2007年10月に放送が始まったリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で、全米から注目されるようになったカーダシアン/ジェンナー家。一族の女帝はクリス・ジェンナーで、O・J・シンプソン事件裁判の弁護士団としても知られている故ロバート・カーダシアンとの間に、コートニー、キム、クロエのカーダシアン三姉妹と、末っ子ロブの、計4人の子どもをもうけた。クリスはロバートと離婚後、陸上選手で金メダリストのブルース・ジェンナーと再婚。彼との間に、ケンダル、カイリーのジェンナー姉妹をもうけ、グラマラスな美女が多い一族はゴシップの的に。
番組が大ヒットしたのは、庶民の日常ではあり得ない騒動が次から次へと起こるため。“まぬけな騒動”から、有名税という言葉だけでは済まされないほど過酷な騒動まで、波瀾万丈な生活を送っているので、片時も目が離せないのだ。“最も嫌われているセレブ”に輝いても、キムやカイリー、ケンダルがトップセレブスターで居続けられるのは、ツライ目にも遭って、話題に事欠かずにいるからなのである。今回は、そんなカーダシアン/ジェンナー家の「10大騒動」をお届けしよう。
1)クロエ、飲酒運転騒動
『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』シーズン1(07年10月~)の第5話で放送された、カーダシアン三姉妹の三女クロエの飲酒運転逮捕騒動。「食道がんの告知からわずか8週間で亡くなった実父ロバート・カーダシアンの死を乗り越えることができないクロエは、毎年9月30日の命日が近づいてくると精神的に不安定になる」「この日も不安定な気持ちから姉妹と大げんかしてしまい、気分を紛らわせるためにクラブで酒を飲み、帰宅途中に飲酒運転で逮捕されてしまった」とのナレーションを加えつつ、パトカーに押し込まれる場面から、拘置所から出てくる姿までも放送された。まだ18歳だった弟を飲酒運転で亡くしているクロエの継父ブルースがクロエに激怒する姿も紹介。「人のせいにしてばかりのクロエだが、亡き父親のために更生を誓う」という形でエピソードは締めくくられた。
しかし、この飲酒運転。実際には父親の命日の半年前である3月に起こしたものだったことが後に判明。おまけに「道路の清掃作業への参加、断酒クラスの受講」を条件に「3年間の保護観察」という判決を受けていたのに、クロエは仕事を優先させ、清掃やクラスをドタキャンしまくり。これに怒った裁判官から、08年7月3日「保護観察違反で禁錮30日の刑に処する」と命じられてしまった。判決から15日後、クロエは刑務所に入ったが「収容可能人数を超える受刑者がいる」として、3時間もしないうちに釈放。ヘラヘラと出てくる姿が番組で放送され(シーズン3第1話)、世間の怒りを買った。
ちなみに、クロエは飲酒運転の保護観察期間中であることを隠して、実業家を育成するリアリティ番組『セレブリティ・アプレンティス』(09年放送)に出演。途中でバレてしまい、司会進行役のドナルド・トランプから「私は飲酒運転する人間が嫌いだ。酔っぱらい運転の車にひかれて子どもを失った知人が3人もいる。事故後、彼らの生活は一変した」「飲酒運転をしていたと知り、正直あなたを見損なった。もし知っていたら、この番組には出さなかった」と強い口調で批判され、大恥をかいた。
2)コートニー&カイリー、ダメンズ依存症
カーダシアン三姉妹のコートニーは、長女らしい「しっかりと落ち着いた性格」の持ち主として知られている。しかし、男を選ぶ目は皆無で、ニューヨーク出身の放蕩息子スコット・ディシックと恋に落ちてしまった。07年に共通の友人のパーティーで知り合い交際を開始したのだが、まともに職に就かず、夜になるとパーティーざんまいのチャラいスコットに家族は渋い顔。でもコートニーは、イケメンで口がうまいスコットに夢中。浮気に悩み09年に別れたものの、直後妊娠していることが発覚し、復縁。同年12月に長男を出産し、家族もスコットを「子どもの父親」として認めざるを得なくなった。
子どもが生まれてもスコットの飲酒癖は直らず、コートニーは別れを決意。しかし、スコットから「自分が悪かった。努力する」と懇願され、あっさり復縁。10年にスコットから受けたプロポーズは断ったものの、11年には第二子妊娠。12年7月に長女が誕生した。さらに14年には、母親を亡くした3カ月後に父親も亡くし、一人っ子だったスコットは精神的に不安定になってしまう。第三子誕生後の15年早々、スコット自身がリハビリ施設入りを望んだが、こらえ性がないため、すぐに出所。さすがのコートニーも、恋人関係を終わらせる決心をした。
別れた後も子どもたちの親として協力し合い、頻繁に顔を合わせるため、コートニーはスコットの甘い言葉に流されそうになる。また復縁したというウワサも頻繁に流れるため、「ダメンズのスコットとは離れられない過酷な運命」だと世間を心配させている。
そんなコートニーと同じ恋愛体質なのが、一族の末娘カイリー。タトゥーだらけのハードコアな黒人ラッパー、タイガに憧れ、17歳の誕生日パーティーで彼を射止めたといわれている。タイガはパーティーの2日後、子どもまでもうけたモデルのブラック・チャイナを捨てた。カイリーとタイガは一緒に過ごす時間が増えたが、成人である18歳になるまでは肉体関係を結ぶことは違法となるため、「仲の良い友達」と主張してきた。だがカイリーは明らかにタイガにゾッコン。母クリスも自身が17歳の時から亡きロバートと交際を始めていたため、なにも言えず。18歳になってから2人は関係をオープンにし、所構わずイチャイチャしまくるようになった。
リアリティ番組では、タイガとケンカして泣くカイリーを心配するケンダルの姿も放送されたことがある。しかし、あっさりと仲直りしたため、ケンダルは「やっぱりね」と白目をむき、世間もため息をついた。金銭的に問題を抱えているタイガに貢いでいることから、「コートニーを超えるダメンズ好き」と見られているカイリー。ダメンズと姉妹の騒動は、連日のようにタブロイドを賑わせている。
3)ロブ、精力増強剤入りコーヒーを飲み、病院へ
09年放送の『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』シーズン4第3話で起こった、カーダシアン三姉妹の弟ロブの「勃起」騒動。
親友から「パーティーでもらった精力増強剤」を譲り受けたロブの母クリスは、夫婦生活がマンネリ化しているブルースに与えようと計画。素直に飲むはずはないと思い、コーヒーに混ぜて与えた。薬は絶大な効果があり、クリスは大満足。夫婦は新婚のように所構わずイチャつくようになり、思春期真っただ中のカイリーやケンダルが「キモい!!」と悲鳴を上げるほど、ラブラブ生活を送るようになった。
しかし、ある朝、この薬を溶かしたコーヒーを、ロブが間違って飲んでしまった。二度寝したロブは、朝立ちが収まらず困惑。あまりにも硬いため、歩くこともままならず、氷で冷やしても変化なし。コートニーの内縁の夫スコットに相談し、医師に診てもらうことになった。医師から「勃起薬を飲んでいるわけでもないのに、これは異常。あと数時間待ってもこのままなら、非常に危険なので、救急病棟へ行くように」と指示され、これを聞いたクリスはブルースとロブに懺悔。ロブは呆れながらも母親を許した。
4)ブルースが女性に&クリスは年下との交際を開始
11年にフェイスリフト手術を受け、若返ったクリス。実はこの頃、クリスはブルースの行動に疑問を抱くことが多くなってきた。髪を伸ばしたり、両耳にピアスを開けたりしたからだ。子どもたちのマネジャーとして忙しいクリスと、自由気ままにゴルフやヘリコプターの模型などで遊ぶブルース。2人のライフスタイルは大きく異なり、すれ違いから口論が増え、別居することに。一人暮らしを始めたブルースは「残りの人生を悔いなく生きたい」と強く思うようになり、クリスと円満に離婚。15年初夏、念願だった女性「ケイトリン」に生まれ変わった。
自分が性同一性障害だと明かし、女顔に美容整形したケイトリンは、自身のリアリティ番組で「自分は女性。出生証明書も女性に変えた」「でも男性には性的に惹かれない。好きになるのは女性」と複雑な心境を語るなど、トランスジェンダーのリーダー的存在になっていった。
一方、ケイトリンがずっと性同一性障害という重大な秘密を隠し持っていたことを知り、クリスは落ち込んだ。しかし、そんな傷ついた心を癒やしてくれる長年の友人と、離婚後早々、交際を開始。その友人は、24歳も年下の黒人コーリー・ギャンブルだったため、世間はびっくり。コーリーは、ジャスティン・ビーバーを見いだしたことで知られる敏腕マネジャー、スクーター・ブラウンのもとで働く真面目な男性で、クリスとは対照的な、落ち着いた性格。金目当てではないと知った子どもたちも次第に彼と打ち解けていったが、2人は破局。このように子どもたちは、60歳を越えた両親(カーダシアン三姉妹とロブにとって、ブルースは元継父)が好き勝手起こす騒動に、現在も振り回されている。
5)クロエ、出会って1カ月のラマー・オドムと電撃結婚
09年8月27日、クロエはパーティーでNBA選手ラマー・オドムと出会い、意気投合。ラマーは「結婚相手は君しかいない」と繰り返し口説き、クロエはうっとり。ラマーの「27日は2人にとって運命の日だから、9月27日に結婚しよう!」という提案にクロエは大喜びし、家族に「9日後にラマーと結婚するから!」と宣言した。戸惑っていた家族だが、やがて2人の結婚を認めるようになった。
クロエとラマーは予定通り、出会って1カ月で挙式。母親のコネと番組協力(シーズン4第1話で放送)により、豪華な結婚式を挙げることができた。2人は「すぐに離婚するのでは?」という世間の心配をよそに円満な夫婦生活を送り、2人の生活を追うスピンオフ番組まで制作された。しかし、なかなか妊娠できないこと、ラマーのキャリアが下降してきたことが原因で、互いの気持ちがすれ違うように。ラマーの浮気、飲酒、飲酒運転での逮捕、薬物依存も悪化し、13年12月にクロエは離婚を申請した。
6)キム、72日間で離婚を申請
『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』シーズン6後半の目玉となった、キムとNBA選手クリス・ハンフリーズとの結婚式。しかしシーズン7第1話では、すでに離婚の手続きが開始されており、結婚してからたったの72日で離婚を申請して世間をあぜんとさせた。
そもそも2人は、10年10月末に出会い、意気投合。11年5月、クリスは200万ドル(約2億2,000万円)する20.5カラットのダイヤの指輪をキムに渡し、婚約。プロポーズの様子、8月に行われた1,000万ドル(約11億円)の豪華挙式はすべて番組で放送され、「映画のよう」だと話題になった。
しかし、実は2人の関係はプロポーズ後、悪化の一途をたどっていた。金銭感覚の違いに悩むクリスと、時間にルーズで協力的でないクリスが許せないキム。愛犬と一緒に暮らしたいクリスに、家を汚すペットはいらないキム。結婚後はどこに住むかについても、キムとクリスは対立。結婚後も名前は変えないことを決めたキムにクリスはムッとし、結婚式では最悪な関係だったのだ。
結婚式の費用は、番組や写真独占掲載契約を結んだ雑誌などが支払うことが決まっており、500人近くを招待してしまったため、予定通り挙式したが、関係は好転せず。10月に、2人の仲がどんどん悪くなっていく様子と結婚式エピソードが放送されたのを待ってから、離婚を申請したため「結婚してから72日間で離婚」となったのだった。
7)ロブ、うつから肥満体になり、リハビリへ
クロエ同様、実父の死を乗り越えることができないロブは、かなりの依存体質。恋人ができれば、恋人にどっぷりと依存してしまう。しかし、極度の潔癖症であるため、同棲を始めると相手をイラつかせてしまい、破局に至るというパターンを繰り返している。
そんなロブは12年12月に人気歌手リタ・オラと破局した後、うつ状態から過食となり、20kg近く体重が増加。その後、うつが悪化し、ジャンクフードを大量に食べるようになり、番組出演も嫌がるように。体重は136kgを超えてしまい、キムと彼女の現夫カニエ・ウェストの結婚式も欠席。15年末に呼吸困難の発作を起こし、「糖尿病ケトアシドーシス」と診断されてしまった。
減量しないと命が危ないという深刻な状態になり、ロブは本格的に減量を開始。そんな彼を精神的に支えてくれたのが、長年友人だったブラック・チャイナで、間もなく恋愛関係に発展。ブラックはカイリーの交際相手タイガの子どもを産んだことから、カーダシアン三姉妹は大反対。しかし、ロブはブラックを愛し、子どもを作り、プロポーズをするなど急ピッチで事を進めていき、世間は「瞬きするたびにロブとブラックの関係が進んでいる!」と、びっくり。今年2月中旬には破局を発表したが、今後も娘ドリームの子育ては協力して行うと発表している。
8)ラマー、売春宿で死にかける
15年10月13日、クロエの夫ラマーがラスベガス郊外の売春宿で意識不明の状態で発見され、病院に救急搬送された。ラマーは瀕死の状態で、あと少しで離婚が成立するはずだったクロエは申請を取り下げ、意思疎通ができないラマーに代わり「妻」として医師と治療方針を話し合い、医療上の決断を下した。彼の状態が落ち着いた後、ロサンゼルスの病院に移送すると決めたのもクロエで、彼女の気持ちに応えるように、ラマーは奇跡的な回復を見せた。クロエだけでなくカーダシアン家の一族が彼の回復を祈り、キムの夫カニエはラマーの病室を訪れ、ラップで彼を励ました。
ラマーは12歳の時に、母親を大腸がんで亡くした。父親は重度の薬物依存だったために祖母に引き取られたが、NBAのスター選手になると父親がすり寄ってきて、何度も金を無心。孤独だったラマーは、以前交際していた女性との間に3人の子どもをもうけたが、次男は生後半年で乳幼児突然死症候群のため亡くなってしまった。
15年には学生時代からの大親友が薬物過剰摂取で死亡。薬物摂取の注射器から人食いバクテリア(ビブリオ・バルニフィカス)に感染したため、壮絶な最期で、ラマーは「オレには常に死がつきまとっている」と薬物に逃げるようになった。クロエはそんなラマーを支え続けたが、ドラッグ依存は深刻で、13年末に離婚を申請。しかし、その後も彼のことを心配し、頻繁に連絡を取っていた。15年7月に2人で離婚書に署名した時も、カーダシアン一族は「縁が切れたわけじゃない。家族と思って、いつでも頼ってほしい」とラマーに告げていた。しかし、売春宿で手当たり次第に薬を摂取し、倒れたのだった。
自宅近くに、退院したラマーを住まわせるなど世話を焼いたクロエだが、ラマーが再び薬物に手を出し始めたことで離婚を申請。昨年12月、離婚が成立した。ラマーはその後、リハビリ施設で薬物依存更生治療を受け、「クロエと復縁したい」とインタビューで発言。しかし、散々裏切られてきたクロエが、彼とよりを戻す気持ちはゼロだと伝えられている。
9)キム、パリで拳銃強盗被害に
16年10月3日、キムが滞在していたフランス・パリの高級ホテルを、警察官を装った男たちが拳銃を持って襲撃。キムは手足を縛られた上、浴室に監禁され、1,000万ドル相当の貴金属を強奪された。ボディガードは母と姉の外出に付き添っていたため、キムは部屋に1人きりでいたとのこと。犯人たちの目当ては貴金属で、キムに危害を加えなかったのが不幸中の幸いだったと、世界中のメディアがこの事件を報じた。
世間は、キムに同情しつつも、「自業自得」だと批判した。普段から高価なジュエリーを身に着けていることを自慢げにひけらかしていることが事件を招いたと指摘されたのだ。
この事件はキムにとって大きなトラウマになり、事件後、キムはメディアに姿を現さなくなった。17年に入ってからインスタグラムを再開したが、以前までのゴージャスな写真ではなく、「当たり障りのない家族写真」を中心に投稿するように。その後、事件の影響で延期していたメイクレッスンのため、ドバイを訪問。表舞台に姿を見せるものの、以前のような覇気はなく、ファンを心配させている。
10)カニエ措置入院へ
16年11月21日、ぶっ飛んだ発言や行動で知られているキムの夫カニエが精神錯乱状態になり、主治医の勧めで措置入院になったと報じられた。ラッパー、音楽プロデューサー、ファッションデザイナー、実業家と多忙な日々を送るカニエは、ワーカーホリックであり、常にピンと張りつめた状態だったが、10月に起きた妻キムのパリ監禁事件でさらに不安定に。その上、9年前に脂肪吸引手術後の合併症で急死した母親の命月である11月がきたことで、睡眠障害や誇大妄想に悩まされるようになったという。
措置入院の知らせを受けたキムは、パリでの強盗被害後にカムバックする予定だったイベントを即キャンセル。カニエのそばに駆けつけ、献身的に彼を支えた。しかし、カニエの精神状態はなかなか回復せず、措置入院は長引いた。同月30日に無事退院したカニエは、キムの心配をよそに、休む間もなく仕事を再開。ニューヨークに飛び、ドナルド・トランプ新大統領と面会するなど、精力的に活動している。しかし、公開される家族写真やパパラッチされるカニエの目はうつろで、まだまだ精神状態は安定していない様子。ファンからは心配する声が上がっている。