あけましておめでとうございます。去年は新しくベビーシッター事業「森のナーサリー」の立ち上げがあり、落ち着かない1年でした。その事業も8カ月しかたっていないのに、年末31日が仕事納めになるほど利用していただけるまでに成長し、うれしい限りです。こうなってくると自分の時間がないので、人を雇うことにしました。ほかの人ができる仕事は人に任す。自分でしかできない仕事に集中します。いまは「自分でしか」の範囲が広いので、ゆくゆくは見直していかないといけないですね。
「自分でしか」の仕事の例を言えば、保育園の入園見学。このコラムを読んで入園を希望される方も多く、見学の対応を人任せにすると、確実に失望されます。新園「衾(ふすま)の森こども園」の入園説明をしていると、「角川さんは毎日来られますか?」と質問されるし、まだまだ「角川さんが毎日いてチェックしているなら安心」と思われているようです。毎日行きますよ! なので安心してください。
自分の中でベビーシッター事業が、一番ストレスの原因を占めているような気がします。先日、週3日夜間に新生児の産後ケアを担当しているシッターが、「自分のスキルの低さに耐えられない、ベビーモニターで録画している映像を後から確認されると思うと、もう無理です」と言って、担当を外れたいと言い出しました。保護者は映像を見ても、「○○さんは頑張ってくれていますよ」と評価してくれているのに、メンタル弱くて自滅ですよ……。
実は、最初からいろいろと想定していて、誰かがコケたらすぐ次の手が打てるよう、事前に別のシッターを保護者と面談させていていました。なので、1日も穴を空けず対応できたのですが、やっぱりストレスが掛かりますね。夜間もシッターからの開始と終了時間の連絡をチェックするために起きていますし、体力的にもきついです。日中人を入れれば、私の負担が減るので、少しはラクになるかなと思います。
■高級住宅街でのベビーシッター利用率は……
12月31日朝に仕事納めをし、3日夜まではベビーシッターも保育園も入っていなかったので、ゆっくりできました。毎年この数日だけ解放されます。人の命を預かる仕事は、本当に大変です。目に見えないストレスが、自分を攻撃してきます。なので、安易に保育ビジネスを始めようとする人はやめた方がいいですよ。娘のために作った保育園なのに、娘を犠牲にしているなと感じることも多く、申し訳ない気持ちになったこともあります。ですが、子どもはどんどん成長するので、「仕事」とわかってくれるようになるし、小学校のほかの子のママだって家に帰るのは毎日午後7時で、「うちは時間が自由になるだけまだマシ」と思ってくれるようになりました。
お正月休み中は仕事が溜まるので、会社に2日間出ていたのですが、娘が「私も行く!」と一緒に行って、請求書の切手を貼ったり、封をしてくれたり、手伝ってくれました。仕事に集中できないので、家にいてほしかったのだけど、それはそれで楽しい思い出になりました。
ここからは去年のまとめ。ベビーシッターで感じたこと。横浜の人は不思議とベビーシッターを利用しません。理由はわかりませんが、横浜在住のシッターが何人もいるので聞くと、やっぱり「横浜には一度もお伺いしたことない」そうです。千葉や埼玉の方は、都内ホテルで利用したり、中にはお買い物の間のお預かりもあります。
横浜は高級住宅街「山手」もあるので、利用者が多いと思ったのですが、残念。もしかすると、山手は住み込みの家政婦さんが在住しているorおじいちゃんおばあちゃんパワーがあるのかもしれません。田園調布での利用がないのと同じですね。固定の仕事の、80%が港区でのシッティング。その他は西新宿、白金周辺です。固定でなければ、品川港南や大森山王……いろいろです。今年もがんばります!
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。