『ブラタモリ』で浅野里香アナがタメ口も…すかさずフォローしたタモリの“神対応”

 タモリが日本の色々な場所を訪ね、地形の秘密を探る『ブラタモリ』(NHK)。アシスタントを務める女子アナとの軽妙なやりとりも番組の魅力だが、先日の「江戸城」の回では、NHKのアナウンサーらしからぬ“失言”が飛び出した。現在、6代目アシスタントを務めるのは浅野里香アナ。入局6年目という彼女だが、その発言が賛否を呼んだ。

「当日の放送は、コロナ禍の苦肉の策で、2階建てバスで都内を巡…

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タモリと風間俊介が明かす、小沢健二への愛

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(11月3~9日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

風間俊介「ファンというよりかは、僕が勝手に崇拝しているっていうのが正しいかと思います」

 芸能人に東京ディズニーリゾートのファンは多い。――と書き始めてはみたものの、具体的に誰がいるんだと聞かれると、あまり思い出せない。多すぎるからだろうか。木下優樹菜とFUJIWARA・藤本の名前をいま挙げるのは、ちょっとややこしい気もするし。

 ただ、東京ディズニーリゾートのファンを公言するあまたの芸能人の中でも、この人は別格のように思う。風間俊介だ。俳優組としてジャニーズの中でも特別な存在感を発揮している風間は、年間パスポートを小学5年生から更新し続ける同リゾートのフリークとしても知られている。

 そんな彼が、かつて『マツコの知らない世界』(TBS系)で東京ディズニーランドの魅力を語る際、こんなことを口にしていた。

「むしろ勝手に嫌いになってるのは、そっちの落ち度だぞとも思う」

 風間いわく、長蛇の列に並んだことをきっかけに、東京ディズニーランドを嫌いになる人が多い。しかし、あそこは世界一美しく整備された公園だ。アトラクションに並ぶのではなく、そこにある風景を楽しんでみるのはどうだろう。街並みにも、レストランにも、ゴミ箱にも、物語を読み取ることができるのだから。そんな話の流れで出てきたのが、上の「落ち度」発言である。

 そんな風間が、8日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演していた。他のジャニーズの面々とステージ上で歌ったり踊ったりしていたのではない。新曲「彗星」をこのたび披露する小沢健二の曲の魅力を、リハーサル室のようなところでホワイトボードを前に解説していたのだ。虫の魅力を語る香川照之のように。

 小学生のころに「ラブリー」を聴いて以来、約25年にわたる、小沢の大ファンだという風間。そんな彼はしかし、冒頭でこう語った。

「ファンというよりかは、僕が勝手に崇拝しているっていうのが正しいかと思います」

 ファンというよりも信徒として、さらにいえば伝道師として、風間は小沢の曲を解説していく。たとえば「今夜はブギー・バック」については、「ここにおしゃれさ、生き方のおしゃれさがある」。「愛し愛されて生きるのさ」については、「雨上がりの日常の景色、そんな景色をこんなに美しく語れる人はなかなかいない」。「さよならなんて云えないよ」については、「この瞬間を大切にすることの尊さを教えてくれる曲だと思います」という具合に。

 そして付け加える。

「僕はいま、曲の歌詞の説明をしているような気分ではなくて、一冊の小説を語っている、そんな感覚で語っています。これを文学と呼ばずしてなんと呼ぶ? と思ってるんですけど」

 風間は冷静な語り口で、しかし熱を込めて小沢への愛を語った。エンタテインメントを一方的に与えられる側にとどまるのではなく、読み解き、言葉にし、楽しさをくみ尽くそうとする。東京ディズニーランドを語るときと同じく、今回もまた風間のそんなエンタメへの愛の注ぎ方を見た。

 さて、解説が終わり、小沢が新曲「彗星」を歌い始める。その曲の最後、クライマックスの歌詞は、なんだか風間の姿に重なって聞こえた。

「あふれる愛がやって来る その謎について考えてる」

 先週の『ミュージックステーション』では、小沢の曲への愛を語った人がもう1人いた。ほかでもないタモリである。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)などで共演するたびに、小沢の歌詞の魅力を語ってきたタモリ。今回も新曲の歌詞について、次のように解説した。

「これはやっぱりテーマになってるのは、現実っていうのがホントは奇跡なんだということがテーマになってまして」

 現実に戻る、現実を超える、そんなふうに「現実」はどこか否定的に捉えられがちだ。今ここの「現実」とは別のところに、「理想」の世界があるというように。だがしかし、小沢はこの「現実」こそをひとつの奇跡と捉え、肯定しているのだ。そうタモリは言う。

「現実こそが奇跡であるという。小沢くんがずっと持ってる全肯定の思想がやっぱ、ここにあるんじゃないかと」

 さて、タモリも絶賛する小沢の新曲のタイトルは「彗星」だったわけだけれど、彗星といえば宇宙、宇宙といえば地学、地学といえば『ブラタモリ』(NHK総合)である(ちょっと無理やりなつなぎだったかもしれない)。

 毎週日本のどこかをめぐり、その土地の歴史や地理、そして地質について探求してきた同番組。一般の人々に地質学の知見を広めた功績をたたえ、学術団体(日本地質学会)から表彰されたりもしている。河岸段丘とか断層破砕帯とか、この番組を通して地学用語をいつの間にか覚えた人もいるだろう。

 そんな『ブラタモリ』の9日の放送は秋田の回だった。「掘れば出てくる“秋田の魅力”とは!?」というテーマでフォーカスされていたのは、秋田で採掘される十和田石と呼ばれる石、そして石油だ。

 実は、秋田の豊川という地区には油田がある。しかし、なぜここで石油が採れるのか? 要は、偶然が重なったということらしい。秋田がまだ海底に沈んでいた1000万年ぐらい前に、石油のもとになるプランクトンなどの死骸が堆積し、100万年ほど前の地殻変動で油がたまりやすい地形に隆起した。そこが、秋田のその土地だったのだとか。

 そんな地下深くの変動は、地表の人々の暮らしにも影響を与える。かつては日本のテキサスと呼ばれるほど石油の採掘が盛んだった同地域。当時は、油田ポンプが立てる「ギーコ」という音を子守唄代わりに、子どもたちは眠りに就いていた。そんな話が、その土地の高齢者から語られる。

 こんなふうに、タモリは毎週各地を回り、その土地の地質に目を凝らしてきた。私たちの足元が人知の及ばない偶然によって形作られてきたことを、そしてその偶然の上に人々が暮らしを編成してきたことを、浮かび上がらせる旅だったといえるだろう。いわば、「現実こそが奇跡である」と示す軌跡だったのだ。

 小沢は新曲のサビで歌い上げる。

「今ここにあるこの暮らしこそが 宇宙だよと今の僕は思うよ なんて奇跡なんだと」

 

西田敏行『ナイトスクープ』降板の真相と「タモリ後任案」が消えたワケとは?

 俳優の西田敏行が人気番組『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)の局長を降板することを発表した。

 1988年にスタートした同番組で、西田は初代局長の上岡龍太郎の後を継ぎ、2001年から出演。降板理由についてはさまざまな憶測が飛び交っている。

「西田は最後となる11月22日の放送で詳しく説明すると述べていましたが、出演中のドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第1話で、東京地検に逮捕され、車椅子に乗せられ退場していったことから、重病説も飛び交っていました。しかし、実際は健康面というよりは、年齢的に大阪まで通うのが面倒になったというのが“言えない本音”のようです」(芸能記者)

 後任は25日の20時に発表されるようだが、すでにネット上では三代目局長のさや当てがスタート。桂小枝、渡辺謙、生瀬勝といった名前が挙がっているようだ。テレビ関係者が舞台裏を耳打ちする。

「番組サイドの第一候補は、同番組のファンだというタモリだったようです。しかし、局長は二代続けて阪神ファンだという点が重視され、タモリの線は立ち消えになった。そこで本命視されているのが宮根誠司です。元朝日放送のアナウンサーでもあり、関西で絶大な人気を誇り、熱狂的な阪神ファンでもある。スケジュール的にも問題なさそうですから可能性は高いのでは」

 名物番組がどんな進化を見せるのか、発表が楽しみだ。

“じゃない方芸人”好きのタモリが、ハライチ2人にロックオン!

 2014年に発売された別冊サイゾー「いいとも!論」を読むと、こんな文章を見つけることができる。

「タモリは意味ありげなものや、深刻ぶって過剰に意味を込めたものに、強い嫌悪感を示している」

 コラムニストの故・ナンシー関は、まだ『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が続いていた1998年に、こんな文章をつづっていた。

「『父』や『兄』に比べると『祖父』というのは無責任感を漂わせる続き柄である。『祖母』の持つ郷愁みたいなものも薄いし。そのあたりをふまえると、タモリは最近の『おじいちゃん』的司会者という境遇を、やぶさかではないとしているはずである。関係性を持たない『他人・通行人』的立場より、『おじいちゃん』的というのは、より規制がないのかもしれない」(「週刊朝日」98年1月30日号/朝日新聞出版)

 具体的に「おじいちゃん」的とは、どういうことか? 例えば、テレフォンショッキングに2年連続でゲスト出演した渡辺満里奈に対し、タモリは2度とも「売れてるねえ。なんで売れてるの?」と同じ言葉で疑問を呈し、首をひねっていた。今度は、97年にナンシーが書いたコラムを引用したい。

「タモリは、ときどきこういうことを言うのである。(中略)この発言には、彼女の立っている足元を掘り返してネチネチと問いただすような感じがある。(中略)渡辺満里奈は何故か知らねど、売れていることがアイデンティティーなのだ。でもタモリは、そんなアイデンティティーを崩壊させようとか、何かを台無しにしようと思って発言しているわけではない。ただ『そう思った』から言ったのだと思う。もうタモリは『そう思った』ことしか言わない。自分の発言によって何をどうしようとかいうことはもうないと思う」(「ザ・ベリー・ベスト・オブ『ナンシー関の小耳にはさもう』100」朝日新聞社)

 自分の言葉に強い意味や隠れた文脈を込めようとしない。頭に浮かび、発したくなる言葉を口にするだけ。それが許される立ち位置を、タモリはエンジョイし切っているように見える。

 10月18日放送『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)にゲスト出演したのはハライチの2人。この番組は上り調子の芸人コンビを招き、進行の役割を担わせることが多い。司会を放棄し、徹底して進行を邪魔する存在でいることにタモリは喜びを感じている節がある。

 「毎度おなじみ、流浪の番組~」とタモリが恒例の挨拶をした直後、例によってハライチの2人がフレームイン。「タモリさん、最近は~」と番組の趣旨を説明しようとしたら、なんの脈絡もなくタモリがハライチ・岩井勇気に向かって「お前、誰か恨んでんのか?」と質問した。「そんな顔してますけど(笑)」と困惑する岩井を見たときのタモリの表情が本当にうれしそうだ。

 タモリは、ときどきこういうことを言うのである。「そう思った」ことを、0.5拍外してぶっ込んでくる。そして、ウォッチャーは認識する。タモリのターゲットは岩井なのか、と。何しろ、番組が中盤に差し掛かろうとしているタイミングでも、アジアンテイストのシャツを着る岩井に「ベトナムではそうなのか?」と、タモリは懲りずに茶々を入れ続けた。

 過去のタモリを思い返すと、雨上がり決死隊・蛍原徹に向けて口にした「あれ、死んでる?」の一言はあまりに鮮烈だった。アリtoキリギリス(16年に解散)でタモリがお気に入りだったのは石塚義之(長身のほう)。石塚に「受精が雑 」と言い放っておきながら、別荘に石塚を招いて2人きりで過ごした気まぐれな一面も持っている。

 タモリが著名人の容姿を何かに喩えた“あだ名リスト”をまとめたページがネット上に存在する。それを眺めていると、1つの傾向が浮き彫りになってくる。かつて、タモリは岩尾望のことを「川原の石」呼ばわりした。タモリがフットボールアワーで気にしたのは後藤輝基ではなく岩尾のほうなのだ。チュートリアルなら福田充徳に「アフリカの戦士が持っている盾」、タカアンドトシならトシに「実写版忍者ハットリくん」、アンガールズなら山根良顕に「南極の海の中にいる長い虫」と、タモリは執拗に茶々を入れていく。

「やる気のある者は去れ!」という名言はおなじみだが、タモリはコンビの目立ってないほうを好みがちだ。そっち側へ執拗に茶々を入れ、1人でうれしそうな顔をする。

……と思いきや、ハライチに限って言えば、タモリは澤部佑についてもウズウズしていた模様。今回の『タモリ倶楽部』では、まったく別の話題で盛り上がっていたのに、突然「(眉毛の端と頭髪の生え際を指して)お前、ここつなげて、(おでこを指して)ここを湖にするの?」と、澤部の顔の造形をイジり始めたタモリ。その茶々を澤部が1つ1つ律義に否定するたび、ドンドン幸せそうになっていくタモリの表情。ハライチは2人ともがタモリの的に成り得るコンビだった。確かに両者ともに気になる容姿をしているし、イジられやすいかわいらしさも備えている。

 それにしても、タモリはまだまだ元気。あんなにうれしそうな顔をする74歳を、世間ではあまり見ない。

(文=寺西ジャジューカ)

テレ朝『Mステ』放送枠移動で囁かれ始めた、タモリの”勇退カウントダウン”

 テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』が10月から毎週金曜日21時に放送枠が移動となることが発表された。1986年の放送開始以来、金曜20時に放送されていた同番組だが、実に34年目にして初の放送枠移動となる。

「これまでは金曜19時台に『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が放送され、その後に『Mステ』という流れだったのが、今後は金曜20時台に『マツコ&有吉 かりそめ天国』が移動し、その後に『Mステ』となる。子供向けアニメから音楽番組という流れではなかなか視聴者を獲得できないと判断したのでしょう。今後、Mステはバラエティー的な企画も増えるということで、今はまさにその方向性を模索している状態だといえます」(テレビ誌ライター)

 老舗音楽番組である『Mステ』だが、ここ数年は視聴率も芳しくない状態が続いている。

「出演者によって数字は変わりますが、6~8%くらいがアベレージで2ケタを記録することはまれ。同じ生放送の音楽番組でいうと、NHKの『うたコン』がほぼ毎週10%前後を叩き出しているので、完全敗北状態ですね」(音楽業界関係者)

 基本的に新曲を披露する『Mステ』に対して、『うたコン』では、季節にちなんだ名曲のカバーや、歌手同士のコラボ企画も多い。

「『うたコン』は、“プチ紅白”なんて言われていますが、企画性が高く、さらには演歌、アイドル、ロックなど、出演者もバラエティーに富んでいて、視聴者の年齢層も広い。今の時代はテレビの視聴者層自体が高齢化していて、若者をターゲットにした音楽番組というのはなかなか難しい。『Mステ』についても、企画性を高めるのであれば、『うたコン』に近いものになっていくかもしれません」(同)

 さらに、『Mステ』のリニューアルに伴い、気になるのが番組開始からMCを務めているタモリの動向だ。

「『笑っていいとも!』が終了して以来、仕事量をセーブしているタモリさんですが、そろそろ本格的に勇退するのではないかと囁かれ始めています。『いいとも!』の後期は、タモリさんが登場しないコーナーなどもありましたが、もしかしたら今後の『Mステ』についても、同様にタモリの出演時間が減る可能性はあるでしょう」(テレビ局関係者)

 そして、もしもタモリが勇退するなら、そのタイミングで番組も終了するのではないかとも見られている。

「30年以上も続いている番組の場合、大きなきっかけがないとなかなか番組を終わらせることができない。視聴率という点では、すでに継続させる理由もないし、生放送の音楽番組というだけで、予算もかなりかかる。テレビ朝日としても、終わらせるきっかけを探している面もある。リニューアルと言いつつも、店じまいの準備と捉えている関係者も少なくないでしょう」(同)

 34年目の『Mステ』を待ち受けるのは、放送枠移動ということ以上に大きな変化なのかもしれない。

「改元お祭り騒ぎ」の同調圧力を弱める、タモリの一言

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月28日~5月4日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ますだおかだ・岡田「令、ワオ!」

 昭和から平成に移行したときはレンタルビデオ店が繁盛した、という話がある。天皇崩御に伴う当時のテレビの「自粛ムード」を象徴するエピソードとして、よく聞く。

 対して、今回の改元時のテレビは、おおむね「祝賀ムード」が基調だったように思う。で、Twitterなどを見ていると、そんなテレビに対しては「またお祭り騒ぎをやってる」みたいな批判的な声もあるようだ。バカみたいにはしゃいでるだけでつまらない、というような。今回はレンタルビデオ店ではなく、動画配信サービスが人気だったのではないか、みたいなツイートも目にした。

 なるほど、そういう「お祭り騒ぎ」の面はあったかもしれない。30日の夜、年越しならぬ時代越しの前後には、NHKをはじめ複数の番組は渋谷のスクランブル交差点にカメラを構え、集まった群衆を映していた。改元をまたいで深夜まで行われた岐阜県の盆踊りや、ジュリアナ東京を彷彿とさせるようなディスコからの中継も見た。阿部知代が踊っていた。

「令和ギャグ」もいくつか見かけた。チョコレートプラネット・松尾はIKKOのモノマネで「令和~」といい、ますだおかだ・岡田は「令、ワオ!」と叫んでいた。芸人ではないけれど、DAIGOは平成を「KZN(絆)」と振り返り、令和を「RW(ロックでワイルド)な時代にしたい」と展望していた。

 平成最終日の30日は、民放でどちらかというとマジメ路線の番組が多かった。バラエティ色が強めの番組は、むしろNHK総合で放送されていた(『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』)。90年代のフジテレビの看板番組だった『料理の鉄人』の“鉄人”たちが、『きょうの料理』とコラボして制限時間内に料理をする企画もあった。福井謙二を実況アナとして迎えるなど、あの“キッチンスタジアム”の雰囲気がNHKで再現されていた。平成の途中までバラエティ番組を中心に元気だったフジテレビと、近年はバラエティ方面でも『チコちゃんに叱られる!』など、民放っぽい人気番組を出すようになっているNHK。そんな平成の31年間を通したバラエティ番組の趨勢を象徴するような場面だった。

 こういった状況を見ると、なるほど確かに、テレビは今回「お祭り騒ぎ」に興じていたみたいな批判も、わからないではない。同調圧力に感じる人も、いたりするのだと思う。個人的には、特に『料理の鉄人』と『きょうの料理』のコラボなど、楽しかったけれど。各シェフが趣向を凝らした料理を作るなか、陳建一が土井善晴の握ったシンプルな塩むすびを、「うまぁい!」と満面の笑みで頬張っていたのが最高だった。

 ただ、実際にテレビが「お祭り騒ぎ」一色だったかというと、そういうわけでもない。

 たとえば、30日夜に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)では、女系天皇や女性天皇の可能性をめぐる過去の議論の経緯が振り返られていた。男性皇族が減り、皇位継承者が限られている現在。このままだと象徴天皇制の存続も懸念されるわけだけれど、どうするのか。「お祭り騒ぎ」の真っただ中、令和になる直前の問題提起だった。

 報道番組の中では、4日放送の『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS系)が、今後の象徴天皇制の存続のあり方に関し、短い時間で複数の論点を取り上げていた。番組の冒頭、街頭インタビューで「“国民の象徴”とは?」と街ゆく人に問いかけ、そもそも私たちの多くが明確な答えを持っていない現状を浮き彫りにしていたのが印象的だった。

 ドキュメンタリー番組や報道番組が「お祭り騒ぎ」から距離を取るのは、ある意味で当然かもしれない。では、バラエティ番組はどうか。29日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、改元発表とは無関係に4月1日の正午前後を過ごす人々にカメラを向けたVTRが流された。エステサロンに行っていた女性は、「(新元号は)全然興味ない。興味ないっていうか、頭いい人たちがみんなで頑張って決めてるんで、従います」と、施術台の上でうつ伏せになりながら答えていた。孫と一緒に釣り堀に来ていた男性の声は、さらに冷ややかだ。

「なんか、マスコミだけが騒いでるような感じがする」

 先週も通常営業だったのが、『5時に夢中!』(TOKYO MX)だ。令和になった感想を聞かれた美保純は、特に話す内容がないとでもいうように「んー(笑)」とほほえみ、新しい元号が何か問われた岩井志麻子は「絶倫元年だろ?」と答えた。ロシア出身の小原ブラスは、今日は警察官が多いので局に来るまでに職質されたと話し、視聴者からは次のようなメッセージが届いた。

「令和の初日には働いていた職場が倒産し無職になり、昨日は付き合っていた彼女に逃げられ、今日は毎日連絡をこっそり取っていた別の女性と連絡が取れなくなり、すべてが令和になってから私から去っていきます」

 そして、30日の夜、フジテレビで放送された『平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』。総合司会のタモリは番組の最後、令和はどんな時代になってほしいと思うか問われ、次のように答えた。

「ちょっといいですか? さっき平成とか漢字がいっぱい出てきましたけども、何年か前に省庁が合併したりなんかしまして、看板があるんですね。あの漢字の中で、いかがなものかというのがかなりあるんで、この際どうですかね。ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないかと思いますけども」

 平成はどんな時代だったか。令和はどんな時代であってほしいか。数々の有名無名の人々が、先週のテレビでこの問いに答えていた。そんな中、日本で最も有名な人といっても過言ではないタモリが、約6時間半に及ぶ放送の最後に発した言葉が、省庁の看板をキレイに書き直したほうがいい、である。そのメッセージすら、「ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないか」とあやふやに。

 これまでにもさまざまな現象に茶々を入れ、権威的なものを脱力させてきたタモリ。今回もまた、「ちょっといいですか?」と一拍おいて、「お祭り騒ぎ」の同調圧力の気圧を、少し抜いていた。そんな場面も、このたびの改元前後のテレビの中にはあった。

 話の角度を変えて、最後に短めのエピソードを2つ。

 1つ目。1日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、有吉弘行がこんな話をしていた。年齢を重ねれば重ねるほど、自分は変態になると思っていた。たとえば、森繁久彌のように。けれど、芸能界はもう変態が生息しにくい場所になってしまった。

「あんまりにも芸能界の人もキレイすぎてさ、大吉さんと赤江さんの野っ原座ってるやつ、デートっていわれてさ。かわいそうに。あんなんがそういうふうに言われちゃうぐらい、クリーンだよ」

 2つ目。29日放送の『テレビ千鳥』(同)で、千鳥の2人が海を見に湘南へドライブしていた。車はノブが先日購入した1000万円超のベンツ。屋根をオープンにしたベンツの助手席に座る大悟は、ライターで炙ったスルメを食べ、缶ビールを飲み、タバコを吸いながら語る。

「口ん中にイカがあって、イカの臭いがグダーっとつくやろ? その臭いをビールで、この出てきたイカの汁をビールでいくんよ。口がむちゃくちゃなっとるとこを、タバコの煙で。いま3つ口ん中で混ざって、これが一番うまい」

 ノブはそんな大悟に、「きったねぇ人間!」とツッコむのだった。

 芸能界は「クリーン」になってきている。けれど同時に、タバコをテレビで普通に吸う「きったねぇ人間」が人気者になったりもしている。どちらか一方が誤りというわけでもないだろう。

 平成から令和へ時代がまたいだ先週も、テレビは多面的にお送りされていた。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

「改元お祭り騒ぎ」の同調圧力を弱める、タモリの一言

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月28日~5月4日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ますだおかだ・岡田「令、ワオ!」

 昭和から平成に移行したときはレンタルビデオ店が繁盛した、という話がある。天皇崩御に伴う当時のテレビの「自粛ムード」を象徴するエピソードとして、よく聞く。

 対して、今回の改元時のテレビは、おおむね「祝賀ムード」が基調だったように思う。で、Twitterなどを見ていると、そんなテレビに対しては「またお祭り騒ぎをやってる」みたいな批判的な声もあるようだ。バカみたいにはしゃいでるだけでつまらない、というような。今回はレンタルビデオ店ではなく、動画配信サービスが人気だったのではないか、みたいなツイートも目にした。

 なるほど、そういう「お祭り騒ぎ」の面はあったかもしれない。30日の夜、年越しならぬ時代越しの前後には、NHKをはじめ複数の番組は渋谷のスクランブル交差点にカメラを構え、集まった群衆を映していた。改元をまたいで深夜まで行われた岐阜県の盆踊りや、ジュリアナ東京を彷彿とさせるようなディスコからの中継も見た。阿部知代が踊っていた。

「令和ギャグ」もいくつか見かけた。チョコレートプラネット・松尾はIKKOのモノマネで「令和~」といい、ますだおかだ・岡田は「令、ワオ!」と叫んでいた。芸人ではないけれど、DAIGOは平成を「KZN(絆)」と振り返り、令和を「RW(ロックでワイルド)な時代にしたい」と展望していた。

 平成最終日の30日は、民放でどちらかというとマジメ路線の番組が多かった。バラエティ色が強めの番組は、むしろNHK総合で放送されていた(『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』)。90年代のフジテレビの看板番組だった『料理の鉄人』の“鉄人”たちが、『きょうの料理』とコラボして制限時間内に料理をする企画もあった。福井謙二を実況アナとして迎えるなど、あの“キッチンスタジアム”の雰囲気がNHKで再現されていた。平成の途中までバラエティ番組を中心に元気だったフジテレビと、近年はバラエティ方面でも『チコちゃんに叱られる!』など、民放っぽい人気番組を出すようになっているNHK。そんな平成の31年間を通したバラエティ番組の趨勢を象徴するような場面だった。

 こういった状況を見ると、なるほど確かに、テレビは今回「お祭り騒ぎ」に興じていたみたいな批判も、わからないではない。同調圧力に感じる人も、いたりするのだと思う。個人的には、特に『料理の鉄人』と『きょうの料理』のコラボなど、楽しかったけれど。各シェフが趣向を凝らした料理を作るなか、陳建一が土井善晴の握ったシンプルな塩むすびを、「うまぁい!」と満面の笑みで頬張っていたのが最高だった。

 ただ、実際にテレビが「お祭り騒ぎ」一色だったかというと、そういうわけでもない。

 たとえば、30日夜に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)では、女系天皇や女性天皇の可能性をめぐる過去の議論の経緯が振り返られていた。男性皇族が減り、皇位継承者が限られている現在。このままだと象徴天皇制の存続も懸念されるわけだけれど、どうするのか。「お祭り騒ぎ」の真っただ中、令和になる直前の問題提起だった。

 報道番組の中では、4日放送の『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS系)が、今後の象徴天皇制の存続のあり方に関し、短い時間で複数の論点を取り上げていた。番組の冒頭、街頭インタビューで「“国民の象徴”とは?」と街ゆく人に問いかけ、そもそも私たちの多くが明確な答えを持っていない現状を浮き彫りにしていたのが印象的だった。

 ドキュメンタリー番組や報道番組が「お祭り騒ぎ」から距離を取るのは、ある意味で当然かもしれない。では、バラエティ番組はどうか。29日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、改元発表とは無関係に4月1日の正午前後を過ごす人々にカメラを向けたVTRが流された。エステサロンに行っていた女性は、「(新元号は)全然興味ない。興味ないっていうか、頭いい人たちがみんなで頑張って決めてるんで、従います」と、施術台の上でうつ伏せになりながら答えていた。孫と一緒に釣り堀に来ていた男性の声は、さらに冷ややかだ。

「なんか、マスコミだけが騒いでるような感じがする」

 先週も通常営業だったのが、『5時に夢中!』(TOKYO MX)だ。令和になった感想を聞かれた美保純は、特に話す内容がないとでもいうように「んー(笑)」とほほえみ、新しい元号が何か問われた岩井志麻子は「絶倫元年だろ?」と答えた。ロシア出身の小原ブラスは、今日は警察官が多いので局に来るまでに職質されたと話し、視聴者からは次のようなメッセージが届いた。

「令和の初日には働いていた職場が倒産し無職になり、昨日は付き合っていた彼女に逃げられ、今日は毎日連絡をこっそり取っていた別の女性と連絡が取れなくなり、すべてが令和になってから私から去っていきます」

 そして、30日の夜、フジテレビで放送された『平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』。総合司会のタモリは番組の最後、令和はどんな時代になってほしいと思うか問われ、次のように答えた。

「ちょっといいですか? さっき平成とか漢字がいっぱい出てきましたけども、何年か前に省庁が合併したりなんかしまして、看板があるんですね。あの漢字の中で、いかがなものかというのがかなりあるんで、この際どうですかね。ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないかと思いますけども」

 平成はどんな時代だったか。令和はどんな時代であってほしいか。数々の有名無名の人々が、先週のテレビでこの問いに答えていた。そんな中、日本で最も有名な人といっても過言ではないタモリが、約6時間半に及ぶ放送の最後に発した言葉が、省庁の看板をキレイに書き直したほうがいい、である。そのメッセージすら、「ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないか」とあやふやに。

 これまでにもさまざまな現象に茶々を入れ、権威的なものを脱力させてきたタモリ。今回もまた、「ちょっといいですか?」と一拍おいて、「お祭り騒ぎ」の同調圧力の気圧を、少し抜いていた。そんな場面も、このたびの改元前後のテレビの中にはあった。

 話の角度を変えて、最後に短めのエピソードを2つ。

 1つ目。1日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、有吉弘行がこんな話をしていた。年齢を重ねれば重ねるほど、自分は変態になると思っていた。たとえば、森繁久彌のように。けれど、芸能界はもう変態が生息しにくい場所になってしまった。

「あんまりにも芸能界の人もキレイすぎてさ、大吉さんと赤江さんの野っ原座ってるやつ、デートっていわれてさ。かわいそうに。あんなんがそういうふうに言われちゃうぐらい、クリーンだよ」

 2つ目。29日放送の『テレビ千鳥』(同)で、千鳥の2人が海を見に湘南へドライブしていた。車はノブが先日購入した1000万円超のベンツ。屋根をオープンにしたベンツの助手席に座る大悟は、ライターで炙ったスルメを食べ、缶ビールを飲み、タバコを吸いながら語る。

「口ん中にイカがあって、イカの臭いがグダーっとつくやろ? その臭いをビールで、この出てきたイカの汁をビールでいくんよ。口がむちゃくちゃなっとるとこを、タバコの煙で。いま3つ口ん中で混ざって、これが一番うまい」

 ノブはそんな大悟に、「きったねぇ人間!」とツッコむのだった。

 芸能界は「クリーン」になってきている。けれど同時に、タバコをテレビで普通に吸う「きったねぇ人間」が人気者になったりもしている。どちらか一方が誤りというわけでもないだろう。

 平成から令和へ時代がまたいだ先週も、テレビは多面的にお送りされていた。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

タモリ、古舘伊知郎、有働由美子……民放各局にNHKは『平成紅白』で対抗! 「令和」特番狂想曲

 新元号の「令和」が5月1日午前0時に施行される。4月30日に天皇陛下が退位され、皇太子さまが新天皇に即位される。皇位継承前の新元号公表、天皇退位の実現は日本近現代史上初ということもあり、お祝いムードも高まり各業界が特需に沸いている。そんな中、テレビ業界もその恩恵にあずかることとなりそうだという。

「平成が終わる4月30日は各局特番を打って、時代の締めくくりをお茶の間に届けることになりそうです。ご祝儀相場で、スポンサーから多くのCM料が入るということもあり、年末年始並みの豪華な番組づくりができそうです」(大手広告代理店社員)

 多大な予算を抱えている各テレビ局は、大物タレントにオファーをかけ、4月30日に向けて準備を進めている。

「フジテレビはタモリを総合司会に起用し、6時間半をブチ抜く長時間生放送番組を計画しています。TBSは古舘伊知郎を起用。各地に中継車を出し、生中継します。日本テレビは有働由美子、嵐の櫻井翔が出演する『news zero』を拡大する予定、テレビ朝日は羽鳥慎一がワイドショーのテイストを取り入れて放送します。テレビ東京は満を持して池上彰を出演させ、すでに収録部分のロケを各地で行っています」(テレビ局スタッフ)

 CMスポンサー料の増加で攻勢をかける民放に対し、NHKも負けてはいないという。

「嵐の櫻井翔が第1部のMCを務め、内村光良が第2部を担当する振り返り番組『平成紅白歌合戦』を29日に放送する予定です。また退位、即位に関する当日の動きはニュース番組を特別編成して対応するようで、報道に重きを置くNHKだけあって、分厚い取材態勢をとることから高視聴率が見込まれています」(同)

 日本中が注目する「平成」の終了と、新元号「令和」の始まり。当日は特番が目白押しでテレビから目が離せなくなりそうだ。

タモリが『平成の大晦日』MCを務める必然性とは?

 平成最後の日となる4月30日に放送される特番『FNN報道スペシャル 平成の“大晦日”』(フジテレビ系)の総合司会をタモリが務めることがわかった。この番組は6時間半にわたる生放送で、天皇皇后両陛下の歩みを振り返る。さらに、改元時のカウントダウン中継も企画されている。

 タモリは同局で32年間にわたり『笑っていいとも!』の司会を務めるなど「フジテレビのお昼の顔」として活躍してきた。だが、それ以上に平成最後の特番を務める必然性があるといえるだろう。

「タモリの誕生日は1945年8月22日であり、終戦の1週間後に生まれています。タモリの歴史は戦後史の歴史とそのまま重なるといえるでしょう。大学へ入るとアメリカ由来のジャズ文化の洗礼を受けます。一旦、帰郷後に30歳を過ぎて再上京する際には、博多まで全通した東海道・山陽新幹線を使っています。東京ではトキワ荘にも住んでいた戦後を代表する漫画家である赤塚不二夫と親交を結んだのもよく知られていますね。その後のタレントとしての活躍は言わずもがなです」(業界関係者)

 タモリと戦後史の関係のシンクロについては、3年間にわたって撮りためた『いいとも!』を自在に編集し、2003年のキリンアートアワードで審査員特別優秀賞を獲得したK.Kによるビデオ作品『ワラッテイイトモ』や、近藤正高による『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)などでも指摘されている。

「タモリが流行らせたものは平成にも連綿と受け継がれているといえるでしょう。例えば若い世代を中心に使われる『陰キャ・陽キャ』といったキャラクター区分はすでにタモリが『根明・根暗』として用いており、ネクラなものとしてさだまさしや卓球をあげていました。さらにいまだ根強い県民性のあるあるネタも、タモリが『茨城は田舎』『名古屋はエビフライをえびふりゃーと言う』といったネタにしていましたね」(同)

 こうして見るとタモリは昭和の継続、あるいはアップデートとして語られることの多い、平成という時代を象徴するに相応しい存在ともいえそうだ。
(文=平田宏利)

千原ジュニアの“酔っ払い動画”が話題に! 久保田、武智よりヤバい!? レジェンド芸人の泥酔ハプニング

 千原ジュニアが酔っぱらい動画を公開し、話題となっている。公式インスタグラムにおいて、酒に酔った状態でライブの告知を行ったのだ。特に問題とされる発言や行動はなかったものの、同じ吉本興業の後輩芸人であるとろサーモンの久保田かずのぶと、スーパーマラドーナの武智が上沼恵美子批判をめぐって失態をおかした直後だけに「酔ってSNS投稿」に注目が集まってしまった。

 芸人のお酒での失敗は少なくない。あのレジェンド芸人たちもやらかしている。

「笑福亭鶴瓶は、2003年放送の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)で泥酔して寝込んでいたところ、突然起き上がり、局部を露出させてしまいました。これは不可抗力ともいわれましたが、鶴瓶は過去にもテレビ東京の深夜の生放送番組でカメラの前で脱いだ前科があるため、意識的にやったのではといわれましたね。特にこの年はみのもんたが総合司会を務め、それまでのお笑い色が薄まった回であったため、鶴瓶はネットのお笑いファンからは『神』扱いされていました」(放送作家)

 さらに、32年にわたってお昼の生放送を続けてきた『笑っていいとも!』(同)でも泥酔ハプニングが起きた。

「あろうことか、メインMCであるタモリが酔っ払って登場したのです。当時は、朝まで飲んだまま、お昼の生放送に臨むこともあったようです。酒臭い息を吐きながらオープニングの場面で暴れ回り、明石家さんまに抱きつく場面などが放送されました。さらに登場した子どもにタモリがカラむシーンも見られました」(同)

 ただ、擁護する部分があるとすれば、これらのハプニングは酔っ払いをエンタメに昇華しようとしたともいえる。久保田と武智の一件が「芸ですらない」のは確かだろう。

(文=平田宏利)