2020年に結成10周年を迎える、イギリスのボーイズグループ「ワン・ダイレクション」(以下、1D)。現在はグループ活動を休止しているが、10周年には、15年3月に電撃脱退したゼイン・マリクを含む結成当時の5人での活動を再開させるのではとファンの期待が膨らんでいた。
しかし、10月23日、英紙「メトロ」のインタビューを受けたルイ・トムリンソンが、1D時代をネガティブに語るゼインに対して「今でもムカついている。許せない」と痛烈に批判。ファンの淡い期待をぺしゃんこに潰してしまったのだ。
インタビューで「ゼインのことを許せるか?」と聞かれたルイは、「自分はそこまで大人になれてないんだよね」と前置きした上で、「今、まだオレは彼に対してかなりの怒りを感じている」と言い放った。「奴はいろいろと対応できていない」という見解を示し、「まぁだからと言って、(ゼインが1Dに復帰することが)絶対にないとは言えないよ。先のことなんて誰もわからないんだし」とポジティブな言葉も出たが、「奴は、1D初期の頃をすげえ悪く言ってるじゃん。オレは、1Dは初期からかなりイケてたと思うんだけどね」と吐き捨てるように語った。
実はルイ、ゼインの脱退直後から、彼に対する嫌悪感を度々あらわにしている。
ゼイン脱退から2カ月たった15年5月。メンバーのリアム・ペインがインスタグラムに「新しい5番目かな? ありだと思う」とのメッセージを付け、超音痴な男性がカラオケで歌う動画を投稿。ゼインがTwitterに「メンバーを差し替えてみろよ」と音楽プロデューサー、ノーティ・ボーイとのツーショットを加工した画像を投稿すると、ルイが「12歳の時、Macで写真をフィルター加工するのがクールだと思ってたの、覚えてる? まだそう思ってる奴がいるみたいだよ」とバカにするようなツイートをした。すると、ノーティが「おまえたちは音痴だけど、音声補正してもらえるからいいよな」と応戦。ルイが「あんたが人気プロデューサーだってことを忘れてたよ。人のキャリアにタダ乗りするって、どんな気持ち?」とやり返し、そこにゼインが「オレに嫌みなコメントなんてしないで、人生を有意義に過ごしていた頃のこと、覚えてる?」とツイートして、ノーティを援護した。
この一連の流れに、グループのイメージを大事にしているハリー・スタイルズが激怒。ルイとハリーの仲が険悪になったとの報道が流れ、「ラリー・スタイリンソン」ファンをやきもきさせた。
「ラリー・スタイリンソン」とは、ルイとハリーのカップリング名。ルイは、ファンにハリーとの同性愛的な関係を妄想されることを非常に嫌がっているのだが、ゼインは脱退後に受けた雑誌「Fader」のインタビューで、わざわざこの「ラリー・スタイリンソン」について言及。
「メンバーが極秘に付き合っている事実なんてない」「おもしろいなんて思わないね。彼らにとっては、かなりつらいことなんだよ」「ラリー・スタイリンソンと騒がれるのを気にして、自然と抱き合うこともできなくなってしまったんだ。事実じゃないのに、(騒ぐ人たちの目を)意識してしまって、やらなくなっちゃったんだ」と、同情していた。
この発言を一部のファンは「脱退してもルイとハリーのことを思いやっている」と捉えて喜んだが、ほとんどのファンが「言わなくてもいいのに……もしかしておもしろがってる?」と訝しがっていた。
そんなゼインだが、16年12月にルイの母親が亡くなった際には、ルイに向けて「ブロウ(兄弟)、愛してるよ!」と励ましのツイートをし、ルイも「仲直りして兄弟のようになった」と発言していた。
しかし、ゼインは昨年末に英版「VOGUE」で、「オレは昔から一匹オオカミ的な存在なんだよね。人に相談するのも苦手だし」と前置きした上で、「ぶっちゃけ(1Dのメンバーたちと)最後に話してからずいぶんたつ。まぁ、そんなもんだよ。(疎遠になったのは)オレが抜けてから起きたことや、言われた意地悪なこととか。思ってもみなかったような、小さなことの積み重ね」と激白。
ルイも今年3月に出演したポッドキャスト番組で「母が亡くなった時、メンバー全員に電話したんだ。みんなオレが母の死の直後に出演した『Xファクター』での母に捧げるパフォーマンスを見にきてくれたんだけど、ゼインは来なかった」「正直、奴との仲は良くなってない」とぶっちゃけた。
ルイの今回の「許せない」発言に、ファンは「やっぱりゼインの復帰は無理か」とがっかり。このインタビューが公開された3日後、26日放送のトーク番組に出演したリアムも、1Dの再結成は少なくともあと2年はないし、ゼインの復帰は「永遠にない」と断言。さらにファンを落胆させてしまった。
世間が思っている以上に深くて大きな溝が生じている、ルイとゼインの関係。ファンは「ゼインのことは本当に悲しいけど、4人だけでいいから、1日も早く1Dがパフォーマンスする姿を見たい」と切望し続けている。