常盤貴子『グッドワイフ』で“大御所”橋爪功と確執?「証人」の発声をめぐり……

 役作りの成果は「吉」と出ているのか、それも「凶」と出ているのだろうか。

 1月27日に放送された常盤貴子主演のドラマ『グッドワイフ』(TBS系)第3話の平均視聴率が9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。初回10.0%、第2話11.5%からはダウンとなったものの、今期乱立している同じ弁護士ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)の中ではトップを独走している。

 そんな中、話題を呼んでいるのが、常盤が「傍聴マニア」だったこと。1月1日放送の『関口宏のフレンドパーク2019』(TBS系)にて、「裁判傍聴にハマっている」「地下1階の食堂で蕎麦を食べながら、弁護士や検事の会話を聞くのが好き」と明かし、元旦から視聴者を驚かせたものだった。

「常盤が初めて裁判傍聴に行ったのは2012年で、6年間にもわたって、刑事事件だけを傍聴するために東京地裁に通い続けていたそうです。その姿は傍聴マニアたちにも目撃されており、彼女はマスクなどで変装することもせず、裁判官や弁護人らの表情を観察していたといいます。『グッドワイフ』では、『証人』を『商人』のアクセントで話す常盤に違和感を覚える声がネット上で連打されていますが、実は法廷の現場ではみな、このアクセントなのだそう。それを、役作りで実際に法廷を見学した常盤が現場で進言。1話では常盤だけがこのイントネーションだったのが、以降、他の人たちもこれにならうように修正されています。しかし、2話に登場した重鎮の橋爪功には言えなかったのか、彼だけは従来の『証人』で押し通しており、統一感がないことが不自然さを際立たせてしまいました。もしかしたら2人の間に、確執が生まれてしまったかもしれませんね」(テレビ誌ライター)

 視聴率は悪くないにせよ、伸びきれないのは、リアリズムを追求しすぎているからかも?

大人らしい大人とはなんだろう?――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』第3話

(前回までのレビューはこちらから) 

 学校の先生が主役のドラマには、定番の展開がある。

 不良であったり、心を閉ざしていたりする生徒が、初めは反抗するものの、先生の熱意に触れ、信頼を寄せていくというパターンだ。『3年B組金八先生』(TBS系)や、『ごくせん』(日本テレビ系)、『GTO』(フジテレビ系)などもこの流れをふんでいた。

 そんな中でキーになるのは、「大人らしくない行動」である。周囲の先生が見放した生徒を、あきらめずに信頼し、立ち直らせようとしたり、自分の思いにまかせて無茶な行動をしてみたりといった姿が、生徒たちの気持ちを変えていくのである。

 一般的に言われる“大人”は、自分の感情を抑え、周囲に気を使って生きている。それは仕方のないことだ。無駄な労力を使わず、楽に生きるための知恵だから。ただ、周囲との軋轢を恐れず、後先のことを考えずに、思いのままに行動する、そんな“子どもじみた”部分も、時には必要なのだ。

 GTOの鬼塚も、ごくせんのヤンクミも、金八先生だって、子供じみたところがあった。でも、それでいいのである。ドラマの中とはいえ、結果的に彼らは生徒たちの心を掴んだのだから。

 ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第3話。今回は、大人と子ども、それぞれの思いが交錯する展開となった。

 東大合格を目指す匡平(横浜流星)の指導法に悩む順子(深田恭子)は、同僚のカリスマ講師・勅使河原(髙橋洋)に相談する。しかし、現実的に合格は無理だということ、そして、万が一合格の可能性があるとしても、そのためには国語と英語を強化しなければならないことを論理的に説明されただけだった。

 国語と英語の重要性を知った順子は、古文の授業に力を入れる。そこには、匡平にアプローチをする女子高生・美香(吉川愛)も同席していた。

 順子に思いを寄せる従兄弟・雅志(永山絢斗)は、社内で「東大出のおぼっちゃん」と揶揄されたことで意地になり、新たなプロジェクトを引き受けてしまう。順子とデートする約束を取りつけていた彼は、時間を作るため、毎日無理をして仕事をこなすことになる。

 順子に比べれば、十分大人のように見える雅志も、どこか子どもじみたことをしてしまうのだ。ムキになって仕事を増やしてしまったり、照れてしまって順子にうまく想いを伝えられなかったり。でも、そんなところが人間的で、魅力があるようにも思える。

 匡平に対し、「普通のやり方では合格は難しい」と感じた順子は、友人・美和(安達祐実)の意見も聞こうと、相談をもちかける。しかし、そこでは「仕事もいいが、婚活も同時にした方がいい。昔からの知り合い男子はどうか」とアドバイスされるのだった。

 その時、店の前を美香が通りかかり合流、自身の過去の恋愛について語り始める。中学の時、家庭教師の男性と付き合ったが、相手に裏切られたことがあったという。そんな思いを吐露した後、彼女は言う。

「大人って、全然大人じゃないんだな」

 彼女の考える“大人”。それは、自分の行動に責任を持ち、逃げずに正面からぶつかっていく人のようなことだろう。でもそれは、“理想の大人”であって、現実の大人は、えてして要領よく問題からすり抜けていってしまうものだ。“大人”という概念は、捉え方次第で、良くも悪くもなってしまう。

 帰り道、順子は偶然、高校の同級生で匡平の担任でもある山下(中村倫也)と出会い、二人で飲みに行くことになる。美和の言った「昔からの知り合い男子」という言葉を思い出した順子は、山下を恋愛の対象と意識し、緊張してしまう。しかし、そこで山下が結婚していたことを知り、激しく落ち込むのだった。一方の山下は順子と会っていたことを、学校で匡平に話す。匡平は二人の関係に嫉妬を感じる。

 勉強に興味を持ってもらえるよう、順子は匡平と美香に、古典や歴史について学べる漫画を渡す。匡平は素直に受け取ったものの、美香はそんな順子に反抗する。

「いい先生ぶって、自分が気持ちいいだけでしょ」

 このセリフからは、美香の順子に対する嫉妬心が見え隠れする。匡平が順子に思いを寄せていることを知って、悔しさを感じているのだろう。匡平にたしなめられた美香は、やけになり、知り合いの男に連絡するが、優しく答えてくれる人はいない。唯一、過去に付き合っていた家庭教師の水野(森田甘路)だけが、下心を持って、明日会ってもいいと言ってきたのだった。

 そんな自分の状況に迷った美香は、塾の教員室を訪ね、思いをぶつける。

「どうやったら自分を好きでいてもらえるのか分からない……」

 自暴自棄になった美香は、そのまま水野と会い、ホテルに入ろうとする。そこに順子が現れ、美香を助けるのだった。「好きになった自分に、もっと責任を持ちなさい」そう言う順子に、美香は少しずつ心を開いていく。

 一方、プロジェクトが佳境に入った雅志は、仕事で荷物を運ばなければならない日、過労により街中で倒れてしまう。偶然通りかかった匡平らに助けられ、順子も駆けつける。なんとしてもやり遂げようとする雅志を見て、順子は、自分が運転して荷物を運ぶことを決意する。

 順子と匡平の助けもあり、無事に荷物を届けることができた。帰り道、休憩している時、雅志はそっと順子を抱きしめ、「好きだ」と告げる。そして、それを匡平に目撃されてしまうのだった……。

 今回は、恋愛のシーンが少なかったが、最後に波乱含みの展開を持ってきた。この時点で、匡平は雅志と山下に嫉妬心を抱いており、雅志もまた匡平に同じような感情を持っている。山下だけが、今のところ冷静に順子と接しているように見える。果たして、彼の“結婚”は、今も続いているのか? そのあたりが今後のカギになるだろう。

 さて、作中で問いかけられた、“本当の大人”とはどういうものなのだろうか。

 配慮しなければならない常識や周囲の目、それでも何かをしたいという自分の思い、それらをバランスよく考え、前に進んでいく人。ある意味、大人的な配慮と子どもじみた感情を両立させている人こそ、本当の意味で大人なのかもしれない。

 今週は、字幕を使うなど、面白い演出も見られた。笑って楽しめる部分と、真剣に人生を考える部分、そして恋愛の要素がバランスよく混ざりあったこのドラマ。大人になってしまった人が見ても、これから大人になる人が見ても、役立つことがふんだんに詰まっている。

(文=プレヤード)

『さすらい温泉 遠藤憲一』つげ義春も通った北温泉旅館 天狗の鼻に弄ばれる山口紗弥加がエロすぎた!

 役者を引退し、さまざまな名湯に派遣され仲居として働く遠藤憲一。そんな「脱・今の生活」を成し得た役者の遠藤憲一改め仲居の中井田健一が、時間が止まったような温泉地を舞台に儚い夢のような物語と、その温泉宿の情報や押し付けがましくなく見せてくれる、ちょっと変な番組『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。

 主に冒頭と終わり部分をフェイクドキュメンタリーとして見せつつも、基本はしっかりと「ドラマ」。第2話はその筋では有名な奥那須・北温泉(栃木県)を「さすらい」ます。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■遠藤憲一の同級生が暴露

 今回は冒頭のドキュメンタリーチックなパートに、遠藤の中学の同級生(現在は社会科教師)が登場。遠藤が歴史や漢字にかなり疎いことなどプライベート情報を暴露する。

 遠藤が大河ドラマに出るたびに、その都度、歴史についてレクチャーしてあげてるのだという。

 この後、奥那須を行く遠藤が、その地の歴史や由来を渋い声で語るのだが、直前の「暴露」のおかげで「知ったかぶり」に見えてしまい、なんだか微笑ましい。基本このドラマでの遠藤は三枚目だ。

 ちなみに遠藤が最初に立ち寄った奥那須の名所・殺生石は「京の都を荒らした九尾の狐がこの地で退治され石になったと言われている」場所だが、この「九尾の狐」は漫画『うしおととら』(小学館)のあのラスボス・白面の者のモチーフ。

 石の周りからは絶えず火山ガスが出ており、いやが上にも温泉気分が盛り上がる。

 

■1,200年前からある温泉

 そして到着したのは奥那須・北温泉旅館。1,200年前に天狗が発見したとされる温泉と、江戸、明治、昭和と増築を重ね、迷路のように伸びた木造建築が得も言われぬ雰囲気を醸し出す秘湯。

 中井田(遠藤)が到着すると、若い女性の仲居・森本千秋(鮎川桃果)が出迎える。第1話と同じく中井田は「健さんと呼んでください」とアピール。

 さらに同じく第1話でも披露された「極上のおもてなしを……(提供します)」という健さん渾身の決めセリフに「こちらです」と、ぶった切るように言葉を被せ、奥へ消えてゆく森本が可愛くもどこか不気味でいい。

 決めセリフの腰を折られ、不安げな健さんの表情もいい。建物の作りだけでなく、精神的にも迷路に入りこんだかのよう。

 巨大な天狗のお面がいくつも壁に飾られた独特すぎる内湯(天狗の湯)に浸かる健さん。

「源泉の湯量が豊富」「鉄分を含んだ単純泉」「子宝の湯」であることなどをさりげなく心の声で教えてくれる。気持ちよさそうな温泉シーンは、やはりこのドラマの主役だ。

 

■官能小説家が似合う山口紗弥加

 そんな浮世離れした宿で今回出会ったのは官能小説家・艶口さやか(山口紗弥加)。部屋にこもって執筆に励むも、筆が進まず編集者にせっつかれている。今回も出会ってすぐ、このマドンナに惹かれる健さん。恋多き仲居。

 妖艶な魅力溢れる艶口だが、実は男性恐怖症で、過去のトラウマから男性の体に触れることができず、それがプレッシャーとなり作品が書けなくなっているという。

 これは旅館の敷地内にある鬼子母神に祀られてる男根を模した彫刻に、艶口が触れないことから発覚したのだが、雑誌(週刊プロレス別冊)の表紙になってる本間朋晃(新日本プロレス)すら触れないくらいだから、かなり重症だ。

 艶口は悩みを打ち明ける前に健さんを混浴に誘い、自身を「荒治療」をしようとしていたのだが、結局健さんに触れることもできず失敗に終わった。映画『座頭市』(1989)での勝新と樋口可南子くらい濃厚な温泉での濡れ場を期待したのだが残念。

 だが「私もう無理だあ」「元から無理だったんだよね。才能ないの気付いてたし」と、はにかむように告白する艶口の姿もとても可愛らしかった。

■天狗姿で夜這いする健さん

 ここで我らが健さんが一肌脱ぐ。毎度恒例、唯一持参した古ぼけた小さなトランクから、なぜか出てくる、その時に必要な「こんなものまで持ってきてたの?」的な衣装が今回も登場。

 深夜、艶口が目を覚ますと布団の上に覆いかぶさっていたのは、いかつい真っ赤な天狗。

 しかもよく見ると天狗の顔はお面でなく、艶口を射抜くように伸びた鼻とぼうぼうの眉毛以外は、健さんの地肌。肌を真っ赤に塗っているのだ。普通にとても怖い。黒光りならぬ赤光りする肌の男が暗い部屋で自分にまたがり、無言で見つめてくるのだ。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でやりそうなドッキリだが、実際は死ぬほど怖いはず。

 ここで、男根のごとく伸びた鼻で艶口の輪郭を焦らすように撫で始めるエロ天狗。さらにその鼻は艶口の桃のごとき2つの膨らみをなぞり、そしてその下の秘境へと這い降りる。

 顎を突き上げ、身悶えしながら吐息を漏らす艶口。そして、散々喘いだあとに「……健さん?」と、ようやく気づく。得体の知れないUMA相手に、あんなに感じていたのが逆に凄い。この時、健さんの本当の「鼻」は固くなっていたのだろうか?

 さらに健さん天狗は「鼻を触って」と真顔で指示。ウイスパーボイスで、とんちんかんなことを言う面白さ。

 しかも隠語ではなく、まんま鼻(作り物)を触ってという意味。上の鼻だが、それでもエロい。だが、それすら触れない艶口を天狗が説き伏せる。

「恐れずに」

「……これでいいの?」

「それでいい!!」

 ど、どれ??

 私の声はもちろん二人には届かない。

 ここで健さん天狗は、官能小説の一節のように今の状況を語れと艶口に指示。

「私はその屹立した天狗の鼻にそっと触れた。逞しく猛々しい天狗に鼻に指を這わせる。今までの恐れは消え、愛おしさすら覚え始めていた……」

 この時「素晴らしい」と喜ぶ天狗の口元が緩み、中から白い歯がずらりと現れるのだが、ものすごく怖かった。

 薄暗い部屋の中で、そこにある何よりも明るく光る歯。艶口の肌より白い生々しい輝き。長く伸びた鼻なんかよりよっぽど怖い。

 絶頂に達したように深い呼吸をした艶口がゆっくり目を開けると、もはや天狗の姿はどこにもなかった。翌日、憑き物が取れたようにすっきりした顔で旅館を後にする艶口。

「今度はゆっくりサービスしてあげるから」と、いたずらに笑う姿は、今までと違っていた。

 

■第2話に感じた、つげ義春的世界

 今回は、前回のお人好しな「寅さん」的雰囲気ではなく、不安定な場所に迷い込んだ「つげ義春」的空気を強く感じた。

 そもそもこの北温泉旅館は、つげのお気に入りで、何度も足を運んだり作品にも登場させたりしている「ゆかりの地」。

 しかも映画『無能の人』(1991)にも登場していた「かんべちゃん」こと神戸浩が、今回謎のキャラで物語内を徘徊しており、これが余計に「つげ」感を増幅していた。

 最近では映画の『テルマエ・ロマエ』(2012)で上戸彩の実家として登場したりして観光客が増えたためか、脱衣所や通路が綺麗になったりして、一部の人からやや残念がられているが、それでも世間から取り残されたような存在感は健在。

 同じテレ東の深夜ドラマ『日本ボロ宿紀行』では味のあるB級宿泊施設を愛情を込めて「ボロ宿」と呼んでいるが、それに通じる愛され方をしている。

 このドラマを見ると温泉に入りたくなるのはもちろんなのだが、入ったかのようなリフレッシュ感も味わえる。

 平日深夜の30分で気軽に味わえる極小旅行として、これからの回も期待したい。
(文=柿田太郎)

『後妻業』第1話。木村佳乃が大竹しのぶと演技で張り合うのは厳しいのでエロスで対抗して欲しい

 木村佳乃主演のドラマ『後妻業』(フジテレビ系)がスタートした。

 原作は直木賞作家である黒川博行の小説『後妻業』。2016年には大竹しのぶ主演の『後妻業の女』というタイトルで映画化もされている。

 多額の資産を持つ高齢者に狙いを定めて「後妻」となり、夫の死後に多額の遺産をゲットすることを目的にした「後妻業」がテーマの本作。

 実際問題、いくら年寄りと結婚したからって、そうそう都合よく死ぬわけじゃないだろうし、「稼業」として成立するのかどうかは分からないが、最近でいうと紀州のドン・ファン事件だったり、平尾昌晃、やしきたかじん、加藤茶などなど、芸能界で栄光&ビッグマネーを手にした大御所が、晩年になって若い姉ちゃんに入れ込んじゃっている例は多数。

 遺産を巡って後妻と子どもたちが大モメというのはワイドショーネタの定番だけに、ドラマとしても注目度の高いテーマだろう。

 

■大竹しのぶの演技とどうしても比べてしまうが……

 ジジイ転がし&殺しの天才・武内小夜子(木村佳乃)は、結婚相談所「ブライダル微祥」を経営する柏木亨(高橋克典)と組んでビッグな資産を持つ高齢者たちをたぶらかし、遺産をゲットしてきた。

 そんな小夜子の新たなターゲットは元・教師の中瀬耕造(泉谷しげる)。

 まんまと後妻の座をゲットした小夜子は、高カロリー&高塩分の食事、無茶な運動で、さっそく不整脈持ちの耕造を殺そうとする。

 計画通り、耕造は発作を起こして倒れてしまうが、報せを受けて駆けつけた娘たち・中瀬朋美(木村多江)、西木尚子(濱田マリ)と大モメに。

 小夜子と再婚したことすら聞かされていなかったことで強い不信感を抱いた朋美は、大学時代の先輩で、元刑事の探偵・本多芳則(伊原剛志)に小夜子の調査を依頼する。

 原作や映画との大きな違いは、木村佳乃演じる武内小夜子がメチャクチャ若いこと。

 原作では69歳設定のところ、ドラマでは45歳。それだけに、財産狙いの結婚だということがより露骨に見える。

 演技面で大竹しのぶと比較するのは酷ではあるが、業の深い女を演じさせた時の、あの迫力と存在感にはなかなか太刀打ちできないところ。

 木村佳乃は映画版の大竹しのぶとはまた別の、かなり誇張した演技で、財産狙いであることを隠そうともしないコント的なキャラクターを作りあげている。

 しかしこんなタイプのキャラ、どこかで見たことあるなと思ったのだが、同じくフジテレビ系のドラマ『コンフィデンスマンJP』における長澤まさみだ。露悪的&軽いノリで犯罪行為を行うあの女詐欺師!

 フジテレビ的に、『コンフィデンスマンJP』が好評だっただけに、似たようなキャラクターを求められたのかもしれないが、逆に長澤との年齢差を考えると……40代の木村佳乃が浮かれたキャラクターを演じているのは見ていて少々キツイものがある。

 大竹しのぶと長澤まさみにはさまれ(?)、なかなか厳しい戦いだが、木村佳乃演じる武内小夜子は、浮かれたハイテンションな詐欺師であるだけではなく、深い闇を抱えていそうな伏線も張られている。

 今後、コント的なだけではない、深みのある演技も見せて欲しい!

■高橋克典のフェロモンでエロ展開を期待

 木村佳乃のキャラクターは賛否両論ありそうだが、周囲を固めるキャスト陣はなかなかいいラインナップだ。

 財産を狙われる泉谷しげるはナイスなもうろくジジイっぷりを発揮しているし、木村佳乃とバディを組む高橋克典は早くもフェロモン全開。

 メインストーリーにどう絡んでくるのかはまだ分からないが、高橋克典のセフレ・三好繭美役として登場した篠田麻里子もエロ~い女を好演していた。

 AKB48卒業後、いまいちパッとしていない篠田麻里子だが、こういう下品な役をやらせるとハマる!

 このドラマ版が映画版と張り合える要素として、やはり「エロス」は重要なポイントだろう。

 木村佳乃と高橋克典のバディは、仕事上のパートナーだけではない、エロ~いいわくがありそうな関係。

 一方、父親の遺産を守る側の木村多江も、事実婚の夫がいるにもかかわらず、学校の先輩である探偵・伊原剛志と過去にいろいろあったっぽい雰囲気をプンプン漂わせている。

 木村多江の事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)も、建築設計事務所に雇い入れた若い娘(田中道子)と不倫しそうなフラグがビンビンだ。

 初回は、ひとまず各キャラクターと関係性のお披露目といった感じで、ストーリーが転がってくるのはこれから。

 フェロモン・高橋克典を中心としたお色気展開、そして何より木村佳乃・木村多江のW木村の、遺産を巡る昼ドラばりのドロドロなバトルにも期待したいところ。

 ちなみに本作では、地上波での放送とは別に、「GYAO!」独占で『後妻業チェインストーリー』というスピンオフも配信している。「1.5話」「2.5話」といった感じで、地上波での各話の間を埋めるようなストーリーが展開されるようだ。

「後妻業」がテーマだけに、若干上の年代がターゲットになっていそうな本作で、ネットのみの配信なんてやらなくても、とも思うのだが……。

 地上波で普通にドラマを放送しているだけではなかなか厳しい時代、フジテレビ的にもいろいろチャレンジしている最中といったところか。
(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』第1話。木村佳乃が大竹しのぶと演技で張り合うのは厳しいのでエロスで対抗して欲しい

 木村佳乃主演のドラマ『後妻業』(フジテレビ系)がスタートした。

 原作は直木賞作家である黒川博行の小説『後妻業』。2016年には大竹しのぶ主演の『後妻業の女』というタイトルで映画化もされている。

 多額の資産を持つ高齢者に狙いを定めて「後妻」となり、夫の死後に多額の遺産をゲットすることを目的にした「後妻業」がテーマの本作。

 実際問題、いくら年寄りと結婚したからって、そうそう都合よく死ぬわけじゃないだろうし、「稼業」として成立するのかどうかは分からないが、最近でいうと紀州のドン・ファン事件だったり、平尾昌晃、やしきたかじん、加藤茶などなど、芸能界で栄光&ビッグマネーを手にした大御所が、晩年になって若い姉ちゃんに入れ込んじゃっている例は多数。

 遺産を巡って後妻と子どもたちが大モメというのはワイドショーネタの定番だけに、ドラマとしても注目度の高いテーマだろう。

 

■大竹しのぶの演技とどうしても比べてしまうが……

 ジジイ転がし&殺しの天才・武内小夜子(木村佳乃)は、結婚相談所「ブライダル微祥」を経営する柏木亨(高橋克典)と組んでビッグな資産を持つ高齢者たちをたぶらかし、遺産をゲットしてきた。

 そんな小夜子の新たなターゲットは元・教師の中瀬耕造(泉谷しげる)。

 まんまと後妻の座をゲットした小夜子は、高カロリー&高塩分の食事、無茶な運動で、さっそく不整脈持ちの耕造を殺そうとする。

 計画通り、耕造は発作を起こして倒れてしまうが、報せを受けて駆けつけた娘たち・中瀬朋美(木村多江)、西木尚子(濱田マリ)と大モメに。

 小夜子と再婚したことすら聞かされていなかったことで強い不信感を抱いた朋美は、大学時代の先輩で、元刑事の探偵・本多芳則(伊原剛志)に小夜子の調査を依頼する。

 原作や映画との大きな違いは、木村佳乃演じる武内小夜子がメチャクチャ若いこと。

 原作では69歳設定のところ、ドラマでは45歳。それだけに、財産狙いの結婚だということがより露骨に見える。

 演技面で大竹しのぶと比較するのは酷ではあるが、業の深い女を演じさせた時の、あの迫力と存在感にはなかなか太刀打ちできないところ。

 木村佳乃は映画版の大竹しのぶとはまた別の、かなり誇張した演技で、財産狙いであることを隠そうともしないコント的なキャラクターを作りあげている。

 しかしこんなタイプのキャラ、どこかで見たことあるなと思ったのだが、同じくフジテレビ系のドラマ『コンフィデンスマンJP』における長澤まさみだ。露悪的&軽いノリで犯罪行為を行うあの女詐欺師!

 フジテレビ的に、『コンフィデンスマンJP』が好評だっただけに、似たようなキャラクターを求められたのかもしれないが、逆に長澤との年齢差を考えると……40代の木村佳乃が浮かれたキャラクターを演じているのは見ていて少々キツイものがある。

 大竹しのぶと長澤まさみにはさまれ(?)、なかなか厳しい戦いだが、木村佳乃演じる武内小夜子は、浮かれたハイテンションな詐欺師であるだけではなく、深い闇を抱えていそうな伏線も張られている。

 今後、コント的なだけではない、深みのある演技も見せて欲しい!

■高橋克典のフェロモンでエロ展開を期待

 木村佳乃のキャラクターは賛否両論ありそうだが、周囲を固めるキャスト陣はなかなかいいラインナップだ。

 財産を狙われる泉谷しげるはナイスなもうろくジジイっぷりを発揮しているし、木村佳乃とバディを組む高橋克典は早くもフェロモン全開。

 メインストーリーにどう絡んでくるのかはまだ分からないが、高橋克典のセフレ・三好繭美役として登場した篠田麻里子もエロ~い女を好演していた。

 AKB48卒業後、いまいちパッとしていない篠田麻里子だが、こういう下品な役をやらせるとハマる!

 このドラマ版が映画版と張り合える要素として、やはり「エロス」は重要なポイントだろう。

 木村佳乃と高橋克典のバディは、仕事上のパートナーだけではない、エロ~いいわくがありそうな関係。

 一方、父親の遺産を守る側の木村多江も、事実婚の夫がいるにもかかわらず、学校の先輩である探偵・伊原剛志と過去にいろいろあったっぽい雰囲気をプンプン漂わせている。

 木村多江の事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)も、建築設計事務所に雇い入れた若い娘(田中道子)と不倫しそうなフラグがビンビンだ。

 初回は、ひとまず各キャラクターと関係性のお披露目といった感じで、ストーリーが転がってくるのはこれから。

 フェロモン・高橋克典を中心としたお色気展開、そして何より木村佳乃・木村多江のW木村の、遺産を巡る昼ドラばりのドロドロなバトルにも期待したいところ。

 ちなみに本作では、地上波での放送とは別に、「GYAO!」独占で『後妻業チェインストーリー』というスピンオフも配信している。「1.5話」「2.5話」といった感じで、地上波での各話の間を埋めるようなストーリーが展開されるようだ。

「後妻業」がテーマだけに、若干上の年代がターゲットになっていそうな本作で、ネットのみの配信なんてやらなくても、とも思うのだが……。

 地上波で普通にドラマを放送しているだけではなかなか厳しい時代、フジテレビ的にもいろいろチャレンジしている最中といったところか。
(文とイラスト=北村ヂン)

錦戸亮主演『トレース』視聴率1ケタに急落も、ドラマ版の“原作愛”が2ケタ復活を可能に!?

(これまでのレビューはこちら

『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)の第3話が1月21日に放映された。

 まずはそのあらすじから紹介。

 女子児童の遺体が発見され、礼二(錦戸亮)とノンナ(新木優子)は着衣から性的暴行の形跡が無いかを鑑定する。一方、虎丸(船越英一郎)ら刑事達は今回の事件が、過去2件の女子児童殺害と酷似している点から、当時容疑者に浮上した西内智幸(池内万作)をマークする。着衣から性的暴行の形跡は見られなかったものの、礼二とノンナは現場に落ちていた吸い殻についた唾液から容疑者・西内のDNAを検出。犯人断定かと思われたが、礼二は吸い殻に不審な点を見つける。それを皮切りに西内を犯人に仕立てようとする人物の存在が明らかになる。

 ここまでが第3話前半のあらすじ。虎丸の過去や刑事という仕事の痛みを描いた見応えのあるヒューマンドラマ回だった。

 今までの記事ではストーリーを中心に掘り下げたが、今回はまだ触れていない役者陣の演技、そしてこのドラマの原作について迫りたい。

■物語に厚みを加える役者陣の名演技!!

 第3話の見どころと言えば、虎丸が先輩刑事・鶴見(大地康雄)の悲しい過去を語るシーンだろう。

 ネタバレになってしまうが、西内を犯人に仕立てようとしたのは鶴見刑事。過去に女子児童を殺害した疑いが強いものの確証が出ないため平然と暮らす西内を、鶴見は何としても逮捕したかった。その理由は交番勤務時代のミスのせいで女子児童が殺される悲劇を招いたことを悔いていたから。虎丸は鶴見のしたことが許されないとわかりながらも、礼二に「ただ(鶴見の後悔を)知っていてほしかった」と、最後にポツリと言う。

 礼二に泣き言もお願いも言えない不器用な虎丸のその一言に「鶴見を許してあげてほしい」「西内が殺した確証を得るため協力してほしい」という気持ちが込もっていた。そのように感じ取れるほど虎丸役の船越英一郎の芝居は快演だった。第1話の、殺された女性を不憫に思い虎丸が涙を流すシーンもホロっと来る名場面である。

 船越英一郎だけでなく、礼二を演じる錦戸亮も素晴らしい。第2話で、落ち込むノンナに対して「お前はよくやった」と励ます際には、同僚を思いやる優しさと家族を亡くした人間としての憂いが込められていた。また、女優としては若手の新木優子だからこそ、新人研究員・ノンナの戸惑いを過不足なく抽出できている。

 各話の名場面に共通するのは、セリフがシンプルであること。これはメイン3人の役者への信頼があるからなのかもしれない。役者陣もその期待に応え、端的な一言の裏に秘められた登場人物たちの想いを、見事に表現している。

■ドラマ版『トレース』に原作愛はあるのか?

 このドラマの原作は古賀慶氏が「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載中の『トレース~科捜研法医研究員の追想~』。サブタイトルの違いはさておき、内容に関して言えば共通する点も違う点も見受けられる。

 例えば、ドラマ版の第1話と第3話は原作にある小編を基に膨らませている。一方、第2話はキメラという特異体質が事件の鍵を握る骨子だけ抜き取り、肉付けを大きく変えていた。

 ストーリーラインに関して言えば、今後の展開も含めて原作に沿っている印象だ。しかし、原作とドラマ版の大きな違いがあるとすれば、先ほど絶賛した船越英一郎演じる虎丸刑事のキャラクターだろう。

 ドラマ版では科捜研にパワハラ気味な対応をする定年間際の刑事。仕事で家庭を犠牲にし、妻と息子とは絶縁状態の昭和堅気な男だ。一方、原作の虎丸は、生まれたばかりの子どもを愛し、科捜研に対して割と協力的なスタンス。肩の力も抜けたナイスミドルである。

 虎丸が好きな原作ファンからするとドラマ版の虎丸には納得いかない部分もあるだろう。しかしながら、虎丸を原作とは真逆なキャラにしたことでのメリットは多分にある。

 まず、虎丸を科捜研とって厄介な人間にした事で主人公・礼二に葛藤のラインができる。「刑事の勘だ」と主観で事件を見る虎丸に対して、原作でも頻出する「キモチワルイ」という口癖で反発するとともに、礼二の客観性を大切にする姿勢を色濃く出せている。

 また、前章で名シーンとして挙げた第1話の虎丸が涙を流す場面や、第3話の肝となった家庭を犠牲にした虎丸の後めたさも、ドラマ版の虎丸だからこそ生み出すことができた。

 ここまではドラマ版の改変を擁護する形になったが、原作ファンとしての私が嬉しかったポイントがある。それはメイン3人の被害者をいたわる誠実な姿勢がドラマ版の3人にも受け継がれていることだ。

 原作者である古賀慶氏は科捜研に居たことを明かしている。原作のディテールや登場人物が受ける痛みや悲しみは、研究員としての経験があるからこそ描けるのだろう。

 主人公・礼二が忌み嫌う主観で述べてしまうが、古賀氏は過去の仕事にも今の仕事にも真摯に向き合う誠実な人柄なのではないだろうか? そして古賀氏が生み出したキャラクターの誠実さを抽出できている時点で、映像化サイドの原作へのリスペクトを感じる。

 事件を解決しても喜んで終われない苦さ、そして原作から受け継いだ登場人物のDNAが最終回まで大切にされる事を願っている。

■3話の視聴率は9.6%……2ケタ台復活なるか!?

 今まで内容・役者・原作を賞賛してきたが、ここにきて懸念点が一つ出た。それは、第3話の視聴率が9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という1ケタ台に落ちてしまったことだ。

 裏で瞬間最高視聴率20%超のサッカー・アジアカップが放映されていたことが大きい。ただ、原作にもあるとはいえ冒頭から女子児童の着衣で性的暴行の有無を調べたのはあまりにも痛ましかった(私ごとながら、2話のノンナみたく晩ご飯を食べられなくなりました)。これは素人意見かもしれないが、前話のおさらい的なシーンを冒頭に入れて各登場人物の想いに触れてからスタートした方が、主人公の目線に乗って見られて、凄惨さが気にならかったかもしれない。

 あともう一つ気になったのが急にメイン3人以外の研究員メンバーの描写が増えたこと。

 視聴時は余計なオカズに思えたが、4話で研究員の一人が容疑者とされるため必要な描写であった。前回の記事と重複してしまうが、無駄のない機能美に優れたドラマに思える。

 1月28日放映予定の第4話が、より多くの人に見られることを、原作ファンとしてもドラマ版のファンとしても期待したい。

(海女デウス)

『グッドワイフ』水原希子、徐々に受け入れられるも、昼食シーンに批判が……「食べ方が残念」北川景子の再来か

(これまでのレビューはこちらから)

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第3話が1月27日放送され、平均視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 同日20時から人気アイドルグループ・嵐の活動休止に関しての記者会見があったため、関心がそちらに向かってしまったのか、ここにきて、一ケタ台を記録してしまいました。

 ですが、リアルタイムで見ていた視聴者からは賞賛の声が聞こえており、今回も存分に楽しめたよう。

 それでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう。

■一度は許そうとした夫に再び裏切られてしまう杏子……

 鉄道脱線事故で死亡した運転手の遺族代理人になった杏子(常盤)は、依頼人から直々に指名されたということで、いつも以上に張り切って案件に取り組む。杏子たちは過重労働による賠償金を提案。しかし、相手の弁護士・河合映美(江口のりこ)が、ことあるごとに妊娠による体調不良を理由に交渉を中断し、話し合いが進展しないまま。次第に杏子たちは不利になっていく。

 そんな中、拘置所にいる夫・壮一郎(唐沢寿明)と面会した杏子に、壮一郎は何気ないアドバイスをする。しかし、そのアドバイスのおかげで、鉄道会社が日常的に起こしていたオーバーランを隠していた事実を発見。見事、賠償金を勝ち取ることに成功する。

 だが、この壮一郎のアドバイスは、実は、杏子をうまく使うために仕掛けられた罠だった、というのが今回のストーリーでした。

■唐沢寿明の手のひら返しがすごい!

 今回、ゲストに江口のりこが登場。最強妊婦弁護士ということで、すごく嫌味な弁護士役だったんですが、こういう役にぴったりな江口。ネットでは江口の演技に「すごいハマる(笑)」「嫌味っぷりがすごい! いい意味でね」と賞賛の声する声が多く上がっており、ハマり役となった様子。ちなみに、原作では、シーズンを重ねてからも、この妊婦弁護士が登場しており、人気キャラクターのひとつになっているようなので、是非、江口にも最終回手前でまた登場して欲しいものです。

 で、リーガルドラマではあるんですが、今回は弁護シーンよりも、杏子と壮一郎の関係の方がメインだといっていいかと。面会のときに壮一郎から息子が何度も自転車に乗っては転んでいたとの昔話を聞かされた杏子。壮一郎は続けて「自転車に原因があったんだ」と話すんですが、杏子はこれで、鉄道会社の点検ミスの事実を発見! ここまでなら夫のアドバイスで解決となっただけに、「あなたありがとう!」となるんでしょう。ですが、実際は夫が自分を陥れた元部下を陥れるために仕組んだ罠というか、妻をうまく利用したという……なんとも悲しいオチに。

 涙を流す杏子がかわいそうで見ていられないのですが、それよりもネットとは「唐沢さん怖い!」「唐沢さんのいい夫演技に騙された!」「うわ~嫌な夫」「ゲスの極み!」と唐沢の裏切りにショックが大きかった様子。ですが、同時に「唐沢さん出番そんなにないのにすごい存在感!」「この人が出てるとハズレないよね!」と唐沢の演技に満足している声も多く聞こえており、この夫婦の関係にも注目が集まっているよう。次回はどうなるのか、今から楽しみですね。

■相武紗季とのスキャンダルストーリーを早く!

 逮捕とともに、不貞行為までが明るみ担ってしまった壮一郎。この相手というのが、相武紗季が演じる女性なんですが、この女性との接点については、いまだ描かれていなく、ネットでは「じらしすぎ!」「いい加減にやって!」と不満タラタラ。

 ですが、不満が出るということは、“みんな楽しみにしてる”といっても過言ではありません! みんな、実生活でも役でも愛妻家である唐沢寿明が、不倫しているところを見たい(笑)……ハズ! 

 ちなみに、原作に出てくる夫は、愛妻家のフリをしながら、結構遊び人だったという衝撃設定に加え、あの女性とも関係が……。

 日本版が、この最低夫をどこまで忠実に描くかはわかりませんが、きっと、視聴者をあっと驚かせる描き方になってるかと思います。こちらも、今から待ち遠しいですね。

■水原希子、評判上々も“食べ方が汚い”

 ドラマのストーリーや演出に関しては、正直満足といったところ。スタッフや俳優が、原作と日本版、両者の良いところを引き出したいというのが感じられ、見ていてすごく面白いんです。

 ですが、今回、1つだけ、「ちょっとな~……」とガッカリした点が。それは、水原希子がラーメンを食べるシーンです。

 水原が麺をすすれないのか、途中で麺を歯で切って出しちゃうんですよ。その上、怒っているような真顔で食べているので、ラーメンがまったくおいしそうに見えない(笑)。別においしそうに見える必要はないのですが、これはちょっといただけないかと。すすれないなら、別にチャーハンとかでも良かったのにと思ってしまいました。

 ネットでも同じことが言われており、「ちょっとこれは嫌だな」「麺じゃないのにしてあげてよ」という声が続々。水原の演技に関しては初回放送時の辛らつな声がほとんど消えており、「結構ハマり役だよね!」「原作のカリンダっぽく見える!」とだいぶ良くなっていただけに、これは残念。

 ちなみに、芸能界で食べ方が汚い女優と言われていた北川景子は、その後マナー教室に通い、きれいな食べ方になりましたから。水原もマナー教室に通って、そういった声を払拭してほしいですね(笑)。

 以上、3話のレビューでした。

 さて、次回は壮一郎と友人で杏子に片思いしている多田先生(小泉孝太郎)が顔を合わせるということで、ハラハラ・ワクワクする展開が予想されます。人の不幸は蜜の味ですからね(笑)。期待して次回の放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

山下智久、映画版『コード・ブルー』大ヒットでも、新ドラマは超不安?

 ヒットするかどうかは五分五分?

 山下智久が4月からスタートする新ドラマ『インハンド』(TBS系)で主演を務めることが発表された。

 同ドラマは朱戸アオ氏の人気漫画が原作。山下が演じるのは寄生虫が専門の科学者で、右手にロボットハンドのような黒い義手を装着している。そんな彼が次々と起こる難事件に首を突っ込み、科学的なアプローチで鮮やかに解決していくという。

 山下が主演した劇場版『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』は興行収入92億円超を記録しただけに、今作も高視聴率が期待されている。しかし、テレビ誌ライターはこんな懸念を明かす。

「山下といえば、“棒演技”俳優として有名です。しかし、『コード・ブルー』はほとんど感情を表に出さないキャラであったため、それが奇跡的にドハマリしていました。逆に、感情を表に出すシーンのあった主演ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)は、平均視聴率8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と爆死。演技力不足で感情移入ができないといった批判の声が上がったものでした」

『インハンド』で山下が扮する天才科学者は、無愛想なキャラのため、“山下向き”とも言えそうだが……。

「この天才科学者は、買い取った植物園の巨大温室を研究所兼自宅とし、さまざまな動物たちと気ままに暮らしています。無愛想なだけでなく、ドSで変態という要素もある。山下自身、『変わり者を演じるのはめちゃくちゃ難しい。やり過ぎると引かれてしまうし、バランスが大事だなと思います』と語っているように、“演技力”が重要になってきますから、不安しかありません」(同)

 山下が無愛想だけではない、味のある演技ができるのか注目だ。

『3年A組』「種明かし→新たな伏線」で視聴者をロックオンも、いまだ明かされぬ菅田将暉の”真の目的”

 1月20日に放送された『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の第3話。

 このドラマには、犯人探し→説教→改心という流れがひとつのフォーマットとしてある。今回の柊一颯(菅田将暉)の授業の内容は、景山澪奈(上白石萌歌)を陥れたフェイク動画を撮影した生徒は誰なのか? というもの。結果、犯人は澪奈にフラれたことを根に持つ里見海斗(鈴木仁)だと判明した。

 澪奈を独占できないことを逆恨みしてフェイク動画を拡散した宇佐美香帆(川栄李奈)といい、生徒たちの攻撃の動機が一様にショボすぎる。こんなことが原因でひとつの命が失われたのかと思うと、ゾッとする。里見なんて、告ってフラれただけである。

 気になることがある。澪奈が、あまりにも多くの人から恨まれすぎではないだろうか? 敵が多すぎるのだ。さすがにこの毎日は、生きているのがつらくなるかもしれない。毎回、彼女の生活の中で起こっていた災難が明かされるのだから。

 そう、犯人は1人ではない。犯人かと思ったら、その背後に黒幕がいて、その黒幕を別の黒幕が操っていて……と、まるで数珠つなぎである。つまり、数人の生徒が別々の事情を抱え、それが偶然的に連鎖して関わった結果、澪奈は自殺してしまった。

 柊が3年A組に強いた軟禁生活には、生徒に贖罪の意識を持たせる目的がある。同調の空気を作っていたクラス全体が対象だし、特定すべき犯人も1人ではない。やはり、10日間が必要だった。

 今回は、郡司真人刑事(椎名桔平)が犯人の特定を外したため、柊の宣言通り5人の生徒が犠牲になった。自ら名乗り出た里見以外で柊が指名したのは、瀬尾雄大(望月歩)、堀部瑠奈(森七菜)、西崎颯真(今井悠貴)、結城美咲(箭内夢菜)の4人。なぜ、このメンツが選ばれたのだろう?

 多くの視聴者の予想通り、柊は生徒を殺していなかった。恐らく、澪奈の自殺と関連性の薄い生徒を教室から間引いている。無関係な生徒を除外し、引き続き教育を行うべき生徒は教室に残しておく。前回のレビューで言った通り、このドラマは熱血教師の物語である。

■柊の目的は、A組への“命懸けの授業”だけではない?

 このドラマに、予想外の展開はあまり起きない。柊に殺されたと思った生徒たちが生きていたのも、予想通りだった。この事実を、3話にしてあっさりネタバレさせる今作。こんなことに重きを置くドラマではないのだ。だから、生徒存命の事実を長く引っ張って隠さなかった。

 ひとつの伏線はわかりやすいが種明かしが早く、次から次に謎の事実が登場する展開の速さ。今後、もっと核心に迫る予想外の展開が待ち受けているに違いない。

 では、現時点でどんな謎、伏線が残されているかを振り返りたい。

 第3話で登場したのは、郡司の前職が教師だったという過去だ。柊は郡司のことをよく知っている。

「ある日、1人の生徒が集団暴行を受けて亡くなった。男は教え子を救えなかった自分を責めたが、その怒りと悲しみを犯罪そのものに向けた。弱者を傷つける犯罪を横行しない世の中にする! そして男は、刑事になった。その男は自分が味わった負の感情を跳ね返して、明日を生きる活力に変えたんだ!」

 その後、監視カメラを通じて郡司と会話した柊は、笑みを浮かべて「やっぱり有能な刑事さんだ」とつぶやいた。

 郡司の記憶にはないが、2人の間には関係性がある。そして、柊は郡司に悪感情を抱いていない。そんなことが柊の様子からうかがい知れる。

 そして、もうひとつ。第3話の終盤で、柊がかつて交際していた相良文香(土村芳)の父・孝彦(矢島健一)のスマホが一瞬、映し出された。何者かとのチャット画面で、孝彦のアカウント名は「とある魁皇生」になっていた。ということは、孝彦が3年A組の教室にいるテイの内通者ということ!? 郡司とやりとりしていたのも孝彦だし、悪く言っていたはずの柊とも通じているということか……。

 郡司や孝彦を巻き込んでいるならば、澪奈が自殺に至った原因をあぶり出し、命懸けの授業を行うことのみが柊の目的ではないということになる。彼の目的はA組の外部とも関連する問題だ。次回予告で、文香が「私のためにこんなことをしているならやめて」と必死に諭していたのも気になる。

 柊が3年A組を人質に取った目的は何か? それが、このドラマを読み解く焦点。

「すべてを打ち明けよう」

 第4話の予告を観ると、柊は生徒たちに口を開く模様。ここで、柊の真の目的が明かされる。

(文=寺西ジャジューカ)

坂口健太郎主演『イノセンス』、中途半端すぎる作りで“ただイケメンを愛でる”ドラマに……

 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス〜冤罪弁護士〜』(日本テレビ系)の第1話が1月19日に放送され、初回平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 今期は各局でリーガルドラマが放送されていますが、その中で、初回は二桁を切ってしまうというワーストスタートとなってしまいましたが、肝心のストーリーはどうだったのでしょうか?

 ではでは、早速あらすじを振り返っていきましょう!

■3年で5件……最強の冤罪弁護士!

 保駿堂法律事務所に所属する弁護士・黒川拓(坂口)は、冤罪弁護を積極的に受け、何度も冤罪判決を勝ち取っている人物。やり手弁護士ではあるが、私生活は事務所の倉庫で生活。「だらしない」と新人弁護士・和倉楓(川口春奈)に毎日注意を受けている。

 そんな彼に自宅に放火した罪で起訴された被疑者・阿蘇重雄(吉田栄作)の妻・恵美子(中島ひろ子)から依頼が舞い込む。恵美子の話では、重雄は取り調べで自白を強要されてしまい、無実の罪で起訴されたという。

 拓は冤罪を証明するために、現場や調書からヒントを見つけていき、決定的な証拠を見つける……、といったストーリーでした。

■弁護士ドラマとしても推理ものとしても中途半端!

 1話を見て思ったことは、『リーガル・ハイ』と『ガリレオ』(ともにフジテレビ系)と『99.9』(TBS系)を足して3で割った感じだなと。人気ドラマのいい要素を詰め込んだってところでしょうか。

 ですが、全体的に中途半端なんです。『リーガル・ハイ』のように勝つためなら手段を選ばないぶっ飛んだ弁護士でもなく、『99.9』のようなクスッと笑えるコメディー要素もないない。その上、『ガリレオ』のように冤罪を証明するために科学実験をするんですが、その前に、真実となるシーンがなく(強要された自白の回想シーンはあるんですが)、視聴者が推理しようにもできない。

 ただ、単に坂口のかっこいい姿だけを見せつけられている感じで、楽しみようがないというか……。弁護士ドラマというよりも坂口ファンのための坂口を愛でるドラマといった方がいいし、コアなファン向けに作りすぎたために、一桁スタートとなったのでしょうね〜。正直、坂口ファン以外は苦痛。今後視聴率が上がることはそうないかなと思います。

■温泉地を名字に使っているけど……なんで?

 すごく疑問に思ってしまったのが、登場人物たちの名前が全員、温泉地なんです。湯布院に秋保、阿蘇に別府、登別……。温泉の素の名湯シリーズのようで(笑)。こ、これは、一体な〜ぜ〜……。これは弁護士となんの共通点が? さっぱりわかりません。

 じゃあ、このちょっとした面白(?)小ネタが、ネットで騒がれているのか思ったら、別に「あ〜、温泉行きたくなった」といった声だけ。別に騒がれてもいない。正直、さむいです。(温泉地名なのに、みんな湯冷めしてますけど……)

『99.9』みたいな話題になる小ネタを加えたいなら、坂口の彼女と噂されている高畑充希にまつわる何かを入れるとか、川口春奈のスポーツ選手好きを表す何かを入れるとか、そういうことぐらいしてほしいですよ(笑)。

 全然、笑えない小ネタは今後入れないでください。

■低視聴率俳優と女優がメインキャストって……

 坂口といえば、これまで出演するドラマが軒並み低視聴率を記録し、“数字を持っていない”若手俳優の一人。また、川口も同様。同じ事務所の杉咲花と志田未来が出演している『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)の方が好調で、明暗分かれている人物です。

 そんな二人が主役どころということで、放送前から「大丈夫?」なんて言われていたんですが、案の定ヤバイという結果に(笑)。

 元々、この枠はジャニーズタレント御用達枠だったんですが、今回はジャニーズ一切出演しないだけに、挑戦した感はありますが……。メインどころのキャスティングがあまりいいとはいえず……。やる気ありますか? これ(笑)。

 でも、ゲスト出演はめちゃくちゃ豪華なんですけど(笑)。そこに力使いすぎて、ちょっと何がしたいのかわかりません(笑)。

 メインどころがこれじゃ、この先不安が続くでしょう。

以上1話のレビューでした。

 次回はコンビニ強盗事件がテーマ。今回の放火事件も実際にあった事件だったので、2話もそうなのかと思います。また、ゲストに仙道敦子に山田裕貴という豪華さ。正直、もう、そこしか楽しめません〜(笑)! 2話もそれなりに期待して放送を待ちましょう。

(どらまっ子KOROちゃん)