小池百合子都知事の急所を唯一突いた、テレビ朝日・玉川徹のコメント力

 11月1日、国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、大会組織委員会、国の4者によるトップ会談により、2020年東京五輪のマラソン・競歩を札幌市で開くことが正式決定された。

 IOCがこの計画を突然発表した10月16日以降、小池百合子東京都知事はテレビ番組を行脚するなどして東京開催を訴えたものの、合意はできないがIOCの決定は妨げない「合意なき決定」という肩透かしの結論となった。 久々の”小池劇場”が繰り広げられた中、コメント力で異彩を放ったのが『羽鳥慎一のモーニングショー』(テレビ朝日)のレギュラーコメンテーター・玉川徹氏。

 50歳代後半になる玉川氏はテレビ朝日の正社員。だが社員コメンテーターに求められる「バランス」など意に介さず、「攻め」の姿勢が人気を博し、「週刊文春」(文藝春秋)の『2018年 好きなキャスター・コメンテーター』の7位にランクインした。

 上位6人は羽鳥氏らキャスターばかりだから、実質的にコメンテーターとしてはナンバー1の人気である。テレビ朝日関係者が解説する。

「彼はもっぱらワイドショーの制作に携わってきましたが、空気を読まないタイプで、社員に求められる地味な取材やマネジメントには不向き。社内に居場所がなかったのが正直なところです(苦笑)。年齢も年齢なので、硬派な問題を追及する『玉川総研』のコーナーを持たせたところブレイク。2015年にスタートした『羽鳥~』で、レギュラーコメンテーターに抜擢されました」

 他局からの評価も上々だ。

「好き放題言ってるように見えて、スポンサーや差別用語といった『地雷』を回避している。さらに、出世と無縁、バツ1独身、後退気味の髪、といった”負け組”の印象も視聴者に親しまれる要因でしょう」(テレビ局プロデューサー)

 そんな手練れの玉川氏だから、小池氏の急所の突き方も心得ていた。

 IOC調整委員会が始まる10月30日朝には「(立候補ファイルに、組織委が資金不足になれば東京都が補填すると書かれてあることを受け)そういうふうな契約書も小池さん、知ってるわけでしょ。知った上で、東京都は払いませんってテレビでしゃべっていいんですかね」

 31日には「情緒的ですよね」とぶった切り、「(東京都外で開催する競技に都が費用を負担していることから)今回だけは出しませんよっていうのは、なんの理屈で今回だけは出せないってなるんですか?」

 決着が見えてきた11月1日には「私はここまで都知事としてやりました、さぁ次の都知事もね、みたいな感じ」と、小池氏の言動を「パフォーマンス」と喝破したのだった。

 一方、『とくダネ!』(フジテレビ系)MCの小倉智昭氏は「小池応援団」と化し、精彩を欠いた印象だ。

 10月25日に小池氏が生出演した際は「道筋として許せない」などお追従のオンパレード。11月1日には「(札幌は)決して映像的には美しいコースではないと思いますよ」とコメントして、北海道民の反発を買ってしまった。

 ところでこの小池氏、『羽鳥~』の番組出演はNGだとか。

「小池氏は、石原慎太郎・元都知事と豊洲市場問題でバトルを繰り広げた2017年1月、コメンテーターとして出演している石原氏の次男・良純氏を念頭に『別人格とはいえ、コメンテーター選びにこそ違和感あり』とツイッターで攻撃した過去があります。(都政担当記者)

 ここはひとつ、小池氏と玉川氏の直接対決を是非見たいものだが……。

テレ朝『スーパーJチャンネル』やらせ問題でテレビ業界がフリースタッフを「身体検査」へ

 テレビ界の不都合な真実が続々と明るみに出るかもしれない。

 3月にテレビ朝日で放送された報道番組『スーパーJチャンネル』で“やらせ”があったことが発覚。同局は謝罪に追われた。

「問題となったのは同番組内の企画『業務用スーパーの意外な利用法』。業務用スーパーをあえて利用する個人客の人間模様を描く内容で、客として登場した5人が番組スタッフである男性ディレクターの知人だった。このディレクターは外部から派遣されてきており、その上司やテレビ朝日のデスクらも交えて3回のプレビューが実施されたものの、不自然な演出には気が付かなかったといいます」(芸能ライター)

 とはいえ、早河洋会長らが役員報酬1カ月分の10%を返上するなどの処分に発展したことで、同局は制作会社やフリーディレクターに対する「身体調査」を強化する構えだという。

「報道番組だけでなく、バラエティー番組や情報番組についても同じです。とりわけ、企業やお店の取材に関しては癒着やキックバックがなかったか、念入りに調べているようです。こうした不祥事が起こりうる背景には、テレビ局側の制作費削減というのも遠因にある。今まで50万円で作っていたものを30万円で作れと言われても、制作会社やフリーディレクターは拒めない。そのため、『楽して作る』か『裏金を作る』という方向に走る土壌が生まれるというわけです。テレ朝の動きを見て、今後は他局も同様の調査を行うでしょうから、やましいことがあるスタッフは戦々恐々となっているでしょうね」(制作会社関係者)

 TBSでもバラエティー番組『消えた天才』や『クレイジージャーニー』のやらせが発覚しており、テレビ界はこれまで以上に番組作りの見直しを迫られそうだ。

『おっさんずラブ』茨城空港での記者会見にテレ朝から送迎バスも…タイアップ成功で予算は潤沢に!?

 テレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』(11月2日スタート、主演:田中圭)の制作記者会見が10月23日、茨城県小美玉市の茨城空港で行われた。人気ドラマの第2シリーズの記者会見というだけあり、テレビ朝日も相当気合を入れていたようだ。実際にこの会見を取材したメディア関係者はこう話す。

「テレビ朝日から茨城空港まで、記者やカメラマンを移動させるための送迎バスが2台出ていたんです。しかも、記者やカメラマン用に朝食と昼食のお弁当も出て、さらに茨城空港からのお土産もあった。なかなかのおもてなしでしたね」

 テレビ局が儲かっていた時代であれば、取材するメディアの交通費や食費をテレビ局側が負担するということも珍しくなかったが、最近ではこういったことは減少しているという。

「まあ、テレビ朝日は比較的メディア対応に経費を使う方で、『科捜研の女』なんかは京都での取材のために東京からの交通費を負担してくれることもありました。でも、『おっさんずラブ』は夜11時台のドラマですからね。制作予算を考えれば、ここまで手厚くもてなすことは珍しいです」(同)

 同作品は架空の航空会社「天空ピーチエアライン」が舞台となり、撮影も飛行場でのロケがほとんどだという。

 また、実在するLCCのPeachが『おっさんずラブ -in the sky-』の撮影に全面協力。作中にPeachの実機が登場するほか、航空会社のリアリティーを出すために、Peachが脚本の監修も行っている。さらに、Peachでは『おっさんずラブ』の特別機を運行、番組オリジナルグッズの販売も予定しているという。

「いうなれば、Peachと『おっさんずラブ』との大規模なタイアップ企画ですよね。Peachの協力があったからこそ、11時台のドラマとしては異例の予算で宣伝できるということ。よくあるタイアップではありますが、作品内でPeachの宣伝をしているようなものでもあるから、ステマ感は否めませんけどね」(同)

 前作からの設定変更によって一部のファンから批判を受けている『おっさんずラブ -in the sky-』だが、それがもしもPeachとのタイアップありきの展開だったとすれば、さらに反感を買うことも予想される。ドラマスタート後も、ファンからの批判は続きそうだ。

米倉涼子『ドクターX』1位、木村拓哉4位で新木優子はワースト入り! 10月期ドラマ初回視聴率ランク

 民放(午後8~10時台)の秋ドラマが始まり、初回視聴率では20.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得した『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)がトップに君臨。2位は『相棒 season18』(16.7%)で、テレ朝ドラマがワンツーフィニッシュを決めた。

 2年ぶり、第6シリーズを迎えた米倉涼子主演の『ドクターX』は、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信といったお馴染みのレギュラー陣に加えて、市村正親、ユースケ・サンタマリア、武田真治、清水ミチコ、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾、戸塚純貴、今田美桜が新メンバーとして加入。前シリーズの初回視聴率20.9%をわずかに下回るも、秋ドラマ唯一の20%超えを達成した。放送されている木曜午後9時台は、前期も大森南朋主演『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』が14.3%で初回トップに着いていたため、2クール連続で同枠がベスト1位をキープしている。

 2位の水谷豊主演『相棒』は、冠城亘役の反町隆史が“相棒”に就任後、5シーズン目に突入。第1話「アレスの進撃」は、消息不明となってしまった主人公・杉下右京(水谷)を捜すため、冠城が日本最果ての離島・天礼島へ向かうという衝撃的な展開で幕開け。船越英一郎がゲスト出演し、北海道で10日間を超えるロケを敢行した。初回は16.7%で、前シリーズ『相棒 season17』の初回17.1%よりダウンするも、「アレスの進撃」後編の第2話も15.4%と、貫禄を見せつけている。また、テレ朝では今年4月から通年放送中の沢口靖子主演『科捜研の女』の最新回(10月17日オンエアー)も12.4%をマークしており、人気シリーズを並べた今期のテレ朝は“最強の布陣”といえるだろう。

 ベスト3位は、ディーン・フジオカ主演の月9ドラマ『シャーロック』(フジテレビ系)で12.8%。世界的に有名なミステリー小説『シャーロック・ホームズ』を原作にしたミステリーエンターテインメントの本作は、ディーンが名探偵・シャーロックならぬ犯罪コンサルタントの誉獅子雄役、相棒・ワトソンにあたる精神科医の若宮潤一役を岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)が演じている。前期の月9ドラマ『監察医 朝顔』は初回に13.7%を獲った後、全話2ケタで完走していたが、『シャーロック』の第2話は9.3%、3話も9.9%と1ケタに下落。平均視聴率ランキングで3位以下に転落する可能性もありそうだ。

 4位には、TBS系の「日曜劇場」で放送中の木村拓哉主演『グランメゾン東京』が12.4%で登場。同作は、ある事件がきっかけで地位や名誉を失ったフランス料理の天才シェフ・尾花夏樹(木村)が、三つ星レストランを作るべく奮起していく物語。初回放送の10月20日は、TBS系で生中継されたプロ野球日本シリーズ「巨人―ソフトバンク 第2戦」の放送時間が延長し、50分遅れでスタートした。かつて“視聴率男”と呼ばれた木村にしては、やや物足りない数字にも思えるが、視聴者の間では「『グランメゾン東京』、王道ドラマって感じで面白い!」「ストーリー的にはベタなのかもしれないけど、見ていてワクワクするし、ご飯がとてもおいしそう」「すべてにおいてカッコいいし、キムタク最高! 今後の展開が楽しみ」と、概ね好意的な感想が目立っている。

 次は、残念ながら低視聴率を記録した3作品を見ていこう。ワースト3位は、刑事の凸凹コンビ(名取裕子&麻生祐未)が事件の謎に迫る痛快サスペンスエンターテインメント『特命刑事カクホの女2』(テレビ東京系)で、初回は6.9%。昨年1月期に放送された第1シリーズの初回は7.7%だったが、続編は0.8ポイント下回ってしまった。

 ワースト2位は、5.6%だった新木優子主演の『モトカレマニア』(フジテレビ系)。『Kiss』(講談社)で連載中の瀧波ユカリ氏による同名漫画が原作で、元カレを忘れられない27歳のOL・難波ユリカ(新木)の暴走や、試行錯誤の日々を描くラブコメディ。高良健吾、浜野謙太、田中みな実、ガンバレルーヤ・よしこ、関口メンディー(EXILE/GENERATIONS)ら、個性豊かなキャストが出演している。

 そして今期の最下位は、テレビ東京系の「ドラマBiz」枠で放送中の中谷美紀主演『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京系)。初回は4.5%で、1位の『ドクターX』とはおよそ5倍の差がつく結果となった。『ハル ~総合商社の女~』は、日本の大手総合商社「五木商事」にヘッドハンティングされたシングルマザーの主人公・海原晴(中谷)が、社内で起こるさまざまな問題を解決していくストーリーで、共演は藤木直人、白洲迅、奥田瑛二など。もともと他局に比べて高視聴率が出にくいテレ東のドラマとあって、「ドラマBiz」作品は毎シーズンワースト3位以内に入り込んでいる。

 最終回までに木村主演『グランメゾン東京』が追い上げるのか、それとも『シャーロック』や、阿部寛主演『まだ結婚できない男』(フジテレビ系、初回11.5%)などが健闘していくのか……。今後の視聴率戦争の行方に期待したい。

【2019年秋ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 20.3%
2位『相棒 season18』(テレビ朝日系・水曜午後9時) 16.7%
3位『シャーロック』(フジテレビ系・月曜午後9時) 12.8%
4位『グランメゾン東京』(TBS系・日曜午後9時) 12.4%
5位『まだ結婚できない男』(フジテレビ系・火曜午後9時) 11.5%
6位『4分間のマリーゴールド』(TBS系・金曜午後10時) 10.3%
7位『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜午後10時) 8.4%
8位『同期のサクラ』(日本テレビ系・水曜午後10時) 8.1%
9位『G線上のあなたと私』(TBS系・火曜午後10時) 7.8%
9位『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 7.8%
11位『特命刑事カクホの女2』(テレビ東京系・金曜午後8時) 6.9%
12位『モトカレマニア』(フジテレビ系・木曜午後10時) 5.6%
13位『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京系・月曜午後10時) 4.5%

※今年4月より通年放送されている『科捜研の女』(テレ朝系)は、ランキング対象外とする。

テレビ朝日『スーパーJチャンネル』のやらせ問題、関係者による隠ぺい疑惑まで浮上!

 10月21日、テレビ朝日の亀山慶二新社長の定例会見が東京・六本木の同局で行われ、今年3月15日放送の報道番組『スーパーJチャンネル』でやらせがあったことについて謝罪した。

「やらせがあったのは同番組の情報企画『業務用スーパーの意外な利用法』でのこと。店に訪れる個人客の人間模様を描くのが趣旨で、男性1人、女性4人の計5人の客が登場。大量の焼きそばやブロッコリーなどを購入したのだが、5人とも番組の男性ディレクターの知人だった。ディレクターは事前に取材日程を教え、店では初対面を装っていたといいます」(週刊誌記者)

 早河洋会長と当時の角南源五社長が1カ月間、報酬を10%カットする処分となったが、テレビ関係者は「発表は時期早々だった」と言ってこう続ける。

「まだ余罪がある可能性が高いと見られています。テレ朝によれば、10月4日夜に匿名の情報提供があり、7日に検証プロジェクトを立ち上げて事実関係の調査を進めてきたとのこと。しかし、漏れ伝わってきた話では、実は放送直後からすでにやらせを告発するタレコミがあり、関係者はシラを切って隠ぺいしようとしていたというのです。問題のコーナーを担当したディレクターは派遣会社から来たスタッフで、昨年3月から企画を担当し、これまで13本を手掛けていますから、この1件だけと考えるほうが不自然。全てをチェックしないで発表したとすれば、上層部はまた謝罪する羽目になるでしょう」

 バラエティならいざしらず、報道番組でのやらせだった意味は大きい。テレ朝幹部は『報ステは大丈夫なんだろうな』と、看板番組の『報道ステーション』についても神経をとがらせているようだが、果たしてこれで収束するのだろうか。

テレビ朝日『スーパーJチャンネル』のやらせ問題、関係者による隠ぺい疑惑まで浮上!

 10月21日、テレビ朝日の亀山慶二新社長の定例会見が東京・六本木の同局で行われ、今年3月15日放送の報道番組『スーパーJチャンネル』でやらせがあったことについて謝罪した。

「やらせがあったのは同番組の情報企画『業務用スーパーの意外な利用法』でのこと。店に訪れる個人客の人間模様を描くのが趣旨で、男性1人、女性4人の計5人の客が登場。大量の焼きそばやブロッコリーなどを購入したのだが、5人とも番組の男性ディレクターの知人だった。ディレクターは事前に取材日程を教え、店では初対面を装っていたといいます」(週刊誌記者)

 早河洋会長と当時の角南源五社長が1カ月間、報酬を10%カットする処分となったが、テレビ関係者は「発表は時期早々だった」と言ってこう続ける。

「まだ余罪がある可能性が高いと見られています。テレ朝によれば、10月4日夜に匿名の情報提供があり、7日に検証プロジェクトを立ち上げて事実関係の調査を進めてきたとのこと。しかし、漏れ伝わってきた話では、実は放送直後からすでにやらせを告発するタレコミがあり、関係者はシラを切って隠ぺいしようとしていたというのです。問題のコーナーを担当したディレクターは派遣会社から来たスタッフで、昨年3月から企画を担当し、これまで13本を手掛けていますから、この1件だけと考えるほうが不自然。全てをチェックしないで発表したとすれば、上層部はまた謝罪する羽目になるでしょう」

 バラエティならいざしらず、報道番組でのやらせだった意味は大きい。テレ朝幹部は『報ステは大丈夫なんだろうな』と、看板番組の『報道ステーション』についても神経をとがらせているようだが、果たしてこれで収束するのだろうか。

テレ朝、報道番組でのヤラセ発覚で信用失墜『報ステ』も視聴率急降下は不可避か!?

 テレビ朝日があってはならないことをやらかしてしまった。よりによって、報道番組でヤラセを行っていたのだ。

 同局によると、問題になったのは3月15日の『スーパーJチャンネル』で放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画。これは、「食品などを安く販売する東京都内のスーパーの買い物客に密着取材し、その方々の人間模様などを描く」といった内容だった。

 この企画において、放送で紹介した買い物客のうち、VTRの主要な部分に出演している男女4人が、担当した契約ディレクターの知人であったのだ。

 当該ディレクターは「店に来てほしい」という直接的な依頼はしていなかったが、来店することを想定して、知人にロケの場所や時間などを教えていたとされる。そして知人が来店すると、あたかも初対面で、このスーパーの常連客かのように装い、カメラで撮影した。

 このディレクターは映画監督の経験もあり、俳優養成教室の講師も務めており、この4人のうち3人は自らが教えていた生徒で、もう1人も別の専門学校などで接点があった。また、客の友人として登場する女性も俳優養成教室の生徒だった。つまり、報道番組でヤラセ、仕込みを行っていたのである。

 同企画は業務請負契約に基づいて、関連会社である「テレビ朝日映像」に制作を委託。同局は放送までのチェック過程で“不適切な演出”に気づかず流してしまったのだという。当該ディレクターは当時、所属する派遣会社からテレビ朝日映像に派遣されていたが、現在はテレ朝の仕事はしていない。同局では、当該の金曜企画コーナーの放送を中止することを決めた。

「昨年、日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』での祭り企画でのヤラセが発覚。9月には、TBSの『消えた天才』『クレイジージャーニー』で、不適切な演出があったことが判明しましたが、いずれもバラエティ番組でのこと。今回のケースは報道番組でのヤラセですから、これはもう許されるものでありません。テレ朝としては、『やったのは外部委託先のディレクター』であることを強調したいのでしょうが、そんなことは視聴者にはまったく関係ありませんよ」(メディアジャーナリスト)

 同局は、今年こそ日テレの年間視聴率3冠王を阻止すべく猛追を図っている。17日からは、その切り札でもある『ドクターX~外科医・大門未知子~』(米倉涼子主演)がスタートする。今回のヤラセ問題は、その流れに冷や水をかけることになりやしないだろうか。

「テレ朝の報道番組は、視聴者からの信頼が厚く、視聴率も堅調です。問題となった『スーパーJチャンネル』は、派手さこそありませんが、MCの渡辺宜嗣アナが抜群の安定感を示し、ライバル番組『news every.』(日テレ系)と、同時間帯の視聴率民放トップ争いをしています。『報道ステーション』は、民放の夜の報道番組では唯一2ケタをはじき出していて、他局の追随を許していません。両報道番組とも、視聴率的にも大いに貢献しているのです。しかし、報道でヤラセをやっていたとなると、視聴者の信頼が失墜するでしょう。バラエティの『イッテQ!』でさえ、ヤラセ発覚後、視聴率が大きくダウンしました。『スーパーJチャンネル』のみならず、『報ステ』も、連鎖的に視聴率が落ちてしまう可能性がありますね」(同)

 よもやの報道でのヤラセ発覚――こんなことをやっていたのでは、視聴率で日テレを逆転するなんてことはできそうにないかもしれない。

上野樹里『朝顔』1位、三浦春馬と小泉孝太郎はワースト入り! 7月期ドラマ視聴率ランク

 テレビ朝日系で通年放送されている『科捜研の女』を除き、7月期の連続ドラマ(民放、午後8~10時台)が最終回を迎えた。平均視聴率で栄えある1位になったのは、上野樹里主演の月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)。全11話の平均は12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、初回から最終回まで全話2ケタで完走した。

 同作は、東日本大震災により母が行方不明となった新米法医学者・万木朝顔(上野)が、ベテラン刑事の父・平(時任三郎)や、自身の恋人である新米刑事・桑原真也(風間俊介)らと事件を解明していくストーリー。初回は13.7%、2話も12.3%と高水準をキープしていたが、3話目となる7月22日のオンエアーは18日に発生したアニメ制作会社「京都アニメーション」の放火事件を受け、1話と2話を振り返るダイジェストスペシャルに変更した(視聴率は7.9%)。あらためて実施された3話(同29日)は12.3%を獲得し、以降は最高で14.4%(6話)、最低値は10.2%(8話)をマーク。9月30日には2時間スペシャルの特別編が放送される。

 ベスト2位は、全10話の平均が11.8%だった大泉洋主演の『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)。日曜午後9時台の「日曜劇場」枠で定番になっている池井戸潤氏の原作をドラマ化したもので、初回は13.5%を記録するも、2話は11.8%に下降し、7話で唯一の1ケタ(9.7%)を出してしまった。また、最終回には嵐の櫻井翔が登場。同作に出演したラグビー元日本代表キャプテン・廣瀬俊朗と慶應義塾大学の同級生という縁もあり、作品の中心であるラグビーチーム「アストロズ」の練習場に現れる謎の男・赤木役を演じた。櫻井効果か、ラストは番組最高の13.8%でフィニッシュ。2位に食い込んだのも、最終回でのジャンプアップが大きいだろう。

 続いて、ベスト3位は少年隊・東山紀之主演の『刑事7人』(テレビ朝日系)。人気作のシーズン5とあって、初回時点で13.2%の好スタートを切り、2話も13.1%を記録。6話で9.9%にダウンしてしまったものの、全10話の平均は11.7%で幕を閉じた。昨年のシーズン4は平均11.8%(全10話)だったため、わずかに下回る結果となったが、この数字ならば続編は確定とみて間違いなさそうだ。また、テレ朝は大森南朋主演の『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』が初回こそ14.3%のトップに着いたが、平均ランクでは総合4位に転落している。

 一方で、ワースト3位以内は、平均6.5%の三浦春馬主演『TWO WEEKS』(フジテレビ系、全10話)と、小泉孝太郎主演『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ SEASON4』(テレビ東京系、全8話)が同着に。『TWO WEEKS』は、殺人の濡れ衣を着せられた主人公・結城大地(三浦)が、白血病の娘の命を救うために立ち向かった2週間の逃亡劇を描いた作品。韓国で13年に大ヒットしたドラマのリメーク版だが、「最後の最後までハラハラ、ドキドキの連続で、中身の濃い逃走劇だった」「脚本に不自然な点は多々あったけど、どの役者も良かった」と好意的な感想や、最終回に関しては「日本のアレンジがつまらないのか、がっかりな最終回だった」「違和感だらけの最終回で、一番ひどかった」といったシビアな声も出ていた。

 テレ東の人気シリーズ『警視庁ゼロ係』は、“空気は読めないが事件は読めるKY刑事”の小早川冬彦(小泉)と、男まさりなベテラン刑事・寺田寅三(松下由樹)の迷コンビが、ゼロ係のメンバーとともにさまざまな難事件を解決していく物語。昨年7月期の『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ THIRD SEASON』は、今期より1話少ない全7話にして平均7.2%で終わっており、0.7ポイントの差がついてしまった。しかし、なかなかドラマの数字に恵まれないテレ東にとっては、優秀な成績といえるだろう。

 そして最下位は、やはりそのテレ東の反町隆史主演の『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』(同)で、全7話の平均は3.8%だった。初回から5.4%とランキング最下位で始まり、3~4%を推移しつつ、最終回手前の6話で2.4%の大爆死。深夜ドラマ並みの低視聴率を叩き出したとはいえ、前期の玉木宏主演『スパイラル~町工場の奇跡~』が平均3.6%(全8話)のため、0.2ポイント上回った。放送されているのは、昨年4月に新設された月曜午後10時台の「ドラマBiz」枠で、過去作も平均5%以下が相次いでいる。10月期は中谷美紀主演の『ハル ~総合商社の女~』だが、次クールこそ“平均ランク最下位”の呪縛から抜けられるだろうか?

 10月スタートの秋ドラマは、月9枠がディーン・フジオカ主演の『シャーロック』で、フジ系ではほかに『結婚できない男』(2006年7月期放送)の続編となる阿部寛主演『まだ結婚できない男』や、新木優子、高良健吾出演の『モトカレマニア』が控えている。また、木村拓哉がフランス料理の天才シェフに扮する『グランメゾン東京』(TBS系)と、生田斗真が“31歳独身ニート”のダメ男を演じる『俺の話は長い』(日本テレビ系)といった注目作がズラリ。テレ朝は『科捜研の女』に加えて、人気シリーズ『相棒season18』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』という強力ラインナップを揃えており、視聴率争いの激化が予想される。まずは初回放送を楽しみに待ちたい。

【2019年夏ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『監察医 朝顔』(フジテレビ系・月曜午後9時)全11話/12.5%
2位『ノーサイド・ゲーム』(TBS系・日曜午後9時)全10話/11.8%
3位『刑事7人』(テレビ朝日系・水曜午後9時)全10話/11.7%
4位『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/11.0%
5位『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/10.9%
6位『偽装不倫』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/10.3%
7位『凪のお暇』(TBS系・金曜午後10時)全10話/9.9%
8位『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系・火曜午後10時)全10話/8.7%
9位『ルパンの娘』(フジテレビ系・木曜午後10時)全11話/7.1%
10位『TWO WEEKS』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/6.5%
10位『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ SEASON4』(テレビ東京系・金曜午後8時)全8話/6.5%
12位『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』(テレビ東京系・月曜午後10時)全7話/3.8%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。通年放送の『科捜研の女』(テレ朝系)と、4月から2クール連続で放送された『あなたの番です』(日テレ系)はランキング対象外とする。

テレ朝が日テレ出演の宇賀なつみアナに不快感? レギュラー番組はく奪も!?

 3月いっぱいでテレビ朝日を辞め、フリーに転身した宇賀なつみアナが23日放送の日本テレビ系『しゃべくり007』(月曜午後10時~)に出演。退社後、初めて他局に出たことで注目を集めたが、この行動にテレ朝上層部は不快感を露わにしているという。

 同番組中で、宇賀アナは日テレの採用試験に落ちてテレ朝に進んだこと、『しゃべくり』が好きで、裏番組で自身がかつて出演していた『報道ステーション』は見ていないことなど、テレ朝にとっては、耳の痛い話も赤裸々に吐露した。

「宇賀アナは『報ステ』『グッド!モーニング』をへて、2015年秋から『羽鳥慎一モーニングショー』のアシスタントを3年半務め、まさにエース格の働きをしてきました。当然テレ朝は慰留しましたが、本人の意思が固かった。ただ、フリーになっても、人気者の宇賀アナを他局に流出させないよう、最大限に配慮して、2本のレギュラー番組を与えました。ところが、『しゃべくり』のように今後も他局の番組に頻繁に出るのであれば、テレ朝としては“特別扱い”はできなくなる。最悪、レギュラー番組をはく奪される可能性もある」(テレビ局関係者)

 テレビ業界では一般的に、局アナがフリーに転向した場合、「1年間は他局に出演しない」との暗黙の了解があった。しかし、昨今ではそのルールもなし崩しになってきて、今年フリーになった元TBSの吉田明世アナ、宇垣美里アナ、元テレ朝の小川彩佳アナらは、退社後即、他局に出演している。

「宇賀アナの場合、どうやら古巣と『半年間は他局に出ない』といった口約束があったようですね。裏切ったわけではないでしょうが、他局への出演が多くなれば、希少価値がなくなって、レギュラー番組の視聴率にも影響しかねません。うまくコントロールしないと、古巣から切られてしまいますよ」(同)

 フリー転向後も、宇賀アナは『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)の進行役を続投。新たに初の冠番組『川柳居酒屋なつみ』(同)を持たせてもらうなど、破格の扱いを受けている。吉田アナや宇垣アナのように大手芸能プロに所属しているわけではなく、“個人営業”でバックボーンがない。それだけに、他局への出演はほどほどにしておいた方がいいのかもしれない。

 

テレビ朝日が苦肉の策!? 人気女子アナの相次ぐ退社で、“干され女子アナ”が大活躍の窮状

 ここ最近、テレビ朝日の番組を見て、ある不思議な現象が起きていることに、お気づきの視聴者も多いだろう。決して、新人でも若手でもない、なじみの薄い女子アナが大活躍しているのだ。

 具体的にいえば、番組プロデューサーからセクハラ被害を受けて話題になった森葉子アナをはじめ、久保田直子アナ、山本雪乃アナといったところだ。キャリア的には森アナは10年目、久保田アナは15年目、山本アナは6年目で、本来なら、重要な番組をまかされていてもいい立場だ。

「テレ朝では今春、エース格の宇賀なつみアナ、小川彩佳アナが相次いで退社。ベテランの下平さやかアナはやめてはいませんが、夫でプロ野球選手の長野久義が広島東洋カープに移籍したことに伴い、生活拠点を広島に移したため、フルタイム勤務が不可能になりました。新人を採用しても、追いつかない現状なんです。こうなってくると、これまで干され気味だった女子アナを引っ張り出してくるしか手段がないんです。フリーアナを使えば、余計な経費がかかってしまいますから」(テレビ局関係者)

 森アナはかつて、青山愛アナ(2017年退社)らとともに、若手女子アナユニット「ゴーちゃん。GIRLS」として活動していた時期もありましたが、人気は出ず。これといった仕事は、一度打ち切りになって、レギュラーに復活した『ナニコレ珍百景』のアシスタントを継続して務めているくらいなもの。最も注目を集めたのは、私生活でオカダ・カズチカ(新日本プロレス)との交際がスクープされたとき。近年では、ほとんど閑職に追いやられていたが、今春より、看板報道番組『報道ステーション』のフィールドキャスターに起用され、全国各地の事件、災害現場を飛び回るようになり、突如顔が知られるようになった。

 ベテランの域に入った久保田アナは『やじうまプラス』『スーパーモーニング』『やじうまテレビ!』『ワイド!スクランブル』などを担当してきたが、なかなかブレークできず。ところが、昨年4月から『マツコ&有吉 かりそめ天国』の進行役に起用され、マツコ・デラックスや有吉弘行にいじられるようになり、バラエティに開眼。同番組は10月から金曜ゴールデン帯に昇格が決まったが、15年目にして、ゴールデンでの初レギュラーとなる。

 山本アナは入社直後、1年目では初めて、『熱闘甲子園』の司会に抜擢されたが、その後伸び悩み。『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』の進行や『羽鳥慎一モーニングショー』のコーナーキャスターなどを担当しているが、これらに加え、最近では『サンデーLIVE!!』も担当するなど露出が増えてきた。

「この3人に共通するのは、地味で華がない。みんなショートカットで、中性的な要素が強く、男性からの支持が得られにくい。アナウンサーとしての技量はともかく、局側も売り出そうとはしたんでしょうけど、結局人気が出ないので、干されてしまったのが実情でしょう。局内事情でここにきて活躍していますが、今さらブレークするのは難しいでしょうね」(女子アナウオッチャー)

 同局では、かつて人気ナンバー1だった竹内由恵アナが9月いっぱいで『報ステ』を卒業し、退社する。またまた人気女子アナがやめることで、この3人とは別の“干され女子アナ”が、タンスの中から引っ張り出されるかもしれない。