テレ朝・田中萌“不倫女子アナ”からの再出発 いよいよ地上波で本格復活か?

 2016年12月に「週刊文春」(文藝春秋)で、同僚の加藤泰平アナとの不倫疑惑が報じられ、表舞台から消えていたテレビ朝日・田中萌アナウンサーが、いよいよ地上波で本格的に復活を遂げる可能性が浮上してきた。

 同局では、水曜深夜に探求情報バラエティ番組『アナ行き!』をオンエアしているが、同番組で23日放送回より新企画がスタートした。それは「スターアナウンサー育成プロジェクト」で、未熟な新人アナたちが過酷な生存競争を勝ち抜くために、専門家からさまざまなマーケティング手法を学んで、スターアナウンサーを目指す育成企画。メインキャスターには、“社外アナウンス部室長”として、劇団ひとりが就任。マーケティングのプロで情報アナリスト、リサーチャーの喜多あおい氏が、新人アナにちょっぴり厳しい指導をしていく。

 この新人アナ育成企画に参加するのは、現4年目の田中アナ、池谷麻依アナ、2年目の林美桜アナ、1年目の住田紗里アナの4人。この企画で優秀な成績を収めたアナウンサーは、当然ごほうびで相応の担当番組が与えられるとみていいだろう。

 田中アナは15年入社で、同9月末より、朝の情報番組『グッド!モーニング』のサブキャスターに大抜擢を受けた。ルックスはまさしく、その名の通りの“萌え系”で、男性人気は急上昇し、将来を大いに嘱望されたものだ。

 ところが、くだんの不倫疑惑報道で、同番組の出演を取りやめ、後に降板。しばらく事実上の謹慎処分となっていたが、17年3月24日深夜に放送された特番『バクモン学園 鬼教師・太田と委員長・田中と芸人30人の物語』に副担任として出演し、約4カ月ぶりに復帰。同番組はレギュラー化され、同10月から『バクモン学園!!住んでみた。』にリニューアルされても、田中アナは出演を続けた。同番組は18年3月で終了し、田中アナは同4月より、系列のインターネットTV局・AbemaTVの『AbemaMorning』で報道キャスターを務めている。

「新人アナを育成する企画なのに、4年目の田中アナと池谷アナが入っているのは、かなり違和感を覚えます。ほかにもっとキャリアの浅い若手がいるのですから。そもそも、田中アナは上層部の寵愛を受け、同期の池谷アナ、紀真耶アナとは、その扱いに雲泥の差がありました。不倫騒動を起こして、普通なら他部署に飛ばされてもおかしくないのに、わずか4カ月で復帰できたのは、上からの力が働いたとの説がもっぱらです。ネットTVとはいえ、報道を任されたのも将来を見据えての措置といわれているようです。騒動から2年たちましたから、上層部もそろそろ『ほとぼりは冷めた』と考えているのでは? この企画に同期の池谷アナが入っているのは、ある意味“ひいき”した印象を感じさせないためのダミーみたいなもので、田中アナを復活させるための企画といってもいいのではないでしょうか?」(テレビ関係者)

 この番組で、再び注目されれば、田中アナが地上波で完全復活する日はより早まるかもしれない。そうなると、またぞろ「テレ朝はやっぱり不倫アナに甘い」と言われてしまいかねないだろう。
(文=田中七男)

遊川和彦がAV業界を敵に回す大暴言!! 杉咲花が子泣きジジイ化した『ハケン占い師アタル』第2話

 毒気の強い遊川和彦の脚本と、若手演技派女優・杉咲花とのマッチングで話題のお仕事コメディ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。「わかりました、あなたを鑑(み)ます!」という決め台詞と共に、杉咲演じる派遣社員アタルが職場の同僚たちの悩みを占いでいっきに解決しちゃいます。間宮祥太朗が物語の中心となった第2話を振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 舞台は都内にあるイベント会社。かつて天才占い少女として活躍した派遣社員のアタル(杉咲花)が鑑定することになるのは、お坊ちゃまタイプの目黒(間宮祥太朗)です。早くに母親を亡くしたものの、実家が裕福だったことから不自由することなく育ちました。性格は明るく、仕事に対して常に前向きなのですが、お坊ちゃん育ちのため世間的常識にうとく、職場では浮いた存在です。心配症の大崎課長(板谷由夏)からは、まともな仕事を回してもらえません。

 目黒はけっこうイケメンなのに、恋人もなし。婚活アプリに登録しても、なかなかタイプの女の子と出逢えません。初主演映画『全員死刑』(17)で連続殺人鬼役をヤバいくらいに大熱演した間宮祥太朗が、瞳をキラキラさせながらも空振りを続ける残念な若者役を演じているギャップがいい感じです。

 例によって、調子のいい上司・代々木部長(及川光博)が「特撮ヒーローの新作発表イベントを企画してくれ」と急な仕事を振ってきました。伝説のイベントを成功させた実績のある上野(小沢征悦)は他の仕事に追われ、手が回りません。そこで子どもの頃から特撮ドラマが大好きだった目黒が立候補して、企画を初めて担当することに。特撮ヒーローに対する愛情だけは人一倍あるようですが、果たして大丈夫でしょうか。

 

■問題発言「お前はAV男優みたいなもの」

 予算は考えずに、自分がやりたい特撮ヒーローイベントを考えた目黒の趣味色の強い企画案となりましたが、目玉となっているのは芸能界を引退している往年の人気特撮ドラマ「ミラクルヒーロー」の初代主演俳優をイベントに引っ張り出すというものです。これは常識の範囲でしか考えない田端(野波麻帆)たちには考えつかなかったナイスアイデアでした。目黒が熱心に説得したことで、芸能界から去っていた初代ミラクルレッドの八王子(湯江タケユキ)はイベントに出演するだけでなく、コンペにもサプライズゲストとして参加してくれるそうです。ここまでは目黒くん、万々歳でした。

 やる気まんまんの目黒は、クライアントへのプレゼンも自分がやると言い出します。声がデカいことから、いつもプレゼン役を務めている上野はこれに反対。代々木部長から「部下を育てるのも上司の仕事」と言われていた大崎課長とケンカを始めてしまいます。自分がケンカの原因だとは知らず、「ケンカはやめましょう。俺らは仲間じゃないですか」と目黒が仲裁に入ったことから、上野はブチ切れるのでした。

「お前はAV男優みたいなもの。お前が何をしても誰も見てないし、仲間なんて誰も思ってないよ」。コネ入社した目黒に対し、積もり積もっていた感情を爆発させる上野でした。でも、これは大暴言! AV男優に対して、失礼というものでしょう。AV男優たちが持てるテクニックとサービス精神のすべてを駆使することで、AV女優は輝きを放っているのです。AV男優は、縁の下の力持ち。英語にすると「Unsung Hero」です。AV業界を敵に回しかねないほど、遊川和彦の脚本はどぎついです。AV男優ならずとも、いつも能天気な目黒もこの大放言にはショックを受けてしまいます。

■杉咲花が妖怪子泣きジジイに大変身!!

 コンペ当日、失意の目黒はコンペには参加せず、先週入ったばかりの新人社員・アタルと留守番することに。いつも異様に明るい目黒があまりにどんよりしていることから、妊娠して母性本能が高まっている神田(志田未来)は放っておけません。アタルがかつて天才占い少女だったことを目黒にバラしてしまいます。アタルからは「他の人に教えたら、ぶっ殺す」とクギを刺されていた神田ですが、しれっとしたものです。母親になると、女性は急にタフになるようです。

「わかりました、あなたを鑑ます!」

 迷子の仔猫のようなウルウルした瞳をした目黒を、アタルは鑑定することに。目黒からの質問は3つ。1)どうして、俺はモテないのか? 2)俺が褒められるには、どうすればいい? 3)俺に何かいいところはある? 何だか中学生男子みたいな質問ですね。まぁ、それが目黒の精神年齢なのでしょう。

 アタルの鑑定結果は実にシンプルです。1)の答えは、女性を外見でしか判断していないから、モテないのだというものでした。人を外見でしか評価できない人は、逆にその人自身も薄っぺらい評価しかもらえません。

 次の2)の質問に答えるために、アタルは目黒の幼年期へと記憶の時流を遡っていきます。母親を亡くして間もない少年時代の目黒は、父親(中野剛)に背負われていました。このとき、なぜか少年時代の目黒にアタルは成り済まし、目黒の父親におんぶされています。笑う杉咲花は、まるで妖怪子泣きジジイのようでした。アタルのミステリアスさを演出しているのでしょうが、杉咲が“年齢不詳顔”なこともあって、かなりの不気味さでした。将来は『京都妖怪地図 嵯峨野に生きる900歳の新妻』のリメイク版に主演するといいかもしれません。

 肝心の2)の回答ですが、母親を亡くして不安だったのは幼い目黒よりも、父親でした。子どもに涙を見せるわけにいかないから、父親は顔が見えないように幼い目黒を背中に負っていたのだとアタルは説明します。要はいつまでも褒められて喜ぶ子どものままではダメだということです。精神的な自立が目黒には求められていたのです。現実の職場でも「私、褒められると伸びる子なんです」と口にする若手社員がいますが、いい加減に早く大人になりましょう。

 ズドーンと目一杯落ち込んでいる目黒に対し、アタルは3つめの答えを返します。目黒のよさは「中身が空っぽ」なことだとアタルは言います。これって、褒め言葉なのでしょうか? アタルいわく「中身が空っぽ=邪気がない」ということだそうです。苦労知らずのお坊ちゃんと周囲からバカにされ続けてきた目黒ですが、見方を変えればそんなイノセントさこそが目黒の最大の長所だったのです。

 

■筒井康隆のSF小説との類似性

 一方、コンペの場は大変なトラブルに見舞われていました。サプライズゲストとしてプレゼンの最後に登場するはずだった初代ミラクルレッドの八王子が「やっぱり、今さら人前に出るのはイヤ」と言い出したのでした。若い頃は子どもたちが憧れるヒーローを演じて大人気だった八王子ですが、今ではアルコール依存症のオッサンです。1975年に放映された『秘密戦隊ゴレンジャー』に始まるスーパー戦隊シリーズ、2000年スタートの『仮面ライダークウガ』を皮切りにした平成仮面ライダーを生み出し、スーパーヒーローのインフレ状態を招いたテレビ朝日の暗い闇を見てしまった瞬間です。品川役の志尊淳は『烈車戦隊トッキュウジャー』のトッキュウ1号を演じていましたが、勝ち組として残れてラッキーでした。八王子のゲロを浴びたくらい、ドンマイです。

 現場に駆け付けた目黒とアタルが何とかなだめることで、八王子はプレゼンの最後の最後にギリギリ登場することができ、かっこよくミラクルポーズを決めてみせました。コンペ会場は大盛り上がりです。残念ながらコンペは出来レースで、他社に勝ちを譲ってしまいます。みんなで繰り出した居酒屋は、残念会となってしまいましたが、目黒は大満足でした。「お前なんか仲間じゃない。俺たちなんて言うな」と邪険にしていた上野が「俺たちに乾杯だ!」と口にしたからです。目黒は自分もみんなの仲間になれたことを実感するのでした。めでたし、めでたし。

 特撮ヒーローに憧れて育ったオタク心をモチーフにうまくまとめた内容の第2話の視聴率は、10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。第1話の12.1%に続いて、遊川自身が引き続き演出した第2話も二ケタをキープしました。予定調和的なドラマ運びとはいえ、「あなたにも必ずいいところがある」と励まされたがっている視聴者はけっこういるようです。

 それにしても杉咲花が演じるアタルの眼力はすごい。サングラスを外しただけで、目の前にいる人の頭の中がするっと読めてしまい、本人が封印していた遠い過去まであっさり見抜いてしまいます。占いというよりは超能力ですね。筒井康隆の人気SF小説『家族八景』はテレパス少女・火田七瀬がお手伝い先の家庭で次々とトラブルに巻き込まれるお話でしたが、『ハケン占い師アタル』は七瀬が派遣社員になったようなコメディです。

 ブラックユーモア溢れる『家族八景』で人気を博した七瀬は、続編『七瀬ふたたび』『エディプスの刃』で超人ゆえに思いがけない運命に遭遇します。アタルも実の母親らしき謎の女性(若村麻由美)との因縁がこれから明かされ、驚愕の展開が待っているのでしょうか。この予想がアタルかどうか、次週もチェックしたいと思います。
(文=長野辰次)

『刑事ゼロ』“超絶逆回転誘拐”の大風呂敷をキレイに畳めずガッカリな結末に……

 沢村一樹が20年分の記憶を失ってしまった刑事役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第3話が24日に放送され、平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 今回、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)が追うのは誘拐事件。といっても、普通の誘拐事件とは異なり、“逆回転”で展開します。

 事の発端は、ある夜、貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)の娘婿の武臣(佐伯新)が不審な電話を受け取ったところから。加工した声の主は、「身代金は受け取った。息子は解放する」とのメッセージを寄越してきたのですが、高校1年生の息子・輝(中島凱斗)は在宅だったため、武臣はいたずら電話とみなしてスルーしてしまいます。

 ところがその翌日、輝一郎が商談相手との取引のため、1億円が入ったアタッシェケースを搬送していたところ、何者かに強奪されてしまう事件が発生。そして、通報を受けた時矢と相棒の新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)が夏富家を訪ねたところ、郵便受けから1万円札ととともに、「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」とのメッセージが書かれたメモと、縮れ毛が入った袋が見つかります。

 その後、その1万円札が奪われた1億円の中の1枚であることが発覚。さらに武臣には、子に恵まれなかったため養子として迎え入れた、永久(ながひさ)という長男がいることが判明します。

 しかし永久は、輝が誕生した後は輝一郎から邪魔者扱いされてしまい、長らく引きこもり状態が続いているとのこと。時矢が彼の部屋に踏み入ったところ、パソコンの画面には「夏富永久は誘拐した」の文字が。また、1万円札と一緒に送られて来た縮れ毛は、永久のものであることが判明します。

 時矢は、通常の誘拐と真逆の順序で進行していることから、この事件を“超絶逆回転誘拐事件”と名づけ捜査を開始。家庭内での恵まれない立場からまずは永久の自演を疑い、実の父親が経営する工場を訪ねることにします。

 ところが工場はすでに潰れ、永久の実父は1カ月前に交通事故がもとで他界してしまったことが判明。永久の叔母にあたる女性から、その葬式の際、永久らしき青年ともう1人、少年の姿を見かけたと知らされ、時矢は輝も共犯なのではないかと疑います。

 その矢先、輝の誘拐事件が発生。時矢が夏富家に駆け付けた時にはすでに、輝一郎が身代金3億円を手に出発した後でした。しかし、武臣が機転を利かせ、アタッシェケースにGPS発信機を忍ばせていたため、時矢は急いで輝一郎の後を追います。

 そして辿り着いた先は夏富家の別荘地。そこで監禁されていた輝を救出したところ、“逆回転誘拐”は、家庭で居場所を失った永久の存在感を示すために共謀したことが判明。ところが、輝一郎の側近の茂木潤三(大浦龍宇一)が身代金を横取りしたというのです。その説明を受けている最中、発砲音が轟き、時矢は慌てて現場へ向かいます。

 するとそこには、輝一郎に猟銃を向け、今まさに3億円を奪い取ろうとする茂木の姿が。しかし、時矢の先輩刑事・福知市郎(寺島進)らが駆け付け、最後は智佳が茂木に強烈な回し蹴りを決めたところで一件落着となったのでした。

“超絶逆回転誘拐事件”というキャッチーなフレーズを用いた今回。特にミステリー好きの関心を引く効果は抜群だったのではないでしょうか。筆者も前回終了後に流れた予告動画を見て期待感が高まり、今回の途中までワクワクしながら見ていました。通常どおりの犯行でも困難な誘拐を真逆の順序で行うという、とんでもない手間をかけるぐらいですから、余程の動機があるのだろうなと。なんらかの必然性があっての犯行なのだろうなと予想したのです。

 ところが犯人たちの動機は、金の亡者の祖父・輝一郎に永久の存在を認めさせることにあり、そのためにわざと奇をてらった犯行に及んだと、輝の回想シーンで明らかになった途端、「はぁ?」と脱力してしまいました。その説明を受けて時矢は、“たしかに異常性があるから輝一郎の関心を引ける”みたいな感じで納得した様子を見せましたが、こちらとしてはかなり肩透かしをくらった感が否めません。

 おまけに、最後に漁夫の利を狙った茂木は、それまでほとんど画面に登場していなかったため、「誰だっけ、こいつ?」状態。大風呂敷を広げるだけ広げておいてキレイに畳めないガッカリな結末となってしまいました。

 初回は犯人探しに源氏物語を絡め、前回は密室モノ。本格ミステリー風の流れが続いていましたが、今回でバッサリ断ち切られたように感じました。時矢が“通常の誘拐事件”の順序を説明した際に挿入されたイラストの雰囲気などを含め、かつて同局放送で人気を博した『トリック』シリーズのようなB級サスペンス路線を狙っているようにも思えます。同作での仲間由紀恵&阿部寛のコンビ同様、沢村と滝本のボケとツッコミの関係性はおもしろいのですが、本格刑事モノを期待していただけに今回の路線変更はちょっと残念でした。

 次回は“透明人間の殺人犯”が登場とのことで、また荒唐無稽な話となってしまうのか、あるいは驚きのトリックを繰り出すことになるのか注目です。
(文=大羽鴨乃)

『刑事ゼロ』“超絶逆回転誘拐”の大風呂敷をキレイに畳めずガッカリな結末に……

 沢村一樹が20年分の記憶を失ってしまった刑事役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第3話が24日に放送され、平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 今回、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)が追うのは誘拐事件。といっても、普通の誘拐事件とは異なり、“逆回転”で展開します。

 事の発端は、ある夜、貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)の娘婿の武臣(佐伯新)が不審な電話を受け取ったところから。加工した声の主は、「身代金は受け取った。息子は解放する」とのメッセージを寄越してきたのですが、高校1年生の息子・輝(中島凱斗)は在宅だったため、武臣はいたずら電話とみなしてスルーしてしまいます。

 ところがその翌日、輝一郎が商談相手との取引のため、1億円が入ったアタッシェケースを搬送していたところ、何者かに強奪されてしまう事件が発生。そして、通報を受けた時矢と相棒の新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)が夏富家を訪ねたところ、郵便受けから1万円札ととともに、「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」とのメッセージが書かれたメモと、縮れ毛が入った袋が見つかります。

 その後、その1万円札が奪われた1億円の中の1枚であることが発覚。さらに武臣には、子に恵まれなかったため養子として迎え入れた、永久(ながひさ)という長男がいることが判明します。

 しかし永久は、輝が誕生した後は輝一郎から邪魔者扱いされてしまい、長らく引きこもり状態が続いているとのこと。時矢が彼の部屋に踏み入ったところ、パソコンの画面には「夏富永久は誘拐した」の文字が。また、1万円札と一緒に送られて来た縮れ毛は、永久のものであることが判明します。

 時矢は、通常の誘拐と真逆の順序で進行していることから、この事件を“超絶逆回転誘拐事件”と名づけ捜査を開始。家庭内での恵まれない立場からまずは永久の自演を疑い、実の父親が経営する工場を訪ねることにします。

 ところが工場はすでに潰れ、永久の実父は1カ月前に交通事故がもとで他界してしまったことが判明。永久の叔母にあたる女性から、その葬式の際、永久らしき青年ともう1人、少年の姿を見かけたと知らされ、時矢は輝も共犯なのではないかと疑います。

 その矢先、輝の誘拐事件が発生。時矢が夏富家に駆け付けた時にはすでに、輝一郎が身代金3億円を手に出発した後でした。しかし、武臣が機転を利かせ、アタッシェケースにGPS発信機を忍ばせていたため、時矢は急いで輝一郎の後を追います。

 そして辿り着いた先は夏富家の別荘地。そこで監禁されていた輝を救出したところ、“逆回転誘拐”は、家庭で居場所を失った永久の存在感を示すために共謀したことが判明。ところが、輝一郎の側近の茂木潤三(大浦龍宇一)が身代金を横取りしたというのです。その説明を受けている最中、発砲音が轟き、時矢は慌てて現場へ向かいます。

 するとそこには、輝一郎に猟銃を向け、今まさに3億円を奪い取ろうとする茂木の姿が。しかし、時矢の先輩刑事・福知市郎(寺島進)らが駆け付け、最後は智佳が茂木に強烈な回し蹴りを決めたところで一件落着となったのでした。

“超絶逆回転誘拐事件”というキャッチーなフレーズを用いた今回。特にミステリー好きの関心を引く効果は抜群だったのではないでしょうか。筆者も前回終了後に流れた予告動画を見て期待感が高まり、今回の途中までワクワクしながら見ていました。通常どおりの犯行でも困難な誘拐を真逆の順序で行うという、とんでもない手間をかけるぐらいですから、余程の動機があるのだろうなと。なんらかの必然性があっての犯行なのだろうなと予想したのです。

 ところが犯人たちの動機は、金の亡者の祖父・輝一郎に永久の存在を認めさせることにあり、そのためにわざと奇をてらった犯行に及んだと、輝の回想シーンで明らかになった途端、「はぁ?」と脱力してしまいました。その説明を受けて時矢は、“たしかに異常性があるから輝一郎の関心を引ける”みたいな感じで納得した様子を見せましたが、こちらとしてはかなり肩透かしをくらった感が否めません。

 おまけに、最後に漁夫の利を狙った茂木は、それまでほとんど画面に登場していなかったため、「誰だっけ、こいつ?」状態。大風呂敷を広げるだけ広げておいてキレイに畳めないガッカリな結末となってしまいました。

 初回は犯人探しに源氏物語を絡め、前回は密室モノ。本格ミステリー風の流れが続いていましたが、今回でバッサリ断ち切られたように感じました。時矢が“通常の誘拐事件”の順序を説明した際に挿入されたイラストの雰囲気などを含め、かつて同局放送で人気を博した『トリック』シリーズのようなB級サスペンス路線を狙っているようにも思えます。同作での仲間由紀恵&阿部寛のコンビ同様、沢村と滝本のボケとツッコミの関係性はおもしろいのですが、本格刑事モノを期待していただけに今回の路線変更はちょっと残念でした。

 次回は“透明人間の殺人犯”が登場とのことで、また荒唐無稽な話となってしまうのか、あるいは驚きのトリックを繰り出すことになるのか注目です。
(文=大羽鴨乃)

“ポスト千鳥”は「かまいたち」で決まり? テレ朝・加地倫三Pの猛プッシュが始まる!

 ここ数年で最もブレークしたお笑いコンビとして思い出されるのが千鳥。今では各局のバラエティー番組で活躍する彼らだが、その足がかりとなったのが、テレビ朝日の加地倫三プロデューサーによる起用だったといわれている。

「『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』を手がける加地Pは、『これだ!』と思った芸人を信用して、ブレークするまでしっかり使い続ける傾向がある。千鳥は、まさにそのパターンです」(バラエティー番組関係者)

 千鳥は、2012年にフジテレビ系『ピカルの定理』のレギュラーに抜擢され、そのまま全国区の芸人になるかと思いきや、13年に同番組が終了。東京での仕事が激減するなか、起用し続けていたのが加地Pだった。

「『アメトーーク!』の枠で、千鳥の冠番組『千鳥の大クセ写真館』が単発ながらも放送されましたし、千鳥は確実に加地Pのお気に入り芸人として、ブレークを果たしたということです」(同)

 千鳥をブレークさせた加地Pだが、現在はまた別の芸人にお熱を上げているという。別のテレビ局関係者は言う。

「今、加地Pが推しているのは、かまいたちです」

 17年のキングオブコント王者であるかまいたち。翌18年には活動の拠点を東京に移転し、17・18年と『M-1グランプリ』決勝にも進出している。

「ネタでの評価が高いのはもちろんですが、エピソードトークもいけるし、ロケなんかもうまい。ルックス的にはちょっと地味ですが、だからこそのいぶし銀な雰囲気が加地Pの好みのようで、実際に昨年くらいから、加地Pが手がける番組によく出ています。本気でかまいたちをブレークさせたいようで、今後はもっとプッシュされるのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 そんなかまいたちの評価について、前出のバラエティー番組関係者はこう話す。

「世間的な注目度や人気という意味では、3年連続『M-1』準優勝の和牛のほうが上でしょう。ただ、和牛はやはりネタのイメージが強く、通常のバラエティー番組ではちょっと物足りなさがある。その点、かまいたちはオールマイティーにできる芸人だという評価で、テレビ的には使いやすいのでしょうね。ちょっと気になるのが、ボケの山内の私生活。与沢翼氏などと遊んでいるとのことで、本業に影響が出ないことを願うばかりです」

「ポスト千鳥」として、テレ朝のプッシュが始まりそうなかまいたち。私生活のほうも要注目といえそうだ。

『中居正広の身になる図書館』事実上は「打ち切られていた」春から中居の新番組スタートは本当か?

 テレビ朝日が中居正広の冠番組『中居正広の身になる図書館』を今春で打ち切ることを認めた。

 16日に「デイリー新潮」が、『身になる図書館』、および『ナカイの窓』(日本テレビ系)が相次いで、打ち切られると報道。これを受けて、テレ朝がアナウンスしたものと思われる。
『身になる図書館』は、2011年10月に『白黒ジャッジバラエティ 中居正広の怪しい噂が集まる図書館』のタイトルで深夜番組として放送開始。13年4月からは、『中居正広のミになる図書館』と改題し、17年4月にゴールデン帯に昇格した。

 ところが、視聴率は5~6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を連発するなど大爆死。同9月から現在の番組タイトルに変えて、リニューアルしたが、視聴率が上向くことはなかった。そのため、同局はいつしか同番組のオンエアをとりやめ、事実上の“打ち切り”状態となっている。従って、今回の報道、発表で視聴者からは「まだやってたの?」との声も多く聞かれる。

 現在『身になる図書館』枠は、特番編成を取っており、『Qさま!!』などが放送されている。ただ同局もジャニーズ事務所や中居への気配りから、『中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!』など、中居がMCを務める特番を単発でオンエアしている状況だ。
『身になる図書館』が正式に打ち切りになった後枠には、中居の後輩グループ・Kis-My-Ft2とサンドウィッチマンが出演し、火曜深夜に放送されている『10万円でできるかな』がゴールデン帯に進出して入ることが明らかになり、ジャニーズへの“忖度”が垣間見える。

 報道によれば、同局は4月より、中居がMCを務めるレギュラー番組をスタートすべく準備中というが、これは本当なのだろうか?

「番組が打ち切りになる中居への配慮で、なんらかの番組を新たに制作するのは既定路線なのでしょうが、それが本当にレギュラー番組なのかどうかは甚だ疑問です。視聴率次第でもあるでしょうが、毎週必ず放送されるということではなく、特番的な形で『名ばかりレギュラー番組』になる可能性もあるようです」(テレビ関係者)

 長らくオンエアがなかった『身になる図書館』だが、2月4日に久しぶりに放送されることが決定。これはキッチリと“区切り”をつけるためのオンエアとみられ、今回が実質最終回となるかもしれない。そうなると、ファンにとっては見逃せない放送になりそうだ。
(文=田中七男)

テレ朝『激レアさん』元暴走族が少年院の”反省文”で文章力をアップ、新聞社のエース記者に!

 映画『ベスト・キッド』に、主人公のダニエルが師匠のミヤギから車のワックスがけやペンキ塗りの作業を命じられ、知らぬ間に武術の腕前が上がっていたという描写がある。ワックスがけやペンキ塗りの手の動きがそのまま空手の防御に生かされ、結果的にダニエルは強くなっていたのだ。

 なぜ、こんなことを思い出したのか? 1月14日放送『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)に、不思議な形で予期せぬ能力を伸ばした、ある男性が出演していたからだ。

 男性の名前はタクヤさん。彼の容姿は、ハッキリ言っていかつい。無理もない。少年時代はバリバリのワル。元暴走族で少年院に入った過去を持っているのだ。

■「反抗しては、反省文で美文をしたためる」の無限ループ

 中学卒業後は高校へ進まず、ガチ暴走族「鬼姫」の副総長となったタクヤさん。そんな彼は、暴走族同士のケンカが原因で逮捕されてしまった。

 実は、タクヤさんの性格はイケイケではない。「ぶっちゃけビビリなのにカッコだけはつけたい男」だと自らを告白する。

 少年院の中では、周囲に虚勢を張った。例えば、返事は大声で「ハイ!」と言わなければならないのに、教官にビビッていないと思わせるために「ヘ~イ」と気の抜けた返事をする。目をつけられて奥に連れていかれると、今度は全力の大声で「ハイ!」と30分間言い続けた。カッコつけとビビリが同居しているのがタクヤさんだ。

 結果、反省しているのに反省していないフリをするジレンマに彼は陥ってしまった。内心では猛烈に反省している。でも、虚勢を張っているので教官には伝わらない。

 カッコつけすぎて問題児扱いされたタクヤさんには、ほかの院生の倍の反省文が課せられることに。しかし、学校へあまり行かなかったタクヤさんには文章力がない。毎回、2~3行書いてギブアップの状態だった。

 とはいえ、自分の反省心を教官に伝える手段は、もはや反省文しかなかった。そこでまず考えたのは「原稿用紙の空白を埋める」という作業だ。字数を稼いで成長を見てもらう。その方法は以下である。

・「晴れていた」→「太陽がさんさんとまぶしく僕をメラメラと照りつけた」

・「ご飯を食べた」→「できたてのご飯のいい香りがふわ~と広がり、一口かむと米の旨味がじわ~と広がりました」

 言い換えることで字数を稼ぐ。こうして、知らず知らずのうちにタクヤさんは表現力がアップした。

 また、タクヤさんのように頻繁に反省文を書かされる者は「単独室」(刑務所で言う独居房)に入れられ、ひたすら反省文を書くことを強いられるという。短時間で反省文を書かなければいけない日々だ。すると、今度は知らぬ間に集中力がアップしていた。

 喜びのステージは続く。集中力がアップすると、タクヤさんの中で反省文が苦ではなくなったのだ。

「反省文を書かされすぎて、いつしか反省文を書くのが楽しくなってきたんですよ」

「起承転結も意識して書けるようになったんです」

 文章を書くのが楽しくなり、起承転結を意識するようになった院生の文章はこんな感じだ。

起=私はなぜよそ見や私語をしたのか?

承=それは穏やかな春の風吹く農作業中……

転=まさか単独室にまで入ることになろうとは

結=今後は二度としないよう心に刻みました

 虚勢を張るタクヤさんは、胸中にある反省心を文章にして伝えているうちに、自然と読み手を意識する構成力がアップしていたのだ。「反抗しては美文をしたためる」という無限ループが、彼の文章スキルをメキメキと上昇させた。

「最初は1ページ書ききれなかったんですよ。でも、少年院を出る頃は余裕で原稿用紙4~5枚は書けるようになってましたね」

 少年を更生させる施設へ入り、生活をこなす中、自然と文章力が伸びていた。人生、何がどう転ぶかわからない。

■文章力を伸ばした元暴走族の少年が新聞記者に採用される

 その後、父親から「南米に渡って人生を勉強してこい」と指令を受けたタクヤさんは、ブラジルに移住してバナナ園を営む日本人・ハンザワさんに出会う。彼に感銘を受け、バナナ園を去った後も開拓移民を訪ね続けた。そして、思う。

「こんな偉大な人たちを、誰も知らなくないか?」

 職探しを始めたタクヤさんはサンパウロ新聞の記者募集に応募し、見事合格。エース記者として活躍することになった。現地では主に移民に関する記事を担当し、ほかには小泉純一郎首相(当時)やアントニオ猪木への取材も行ったという。

“少年院で反省文を書きすぎたあまり、文章力がメキメキ上がり、敏腕新聞記者になった元暴走族”のタクヤさんの現在の肩書は、「サンパウロ新聞・福岡支局長」である。人生、何がどう転ぶか本当にわからない。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

 

 

『おっさんずラブ』シーズン2待望の発表も……ファンの間でささやかれている“不安要素”とは?

 1月22日、テレビ朝日が大人気ドラマ『おっさんずラブ』のシーズン2放送を発表。ファンからは歓喜の声が相次いでいるが、同時にとある“不安要素”もあるという。

 同ドラマは2018年の4月期に連続ドラマとして放送され、男性の同性愛をコメディーなタッチで描き大反響を呼んだ。主演は田中圭が務め、“ロリ巨乳女子”が大好きな33歳独身男性を熱演。彼に思いを寄せる“ヒロイン”は吉田鋼太郎で、恋のライバル役に林遣都という異色のキャスト陣も注目を集めている。

 視聴率的には不利な深夜帯のドラマでありながら、Twitterでは何度もトレンド入りを果たし大ブームに。「2018ユーキャン新語・流行語大賞」でも、『おっさんずラブ』がトップ10に入っていた。そんな同ドラマの第2期決定に、SNSなどでは「嬉し過ぎて部屋でガッツポーズした」「もう今から放送が待ちきれない!」といった声が続出。しかし一方で、第2期の“キャスト陣”が懸念されているようだ。

「『おっさんずラブ』のシーズン2発表は数多くのネットニュースでも報じられたのですが、いずれも“キャスト未定”と掲載。やはり同ドラマは田中圭、吉田鋼太郎、林遣都の3角関係で話題になった作品なので、『もしかしてキャスト変わっちゃうの?』『田中圭や吉田鋼太郎が出ないなら見ないかも……』『同じキャストじゃないと“おっさんずラブ”とは言えない!』『キャスト総とっかえは本当にやめてほしい』と心配する声が相次ぎました。ファンの熱量はかなりのもので、Twitterでは“キャスト未定”がトレンド入りを果たすほど。公式からの“続報”に熱視線が注がれています」(芸能ライター)

 実際にどのようなキャストになるのかはわからないが、ネット上ではすっかり“キャスト未定”という言葉が一人歩き。様々な憶測が囁かれている。

「昨年『おっさんずラブ』は映画化が発表されましたが、この時は田中圭や吉田鋼太郎、林遣都の続投を明言。そのため『映画化発表では明言してたのに今回は“未定”って濁してるのは、やっぱりキャストが変わるからなのかな?』と推測する人も少なくありません。一方で『映画も同じキャストでやるなら、第2期でわざわざ変えないでしょ』という意見も。ちなみに田中圭は映画化に際し、『みんなで最高のゴールを狙えるのではと思っています』とコメントしていました」(同)

『おっさんずラブ』のシーズン2はどのようなドラマになるのか、そもそも“続編”なのか。今後の発表も見逃せない。

北川景子と高畑充希が同率2位、真木よう子はワースト1位! 1月期ドラマ初回ランク

2019年1月期の連続ドラマ(民放の午後8~10時台)がそれぞれスタート。初回視聴率ランキングの首位は沢村一樹主演の『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)で、14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得した。

 テレビ朝日では、シリーズやSPドラマも放送された人気作『DOCTORS~最強の名医~』で、主人公の天才外科医役を好演した沢村。今回は20年間の記憶を失った“ゼロ状態”の刑事(京都府警捜査一課・時矢暦彦)役で、記憶を失う前の“デキる男”と、現在の“ビビリ男”を演じ分けるという。14.7%という数字は、1999年に始まった木曜ミステリー枠の新シリーズとしては、“初回の歴代最高視聴率”をマーク。しかし、第2話は10.5%と大幅ダウン、早くも暗雲が立ち込めている。沢村といえば、17年の主演作『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』(テレビ東京系)が平均4.0%(全7話)と大コケし、昨年夏の主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)は平均10.6%と、ギリギリ2ケタのラインだった。『刑事ゼロ』は、『DOCTORS』のようなテレ朝のヒットシリーズに仲間入りできるのか、最終回まで注目が集まる。

 北川景子主演『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)と、高畑充希主演『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)は12.7%で2位に登場。『家売るオンナの逆襲』は16年7月期に放送され、「私に売れない家はない」が合言葉の天才的不動産屋・三軒家万智がさまざまな手法で“家を売りまくる”痛快ストーリー。北川が無表情かつ機械的な話しぶりの独特なキャラクターを好演し、話題となった。前作に続いて工藤阿須加、仲村トオル、千葉雄大、イモトアヤコらがキャストに名を連ね、初参加の松田翔太が三軒家のライバルとなる留守堂謙治を演じている。2話で12.9%に上昇し、初回12.4%、2話10.1%だった第1シリーズを上回る勢いをみせている。視聴者からは、「続編でつまらなくなるドラマが多いけど、これは前作に匹敵するぐらい面白い」との声もあり、2ケタ台のキープは手堅い様子。

 同じく2位の『メゾン・ド・ポリス』は、新人刑事の牧野ひより(高畑)が、退職警察官だけが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」の“おじさま”たちに振り回されながら、一緒に事件を解決していく1話完結の刑事ドラマ。加藤実秋氏の小説『メゾン・ド・ポリス』シリーズ(角川文庫)が原作で、共演は西島秀俊、近藤正臣、角野卓造、小日向文世、野口五郎など。ネット上では「登場人物のキャラが立ってるし、話も面白い」「おじさまたちが良い味出してる」と高評価のようだ。2話は12.4%に下がったものの、ひとまず12%台は維持した。

 続いては、下位3作品をご紹介。北大路欣也が主演を務め、テレビ東京のドラマ初出演となる風間俊介、上白石萌音が脇を固める『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』と、坂口健太郎主演の『イノセンス~冤罪弁護士~』(日本テレビ系)は、いずれも初回8.3%で幕を開けた。テレビ東京系の人気シリーズ『三匹のおっさん』と同枠で始まった『記憶捜査』は、前期の寺島進主演『駐在刑事』の初回10.1%を下回る結果に。

『イノセンス~冤罪弁護士~』は、タイトル通り“冤罪”の犠牲となった人々を救う弁護士たちの物語。川口春奈、藤木直人、杉本哲太、趣里らが出演している。この土曜ドラマ枠は、午後9時台で長らく放送されていたが、17年4月に午後10時台に移動。以降、同枠ドラマには、ジャニーズ事務所所属のタレントが出演してきたが、『イノセンス』はジャニーズがレギュラー登場しない初めての作品。その意味でも、今作の成績はジャニーズ起用の是非を問う一つの指針になるだろう。

 今期、大爆死の4.6%だったのは真木よう子にとって事務所(レプロエンタテインメント)移籍後、初の地上波での連ドラ主演作となる『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(テレビ東京系)。真木演じる主人公(原島浩美)が、業績不振にあえぐ「よつば銀行」台東支店を立て直す痛快ストーリーで、関ジャニ∞・丸山隆平、塚本高史、寺脇康文、柳葉敏郎、元乃木坂46・西野七瀬らが出演。オープニングテーマは関ジャニ∞と同じくジャニーズ事務所のNEWSの楽曲「トップガン」が起用され、NEWS・加藤シゲアキが第3話にゲスト出演する。

 放送時間帯は、昨年4月に始まったテレ東のビジネスドラマ枠「ドラマBiz」(10時台)。同枠はスタート後から低迷が続き、前期の唐沢寿明主演『ハラスメントゲーム』は初回5.2%で最下位に。全9話の平均も4.9%で終わり、「ドラマBiz」は初回・平均視聴率ランキングともに“安定のビリ”が定番になりつつある。トップの『刑事ゼロ』とはおよそ10%もの差がついてしまった『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!』だが、2話以降は2ケタに上昇し、巻き返しを図れるだろうか。

【2019年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『刑事ゼロ』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 14.7%
2位『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系・水曜午後10時) 12.7%
2位『メゾン・ド・ポリス』(TBS系・金曜午後10時) 12.7%
4位『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系・月曜午後9時) 12.3%
5位『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 12.1%
6位『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 10.2%
7位『グッドワイフ』(TBS系・日曜午後9時) 10.0%
8位『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系・木曜午後10時) 9.3%
9位『後妻業』(フジテレビ系・火曜午後9時) 8.7%
10位『初めて恋をした日に読む話』(TBS系・火曜午後10時) 8.6%
11位『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』(テレビ東京系・金曜午後8時) 8.3%
11位『イノセンス~冤罪弁護士~』(日本テレビ系・土曜午後10時) 8.3%
13位『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(テレビ東京系・月曜午後10時) 4.6%

※昨秋から2クール連続で放送中の『相棒』(テレ朝系)は対象外とする。

Kis-My-Ft2、ゴールデン初“冠番組”決定も「テレ朝の昇格は失敗する」と批判続出

 Kis-My-Ft2がメイン出演するバラエティ『10万円でできるかな』(テレビ朝日系、火曜午前0時20分~)が、今年の春に深夜枠からゴールデンタイムに進出することが明らかになった。1月19日放送のゴールデン2時間スペシャルのエンディングでサプライズ発表され、メンバーはもちろんファンも歓喜。しかし一方で、ゴールデン昇格後の早期終了を危ぶむ声が早くも上がっている。

 同番組は「Kis-My-Ft2メンバーが10万円を使い、体を張ってロケを行う」というバラエティで、宝くじや土地など、あらゆるものに10万円を投資し、元が取れるか実験している。4月のSP放送では二階堂高嗣が「ロト6」で100万円を超える超高額当選を果たしたことが話題に。出演はキスマイメンバーのほか、サンドウィッチマンがスタジオでロケVTRを厳しく検証する“見届人”を務めている。現在は30分番組だが、月曜午後8時枠に移動後は1時間番組になるという。

「この番組が、キスマイ初のゴールデン冠番組になります。CDデビュー翌年、2012年の『濱キス』以降、キスマイはテレ朝深夜枠でレギュラーを持ち続け、半年~1年単位で番組名が変わっていました。『10万円でできるかな』は17年10月に始まり、何度かゴールデン枠でのSPを経て“栄転”が決定。初のゴールデンSP(昨年7月28日放送)は12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得し、次のSP(同11月12日放送)も10.8%と、2ケタをマーク。ゴールデン進出を報告した1月19日のSPは9.1%と、ややダウンしたものの、好感度の高いサンドウィッチマンもレギュラーとあって、昇格は納得の判断でしょう」(ジャニーズに詳しい記者)

 キスマイ初の冠とあり、ファンから祝福の声が続出している一方、ネットユーザーからは「深夜だからこそのバカさ加減が好きだったのに、ゴールデン行くならもう見ない」「テレ朝のゴールデン進出は必ず失敗する」「テレ朝の8時台は打ち切られそう」と、否定的な声が続出。キスマイのファンからも「ゴールデンにいって、ネタ切れ感が半端なくなって番組終了の流れだけは勘弁して」「深夜時代は面白かったのに、ゴールデン進出するとつまらなくなって終了した番組をたくさん見てきたから心配」と、危惧のコメントが上がっている。

 『10万円でできるかな』の移動先は、これまで『中居正広の身になる図書館』を放送していた枠。こちらも深夜枠で実績を積んだ後、満を持してゴールデンへ進出したものの、数字が追いつかず今春に番組終了を迎える。

「『身になる図書館』の前身は、11年10月スタートの『白黒ジャッジバラエティ 中居正広の怪しい噂の集まる図書館』で、13年4月より『中居正広のミになる図書館』に改題。17年4月にゴールデン昇格したものの、初回視聴率は7.6%で、その後も5~7%台と低空飛行が続き迷走状態に。5カ月で番組名を『中居正広の身になる図書館』に変更したり、18年には放送回数が月1回になるなど、スケジュールすら安定していませんでした。そんな中、同4月からはスポーツ系の企画『身になる図書館プレゼンツ!中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!』を連発。番組の迷走は続いたまま、今春に終了となりました」(同)

 同局といえば、08年にはお笑いコンビ・くりぃむしちゅーがMCの『くりぃむナントカ』がゴールデン昇格後、半年で終わったほか、以降も『お試しかっ!』『しくじり先生 俺みたいになるな!!』『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』などが、同様の流れで終了を迎えている。そのため「テレ朝のゴールデン進出は失敗しそう」という指摘も上がっているのだ。

 とはいえ、Kis-My-Ft2には先輩から引き継いだ枠で、長く愛される番組を目指してほしい。