“ジェームズ・ディーンの再来”と大絶賛された顏の持ち主なのに、女性に対するキモすぎる行動で世間をドン引きさせてきたジェームズ・フランコ(39)が、ゴールデン・グローブ賞を獲得し、悲願のアカデミー賞に大手をかけた直後に、複数の女性たちからセクハラ告発されたと報じられている。その内容も「乱交シーン撮影中に女性器ガードを外した」「車の中でフェラチオを強要された」という“エロキモ”極まりないもので、世間はあぜんとしている。
ジェームズは、名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校に進学したものの、俳優を志し、中退。21歳の時に、カルト的人気を誇る学園モノのテレビコメディ『フリークス学園』に主要キャストとして出演して人気を博し、その2年後に主演したジェームズ・ディーンの自伝テレビ映画『DEAN/ディーン』(01)でゴールデン・グローブ賞に輝いた。
02年からは、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズ3作で、主人公ピーターの親友・ハリーを演じた。以降、知名度をどんどんと上げ、10年に公開された『127時間』でアカデミー主演男優賞にノミネート。『オズ はじまりの戦い』(13)や『スプリング・ブレイカーズ』(同)など大ヒット作に出演し高い評価を得て、『ザ・ディザスター・アーティスト』(17)で、今年ついにゴールデン・グローブ賞主演男優賞を獲得。同作は製作、監督も務めた思い入れのある作品であり、「この勢いでアカデミー賞獲得の悲願も果たすだろう」と一気に期待が高まった。
さて、今年のゴールデン・グローブ賞授賞式は、ほとんどのセレブたちが「Time’s Up」運動に賛同する意思表示をし、話題になった。「セクハラ、性差別、人種差別徹底撲滅!」を掲げるTime’s Upムードはいま最高潮に高まっており、21日の全米映画俳優組合賞授賞式、28日のグラミー賞授賞式、3月4日のアカデミー賞授賞式も黒ずくめのTime’s Upショーになること間違いなしだと見られている。
今年のアカデミー賞のノミネートは、23日に発表予定となっている。投票権を持つ映画芸術科学アカデミーの会員たちの中には、ゴールデン・グローブ賞の結果を見て投票する者が多いため、ジェームズのノミネートは確実だ。受賞する可能性は非常に高い。そのため、「ジェームズはきっと、黒のスーツをビシッと着こなし、胸元に“Time’s Up”のピンバッジをつけてトロフィーを手にする」と、ファンは期待に胸を膨らませている。
そんなジェームズを叩き潰すような告発が、ゴールデン・グローブ賞授賞式直後、ツイッターに投稿された。最も強いダメージを与えられるタイミングを図っていたかのように、5人の女性たちが「ジェームズに“性的に不適切な行為”をされた」と続々告発したのだ。
最初に告発したのは、14年にジェームズとオフ・ブロードウェイ『The Long Shrift』で共演したアリー・シーディだ。「たった今、ジェームズ・フランコが賞を獲得したね。私が映画・テレビの仕事を辞めた理由は聞かないでちょうだいな」と意味深なツイートを投稿。「それじゃね。クリスチャン・スレーターとジェームズ・フランコが(引用者注:ゴールデン・グローブ授賞式で)同じテーブルなんてね」と、「#MeToo」のハッシュタグをつけて投稿。クリスチャンといえば、05年に痴漢で逮捕されたことがある女性の敵だ。「#MeToo」は言わずもがな「私も権力をかさに着たセクハラ/性暴力の被害者だ」と告発する運動なので、「ジェームズにセクハラされたと告発してるの?」と、ネット上は騒然とした(現在はツイートを削除済み)。
その直後、サラ・ティザー・カプランという女優が「ヘイ、ジェームズ・フランコ。ゴールデン・グローブでのTime’s Upピン、似合うね。あなたの映画2作に私が1日100ドル(約1万1000円)でフルヌード出演することについて『搾取じゃないよ、君は契約にサインしんだから』って言ったの覚えてる? 数週間前の話なんだけど。そのことについてTime’s Upしたいんだけど!」とツイート。「嫌なら脱がなきゃいいのに」というリプライに対しても、「そんな選択肢は100%ないって状況だった」と反論した。
Hey James Franco, nice #timesup pin at the #GoldenGlobes , remember a few weeks ago when you told me the full nudity you had me do in two of your movies for $100/day wasn't exploitative because I signed a contract to do it? Times up on that!
— Sarah Tither-Kaplan🌈 (@sarahtk) 2018年1月8日
さらに、バイオレット・パリーという女優が「かわいいTime’s Upのピンだね、ジェームズ・フランコ」とツイート。「車の中で、私の頭をつかんであなたの露出したちんこに押し付けたことや、私の友達が17歳の時に『ホテルに来い』って誘ったこと、覚えてる? あ、これ、ほかの17歳の少女にも同じことしたのがバレた後の話ね」と爆弾ツイートを投下。
Cute #TIMESUP pin James Franco. Remember the time you pushed my head down in a car towards your exposed penis & that other time you told my friend to come to your hotel when she was 17? After you had already been caught doing that to a different 17 year old?
— Violet Paley (@VioletPaley) 2018年1月8日
9日、ジェームズは人気深夜トーク番組『The Late Show with Stephen Colbert』に出演。「アリー・シーディが何を告発したいのか、見当がつかない。オフ・ブロードウェイを一緒にやったんだけど、本当に楽しかったし、彼女のことは尊敬している。そもそも問題のツイートは削除されてしまったから、読んでない。何を言いたいのか、彼女にしかわからないことだと思う」と、困惑した表情で回答した。
ほかの2人については「僕は自分の行動の責任をきちんと取ってきた男で……」としどろもどろになりつつも、「ツイッターに書かれていることは正確ではない」と否定。「でも、これまで声を上げられなかった人が上げられるようになったのはいいことなわけで……だから彼らの行動を止めようとは思わないし、よいことだと思うので、支援し続けていきます」と意味不明なコメントをしていた。
10日には、別の深夜トーク番組『Late Night with Seth Meyers』に出演。「ツイートは読んだけど、正確なものではない。でも、これを話し合うのはいいことだと思う」と述べ、「多くの女性たちが声を上げられるきっかけになるのなら、自分がダメージを受けても構わない」と発言。同時に、「アリー・シーディについては、本当になんなのかわからない」と、改めて強調した。
アリーは80年代に、当時絶好調だった若手役者グループ“ブラット・パック”の1人に数えられていたが、その後、交際していたボン・ジョヴィのリッチー・サンボラに勧められたドラッグに依存し、キャリアが低迷してしまった。今も役者活動を続けているが、仕事のオファーはあまりない状態である。また、バイオレットはジェームズと付き合っていた。そのため、ネット上では「アリーもほかの女性たちも、明らかに売名行為」「サラはギャラが低かったことをずっと根に持っていたのだろう」「バイオレットは当時の浮気に腹を立てていて、話を大きくしているのでは?」といった声が上がった。
11日になると、米大手紙「ロサンゼルス・タイムズ」が、5人の女性がジェームズの「性的に不適切な行為」を告発したと報道。すでにツイッターで告発している前出のサラと、演技指導者としての活動もしているジェームズの教え子4人のことで、サラは「3年前に撮影した映画で、ジェームズはオーラルセックス・シーンの最中に女優たちの女性器ガードを外し、なんのプロテクションもなしに疑似セックスをした」と告発。ネット上では「女性器ガードって何!?」と、そちらのほうに注目が集まった。
女性器ガードとは、その名の通り、女性器をガードするもの。男性器用のものもある。いわゆる「前貼り」だ。
女性器用はプラスチック製の靴べらのような形をしており、ラテックス接着剤で股の部分に貼り付けて、外部からガードする。男性器用は肌色のソックスのようなもので、袋口に引き紐がついており、根元で縛ることでガードする仕組みになっている。
滑稽な形のガードだが、撮影中に見えにくくするため最小限までサイズダウンした結果、このような形になったという。女性の場合、このガードの上に両端を切り取った肌色のパンツ、つまりパンツの股の部分だけを貼り付け、全裸に見せる工夫をするケースも多いとのことだ。
昨年10月にハリウッドの大御所プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの30年にわたるセクハラが報じられてからというもの、ケビン・スペイシーやベン・アフレック、ケイシー・アフレック、ブレット・ラトナーら、数多くの俳優・プロデューサーたちがセクハラ告発されてきた。しかし、ジェームズの今回の告発は、彼らと比べて、かなり軽く受け止められている。
というのも、ジェームズはもともと「かっこいいのに、キモい」というイメージ、そして「実はゲイ」だという説が根強くあるからなのだ。
バイオレットが告発ツイートで触れていたように、ジェームズは14年、17歳の女子高生をナンパしていたことがバレている。これは主演していたブロードウェイ・ミュージカル『Of Mice & Men』の出待ちをしていた17歳のイギリス人女子高生とのツーショット撮影に応じ「インスタグラムに投稿してタグ付けしてくれよ!」と声をかけ、彼女がその通りに投稿した後、ダイレクトメッセージでナンパを開始したというもの。どこから来て、何歳で、どこに滞在していて、彼氏はいるのかなど、次々に質問し、「俺のホテルに来いよ」などとネチネチと誘い、女子高生が「本当にジェームズ・フランコだなんて信じられない!」と返すと、自撮りした写真を送り、必死にアプローチ。最終的に女子高生が「18歳になったら、ね」とお断りし、直後、このやりとりがネットに流出。ジェームズは、あっさりと認めて謝罪した。
17歳は未成年であるため、もし性的行為をしていたら犯罪になっていた。が、世間はこの報道を生ぬるくとらえていた。映画『パロアルト・ストーリー』でジェームズが女子高生を誘惑する大人の男を演じていたため、映画のPRだろうと思う人が多かったからだ。ジェームズは「PRではない」として謝罪したが、それでも大問題にされなかったのは「ジェームズはゲイだ」という説が根強くあったからだともいえよう。
その中性的な甘いルックスのため、デビュー当初から彼には「バイではなくゲイで、隠している」という噂が流れていた。本人も、これまで「ゲイかもしれない」と匂わすような発言をしてきた。映画で共演したキーガン・アレンとベッドに上半身裸で、うっとりとした顔で横たわる写真をインスタグラムに投稿したこともあった。このような発言や行動から「ゲイに違いない!」と信じる者が多くおり、今回の告発についても「ジェームズが男にセクハラしたというなら納得するのに」「ゲイ隠しのために、彼女たちを雇って告発させたに違いない。ジェームズ、もう18年なんだよ。ゲイだからって誰も君を嫌いになったりしないんだから、大丈夫だよ」という声まで上がっているのだ。
ほかにも、ジェームズは歌手のラナ・デル・レイを好きすぎるあまり、彼女に心酔した言葉を並べた本を出版し、ファンまでをもドン引きさせたことがあった。ずっとラナが大好きだったジェームズは「本を出したい」と彼女にインタビューを申し入れ、受け入れてもらった。浮かれたジェームズは、インスタグラムにツーショット写真を投稿し「俺たち結婚したんだ。冗談だけど」とうれしそうにコメントしたが、ラナはなびかなかったようで「プラトニックなんだ」「彼女の音楽とセックスするからいい」と、悲しそうに語るようになる。片思いに終わってしまったが、本はしっかり出版し、彼女への愛を、熱くねちっこく綴っていた。
このように、「せっかく美形なのにキモくて残念」というイメージが定着してしまったジェームズなので、女性たちがセクハラを告発しても、「女性器カバーを外している瞬間のにやけ顔が想像できる」「ジェームズならありえそう」と、いまいち真剣に受け止められていない。
そもそもネット上では、このMee too&Time’s Up運動に対して「話を大きくして告発する女性も多い。正義の味方気取りの男たちが、それを増長させている。どこかでしっかりと線を引かないと、男性はみんなセクハラ犯の悪者になるぞ」と警鐘を鳴らす者が増えており、今回のジェームズに対する告発は「その最たる例」だという声も上がっている。
果たしてこの運動は、どこまで大きくなるのか?ジェームズに対する告発は事実なのか?ジェームズはその後、11日に開催された第23回放送映画批判家協会賞の授賞式に出席するためロサンゼルスに飛んだにもかかわらず出演をドタキャンし、「精神的に大きなダメージを受けている」と報じられている。同賞でもコメディ男優賞を獲得していることから、ますます「アカデミー賞もジェームズのものだ」という声が高まっているが、ノミネートされたとして、出席可能な精神状態まで回復できるのか?今後の展開を、じっくりと見守っていきたい。