相席スタート山崎ケイ「セクハラはコミュニケーション不足」「女性が男性に歩み寄って」と持論

 6月11日放送の『芸人先生』(NHK Eテレ)で、男女コンビのお笑い芸人・相席スタートがセクハラについて“講義”をした。相席スタートの2人は、株式会社東洋水産に出向き、セクハラが起きる原因やセクハラが起きないための男女のコミュニケーション術などを語った。

 山崎ケイは「良かれと思ってやってる側と、『それは嫌なのにな』と思ってる側との差ができてしまうことが問題。(セクハラの中には)下心がなく、良かれと思ってやってる部分もあると思うんです」と、加害者側に悪気がないにもかかわらず「セクハラされた」と被害感情を抱かせてしまうケースは少なくないことを主張。

 続けて、セクハラの原因は「関係性が成立していないからだと思うんです」と社員間のコミュニケーションが不足を問題にした。適切な関係性が築けていないと、男性社員から「髪切ったの?」と声をかけられただけで、「大して親しくないのに馴れ馴れしい」「セクハラじゃん」と考えてしまう女性社員がいるからだという。

 そして、相席スタートは男女間のコミュニケーションを活性化するため、2つの提案をする。1つ目は、「まずは女性から男性にちょっとでも良いから、歩み寄っていただきたい」ということだった。「セクハラだ」と言われることを恐れ、女性社員に声をかけられない男性社員は多いそうで、そのため女性側からコミュニケーションを取るよう心がけてほしいとのことだ。

 2つ目は、男性社員が女性社員に対して「ちょどいい距離感」を意識するように、ということだ。女性目線を意識して接すれば、女性社員と良好なコミュニケーションが取れ、ちょうどいい距離感が築けるのではないか、というのが山崎の主張だ。

 山崎は「なんでもセクハラセクハラっていうのも、本当に面白くなくなってきちゃう。女性側も歩み寄って、男性側も歩み寄ってきたのを汲み取るという風になったら良いなと思います」と締めた。

対等な関係でないところで深刻なハラスメントが起きる
 コミュニケーション不足が解消されれば、セクハラの予防になるかもしれない。ただ、セクハラが全部「男女のすれ違い」や「勘違い」というわけではない。

 セクハラやパワハラ、スクールハラスメントなどにしても、権力の強い者から弱い者へと暴言・暴力をふるう構造があり、被害者がその被害を訴えづらいケースも多いことに目を向けなければならない。そして男女雇用機会均等法が施行されて32年もの歳月が流れたが、未だに日本の政治・経済の分野で上層部を占めるのは男性がほとんどという偏りがある。結果的に、セクハラは“男性=加害者/女性=被害者”という構図がほとんどになる。

 セクハラを指摘されて「嫌なら直接言ってくれればいいのに……」と不満に思ってしまうとしたら、それは相手との権力格差に無自覚であり、自分の持つパワーに鈍感すぎる。対等な関係ではないところで深刻なハラスメントが起きるのだ。直接「やめろ」と抗議されたとき、権力側は力を利用して相手を不利な立場に追いやるなど卑怯なマネをする可能性もある。そうした反応が容易に予想できるからこそ、被害者が相談できる第三者機関が必要なのだ。

 まずは、自分が新入社員でもない限り、先輩・上司・管理職といった自身の権力や地位が他の社員にどれだけの影響力を与え、萎縮させてしまうかを理解することが、セクハラを予防するために大切なことだ。また、セクハラ被害に遭ったときに泣き寝入りしないため、ボイスレコーダーの携帯や、セクハラされた時の状況をメモするなど、被害時の対応も広く共有しておきたい。

Twitterで暴言、人気作品をパクリ、匿名で中傷……「ラノベ作家」過去の“不祥事”3件

 原作者のまいん氏によるTwitterでの“差別発言”が発端となり、出演予定だった声優が続々と降板。放送・製作中止という顛末になってしまったテレビアニメ『二度目の人生を異世界で』。

 この騒動では、渦中の作者が「なろう系」出身であったことも注目されている。しかし、ラノベ作家の不祥事というものは、なにも「なろう系」に限った話ではない。 

 過去、ラノベ作家の不祥事でもっとも大きな騒動になったのは、2010年に刊行された哀川譲氏の『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』(電撃文庫)の事件だろう。

 これは作品を刊行した後に『バカとテストと召喚獣』(ファミ通文庫)などからの盗作だったことが発覚したというもの。

 盗作自体も問題なのだが、作品が第16回電撃小説大賞で最終選考まで残った作品であったことから騒動は大きくなった。最終選考まで残りながら、盗作に気づかなかったことで、作品の審査員や、出版社の能力まで疑問視されたのである。

「この事件が今も語り継がれるのは、盗作騒動で作家人生が終わったかと思われた哀川氏が、数年後に同じ電撃文庫で復活を遂げたことです。盗作をしてしまったとはいえ、作家としての才能はあったのでしょう。見捨てなかった編集者も偉いですよ」(ラノベ編集者)

『狼と香辛料』(電撃文庫)の支倉凍砂氏に至っては、13年の2ちゃんねる個人情報流出事件の際に、同業者の杉井光氏らと共謀して、やはり同業者の橋本紡氏を誹謗中傷していたことが発覚し、問題となった。

「出版社もビジネスですから、作品が面白く、売れているうちは、作家がどんな人間だとしても下には置かない扱いはします。ただ、売れなくなったら関係も精算するのは当たり前ですよね」(別の編集者)
 
 作者自身が、あちこちで「クズ呼ばわり」されてしまっている代表格は『IS〈インフィニット・ストラトス〉』(オーバーラップ文庫)の作者・弓弦イズル氏だろう。

 弓弦氏は、一時はTwitterでの暴言が、もはや“芸の域”に達していることで知られた人物。編集者をなじったり、誕生日にワインをもらえなかったから〆切を破ったことを告白したりと言いたい放題を書き散らし、注目を集めた。ネットのあちこちには、その暴言がまとめられていることからも、注目度はわかる。

 そんな弓弦氏であるが、毀誉褒貶がありながらも「売れる」がゆえに作家生命は続いている。

 最近刊行された『IS〈インフィニット・ストラトス〉』第12巻(同)は、評価するファンですら内容の薄さを指摘。アンチはアンチで「読者をバカにするな!」といいつつも、ひとまずは買って読むといった原則は踏まえている。

 作品以外でも言いたい放題をしたい。世の中に訴えたいものがあるというならば、まずは売れる実績が欠かせないのかもしれない。

(文=隅田歌子)

30女の“不健康”が丸見え!? メイクに朝食、テレビと晩酌に明け暮れる“汚リビング”を一掃

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩001-7】メイクに晩酌、テレビにサプリ……三十路の”不健康”リビングがこちら(Aさん・35歳)

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 第1回目のクライアント・東京都23区内の2Kに住むAさん(35歳)のお部屋です。

 これまで6度にわたり、「モノの量」と「雑念」に悩まされる空間を片付けてきました。VOL.7では、リビングエリアの「テーブル周り」、「テレビ周り」を片付けます。

 Aさんのお部屋の片付け、最終章になります。

<キッチン編>
VOL.1:「モノに支配された」30代女子キッチンの現実
VOL.2:30女の“汚キッチン”に宿るは、雑念と虫の気配
VOL.3:30女の可愛いセンスが「汚シンク」を構築!?
VOL.4:“中年男性”の貫禄漂う30女の「駄ラック」)

<リビング編>
VOL.5:ホコリと“期限切れ”だらけの「不摂生ラック」
VOL.6:20代インテリアに埋まる30女の「混沌デスク」

 テレビ台は、ホコリまみれ。

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 毛玉だらけのラグマットは、髪の毛がいっぱい……。

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 テーブル周りには、飲みかけのペットボトルや生活用品が、ゴチャゴチャと散らかっている状態です。

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 Aさんは、このテーブルの上で朝食をとり、メイクをして出かけるそうです。仕事から帰ったら、ここでくつろぎ、晩酌をするとのこと。つまり、清潔感を必要とする行為をするスペースになります。

 食事や美容など、1つの場所で、さまざまな作業をしなければならない場合、「ワンアクション」で次の行動へと移れるようにすると、楽になります。

 その際、テーブルの上には何も置かないように意識すれば、視界が軽くなるので居心地も良くなります。

 

①別の作業をするときは「ワンアクション」でお片付け!

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 テーブル周りに散らかる小物をグループに分けると、「ヘアメイクグッズ」「サプリ類」「リモコン」「グルーミング」に分類されました。よく使うモノを収納するなら、工具箱のようなハンドル付き収納箱が便利です。

 用意したのは、IKEAのサムラ(299円・税込)を2点と、そのフタ(100円・税込)を1枚。中央にハンドルが付いているので、片手で簡単に持ち運べます。ここでの合計は、698円(税込/ライター調べ)です。

②毎日の習慣を、スムーズにする”流れ”を作る

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 Aさんはこの場所でテレビを見ながらお酒を飲み、ボディクリームを塗ったり、美顔器でマッサージをするそうです。

 テーブルの下に置かれたウイスキーはキッチンに戻して、美容グッズはハンドル付き収納箱へまとめました。モノを収納するときは、使いたい場所に、もっとも使用する「1軍」だけを置くようにします。

③使わないミニバッグも、収納ケースとして活用

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 サプリは、Aさん所有のミニバッグへ。使っていない雑誌付録のバッグなども、収納ケースとして活用できます。バッグの底面に、空き箱などを入れるとより安定します。

 このように、戻す場所を決めれば、出す作業が楽になります。

 

圧迫感がある家具には、北欧柄のファブリックで明るく!

06 ダークブラウンの家具を選ぶ理由に「暗い色なら汚れが目立たないと思って……」とAさん。

 暗めの家具は、狭い部屋に圧迫感をもたらします。視界的な”軽さ”を出すために、セリアの手ぬぐいを1枚(100円/税抜)、テーブルランナーのように敷きました。

 また、くすみ系のグリーンをアクセントカラーに加えることで、柔らかな北欧っぽい空間に変わります。(ラグと座布団/ライター私物)

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 デジタル家電が好きなAさん。「Amazon Fire TV」などの動画配信サービス用端末、ゲーム、AIスピーカーにDVDプレーヤー、さらにはアロマの機械など、テレビ周りの配線コードがカオス状態です。

 部屋のすみっこに「影」を作ると、モノを溜め込んでしまい「吹き溜まり」になってしまいます。

 また、時々はハンディモップで掃除しているのに、キレイにならないとお悩みのAさん。床にモノが置いていると掃除がしにくく、面倒になっていきます。

 ゴチャつきがちな配線コードを、掃除がしやすい「空中収納」に変えていきます。すべて、100円ショップのアイテムで解決できます。

 

100円のワイヤーネットとボックスで「テレビ裏の配線」をスッキリ!

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 テレビ裏に、100円のワイヤーネットを吊るします。両面テープ付きのフックまたは、テレビ裏に付いているフックや穴を使って結束バンドで固定します。ワイヤーネットをL字型にしたい場合は、テーブルなどの硬い板にワイヤーネットを置いて力を入れて曲げるだけです。床面にコード類が散らからない「空中収納」なのでホコリも溜まりにくく掃除も簡単になります。

 毎日使わないゲームは、VOL.4で使用した、100円(税抜)のスクエアボックスに収めます。VOL.6で紹介した、箱のサイドに取っ手(穴)が空いているボックスなら配線コードもスッキリします。

 

なるべく「床にモノを置かない」と心がけるだけで、掃除が楽になる!

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 掃除が苦手という方は、気合を入れて「配線コード」の収納にチャレンジしてください。このひと手間で、この先の作業がグッと楽になります。用意するのは、ワイヤーネットと両サイドに穴が空いた収納ボックスだけ。テレビ周りの収納に使用した金額は、300円(税抜)です。

 

< 掃除を楽にするポイント>
① なるべく、床にモノを置かない
② ワンアクションでモノを移動できるように箱に収める
③ コード類は、空中収納かボックス収納でまとめる

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 「テーブル周り」と「テレビ周り」の、ビフォー写真です。

 何度片付けても、すぐ散らかると嘆いていたAさんでしたが、収納の方法がわからないと、このように「散らかりやすい部屋」になってしまいます。

10 「テーブル周り」と「テレビ周り」の、アフター写真です。

 くすみ系のグリーンで統一された部屋は、モノがあるべき場所に収まり、スッキリとした印象になりました。

 蓄積した汚れを払い、ゴミを捨て、必要なモノだけを見極めて整理。これで、Aさんの煩悩にまみれたお部屋は、すべての片付けが完了となります。ホコリにまみれ、澱んだ空気ごと、洗い流しました。

 その後、この部屋で2週間過ごしたAさんの感想をお伝えします。

 

「自宅に帰ってきて電気をつけると、部屋がなんだか明るいんです! 生活スタイルを変えてはいないのですが、テーブルの上も不思議と散らからなくなりました。深呼吸をしても、むせなくなりました!」

 

 これまでの流れで最も重要なポイントはひとつ! 必要なモノと不必要なモノを見極めることです。間違っても、収納グッズを買って解決しようと思わないでください。

 カタチから入らず、ココロとモノの整理から片付けていきましょう。

 

VOL.7の「リビングテレビ周り編」」に使用した金額は、合計1,098円(税抜)です。
VOL.1〜7の総額は、10,908円(税抜)です。

 

→次回
2人目……30代漫画オタク女性の「煩悩部屋」ビフォーアフター

(毎週月曜更新・次回は6月18日予定)

<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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<片付けに悩む[30代・ひとり暮らしの女性]を大募集>

自分のお部屋を片付けたい、都内近郊在住の30代女性を募集。収納ライターのito makiさんが、30代女性・ひとり暮らしの「煩悩部屋」を一掃いたします。URL先の応募要項をご一読の上、ふるってご応募ください!

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田中圭がついに大ブレイク!! セクシーな魅力に気付かれてしまった

 今期、深夜帯の放送時間にもかかわらず大きな話題となった連続ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)。主演を務めた田中圭(33)の人気は急上昇し、芸歴18年・アラサー・既婚二児の父にして、ついに大ブレイクした。『おっさんずラブ』は、国内はもちろんアジア諸国でも大人気を博し、ネット配信された韓国・台湾・香港では今クールにおける日本ドラマの視聴数ナンバーワンを獲得。6月5日に発売された『おっさんずラブ』のLINEスタンプもDL数1位で、海外のファンから「私も欲しい!」といった声が続出している。

 10~20代で“イケメン俳優”という立ち位置でのブレイクはしなかったが、30歳を過ぎて大きな注目を浴びる存在となった田中圭。その芽は、2017年から徐々に大きく膨らんできていた。特に顕著だったのは、吉高由里子主演の『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)で“クズ不倫男”を演じたことである。田中圭は、妊娠中の妻がいながら大島優子と不倫関係になるサラリーマン・丸井を好演。仔犬系の顔立ちにピタリとはまる、情けなくだらしないが憎めない可愛いキャラで、二人のラブシーンには多くの視聴者が「キャー!」と頬を染めた。カッコつけた役柄よりも、頼りなく誰かに甘える役柄のほうが田中圭は合うのである。後者のほうが、本来田中の持つセクシーな魅力が多く放出されるのだ。

 同じく昨年10月期のドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)では、篠原涼子の夫で専業主夫として妻を支える優しい(が、カッコいいわけではない)夫を好演。保育園に通う子どもの面倒を見ながら妻をいたわる姿は、“理想の夫”と反響を集めた。子どもと一緒になって遊ぶ姿は可愛らしく、疲れて帰宅した妻をねぎらいマッサージしてあげるシーンは胸キュン、そして例の「ムダにイイ体」もときめきを誘った。

 そんな「ムダにイイ体」を堪能できる作品も今年はFOD限定で配信された。全4話構成で3月7日に配信スタートしたドラマ『不倫食堂』である。田中圭は主人公で妻帯者のサラリーマンを演じており、出張先で出会った人妻たちと体を重ねる。コミカルではあるのだが、濃厚なラブシーンの連続。安達祐実がゲストの第一話では、情事を終えて「ご馳走さまでした」と去る田中が、手の匂いを嗅ぎ、「残り香は、どちらのカニの、置き土産」との一句で締められている。オモシロエロいのである。

 さらに今年下半期は、『おっさんずラブ』の余韻が冷めやらぬ中、6月16日よりWOWOWでドラマ『連続ドラマW ダブル・ファンタジー』がスタート。今度は水川あさみとのベッドシーンがあるという。7月からは吉岡里帆主演の連続ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)にも出演。こちらは“はるたん”要素もベッドシーンもなく、冷静で厳しい役所の係長という役どころだ。また、来年公開の映画『美人が婚活してみたら』にも出演している。仕事しすぎである。

 これまで数多くの作品に出演してきた田中圭。小栗旬や綾野剛と同じトライストーン・エンタテインメントに所属しているが、彼には「小栗会」の印象がない。しかし酒好きではあるようで、かつては仕事場でも3日に2日は酒臭い、と出演番組で暴露されたこともある。飲酒に関連する不祥事で出番を減らすようなことだけは勘弁してほしい。遅れてやって来た大ブレイクを逃さず、さらに飛躍してほしいものだ。

(ボンゾ)

「ゲンコラ」で話題『はだしのゲン』、発売当初は返本の山もなぜか後押しされたワケ

 故・中沢啓治さんのマンガ『はだしのゲン』のワンシーンを用いた「ゲンコラ」と呼ばれるコラージュが流行するなかで、出版元の汐文社が「弊社書籍内のイラストの転載について」という声明を公開している。

 現在、Twitterを中心に流行している「ゲンコラ」は、作中のシーンを用いて、セリフを改変し、自分の趣味を人に伝えようとしてもうまくいかないことを4コマで表現する内容。Twitterでは「♯ゲンコラ」などのハッシュタグとともに多くの画像がアップされているが、同時に「著作権侵害ではないか」と非難する声もあった。

 6月4日、汐文社が公式サイト上に「弊社書籍内のイラストの転載について」として掲載した文書では、著作物の二次使用について許諾の要・不要などの詳細が記されたページがリンクされ「弊社は、弊社書籍内のイラストやマンガの転載は基本的にお断りしています」「作品の著作権者が不利益を被るような内容であると弊社が判断した場合には、著作権者にお知らせしています」とくぎを刺している。

 やはり、ゲンコラの著作権侵害を問題視した読者などからの問い合わせを受けて、対策に動いたのか。汐文社に問い合わせたところ「公式サイトにアップした声明がすべてです」という。

 明言は避けていたが、ゲンコラがブームになったことで対応を迫られたのではないかと思われる。

 もともとゲンコラは、数年前からすでにネット上に登場。Twitterだけではなく、同人誌でもパロディとしておおいに用いられてきた。

 考えてみれば、これは特異な現象だ。いうまでもなく『はだしのゲン』は、作者である中沢さんの被爆体験をもとに描いた作品。子どもにもわかるように、これでもかと原爆の悲惨さを伝えようとする描写が続く。読んだ後、夜眠れなくなったようなトラウマ体験を持つ人も多いだろう。

 原爆や戦争への怒りと憎しみが叩きつけられた「平和学習マンガ」あるいは、反戦思想を押し出した「左翼マンガ」というのが、『はだしのゲン』への一般的な評価といえる。そんな政治色が濃い作品にもかかわらず、恐れられながらも世代を超えて読み継がれているロングセラーになっている。

 理由はさまざまある。それはギャグにも長けた中沢の読者サービスともいえる表現。単に「戦争はダメだ」「核兵器をなくそう」ではなく、マンガとして存分に楽しませてくれた上で、本来の作者が伝えたかったテーマが浮かび上がってくるのだ。ゲンコラの著作権をめぐる是非はともかく「多くの人に愛されるマンガ」であることは、疑いない。

 だが、そんな作品の評価は一朝一夕でできあがったものではない。

「単行本になった当初は、まったく売れなかったんです……」

 そんな過去を語るのは、昨年まで広島女学院大学特任准教授を務めた西河内靖泰さん。

 西河内さんは『はだしのゲン』が単行本化された際に、草の根で広がった普及運動に参加した1人だ。

 ゲンコラの問題に対しては「昔ならともかく、今の汐文社はKADOKAWAグループ。著作権侵害には厳しいでしょうし」くらいの感想しか持たない西河内さんだが、その普及運動の中で見た出来事には、饒舌だった。

 『はだしのゲン』は当初『週刊少年ジャンプ』1973年25号に連載開始。74年39号まで続いたが、集英社から単行本化はされないまま、埋もれようとしていた。

 今となっては証言は錯綜しているが、これを知った日本共産党の同調者であるマンガ評論家の石子順さんが、当時は日本共産党系の出版社であった汐文社を中沢さんに紹介し、強く働きかけたのが単行本化の経緯である。

 西河内さんが『はだしのゲン』を知ったのは、75年2月のこと。

「東京の被爆教師の会と被爆二世の会で、石子さんと中沢さんを呼んでシンポジウムを開催したのです。この時に、中沢さんは原画をすべて持って来て『これは、もう出版してもらえないかもしれない』と話していたのです」

 その後、75年5月に単行本は刊行されているので、すでに出版に向けての動きはあったようだ。ただ、ここで石子さんからは「もっと、皆さんが普及してくれるというのならば、汐文社の感触もよくなるだろう」という発言があったという。つまり、出版社側としても『はだしのゲン』単行本化は、あまり乗り気ではなかったのだ。

 そんな状況の中での、全4巻での刊行。結果、売れ行きは、まったく芳しくなかった。この年の「赤旗まつり」ではサイン会もやってみたけれど、「好きな人」は来るが、売れ行きは伸び悩んだ。「朝日新聞」や「読売新聞」が記事で取り上げても同様。返本は7割にも達していたという。

 そんな作品が突然、売れ始めた。きっかけは、当時のフジテレビが午後3時から放送していたワイドショー『3時のあなた』に取り上げられたこと。放送が終わったとたんに、注文が殺到し営業部の電話は鳴りやまなかったという。

 なぜフジサンケイグループの一翼を担うフジテレビが、共産党系の出版社から刊行されている「左翼マンガ」を取り上げたのか。西河内さんは回想する。

「当時の自民党の、とある国会議員が、作品に感銘を受けてフジテレビに働きかけてくれたんです」

 現在では「左翼マンガ」という目で見られる向きも多い『はだしのゲン』。でも、当時、草の根の普及運動に熱心に取り組んだのは、反共・保守・右派に属する人も多かったという。出版元が共産党系なのに、思想的には真逆な人たちが『はだしのゲン』を支持したのである。

「ここまで『はだしのゲン』が普及したのは、作品のファンのおかげ。中沢さんが描いた原爆の悲惨さを、多くの人になんとか伝えたいと思った人たちが、思想の違いを気にせず頑張った成果です」

 まさに「ファンたちの熱い想い」によって、ロングセラーとなった『はだしのゲン』。「ゲンコラ」の問題は、永遠に愛される作品であることを知る奇貨となったのか。

(文=昼間たかし)

杉浦太陽のアンチも増加中…整形疑惑やブログが叩かれても家庭は円満

 2001年放送の『ウルトラマンコスモス』(TBS系)の主人公を演じた杉浦太陽(37)。現在はウルトラマン俳優というよりバラエティタレントとして、そして“辻希美(30)の夫”として有名だが、円満な家庭を築いているようだ。2007年に結婚して今では3人の子どもを育てている杉浦太陽と辻希美は、パパでありママであるという属性を大いに売りにしてタレント活動をしている。辻はママタレとして活躍する一方で、些細なことで叩かれてしまう“炎上女王”という一面もあるが、もはやそれも1つの“持ちネタ”。最近もアンチの集う掲示板にて、ブログで公開したコロッケの画像が、衣の色が違うなどの理由で「総菜を使っている」と叩かれていたらしい。

 妻の影響なのか、最近では杉浦太陽のブログにもアンチが難癖をつけるようになっている。4月17日のブログで、花粉症になった子どもを病院に連れて行ったと報告した際は、「病院行って1日様子見」と書いたことを「花粉で学校を欠席させたのかよ!」「甘やかしすぎ」などと叩かれていた。

 5月27日には「こどもわくわくフェスタ2018」に板橋区観光大使として参加。ブログでも「常盤台の平和公園にて、イベントや、出店もたくさん出ているのでお近くの方は是非、遊びに来てくださ~~い」とPRしていたのだが、アンチの人々は彼の服装に注目。投稿されていた画像はラフなタンクトップ姿だったため、「観光大使の服装としてふさわしくないのでは?」と叩かれるなど、日本一粘着質なアンチの多い夫婦なのかもしれない。

 また、辻希美といえば10代前半で芸能界デビューしたアイドルだったが、子供時代と成人後で顔が大きく変化したとして整形疑惑の根強いタレントの一人。そんな辻の影響からか、杉浦太陽も近頃では「目がいきなり二重になった」と騒がれている。加齢で顔の肉が削げ、二重や三重になることもあるが……。杉浦太陽は過去にブログで「30代から目が二重になりはじめ、日によって違うという、めんどくさい事に…」と嘆いていたこともある。

 ただ、杉浦太陽は以前から並々ならぬ“自分磨き”への熱意を燃やしており、それが原因で“浮気”を疑われたことも。3月27日放送の『明日は我がミーティング』(TBS系)では、プライベートでもメイクをして出かける理由を追及。メイクをするのは結婚式や友達のイベントに参加するときだけと答えていたが、共演者から「そんなにたくさん結婚式あるかい!」とつっこまれた。浮気説の真偽は不明だが、自分磨きが大好きなのは事実だそうだ。

 しかし浮気はあくまでも“疑惑”であり番組用のネタだろう。実際にそのようなことになっていたら、番組で取り上げようもない。結婚から10年が経っても大きなスキャンダルはなく、不倫ブームの時期には週刊誌からマークされていただろうに浮いた噂の出なかった辻・杉浦夫妻。6月2日のトークショーで杉浦太陽は夫婦円満の秘訣について「喧嘩はした方がいい」と語り、10年以上の積み重ねで辻や子どもの“リズム”がわかるようになったと明かしていた。

 6月8日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では“夫婦の実態”を告白するというが、すでに安定しきった夫婦のように思える杉浦太陽が、どのような“実態”エピソードを明かすのだろう。意外なエピソードに期待したいところだが、何を話してもまたアンチ掲示板は盛り上がるに違いない。

(ボンゾ)

杉浦太陽のアンチも増加中…整形疑惑やブログが叩かれても家庭は円満

 2001年放送の『ウルトラマンコスモス』(TBS系)の主人公を演じた杉浦太陽(37)。現在はウルトラマン俳優というよりバラエティタレントとして、そして“辻希美(30)の夫”として有名だが、円満な家庭を築いているようだ。2007年に結婚して今では3人の子どもを育てている杉浦太陽と辻希美は、パパでありママであるという属性を大いに売りにしてタレント活動をしている。辻はママタレとして活躍する一方で、些細なことで叩かれてしまう“炎上女王”という一面もあるが、もはやそれも1つの“持ちネタ”。最近もアンチの集う掲示板にて、ブログで公開したコロッケの画像が、衣の色が違うなどの理由で「総菜を使っている」と叩かれていたらしい。

 妻の影響なのか、最近では杉浦太陽のブログにもアンチが難癖をつけるようになっている。4月17日のブログで、花粉症になった子どもを病院に連れて行ったと報告した際は、「病院行って1日様子見」と書いたことを「花粉で学校を欠席させたのかよ!」「甘やかしすぎ」などと叩かれていた。

 5月27日には「こどもわくわくフェスタ2018」に板橋区観光大使として参加。ブログでも「常盤台の平和公園にて、イベントや、出店もたくさん出ているのでお近くの方は是非、遊びに来てくださ~~い」とPRしていたのだが、アンチの人々は彼の服装に注目。投稿されていた画像はラフなタンクトップ姿だったため、「観光大使の服装としてふさわしくないのでは?」と叩かれるなど、日本一粘着質なアンチの多い夫婦なのかもしれない。

 また、辻希美といえば10代前半で芸能界デビューしたアイドルだったが、子供時代と成人後で顔が大きく変化したとして整形疑惑の根強いタレントの一人。そんな辻の影響からか、杉浦太陽も近頃では「目がいきなり二重になった」と騒がれている。加齢で顔の肉が削げ、二重や三重になることもあるが……。杉浦太陽は過去にブログで「30代から目が二重になりはじめ、日によって違うという、めんどくさい事に…」と嘆いていたこともある。

 ただ、杉浦太陽は以前から並々ならぬ“自分磨き”への熱意を燃やしており、それが原因で“浮気”を疑われたことも。3月27日放送の『明日は我がミーティング』(TBS系)では、プライベートでもメイクをして出かける理由を追及。メイクをするのは結婚式や友達のイベントに参加するときだけと答えていたが、共演者から「そんなにたくさん結婚式あるかい!」とつっこまれた。浮気説の真偽は不明だが、自分磨きが大好きなのは事実だそうだ。

 しかし浮気はあくまでも“疑惑”であり番組用のネタだろう。実際にそのようなことになっていたら、番組で取り上げようもない。結婚から10年が経っても大きなスキャンダルはなく、不倫ブームの時期には週刊誌からマークされていただろうに浮いた噂の出なかった辻・杉浦夫妻。6月2日のトークショーで杉浦太陽は夫婦円満の秘訣について「喧嘩はした方がいい」と語り、10年以上の積み重ねで辻や子どもの“リズム”がわかるようになったと明かしていた。

 6月8日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では“夫婦の実態”を告白するというが、すでに安定しきった夫婦のように思える杉浦太陽が、どのような“実態”エピソードを明かすのだろう。意外なエピソードに期待したいところだが、何を話してもまたアンチ掲示板は盛り上がるに違いない。

(ボンゾ)

セクハラは「脳の病気」!?  異常な性欲おじさんが、1年後“真人間”に変化したワケ

(前回はこちら) 

どうも、紫帆です。都内の某飲み屋街で小さなバーを経営している私が、夜毎の営業中に目撃したクソ客・変な客・珍事件について、お話させていただきますね。さて、今宵のお客さまは――

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出禁ギリギリ! 性欲たぎる”セクハラおじさん”

「ここ、カラオケあるの? 1曲いくら?」

 そう言いながら入ってきたおじさんは、たぎる性欲がオーラとして可視化されているようでした。還暦前にしては少々可愛らしいチャイナ・ブルーを飲みながら、カラオケも歌わず、わたしを質問攻めにしてくる性欲おじさん。

「エッチな顔してるね。AV出てた?」

「いくら出したらエッチしてくれる?」

「こういう店に1人で来る女の人って、エッチ誘ったらすぐしてくれるのかなあ?」

 すべての発言に「エッチ」という単語を入れずにはいられない病気かなんかでしょうか。ほかのお客さんとの会話などおかまいなしに、大声でたたみかけてきます。オーセンティックなバーであれば、即出禁レベルでしょう。こちらとしてもやや辟易して、「どこの店でもそんな調子なんですか?」と聞いてみると

「そうなんだよ、俺、性欲がすごいんだよ! ストリップ大好きでよく見に行くんだけど、一度、ポラの撮影(注:ストリップでは公演後にストリップダンサーさんのポラロイドを撮ることができます。1枚1,000円ほど)で嬢のオ××コ触ろうとして、劇場出禁になっちゃったんだよ!」

と一切悪びれることのない強制わいせつ未遂告白。この正直さが、わたしの店ではギリギリ出禁にならない点でもあるのですが……。

 それからというもの、週1ペースで通ってくるようになった性欲おじさん。毎度、初回と同様のテンションかつ大声で「エッチしたい!」「エッチさせて!」「エッチできるかも!」とまくし立てるため、落ち着いてグラスを傾けたいお客さまは彼が来ると撤収してしまいます。それを補って余りあるほど飲み代を落としてくれればいいのですが、クソ客の御多分に漏れずケチ。お酒もさして強くないのでしょうが、ロングカクテルかビールを1~2杯。「1杯、いただいてもいいですか?」と水を向けても、自分が飲んでいる瓶ビールを少し分けてくる程度。何かやらかしたらこれ幸いと引導を渡してやる――機を窺っていたところ、ある時期からぱったりと来店がなくなりました。

 ほかにセクハラターゲットでも見つけたのだろうと、しばらくは存在自体を忘れ平穏な夜を過ごしていました。が、1年以上たったある日、性欲おじさんは再び姿を現したのです。

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「ママひさしぶり。俺のこと覚えてる? まあ、1杯飲んでよ」

 あのケチだった性欲おじさんが、自分からお酒をおごる……だと? 久しぶりの来襲にどう応戦しようかと身構えていたわたしは、完全に肩透かしを食らいます。いただいたウイスキー越しにおじさんの様子を観察していると、以前どす黒く彼を覆っていた性欲オーラが消え、明らかに温和になっていることがわかりました。しかも、ほかのお客さまと普通のテンションで会話をしているではないですか!

 いったい何が彼を変えたのか? 困惑した表情を察したのか、おじさんが口を開きました。

「俺、変わったでしょ? 実は1年前、脳の病気で倒れてさ。手術したら人格変わったみたいなんだ」

 衝撃の告白――ですが、どこか腑に落ちるところもあります。性欲おじさんは「手術したら人格が変わった」と言いましたが、異常なまでに性にアグレッシブで、他人の話を遮ってまで自分の話をまくし立てる以前のあの状態は、脳の疾患によるものだったのではないでしょうか。病気が発覚し手術をしたことで、本来の穏やかな性格を取り戻したと考えるほうが自然です。

 かくして、あらためて常連となった性欲おじさん。かつての性欲ほどではありませんが、今もストリップ好きは健在(ダンサーさんを気遣いながら、しっかりお金を落とす良客になったようですよ)。当バーでは「ちょっとエッチなおじさん」として、そこそこ愛される存在となったのでした。

 

(隔週金曜日・次回は6月22日更新)

プロフィール
浮川紫帆(うきがわ・しほ)
東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。

(イラスト=ドルショック竹下)

イケメンはどこに消えた!? 場末のスナックで泥酔する“小太りオージー”と悪夢の一夜

 「山芋ちんこ」を乗り越え、やっと出会えた運命の人――。

 それは、外国人バーにて捨て身の「生け捕り作戦」(=ナンパ)でゲットした、アレックス・ペティファー似の奇跡のイケメンオーストラリア男子、エリックであります!

前回はこちら:「外国人バー」で捨て身のナンパ大作戦!? オーストラリアの英語講師とカラオケで運命の出会い

奇跡のイケメンと待望の再会! 場末スナックで待つ彼は……

 帰りの電車の中で、別れ際にハグされた時の彼の甘い香りを反すうしつつ「昨日は楽しかった。また会いたい」とメールすると、彼からは「僕もだよ! 次に会えるのを楽しみにしている」という返事。

 ああ、これから恋が始まるんだなあ、とうきうきしながら眠りについたのですが、しかし、その後エリックにメールを送っても返事はこず……。そりゃそうか、あんな上玉、そんな簡単に落ちないよなあ、と半ば諦め、気持ちを切り替えつつ新たな出会いを求めて、地道に外国人出会い系サイトを流す日々を過ごしていました。

 それから数カ月たったある冬の日の夜、なんと突然、エリックからメールが!

 「今から君に会いたい」と、言うではありませんか!!

 友人と飲んでいた帰りで、今ひとりでいるんだけど、一緒に飲まないか……というお誘い。場所はどこかと尋ねると、なんと私の自宅からチャリで行ける距離なので「すぐ行く!」と返事をしつつ、風呂へ。だって、「そういう流れ」になってもおかしくないし……! 

 あの奇跡のイケメンに会える! と胸を高鳴らせて念入りに化粧をし、勝負下着をつけ、首筋に香水をふり、チャリで彼のもとに向かったのです。

 彼が「寒いので先にお店に入ってる」と言うのでその場所を探してみると、そこはオバちゃんママがカウンターにいる、いわゆる「スナック」。

「えええ!? 近くにバーもあるのに、なんでまた……。外国人イケメンが昭和風スナックなんて笑える〜」なんて、ちょっとズレてるところも微笑ましく思いながら、お店のカウンターに座っている彼を見つけ、声をかけました。

 彼がこちらを振り向いた瞬間……

「誰!? このブサメン!!!!!」

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 そこには、アレックス・ペティファーのかけらもない、ちょい小太りブサ外国人が。しかもネクタイやシャツをだらしなくゆるめ、ベロベロに酔っている!!  わ、私、コレと待ち合わせてたのか。コレのために、ソッコーで風呂とか入ってお化粧して……? アレックス・ペティファーはいずこに……?

 絶望しかない頭を絞って考えました。いったい何が起こっているのか……。

 そうか! エリックに出会った頃は、山芋デヴィットくらいしか、まともに外国人男子の顔を見たことがなかった! 

 出会い系サイトを流しているうちに目が肥えて、今の私にはエリックがブサメンにしかみえなくなってしまった? ……いや、エリックは最初からブサメンだったのに、私の“外専女子”として未熟だった審美眼が、イケメンと判断してしまったのか……。

 我に返れば、場末感漂うスナックに、ブサメンと2人。

 60代くらいのオバちゃんママはニヤニヤして「お友達?」と聞いてくるし、恥ずかしいやら、悲しいやら、自己嫌悪やら。もう……とにかくこの場を去りたい!! と思い、エリックに会計させて店外へ出たのでした。

 そうはしたものの、季節は冬。夜は寒いし、道端にエリックを放ってもおけないので、やっぱり酔いを覚まさせてから帰そうと、近くの小さなダーツバーへ寄ることに。千鳥足気味のエリックを連れていき、2人でカウンターに座ると、なんとヤツはそのまま眠り始めたではないですか。

 「ちょっと、起きてよ、寝るんだったらもう帰ろうよ」と言いながら何度も体をゆするけど、起きない……。周りの若者客の「なにあの女? ガイジン酔わせてアレしようってか」的な視線がキツく、泣きそうになる。

 あまりにもつらいので、もう家に帰そう、と外に出てタクシーに乗せると、奴は「君も来てよ」と言ってきた。

 「はあ!?」と思いつつも、ここまできたんだからただでは帰れん、と自分でもよくわからない意地でついていくことに。

 エリックの住まいは5DKのマンションの一室、いわゆる「シェアハウス」――。

 いったいこれからどうなるんだ、そして私はどうしたいんだと、車内で悶々としながら向かったのでした。

(隔週火曜日・次回は6月19日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

イケメンはどこに消えた!? 場末のスナックで泥酔する“小太りオージー”と悪夢の一夜

 「山芋ちんこ」を乗り越え、やっと出会えた運命の人――。

 それは、外国人バーにて捨て身の「生け捕り作戦」(=ナンパ)でゲットした、アレックス・ペティファー似の奇跡のイケメンオーストラリア男子、エリックであります!

前回はこちら:「外国人バー」で捨て身のナンパ大作戦!? オーストラリアの英語講師とカラオケで運命の出会い

奇跡のイケメンと待望の再会! 場末スナックで待つ彼は……

 帰りの電車の中で、別れ際にハグされた時の彼の甘い香りを反すうしつつ「昨日は楽しかった。また会いたい」とメールすると、彼からは「僕もだよ! 次に会えるのを楽しみにしている」という返事。

 ああ、これから恋が始まるんだなあ、とうきうきしながら眠りについたのですが、しかし、その後エリックにメールを送っても返事はこず……。そりゃそうか、あんな上玉、そんな簡単に落ちないよなあ、と半ば諦め、気持ちを切り替えつつ新たな出会いを求めて、地道に外国人出会い系サイトを流す日々を過ごしていました。

 それから数カ月たったある冬の日の夜、なんと突然、エリックからメールが!

 「今から君に会いたい」と、言うではありませんか!!

 友人と飲んでいた帰りで、今ひとりでいるんだけど、一緒に飲まないか……というお誘い。場所はどこかと尋ねると、なんと私の自宅からチャリで行ける距離なので「すぐ行く!」と返事をしつつ、風呂へ。だって、「そういう流れ」になってもおかしくないし……! 

 あの奇跡のイケメンに会える! と胸を高鳴らせて念入りに化粧をし、勝負下着をつけ、首筋に香水をふり、チャリで彼のもとに向かったのです。

 彼が「寒いので先にお店に入ってる」と言うのでその場所を探してみると、そこはオバちゃんママがカウンターにいる、いわゆる「スナック」。

「えええ!? 近くにバーもあるのに、なんでまた……。外国人イケメンが昭和風スナックなんて笑える〜」なんて、ちょっとズレてるところも微笑ましく思いながら、お店のカウンターに座っている彼を見つけ、声をかけました。

 彼がこちらを振り向いた瞬間……

「誰!? このブサメン!!!!!」

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 そこには、アレックス・ペティファーのかけらもない、ちょい小太りブサ外国人が。しかもネクタイやシャツをだらしなくゆるめ、ベロベロに酔っている!!  わ、私、コレと待ち合わせてたのか。コレのために、ソッコーで風呂とか入ってお化粧して……? アレックス・ペティファーはいずこに……?

 絶望しかない頭を絞って考えました。いったい何が起こっているのか……。

 そうか! エリックに出会った頃は、山芋デヴィットくらいしか、まともに外国人男子の顔を見たことがなかった! 

 出会い系サイトを流しているうちに目が肥えて、今の私にはエリックがブサメンにしかみえなくなってしまった? ……いや、エリックは最初からブサメンだったのに、私の“外専女子”として未熟だった審美眼が、イケメンと判断してしまったのか……。

 我に返れば、場末感漂うスナックに、ブサメンと2人。

 60代くらいのオバちゃんママはニヤニヤして「お友達?」と聞いてくるし、恥ずかしいやら、悲しいやら、自己嫌悪やら。もう……とにかくこの場を去りたい!! と思い、エリックに会計させて店外へ出たのでした。

 そうはしたものの、季節は冬。夜は寒いし、道端にエリックを放ってもおけないので、やっぱり酔いを覚まさせてから帰そうと、近くの小さなダーツバーへ寄ることに。千鳥足気味のエリックを連れていき、2人でカウンターに座ると、なんとヤツはそのまま眠り始めたではないですか。

 「ちょっと、起きてよ、寝るんだったらもう帰ろうよ」と言いながら何度も体をゆするけど、起きない……。周りの若者客の「なにあの女? ガイジン酔わせてアレしようってか」的な視線がキツく、泣きそうになる。

 あまりにもつらいので、もう家に帰そう、と外に出てタクシーに乗せると、奴は「君も来てよ」と言ってきた。

 「はあ!?」と思いつつも、ここまできたんだからただでは帰れん、と自分でもよくわからない意地でついていくことに。

 エリックの住まいは5DKのマンションの一室、いわゆる「シェアハウス」――。

 いったいこれからどうなるんだ、そして私はどうしたいんだと、車内で悶々としながら向かったのでした。

(隔週火曜日・次回は6月19日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。