1990年代から2000年代前半に世界中の女性をとりこにしたスーパーアイドルグループ、バックストリート・ボーイズで一番人気との呼び声が高かったニック・カーター(37)が、全盛期の02年に、ガールズグループ・ドリームのメンバーをレイプした疑惑が浮上している。レイプされたという女性が、自身のブログに告発文を投稿したもので、無理やりクンニされ、フェラチオを強制され、結婚するまで処女を守りたいと訴える彼女に「俺と結婚するかもしれないじゃん」とペニスをねじ込んだという生々しい内容にネット上は騒然となっている。
バックストリート・ボーイズは、来年結成25周年を迎える“ご長寿ボーイズグループ”だ。活動開始当初は人気が出ず、イギリスで大ブレークしていたテイク・ザットにあやかろうと、ヨーロッパでプロモーションをしたところ大ウケ。アメリカでも人気になり、99年にリリースしたサードアルバム『ミレニアム』は全米アルバムチャートNo.1に輝き、世界的スーパーアイドルグループとして一世を風靡した。
00年代半ばからはそれぞれがソロ活動や私生活の充実に専念するようになり、ペースダウンしたが、ワン・ダイレクションがボーイズグループ・ブームを巻き起こしたことで再び注目が集まった。年を取っても変わらぬ彼らの姿に、当時ファンだった熟女たちが「ボーイズグループの代名詞といえば、バックストリート・ボーイズでしょ!」と大フィーバーしたのだ。今年に入ってからラスベガスの定期公演をスタートし、来年には5年ぶりとなる新作アルバムがリリースされるのではと期待が高まっている。彼らは永遠のトップ・ボーイズグループなのだ。
全盛期に一番人気だといわれていたのは、サラサラのブロンドヘアーに甘いマスクで超ハンサムな長身ボーイのニックだった。キラキラと輝くような笑顔で、世界中の女子の心をトロけさせていたものだった。
ニックは当然女に困ったことはなく、セクシーモデル、女優、歌手と数多くの美女たちと浮名を流してきた。アイドル女優のアリサ・レイズやヒラリー・ダフ、アシュレイ・シンプソンや人気歌手のアナスタシアと噂になったこともあった。03年~04年まで交際していたパリス・ヒルトンとのロマンスは大きな話題になったり、中国人民解放軍出身のセックスシンボル、バイ・リンとも付き合っていたと伝えられるなど、絵に描いたような“ヤリチン人生”を歩んできた。30歳を過ぎてしばらくしてからようやく落ち着き、13年に4歳年下のフィットネス・インストラクターで女優のローレン・キットと婚約。翌年結婚し、昨年4月に第一子が誕生するなど、公私ともに充実した日々を送っている。
そんなニックに「15年前にレイプされた!」と告発する女性が現れたのだ。ガールズグループ、ドリームのメンバーだった、メリッサ・シューマンという女性だ。
ドリームは98年に、タレントスカウトがカリフォルニアで発掘した13歳のホリー・ブレイク=アーンスタイン、アシュレイ・プール、アレックス・チェスター、14歳のメリッサ・シューマンの4人の少女たちで結成されたガールズグループだ。バッド・ボーイ・レコードと契約後、アレックスが抜け、13歳のダイアナ・オルティーズが入り、00年に「He Loves U Not」でデビューした。「He Loves U Not」は、ビルボードHot100のナンバー2にランクインする大ヒットとなったため、曲を聞いたら「あぁ、あの」と思い出す人もいるかもしれない。
メリッサは02年4月に女優になるためグループを円満脱退し、04年にテレビホラー映画『The Hallow』でニックと共演した。同年、ニックとのデュエットソング「There For Me」もレコーディングしているが、ソロ歌手としてはスムーズなスタートを切れず、その後も鳴かず飛ばず。15年にドリームのオリジナルメンバーと歌った「He Loves U Not」のアカペラをネット上で公開したところ大きな話題となり、ドリームとして活動を再開し、16年8月には15年ぶりとなるニューシングルをリリース、アルバムも制作すると意気込んでいたが、10月に再び解散したと発表している。
キャリアでは散々のメリッサだが、私生活は比較的順調で、06年にダンサーのブランドン・ヘンシェルと結婚、10年には第一子を出産している。
そのメリッサが、今年6月にブログを開設。11月2日に「心配するなよ。誰にも言わないから」というタイトルの長文告発を投稿したのだ。
「18歳の頃から“起こらなかった”ふりをしてきた事実を、これからみなさんにお話しします。死ぬまで誰にも話さないつもりだった“負の秘密”、苦しみながら沈黙し続けてきた秘密です」という書き出しで、「ほかのレイプ被害者や性的暴行被害者のように、なぜ、もっと早く告発しなかったのかという疑問を抱くでしょうね」「実際には、告発しようとしたんです。レイプされてしばらくしてから、当時のマネジャーに『告発したい』って相談し、彼はこの件について調査をしてから、『いい弁護士を探すからね』と言ってくれました。私は告発する気満々だったんです」と、レイプ被害に遭った経験を激白した。
そして、「でも、私をレイプした相手には、この国で最も力のある弁護士が付いていることが判明。私はお金がなかったし、影響力もなく、相手を敗訴させる力のある弁護士へのコネもなかった。周囲の誰もが、屈辱的な思いをするだけ、売名行為だととられ、キャリア的にも個人的にも大きなダメージを受けるから、告発するのはやめた方がいいと言いました」「私は当時、キャリアを積み上げている最中でした。私をレイプした相手から、これ以上傷つけられ、これからの人生を狂わされるのは嫌だった」と、当時、告発を断念した経緯を説明した。
メリッサは続けて、「私をレイプした相手とは、初対面ではありませんでした」「私をレイプした加害者は当時も今も、とても有名なボーイズバンドに属しています。その彼が私に恋愛感情を抱いていると、彼の代理人が私のレーベルに連絡をしてきたんです。2人を電話で話させたいと」「レーベルは、私が彼とビビッとくるのを期待していましたが、当時私には、きちんとしたお付き合いをしている男性がいました。ボーイフレンドには、“その気は全まったくない。でもレーベルの顔を立てるために、電話は受ける”と説明したんです」「そして、電話を受けました。電話の彼はとても礼儀正しく、短い会話で済みました」と淡々と説明。
長くなるので以下、要約していくが、メリッサと“彼”はのちにテレビ映画で共演し、その頃には恋人と別れていた彼女は、彼からのホームパーティーの誘いに応じる。友人らと楽しく健全に過ごした後、事件は起きた。「制作中の曲を聞かせてあげる」と彼の仕事部屋で2人きりになり、「ごく自然に彼とキス」すると、いかにもありがちな、ロマンチックな状況に持ち込まれたことを明かした。
ここでメリッサは「彼は、私が処女だってことを知っていました。私はクリスチャンで、結婚するまで純潔を守ることを大事にしていると、普段から周囲に話していたからです」と主張。
「彼は私の手をとり、隣接したバスルームに連れて行きました。彼はバスルームのドアを閉め、『ここで何をするの?』と聞いても答えず、キスをし続けました。そして私を抱き上げ、バスルームのカウンターの上に座らせ、私のズボンのボタンを外し始めたんです。私は『これ以上はやりたくない』と言いました」「でも、彼は聞いてくれなかった。私の気持ちなど、彼にとってはどうでもいいことだったんです」
「彼は、こう言いました。『心配するなよ。誰にも言わないから』と」「『そういうことじゃない』と反論しましたが、彼は私のパンツを脱がせ、クンニを始めました。『やめて』と懇願しても彼は舐め続けました」
「誰かがバスルームのドアをノックしたので、彼は別のバスルームに私を連れて行き、行為を続行。彼もパンツを脱ぎました。ナイトライトしか点いていなかったけれど、バスルームの鏡で全てが見えました。彼はバスルームカウンターに座り、私にフェラチオするように要求。嫌だと言ったら怒り『俺はやってやったんだから。お返しするのが筋だろう』と言われました。
「ものすごく怒ってイライラしている彼に怖くなり、その場から逃げ出すことができず。彼の力は強く、体も私より大きかった。ドアを開けて助けを求めるなんて論外でした」「だから彼が私の手を取りペニスを握らせた時、もうやるしかないんだって諦めました。自分の意思に反すること性的暴行を受けている、ヘドが出るような自分の姿を鏡で見ながら」と、オーラルセックスを強要させられたことを明かした。
事態は、それだけでは終わらなかった。ベッドルームに連れて行かれた後も、宗教的な理由から婚前交渉はしたくないのだと訴える彼女に、相手の男は「俺が夫になるかもしれないじゃないか」とささやいたという。彼には、「やめるなんて選択はなかったんです」とのこと。
「彼はすごく重くて、下にいる私は逃げることなんてできませんでした。彼が何かを私の中に入れるのを感じました。何を入れたのかと聞くと、彼は再び私の耳元でこうささやきました」「君の中に入ってるのは全部俺だよ、ベイビー」
彼女はすべてを諦めて無抵抗になり、「何もなかったことにしよう」と思いながら眠ったという。一緒にパーティーに来ていた友人に朝起こされた時には、彼女をレイプした加害者はどこにもおらず、彼女は逃げるように家を出たそうだ。その後、男はしつこく連絡を取ってきたものの、彼女が全て無視。汚い捨て台詞をメッセージに残して、去ったという。
のちに、彼女はレイプした男と同じマネジャーと契約を結ぶことになり、ソロアーティストとして活動を開始。敏腕マネジャーだったので、キャリアのためにも断るという選択はなかったという。同じマネジャーだったため、レイプ男とのデュエット曲をつくる羽目になり、レコーディングは別々で顔を合わせずに済んだが、何も知らないマネジャーは、彼女のブレークにつながるようにと、レイプ男と一緒にステージでデュエットする仕事を入れた。マネジャーはレイプ男と家族のような大親友であったため、真実を語って「嫌だ」と言うこともできなかったそうだ。その後このマネジメント形態は、あのレイプ男の狙いだったのだと悟り、彼女は怒りに駆られた。
メリッサは「バックステージで対面した彼は、私の冷たい態度にイラついていました。『調子はどう?』と聞かれたので、『いいですよ。付き合っている人ができた』と告げました。私にその気がまったくないと悟った彼は、明らかに動揺。そして『さっさと終わらしちまおうぜ』と吐き捨てるように言い、私たちはステージに向かいました」と綴り、「司会者はこう言いました。『みなさん、メリッサ・シューマンと、バックストリート・ボーイズのニック・カーターです!』」と、ここで彼女をレイプした男がニックであることを暴露したのだ。
パフォーマンス直後、マネジャーは2人を絶賛し、メジャーレーベルとの契約も近日中だと言ったが、その後話は立ち消えになる。あれほど彼女をプッシュしていたマネジャーは興味をなくしたようで、「ニックの仕業に違いない」と彼女は推測。歌手でいることに嫌気が差し、歌うことをやめたそうだ。
この事件があった後、セラピーを受け、家族や友人らにも打ち明けたものの、これまで公にすることはなかった。今回、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが暴露され、女優たちが次々と告発を始めたことで、周囲から「あなたも告発すべき」だと勧められたが、彼女は最初「ノー」と言い続けたという。長年かけてやっと立ち直れたのに、またあのトラウマを掘り返すなんて耐えられないと思ったからだ。「もし、ほかに誰かニックにレイプされたって被害者が出てきたら、それをバックアップする意味で告発する」とだけ心に決め、何事もないようにと願っていた。
しかし10月30日、メリッサは大手ゴシップ芸能サイト「RadarOnline」で「ニック・カーターが、ホームパーティーで20歳のファンに性的暴行を加えた容疑で捜査を受けていた」という見出しの記事を発見。そして、その記事のコメント欄にあった「嘘つき女」という書き込みも読んだ。そして心に決めていた通り、告発に踏み切ったというわけだ。
メリッサの存在は忘れかけられていたため、ブログエントリーはまったく話題にならなかったが、21日に大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が、この告発を紹介。ネット上は「18歳で酒を飲むなんて。酒は飲むけど、処女は守るって変」「今だったら、セクハラ告発は全部クロって見られる。だから今なんでしょ」というメリッサへの批判的な意見、一方、「ニックは当時調子に乗っていたから、いかにもやりそう」「『何人と寝た』とかカウントしてそう」「世界中の女子からキャーキャー言われている彼からしたら、イヤイヤ言われても、最後までやるでしょ」とニックのヤリチンぶりを指摘する意見、さらには「ニックってゲイじゃなかった?」と混乱する声などが上がり、お祭り騒ぎとなっている。
メリッサは「怒ったニックが怖かった」と書いていたが、これはよくわかる。06年に放送された、カーター家の日常をカメラが追うリアリティ番組『House of Carters』で、ニックは弟のアーロンにブチ切れる姿を映されている。これが相当怖かったのだ。自分より背が低く、線も細いアーロンを突き飛ばして罵声を浴びせる姿に、姉妹たちは真っ青になりドン引き。そもそもアーロンにムカついている訳も「俺がパリスと別れた翌日、俺の車でパリスと出かけて、彼女がにっこり笑ってる写真を撮りやがった!」という女絡みだった。
ニックは、メリッサの告発も、「RadarOnline」が報じた20歳のファンへのレイプ疑惑についても「事実無根」と否定。「メリッサのことは、公私ともに応援してきた。彼女がやりたがらないことを強要した事実はない。すべて合意の上だった」「20年近くたった今、初めてこんな告発を聞いた」とショックだと語り、メリッサの告発を全力で否定している。
今回の告発に対する、ネットユーザーの意見を見ると、「当時22歳の世界的アイドルが、パッとしない4歳年下のアイドルをレイプするか?」と疑問を抱く声が多い。セクハラやレイプ告発は勇気がいることだけに、応援すべきだという風潮はあるものの、メリッサのケースは、世間が想像して義憤に駆られやすい「キモいメタボの権力者に、女性が脅されながら無理やり押し倒される」という構図ではない。なお、当然のように、バックストリート・ボーイズのファンは怒り狂っている。
今後、この件がどういう展開を見せるのか。見守っていきたい。