闇営業芸人ザブングルが活動再開発表も、その裏で「非・吉本」ゆえの余罪疑惑が!

 反社会的勢力が主催するパーティーでの闇営業が発覚したことで、謹慎処分を受けたお笑いコンビ・ザブングルが9月1日から活動再開すると、所属事務所のワタナベエンターテインメントが発表した。9月2日放送のニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』が復帰後初仕事になるという。

 カラテカ・入江慎也が仲介した闇営業に参加していたザブングル。そのパーティーには吉本興業所属芸人が多数参加していたが、”非・吉本”の芸人はザブングルのみだった。

「今回の騒動において吉本の対応はグダグダでしたが、ナベプロの方はほぼ完璧だったといえるでしょう。まあ、世間の目が吉本に向いていた分、落ち着いて対応ができたということもあるでしょうが。ただ、ちょっと気になるのは、ザブングルには“余罪”の噂がいくつかあるということなんですよね……」

 そう話すのは、”非・吉本”のお笑い事務所関係者。余罪とは一体どういうことなのだろうか?

「今回の報道で、お笑い芸人と反社会的勢力が密接な関係にあるように思っている人も多いとは思うんですが、非・吉本サイドから言わせてもらうと、そういった付き合いがあるのは吉本芸人だけのような気がするんですよね。

 非・吉本の場合、そもそも事務所を通さない直の営業なんていうのもほとんどない。怪しげな人間関係を築いて、それを仕事にフィードバックさせる若手芸人なんていうのもほとんど聞いたことがないんです。そういう意味では、あの現場にいたザブングルは相当珍しいケース。むしろ、そういった現場にどっぷり浸かっていないと、なかなかあそこに居合わせないとも思える。もしかしたら、頻繁に闇営業に参加していたのではないかとささやく関係者も多いです」(同)

 どうやら、“闇営業に参加した唯一の非・吉本”というイレギュラーな存在であるがゆえに、疑いが晴れないサブングル。実際にはどうなのだろうか。

「ザブングルの加藤については、マイホームのローン返済もあって、お金が必要なのは事実。仕事が少ない時期もあったので、オイシイ仕事に飛びついていた可能性もあるとは思います。松尾についても、今田耕司に可愛がられるなど、吉本芸人との交流も深い。“状況証拠”がいくつかあるのは事実ですが、いずれも臆測の域を出ることはありません。それに、今回の騒動でナベプロはかなり厳しく対応したようで、過去のことはともかく、今後同様の不祥事が起きる可能性はかなり低いと思います」(別のお笑い関係者)

 一度不祥事を起こすと。その後は色眼鏡で見られてしまうのが芸能人というもの。ザブングルの2人は、疑惑を払拭するためにも、まっとうな芸人活動をただひたすら邁進する必要がありそうだ。

ザブングルは闇営業でもダメージゼロ? 老舗ナベプロのしたたかなトラブル対応術

 特殊詐欺グループのパーティーでの闇営業問題で8月末までの謹慎処分となったことが発表されたお笑いコンビ「ザブングル」。芸能活動休止中は、熊本県内の介護施設でボランティア活動を行うという。

 今回の闇営業問題では、仲介役となったカラテカ入江慎也が吉本興業から契約解除となり、さらに闇営業に参加していた吉本芸人たちが謹慎処分となった。一方、ワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)所属だったザブングルについても、ナベプロから処分される形となった。

「吉本芸人の謹慎期間などは明確に発表されておらず、なんとも中途半端な処分という印象です。しかし、ナベプロの方は8月末までの謹慎とボランティア活動への参加という形で、処分内容を明確に発表。さらには、闇営業で受け取ったギャラの額についても1人あたり7万5,000円であったと公表するなど、包み隠さず情報を公開しています。この点については、かなり真摯な対応であるといえるでしょう」(週刊誌記者)

 当初は反社会的勢力から金銭は受け取っていなかったと話していたものの、あとから実は受け取っていたことが発覚するなど、吉本芸人たちの対応のまずさも浮き彫りになっている今回の騒動。そんな中での老舗芸能プロであるナベプロの対応は適切だったとの声が多い。

「吉本芸人たちが嘘をついていたことは言語道断だし、しっかり調査しなかった吉本の対応も間違っていた。かたやナベプロは嘘をつくことなく事実を明らかにしたという点で、対応はほぼ完璧だったと思います。ただ、報道があった直後、吉本興業は入江を解雇するなど、比較的早い対応をとっていたのですが、ナベプロは沈黙を守っていたんですよね。もしも、騒動が大きくならなかったら、そのままスルーしようとしていたのではないかという疑念も残ります」(芸能事務所関係者)

 ちなみに、ナベプロは処分の発表が遅れたことについて、〈弊社としてはすべてを速やかに発表する予定でおりましたが、弊社の発表に先立ち、本件に関係する他のタレント及びその所属事務所より金銭の授受がない旨の発表があったことから、再度、事実関係を慎重に確認の上、先月24日に改めて金銭授受の事実を公表させていただきました〉と説明している。

「ナベプロだけの問題ではないので、慎重に調査をするのはわかりますが、吉本の出方を伺っていたようにも見える。もしも吉本が謹慎処分を下さなかったら、ナベプロは動かなかった可能性も高いのではないかと。それに、吉本がグダグダな対応をしているおかげで、ナベプロは逆に対応しやすくなったということもあるでしょう」(同)

 いずれにしろ、吉本と比べてナベプロの対応は見事だったということだが、こんな話も……。

「以前、ナベプロ所属のとある芸人が女性絡みのトラブルを起こしたんですが、気づいたらその芸人はまったく違う理由でナベプロから離れて、芸能活動を休止したということもあったんですよ。事の真相は明らかにされていませんが、ナベプロはその芸人の不祥事を明かさないようにして、体裁よくクビにしたのではないかとも囁かれている。そういった部分で、ナベプロはかなり計算的な対応をしてくるという印象ですね」(テレビ局関係者)

 いずれにせよ、結果的に真摯な対応で評価を上げることとなったナベプロ。吉本は、そのしたたかな姿勢を見習うべきなのかもしれない。

フジ『グッディ』が吉本闇営業報道で恣意的編集!? ザブングル「くやしいです」は永久に見納めか

 10日放送のフジテレビ系『グッディ』が、雨上がり決死隊・宮迫博之ら吉本芸人による闇営業騒動を報道。その中で、お笑いコンビのザブングルの写真が不自然に弾かれる恣意的な編集が見られた。

 同番組は、問題の宴会に参加していたと見られるX氏が、2014年12月27日にTwitterに投稿した写真を紹介。VTRでは、「『凄まじい忘年会だた。芸人いっぱいきたw』このコメントと共に、Twitterに投稿されていた3枚の写真」とのナレーションと共に、マイクを持って宴会を盛り上げる宮迫の写真、カラテカ・入江慎也とロンドンブーツ1号2号・田村亮が写る写真、ハードゲイキャラに扮したレイザーラモンHGの写真が放送された。

 しかし、X氏のTwitterを見る限り、投稿写真は3枚ではなく、ザブングルの2人がマイクでしゃべっている写真を加えた4枚。しかも、別々に投稿されたわけではなく、1回のツイートで同時に4枚の写真を投稿している。

 なお、この宴会は2015年6月16日に警視庁特殊部隊が一斉摘発した大規模詐欺グループが開いたものだが、X氏のTwitterもこの日を最後に更新がストップしている。

「入江に直撃取材をするなど、騒動を詳細に伝えていた『グッディ』ですが、4枚あるはずの写真を、なぜわざわざ『3枚』と伝えたのか? それは、ザブングルが吉本興業ではなくワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)の所属だからでしょう」(芸能記者)

 この闇営業について最初に報じた7日発売の「フライデー」(講談社)は、参加した芸人の集合写真を掲載。明らかに「くやしいです」の顔芸中のザブングル・加藤歩と相方の松尾陽介の姿が見てとれるが、名前の記載はなく「あまり売れていない芸人2~3人」という表現に留まっている。

「講談社はナベプロと蜜月関係にあることから、忖度してしまうのも理解できますが、このTwitterの写真についてはフジテレビの独自取材のはず。4枚あるはずの写真を、3枚と不自然に改ざんしていいものでしょうか?」(同)

 この闇営業に参加した田村亮は、9日未明のMBSラジオ『オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~』で当日の経緯を細かく説明し、謝罪。しかし、そこでもザブングルの名前は出てこなかった。

 とはいえ、現在、加藤のTwitterには、「入江さんの闇営業の件、謝罪したらどうなんですか?」「いくら貰ったんですか?」「売れてない芸人扱いされて、おまえくやしくないんか!」といったリプライが相次いでいる。

「吉本興業は、暴力団関係者との交際を理由に引退した島田紳助をはじめ、これまでも所属者の黒い交際がたびたび報じられてきましたが、近年のナベプロは必死にクリーンなイメージを保ってきた。また、スキャンダルへの手回しは一流で、クロもシロに変えてしまう力を持っている。今回は、この騒動の落とし前として、ザブングルが業界からひっそりと追放されてもおかしくありません」(同)

 フジテレビ系『さんまのお笑い向上委員会』で、「魔王ザブングル加藤完全復活!」と題しフィーチャーされたばかりのザブングル。しかし、再ブレークへの期待も束の間、メディアで「くやしいです」を見る日はもう来ないかもしれない。

吉本芸人“振り込め詐欺G闇営業騒動”にザブングルの姿!? フライデーがナベプロに忖度か

 7日発売の「フライデー」(講談社)がスクープした雨上がり決死隊・宮迫博之ら吉本芸人が関わったとされる“振り込め詐欺グループ闇営業”報道。ネット上では、「どう見てもザブングルがいるのに」と記事の気持ち悪さを訴える声が相次いでいる。

 同誌によれば、大規模振り込め詐欺グループの宴会に吉本芸人らがサプライズで登場。仲介役はカラテカ・入江慎也だったといい、入江に誘われた宮迫、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、ガリットチュウ・福島善成、レイザーラモンHGに加え、「あまり売れていない芸人2~3人」が参加。記事では、宮迫が「くず」の持ち歌「全てが僕の力になる!」を熱唱する姿や、レイザーラモンや福島がキャラに扮して持ちネタを披露する様子、さらにサイン入り色紙らしきものを囲んで集合写真を撮影する様子が掲載されている。

「集合写真には、明らかに『くやしいです』の顔芸中のザブングル・加藤歩と相方の松尾陽介の姿があるものの、記事に名前は一切出ていない。確かに、松尾は『あまり売れていない』かもしれませんが、加藤は『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)の出演で再評価されていますし、松本人志の『ドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)の最新回でも結果を残し話題になったばかり。芸歴の長さや知名度の高さから考えても、名前を完全に伏せるのは不自然といえます」(芸能記者)

 記事には、「吉本にも詳細な質問書を送った」「再三にわたり電話で問い合わせたものの、吉本側の対応は『無回答』だった」と書かれているが、ザブングルが所属するワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)に対するアクションについては触れられていない。

「『フライデー』の記者も、提供写真を見て『やべ! ナベプロの芸人がいる』と焦ったでしょうね。講談社とナベプロは蜜月関係にあり、中川翔子や作家の西村賢太をはじめ所属タレントの出版物を多く手掛けていますから、ナベプロ関連の不祥事を報じるとなかなか面倒臭いことになりそう。それでなくても、ナベプロはスキャンダル潰しの手回しに関しては“芸能界一”と言われています」(同)

「フライデー」とナベプロの間でなんらかの手打ちがあったことは想像に難くないが、なんともすっきりしないこの報道。芸人の闇営業を半ば黙認してきた吉本と違い、ナベプロは厳しいペナルティがあるとウワサされているだけに、ザブングルの行く末が気になるところだ。

ザブングル・加藤歩が“道連れ芸”で注目度急上昇!「売れたらキャラが死ぬ」のジレンマ

 2018年も終わりが近づく今、お笑い界で急激に存在感を増しているのが、ザブングル・加藤歩だ。

「今年に入って『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)にちょくちょく出演するようになったことで、注目度が上がっています。最近では、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『有田ジェネレーション』(TBS系)といった番組にも出演し、自身のキャラを存分にアピールしました」(テレビ局関係者)

『向上委員会』では“魔王”と呼ばれ、ほかの芸人たちに対し、悪態をつきながらムチャ振りを連発。最終的にはとんでもない滑り方をさせられるということで、「道連れ芸」と称されている。

「“CMもレギュラーも人気もない”という自虐を振りかざして悪態をつく加藤さんは、失うものがないからこそ、先輩後輩関係なく巻き込んでいける。下手をすると見るに堪えないものとなりそうなのに、自虐でうまくエクスキューズをしたうえでの悪態なので、見事に成立する。巻き込まれる方としても、芸人としてすんなり受け入れるもよし、リアルに反発するもよしで、いろいろな方向に転がる。本当に素晴らしい団体芸だと思います」(放送作家)

 また、相方の松尾や後輩から責められた加藤が号泣するという“流れ”も多い。

「やはり顔のインパクトが強い芸人さんだし、そのうえでしっかり涙を流して泣くことができるというのは大きいです。立派な顔芸であり、立派な号泣芸ですよ。しかも、仮に泣くべき場面で泣けなかったとしても、“泣けないのかよ!”とツッコミを入れることで大きな笑いも生まれるわけですから、セーフティーネットもあって完璧です」(同)

 これだけ業界内で絶賛されているのであれば、他の番組にも多数出演することになりそうだが、それはそれで不安もあるようだ。

「今、加藤さんが活躍できているのは、百戦錬磨の芸人たちが多く出演している番組ばかりなんです。あくまでも団体芸の中心にいるということであって、加藤さん1人で成立するものではない。芸人があまりいない番組に出たところで、その個性が生かせるかどうかというと、正直難しいでしょうね。例えばクイズ番組に出たとしても、泣くチャンスも悪態をつくチャンスもないわけで、まったく活躍できずに終わる可能性が高い。そのあたりをしっかり考えてキャスティングしないと、むしろ“加藤は役に立たない”というイメージがついてしまうかもしれません。それに完全な売れっ子になったら、自虐が成立しなくなるので、キャラが死んでしまう。なかなか難しいところです」(同)

 この年末年始も番組出演が増えそうな加藤だが、売れることで完全に消費され尽くしてしまう可能性も高そう。道連れ芸の加藤がいかにしてお笑い界をサバイブしていくか……腕の見せどころだ。

『さんまのお笑い向上委員会』でザブングル・加藤とコロチキ・ナダルが見せた「虚構でしか描けない真実」

 尼神インターの渚は、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)のことを「でっかい大会」と称し、銀シャリの橋本直は「スケジュール見て『でっかい大会入った』って言ってます」と告白する。(ともに3月17日放送分)

 もちろん、あくまでギャグとして放たれた一言だが、芸人にとって、それくらい無駄にプレッシャーの掛かる番組であることは間違いない。

 爪痕を残そうと奮闘する者、空回りから脱出できず震えが止まらなくなる者、怖気づいたがゆえ、波風立てず無傷であろうとする者。

 明石家さんまが好むのは、当然“爪痕を残そうと奮闘する者”である。「俺らがなんとかフォローしたるさかい!」「空回りしたって笑いになったらええやないか!」、場所を提供する向上長の懐は意外に深いが、そこには「自己責任」の4文字も付いて回る。だからこそ、芸人からは感情の揺れ動きがあからさまに透けて見える。あのスタジオで起こる出来事は、バラエティであり、もはやドキュメンタリーでもある。

 

■見せ場をナダルに横取りされた加藤が立ちすくむ

 

 面白い流れが発生すると夢中になり、バランスの喪失も厭わなくなるさんまの司会術。ひな壇トークはチームプレイだとよく言われるが、前に出ようとする芸人が複数存在すると、途端にチームワークは破綻する。

 同番組の4月7日放送分がすごかった。ケガを恐れ、置きに行く芸人も少なくない中、異常なモチベーションで前に出ていくのはザブングルの加藤歩とコロコロチキチキペッパーズのナダルだ。

 この日、ゲストとして出演した加藤は意気込んでいた。「芸人は芸一筋であるべき!」と主張し、「いろんな特技がある奴は芸人辞めてしまえ!」というクレームを用意して、アート界で活躍する野性爆弾のくっきーや、コメンテーターでもあるカンニング竹山を攻撃するのだ。

 すると、ナダルが「僕も特技ないんです」と、話の流れに割り込み始める。彼は基本的に、チームワーク無視だ。流れを止めておいて、なのに「手押し相撲が特技です」と中途半端なことを言い、不思議な形で流れを着地させてしまった。まさに、インターセプト! すっかり、話の主役は加藤からナダルへと移ってしまう。立ちすくむ加藤は、黙っていられない。

「ナダル! お前、やってくれたなあ。僕もいろいろあったんですよ。いつ言おうかなと思ったら、こいつがやってくれましたわ!」

 見せ場を奪われた加藤とナダルの対立構造が、見事にできあがった。

■本気のネタを見せ、本気で心が折れたナダルに、本気で心配する加藤

 

 ゆりやんレトリィバァは、世界進出を狙っているらしい。番組はチャド・マレーンを呼び、各芸人の“世界に寄せたネタ”を披露させる。

 もちろん、爪痕を残したい加藤とナダルも名乗りを上げた。まずは、ナダルの出番。想像の架空の友だちを紹介するというネタを、チャドの前で行ったのだ。

「チャドさん、紹介します。鹿児島から来た青森君です。2人目は、世界の山ちゃんで働いてる松ちゃんです。3人目は、のっぽ王国から来てくれたチビです」

 いつまで経っても笑いは起きない。次第に、ナダルの表情は引きつり始める。今度は、加藤が割り込んだ。

加藤 なんやねん、今の。スベる前提でやってるやんけ。

ナダル そんなことない、あと5人やったらメチャメチャ爆笑になっとたんや!

加藤 本気のやつやってくれよ!

ナダル わかった、わかった。……座っとってくださいよっ!!

 爪痕を残したいナダルはネタを続行する。

「デジタル帝国から来た手作業です。大自然王国から来たメトロポリスです。……(ふてくされた表情で)おもろいやろ」

 勝手に舞台を降りようとするナダルに、加藤が近付いて行った。

「待てよ。ちょっ、マジで。なんや、芸人辞めるんか?」

 この日一番の爆笑は、ここだ。手練の芸人らの笑い声がスタジオにこだまする。真剣にネタをやり、ガチで心の折れたナダルに、ドンピシャの言葉をかける加藤。心象風景が痛いほどわかる芸人らは、うれしくて仕方がない。身に覚えがあるし、シンパシーを感じるし、バラエティ番組に不相応なガチ展開との温度差に笑いを禁じ得ない。

 ナダルに続いて加藤もネタを披露したが、彼もスベってしまっている。涙を流す加藤と、うなだれるナダルに、さんまは「まだやれるって、明日があんねんから! やまない雨はないもんな!」と言葉を掛けた。芸人の悲哀を見せた2人に、酸いも甘いも知り尽くした大御所が掛けるねぎらいの言葉。素晴らしい大団円だ。

 社会生活を送る上で、人間は生身の感情を出すことに抵抗を感じている。空気を読み、大人の態度を貫いてカモフラージュしがちだ。

「虚構の中でしか描けない真実」というものは、絶対にある。芸人が流れの中で道化を演じ、笑いを起こすために生身をさらけ出すことも厭わない。そこで浮かび上がるのは、人間としての“本気”だ。

 この日の『さんまのお笑い向上委員会』は、「虚構の中でしか描けない真実」を確実にあぶり出していた。日常生活では滅多に目撃できない真実が見れたからこそ、笑いは発生した。すごいものを見たからこそ起こる種類の笑い。

 勇気を持ってまな板の上の鯉になった加藤とナダルにも、拍手を贈りたい。
(文=寺西ジャジューカ)

『さんまのお笑い向上委員会』でザブングル・加藤とコロチキ・ナダルが見せた「虚構でしか描けない真実」

 尼神インターの渚は、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)のことを「でっかい大会」と称し、銀シャリの橋本直は「スケジュール見て『でっかい大会入った』って言ってます」と告白する。(ともに3月17日放送分)

 もちろん、あくまでギャグとして放たれた一言だが、芸人にとって、それくらい無駄にプレッシャーの掛かる番組であることは間違いない。

 爪痕を残そうと奮闘する者、空回りから脱出できず震えが止まらなくなる者、怖気づいたがゆえ、波風立てず無傷であろうとする者。

 明石家さんまが好むのは、当然“爪痕を残そうと奮闘する者”である。「俺らがなんとかフォローしたるさかい!」「空回りしたって笑いになったらええやないか!」、場所を提供する向上長の懐は意外に深いが、そこには「自己責任」の4文字も付いて回る。だからこそ、芸人からは感情の揺れ動きがあからさまに透けて見える。あのスタジオで起こる出来事は、バラエティであり、もはやドキュメンタリーでもある。

 

■見せ場をナダルに横取りされた加藤が立ちすくむ

 

 面白い流れが発生すると夢中になり、バランスの喪失も厭わなくなるさんまの司会術。ひな壇トークはチームプレイだとよく言われるが、前に出ようとする芸人が複数存在すると、途端にチームワークは破綻する。

 同番組の4月7日放送分がすごかった。ケガを恐れ、置きに行く芸人も少なくない中、異常なモチベーションで前に出ていくのはザブングルの加藤歩とコロコロチキチキペッパーズのナダルだ。

 この日、ゲストとして出演した加藤は意気込んでいた。「芸人は芸一筋であるべき!」と主張し、「いろんな特技がある奴は芸人辞めてしまえ!」というクレームを用意して、アート界で活躍する野性爆弾のくっきーや、コメンテーターでもあるカンニング竹山を攻撃するのだ。

 すると、ナダルが「僕も特技ないんです」と、話の流れに割り込み始める。彼は基本的に、チームワーク無視だ。流れを止めておいて、なのに「手押し相撲が特技です」と中途半端なことを言い、不思議な形で流れを着地させてしまった。まさに、インターセプト! すっかり、話の主役は加藤からナダルへと移ってしまう。立ちすくむ加藤は、黙っていられない。

「ナダル! お前、やってくれたなあ。僕もいろいろあったんですよ。いつ言おうかなと思ったら、こいつがやってくれましたわ!」

 見せ場を奪われた加藤とナダルの対立構造が、見事にできあがった。

■本気のネタを見せ、本気で心が折れたナダルに、本気で心配する加藤

 

 ゆりやんレトリィバァは、世界進出を狙っているらしい。番組はチャド・マレーンを呼び、各芸人の“世界に寄せたネタ”を披露させる。

 もちろん、爪痕を残したい加藤とナダルも名乗りを上げた。まずは、ナダルの出番。想像の架空の友だちを紹介するというネタを、チャドの前で行ったのだ。

「チャドさん、紹介します。鹿児島から来た青森君です。2人目は、世界の山ちゃんで働いてる松ちゃんです。3人目は、のっぽ王国から来てくれたチビです」

 いつまで経っても笑いは起きない。次第に、ナダルの表情は引きつり始める。今度は、加藤が割り込んだ。

加藤 なんやねん、今の。スベる前提でやってるやんけ。

ナダル そんなことない、あと5人やったらメチャメチャ爆笑になっとたんや!

加藤 本気のやつやってくれよ!

ナダル わかった、わかった。……座っとってくださいよっ!!

 爪痕を残したいナダルはネタを続行する。

「デジタル帝国から来た手作業です。大自然王国から来たメトロポリスです。……(ふてくされた表情で)おもろいやろ」

 勝手に舞台を降りようとするナダルに、加藤が近付いて行った。

「待てよ。ちょっ、マジで。なんや、芸人辞めるんか?」

 この日一番の爆笑は、ここだ。手練の芸人らの笑い声がスタジオにこだまする。真剣にネタをやり、ガチで心の折れたナダルに、ドンピシャの言葉をかける加藤。心象風景が痛いほどわかる芸人らは、うれしくて仕方がない。身に覚えがあるし、シンパシーを感じるし、バラエティ番組に不相応なガチ展開との温度差に笑いを禁じ得ない。

 ナダルに続いて加藤もネタを披露したが、彼もスベってしまっている。涙を流す加藤と、うなだれるナダルに、さんまは「まだやれるって、明日があんねんから! やまない雨はないもんな!」と言葉を掛けた。芸人の悲哀を見せた2人に、酸いも甘いも知り尽くした大御所が掛けるねぎらいの言葉。素晴らしい大団円だ。

 社会生活を送る上で、人間は生身の感情を出すことに抵抗を感じている。空気を読み、大人の態度を貫いてカモフラージュしがちだ。

「虚構の中でしか描けない真実」というものは、絶対にある。芸人が流れの中で道化を演じ、笑いを起こすために生身をさらけ出すことも厭わない。そこで浮かび上がるのは、人間としての“本気”だ。

 この日の『さんまのお笑い向上委員会』は、「虚構の中でしか描けない真実」を確実にあぶり出していた。日常生活では滅多に目撃できない真実が見れたからこそ、笑いは発生した。すごいものを見たからこそ起こる種類の笑い。

 勇気を持ってまな板の上の鯉になった加藤とナダルにも、拍手を贈りたい。
(文=寺西ジャジューカ)

ザブングル・加藤歩の家は7,600万円! ほかの芸人の意外な“不動産事情”とは……?

 お笑いコンビ、ザブングルの加藤歩が『有吉弘行のダレトク!?』 (フジテレビ系)に出演し、ベテラン不動産鑑定士による自宅の査定に挑んだ。加藤は、 2011年に三軒茶屋に6,800万円の新築住宅を購入し、 現在の査定価格は7,600万円に上昇しているという。

 これを受け、ネット上では「加藤ってそんなに稼いでいるのか」「 ローン払えるのかよ」といった声が相次いでいる。

 加藤といえば「カッチカチやぞ!!」「悔しいです!!」 などのギャグで知られ、コンスタントにテレビ出演しているものの、 ブレークを果たしているとは言い難い。 さらに所属のワタナベエンターテインメントは、 ギャラ配分が事務所7芸人3といわれ、 業界の中では吉本興業についでギャラの取り分が少ない事務所である。そんな状況で果たして都内の一等地に家を持てるのだろうか。

「芸人は人気に左右される不安定な職業なので、 ローン審査は通りにくいといわれています。 しかし加藤は35年ローンを組んでいるようですから、 奥さんが定職を持っているといった事情が考えられるかもしれませ ん。さらに頭金だけで2,000万程度を用意したとみられ、このようにある程度まとまった金額を払えるのは芸人ならではでしょう。 さらに加藤の場合、キャラクターが立っているので、 テレビに出なくとも営業の需要があり、 一定の稼ぎは生み出させるといえるでしょう」(業界関係者)

 加藤に限らず、芸人の中には不動産を持つ人間は多い。

「プロレスラーでアイドルの加藤悠との復縁騒動で知られるコウメ太夫は、 ブレーク時の収入をつぎ込んで5,000万円のアパートをキャッシュで3,000万円、残りをローンで購入しています。 現在はその家賃収入があるため、芸人の仕事はカツカツでも、 毎月一定の収入は確保されているようです。 TIMのレッド吉田も現在は副業として不動産投資を行っており、 順調に利益をあげています。 そのキャリアを生かして現在はコラム執筆も行っていますね」(同)

 大物では、ダウンタウンの松本人志による“土地転がし疑惑”が「 週刊新潮」(新潮社)に報じられたのが記憶に新しい。 何かと不安定な立場の芸人にとって、 不動産投資は安心材料の一つなのかもしれない。
(文=平田宏利)

笑いづらいです! 「はねトび」芸人の母の日企画

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『はねるのトびら IV』/フジテレビ

 今回ツッコませていただくのは、5月12日に放送された『はねるのトびら』(フジテレビ系)。この日の企画は「母の日緊急企画 手作りお弁当バトル」というもので、芸人たちの母親が作ったお弁当を、ゲストが食べておいしいと思う弁当から抜けていき、最終的に「不人気No.1」を決めるというもの。以前、女芸人の手料理でやってた企画の母親版といったところだ。

 出場したのは、番組レギュラーのキングコング梶原とロバート山本、それからフットボールアワー後藤、ザブングル加藤、小島よしおの5人のお母さんたち。もちろん息子も一緒です。

 そんな芸人の母軍団自慢の特製弁当、一体どういったものなのか。