ありとあらゆる「100円」のアイテムが揃う「ダイソー」「セリア」「キャンドゥ」などの100円均一ショップ。最近ネット上では、「100円なのに使える」スキンケアアイテムが話題になることも多いが、一方で肌に直接つけるものだけに「100円だけど成分は大丈夫?」と思っている人も少なくない様子。そこで今回、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が、「ダイソー」「セリア」「キャンドゥ」で購入できる100均化粧水の成分を大検証! あわせて、おすすめ度を「★5」で評価してもらった。
1.「酒しずく」:★★

【成分一覧】
水、グリセリン、エタノール、コメ醗酵液、クエン酸、クエン酸Na、香料、フェノキシエタノール、メチルパラベン
美肌成分「コメ発酵液」を配合したシンプルな保湿化粧水です。「コメ発酵液」は、低刺激で肌のうるおいに欠かせないアミノ酸やビタミン、ミネラルをバランス良く含んでいて、浸透力も高いのが特徴です。
ただし、保湿成分は「コメ発酵液」と「グリセリン」しか配合されておらず、それ以外の安定剤と防腐剤が目立ちます。エタノールがやや多く、クエン酸やクエン酸Naといった安定剤やフェノキシエタノールなどの防腐剤が配合されているのです。そのため、乾燥しやすい肌には不向きでしょうが、一方で刺激に強い肌の方や、さっぱりしたつけ心地を好む混合肌〜脂性肌の人にはおすすめです。
2.「ヒアルロン酸配合化粧水」:★★★

【成分一覧】
水、PG、グリセリン、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、PVP、カルボマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン
肌ラボ「極潤」にも使われている浸透性・保湿性に優れた「アセチルヒアルロン酸Na」が配合されている高保湿化粧水です。
ヒアルロン酸は1gあたり6Lもの水分を抱え込むことができる高保湿成分。ヒアルロン酸には、肌の奥まで浸透するものから肌表面の保湿ケアを得意としているものなどいくつか種類がありますが、この「ヒアルロン酸配合化粧水」には、3種類ものヒアルロン酸が配合されているので、乾燥しやすく、最近化粧水の入りが悪くなったと感じる方におすすめです。
ただし、保湿効果の期待できる化粧水である一方、「PVP」「カルボマー」が配合されているので、テクスチャーの好みが分かれます。皮膜感や“オールインワンゲル”のテクスチャーが苦手な方は避けた方がいいでしょう。
3.「コラーゲン配合化粧水」:★★★

【成分一覧】
水、PG、グリセリン、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解コラーゲン、BG、PEG-60水添ヒマシ油、カルボマー、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン
美肌成分コラーゲンを3種類配合した保湿化粧水です。「2」の「ヒアルロン酸配合化粧水」よりも保湿力が低く、さっぱりしているので、春〜夏のスキンケアとして、または肌の保水力がある10代〜20代向けです。
保湿成分である「グリセリン」や「水溶性コラーゲン」「サクシノイルアテロコラーゲン」「加水分解コラーゲン」は、肌表面の保湿ケアには優れた効果を発揮します。コラーゲンはヒアルロン酸Naと同じくらい有名ですが、保湿効果を考えるとヒアルロン酸Naに軍配が上がります。
また、コラーゲンは高分子で角層の奥まで浸透できないため、肌のくすみやごわつきが気になる方は、「2」の「ヒアルロン酸配合化粧水」の方が有効です。

【成分一覧】
水、PG、ローヤルゼリーエキス、加水分解ローヤルゼリータンパク、ハチミツ、プロポリスエキス、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、グリセリン、カルボマー、水酸化K、カラメル、BG、エタノール、フェノキシエタノール、メチルパラベン
ローヤルゼリーエキス配合のしっとりした化粧水です。名前に”はりツヤ”とあるのでエイジングケア用と思って購入する人が多いでしょうが、そこまでの効果は期待できないと考えます。
配合成分を分析すると、肌荒れしやすい人やインナードライ肌向けの保湿化粧水と言えるでしょう。ローヤルゼリーエキスには、保湿だけでなく、皮脂コントロール効果もあります。
使ってすぐは、あまり変化を感じないかもしれませんが1〜2カ月使っていくうちに肌の水分バランスが整っていき、メイクのりや崩れにくさを実感できますよ。
ただし、水の次に「PG(プロピレングリコール)」という稀に刺激を感じる成分(保湿・防腐作用)が配合されているので、肌が敏感な人は二の腕や顔の一部だけにつけて、刺激を感じないか試した方が良いでしょう。
5.「日本酒と米セラミド(配合)の潤い化粧水」:★★★★★

【成分一覧】
水、PG、コメ醗酵液、グリセリン、コメヌカスフィンゴ糖脂質、コメヌカ・ダイズペプチド発酵物、コメ胚芽油、コメヌカ油、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、PPG-6デシルテトラデセス-30、クエン酸Na、クエン酸、オレイン酸ポリグリセリル-10、BG、レシチン、フェノキシエタノール、メチルパラベン
今回、検証した化粧水の中では保湿力の高い化粧水です。100円にもかかわらず、コメ発酵液や植物性セラミド(米ぬかスフィンゴ糖脂質)など、低刺激で保湿力のある成分が多く配合されているのでおすすめできます。
フェノキシエタノールなど抗菌剤は配合されていますが、敏感肌化粧品でおなじみの「キュレル」や「無印良品」の敏感肌シリーズにも使われており、刺激は控えめなので、敏感肌でも使いやすいでしょう。
ただし、日本酒の香りはきつく、口コミでも好みが分かれている化粧水でもあります。慣れてくると香りも気にならなくなりますが、購入前に確認するとよいでしょう。
6.「薬用美白化粧水 プラセンタエキス配合」:★★★★★

【成分一覧】
有効成分:アラントイン、プラセンタエキス(1)
その他の成分:精製水、濃グリセリン、アロエエキス-2、エタノール、DL-アラニン、DL-PCA・Na液、POE硬化ヒマシ油、ヒドロキシエタンジホスホン酸液、BG、クエン酸Na、無水クエン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料
美白有効成分「プラセンタエキス」と抗炎症成分「アラントイン」を配合した美白化粧水です。「薬用」と名乗るためには大きな開発費用がかかるので、100円で購入できるというのは、非常にコスパが良いと言えるでしょう。
美白効果を高めるには、肌の炎症を抑え、保湿成分もたっぷり必要になりますが、抗炎症成分(アラントイン)も保湿成分(濃グリセリン、アロエエキス-2)も配合されているので、ドラッグストアでプチプラの美白化粧水を使うのであれば、まずはこちらの美白化粧水から試してみるといいと思います。
ただし、クエン酸Naや2種類のパラベンなど防腐作用の添加物の種類が多いので、ケミカルな成分で肌荒れしやすい人は控えた方が良いでしょう。

【成分一覧】
水、エタノール、グリセリン、PCA-Na、アロエベラ葉エキス、メチルパラベン、甘草エキス、ダイズ種子エキス、クエン酸
保湿ケアに効果的なアロエベラ葉エキスを配合した保湿化粧水です。エタノールが多く配合されているので、さっぱりしており保湿力はありながらもベタッとしすぎないテクスチャーです。混合肌〜脂性肌、夏のスキンケアにぴったりです。
一般的な化粧水と比較して、配合成分の数が少なくシンプルな設計なので、肌が敏感な人でも試しやすいと思います。
アロエベラ葉エキスやグリセリン、PCA-Naは、低刺激で敏感肌でも安心の保湿成分ですが、「うるおいキープ力」はセラミドやヒアルロン酸には劣るため、コットンパックや重ね付けでの使用が良いでしょう。
8.「豆乳化粧水」:★★★★

【成分一覧】
水、グリセリン、DPG、エタノール、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、アルニカ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、セイヨウキズタエキス、ハマメリス葉エキス、ブドウ葉エキス、セイヨウトチノキ葉エキス、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、トリエチルヘキサノイン、ジフェニルジメチコン、BG、メチルパラベン、クエン酸
プチプラ化粧水で人気のなめらか本舗「しっとり化粧水」(豆乳イソフラボン含有)とそっくりな保湿化粧水です。
配合成分は類似していますが、100均の豆乳化粧水に多く配合されているグリセリンやDPGの作用によって、なめらか本舗の化粧水よりもしっとりしています。
また、なめらか本舗の化粧水には配合されていない肌のキメを整える成分や肌荒れケアに効果的な植物エキスが多く配合されているので、インナードライ肌や肌荒れしやすい20代後半〜30代の乾燥ケアにおすすめです。
界面活性剤や感触改良成分が入っているものの、刺激性は低いものを使用しているため、肌が弱い方も使いやすいでしょう。
9.「薬用美白化粧水」:★★

【成分一覧】
有効成分:プラセンタエキス(1)、グリチルリチン酸ジカリウム
その他の成分:精製水、エタノール、ジプロピレングリコール、1,3-プチレングリコール、濃グリセリン、DL-アラニン、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、アロエエキス(2)、オトギリソウエキス、アルニカエキス、カモミラエキス(1)、セイヨウキズタエキス、マロニエエキス、トウキンセンカエキス、ハマメリスエキス、ブドウ葉エキス、シナノキエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、無水クエン酸、クエン酸ナトリウム、エデト酸ニナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン
「6」の「薬用美白化粧水 プラセンタエキス配合」と似ていますが、それよりも保湿力がやや劣るため、普通肌や混合肌の人に適した美白化粧水です。美白化粧水なので、美白成分が入っていれば良いと思う方もいるかもしれませんが、美白効果は肌の保湿力で効果に差が出ます。
保湿力は控えめではあるものの、低価格なのにプラセンタエキス以外にもカモミラエキスなど美白ケアをサポートする植物エキスを含んでいるのは評価できるポイントです。
気をつける点としては、精製水の次にエタノールが多く、植物エキスも多いことから、肌に合う・合わないが出やすいと考えられます。また、防腐剤や安定剤の役割を持つ添加物が複数配合されているので、肌が敏感な人はパッチテストをしてから試すことをおすすめします。
10. 「豆乳イソフラボン化粧水」:★★

【成分一覧】
水、グリセリン、ソルビトール、BG、フェノキシエタノール、トレハロース、オレス-5、ヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン、アルニカエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、ニンニクエキス、マツエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ダイズエキス、豆乳発酵液
「8」の「豆乳化粧水」に比べて豆乳発酵液やダイズエキスの配合が少なく、メインの保湿成分はヒアルロン酸よりも保湿力が低いグリセリンやソルビトールなので、しっかり保湿ケアをしたい方には物足りなさを感じる化粧水です。
豆乳発酵液以外に植物エキスが多種類配合されていますが、どれも抗炎症効果のある成分ばかりで保湿や美白効果はあまり期待できません。
そのため、乾燥肌の保湿ケアであれば、「8」の「豆乳化粧水」の方が適しており、こちらの「豆乳イソフラボン化粧水」は、うるおいと皮脂がしっかりある10代の肌荒れケアにおすすめです。

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。(「アンチエイジングの神様」)サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。