『アニー・ホール』(1977)や『それでも恋するバルセロナ』(2008)などで知られる、大御所監督ウディ・アレン(83)。人気俳優たちがこぞって彼の作品に出たがり、ヴェネツィア国際映画祭の栄誉金獅子賞や、アカデミー賞脚本賞を獲得するなど、確かな成功を築き上げてきた彼だが、長年そのキャリアに影を落としてきた問題がある。養女への性的虐待だ。
過去に事実婚関係にあった女優ミア・ファロー(73)と養女ディラン・ファロー(33)からは、ディランの親権をめぐってミアと争っていた1992年頃から事あるごとに告発され続けているが、これまではウディが断固否定していたため、仕事に大きな影響はなかった。しかし、セクハラ撲滅運動「#MeToo」が盛んに行われるようになった今年1月、ディランが再度「7歳の頃に、陰部を触られるなどの性的虐待を受けた」と告発。ウディは世間から激しいバッシングを受け、作品の出演者からも総スカンを食らい、公開予定の映画がお蔵入りになるなど、業界から追放されかけている状態なのだ。
このピンチに、めったに表舞台に現れない現妻スン=イー・プレヴィン(48)が「#MeToo運動を利用したミアの嫌がらせだ」とメディアで主張。もともとミアの養女だったスン=イーは、子どものころにミアから受けたひどい仕打ちや虐待をぶちまけるなどしてメディアの矛先をミアに向けようとした。
ウディは、35歳年下のスン=イーのことを子どもの頃から知っており、彼にとっても養女のような存在。そのため、2人の結婚は大スキャンダルとなった。スン=イーは「成人してからウディと性的関係を持った」「純愛だ」と主張し、結婚生活は20年以上続いているが、それでも2人の関係に嫌悪感を抱く人は多い。
そんなウディが、現在59歳になる女性に「16歳の時から8年間にわたり彼に性奉仕した」と暴露されてしまったのだ。
その女性は、元モデルで女優、脚本家、プロデューサーの、バビ・クリスティーナ・エンゲルハート。現地時間12月17日に米業界紙「The Hollywood Reporter」の電子版が掲載した特集記事で、ウディとの関係を赤裸々に語った。
バビは「別にウディのことを責めるつもりじゃない」「私が経験したラブストーリーを、みんなと共有したいだけ。彼がいたから今の私がいる。後悔なんて全然してないわ」と前置きした上で、自分からウディにアプローチをかけたと告白。
1976年10月にマンハッタンのレストランでウディを見かけ、自分の電話番号を書いた紙を彼のテーブルの上に置いたところすぐに連絡があり、数週間後には肉体関係を持ったという。モデルを目指していたバビは当時16歳。同サイトにその頃の写真が掲載されているが、長髪のブロンド美女で、「魔性の女性」という雰囲気を漂わせている。ニューヨーク州では17歳未満との性交渉は同意があったとしても犯罪になるが、彼女はウディに高校生だと伝えたものの、何歳なのかは聞かれなかったため、年齢は明かさなかったとしている。
2人はウディが所有するマンションのペントハウスで逢瀬を重ね、時に彼は若くて美しい別の女性を連れてきて3Pをすることも好んだという。そんな淫欲にまみれた関係を持って4年目、ウディはバビに「彼女」であるミアを引き合わせた。3Pのためにである。自分より14歳年上のミアと3Pすることになったバビは、当初「吐きそうなほどキモい」と感じたそう。「その場にいるのも嫌だったけど、だからといって立ち去る勇気も出なかった」「だって、なにもせずに去れば、彼との関係が終わってしまうから。今振り返れば、そうした方がよかったのだとわかるけど。でも当時は、ウディのいない人生なんて、考えただけで恐ろしくって」と赤裸々に語った。
その3人でセックスした回数はそれほど多いわけではなかったが、マリファナを吸い、リラックスした状態で行為に及んだそうで、「楽しい時もあった。ミアは美しくてスイートで、彼はチャーミングで魅力的な人だった。私も“セクシュアルなゲーム”で、うまく立ち回れるようになってきたし」と回想。しかし、「すべてが終わってから、とんでもないゆがんだ関係だと思うようになったわ。私は、おもちゃでしかなかったんだって」と吐露した。
ウディがスン=イーと結婚するためにミアを捨てたことについては、「本当に気の毒だと思った」「女はたくさんいたのに、よりによって彼女の養女を狙うだなんて」と、現在のウディの苦境は、ある意味当然の報いなのだと示唆した。
バビが最後にウディとコンタクトをとったのは2001年。「今度はスン=イーと3人でセックスしたいのだな」とピンときたが、バビは子どもを産んでおり、「昔とは物事の優先順位が変わったの。もうそういうことからは遠ざかっていたいから」と、誘いに乗るようなことはしなかったという。
今回の特集では、ウディとの関係を証明するために、彼からもらった手紙などを公開。ほかにも、彼女の友人2人が今回の暴露を「事実」だと証言している。彼女が最初にウディにアプローチをかけた夜は、写真家のアンドリュー・ユーネストと一緒だったとも明かしているため、彼からも証言が取れそうだ。
映画監督フェデリコ・フェリーニのミューズだったとも明かす彼女は、幼い頃から霊能力があり、有名人相手に霊とのコンタクトとの仲介もするそう。少々うさんくささが漂うが、個人的に楽しむために執筆した自叙伝(非売品)にはウディとの情事に関する記述がてんこ盛りだとのことで、ウディも気が気ではないだろう。
キャリアが終わろうとしているタイミングで、10代の少女を手ごめにしていたと暴露されたウディ。この件に関して彼とミアがどのような反応を見せるのか、続報に注目したい。