窪田正孝『ラジエーションハウス』視聴率自己最高も、話を詰め込みすぎて「期待ハズレ」とブーイングの嵐!

(これまでのレビューはこちらから)

 窪田正孝主演ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)の第8話が5月27日に放送され、平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 ドラマもそろそろ架橋に突入してきましたが、またまた自己最高視聴率を更新。絶好調ですね~。このまま、最終回まで突っ走られるのでしょうか?

 ではでは、今週もあらすじから振り返りましょう!

■救いのハロウィンパーティー

 けいれん発作を起し魚谷久美(稲垣来泉)という少女が甘春病院に運ばれてきた。MRI検査を行なったところ、脳が木の枝のように光るブライトツリーアピアランスという病気だとわかり、入院することになる。久美は小児科に入院している子どもたちとすぐに仲良くなり、子どもたちのために季節はずれのハロウィンをしたいと医師や看護師たちに懇願。病院総出でハロウィンパーティーを行うことに。枕元に願い事を書いた紙をおいて寝ると叶うという言い伝えがあることから、みなそれぞれ願い事を紙に書いていた。

 同じ頃、内科に腹部の痛みを訴える若井陽子(佐藤めぐみ)がやってきた。心配になりアルバイトを抜け出してきた夫の祐一(板場駿谷)に盲腸と診断され薬で治るから普通に働けると伝える。しかし、杏(本田翼)は陽性の疑いがある腫瘍があり、手術しないと子供ができなくなる可能性があると告げ、追加検査を受けるように促す。

 一方その頃、久美が姿を消した。医局総出で探したところ杏が見つけるも、エレベーターが突然停止。その中で久美がけいれんを発症してしまい……というストーリーでした。

 冒頭で唯織(窪田)が小野寺技師長(遠藤憲一)に医師であることがバレ、最後に杏にもバレたり、裕乃(広瀬アリス)が唯織に恋しちゃったかも!? というワクワクするシーンはあったんですが、今回、ほかの回に比べてメインとなる医療シーンが残念だったんですよ。

 なぜ、残念かというと、詰め込みすぎなんです。久美という少女と陽子という女性の2人がメインとなるんですが、話が別々すぎて……。2つの話をくっつけようとしてるのか、ハロウィンの願い事カードを久美が陽子にあげる、というシーンがあるのですが、それだけで、2つは別々のまま。なぜ2つの話を1話でやろうとしたのか、甚だ疑問。2つの話が繋がらないために、詰め込みすぎな印象がありました。ネットでも今回はこの指摘が多く、「無理やりつなげなくても」「別々の回にするとか、ドラマ版はなんらかの配慮があってもいいと思う」といった感じ。そのためか、「今回は正直期待ハズレだった」という声が多く上がっていました。

 また、詰め込みすぎて、話のアラが目立っていたとの声も多かったんです。挙げるとキリがないので、多かったものを紹介したいなと。まず、エレベーターが突然止まり杏と久美が閉じ込められるというシーン。普通に考えて、病院のエレベーターには予備電源というものがあるんですよ、なのでこれは絶対にありえません。そんなことになったら病院の不備だと訴えられます。それに、ここのシーンで父親はなぜか棒立ちのまま。娘を助けたいなら、死ぬ気でエレベーターのドアを開けようとするはずじゃないんですか? で、それに加えて、技師たちが総出でいるんですよ。いつも検査予約で手一杯だといっているくせにです。(結構これは前から思っていて、『忙しい』と言ってる割には、いつも全員がラジエーションハウスにいるんですよね(笑))。

 もうね、2つの話を無理やりにつなげようとするから、こうなるんですよ。前回は軒下(浜野謙太)の活躍が面白かった分、今回はつまらなすぎて、残念な気持ちになりました。

棒演技の本田翼、逆にすごい!

 8話になっても本田の棒演技は変わらず……酷いです(笑)。オマケに聞こえづらく、今回あるシーンで「ご心配掛けました」というセリフをいうんですが、「ご心……掛けました」と思いっきり噛んじゃってる(笑)。ガッカリですよ(笑)。

 ですが、やっぱりね、かわいいんですよ、顔は。だから、棒演技でも許せるんですよね~。「カワイイは正義」ってことですね、きっと(笑)。

 ですが、これは“ドラマ”なんですよ。やっぱり、演技してナンボじゃないですか~。そこを本田翼にはわかって欲しい! 「もっと演技の勉強してくれ!」と言いたい……(苦笑)。

 おせっかいかと思いますが、ひとつアドバイスするなら「口をあと5mm開けてセリフを言え!」とだけ言いたいです(笑)。

ついに「月9らしさ」が始まる!?

 杏と唯織の恋模様に今回裕乃が加わりそうなフラグが立ち、次週以降、恋愛模様の方が進みそうなんです。

 というもの、原作のストーリーがほぼ終わり(原作の連載はまだ続いてますが)、次回からはドラマオリジナル部分が増えそうなんです。となると、この部分を増やしてくるのではと推測。

 ですが、ここでちょっと心配ごとが。というのも、これまで月9特有の恋愛に固執するばかりに失敗しているじゃないですか~。『コード・ブルー』なんてその典型で、脚本家が変わり、恋愛要素を入れたら古参のファンからブーイングの嵐が起こってましたからね。今回、杏が頭痛がするといい、急にバタッと倒れるというシーンがありましたが、きっと、これを唯織が手術で治すんでしょう。ですが、治して杏が唯織との幼少期を思い出し、カップルになるなんて話になったら、なんて考えると、これまでの医療話が面白かった分、正直「え? これがオチですか?」と愕然となるんですよね~。

 となると、恋愛描写は今後も味付け程度の方がいいのかと思っちゃったり。

 う~ん、ちょっと見ものですね~!

 以上、8話のレビューでした。

 次週は、もう9話ですよ! 早いですね~! ものがたりも架橋に入ってますし、引き続き楽しみに放送を待ちたいですね。

(どらまっ子KOROちゃん)

V6・岡田准一版『白い巨塔』に怒り心頭! 「腹立たしい」「テレビ史上に残る失敗作」の声

 V6・岡田准一の主演で22日より5夜連続で放送されたテレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマ『白い巨塔』の評判が、ズタボロだ。

「とにかく評判が悪い。『Yahoo!テレビ.Gガイド』で岡田版の感想を見てみると、星1つの低評価をつけた視聴者が72%(28日現在)とボロボロ。そこには『まだイライラしてます。こんなものが放送されてしまったことが悔しくて悔しくて』『時間がたてばたつほど腹立たしくなります』などと、『白い巨塔』ファンのやり場のない怒りがこれでもかとぶつけられています」(テレビ誌記者)

 原作は、言わずと知れた山崎豊子の同名長編小説。財前五郎を岡田が演じたほか、ライバルを演じた松山ケンイチ、寺尾聰、夏帆、沢尻エリカ、小林薫、岸部一徳、松重豊、椎名桔平、柳葉敏郎、斎藤工など、「テレビ朝日開局60周年記念」の冠にふさわしい名だたる俳優陣が揃っていた。

 なお、日本での映像化は、2003年にフジテレビ開局45周年記念ドラマとして制作された唐沢寿明版以来、約16年ぶり。07年の韓国ドラマを含めると、映像化は7度目となる。

「岡田版はライトな脚本や陳腐な演出が目立ち、同作特有の重厚感が薄かったためか、最後まで『白い巨塔に似た何か』感が拭えなかった。同作を初めて見た若者は、このドロドロとした世界観を楽しめたでしょうが、この時代に5夜連続でテレビにかぶりつくような視聴者はF2・M2層(35歳以上)より上の世代が中心でしょうから、酷評祭りになるのも仕方ありません」(同)

 26日の最終話は、平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録。しかし、原作ファンから「テレビ史上に残る失敗作」とまで言われている現状を見る限り、決して成功とは言えなさそうだ。

大麻で逮捕の小嶺麗奈だけじゃない! 元ジャニーズの逮捕も!『金八先生』生徒たちの不祥事

 元KAT-TUNの田口淳之介容疑者と共に大麻取締法違反の容疑で逮捕された、女優の小嶺麗奈容疑者。ここ数年は、マネージャー兼プロデューサーとして田口の活動をサポートしていたが、かつては人気若手女優として活躍していた。

 小嶺の代表作といって思い出されるのは、やはりTBS系ドラマ『3年B組金八先生』の第4シリーズだろう。小嶺は女優デビューした1995年に同ドラマに出演。クラスのボス的存在である広島美香を演じた。

『3年B組金八先生』は、中学校におけるさまざまな問題を扱った作品であり、生徒の非行も少なからず描かれる。しかし、最終的には生徒と金八先生がわかり合い、更生の道を進んでいくというのがお決まりのはずだが、小嶺のように実生活で足を踏み外してしまう生徒役の出演者たちも多い。

「たとえば、第5シリーズ(99年)に出演していた梨花の実妹である中山史奈は、2001年に毒物及び劇物取締法違反で逮捕されています。トルエン所持ですね。結局、この事件で当時の所属事務所から解雇され、そのまま引退しました」(週刊誌記者)

 金八先生というと毎回、ジャニーズ事務所の所属タレントが数名出演することでも知られているが、その中にも不祥事を起こした出演者がいる。

「小嶺と同じく第4シーズンに出演していたジャニーズ事務所の榎本雄太は、事務所退所後の09年に失業保険を不正受給し、詐欺の疑いで逮捕。その後、起訴猶予となっていますが、不正受給詐欺グループの1人だったとの報道もありました」(同)

 さらに07年放送の第8シリーズに出演していたジャニーズタレントも、事件を起こしている。

「ドラマ出演当時はジャニーズJr.のメンバーだった亀井拓は、ジャニーズ事務所退所後の09年にネットカフェで窃盗をして、現行犯逮捕されています。また、実名報道はされていませんが、亀井と一緒に逮捕された人物も、生徒役の1人だったのではないかとも噂されていました」(同)

 残念ながら、金八先生の授業を受けたからといって、立派な大人になるわけではない。教え子たちの不祥事に、金八先生を演じた武田鉄矢も心を痛めているのではないだろうか……。

大麻で逮捕の小嶺麗奈だけじゃない! 元ジャニーズの逮捕も!『金八先生』生徒たちの不祥事

 元KAT-TUNの田口淳之介容疑者と共に大麻取締法違反の容疑で逮捕された、女優の小嶺麗奈容疑者。ここ数年は、マネージャー兼プロデューサーとして田口の活動をサポートしていたが、かつては人気若手女優として活躍していた。

 小嶺の代表作といって思い出されるのは、やはりTBS系ドラマ『3年B組金八先生』の第4シリーズだろう。小嶺は女優デビューした1995年に同ドラマに出演。クラスのボス的存在である広島美香を演じた。

『3年B組金八先生』は、中学校におけるさまざまな問題を扱った作品であり、生徒の非行も少なからず描かれる。しかし、最終的には生徒と金八先生がわかり合い、更生の道を進んでいくというのがお決まりのはずだが、小嶺のように実生活で足を踏み外してしまう生徒役の出演者たちも多い。

「たとえば、第5シリーズ(99年)に出演していた梨花の実妹である中山史奈は、2001年に毒物及び劇物取締法違反で逮捕されています。トルエン所持ですね。結局、この事件で当時の所属事務所から解雇され、そのまま引退しました」(週刊誌記者)

 金八先生というと毎回、ジャニーズ事務所の所属タレントが数名出演することでも知られているが、その中にも不祥事を起こした出演者がいる。

「小嶺と同じく第4シーズンに出演していたジャニーズ事務所の榎本雄太は、事務所退所後の09年に失業保険を不正受給し、詐欺の疑いで逮捕。その後、起訴猶予となっていますが、不正受給詐欺グループの1人だったとの報道もありました」(同)

 さらに07年放送の第8シリーズに出演していたジャニーズタレントも、事件を起こしている。

「ドラマ出演当時はジャニーズJr.のメンバーだった亀井拓は、ジャニーズ事務所退所後の09年にネットカフェで窃盗をして、現行犯逮捕されています。また、実名報道はされていませんが、亀井と一緒に逮捕された人物も、生徒役の1人だったのではないかとも噂されていました」(同)

 残念ながら、金八先生の授業を受けたからといって、立派な大人になるわけではない。教え子たちの不祥事に、金八先生を演じた武田鉄矢も心を痛めているのではないだろうか……。

岡田准一 vs 福山雅治の視聴率バトルの結果は? 片岡支店長が運命の日を迎えた『集団左遷!!』第6話

 福山雅治が軽い銀行支店長役を軽~く演じたサラリーマンドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。ここまでは脚本の粗さばかりが目立っていますが、まったく修正されることなく蒲田支店が廃店か存続かが決まる運命の日を迎えました。第1章完結編と銘打たれた第6話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 半期で100億円のノルマを達成できなければ、即廃店されることが決まっている三友銀行蒲田支店。第5話で片岡支店長(福山雅治)から20億円の小切手をだまし取った三嶋社長(赤井英和)のエピソードの続きから第6話は始まります。

 原作小説のひとつ『銀行支店長』(講談社)では三嶋社長の逃亡先であるフィリピンまで追跡劇は展開されますが、残念ながら『集団左遷!!』では三嶋社長は空港で片岡支店長にあっさりと見つかります。プロボクサー時代はハードパンチャーで鳴らした“浪速のロッキー”赤井英和ですが、実におとなしく体調不良の片岡支店長に取り押さえられるのでした。

 10年前の福山雅治主演作だったら海外ロケも考えられたかもしれませんが、国内の空港でちゃちゃっと済ませられたところに、現在の福山の置かれている状況を感じさせます。

 三嶋社長が低金利で近寄ってきた羽田支店ではなく、わざわざ蒲田支店にこだわって20億円をだまし取った理由は、まったく明かされないままでした。ただ三嶋社長に「お金が苦しかったんや~」と最後にひと言叫ばせただけで巨額詐欺事件解決です。「脚本を練る余裕がなかったんや~」という脚本家の叫びのように聞こえたのは気のせいでしょうか。

 

『半沢直樹2』を揶揄するギャグ

 20億円は無事だったものの、100億円のノルマは達成できていません。蒲田支店のみんなで営業会議を開き、アイデアを募ります。若手行員の滝川(神木隆之介)から「羽田支店に奪われたお客を奪い返したいと思います」という意見が提案され、「いいね」と一度はOKしかかった軽い片岡支店長ですが、「やられたんだから、やり返していいでしょ」と主張する滝川に対し「いやいや、ダメだよ」と“倍返し”を禁じます。

 堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)の続編が2020年4月にオンエアされることが正式発表されたばかりで、さっそく『半沢直樹』の決めゼリフだった“倍返し”を揶揄するTBS内の身内ギャグが。『集団左遷!!』の製作チームは高視聴率を記録した『半沢直樹』や『下町ロケット』(TBS系)などの池井戸潤原作ドラマをライバル視していることがうかがえます。

 その後のドラマ展開も池井戸ドラマを意識したものとなっていました。蒲田支店の奮闘ぶりを後押ししたい本部の藤田頭取(市村正親)から、片岡支店長はかつて下町工場としてがんばっていた西村精機を紹介されます。物づくりの夢を追い続けていた社長が亡くなったため、未亡人・雪子(丘みつ子)が工場を閉鎖してコインパーキングを開くための1億円を融資してほしいという案件でした。

 西村精機に1億円を融資すれば、100億円のノルマ達成です。ところが工場を訪ねた滝川は、未亡人が亡くなった夫の夢を守るために工場を再開したがっていることに気づくのでした。そのことを片岡支店長も知り、悩みます。さっさと1億円を融資すれば、蒲田支店は廃店を免れるのですが、片岡支店長は支店員みんなを集め、「僕らがうまく行って、お客さまがうまく行かなくていいのか」と問い掛けるのでした。

 片岡支店長が自分から発した問い掛けの回答はこうでした。西村精機に1億円を融資はしない。その代わり、義足サイボーグを開発中のお金のない若者たち3人を未亡人に引き合わせるというものでした。跡継ぎのない高齢の農家などの事業主にやる気のある若い人材を紹介する「第三者継承」の下町工場版です。工場を持っているけど働き手のいない未亡人と、夢を持っているけど夢を叶える場を持たない若者たち3人組は、「Win-Win」の関係となったわけです。片岡支店長は「お金ではなく、心意気をご融資させていただきました」とドヤ顔です。一瞬、片岡支店長の顔に坂本龍馬の面影が宿りました。

  スパイ行為がバレたことからスーパーへ出向になった花沢(高橋和也)や片岡支店長の妻・かおり(八木亜希子)たちからの援護射撃があったものの、横山常務(三上博史)が決めた期限までには99億円しか用意できませんでした。本部から帰ってきた片岡支店長の口から、蒲田支店の今後について説明されます。

 本部の決定は、蒲田支店は約束どおり廃店。でも、支店員たちはみんな首都圏の支店へ銀行員として異動。真山副支店長(香川照之)は日本橋の副支店長、そして片岡支店長は本部の融資部へ……。みんなバラバラになるけれど、万々歳のフィナーレとなったのでした。

 蒲田支店の行員たちは自分たちがリストラや出向扱いにならず、銀行員のままでいられることに歓び浮かれまくります。でも、果たしてこれでいいのでしょうか。蒲田支店がなくなると困ると、地元の人たちがなけなしのお金を蒲田支店に預けることで、彼らは窮地を救われたはずです。ブタの貯金箱を持ってきた少年は、蒲田支店の閉鎖を知ってどう思うのでしょうか。

 片岡支店長は「銀行員としてのプライド」と常に口にしますが、そんな彼らにお金を託した地元の人たちの気持ちは軽んじられているように感じます。福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』にずっと付きまとっている違和感の正体は、これではないでしょうか。金融ドラマを軽快に描くことばかりに意識が向き、お金のやりとりをとても軽んじて描いているようにしか映りません。

 お金よりも大事なものがあると言いたいのかもしれませんが、このドラマはお金の重みがまるでないので、大事なものの重みもまったく伝わってこないままです。いつも冷静な真山副支店長ですが、病気の妻(西田尚美)の治療費のために実は真山家の家計は火の車だとかの描写があれば分かりやすいのですが、そういった背景は完全にスルーされています。本部への復帰が決まった片岡支店長は心の中で「これでいいのだ~♪」と『天才バカボン』の主題歌を口ずさんでいるかもしれませんが、本当にこれでいいんでしょうか。

 

岡田准一版『白い巨塔』最終話と激突!

 さて、岡田准一主演ドラマ『白い巨塔』(テレビ朝日系)の最終話と被った『集団左遷!!』第6話の気になる数字は? 『集団左遷!!』第6話の視聴率は、7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と同番組上ワーストとなってしまいました。初回13.8%のお陰で辛うじて平均視聴率10%台をキープしていましたが、ついに底が割れてしまいました。一方、岡田准一演じる財前教授が医療告発された『白い巨塔』最終話は15.2%。山崎豊子原作の重厚な社会派ドラマに完負けした結果となりました。

 視聴率の低下に加え、気になるのは今回で連続ドラマとして完結してしまった『集団左遷!!』をまだ続ける意味があるのかという疑問です。これで最終回だと思った視聴者もいるのではないでしょうか。無理に1クール10話というフォーマットに縛られなくてもいいように思います。次週からは原作小説とは関係のない、ほぼオリジナルエピソードが展開される模様です。

 ここまで来たら、脚本家もディレクターも視聴率を気にせず自由にやってください。でも、できれば残りの話数で、脚本家やディレクターたちには「ドラマ製作者としてのプライド」を感じさせるクライマックスにしてほしいと思います。

(文=長野辰次)

岡田准一 vs 福山雅治の視聴率バトルの結果は? 片岡支店長が運命の日を迎えた『集団左遷!!』第6話

 福山雅治が軽い銀行支店長役を軽~く演じたサラリーマンドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。ここまでは脚本の粗さばかりが目立っていますが、まったく修正されることなく蒲田支店が廃店か存続かが決まる運命の日を迎えました。第1章完結編と銘打たれた第6話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 半期で100億円のノルマを達成できなければ、即廃店されることが決まっている三友銀行蒲田支店。第5話で片岡支店長(福山雅治)から20億円の小切手をだまし取った三嶋社長(赤井英和)のエピソードの続きから第6話は始まります。

 原作小説のひとつ『銀行支店長』(講談社)では三嶋社長の逃亡先であるフィリピンまで追跡劇は展開されますが、残念ながら『集団左遷!!』では三嶋社長は空港で片岡支店長にあっさりと見つかります。プロボクサー時代はハードパンチャーで鳴らした“浪速のロッキー”赤井英和ですが、実におとなしく体調不良の片岡支店長に取り押さえられるのでした。

 10年前の福山雅治主演作だったら海外ロケも考えられたかもしれませんが、国内の空港でちゃちゃっと済ませられたところに、現在の福山の置かれている状況を感じさせます。

 三嶋社長が低金利で近寄ってきた羽田支店ではなく、わざわざ蒲田支店にこだわって20億円をだまし取った理由は、まったく明かされないままでした。ただ三嶋社長に「お金が苦しかったんや~」と最後にひと言叫ばせただけで巨額詐欺事件解決です。「脚本を練る余裕がなかったんや~」という脚本家の叫びのように聞こえたのは気のせいでしょうか。

 

『半沢直樹2』を揶揄するギャグ

 20億円は無事だったものの、100億円のノルマは達成できていません。蒲田支店のみんなで営業会議を開き、アイデアを募ります。若手行員の滝川(神木隆之介)から「羽田支店に奪われたお客を奪い返したいと思います」という意見が提案され、「いいね」と一度はOKしかかった軽い片岡支店長ですが、「やられたんだから、やり返していいでしょ」と主張する滝川に対し「いやいや、ダメだよ」と“倍返し”を禁じます。

 堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)の続編が2020年4月にオンエアされることが正式発表されたばかりで、さっそく『半沢直樹』の決めゼリフだった“倍返し”を揶揄するTBS内の身内ギャグが。『集団左遷!!』の製作チームは高視聴率を記録した『半沢直樹』や『下町ロケット』(TBS系)などの池井戸潤原作ドラマをライバル視していることがうかがえます。

 その後のドラマ展開も池井戸ドラマを意識したものとなっていました。蒲田支店の奮闘ぶりを後押ししたい本部の藤田頭取(市村正親)から、片岡支店長はかつて下町工場としてがんばっていた西村精機を紹介されます。物づくりの夢を追い続けていた社長が亡くなったため、未亡人・雪子(丘みつ子)が工場を閉鎖してコインパーキングを開くための1億円を融資してほしいという案件でした。

 西村精機に1億円を融資すれば、100億円のノルマ達成です。ところが工場を訪ねた滝川は、未亡人が亡くなった夫の夢を守るために工場を再開したがっていることに気づくのでした。そのことを片岡支店長も知り、悩みます。さっさと1億円を融資すれば、蒲田支店は廃店を免れるのですが、片岡支店長は支店員みんなを集め、「僕らがうまく行って、お客さまがうまく行かなくていいのか」と問い掛けるのでした。

 片岡支店長が自分から発した問い掛けの回答はこうでした。西村精機に1億円を融資はしない。その代わり、義足サイボーグを開発中のお金のない若者たち3人を未亡人に引き合わせるというものでした。跡継ぎのない高齢の農家などの事業主にやる気のある若い人材を紹介する「第三者継承」の下町工場版です。工場を持っているけど働き手のいない未亡人と、夢を持っているけど夢を叶える場を持たない若者たち3人組は、「Win-Win」の関係となったわけです。片岡支店長は「お金ではなく、心意気をご融資させていただきました」とドヤ顔です。一瞬、片岡支店長の顔に坂本龍馬の面影が宿りました。

  スパイ行為がバレたことからスーパーへ出向になった花沢(高橋和也)や片岡支店長の妻・かおり(八木亜希子)たちからの援護射撃があったものの、横山常務(三上博史)が決めた期限までには99億円しか用意できませんでした。本部から帰ってきた片岡支店長の口から、蒲田支店の今後について説明されます。

 本部の決定は、蒲田支店は約束どおり廃店。でも、支店員たちはみんな首都圏の支店へ銀行員として異動。真山副支店長(香川照之)は日本橋の副支店長、そして片岡支店長は本部の融資部へ……。みんなバラバラになるけれど、万々歳のフィナーレとなったのでした。

 蒲田支店の行員たちは自分たちがリストラや出向扱いにならず、銀行員のままでいられることに歓び浮かれまくります。でも、果たしてこれでいいのでしょうか。蒲田支店がなくなると困ると、地元の人たちがなけなしのお金を蒲田支店に預けることで、彼らは窮地を救われたはずです。ブタの貯金箱を持ってきた少年は、蒲田支店の閉鎖を知ってどう思うのでしょうか。

 片岡支店長は「銀行員としてのプライド」と常に口にしますが、そんな彼らにお金を託した地元の人たちの気持ちは軽んじられているように感じます。福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』にずっと付きまとっている違和感の正体は、これではないでしょうか。金融ドラマを軽快に描くことばかりに意識が向き、お金のやりとりをとても軽んじて描いているようにしか映りません。

 お金よりも大事なものがあると言いたいのかもしれませんが、このドラマはお金の重みがまるでないので、大事なものの重みもまったく伝わってこないままです。いつも冷静な真山副支店長ですが、病気の妻(西田尚美)の治療費のために実は真山家の家計は火の車だとかの描写があれば分かりやすいのですが、そういった背景は完全にスルーされています。本部への復帰が決まった片岡支店長は心の中で「これでいいのだ~♪」と『天才バカボン』の主題歌を口ずさんでいるかもしれませんが、本当にこれでいいんでしょうか。

 

岡田准一版『白い巨塔』最終話と激突!

 さて、岡田准一主演ドラマ『白い巨塔』(テレビ朝日系)の最終話と被った『集団左遷!!』第6話の気になる数字は? 『集団左遷!!』第6話の視聴率は、7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と同番組上ワーストとなってしまいました。初回13.8%のお陰で辛うじて平均視聴率10%台をキープしていましたが、ついに底が割れてしまいました。一方、岡田准一演じる財前教授が医療告発された『白い巨塔』最終話は15.2%。山崎豊子原作の重厚な社会派ドラマに完負けした結果となりました。

 視聴率の低下に加え、気になるのは今回で連続ドラマとして完結してしまった『集団左遷!!』をまだ続ける意味があるのかという疑問です。これで最終回だと思った視聴者もいるのではないでしょうか。無理に1クール10話というフォーマットに縛られなくてもいいように思います。次週からは原作小説とは関係のない、ほぼオリジナルエピソードが展開される模様です。

 ここまで来たら、脚本家もディレクターも視聴率を気にせず自由にやってください。でも、できれば残りの話数で、脚本家やディレクターたちには「ドラマ製作者としてのプライド」を感じさせるクライマックスにしてほしいと思います。

(文=長野辰次)

『いだてん』追加キャスト、サブカル祭りに落胆の声

 NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の追加キャストが発表された。1月にスタートした放送は5カ月を迎え、中盤から折り返し地点へと向かうところだ。視聴率的に苦戦しているため、追加キャストには“テコ入れ”の要素もあるだろうが、その内容に落胆の声もあがっている。

 今回追加発表されたキャストは9名。そこには3月26日に68歳で亡くなった俳優の萩原健一さんも含まれる。萩原さんは政治家の高橋是清を演じる。それ以外のメンバーは、麻生久美子、桐谷健太、薬師丸ひろ子、リリー・フランキー、塩見三省、加藤雅也、塚本晋也、じろう(シソンヌ)といった並びであり、このメンツが「サブカル祭り」「クドカンの身内大集合」と話題になっているのだ。

「薬師丸ひろ子は『木更津キャッツアイ』(TBS系)の美礼先生としておなじみですし、リリー・フランキーとクドカンは、2015年公開の映画『バクマン。』で役者として共演しています。塚本晋也は『鉄男』(1989)をはじめ、世界的な評価の高い映画監督であり自ら役者業もこなします。味のあるキャストといえば聞こえはいいですが、サブカルチャー方面に取り立てて興味がない人にとっては『この人誰?』の並びかもしれません」(芸能関係者)

 このキャスティングには、クドカンの脚本創作術も関係している。

「クドカンは、最初からキャラクターのイメージを設定し、セリフを作り上げていく『あて書き』の書き手として知られています。そのため、クドカンファミリーというべきメンバーが自然と固まっていくのでしょう。もちろん、クドカン作品の魅力を最大限に引き出す上においては有効な方法だといえますが、そもそも『脚本がわかりづらい』と批判されているため、新キャストが視聴率回復につながる可能性は低いのでないでしょうか」(同)

 国民的作品を目指すべき大河ドラマにおいて、身内のサークルに閉じた「サブカルドラマ」を見せられても、視聴者の興味はますます離れていってしまうのではないだろうか。
(文=平田宏利)

コスパ悪すぎ! 福山雅治が「抱かれたい男No.1」から「ギャラ泥棒No.1」に転落

 ドラマの世界から「単独左遷」されてしまう?

 5月19日に福山雅治主演のTBS系日曜劇場ドラマ『集団左遷!!』の視聴率が9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。初回視聴率こそ13.8%の好発進だったものの、第2話では8.9%に急落。その後も苦戦が続き、このままでは平均視聴率2ケタ割れとなりそうな雲行きだ。

「『半沢直樹』の大ヒット以降、『下町ロケット』『陸王』など企業モノで高視聴率を連発している日曜劇場ですが、爆死となれば福山が戦犯扱いされるのは確実。すでに多くの視聴者が指摘しているように、他の役者が『日曜劇場』の重厚なテイストで演技しているのに対し、福山だけが過剰な顔芸でコメディにしてしまっているのが残念です」(テレビ誌ライター)

 さらに5月21日発売の「FLASH」(光文社)によれば、『集団左遷!!』の爆死は今後の俳優生命の危機となる可能性があるという。

「同誌では大手広告代理店がクライアント向けに作成した資料を掲載。視聴率とギャラを含めた総制作費から『採算分岐点』を算出し、『採算割れの失敗ドラマ』ランキングを発表しています。そのワースト1位となったのが『集団左遷!!』。福山のギャラが1本300万円と高額なのがその理由で、同額の天海祐希が主演する『緊急取調室』(テレビ朝日系)は平均視聴率13.3%で『成功ドラマ1位』となっているほか、ギャラ200万円の沢口靖子は『科捜研の女』(同)で、175万円の井ノ原快彦は『特捜9』(同)で結果を出しており、このテレ朝の3作がトップ3を独占しています。『抱かれたい男NO1』だったのは昔の話。ギャラは高くて低視聴率という“ギャラ泥棒”ぶりが如実となったことで、福山の起用には難色を示すクライアントは増えそうです」(同)

 福山は11月1日公開の映画『マチネの終わりに』で主演することが決まっているが、“追試”も失敗となれば、いよいよ「主演俳優」は廃業となりそうだ。

『あなたの番です』原田知世と田中圭の先に待ち受けるのは地獄しかない?

 5月19日に『あなたの番です』(日本テレビ系)の第5話が放送された。

 俳優の袴田吉彦が殺害されて責任を感じた久住譲(袴田吉彦)は、交換殺人ゲームについて手塚菜奈(原田知世)に相談した。久住が引いた紙に書かれていた名前が「細川朝男(野間口徹)」と知った菜奈は「それは私が書きました。だから、殺さないでください」と懇願する。さらに菜奈は翔太(田中圭)に、まだ朝男と結婚している事実を告白した。当然、翔太は大ショックを受ける。

 菜奈はゲーム参加者が書いた名前、さらに引いた紙に書かれていた名前をすべて把握しておいたほうがいいと考え、臨時の住民会を開いた。しかし、やって来たのは翔太、久住、榎本早苗(木村多江)、黒島沙和(西野七瀬)の4人だけだった。出席者が名前を教え合っていると、そこに北川澄香(真飛聖)が遅れてやって来た。北川は紙に「児嶋佳世(片岡礼子)」の名を書いたと明かし、引いた紙は白紙だったと打ち明けた。「白紙でよかったんですよ。殺したい人の名前なんて書くべきじゃなかったんです!」と、後悔する北川。

 一方、佳代と別居中の俊明(坪倉由幸)は、佳世に会社宛てで送らせたゴルフバッグを受け取った。そのバッグを開けると、中には佳世の足が入っていた。

やってることがひどすぎる菜奈、思考回路が危ない翔太

 謎と伏線が増えていく一方のこのドラマ。キリがないので、ひとまずそれらは横に置いておきたい。本稿では、手塚夫妻についてどうしても掘り下げたいのだ。この2人、異常である。

 まずは、菜奈のほうから。この人が翔太に行っている仕打ちは常軌を逸している。夫である朝男とケリが付いていないのに、年下の男を欺いたままのうのうとマンションを購入し、悪びれず引っ越した。籍を入れられないくせに新婚夫婦を装い、手塚姓を堂々と名乗る厚顔っぷり。事の経緯をようやく翔太に説明したが、「あくまで自分は被害者」というエクスキューズを付けることは怠らない。朝男との別れの理由を問われても、徹底してはぐらかす態度。なぜか、あまり悪びれていないのにも引っ掛かる。「ブラック菜奈ちゃん」の一語で済ませられる行いではないだろう。さらに、ウソをつくときの仕草(両手の指を重ねる)を毎日のように翔太に見せている。ウソばかりなのだ。彼女の癖を見抜いている翔太は、わかっているのに見て見ぬふりをしている。ひどいと思う。

 というか、翔太のほうもおかしい。ウソをつかれた側なのに「気づいてあげられなくてごめん」と逆に頭を下げる不可解さ。彼の一途の度合いはヤバさを感じるほどだ。思考回路が理解できない。どんなシチュエーションでも「菜奈ちゃんに非はない。悪いのは他の人」という着地点を無理やり見つけるのが翔太である。

 2人のこの先を想像してみた。交換殺人ゲームが進み、菜奈に危害が及んだとする。そのとき、菜奈に非があったとしても翔太はそれを認めないだろう。他者に非があると認識し、暴走してもおかしくない。だから、彼は危ないのだ。

 いま、菜奈が厄介な存在と考えているのは朝男である。もしも彼が殺されたら、真っ先に疑われるのは菜奈と翔太のはず。戸籍上、夫婦なのは菜奈と朝男のほうで、菜奈と翔太は不倫関係ということになる。菜奈と翔太の先に待ち受けているのは地獄しかないと思う。

 1つ気になるシーンがあった。菜奈が翔太に秘密を打ち明けた際、テーブルの下に録音機らしき物がかましてあったのだ。誰が、なんの目的で録音しているのか? 疑心暗鬼の充満するマンションである。ろくな物件じゃない。

 今回は佳世が殺された。彼女の名前を書いたのは澄香だ。でも、澄香が引いた紙は白紙だった。交換殺人ゲームのルールに則れば、殺人の連鎖はここで途切れるはず。なのに、脅迫状は続々と届けられている。

 というか、ゴルフバックに刺さっていた足は、本当に佳世のそれなのだろうか? 作り物ではないのか? 藤井淳史(片桐仁)の乾燥機に入っていた生首だって、本当に山際祐太郎(森岡豊)のものだったのかは疑わしい。マンションの住民のみならず、視聴者だって疑心暗鬼になる。あと、俊明に送られたゴルフバックの送り状の筆跡が、沙和がホワイトボードに書いた字とそっくりだったのにも引っ掛かっている。もう、怪しい人しかいないのだ。

 だから、勘繰り出すとキリがない。でも、続きが気になることは確かだ。

(文=寺西ジャジューカ)

 

『俺のスカート、どこ行った?』ラスボス的存在の永瀬廉、ついに“いい人フラグ”が立つ?

 5月18日に『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の第5話が放送された。1話、2話……と高かった期待感に反し、かなり残念な内容だったこのドラマ、前回辺りからどんどん面白くなっている気がする。

 若林優馬(長尾謙杜)が拾ったスマホを職員室まで届けに来た。ちょうどその時、スマホを失くしたという別のクラスの生徒・山上愛理(田辺桃子)が職員室に来ていた。「見つけてくれてありがとう」とお礼を言われた若林は、愛理に一目ぼれ。東条正義(道枝駿佑)に、愛理のことを知っているか尋ねる。

 そこに原田のぶお(古田新太)が通りかかり、若林の恋を後押しするために「私があんたをプロデュースしてあげる」と言いだした。

 原田に促され、若林は愛理から連絡先を聞き出すことに成功。数日後、若林は愛理からデートに誘われる。しかし実は、愛理は明智秀一(永瀬廉)のことが好きで、明智とつながりたくて若林に連絡していたのだった。明智を呼び出した愛理は「友だちが勝手に連絡しちゃって」と言い訳。愛理の浅はかさを見抜いた明智は愛理を冷たくあしらい、相手にしなかった。

 そして、若林と愛理のデート当日。原田は若林に「お前は遊ばれていたんだ」と伝えてしまう。若林に本心を聞かれた愛理は、またも責任転嫁した。

「わざとじゃないの。なんていうか、ノリみたいなので。私、本当はダメだなって思ってたんだけど。だから、明智君にも言っといてほしいんだ。本当はダメだって思ってたこと」

 そんな愛理に、原田は「あんたの軽率な言動が1人の人間を傷つけた。相手の気持ちを想像できないと心がどんどんブスになるわよ」と言い放った。

 今は距離のある明智と東条の関係性だが、今回、2人の信頼関係がまだ崩れていないことがわかった。明智の紹介を愛理から迫られた東条は「いいよ」と返答。しかし、「でも明智、そういう女の子の、人を見下す感じのやつ嫌いだから気をつけて」と付け加えるのだ。今は仲良くできなくても、東条の明智への信頼は揺るいでいない。

 案の定だった。LINEで愛理に呼び出された明智。初めは至って普通だったが、人を呼んでおいて若林の悪口を言う愛理の人間性を見抜き、どんどん冷めた雰囲気になっていく。“人を見下すのが嫌いな明智”がそこにはいた。呼び出しには応じた。話も聞いた。そして、一気に目が死んでいく明智の対応。「明智ならばすぐに見抜くだろう」と信頼したからこそ、東条もあえて明智のLINEを愛理に教えたのだろう。

 ただこじらせているのではなく、芯のある青年だった明智。つまりこれは、今後の展開に向けた“明智、実はいい人フラグ”になるかもしれない。

フラれても友だちは増えていた若林

 からかわれていると知っても、あえて待ち合わせ場所に向かった若林。愛理の口から本当のことを聞きたかったのだ。なかなかできることではない。1話で屋上から飛び降りた若林。一度死んだ身でもあり、死ぬ気で頑張っている。結果、彼はフラれた形になった。でも、若林のことを気にかけるクラスメイトは大勢いる。いじめられっ子だったのに、いつの間にかクラスの人気者だ。フラれたけれど、代わりにたくさんの友だちができていた。

 ぼっちが学校生活で最もつらい時間のひとつに、昼休みが挙げられる。原田は、昼食の時間を常にクラスの生徒と共にする。決して、ぼっちをぼっちにさせない。彼なりの教育方針なのだろう。

 愛理から呼び出された明智。彼が本当に悪人だったら愛理の好意を利用し、原田と若林を陥れてもおかしくなかった。でも、そういう人間じゃない。クラスのラスボス的立ち位置にいる明智だが、実は今までに悪いことをまったくしていないのだ。

 ショーパブに入ろうとするチア部の動画、カンニングする光岡慎之介(阿久津仁愛)を目撃するなど、決定的な材料は今まで何度も手に入れていた。なのに、なんだかんだ一度も活用していない。原田を辞めさせようとしていること以外、彼は結構いい奴だ。

 じゃあ、なんであんなに大人に突っかかるのか? 5話エンディングで、明智のスマホに妙な連絡が届いた。

「おい 秀一 父親を無視するなよ」

 どうやら彼は、父親との根深い確執があるようだ。だから、大人に不信感を抱いている。

 家に帰ると涙するくらい、ギリギリのメンタルでいる明智。その状態で学校生活とアルバイトに励んでいる。彼こそ、真っ先に原田に相談してほしいくらいなのだが……。原田を中心にクラスが明るくなればなるほど、明智の闇が際立っていくのが皮肉だ。

(文=寺西ジャジューカ)