオ』シリーズ(同)、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『そして父になる』などをヒットさせて、我が世の春を謳歌した。

 しかし、15年9月に吹石一恵と結婚したあたりから、人気下落が止まらなくなった。結婚後初の連ドラ主演となった『ラヴソング』は、ヒロインに福山と同じ事務所(アミューズ)で、ほとんど無名の新人シンガーソングライター藤原さくらがバーター起用されたこともあって、世の不評を買うことに。ドラマがスタートしてみたら、視聴率は散々で、全話平均8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大爆死に終わった。まさかの事態に所属事務所と福山は激怒したといわれている。

 巻き返しを期した福山は、その後、『SCOOP!』(16)、『三度目の殺人』(17)、『マンハント』(18)と3作の映画に主演したが、いずれも大ヒットにはつながらず。『三度目の殺人』は興行収入14億6,000万円とまずまずで、作品自体は、「第41回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞を受賞するなど評価された。だが、是枝裕和監督が最優秀監督賞、最優秀脚本賞を、共演陣では役所広司が最優秀助演男優賞を、広瀬すずが最優秀助演女優賞を受賞したが、福山は“無冠”に終わり、赤っ恥をかく格好となってしまった。

 俳優として大いに評価を下げ、“断崖絶壁”に立たされたともいえる福山は、ついにフジと決別し、TBSの看板ドラマ枠に初チャレンジする。

『集団左遷!!』は、江波戸哲夫氏の同名小説『集団左遷!!』『新装版 銀行支店長』(講談社文庫)が原作で、『ROOKIES』『南極大陸』『クロコーチ』『仰げば尊し』(いずれもTBS系)、『デスノート』『トドメの接吻』(いずれも日本テレビ系)などを手掛けたいずみ吉紘氏が脚本を担当。

 福山は銀行員・片岡洋役で、50歳を目前にして、廃店が決まっている蒲田支店の支店長への昇任人事を命じられる。片岡は理不尽なことだとわかっていても、のみ込んで我慢して、「会社で生き残るためだ」と考えている、典型的な“ザ・サラリーマン”。だが、部下や仲間のがんばりにほだされてしまう、情に厚い男という役柄。

 廃店が決まっているため、上層部から「がんばらなくていい。廃店の際には本部に戻し、優遇します」といわれているが、部下たちのがんばりを目の当たりにし、「このままでいいのか?」と思い悩んでいく……というストーリーだという。

 福山がタッグを組むのは、異動先の副支店長・真山徹役の香川照之で、『龍馬伝』以来、9年ぶりの共演となる。

「福山はドラマの設定でも、50手前ですが、実年齢も2月で50歳になります。もはや、ただのおじさんです。結婚して、子どももできましたから、もう純粋に演技力で勝負するしかありません。しかも、今回は自身初の銀行員役で、ビジネスドラマですから、シビアな目で見られるはずです。特にTBS日曜劇場枠の固定ファンは、硬派の作品を好むドラマ通が多いので、視聴者を満足させるのは容易ではないでしょう。『ラヴソング』が大惨敗を喫している以上、『集団左遷!!』は絶対ヒットさせなければなりません。この作品がヒットするかどうかで、今後の福山の俳優としてのポジションが決まるといっても過言ではないでしょう」(芸能関係者)

 果たして、福山は首尾よく『集団左遷!!』を高視聴率に導いて、かつての輝きを取り戻すことができるだろうか?
(文=田中七男)

現代人が求める理想のカウンセラーがここにいた!! 杉咲花に叱られたい『ハケン占い師アタル』第1話

「わかりました、あなたを鑑(み)ます!」

 主人公のそんな決め台詞によって、職場によくいる典型的なキャラクターたちの運勢が鑑定される杉咲花主演ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。脚本は『女王の教室』『家政婦のミタ』(ともに日本テレビ系)などの大ヒット作を放つ一方、酷評されまくった朝ドラ『純と愛』(NHK総合)でも知られる遊川和彦です。木村拓哉主演映画『無限の住人』(17)で演技力が高く評価された杉咲花と、当たり外れが激しい遊川和彦との初タッグ作は一体どちらに振り切れるのでしょうか。第1話を振り返ってみたいと思います。

 舞台となるのは都内にあるイベント会社。入社3年目となる神田(志田未来)はマジメな性格ですが、いつも職場の空気を気にしてばかりいます。体育会系で口うるさい上野(小澤征悦)、残業は一切しないクールな田端(野波麻帆)、ヤル気を感じさせない品川(志尊潤)、コネ入社の目黒(間宮祥太朗)、部長から頼まれた仕事は断れない大崎課長(板谷由夏)といった個性の強い同僚たちに挟まれ、自分の意見を言うことができません。そんな職場に、新しく派遣社員の的場アタル(杉咲花)が加わることになりました。

 アタルは不思議な女の子です。神田が出社途中の電車内で見かけたときは、黒いニット帽を被り、丸いサングラスで顔を隠し、ミステリアスな雰囲気を漂わせていました。ところが職場に着いたアタルは、ニット帽とサングラスをさっと取り、ニコニコ笑顔を浮かべています。「派遣登録して初めての職場です。体力には自信あります。アタルと呼んでください♪」とすごくフレンドリーに自己紹介するアタルでした。初コピー、初社員証、初会議……とうれしそうにアタルは記念写真を撮りまくります。写真を撮っている理由は、のちのち明かされるのでしょうか。なかなかキャラクターが読めない存在です。

 

■驚異的な人間観察能力!!

 その晩はアタルの歓迎会が居酒屋で開かれることになりました。神田は同棲している司法浪人中の彼との間にどうも子どもができたようで、早く帰りたかったのですが、上野から強引に誘われてしまいます。アルコールは控えたい神田ですが、やたらと声がデカい上野が「とりビー、とりあえず生ビール!」と人数分の生ビールを頼んでしまい、やっぱり神田は断ることができません。きっと、彼からも「生でやりたい」と頼まれ、断れなかったのでしょう。生という言葉が、生々しく感じられる神田でした。

 一方、歓迎会を開いてもらったことに大喜びしていたアタルですが、神田の些細な表情の変化を見逃しません。メニューをもらいに行くふりをしたアタルは、人数分の生ジョッキを抱えて戻り、こっそりと神田の分はノンアルコールに換えてみせます。どうやらアタルは抜群の人間観察能力の持ち主のようです。

 ベビー用品を扱う企業の創立記念イベントが開かれます。イベントに参加してくれる50組のお母さんと赤ちゃんを集めるだけで大変でしたが、神田はイベントに参加してくれた母子に渡す記念品にそれぞれ違ったメッセージカードを用意したために前日は徹夜をしてしまいます。イベント会場には遅刻。しかも、イベントの最後にクライアントが50組の母子と一緒にフォトセッションするタイミングで、寝不足から足をもつれさせて巨大アンプを倒してしまいました。その音にびっくりした赤ちゃんたちがいっせいに大泣きしたために、イベントは大混乱のまま終わってしまうのでした。

 神田の人生は真っ暗闇。大事な仕事でポカして、クライアントを怒らせ、さらに同棲中の彼に妊娠している事実を告げると、遠回しに子どもを育てるのは無理だと断られます。職場にも学生時代にも親しい友人のいない神田は、誰にも相談することができません。堕胎手術を受けるつもりで産婦人科を訪ねた神田ですが、待合室でスマホを眺めていると昔のテレビ番組に子どもの頃のアタルが「どんな悩みもズバリ解決する 天才占い少女」として出演していたことに気づくのでした。アタルは周囲の人間の霊やら過去が何でも見えてしまうため、その能力をセーブするためにサングラスを愛用しているのでした。『X-MEN』シリーズの目から破壊光線を放つサイクロップスみたいなものですね。アタルのことが気になった神田は、産婦人科をキャンセルして、職場へと向かいます。

■パワーストーンに頼っていては幸せになれない?

 パワーストーンやラッキーカラーにすがる神田のあまりのグダグダさに、辟易しかかった視聴者も多いと思います。志田未来は細かい演技がうまいゆえ、余計にイライラ感が募ります。しかし、クライマックスの盛り上げ方は、さすがベテラン脚本家・遊川和彦。「私、(占いは)もうしません」と断るアタルに対して、神田は懸命に自分を鑑定してほしいと頼み込みます。それまではかわいい後輩ぶっていたアタルですが、「言っとくけど、占い料10万円だよ。あんたの給料で払えないでしょ」と態度が豹変します。何とか特別料金で頼み込んだ神田ですが、できる質問は3つだけ。「わかりました、あなたを鑑ます!」とサングラスを外したアタルの占いが始まります。

 神田の質問は「なんで私は友達ができないんでしょうか」「この仕事は向いているでしょうか」「私はどうして自分で決めることができないのでしょうか」という平凡なものでした。アタルの占いによって、神田は少女時代のトラウマと向き合うことになります。小学生の頃から神田は周囲の顔色を気にする性格でした。ある日、クラスメイトから「神田さんって、臭いよね」と言われ、それ以来ずっと自分の体臭が気になり、周囲と距離を置くようになったのです。やたらと香水を手首に振るのも、そのためでした。

 アタルの鑑定結果はこうです。クラスメイトが「臭い」といったのは、神田の体臭ではなく、神田の笑顔が嘘くさいと指摘していたのです。そのことに気づかず、神田は嘘くさい笑顔をいつも浮かべながら、香水を振りまいていたのです。すべては逆効果だったことを知らされ、茫然自失となる神田でした。

 アタルの鑑定は続きます。2つめの質問は「仕事が向いているか向いていないかは、自分で決めること」と一刀両断。ごもっとも。最後の質問「どうして自分で決めることができないのか」という問いに対して、「要するに愛がないんだよ」と冷たくアタルは言い放つのでした。司法浪人中の彼氏に尽くし、職場ではイベント前に徹夜するほど頑張っている神田に“愛”がないとはどういうことでしょうか?

 アタルはきっぱりと断言します。「いちばん大切な愛が欠けている」と。つまりは周囲を気にするあまり、自分のことを愛することができずにいるというのです。パワーストーンやラッキーカラーに頼っていては、せっかく仕事に成功しても、それでは自分が努力したからだと実感できません。自分のこれまでの人生を否定されたように落ち込んでいた神田ですが、最後にアタルは「誰にでも必ずあるんだよ。自分にしかできないことが」とさらりと語り掛けるのでした。

 

■『女王の教室』『家政婦のミタ』に続くミステリアスさ

 アタルの鑑定を終えた神田が職場に戻ると、いつも調子のいい代々木部長(及川光博)がクライアントから電話が掛かってきたことを伝えます。恐る恐る神田が電話に出ると、イベントに参加したお母さんたちが記念品の中に入っていたメッセージカードを喜んでいるという感謝の言葉でした。SNS上にもメッセージカードに好意を示す言葉が溢れていました。いつも一緒にいる職場の同僚や同棲相手には評価されにくかった神田の丁寧な仕事ぶりは、赤ちゃんの世話に追われるお母さんたちにしっかりと認められたのでした。

 子どもを堕して、実家に帰るつもりでいた神田ですが、ここで初めて自己主張します。子どもを産んで、仕事も続けたいですと。個性が強くて、バラバラだった職場ですが、妊娠している神田をみんなでサポートしようと一致団結することに。派遣社員・アタルの最初の鑑定によって、神田は明るい未来を選ぶことに成功します。おまけに友達がいなかった神田は、アタルという初めての友達もできました。香水もパワーストーンも、もう必要ありません。アタルも友達ができて、うれしそう。でも、「占いのこと人に言ったら、ぶっ殺すから!」とダークな一面も覗かせて、第1話は終了です。

 杉咲花は連続ドラマに初主演した『花のち晴れ』(TBS系)では視聴率が全話1ケタ台と期待外れに終わりましたが、2度目の主演作『ハケン占い師』は初回12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切ることに成功しました。志田未来演じる神田の周囲を気にするキャラ設定が『女王の教室』を彷彿させるなど、遊川脚本には遊び心が施されています。遊川自身も第1話拡大版の演出まで手掛けるなど、かなり気合いが入っていたようです。

 やたら元気はいいけど職場で空回りし続ける残念な目黒、NOと言えない中間管理職・大崎課長らの運勢を、今後アタルは鑑定することになりそうです。様々な悩みを抱えている現代人ですが、大きな悩みほど家族や恋人には打ち明けにくいもの。派遣社員のアタルのように、ちょっと距離感のある相手のほうが気兼ねせずに何でも話せるのかもしれません。アタルは占い師というよりは、心理カウンセラーのような存在です。杉咲花演じるアタルに、ガツンと厳しい言葉を放ってほしいという視聴者がますます増えていくのではないでしょうか。哀しい過去を抱えていそうなアタルのミステリアスさも気になるところです。視聴率&ドラマ展開ともに“大アタリ”しそうな予感です
(文=長野辰次)

『刑事ゼロ』視聴率急落! 沢村一樹、絶妙な演じ分けも“記憶喪失の設定”を活かしきれず……

 沢村一樹が主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から4.2ポイントの大幅ダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、ビル屋上からの落下事故がもとで刑事生活20年分の記憶を失ってしまった京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)。今回は、7年前に自身が逮捕した建築士の芹野泰夫(中村靖日)が仮釈放され、再審請求の準備をしていると知り、新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)とともに再調査に乗り出します。

 7年前の事件とは、芹野がリフォームの相談に訪れた直後、ファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもの。ドアや窓はすべて施錠され、勝手口のドアだけはノブのボタンをプッシュしながら外に出ればカギがかかるタイプのものではあったけれど、そのすぐ近くの別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)が当時、犯人を目撃していないと捜査時に証言したため、いわゆる密室状態だったのです。

 しかし、それならばなぜ芹野が逮捕されることになったのか。さらに、時矢の元妻で、芹野の弁護人を務めた奥畑記子(財前直見)によれば、芹野は7年前は控訴を拒んだということで、裏に何か隠された事実があるのではないかと時矢は推測します。

 そして円城のもとを訪れたところ、実は事件当時、勝手口から出てくる芹野を目撃したものの、口外したら殺すと脅されたために捜査の段階では偽証したことが判明。ところがそれを見抜いた時矢によって出廷直前に説得されたため、公判では証言を撤回し、芹野が逮捕に至ったということが発覚します。

 ではなぜ、芹野は7年前に控訴しなかったのか。時矢はまず、円城の身元を調査し直します。その結果、出版社が倒産寸前であったことや、7年前に夫・公昭が失踪し、その死が認められて保険金1億円がもうすぐおりるタイミングであることなどが発覚。また、逢沢が脱税して別荘に隠していた1億円が何者かに盗まれたことも判明します。

 そんな折、仮釈放されたばかりの芹野が失踪。時矢は智佳を引き連れて円城の別荘へ向かいます。するとそこには、壁の中に隠した公昭の遺体を掘りだそうとする芹野と、それを見守る円城の姿があるのです。

 実は2人は共犯者で、早急に経営資金が必要になった円城が芹野を焚きつけ、公昭殺しを命令。睡眠薬で眠らせた公昭を首つり自殺に見せかけようとしたものの途中で目覚めてしまい、円城が慌てて撲殺してしまったのです。

 その後、逢沢の別荘から1億円を盗み出してくるよう円城に命じられた芹野は、犯行が見つかったために逢沢を階段から突き落としてしまい、とっさに密室工作をしたのでした。

 ところが出廷直前、時矢から偽証することを止められた円城は、公昭殺しもいずれ見抜かれてしまうのではないか、そうなれば自身も逮捕され、2件の殺人に絡んだ芹野は死刑が確定してしまうのではないかと恐れ、ギリギリになって証言を覆したのです。そして円城の意図を組み、芹野は控訴しなかったというわけだったのです。7年前の事件を、“アフター・時矢”が無事に決着させたところで今回は終了となりました。

 今回のように、ただ1つの逃走ルートに第3者がいたという密室事件の場合、その人物が共犯者かあるいは弱みを握られていたであろうことは容易に想像がつきます。それをどうにか奥行きのあるミステリーに仕立てようとしたのでしょうけれど、円城と芹野の関係性や事件時の状況をこねくり回した結果、糸がもつれあいすぎてワケがわからない状態となってしまった印象を受けました。

 そもそも早急に1億円を欲していた円城が、自殺に見せかけて夫を殺そうとするのが理解できません。確実に疑われますし、睡眠薬なんか飲ませている時点で計画がずさんすぎます。また、芹野のことを本当に愛していたのか、あるいは夫殺しのために利用していただけなのか、イマイチはっきりしませんでした。

 そのため、芹野が死刑になることを回避しようと、ギリギリで証言を撤回したというくだりがどうにも腑に落ちませんでした。そんな彼女の意図を察して芹野が控訴をしなかったという心理も、2人の結びつきの強さが見えないだけに説得性に欠けました。また、公昭の遺体をなぜ掘り起こそうとしたのかも意味不明でした。

 記憶を失ったことで刑事としてまっさらな状態になった時矢が、事件発生当時の捜査メモをバトンリレーのようにして過去の謎を追う。しかも、それが冤罪だったかもしれないというキャッチーな設定だったのですが、それを活かしきれていなかったのが残念であり、もったいなく感じました。

 ただ、記憶を失う前のスマートさと、現在のうだつのあがらない時矢を絶妙に演じ分けている沢村の演技力の高さには脱帽でした。あまりに違いすぎるので、記憶を失ったことを同僚たちが怪しまないのが不思議なくらいです。というより、記憶を失うと性格まで変わるものなんですかね? 

 前回のレビューでも触れましたが、時矢の言動はまるで子どものようであり、それを注意する智佳のツッコミは我が子を叱る母親のようでもあります。夫婦ならぬ親子漫才のようなコミカルな関係性は魅力的なので、これに事件解決の面白みがプラスされれば視聴率は取り戻せるのではないでしょうか。次回は“逆回転誘拐”という、なんだかトリッキーな事件を追うとのことで楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『刑事ゼロ』視聴率急落! 沢村一樹、絶妙な演じ分けも“記憶喪失の設定”を活かしきれず……

 沢村一樹が主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から4.2ポイントの大幅ダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、ビル屋上からの落下事故がもとで刑事生活20年分の記憶を失ってしまった京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)。今回は、7年前に自身が逮捕した建築士の芹野泰夫(中村靖日)が仮釈放され、再審請求の準備をしていると知り、新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)とともに再調査に乗り出します。

 7年前の事件とは、芹野がリフォームの相談に訪れた直後、ファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもの。ドアや窓はすべて施錠され、勝手口のドアだけはノブのボタンをプッシュしながら外に出ればカギがかかるタイプのものではあったけれど、そのすぐ近くの別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)が当時、犯人を目撃していないと捜査時に証言したため、いわゆる密室状態だったのです。

 しかし、それならばなぜ芹野が逮捕されることになったのか。さらに、時矢の元妻で、芹野の弁護人を務めた奥畑記子(財前直見)によれば、芹野は7年前は控訴を拒んだということで、裏に何か隠された事実があるのではないかと時矢は推測します。

 そして円城のもとを訪れたところ、実は事件当時、勝手口から出てくる芹野を目撃したものの、口外したら殺すと脅されたために捜査の段階では偽証したことが判明。ところがそれを見抜いた時矢によって出廷直前に説得されたため、公判では証言を撤回し、芹野が逮捕に至ったということが発覚します。

 ではなぜ、芹野は7年前に控訴しなかったのか。時矢はまず、円城の身元を調査し直します。その結果、出版社が倒産寸前であったことや、7年前に夫・公昭が失踪し、その死が認められて保険金1億円がもうすぐおりるタイミングであることなどが発覚。また、逢沢が脱税して別荘に隠していた1億円が何者かに盗まれたことも判明します。

 そんな折、仮釈放されたばかりの芹野が失踪。時矢は智佳を引き連れて円城の別荘へ向かいます。するとそこには、壁の中に隠した公昭の遺体を掘りだそうとする芹野と、それを見守る円城の姿があるのです。

 実は2人は共犯者で、早急に経営資金が必要になった円城が芹野を焚きつけ、公昭殺しを命令。睡眠薬で眠らせた公昭を首つり自殺に見せかけようとしたものの途中で目覚めてしまい、円城が慌てて撲殺してしまったのです。

 その後、逢沢の別荘から1億円を盗み出してくるよう円城に命じられた芹野は、犯行が見つかったために逢沢を階段から突き落としてしまい、とっさに密室工作をしたのでした。

 ところが出廷直前、時矢から偽証することを止められた円城は、公昭殺しもいずれ見抜かれてしまうのではないか、そうなれば自身も逮捕され、2件の殺人に絡んだ芹野は死刑が確定してしまうのではないかと恐れ、ギリギリになって証言を覆したのです。そして円城の意図を組み、芹野は控訴しなかったというわけだったのです。7年前の事件を、“アフター・時矢”が無事に決着させたところで今回は終了となりました。

 今回のように、ただ1つの逃走ルートに第3者がいたという密室事件の場合、その人物が共犯者かあるいは弱みを握られていたであろうことは容易に想像がつきます。それをどうにか奥行きのあるミステリーに仕立てようとしたのでしょうけれど、円城と芹野の関係性や事件時の状況をこねくり回した結果、糸がもつれあいすぎてワケがわからない状態となってしまった印象を受けました。

 そもそも早急に1億円を欲していた円城が、自殺に見せかけて夫を殺そうとするのが理解できません。確実に疑われますし、睡眠薬なんか飲ませている時点で計画がずさんすぎます。また、芹野のことを本当に愛していたのか、あるいは夫殺しのために利用していただけなのか、イマイチはっきりしませんでした。

 そのため、芹野が死刑になることを回避しようと、ギリギリで証言を撤回したというくだりがどうにも腑に落ちませんでした。そんな彼女の意図を察して芹野が控訴をしなかったという心理も、2人の結びつきの強さが見えないだけに説得性に欠けました。また、公昭の遺体をなぜ掘り起こそうとしたのかも意味不明でした。

 記憶を失ったことで刑事としてまっさらな状態になった時矢が、事件発生当時の捜査メモをバトンリレーのようにして過去の謎を追う。しかも、それが冤罪だったかもしれないというキャッチーな設定だったのですが、それを活かしきれていなかったのが残念であり、もったいなく感じました。

 ただ、記憶を失う前のスマートさと、現在のうだつのあがらない時矢を絶妙に演じ分けている沢村の演技力の高さには脱帽でした。あまりに違いすぎるので、記憶を失ったことを同僚たちが怪しまないのが不思議なくらいです。というより、記憶を失うと性格まで変わるものなんですかね? 

 前回のレビューでも触れましたが、時矢の言動はまるで子どものようであり、それを注意する智佳のツッコミは我が子を叱る母親のようでもあります。夫婦ならぬ親子漫才のようなコミカルな関係性は魅力的なので、これに事件解決の面白みがプラスされれば視聴率は取り戻せるのではないでしょうか。次回は“逆回転誘拐”という、なんだかトリッキーな事件を追うとのことで楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『メゾン・ド・ポリス』おじさんキャストの妙で好評も、主演・高畑充希に批判の声「目が怖い」

 高畑充希主演ドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)の第1話が1月11日に放送され、初回視聴率12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/同)と、好スタートを切りました。これ、前クール好評だった戸田恵梨香主演『大恋愛〜僕を忘れる君と』の10.4%を上回る数字だそうですよ。

 刑事役は初挑戦、TBSの連ドラ出演は『3年B組金八先生』以来の約10年ぶりだという高畑充希ちゃん、このまま高視聴率をキープできるでしょうか……。まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。

■ひよっこ刑事、5人のおじさんと出会う

 天ぷら店を営む薗田政二(岩寺真志)が手足を拘束された上、灯油をかけられ焼かれるという事件が発生。警察は5年前に起きた「デスダンス事件」の模倣犯と見て捜査を開始し、新人刑事・牧野ひより(高畑充希)は、手かがりを探るべく、5年前に事件を担当した元警視庁捜査一課主任の夏目惣一郎(西島秀俊)の元を訪れます。

 彼は高級住宅街にある洋館で「雑用係」として暮らしていました。そこは「メゾン・ド・ポリス」というシェアハウスで、オーナーの元警察幹部・伊達有嗣(近藤正臣)、管理人兼料理担当で元中野東署警務課の高平厚彦(小日向文世)、ジャージ姿の元柳町北署の熱血刑事・迫田保(角野卓造)、女好きな元科捜査研・藤堂雅人(野口五郎)という元警察官の5人が共同生活を送っていました。

 もはやただの一般人でしかないおじさんたちですが、若い女の子が困っているのを見過ごせないのか、事件への興味なのか、非協力的な夏目さんをよそに、伊達さんが勝手に上に話を通したせいで、おじさんたちは半ば強引に捜査に加わることに。

 夏目とともに捜査を進めるうち、ひよりは、薗田の息子・義政(伊島空)が5年前の事件の真犯人で、店の常連だった本間弘喜(小久保寿人)の髪の毛を採取して犯人に仕立て上げたと勝手に推理。花屋で懸命に働きながら息子の死刑執行を防ぐために無実を訴える本間の母・弘子(手塚理美)に同情したのか、ひよりは弘子にそのことをペラペラと喋ってしまいます。

 その夜、自転車で出かける義政のあとをつける途中、何者かに襲われ拘束された挙句、灯油をかけられてしまったひよりは、夏目さんの携帯に連絡を入れますが、電話は途中で切られてしまいました。

“ひよこ”とかわいがっているひよりの身に危険が迫っていることを悟ったおじさんたち。元科捜研の藤堂さんは、研究室さながらの自室で夏目が持ち帰ってきた事件現場の公園の土から、薗田のスマホにも付着していたというトルコキキョウの花粉を採取。伊達さんは、北署の署長からひよりの携帯のGPSが薗田の店の辺りで途切れていたことや義政は犯人ではないという情報を、迫田さんは、薗田が愛人クラブサイトを利用して会った女が、20代の息子がいる男性を探していたという情報をゲット。

 これらを元に、夏目さんはなぜかアイロンをかけながら推理を開始。ひよりの救出へ向かいます。 

 

■おじさん大活躍で、あっけなく犯人逮捕

 ひよりを襲ったのは、弘子でした。彼女は息子を救うため、愛人サイトで殺してもいい相手を物色して20代の息子がいる薗田を誘い出し、デスダンス事件の模倣犯として薗田を殺害。彼の息子である義政を真犯人に見立てようとしました。ひよりを狙ったのは、義政に捜査の目を向け、息子を追い詰めた夏目さんに復讐をするため。5年前の事件でも殺害現場に1セントコインが残されていたことは、犯人と一部の警察関係者しか知らなかったはずですが、「逮捕後に警察から初めて聞かされた」と、息子からこっそり教えてもらったそうです。

 ひよりを殺し、自分も自殺を図ろうと弘子が火の点いたタバコを床に落とそうとしたとき、夏目さんが助けにやってきました。激昂したひろ子は包丁を手に、夏目に襲いかかりますが、迫田さんと藤堂さんも駆けつけ、ひろ子を押さえつけて、一件落着。弘子の逮捕は、表向きはひよりのお手柄となるのでした。

 結局、5年前の「デスダンス事件」の容疑者は本間で、自分を溺愛する母親が模倣犯になってくれると期待した彼は、わざと弘子にコインの存在を明かし、弘子が事件を起こすよう仕向けました。しかも、コインはもともと弘子が「幸せになれる」と幼い本間に持たせたもの。全て息子の犯行だと知った上で、弘子は罪を他人になすりつけようとしたのです。親子そろってとんだサイコパスです。

「刑事に向いてねえんだよ」「クソガキが! 辞めちまえよ」

 と、本間から罵声を浴びせられ、涙を流し落ち込むひより。「お世話になりました、皆さんに よろしくお伝えください。お達者で」と言って立ち去ろうとしますが、夏目さんは「あの人たちがこれで収まるわけないだろ」と、無理やり彼女を連れて帰ります。

「メゾン・ド・ポリス」改め、「スナック完落ち」へと変貌をとげたそこには、カラオケ大会で盛り上がるおじさんたちが。事件が片付いたら、“朝までスナック”が定番らしいです。

 さらに、伊達さんからは、「今回の事件でメゾン・ド・ポリスの面々の活躍が評価され、警視庁からひよりをチームリーダーとして、今後も捜査に加わることが認められた」というまさかの報告が。こうして新米刑事とおじさん退職刑事たちの捜査チームが誕生したのでした。

■捜査情報がガバガバ

 加藤実秋さんの同名小説(角川文庫)が原作の、1話完結型の今作。同系統でいえば、おじさん3人組が町内の悪を成敗する『三匹のおっさん』(テレビ東京系)ほどコメディでもなく、今期の月9『トレース〜科捜研の男〜』(フジテレビ系)ほどシリアスでもない、絶妙なバランスを保った刑事ドラマです。

“本格刑事ドラマ”ではないからなのかもしれませんが、正直、1話を見て感じたのが、主人公・ひよりをはじめとした警察の“情報管理の甘さ”です。

 いくら新米刑事とはいえ、警察関係者でもない人間に臆測の推理を聞かせるなど致命的なミスは犯さないだろうし、そもそも元警察とはいえ、すでに引退した一般市民に事件の捜査情報を明かすなんて、このご時世、情報漏洩どころの話じゃ収まらないと思うんですが……。

 まぁそれを言うとこの物語は成り立たなくなってしまいますし、数字にも現れているように視聴率からはわりかし好評のようなので、ツッコミはこのへんでやめておきます。

 

■おじさんキャストの妙

 ネット上の視聴者の声を見ても「期待してなかったけど、結構面白かった」という声が多数見受けられましたが、中でも多かったのが、「なにこの楽しいシェアハウス……めちゃくちゃ住みたい」「ラインナップが最高すぎる」「わちゃわちゃ感が最高〜!」というおじさん好きの方々からの声。

 アイロンがけや料理が下手で雑用係として先輩のおじさんたちに言うがままにされている半面、捜査となると別人かのように犯人に暴言吐きまくり&嘘つきまくりの西島秀俊(47)を筆頭に、

「不思議の国のアリスちゃん」というセリフにも素なのではと思うほど違和感がない野口五郎(62)

『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)のリチャードを彷彿とさせる小日向文世(64)

ぶつぶつ小言を言う姿はまるで『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)な角野卓造(70)

抜群の存在感とイケおじ感があふれる近藤正臣(76)

 この5人が繰り広げるメゾン・ド・ポリスでのシーンは、シチュエーションコメディみたいで、スピンオフを作ってほしいくらい見ていて楽しかったです。

 刑事ドラマとしてだけ見るとちょっぴりアレな本作ですが、推理要素もあってクスッと笑える、おじさん好きにはたまらないドラマとなりそうです。

 

■高畑充希の“黒目”が怖い

 さて、主演を務める高畑充希さんは『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の箱入り娘や『忘却のサチコ』(テレビ東京系)の鉄の女編集者など、クセの強い役柄を演じてきましたが、今回、役としての印象はやや薄め。彼女の演技力を指摘する声も見受けられます。まぁ、周りのおじさんたちはベテランばかりですし、キャラも十分濃ゆいので、いいバランスなのかもしれません。

 ただ、今回気になったのが、彼女の大きな目。もともと黒目がちなのか、コンタクトでそう見せているのかははっきり断言することはできませんが、目の焦点が合ってない感じだし、目の奥の感情も分かりづらく、不気味な印象を受けました。ネット上でも、「目が怖い」「コンタクト合ってない」「目が笑ってない」という声が。

 ちなみに彼女、今回ひよりを演じるにあたって、自らショートボブの髪型にすることをスタッフに提案し、1話の撮影に合わせ、髪をバッサリ20cmカットしたそう。

 ひよりは過去に何かを抱えている役なので、光のない大きな黒目もそういった“闇”を表現するための役作りなのかもしれませんが……。

 なお、今夜放送の第2話では、おじさんたちと密室殺人の謎に挑む模様。次回予告によると西島さんの「結婚するぞ」というプロポーズ(?)シーンもあるようなので、ひよりと夏目さんのラブ展開にも期待したいところです。

(文=どまらっ子TAROちゃん)

『メゾン・ド・ポリス』おじさんキャストの妙で好評も、主演・高畑充希に批判の声「目が怖い」

 高畑充希主演ドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)の第1話が1月11日に放送され、初回視聴率12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/同)と、好スタートを切りました。これ、前クール好評だった戸田恵梨香主演『大恋愛〜僕を忘れる君と』の10.4%を上回る数字だそうですよ。

 刑事役は初挑戦、TBSの連ドラ出演は『3年B組金八先生』以来の約10年ぶりだという高畑充希ちゃん、このまま高視聴率をキープできるでしょうか……。まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。

■ひよっこ刑事、5人のおじさんと出会う

 天ぷら店を営む薗田政二(岩寺真志)が手足を拘束された上、灯油をかけられ焼かれるという事件が発生。警察は5年前に起きた「デスダンス事件」の模倣犯と見て捜査を開始し、新人刑事・牧野ひより(高畑充希)は、手かがりを探るべく、5年前に事件を担当した元警視庁捜査一課主任の夏目惣一郎(西島秀俊)の元を訪れます。

 彼は高級住宅街にある洋館で「雑用係」として暮らしていました。そこは「メゾン・ド・ポリス」というシェアハウスで、オーナーの元警察幹部・伊達有嗣(近藤正臣)、管理人兼料理担当で元中野東署警務課の高平厚彦(小日向文世)、ジャージ姿の元柳町北署の熱血刑事・迫田保(角野卓造)、女好きな元科捜査研・藤堂雅人(野口五郎)という元警察官の5人が共同生活を送っていました。

 もはやただの一般人でしかないおじさんたちですが、若い女の子が困っているのを見過ごせないのか、事件への興味なのか、非協力的な夏目さんをよそに、伊達さんが勝手に上に話を通したせいで、おじさんたちは半ば強引に捜査に加わることに。

 夏目とともに捜査を進めるうち、ひよりは、薗田の息子・義政(伊島空)が5年前の事件の真犯人で、店の常連だった本間弘喜(小久保寿人)の髪の毛を採取して犯人に仕立て上げたと勝手に推理。花屋で懸命に働きながら息子の死刑執行を防ぐために無実を訴える本間の母・弘子(手塚理美)に同情したのか、ひよりは弘子にそのことをペラペラと喋ってしまいます。

 その夜、自転車で出かける義政のあとをつける途中、何者かに襲われ拘束された挙句、灯油をかけられてしまったひよりは、夏目さんの携帯に連絡を入れますが、電話は途中で切られてしまいました。

“ひよこ”とかわいがっているひよりの身に危険が迫っていることを悟ったおじさんたち。元科捜研の藤堂さんは、研究室さながらの自室で夏目が持ち帰ってきた事件現場の公園の土から、薗田のスマホにも付着していたというトルコキキョウの花粉を採取。伊達さんは、北署の署長からひよりの携帯のGPSが薗田の店の辺りで途切れていたことや義政は犯人ではないという情報を、迫田さんは、薗田が愛人クラブサイトを利用して会った女が、20代の息子がいる男性を探していたという情報をゲット。

 これらを元に、夏目さんはなぜかアイロンをかけながら推理を開始。ひよりの救出へ向かいます。 

 

■おじさん大活躍で、あっけなく犯人逮捕

 ひよりを襲ったのは、弘子でした。彼女は息子を救うため、愛人サイトで殺してもいい相手を物色して20代の息子がいる薗田を誘い出し、デスダンス事件の模倣犯として薗田を殺害。彼の息子である義政を真犯人に見立てようとしました。ひよりを狙ったのは、義政に捜査の目を向け、息子を追い詰めた夏目さんに復讐をするため。5年前の事件でも殺害現場に1セントコインが残されていたことは、犯人と一部の警察関係者しか知らなかったはずですが、「逮捕後に警察から初めて聞かされた」と、息子からこっそり教えてもらったそうです。

 ひよりを殺し、自分も自殺を図ろうと弘子が火の点いたタバコを床に落とそうとしたとき、夏目さんが助けにやってきました。激昂したひろ子は包丁を手に、夏目に襲いかかりますが、迫田さんと藤堂さんも駆けつけ、ひろ子を押さえつけて、一件落着。弘子の逮捕は、表向きはひよりのお手柄となるのでした。

 結局、5年前の「デスダンス事件」の容疑者は本間で、自分を溺愛する母親が模倣犯になってくれると期待した彼は、わざと弘子にコインの存在を明かし、弘子が事件を起こすよう仕向けました。しかも、コインはもともと弘子が「幸せになれる」と幼い本間に持たせたもの。全て息子の犯行だと知った上で、弘子は罪を他人になすりつけようとしたのです。親子そろってとんだサイコパスです。

「刑事に向いてねえんだよ」「クソガキが! 辞めちまえよ」

 と、本間から罵声を浴びせられ、涙を流し落ち込むひより。「お世話になりました、皆さんに よろしくお伝えください。お達者で」と言って立ち去ろうとしますが、夏目さんは「あの人たちがこれで収まるわけないだろ」と、無理やり彼女を連れて帰ります。

「メゾン・ド・ポリス」改め、「スナック完落ち」へと変貌をとげたそこには、カラオケ大会で盛り上がるおじさんたちが。事件が片付いたら、“朝までスナック”が定番らしいです。

 さらに、伊達さんからは、「今回の事件でメゾン・ド・ポリスの面々の活躍が評価され、警視庁からひよりをチームリーダーとして、今後も捜査に加わることが認められた」というまさかの報告が。こうして新米刑事とおじさん退職刑事たちの捜査チームが誕生したのでした。

■捜査情報がガバガバ

 加藤実秋さんの同名小説(角川文庫)が原作の、1話完結型の今作。同系統でいえば、おじさん3人組が町内の悪を成敗する『三匹のおっさん』(テレビ東京系)ほどコメディでもなく、今期の月9『トレース〜科捜研の男〜』(フジテレビ系)ほどシリアスでもない、絶妙なバランスを保った刑事ドラマです。

“本格刑事ドラマ”ではないからなのかもしれませんが、正直、1話を見て感じたのが、主人公・ひよりをはじめとした警察の“情報管理の甘さ”です。

 いくら新米刑事とはいえ、警察関係者でもない人間に臆測の推理を聞かせるなど致命的なミスは犯さないだろうし、そもそも元警察とはいえ、すでに引退した一般市民に事件の捜査情報を明かすなんて、このご時世、情報漏洩どころの話じゃ収まらないと思うんですが……。

 まぁそれを言うとこの物語は成り立たなくなってしまいますし、数字にも現れているように視聴率からはわりかし好評のようなので、ツッコミはこのへんでやめておきます。

 

■おじさんキャストの妙

 ネット上の視聴者の声を見ても「期待してなかったけど、結構面白かった」という声が多数見受けられましたが、中でも多かったのが、「なにこの楽しいシェアハウス……めちゃくちゃ住みたい」「ラインナップが最高すぎる」「わちゃわちゃ感が最高〜!」というおじさん好きの方々からの声。

 アイロンがけや料理が下手で雑用係として先輩のおじさんたちに言うがままにされている半面、捜査となると別人かのように犯人に暴言吐きまくり&嘘つきまくりの西島秀俊(47)を筆頭に、

「不思議の国のアリスちゃん」というセリフにも素なのではと思うほど違和感がない野口五郎(62)

『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)のリチャードを彷彿とさせる小日向文世(64)

ぶつぶつ小言を言う姿はまるで『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)な角野卓造(70)

抜群の存在感とイケおじ感があふれる近藤正臣(76)

 この5人が繰り広げるメゾン・ド・ポリスでのシーンは、シチュエーションコメディみたいで、スピンオフを作ってほしいくらい見ていて楽しかったです。

 刑事ドラマとしてだけ見るとちょっぴりアレな本作ですが、推理要素もあってクスッと笑える、おじさん好きにはたまらないドラマとなりそうです。

 

■高畑充希の“黒目”が怖い

 さて、主演を務める高畑充希さんは『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の箱入り娘や『忘却のサチコ』(テレビ東京系)の鉄の女編集者など、クセの強い役柄を演じてきましたが、今回、役としての印象はやや薄め。彼女の演技力を指摘する声も見受けられます。まぁ、周りのおじさんたちはベテランばかりですし、キャラも十分濃ゆいので、いいバランスなのかもしれません。

 ただ、今回気になったのが、彼女の大きな目。もともと黒目がちなのか、コンタクトでそう見せているのかははっきり断言することはできませんが、目の焦点が合ってない感じだし、目の奥の感情も分かりづらく、不気味な印象を受けました。ネット上でも、「目が怖い」「コンタクト合ってない」「目が笑ってない」という声が。

 ちなみに彼女、今回ひよりを演じるにあたって、自らショートボブの髪型にすることをスタッフに提案し、1話の撮影に合わせ、髪をバッサリ20cmカットしたそう。

 ひよりは過去に何かを抱えている役なので、光のない大きな黒目もそういった“闇”を表現するための役作りなのかもしれませんが……。

 なお、今夜放送の第2話では、おじさんたちと密室殺人の謎に挑む模様。次回予告によると西島さんの「結婚するぞ」というプロポーズ(?)シーンもあるようなので、ひよりと夏目さんのラブ展開にも期待したいところです。

(文=どまらっ子TAROちゃん)