二世女優で、生まれた時から裕福な暮らしをしてきたオスカー女優グウィネス・パルトロー。ライフスタイル提案サイト「goop」は、健康オタクとして知られる彼女が“人生を豊かにさせる”ために作った女性向けのサイトであり、性に関する興味深い記事を掲載したり、珍しい商品を販売していたりすることから、たちまち注目を集めるようになった。
一方で「膣に入れておくと感度が増し、性的エネルギーが高まるだけでなく、ホルモンバランスも整い、生理不順が改善され、尿漏れ防止にもなる」と謳った「Jade Egg」(卵形のヒスイ)が、18年に「科学的に効果が立証されていない」として14万5,000ドル(約1,600万円)の罰金を命じられるなど、「エセ科学商品」「スピリチュアルの効能が多く、まるで霊感商法」との批判も根強い。
1月24日からはNetflixで、「goop」のスタッフやグウィネスが奇抜な民間療法に果敢に挑戦するドキュメンタリー番組『グウィネス・パルトローのグープ・ラボ』が配信開始となった。第1話は幻覚剤を使った心理療法「心を癒やす“トリップ”」、第2話は寒冷地で自律神経を整える「冷やされて癒やされる」、第3話は90歳のオーガズム指導者が伝授する「わたしたちの快感」など、一見するとユニークな切り口が多い。毎回、冒頭で「番組の目的は医療アドバイスではありません」「健康や治療に関しては医師にご相談を」との断りを入れているが、心身の健康に悩みを抱えている人から見たら「ぜひ試したい!」と思わせるような内容になっている。
これに対し、米3大ネットワークのひとつ『NBC』は、「この番組はいろんな意味で最悪」「エンターテインメントとしてもつまらないし、危険な疑似科学の分野に突進していく“goopの探検”なるものも最悪」と酷評。英ニュースサイト「ガーディアン」は「疑似科学を評価し、絶賛している、危険な番組」とし、“高価な大人のおもちゃ”や“怪しげなサプリ”を販売するだけでなく、「(goopが主催する、チケットが高額なことで知られる)ザ・ウェルネス・サミットに予防接種反対派のパネリストを招くなど、危険な方向にミスリードしまくっている」と批判するなど、問題視されている。
今回はそんな問題だらけの「goop」で実際に販売されている、トンデモ商品を紹介しよう。
「もし、禅が飲めるものだとしたら、このアダプトゲン・エリキシルで間違いないでしょう」「リラックスした状態へと導いてくれる」という謳い文句のこの商品。天然のハーブ「アダプトゲン」、インドの伝統的医学アーユルヴェーダで滋養強壮や鎮静作用目的で使われてきた「アシュワガンダ」、それに「シナモン」「ナツメグ」「ペパーミント」、鎮痛薬として使われる生薬の「スペインカンゾウ」を調合した粉末サプリで、庶民にはなじみが薄い「フレッシュ・ナッツミルクを温めて混ぜるのがオススメ」だそう。
商品の裏には「ストレスや不安を軽減させ、心身共に落ち着かせてくれる」「夜に飲むと安らかな眠りに就ける。ナマステ」と記載。グウィネスがペコッとお辞儀している姿が目に浮かんでくるような「ナマステ」という言葉を添えることで、効果抜群な気がしてくる。
この商品は、オーガニックで、カフェイン/グルテン・フリー、無糖、非遺伝子組み換えであり、安心。注意書きには「ヴィーガン(完全菜食主義者)だけでなく、パレオ(旧石器時代の食生活)実践者もOK」と書かれており、ターゲットを意識高い系の人に絞っていることがよくわかる。気になるお値段は、14袋(1袋3g)で35ドル(約3,850円)。
子どものかんしゃくを抑えられる「Chill Child」
「子どものかんしゃくを抑えられる」がキャッチコピーの「Chill Child」。これは、ラベンダー、カモミール、フウロソウ、ジャスミンのエッセンスオイルを絶妙なバランスで調合し完成させたミストだそう。
説明文には、「地球のエネルギーとつながる」といった意味の「グラウンディング」という言葉をチョイスし、「あなたの野性的な子どもも、このグラウンディングな香りに促され、地球に戻ってくることでしょう」と記載。子どもがかんしゃくを起こす原因はスルーし、とりあえず“地球のエネルギー”で子どもの高ぶった神経を抑え込むという、やっつけ仕事の感が否めない商品である。
「使用説明書には『子どものオーラの周りにスプレーすること』とありますが、オーラがどこにあるのかわからない場合は、とりあえず子どもの周りにスプレーしておいてください」と、いかにもグウェネスが言いそうな適当な言葉も並んでいる。
この商品は、スピリチュアル・ヒーラーのゾーイ・テイラー=クレーンとタッグを組んだ「ペーパー・クレーン(折り鶴)薬局」というブランドのもの。ゾーイが「宝石のパワーをミストに注入した」という、ご利益が高いものだそうだ。100mlで、お値段27ドル(約3,000円)となっている。
「サイキック・ヴァンパイア忌避剤」という名のこの商品は、ラベンダー、ローズマリー、そしてジュニパーをブレンドしたミスト。ジュニパーとは、古くから魔除けとして使われ、宗教儀式でたかれてきたというヒノキ科の植物であり、アロマでは「浄化や強化」を目的に使われる。エネルギーが回復するような、心身爽快になる香りとして使用されるのだが、商品紹介文には「呪文を唱えて“ポジティブな気持ち”を呼び起こすような特徴がある」と記されており、どちらかというと宗教儀式的な魔除けという意味合いでジュニパーをチョイスしたという印象を受ける。
メディアの「goopのうさんくさい商品特集」で必ずといっていいほど取り上げられる商品だが、実際に購入した人の中には、「自分に悪影響を与える人を追い払うことができる!」と絶賛する意見もあるよう。
「Chill Child」同様、「ペーパー・クレーン薬局」ブランドの商品。値段も同じで100ml、27ドルである。
飲み物がおいしくなる「Rose Quartz Crystal Straw」
「環境汚染の原因といわれるプラスチックのごみの廃絶を手助けする」が謳い文句のこの商品は、ピンクのローズクォーツがついた、スチール製のストローである。スチール製ストローは、環境問題を意識する人たちの間ではおなじみの製品だが、「goop」がオススメするこの商品は、パワーストーン(天然石)の中でも女性に人気のローズクォーツをつけたもの。ローズクォーツは「美・愛・優」を象徴するストーンで、持つ人の美を磨き、恋愛運向上、女性性アップなどの効力があるとされている。
商品説明文には「このクリスタル・ストローで飲むと、おいしくなると感じる人が多い」と記載されており、「ローズクォーツは、人の心を開かせ、落ち着かせてくれる力を放つから」と分析。商品写真では、ローズクォーツをドリンクに浸けて飲むことを勧めており、環境問題より、パワーストーン効果をアピールしているように見受けられる。
長さは約20cmで、ローズクォーツのサイズは均一ではないとのこと。石の部分は取り外せ、洗えるとしているが、専用のウォッシングブラシなどはなく、おそらく皿用スポンジでピカピカに洗えるものと思われる。気になるお値段だが、68ドル(約7,500円)となっている。
「ネパールの熟練職人が丹念に作った」という、瞑想を練習するために必要な「小さな枕」「バチ」「おりん」のセット。うっとりするような芳香を放つ「お香」と「ヴィーガン石鹸」も付いており、マインドだけでなくボディのクレンジングも考えてくれている、至れり尽くせりのお得なセットだ。お香と石鹸は手作りで、「神聖な」原料を使用。すべてが精神修行を手助けしてくれるそうで、おりんを鳴らせば「霊的な周波数とつながり、スピリチュアル的なランクが上がっていくような錯覚に見舞われる」とのこと。
おりんはこぶりで、石鹸も127gほどの小ささ。受け取った時、「小っさ」とびっくりしそうだが、ヨガや瞑想に興味がある人にはスターターセットとして十分なのかもしれない。お値段は185ドル(約2万円)。
ジェイク・ギレンホールの父親は数多くのテレビ映画・劇場映画を手がける監督のスティーヴン・ギレンホール、母親はリバー・フェニックス主演の『旅立ちの時』(88)を手がけた脚本家のナオミ・フォナー。姉のマギーも女優という、芸能一家に育った。母親ほど年の離れた大御所女優のジェイミー・リー・カーティスと腕を組んで楽しそうに出かける姿がパパラッチされたことがあるが、実はジェイミーは彼のゴッドマザーなのである。
70年代、映画『スティング』(73)でアカデミー賞を受賞した映画プロデューサーのマイケル&ジュリア・フィリップス夫妻は、マリブの邸宅で「ハリウッドの将来を担うであろう監督、プロデューサー、役者、脚本家が交流するホームパーティー」を毎週末のように開催していた。スティーヴン・スピルバーグは、このパーティーの常連だった。女優のブライス・ダナーと彼女の夫でプロデューサーのブルース・パルトローも参加することが多く、スティーヴンとブルースはユダヤ系という共通点もあり意気投合した。家族ぐるみで親しく付き合うようになり、ブライスが第一子である長女グウィネスを出産した際、スティーヴンは快くゴッドファーザーの大役を引き受けた。