嵐・櫻井翔&広瀬すず主演『ネメシス』、橋本環奈の出演に賛否! 「キャストが豪華」「話題性だけになりそう」の声

 嵐・櫻井翔と広瀬すずがダブル主演を務める連続ドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)が、4月11日にスタートする。江口洋介演じる探偵・栗田一秋が社長を務める探偵事務所「ネメシス」に所属する、自称天才、その実ポンコツな探偵・風真尚希を櫻井、天才すぎる助手・美神アンナを広瀬が演じ、さらに橋本環奈の出演も明らかに。しかし、ネット上ではキャストをめぐって賛否両論が噴出しているようだ。

 同3日、日本テレビ系で放送されたバラエティ番組『ニノさんSP』に、櫻井と広瀬、そして同じくドラマ出演者の大島優子が『ネメシス』チームとして登場。番組中で行われた「勝手にネメシスダービー」というコーナーにて、新キャストとして橋本環奈の出演が発表された。

「橋本が演じるのは、美神の親友である大学生・四葉朋美というキャラクター。この発表に合わせて、日本テレビの公式YouTubeチャンネルでは、橋本のインタビュー動画が公開されました。この中で橋本は、『探偵事務所ネメシスのお三方のメンバーの、テンポ感のあるお芝居に自分も混ぜていただいて、すごくアットホーム感もあるし、純粋に楽しいです』などと作品に参加した感想を述べており、広瀬については『休憩中もずっと2人でしゃべってて、テンポ感とか空気感とか、初めて会ったのに、親友の役がこんなにもすんなりできるんだな、と思いました』とコメント。すっかり仲良くなっているようです」(芸能ライター)

 ネット上では、「広瀬すずと橋本環奈の共演とかすごい! これはドラマも期待できるね」「キャストが全員主役級に豪華。早く始まってほしい~」といった声が寄せられ、視聴者の期待感は高まっているよう。一方で、「キャスティングで注目を集めようとしているのがミエミエ」「話題性だけで、中身のないドラマになりそう。脚本に力入れたほうがいいと思うけど……」など、出演者が豪華なゆえに不安視する声も少なくない。

「また、日テレ系のドラマといえば、最近は“Hulu商法”が批判の的になりがちです。最終話では完結とならず、動画配信サイトHuluでストーリーを“補完”する作品が配信される、といった手法をたびたび行っているため、ネット上では『ネメシス』に対しても、『“Hulu商法”になりそうだし、最初から見ない』『どうせこれも「続きはHuluで」ってなるんじゃないの?』と疑う声も見受けられます」(同)

 始まる前から話題性十分の『ネメシス』だが、初回放送後は、視聴者からどのような評価を得るだろうか?

『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』“鬼上司”菜々緒に「仕事舐めてる」の声! 「バカにしすぎ」「常識ない」と批判のワケ

 上白石萌音主演の連続ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の第7話が、2月23日に放送された。今回は、菜々緒演じる“鬼上司”こと宝来麗子が、さまざまな形で視聴者の注目を集めたようだ。

 同作は、ファッション誌「MIYAVI」の編集部を舞台に、雑用係として入社した主人公・鈴木奈未(上白石)と、麗子ら編集部員の人間関係を描いたドラマ。第7話では、「MIYAVI」が廃刊の危機に瀕し、必死にスポンサー探しをする麗子が、化粧品メーカーに広告掲載の交渉を行うため、奈未と共に長野県を訪れる……という内容だった。

「そんな中、視聴者の注目が集まったのは、麗子と奈未の“ヨガシーン”。タンクトップに着替えてヨガをしつつ、2人で交渉について話し合うという場面でしたが、ネット上では『菜々緒さんのボディラインが美しすぎる!』『ヨガ姿が美しくて憧れる。私もやってみようかな』『菜々緒さま、スタイルだけじゃなくてお肌までキレイなのすごい……』などと、菜々緒の姿に絶賛の声が相次いでいました」(芸能ライター)

 一方で、麗子の“行動”が物議を醸す場面も。長野県にあるメーカーとの交渉の際、なぜか現地に姿を現さない麗子に奈未が電話を掛けると、なんと銀座にいることが発覚。しかも「あなたにやってもらいたいこと。私の到着まで、社長をつないでおいて」と、数時間にわたってメーカーの社長を会議の席に引き留めるよう、奈未に命令したのだ。

「その後、麗子が長野県に到着し、遅れて会議に参加。メーカーが作った化粧水と、ファッションブランド・COACHのコラボ企画を取り付けるため、COACHへ交渉に行っていたと麗子が打ち明けると、遅刻に怒りをあらわにしていたメーカーの社長もコラボに応じ、『MIYAVI』への広告掲載も承諾。交渉は見事成功、という展開でした」(同)

 この場面に対し、ネット上では「地方の中小企業をバカにしすぎ」「COACHとの話がまとまってから、メーカーとの交渉を行うべきでは?」「展開が無理やりだなあ。いい話っぽくしてたけど、遅刻は遅刻だろ」といったツッコミが続出。さらに、「無茶ぶりがひどい」「もはやパワハラ」など、奈未に対する麗子の言動にも批判の声が上がっている。

「もともと同作は、麗子の“鬼上司”ぶりに『パワハラといじめにしか見えない』『奈未ちゃんがかわいそう。気分が悪くなる』など、不快感を示す声がありました。さらに、『仕事を舐めててイライラする』『この職場、常識のない人ばっかり』などと、登場人物の描かれ方が批判されることも少なくありません」(同)

 ドラマである以上、現実的ではない展開も致し方ないが、“仕事”という身近なテーマを扱うならば、ある程度のリアリティは必要なのかもしれない。

月9『監察医 朝顔』“認知症の父”演じた時任三郎に絶賛の声! 「逆に演技とは思えない」「別格」と視聴者注目

 2月15日に放送された上野樹里主演の連続ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)の第14話。視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した今回は、上野演じる主人公・万木朝顔の父・万木平(時任三郎)の“病名”が発覚し、ネット上にさまざまな反響が寄せられた。

 前回第13話のラストで、認知症の疑いがある平に通院の約束を取り付けた朝顔。しかし、翌日には平がその約束を忘れてしまい、朝顔は1週間の休暇を取得して、娘のつぐみ(加藤柚凪)とともに、平の住む仙ノ浦を訪れることになった。そこで、つぐみから「じいじはいつまでここにいるの? どうしてつぐみとじいじは離ればなれなの?」と問われた平は、朝顔の住む神奈川県の自宅で暮らす決意をする……という内容だった。

「今回は、朝顔が休暇をもらって平の自宅を訪れたこともあって、監察医としてのシーンはほぼなく、家族との触れ合いが中心に描かれました。そんな中、平は朝顔と彼女の夫・桑原真也(風間俊介)の前で、病院でアルツハイマー型認知症と診断を受けたことを告白。『2人とつぐみには、これからどれだけ迷惑をかけるかわからない。想像もできない。だから、先に謝っておく』と心中を告白する場面が、視聴者の間で注目を浴びていました」(芸能ライター)

 このシーンについて、ネット上では「認知症になった家族がいるから、平の姿が重なる」「今回は特に、“自分の家族だったらどうするか”と考えさせられる内容だった」といった声が続出。また、「時任三郎の演技がうますぎて、逆に演技とは思えない」「どんどん猫背になって、老けていくのがわかる。別格の演技」など、時任を称賛する声も見受けられた。一方で、「本当の認知症はあんなもんじゃない。リアルさに欠ける」「こんなに早く認知症だって気付けるもんか? ちょっとご都合主義な感じ」と認知症の描写に疑問を抱いたという声も見受けられる。

「次回予告では、第8話から続いていた『朝顔孤独編』が今回で終わり、新章となる『家族の時間編』が次回から始まると発表。監察医としての朝顔がほとんど描かれなかった今回については、『もう完全にホームドラマになってるね』『最近、医療ドラマじゃなくなってない?』といった指摘もありました。今後は、『家族の時間編』という名前の通り、さらに朝顔の家族にフォーカスすると思われ、こうした違和感を抱く人が増える可能性もあるでしょう」(同)

 「朝顔孤独編」においては、平の認知症疑惑やつぐみの失踪など、暗い内容が多かったことで、視聴者から「話が重すぎる」という苦言も出ていた。新章を迎える第15話からは、同作のファンが望むような展開となるだろうか。

『天国と地獄』第5話、突然の“『半沢直樹』ネタ”に視聴者騒然! 「TBSならでは」「大炎上する」と賛否のワケ

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)の第5話が2月14日に放送され、視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録。初回の16.8%から落としているものの、依然高視聴率をキープしている。

 警視庁捜査第一課の刑事・望月彩子(綾瀬)と、創薬ベンチャー企業の社長でサイコパスな殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の“魂”が入れ替わるという設定の本作。第5話では、日高が連続殺人事件の容疑者であることや、事件の詳細など、警察が非公表にしていたはずの情報が、何者かによってSNS上で拡散され、日高の経営するコ・アース社が集中砲火を浴びる事態に。この情報漏洩について、日高と望月が調査する傍ら、望月は同居人の渡辺陸(柄本祐)に、自身の魂が入れ替わったことを告白する……という内容だった。

「最終的に、コ・アース社の製品に関する特許を日高と共同で所有している九十九(中尾明慶)が、情報漏洩の犯人だと発覚。その後、望月の体を持つ日高は、日高の体を持つ望月に対して、『これは九十九のマウンティングなんですよ』などと、九十九が今回の騒動を起こした理由を分析。『嫉妬ってこと? ただの嫉妬でここまでするの?』と尋ねる望月に対し、日高は『男は嫉妬とメンツの生き物ですよ。「半沢直樹」で散々やってたじゃないですか』と答えていました」(芸能ライター)

 同局の大人気ドラマ『半沢直樹』の名前が突然飛び出したこのシーンについて、ネット上では「日高も『半沢直樹』見てたのかよ(笑)」「TBSならではのネタを入れてきたな!」と大盛り上がり。しかし、一部では「こうやって男性をステレオタイプに定義していいの?」「『女性は嫉妬とメンツの生き物』って言ったら、今頃大炎上してる」「自分は男だけど、嫉妬で人を殺すことなんてない。一緒にしないでほしい」などと、“男性への偏見を助長する表現”と指摘する人も少なくない。

「ジェンダー観について疑問の声が聞かれますが、『半沢直樹』も放送当時から登場する主要人物が男性ばかりということに、疑問を持つ視聴者の声もあったんです。女性キャストでいえば、重要な役割を担った白井亜希子(江口のりこ)がいたものの、ほかは半沢の妻・花(上戸彩)や、小料理屋の女将・智美(井川遥)など、“男性をサポートする女性”として登場。そのため、放送中には『今の時代に即してないドラマ』『話は面白いのに、女性の描き方が引っかかる』といった苦言もありました」(同)

 架空の物語とはいえ、キャスティングの男女構成はもとより、セリフや演出などのあらゆる表現をアップデートしていく必要がありそうだ。

『にじいろカルテ』高畑充希、井浦新らが歌う「にじ」大好評! 俳優たちはなぜ歌うのか……湯山玲子氏が解説

 高畑充希が主演を務める連続ドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)。1月21日放送の第1話は平均視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、その後も10〜11%台をキープしている。

 同作は、山奥にある「虹ノ村診療所」にやって来た主人公の内科医・紅野真空(高畑)が、看護師・蒼山太陽(北村匠海)、外科医・浅黄朔(井浦新)と共に、一つ屋根の下で暮らす様子を描くヒューマンドラマ。2月18日放送の第5話では、「虹ノ村診療所」がテレビ取材を受けることになるも、ある日、太陽が診療所を飛び出してしまう……という内容になるようだ。

 高視聴率をキープする傍ら、劇中歌「にじ」を高畑と北村、井浦の3人が歌い、1月25日にテレビ朝日公式YouTubeチャンネルに動画をアップしたことも、ネット上で話題に。コメント欄には「すごく心に響いた」「思わず涙が出ました」といった絶賛や、「井浦さん、こんなに素敵な歌声なんだ!」「充希ちゃんの歌唱力に驚き」など、俳優たちの「イメージが変わった」との声も多い。

 俳優が歌うとなると、ネット上で「迷走」などと批判されることもあるが、一方で近年、歌手としても活躍する俳優は増えている。こうした“俳優の歌手活動”は何年も前から見られるが、彼らはなぜ歌を武器にするのだろうか? サイゾーウーマンでは、著述家の湯山玲子氏に「俳優と歌」の関係性を解説してもらっていた。あらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2020年6月4日)

菅田将暉、中村倫也、真剣佑……「歌う俳優」が台頭するのはナゼか? 湯山玲子が語る「俳優と歌」の関係性

 石原裕次郎、小林旭、渡哲也、60年代の映画黄金時代に活躍したスター俳優たちの多くは歌手活動を行なっていた。時は流れ、吉田栄作、織田裕二、江口洋介、反町隆史ら90年代のトレンディ俳優のブームを最後に、00年代に入ると俳優の歌手活動はすっかり廃れてしまった。 だが、2020年代を迎えたいま、菅田将暉、ディーンフジオカ、新田真剣佑といった若手俳優たちが彗星のように現れ、俳優の歌手活動路線をふたたびアップデートしはじめているようだ。

 この背景にはどのような事情があるのだろうか、音楽とジェンダー論に明るい著述家の湯山玲子さんに分析してもらった。

——90年代のトレンディ俳優以降、あまり目立った動きがなかった男性俳優の歌手活動が、再び活発化しているように思います。

湯山玲子(以下、湯山) そもそも俳優の音楽活動って、ふたつのタイプに分かれるんですよ。仕事と切り分けて自分の聖域(サンクチュアリ)としてやるタイプと、俳優仕事のプロモーションの一環として歌う昔ながらのタイプ。前者はトレンディ俳優以降では、オダギリジョーや浅野(忠信)くんが音楽活動をしているけど、本当に好きでやっている感じで、タイアップでドラマの主題歌みたいなことはやらない。で、最近の菅田将暉やディーン・フジオカ、三浦春馬なんかは、ちょうどその中間くらいのバランスで、うまくやっているように見える。

——確かに、菅田将暉さんが昨年の紅白歌合戦で歌った『まちがいさがし』は、事務所の先輩である松坂桃李さん主演ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)の主題歌でしたが、菅田さん自身はドラマには出ていませんでした。

湯山 演技がうまくて、それで歌もうまいんだから、なんだかすごい時代になってきたよね。そもそも、最近の俳優たちって急激にレベルが上がっていて、実力があることが当たり前の世界になりつつある。歌えたり踊れたりする俳優も徐々に増えてきているわけで、これ、ジャニーズが影響していることに間違いはない。ミュージカルのレベルも上がっていて、『キンキーブーツ』のドラアグクウィーンの女装で歌い踊る三浦春馬はすごかった。ちなみに、彼は英語も中国語も得意としている。

——山崎育三郎さんや、井上芳雄さんなど、ミュージカル界からもスター俳優が出てきています。やはり、演劇の舞台は俳優にとって重要だということでしょうか?

湯山 舞台経験が俳優を鍛えることは紛れもない事実で、昔はテレビや映画の出演よりも下にみられていた舞台の現場に、積極的に人気の若手を入れて成長させるという戦略がこの10年の当たり前になってきた。その先駆けがジャニーズ事務所だったんだけど、1989年に木村拓哉を蜷川(幸雄)さんの『盲導犬』って舞台に出して、今後は舞台で実力をつけていかないと戦っていけないというふうに、長い目で見て育成するようになったことは大きかったんじゃないかな。

——なるほど。ちなみにいま、湯山さんが「歌える」俳優で気になっている人はいますか?

湯山 ほら、去年の紅白で『アラジン』の劇中歌を歌ってたあの……そうだ、中村倫也! タクシーの車中CM映像で可愛いコがいるな、と思って、ググったら、それが彼。歌もうまいし、チンピラ役からお坊ちゃま役まで芸域が広い。そう、いまの世代の役者は急激にハリウッド化していますよね。大ヒットしたアメリカのミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』も、劇中で歌ってるのは俳優なわけで、持っている技術が高い。アクション映画もミュージカル映画もできるヒュー・ジャックマンとかもいるし。アン・ハサウェイみたいなお嬢ちゃん俳優だって、『レ・ミゼラブル』であれだけ歌えて驚いたわけです。日本の芸能界も、その世界に近づきつつあるんじゃないかな。

——女優でいえば、松たか子さんも、今年のアカデミー賞で各国のエルサ役とともに堂々と『アナと雪の女王2』の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌い上げていました。

湯山 松たか子さんは、確かに両方の表現者として秀でている。女優だとほかには、大竹しのぶさんもすごい世界観持ってる。渡辺えり子さんのシャンソンもすごくいいんですよ……ってこのお二人はちょっと大御所すぎる? 若手だったら、高畑充希も芸達者。CMでもX JAPANの『紅』を歌って話題になってたけど。

——高畑さんは歌手活動も活発で、コブクロの小渕健太郎プロデュースのデビュー曲『大切なもの』(2007・みつき名義)や、竹内まりやさんが楽曲提供したアルバム『PLAY LIST』(2018)をリリースするなど、実は以前から音楽活動もやっています。

湯山 でも、あんまり知られてないかも。本人にそこまで歌手活動の興味がないのかな? 00年前後はともさかりえが、さかともえり名義でテクノポップっぽいことをやってみたり、小西康陽が深田恭子に渋谷系っぽい曲を歌わせて遊ぶみたいな時代があったけど、いまはそういう目立ったコラボがないですよね。アテ書きを楽しむ職業的作曲家がいなくなってることも影響してると思うけど、当時の女優の歌は自分を素材にいじって遊んでもらうパターンが多かったかもね。いま、そういう感じで歌っている女優っているのかな……。

——満島ひかりさんはどうですか? 大沢伸一さんや、小沢健二さんともコラボしています。

湯山 彼女がボーカルをやったMONDO GROSSOの「ラビリンス」はよかったよね。PVがめちゃくちゃかっこよくて。ドラマ『カルテット』(TBS)のエンディングで流れる『おとなの掟』を松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人で歌ってたけど、声が独特。確かに彼女なんかは、歌の世界にも自分がやりたいことがしっかりあって、自発的に選んでいる感じがする。

 あとは、それこそ『カルテット』の主題歌を書いた椎名林檎には、ぜひ女優をやってほしかったりする。レディー・ガガみたいに、自分で主演映画とか撮らないかな……。

後編に続く

湯山玲子(ゆやま・れいこ)
映画、音楽、食、ファッション、クラブ・カルチャーなど文化全般を横断しながら執筆を展開。『ごごナマ』(NHK)をはじめ、テレビ番組にコメンテーターとしても出演している。著書に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『男をこじらせる前に』(角川文庫)など多数ある。

『にじいろカルテ』高畑充希、井浦新らが歌う「にじ」大好評! 俳優たちはなぜ歌うのか……湯山玲子氏が解説

 高畑充希が主演を務める連続ドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)。1月21日放送の第1話は平均視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、その後も10〜11%台をキープしている。

 同作は、山奥にある「虹ノ村診療所」にやって来た主人公の内科医・紅野真空(高畑)が、看護師・蒼山太陽(北村匠海)、外科医・浅黄朔(井浦新)と共に、一つ屋根の下で暮らす様子を描くヒューマンドラマ。2月18日放送の第5話では、「虹ノ村診療所」がテレビ取材を受けることになるも、ある日、太陽が診療所を飛び出してしまう……という内容になるようだ。

 高視聴率をキープする傍ら、劇中歌「にじ」を高畑と北村、井浦の3人が歌い、1月25日にテレビ朝日公式YouTubeチャンネルに動画をアップしたことも、ネット上で話題に。コメント欄には「すごく心に響いた」「思わず涙が出ました」といった絶賛や、「井浦さん、こんなに素敵な歌声なんだ!」「充希ちゃんの歌唱力に驚き」など、俳優たちの「イメージが変わった」との声も多い。

 俳優が歌うとなると、ネット上で「迷走」などと批判されることもあるが、一方で近年、歌手としても活躍する俳優は増えている。こうした“俳優の歌手活動”は何年も前から見られるが、彼らはなぜ歌を武器にするのだろうか? サイゾーウーマンでは、著述家の湯山玲子氏に「俳優と歌」の関係性を解説してもらっていた。あらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2020年6月4日)

菅田将暉、中村倫也、真剣佑……「歌う俳優」が台頭するのはナゼか? 湯山玲子が語る「俳優と歌」の関係性

 石原裕次郎、小林旭、渡哲也、60年代の映画黄金時代に活躍したスター俳優たちの多くは歌手活動を行なっていた。時は流れ、吉田栄作、織田裕二、江口洋介、反町隆史ら90年代のトレンディ俳優のブームを最後に、00年代に入ると俳優の歌手活動はすっかり廃れてしまった。 だが、2020年代を迎えたいま、菅田将暉、ディーンフジオカ、新田真剣佑といった若手俳優たちが彗星のように現れ、俳優の歌手活動路線をふたたびアップデートしはじめているようだ。

 この背景にはどのような事情があるのだろうか、音楽とジェンダー論に明るい著述家の湯山玲子さんに分析してもらった。

——90年代のトレンディ俳優以降、あまり目立った動きがなかった男性俳優の歌手活動が、再び活発化しているように思います。

湯山玲子(以下、湯山) そもそも俳優の音楽活動って、ふたつのタイプに分かれるんですよ。仕事と切り分けて自分の聖域(サンクチュアリ)としてやるタイプと、俳優仕事のプロモーションの一環として歌う昔ながらのタイプ。前者はトレンディ俳優以降では、オダギリジョーや浅野(忠信)くんが音楽活動をしているけど、本当に好きでやっている感じで、タイアップでドラマの主題歌みたいなことはやらない。で、最近の菅田将暉やディーン・フジオカ、三浦春馬なんかは、ちょうどその中間くらいのバランスで、うまくやっているように見える。

——確かに、菅田将暉さんが昨年の紅白歌合戦で歌った『まちがいさがし』は、事務所の先輩である松坂桃李さん主演ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)の主題歌でしたが、菅田さん自身はドラマには出ていませんでした。

湯山 演技がうまくて、それで歌もうまいんだから、なんだかすごい時代になってきたよね。そもそも、最近の俳優たちって急激にレベルが上がっていて、実力があることが当たり前の世界になりつつある。歌えたり踊れたりする俳優も徐々に増えてきているわけで、これ、ジャニーズが影響していることに間違いはない。ミュージカルのレベルも上がっていて、『キンキーブーツ』のドラアグクウィーンの女装で歌い踊る三浦春馬はすごかった。ちなみに、彼は英語も中国語も得意としている。

——山崎育三郎さんや、井上芳雄さんなど、ミュージカル界からもスター俳優が出てきています。やはり、演劇の舞台は俳優にとって重要だということでしょうか?

湯山 舞台経験が俳優を鍛えることは紛れもない事実で、昔はテレビや映画の出演よりも下にみられていた舞台の現場に、積極的に人気の若手を入れて成長させるという戦略がこの10年の当たり前になってきた。その先駆けがジャニーズ事務所だったんだけど、1989年に木村拓哉を蜷川(幸雄)さんの『盲導犬』って舞台に出して、今後は舞台で実力をつけていかないと戦っていけないというふうに、長い目で見て育成するようになったことは大きかったんじゃないかな。

——なるほど。ちなみにいま、湯山さんが「歌える」俳優で気になっている人はいますか?

湯山 ほら、去年の紅白で『アラジン』の劇中歌を歌ってたあの……そうだ、中村倫也! タクシーの車中CM映像で可愛いコがいるな、と思って、ググったら、それが彼。歌もうまいし、チンピラ役からお坊ちゃま役まで芸域が広い。そう、いまの世代の役者は急激にハリウッド化していますよね。大ヒットしたアメリカのミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』も、劇中で歌ってるのは俳優なわけで、持っている技術が高い。アクション映画もミュージカル映画もできるヒュー・ジャックマンとかもいるし。アン・ハサウェイみたいなお嬢ちゃん俳優だって、『レ・ミゼラブル』であれだけ歌えて驚いたわけです。日本の芸能界も、その世界に近づきつつあるんじゃないかな。

——女優でいえば、松たか子さんも、今年のアカデミー賞で各国のエルサ役とともに堂々と『アナと雪の女王2』の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌い上げていました。

湯山 松たか子さんは、確かに両方の表現者として秀でている。女優だとほかには、大竹しのぶさんもすごい世界観持ってる。渡辺えり子さんのシャンソンもすごくいいんですよ……ってこのお二人はちょっと大御所すぎる? 若手だったら、高畑充希も芸達者。CMでもX JAPANの『紅』を歌って話題になってたけど。

——高畑さんは歌手活動も活発で、コブクロの小渕健太郎プロデュースのデビュー曲『大切なもの』(2007・みつき名義)や、竹内まりやさんが楽曲提供したアルバム『PLAY LIST』(2018)をリリースするなど、実は以前から音楽活動もやっています。

湯山 でも、あんまり知られてないかも。本人にそこまで歌手活動の興味がないのかな? 00年前後はともさかりえが、さかともえり名義でテクノポップっぽいことをやってみたり、小西康陽が深田恭子に渋谷系っぽい曲を歌わせて遊ぶみたいな時代があったけど、いまはそういう目立ったコラボがないですよね。アテ書きを楽しむ職業的作曲家がいなくなってることも影響してると思うけど、当時の女優の歌は自分を素材にいじって遊んでもらうパターンが多かったかもね。いま、そういう感じで歌っている女優っているのかな……。

——満島ひかりさんはどうですか? 大沢伸一さんや、小沢健二さんともコラボしています。

湯山 彼女がボーカルをやったMONDO GROSSOの「ラビリンス」はよかったよね。PVがめちゃくちゃかっこよくて。ドラマ『カルテット』(TBS)のエンディングで流れる『おとなの掟』を松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人で歌ってたけど、声が独特。確かに彼女なんかは、歌の世界にも自分がやりたいことがしっかりあって、自発的に選んでいる感じがする。

 あとは、それこそ『カルテット』の主題歌を書いた椎名林檎には、ぜひ女優をやってほしかったりする。レディー・ガガみたいに、自分で主演映画とか撮らないかな……。

後編に続く

湯山玲子(ゆやま・れいこ)
映画、音楽、食、ファッション、クラブ・カルチャーなど文化全般を横断しながら執筆を展開。『ごごナマ』(NHK)をはじめ、テレビ番組にコメンテーターとしても出演している。著書に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『男をこじらせる前に』(角川文庫)など多数ある。

KinKi Kidsファン、『ウチ彼』北川悦吏子氏に激怒! 堂本剛は「美しい方ではない」ツイートに「削除して」の声

 現在放送中の連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)の脚本家・北川悦吏子氏が、あるジャニーズタレントに言及し、ネット上で物議を醸している。

 北川氏は2月13日、自身のTwitterで2006年に放送されたKAT-TUN・亀梨和也主演の連続ドラマ『たった一つの恋』(TBS系)が、動画配信サイト「Hulu」「TVer」で配信されるというネットニュースを引用。同作は北川氏が脚本を務めているため、「書き忘れたエピソードや、セリフが今、携帯のメモから出てきました」「私、これは、ロミオとジュリエットを書こうとしたんだと思います」といった裏話を、数回に分けて投稿していた。

「その後、北川氏は『キンキの堂本くんも書きたくて書きたくて仕方のない時期がありました。青春もの。縁がなかったです』と、KinKi Kidsを起用してドラマの脚本を手掛けたかったと告白。この投稿について、ネット上では『今からでもぜひ!』『北川さんの脚本で、大人の切ない恋愛をキンキに演じてもらいたい』など、期待の声も寄せられていました」(芸能ライター)

 一部ファンからは「どっちの堂本くんですか?」とのリプライも飛んでおり、北川氏はこれを目にしたのか、翌日14日に「あ、剛くんの方です。めっちゃ、美しい方ではなくて(失礼!)」と投稿。このツイートを受け、ネット上には「本当に失礼なので、投稿を削除してください」「言葉を仕事にしてる人が、こんな表現をするなんて……」「冗談のつもりかもしれませんが、KinKi Kidsのお2人に失礼です。ご縁がなくてよかった。今後もないように祈ります」といった、怒りの声が噴出している。

「KinKi Kidsのファンだけでなく、ネットユーザーからも『北川さん、完全にジャニーズファンを敵に回しちゃってる』『一言多い人の典型みたいな感じ』など、不用意な発言だったと指摘されています。中には『この人、昔から失言が多いし、SNSに向いてないと思う』『炎上経験があるのに、懲りてないのはある意味すごい』と、北川氏の“前科”を思い出す人もいるようです」(同)

 北川氏は19年9月に、自身のTwitterで「声の高さが微妙。落ち着かない。その役者さんを見ての私の感想。声の高さ、大事。あえて、そこに宛書きってのもあるのかもしれないけれど」と、特定の役者を批判するような投稿を行い、物議を醸したことがあるのだ。

「役者の名前は明かさなかったものの、このツイートをした時間帯に、ちょうどKing&Prince・永瀬廉主演のドラマ『FLY!BOYS,FLY!僕たち、CAはじめました』(フジテレビ系)が放送されていたため、ファンの間で『永瀬を批判したのではないか?』と臆測が広まり、炎上状態になったんです。その後、北川氏は『素材を見てくれと言われて見た、ミュージカルの役者さんについての感想です』と、永瀬の批判ではないと釈明していましたが、『炎上したからって嘘つかないで』『紛らわしい投稿したのが悪い』などと、厳しい声が飛んでいました」(同)

 ほかにも北川氏は、関ジャニ∞・村上信五やA.B.C-Z・戸塚祥太の名前を出し、キャスティングを“匂わせる”ような投稿をしたことも。常にジャニーズタレントへの興味は高いと思われる北川氏だが、ファンからの評判は芳しくないようだ。

吉沢亮、NHK大河『青天を衝け』に3つの危険な懸念材料!? 「俳優生命を左右する分岐点」とは

 2月14日から、吉沢亮主演のNHK大河ドラマ『青天を衝け』がスタートする。その整った外見から“平成史最高峰の美男”との呼び声もある吉沢だが、今作は「俳優生命を左右する危険な分岐点になる可能性がある」(芸能ライター)と心配の声が聞こえている。

「『青天を衝け』は、偉人・渋沢栄一の生涯を描く物語。渋沢といえば、2024年から新1万円札の顔となることが決まっていますが、いまだに何を成し遂げた人物なのかわかっていない人も多いのではないでしょうか。渋沢を語るとき、その肩書としてついてくるのが“日本の資本主義の父”というもの。現在のJR東日本や東京ガス、帝国ホテル、王子製紙、りそな銀行など500以上にものぼる大企業の設立や経営に関わっています」(同)

 今作は、そんな日本経済の礎を築いた実業家とその家族、幼なじみなど、渋沢を取り巻く群像劇となっている。時代設定としては幕末から明治、大正、そして昭和に渡るストーリーだが、「近現代ものの大河は敬遠されてしまうというのが定説」(同)だという。

「吉田松陰の妹・文の人生を描いた『花燃ゆ』(2015)は、明治維新を成し遂げ、日本が近代化に舵を切り始める変革期を舞台に描いたもので、平均12.0%で終了しました。同作は、途中で脚本家が交代し、総勢4人の女性脚本家が登板するという前代未聞の事態も起こっています。また、日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三と、日本にオリンピックを招致した男・田畑政治の人生をリレー形式でつづった『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19)は作品の評価こそ高かったものの、平均視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)でフィニッシュ。言ってみれば、近現代ものは、当たった試しがない」(同)

 さらに2つ目の不安材料は、前作の大河『麒麟がくる』が新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が一時休止を余儀なくされ、結果として異例の越年放送となったことだ。

「『麒麟がくる』が最終回を迎えたのは先週の2月7日。日本史上最大の謎と言われる『本能寺の変』の真相を新解釈で描き、大反響を巻き起こしました。ネットでは“麒麟ロス”といった言葉も飛び交い、加えて『最終回が良すぎたから、「青天を衝け」を見る気持ちに中々ならない』『「青天を衝け」が始まるけど、「麒麟がくる」ロスが激しすぎて……』など、気持ちの整理ができていないという声も。放送のインターバルの短さに戸惑う視聴者も多いようです」(同)

 通常であれば前の作品が年末に終わり、翌年に新たに始まる作品まで平均3週間は空いている。だが今回は、そんな時間がないまま、視聴者は『青天を衝け』を見ることになるのだ。さらにもう一つ、タイトルについても懸念があるという。

「この『青天を衝け』というタイトルは、渋沢自身が作った漢詩の『青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾して進む』から一部をピックアップして考えたとのことです。しかし、こう説明を受けるまでタイトルの意味がわかりにくい。『花燃ゆ』もそうでしたが、イメージが伝わらないタイトルは、今の時代、受け入れられにくい傾向があります」(同)

 ちなみに、今作にはNHK連続テレビ小説『あさが来た』で五代才助(友厚)を演じたディーン・フジオカが、同役で登板することも話題となっているが、キャストの魅力だけで、どこまで視聴者は脱落せずに見続けられるのだろうか?

「初回は13~15%くらいで始まり、それからガクッと下がり11%。ヘタをしたら一度、ひとケタの悪夢を見るかもしれません。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)は、この1年は一安心といったところでしょう」(同)

 蛇足だが、『青天を衝け』予告映像で見られる吉沢のちょんまげ姿が、同じく吉沢演じる「マイナビバイト」CMの侍にしか見えないという意見も聞かれる。いずれにしても、今夜の初回放送はどのような内容になるのか期待したい。
(村上春虎)

山田裕貴NHKドラマ『ここは今から倫理です。』現場で“倫理違反”続出!? 盗難騒動に加え、スタッフ“降板騒動”も

 山田裕貴が主演を務める連続ドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合)の舞台裏で、“盗難騒動”が勃発していたと、ニュースサイト「NEWSポストセブン」が報じている。撮影現場で出演者やスタッフの私物が複数なくなっており、注意喚起が行われていたという。テレビ業界的には、「そこまで珍しい話ではない」(テレビ局関係者)そうだが、同作の撮影をめぐっては、人知れず“降板騒動”まで起こっていたようだ。

 記事によると、控え室に置いてあったドラマ関係者や出演者の財布ブランド物の帽子や小物など、複数の私物が紛失。すでに撮影自体はクランクアップしているものの、終盤は撮影現場に異様な緊張感が漂っていたそうだ。なお、NHKサイドは警察に被害届は出しておらず、結局犯人はわからずじまいになっているとのこと。

「漫画家・雨瀬シオリ氏の同名作(集英社)を実写化した同ドラマは、とある高校を舞台に、山田演じるミステリアスでクールな謎多き倫理教師・高柳が、自傷行為、深夜徘徊、いじめ、ドラッグなどさまざまな問題を抱える生徒たちに倫理と哲学の言葉を投げ掛けることで、問題に立ち向かう姿を描いた物語。“誰も見たことのない本気の学園ドラマ”を謳った、挑戦的かつ意欲的な作品となっていますが、その裏ではまさかのトラブルが発生していたようです。ネット上には『ものすごくおもしろい良質なドラマなので、こんなことで評判を落とすのはとても残念』『犯人にもドラマを見て倫理を学んでほしい』といった声が書き込まれています」(芸能ライター)

 出演者、スタッフとも「身内が“犯人”ではないか?」と疑念を抱きながら撮影が行われたというだけに、関係者の複雑な心境は計り知れないものがあるが、局内での盗難というのは「実はよくある話なんです」(前出・関係者)という声も。

「NHKに限らず、他局でも出演者やスタッフの『私物が盗まれた』という話は、そこかしこで聞かれますが、警察沙汰になったという前例はまず聞きません。というのも、万が一出演者が犯人だった場合、撮影には大きな支障が発生しますし、連ドラの場合だと、最悪放送中に“お蔵入り”になってしまう可能性も。ただでさえ現在は、コロナ禍の影響で撮影スケジュールがタイトになっているし、注意喚起くらいが関の山でも致し方ないところでしょう」(同)

 さらにこの“盗難騒動”とはまったく別に、“降板騒動”も勃発していたのだとか。

「撮影の中心的スタッフが、出演者に対する『行きすぎた演技指導』を続けたことで、現場を外されてしまったそうです。出演者か、あるいは所属事務所から、複数のNGが出て降板につながったといいます」(制作会社関係者)

 “倫理”を題材にしているにもかかわらず、現場では複数の“倫理違反”が発生していた『ここは今から倫理です。』。盗難の犯人、また降板したスタッフが、放送を見て、あらためて自身の“倫理観”を見つめ直してくれることに期待したい。

『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』北川悦吏子氏の脚本は「不安」!? “朝ドラ大炎上”から繙く革命的な表現手法

 本日1月13日午後10時より、連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系、以下『ウチカレ』)の放送がスタート。女優・菅野美穂が主演を務め、浜辺美波、沢村一樹、岡田健史ら、豪華な共演者が名を連ねている。

 恋愛小説家のシングルマザー・水無瀬碧(菅野)が、恋愛をしないオタクの娘・空(浜辺)とともに、親子で新たな恋に踏み出す「エキサイティングラブストーリー」と銘打つ本作。昨年10月に情報が解禁されると、約4年ぶりに連続ドラマ主演を務める菅野に期待が寄せられる一方、ネット上では「内容が時代遅れ」といった声が上がり、脚本を担当する北川悦吏子氏に対して「不安」だと訴える人も続出した。

 90年代に大ヒットドラマを多数世に送り出した北川氏だが、2018年にNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本を務めた際、自身のTwitterアカウントで作品の解説や感想を意欲的に投稿したことで、たびたび炎上。これにより世間から大きな注目を集め、結果的に作品への感心が高まったのも事実であり、『ウチカレ』でも同様の動きが起こる可能性はあるだろう。

 サイゾーウーマンでは『半分、青い。』の放送中、芸能ウォッチャー・佃野デボラ氏の記事にて、炎上の発端となった北川氏のツイートを振り返りつつ、彼女の“革命的”な表現手法を掘り下げていた。北川氏が発明した「新しい」ドラマの楽しみ方を再確認すべく、『ウチカレ』スタートの前にあらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2018年6月13日)

朝ドラ『半分、青い。』脚本家・北川悦吏子の“革命的な表現手法”“トレンディ霊力”をホメゴロス

テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。

【今回のホメゴロシ!】Twitterと同時進行で楽しむ“神”朝ドラ『半分、青い。』が革命的な理由

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』がすごいことになっている。『愛していると言ってくれ』(TBS系)『ロングバケーション』(フジテレビ系)など、90年代に数々のヒット作を生み出し「恋愛の神様」の異名をとる北川悦吏子(以降「神」と呼ぶ)が脚本を手がける本作は、神自らNHKに企画を持ち込み3年の歳月をかけて成就させたという。「朝ドラに革命を起こした」と神自身が言い切るだけあって、このドラマ、かなり“革命的”だ。4つの革命ポイントをみていこう。

4本立てのメディアミックスが革命的

 放送開始の1年以上前から、独自の制作スタイルが耳目を集めていた。神がTwitterでドラマ内に取り込むネタを募集し、「ドアが3枚以上ある車ではモテない」や、漫画家を目指すヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の相手役である律(佐藤健)の飼っているペットの種類(亀)とその名前「フランソワ」、漫画アシスタントの同僚・誠(志尊淳)の愛称「ボクテ」など、一般視聴者から寄せられた数多のネタがそのままの形で劇中に反映されたのだ。この軽やかさと大胆さ。さすがは一時代を築いたインフルエンサーである。

 神の“お示し”であり、民との交わりの場であるTwitterは、うつろいやすい神のお気持ちを著したポエムをはじめ、脚本の進捗、制作中の愚痴、熱い自画自賛などのツイートが頻繁に更新されており、ドラマのサブテキストとして必読だ。放送直後に《あれ、今後のストーリーの伏線にもなって来ます》と、わざわざ伏線のありかを教えてくださったり、行間を読んだ視聴者の感想ツイに神自ら「そうじゃない」と訂正されたり、批判的な意見を述べる視聴者に「嫌なら観ないでいい」と忠告されることもある。こうした「脚本家による視聴者との距離の取り方」も非常に革新的である。

 また、台本に書いた台詞がカットされたことに大層おキレになり《みんな!オンエアが完璧なものとは思わないで!》《やさしく脳内補完を、お願いします》という“お触れツイート”を投下されたこともあった(現在は削除済み)。さらにその後続けざまに《カットされたセリフやシーンが蘇ります。 半分、青い。 上 [楽天]》と、ノベライズ版の宣伝を差しこむあたりの商魂もたくましい。

 つまり『半分、青い。』とは
・ドラマ本編
・Twitterでの神による補足説明
・ノベライズ版(上下巻)
・視聴者による「やさしい脳内補完」
の4点セットで初めて完結する、まったく新しいタイプのメディアミックス朝ドラなのだ。あの『パ★テ★オ』も『赤い糸』(ともにフジテレビ系)もなし得なかった4本立てである。これは斬新というほかない。

 神は、シーンと台詞ありきで後から背景を書き足す作風で知られる。「恋愛の神様」が描く「北川世界」において最も重要なのは「きゅんきゅんシーン」と「萌える台詞」であり、そこに至る背景や物語は二の次。『半分、青い。』はその集大成といえる仕上がりで、「Why」や「How」の過程は映像で描かず、台詞かナレーションで「こういう設定だから。そういうことでよろしく」と唐突に説明される。この手法もまた2018年の今、5周ぐらい回って新しいといえるのかもしれない。

 本作では鈴愛の亡き祖母・廉子(風吹ジュン)による「空から降るナレーション」が登場人物たちの心の動きや、すでに映像上に存在する情報をわざわざ説明・反復してくれるのがお約束となっている。これは視聴者の理解力を小学校低学年程度に想定している神の“親切心”。つまり廉子のナレーションは作り手である神自身の声なのだ。「この台詞ときめくでしょ?」「今から面白いことを言いますよ。どう? 面白いでしょう?」と、本来はBDやDVDを購入しなければ聴けない、脚本家によるオーディオコメンタリーをOAで聴けてしまうというお得感。これも神のサービス精神の成せる業だ。

 《コメディが得意です》と公言するだけあって、神は笑いのセンスにかなり自信をお持ちのようだ。鈴愛の初デートを描いたエピソードについて《とにかく笑えます!(実は笑うのが好きなんです。泣かせるよりも)》とツイートで予告、自らハードルを上げるというストイックさをお見せになった。そのうえで放送された第3週「恋したい!」は、通学途中に出会った小林(森優作)の落としたカセットテープを拾った鈴愛が、小林のルックスを「微妙」と見下すにはじまり、初デートで突如飛び出した鈴愛の「拷問機具オタクの蘊蓄」で小林をドン引きさせ大失敗に終わるというあらまし。凡人の筆者にはどこで笑ったらいいのかわからなかったが、Twitterには「朝から超笑った〜」「鈴愛の天真爛漫さが最高www」などの声が上がった。 

 また、神が《渾身の一打や》となぜか突然、現役時代の清原のような口調で激推しした、廉子による「もうイントロ始まる? 星野源が歌いはじめる〜?」といういわゆる「メタナレ」もあり、『あまちゃん』(13年)におけるカーブやスライダーを自在に操るようなメタ技法とは趣を異にする“直球”の手法が話題を呼んだ。おそらく神のコメディセンスはイルカの超音波やモスキート音のように、聴こえる人にしか聴こえない“高次元”のものなのだろう。

 《もはや、ツイッターなくしては、ホン(脚本)が書けなくなってるな》《どうしたら脚本家になれますか、とかどういうお仕事ですかってお手紙をもらうけれど、私が書きながらつぶやくことを読んでもらえれば、それは一番いい答えになってるかもしれない》という神のツイートが物語るように、神・ドラマ・ツイートは三位一体であり、フラクタル(自己相似)の構図をなしている。ドラマは神に似て、神はドラマに似ている。ツイートは神を表し、ツイートはドラマを表している。 

 なるほど神はインタビューで『半分、青い。』について「自分の人生をもう一度生き直すようなつもりで書いている」と語り、ヒロイン・鈴愛の左耳失聴と、鈴愛の母・晴(松雪泰子)が「腎臓の持病で子供は諦めかけたが運良く授かった」という設定は、自らの境遇と同じにしている。《私の人生は、ずっと律を探す旅だった》とのことで、いつでも鈴愛を助けてくれる“ナイト”の律は神が深層心理で求め続けた存在。鈴愛の師匠である秋風羽織(豊川悦司)の「漫画の神様に愛された」天才性は神の自己評価の表れといえる。つまり『半分、青い。』は、神が登場人物たちに自己投影した新手の“自伝”であり、北川悦吏子の北川悦吏子による北川悦吏子のためのドラマなのだ。

 鈴愛は自分の要求を通すために師匠の秋風を「原稿を窓から捨てるぞ」「セクハラされたと吹聴して陥れてやるぞ」と恫喝したり、土下座する秋風の姿を写真に収めてキャッキャするような性質だが、誰からも叱られず、内省する姿もない。ボクテの「鈴愛ちゃんは自分が場の中心になるとDNAレベルで嬉しくなっちゃう」という台詞に象徴されるように、朝ドラ随一の「周りが見えていないヒロイン」として描かれる。神の分身ヒロインとしての人物造形が実に見事だ。翻って、神が自己投影した登場人物以外の脇役たちは「どんな趣味で休日に何をして過ごしているのか」などまったく想像できないほど「描き込み」がない。ぼかした背景画のようにひたすらヒロインを引き立て、ヒロインの今後に好都合な台詞を吐いてふわっと去っていく。本来脇役に課されるはずである第三者の目、つまりツッコミが不在なのだ。「私」と「私を守り崇めてくれるあなた」だけの世界を描く作劇は、作者自身の社会観と強く結びついている点も含め、奇警である。

 本作は時代考証の“ファジーさ”で有名だが、神はのたまう、《思い出せないことは、書けない》《仕方ないんだよ》と。「なつかしネタ」の情報ソースは神の記憶とTwitterの民からのタレコミのみ。さすがは全知全能の神である。下々の者の営みの記録である「史実」など調べる必要はないのだ。

 神のツイートから窺い知れる「語弊? 知るかよ」の精神、バブル型スノビズムと軽やかな足取りで地雷を踏み抜く作法は、そのままドラマの台詞に表出している。2010年代も終盤に差しかかった今日、権威主義、容姿至上主義、マイノリティへの差別・偏見がたっぷり盛り込まれた台詞を「トレンディ霊力」でふんわり押し切るという作家性は唯一無二といえよう。ポエティックな台詞回しも持ち味のひとつで、「鈴愛の口は羽より軽い」「あの出会いは宝石のように輝いていました」「その性根は腐っていました」などの、フットボールアワー後藤なら「ようこれ世に出したな。陶芸家なら割るやつやで」とツッコむであろう推敲なし……あ、いや、ライヴ感あふれる台詞で楽しませてくれる。さらに、「どちゃくそ」「〜的にあり/なし」など周回遅れの若者スラングを時代背景に関係なく「使いたいから使う」というあたりも「オカンアート」のデコパージュに突如STUSSYのロゴ入れちゃいました的な目新しさがある。

 こうした脚本における神の奔放さ、チェック機能とコントロールの無効ぶりをみるに、NHKは本作に限って特例的にコンプライアンスを取っ払ったのではないか、とさえ思えてくる。現に制作スタッフは、豊川悦司、原田知世をはじめ過去の北川作品出演者を脇に起用し、神の母校である岐阜県立加茂高等学校でロケを敢行し、神が個人的にヒロイン役の永野芽郁にプレゼントしたカエル柄のワンピースをストーリーに押し入れることを容認し、神が大ファンだという中村雅俊を鈴愛の祖父役に据え必然性なく劇中で歌わせるなど、神を喜ばせるために奔走した。これはもはやNHKさん、「接待」ではありませんか? いやはや、天下のNHKをも意のままに操る神の「トレンディ霊力」に畏怖の念を禁じ得ない。

 《褒めて!讃えて!》《いい?!あなたは私を肯定するためにいる!》――今日も神はTwitterで「称賛」という名の供物を求めお叫びになる。民はひれ伏し、受信料を払い、56歳にして“少女のような感性”を持った神の大掛かりな「リカちゃん遊び」を毎日視聴し、「神からの引用RT」という尊き授かり物にあやかるために感想ツイートを投稿し続けるのだ。とにかく我々は今、希有な視聴体験をしている。これは間違いない。

※文中《 》内は北川悦吏子氏のツイートから引用。省略以外は原文ママ。

佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。