「お祓いで10万円」「友達とまったく同じ結果」占いで“損したエピソード”を100人調査

 新しい1年の始まり、どんな年になるのか気になる人も多いはず。そんなとき、つい頼りたくなるのが「占い」。ただ、「なんだかうさん臭い」「本当に占えているのか謎」と感じた経験がある人も少なくないようだ。そこで今回、これまでにお金を払って占いをしたことのある男女100人に、「占いで『損した』『騙されたかも』と思った体験」を語ってもらった。

鑑定結果がありきたり

 「よくよく考えたら、誰にでも当てはまることしか言われていない」というケースは非常に多い様子。

・誕生日と手相を組み合わせた占いで、いろいろと言われましたが、結局どうしたら良いかという部分が、誰にでも言えるような内容だけだった。すごく損をした気持ちになりました(60代/女性/個人事業主)
・話の内容を後で紙にまとめてみたが、無難なことしか言われていなかったことに気付いた(40代/男性/正社員)
・誰でも言えるような、当たり障りのないことばかり言われた時。「何か悩みがありますね」と言われ、悩みがない人がいますか? と返したくなりました(40代/女性/無職)

教科書通り?

 教科書をまるまる暗記して話しているような鑑定は、占いではない!?

・友達の勧めで、よく当たるという占い師のところに。恋愛の相談をして、「なるほど」と思い、その友達に結果を話すと、友達も恋愛占いで、一言一句同じ結果を言われていたことを知りました(20代/男性/正社員)
・手相にはまって何人かに見てもらいましたが、1000円クラスの占い師さんが言うのは教科書通りの同じこと。だいたい同じことを言われ、2人目以降からはあまり参考になりませんでした(30代/女性/正社員)

 当たらぬも八卦とは言うけれど。ハズレたら損した気分になるのは仕方がないかも。

・恋愛相談をして、予言されたこととまったく正反対のことが実際に起こった時、占いは信用できないと思いました(30代/女性/専業主婦)
・「あなたには妹がいるでしょ!」と、いきなり間違えた家族構成を言われ、その後に言われた内容をまったく信じることができなかった時に、損をしたと思いました(20代/女性/正社員)
・たかだか数千円ですが、運勢を占ってもらったことがあります。そのときは何も思いませんでしたが、後に占星術などの知識を得て、自分を占ったらまったく違っていました。正直言って、自分で占った結果の方がよく当たりました(30代/女性/正社員)
・生まれてからずっと貧乏で、お金に困って困って過ごしてきたのに「あなたには貧乏が似合わない!」と言われたこと。似合うとか似合わないとかの問題じゃないです(20代/女性/正社員)

お金目当てとしか思えない

 不安をあおって高額な商品を売りつけるなど、詐欺まがいの占い師もいるようなのでご注意を。

・占いで「ご先祖様に不幸があり、その不幸があなたを苦しめている」と言われ、その時に勧められた象牙の印鑑を買ったため(50代/男性/正社員)
・あまりしっかり話を聞いてくれないのに高額な費用を請求されたので、騙されたと思いました(30代/女性/正社員)
・時間ごとに料金が加算されていく方式で、話を真剣に聞いていたら区切りが近くなるにつれ、この先を聞きたければ……のように、聞きたくなるような、心配をあおるような内容の話をしてくる。そのくせ、実際聞いてみると大したことなかった。騙されたと思いました(30代/男性/正社員)
・手相占いでしたが、結局なんか憑いていると言われて、本部があるからそこで多額なお祓い料支払ってお祓いしろって言われました。ちなみに手相占い2,000円、本部お祓い料10万円です。詐欺ですね(50代/男性/経営者)
・ブレスレットなどを押し売りしてくる占い師さんに出会った時です。ありきたりな診断をした後、すぐブレスレットを勧めてきて、怖くなりました(20代/女性/正社員)

聞きたいことが聞けない

 たとえ、よく当たる占い師でも、占ってほしいことをみてくれなければ意味がない。

・恋愛運を占ってもらうつもりでいましたが、先祖の話など途中から違う方向に進んでしまった(40代/女性/パート・アルバイト)
・転職に関する相談をしたかったのに、「結局、女性は恋愛のこと聞きたいよね?」って感じで、恋愛のアドバイスみたいな話ばかりされた。そうこうしているうちに時間切れになってしまった(30代/女性/専業主婦)
・深く質問すると、話を巧みにそらされました。それからは、お金を払って占いをしたことがないです(40代/男性/経営者)
・私の悩みを聞いてほしいのに、人の話を聞いているうちに、自分の経験談から自慢話や世間話へと流れる女性占い師に出会ったことがあります。お金を払ったにもかかわらず、なぜか私が彼女の聞き手役に回ってしまい、私の悩みは一切解決しなかったのに、「はい料金」みたいに請求されたときは「詐欺だ」と思いました(40代/女性/無職)

 占いではなくカウンセリング!? と感じてしまうようなパターンも。

・霊感占いだったのですが、何を聞いても「それもあなたの考え方次第で、気分が上がる気持ちでいれば良い結果になり、悲観的に考えれば考えたようになります」の繰り返しで、実際にその通りなのかもしれませんが、わざわざ鑑定を受ける意味はないと思いました(50代/女性/パート・アルバイト)
・占ってほしい内容を話したら、普通に占いではなくアドバイスのような話をされて終わったこと(20代/女性/正社員)
・具体的な話ではなく、「人それぞれ」「価値観の違い」などと曖昧なことを言われた。占いというより人生相談みたいな内容だった(20代/女性/無職)

かえって悩みが増えた

 占ってもらってスッキリするはずが、かえって悩みが増えてしまっては本末転倒かも。

・深刻な悩みを抱えている時、手相家に「これからのあなたは良くない」とはっきり言われました。大きな打撃を受ける中、矢継ぎ早に教え諭すような言葉が飛んできました。明るい助言もありませんでした。鑑定後、気分がまったく晴れず、前より大きな悩みとして心に残りました。この手相家を選んで損をした気持ちしか残っていません(40代/女性/専業主婦)
・自分の欠点ばかり言われて、いいところをひとつも言ってくれない占い師さんに当たった時です。何のためにお金を払ってみてもらったのかと悲しくなりました(40代/女性/パート・アルバイト)

Perfume「30歳の扉を「バ〜ン」って開けたい」発言が素敵。長澤まさみ、綾瀬はるか、新垣結衣も「30代」を前向きに捉えるメッセージ

 本日放送される『第69回NHK紅白歌合戦』にPerfumeが出演する。

 Perfumeは「Future Pop 紅白SP」と題して、2018年8月にリリースされたアルバム『Future Pop』のタイトルトラックを『紅白歌合戦』だけの演出でパフォーマンスする予定だ。

 Perfumeといえば、のっちが1988年9月20日生まれ、かしゆかが1988年12月23日生まれ、あ〜ちゃんが1989年2月15日生まれと、今年度に30歳を迎える学年で、早生まれのあ〜ちゃん以外の二人はすでに30歳の節目を迎えている。

 Perfumeが三十路というと隔世の感を禁じ得ないが、そんな人生の節目に際して語った「30代への意気込み」がとても素敵だった。

 2018年11月28日『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2018』(日本テレビ系)に出演した際、歌唱前にMCの櫻井翔(嵐)とPerfumeとの間でちょっとしたトークがあったのだが、そこでこんなやり取りが交わされたのだ。

櫻井翔:えっ? もうすぐ30代になるの? びっくりですね。
のっち:三人同い年で、私はもう30歳になってて、来月かしゆかで、2月にあ〜ちゃんが(30歳になります)。
櫻井翔:かしゆかさんと、あ〜ちゃん、お二人、20代最後にやりたいこと、いかがですか?
かしゆか:私、もう、やりたいこと全部やらせていただきました。幸せです。
あ〜ちゃん:年重ねるってマジ楽しくて、大人って超楽しいって思ってて。だから、30歳の扉を「バ〜ン」って開けたいです。
櫻井翔:踊ってるとき超楽しそうだもんね。素敵。

 この発言は放送直後からSNSでも話題となり、多くの人の支持を集めた。

 現在のPerfumeが「アイドル」なのか「アーティスト」なのかは人によって捉え方が分かれるところだと思うが(そのような立ち位置を開拓したのも彼女たちの功績である)、ファンのなかに「アイドル」と捉える人が一定数いるのであれば、メンバーが続々と30歳の誕生日を迎えていくことを明るいニュースと言い難いとの認識をしてもおかしくない。そこを、<30歳の扉を「バ〜ン」って開けたいです>と宣言できることは、とても素晴らしいことだ。

 Perfumeの3人がこうした明るい発言をしたことは、社会にも良い影響を与えるはずだ。ロールモデルとなる芸能人の発言は、急速に社会に伝播し、人々の価値観を変えていくからだ。

 そして、そういった動きはもうすでに始まりつつある。

長澤まさみが草笛光子から受けた影響
 長澤まさみもそのひとり。2017年の6月に30歳の誕生日を迎えた彼女は、「ケトル」(太田出版)2018年4月号のインタビューで、30代に入った感慨をこのように語っている。

<今までは長い助走期間で、30歳になってやっと人生の本番が始まった。そういうふうに感じている>

 さらに、長澤は30代になってからの約1年間を、<30代になって、とにかくずっと楽しいんですよ(笑)。以前よりも広い視野で物事を見られるようになったし、心にもゆとりが出てきた。仕事と日常のバランスは今が一番いいですね。多分、20代の頃は余計なところにずっと力が入っていて、それでくたびれてしまっていたと思うんです。30歳、40歳を迎えた先輩方が『今が楽しい』と言っていた理由が、自分がなってみてわかりました>と振り返っている。

 彼女がこのような考えをするようになったのは、先輩たちの生き方や仕事の仕方に、ポジティブな年齢の重ね方を学んだからだった。

 長澤は<私だって年齢を重ねることに対する恐怖はあります。でも、怖さよりも楽しみのほうが勝つんです>と心情を吐露しつつ、それでも年を重ねることに対して前向きになることができている理由を<それは仕事で一緒になる年上の女性に素敵な方が多いのもありますね>と説明する。その<素敵な方>の例として、長澤は2016年の大河ドラマ『真田丸』(NHK)で共演した草笛光子との思い出を語る。

<一昨年に『真田丸』でご一緒した草笛光子さんなんて、本当に少女でしたから。現場では『みっちゃん』と呼ばせてもらっていたくらい(笑)。面白くて大好きで、一緒にいると『こういう女性になりたい』って思うんです>

綾瀬はるか「実は怖かったんです、30歳になるのが」
 綾瀬はるかも長澤のように、溌剌とした先輩の姿に勇気をもらって年齢に対する考え方を改めたひとり。3年前の「VOCE」(講談社)のインタビューでは、<実は怖かったんです、30歳になるのが>と語り、家族などから結婚や出産へのプレッシャーを受けて落ち込んだ過去を吐露した一方、周りの人たちの姿を見たおかげで元気を取り戻したと語っている。

<だけど誕生日が過ぎて少し経つと、30代ってまだまだ若いし、私は楽しく生きてるんだから大丈夫、と前向きな気持ちに変わったんです。そして今は、歳を重ねることがすごく楽しみ。周りに素敵でキレイな40代、50代の方がたくさんいるから、より希望を持てるのかもしれません>

 30代に入るということは単なる人生の通過点に過ぎないし、しかもそれは、まだまだ「助走期間」が終わった程度のものだ──そうした考え方を語っていくことは周囲に前向きな力を与える。

Perfumeと同学年の新垣結衣が語る心境
 新垣結衣はPerfumeのメンバーと同学年で、2018年6月に30歳の誕生日を迎えたが、彼女も手本となる先輩たちのおかげで明るい心境のまま30歳を迎えることができた人のひとりだ。新垣は「オリコン」のインタビューで、30代を目前にした心境を問われた際に、こう答えている。

<「30代は楽しいよ」と女性の先輩方がよくおっしゃっているので、早く30代になりたいです(笑)。きっと経験した人にしかわからないような楽しさが、30代にはあるんじゃないかとワクワクしていて>

 30代を迎えれば、社会的な責任は重くなり、大人として行動することを求められるけれど、だからこそ楽しい。保護者を必要とせず、縛られずに自立することで多くの自由を得られるし、それゆえに子供よりも大人は楽しい。この社会ではやたらと「若さ」にばかり価値を置くが、長い人生、そんなものよりも大切なものはもっと他にある。

 そうした価値観を、市井の人たちに絶大な影響を与える彼女たちのような芸能人が積極的に発信していくことは、「年齢を重ねること」にネガティブな意味を付与しようとする、この社会の価値観を根底から覆すことに大きく寄与するはずだ。

 彼女たち自身が、輝く人生を送っている先輩たちに元気をもらったように、その言葉は多くの人たちの人生を前向きな方向に変えていくだろう。

(倉野尾 実)

TWICEが年末のイベントラッシュで過労死寸前…体調不良で番組欠席、カメラの前で泣き出すメンバーも

 今年の年末は『第60回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)、『第69回NHK紅白歌合戦』、『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2018→2019』(TBS系)など、日本の大型音楽にも数多く出演するTWICE。

 だが、いま現在、TWICEに過重労働問題が指摘されており、ONCE(TWICEファンの総称)から、所属事務所のJYPエンターテインメントに対して「働かせ過ぎ」「休みをあげて」「このままじゃ過労死しちゃう」といった声が多数寄せられている。

 12月25日には、ミナが「健康上の理由」「アーティストの健康のために、措置および休息が必要だと判断し、不参加を決めた」として、『2018 SBS歌謡大祭典』の生放送を欠席。授賞式前のレッドカーペットや事前収録には参加したが、生放送のパフォーマンスには加わることができなかった。

 ファンがメンバーの体調を心配するのには理由がある。12月18日に各動画サイトで公開されたネット動画「TWICE TV 2018 EP.14」のなかで、ジョンヨンがあまりの過密スケジュールに涙する姿が映されていたからだ。

 その動画が撮影されたのは10月5日のこと。当時のTWICEは日本アリーナツアーの真っ最中で、そこに加えて、11月5日に発売されるミニアルバム『YES or YES』の製作が重なり、日韓双方での仕事が同時進行していく状態だった。動画のなかで涙を流しながらジョンヨンはこのように語っている。

<メンバーたちも、すごくすごく大変な思いをしている状況です。隣で力になってあげたいのに、力になってあげられないような気がして、申し訳ない気持ちになって。いつもファンの方々にも笑う姿だけを見せないといけないのに、辛い姿を隠しきることが出来なくて、申し訳ないです。(中略)これから残った2018年、みんな健康に過ごしてほしい。ケガをしないで>(動画配信サイト「V LIVE」に付与された日本語訳)

東アジア中を行き来するTWICEの年末スケジュール
 この動画が撮影された時から活動は切れ目なく続き、年末に入ってスケジュールはさらに過密さを増しているようだ。以下にこの年末のTWICE の主な活動を列挙するが、それを見ると、日本、韓国、中国をめぐりながら、数多くのイベントや公開収録の大型音楽番組に出演しなければならない過密スケジュール具合がよくわかる。

 12月11日には幕張メッセで「YouTube FanFest Music」、12日にはさいたまスーパーアリーナで「2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN」、14日には香港で「2018 MAMA in HONG KONG」、21日には幕張メッセで「MUSIC STATION SUPER LIVE 2018」、25日には韓国で「2018 SBS歌謡大祭典」に、28日に同じく韓国で「2018 KBS歌謡大祝祭」に出演してきた。

 この後は、30日に赤坂で「第60回 輝く!日本レコード大賞」、31日にNHKホールで「第69回NHK紅白歌合戦」、年をまたいで1月1日には赤坂で「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2018→2019」に出演する予定だ。ちなみに、大晦日放送の「2018 MBC歌謡大祭典」の出演者ラインナップにもTWICEの名前があるが、生放送に出演するのは物理的に不可能なので、こちらは日本からの中継か、もしくは事前収録なのではないかとされている。

 ちなみに、これは参加するイベントの名前を列挙しただけなので、これに加えて、それぞれの番組やイベントにおけるパフォーマンスの準備(衣装合わせ、ミーティング、レッスン、リハーサルなど)や、日本と韓国を移動する移動時間、それぞれのイベントに付随して差し込まれるメディア取材などを加味すると、そのスケジュールの過酷さは想像を絶する。

 TWICEは3月後半から4月の頭にかけて、京セラドーム大阪、東京ドーム、ナゴヤドームをまわる日本ドームツアーが予定されている。2019年になっても準備に追われるだろう。せめて、新年になってイベントラッシュが終わったら、少しは身体を休める期間があると良いのだが……。

(倉野尾 実)

ディズニー裁判、お化け屋敷ブームの弊害……2018年「テーマパーク業界」4大トピック

 子どもだけでなく大人をも魅了するテーマパーク。夢のような世界だが、業界のウラ側ではさまざまな出来事が起こっている。そこで今回、テーマパーク経営を研究している、東京経営短期大学専門講師の中島恵氏が、2018年「テーマパーク業界」の4大トピックを発表! 12月開催のテーマパーク・ライブ・演劇・レジャースポーツ産業を網羅した日本唯一の専門展「レジャージャパン2018」に参加し、その1セッションである「テーマパークEXPO2018」で、出展企業に取材を行ったという中島氏の目に、今の業界はどう映るのか、寄稿してもらった。

1.プロジェクションマッピングが飽和に!?

 2010年代にブームとなったプロジェクションマッピング。長崎県佐世保市のハウステンボスが、2011年に「光と闇の王国」を導入、14年5月に、千葉県浦安市の東京ディズニーランドが「ワンス・アポン・ア・タイム」をスタートさせると、シンデレラ城に写し出される壮大なナイトショーは大きく報道され、プロジェクションマッピングは知名度を上げた。その後、テーマパークだけでなく、JR東京駅の駅舎、姫路城、横浜ランドマークタワー、金沢城、富山駅などでも行われるようになったが、もはやプロジェクションマッピングは飽和状態にあり、「簡単に注目される」「報道される」「個人SNSに載せてもらえる」「集客できる」わけではなくなったようだ。

 それでもプロジェクションマッピングが続々と登場しているのは、開発費が安いから。「レジャージャパン2018」に出展していたある東京都区内のIT企業は、なんと35万円から制作しているそう。「ワンス・アポン・ア・タイム」の開発費が、大型絶叫マシンと同程度の20億円だったことを考えると破格の安さである。しかも、写し出すプロジェクターを持って移動すれば、別の施設で同じものを上映できるメリットもあるだけに、いまやプロジェクションマッピングは「持たざる者の集客手段」となり、このままでは増えすぎて、オワコン化を促進してしまう。

 ただし、デジタルコンテンツ制作会社であるチームラボが6月にオープンした「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless」は大人気で、チケットが取りにくい状況にある。ほかにも東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)、相模湖プレジャーランド(神奈川県相模原市)など、光と映像のテーマパークが人気で、従来型の乗り物中心のテーマパークの強力なライバルになっている。また、神戸ルミナリエは、テーマパーク外に期間限定で作られる無料で見られるイルミネーションで、18年度は342万人が来場し、会場での募金4310万円を得た。今後、光のイベントの動向にも注目したい。

 10月、東京・渋谷にVR特化型のジョイポリス「JOYPOLIS VR SHIBUYA」がオープンするなど、VRのアトラクションが話題を呼んでいる。搭乗者が専用のゴーグルを装着し、VRの映像に合わせて席が揺れ動くという仕様は、「ライドアトラクション」(レール上を進む乗り物)より、開発費、ランニングコストともに安い。しかも最悪の場合、死亡事故も起こり得る通常のジェットコースターに比べ、事故の可能性が低いのもメリットだろう。

 またAI(人工知能)の波がテーマパーク業界にも押し寄せてきている。ハウステンボスでは15年から、ロボットが接客を行う「変なホテル」を展開中。受付が恐竜などのロボットで、客室に入ると、これまた別のロボットが挨拶と自己紹介し、ホテルや客室の使い方などを説明してくれる。そのロボットとゲームすることもできるのだ。この「変なホテル」は全国展開中で、今年も各地でオープンし、その勢いを感じさせた。現在、関東8店舗(銀座、赤坂、羽田、西葛西、浜松町、浅草橋、舞浜)、中部1店舗(ラグーナテンボス)、近畿・中国2店舗(心斎橋、西心斎橋)、九州2店舗(ハウステンボス、博多)で営業している。特徴は、観光地、リゾート地、テーマパーク、空港など観光客の多いエリアに立地している点で、「ホテルでも楽しみたい」という人向けに作られているのだろう。

 今年、AIのトピックはほかにもあり、「少年ジャンプ」(集英社)のテーマパーク「J-WORLD TOKYO」(東京・池袋)が、4カ国語案内可能な「AIさくらさん」を導入。また、中国北京市海淀区の大手IT企業・百度がAIのテーマパーク「AI公園」を開業した。絶叫マシンより遙かに低コストだけに、これからもテーマパークにVR、AIが導入されるはずだ。

 ここ10年以上、日本ではお化け屋敷がブームだが、その裏側で“まがいもの”のお化け屋敷プロデューサーが増殖しているという。そもそもこのブームは、山梨県富士吉田市の富士急ハイランドが、03年に本格的な大型お化け屋敷「戦慄迷宮」を導入して大ヒットしたことが始まりとされ、「歩行距離が世界一長いお化け屋敷」としてギネスブックに認定。休日には絶叫マシン「FUJIYAMA」と並んで2~3時間待ちを記録し、これだけ集客力のあるお化け屋敷は、当時異例であった。

 翌04年には、東京・お台場の商業施設デックス東京ビーチに、マイケルティー・ヤマグチ氏プロデュースの「台場怪奇屋敷」がオープンし、06年には「台場怪奇学校」としてリニューアル。これまでテーマパークのアトラクションの1つであったお化け屋敷が、商業施設内に作られヒットしたことを受け、各地で期間限定のお化け屋敷イベントが増加したわけである。同時に、「お化け屋敷プロデューサー」は脚光を浴び、90年代からプロデュースを行ってきた五味弘文氏と、前出のヤマグチ氏がメディアに登場するようになったが、ここ数年、Twitterなど各種SNSにおいて、お化け屋敷プロデューサーを名乗る人が乱立しているのだ。

 一部のプロデューサーは質の良いものを作れず、それ以前に、ほとんど本業として成立していないようで、生活は貧窮しているという。中にはほぼ素人のような人まで活動しているらしく、器物破損や事故といった問題を起こすなど、誤魔化しながらの活動が見受けられる。

 以前、ヤマグチ氏にお話を聞いた際、お化け屋敷プロデューサー乱立について、「お化け屋敷は、文化祭で定番の出し物。質を問わなければ、素人でも作れるのです。合わせて、昔からの見物小屋などのイメージから、お化け屋敷は低俗なものと思われてしまうのがネックです。文化祭は生徒たちが楽しめれば成功ですが、事業としてのお化け屋敷は、お客様からお金をいただくものですし、また社会性まで考えて作っているんです。質そして信頼性の高いものを提供できなければなりません」と意見を述べていた。筆者としては、せっかく盛り上がっているお化け屋敷ブームだけに、質の低いお化け屋敷にお金を使って後悔した客が増えることは、是が非でも防ぎたいものだが……。

 ディズニーランドのキャラクター出演者がオリエンタルランドを提訴するという異例の出来事が起こった。原告は2人の女性出演者で、Aさん(29歳)は慢性疲労によるケガ「胸郭出口症候群」を発症し、労働組合「オリエンタルランド・ユニオン」(東京ディズニーリゾートで働く非正規雇用の従業員を対象にした労働組合、14年結成)の支援を得て、会社と交渉し、過労性労働災害を認定された。一方のBさん(38歳)は職場の上司や先輩から長年にわたり、いじめ、パワハラを受けてきたという。2人は、過重労働やパワハラで心身に苦痛を受けたとして、計約755万円の損害賠償を求め、裁判に踏み切ったのだ。

 この裁判には、キー局全局が取材に訪れ、各社が一斉に報じたが、あるメディアが、ほかのテーマパークに着ぐるみ労働について取材するも「着ぐるみの中に人は入っていない」という体で営業しているためか、取材拒否ばかりだったそうだ。なお、ディズニーのキャラクター衣装は、会社側は「10キロくらいの重さ」と説明しているというが、実際はアイスノンや給水袋を合わせて25~30キロになるものもあるのではないかとされている。

 以前、ヤマグチ氏が、自身プロデュースのお化け屋敷の“キャラクター衣装”について、「弊社では、暗闇で安全に動けるように、例えば金属に見え重厚感のある外観でも、実際は軽量に作っています。また発汗性の高い素材を選定し、顔のマスクは頭部を全部覆わず、顔の前面部分だけにするなど工夫していますね。全部覆うと、汗がフェイスラインを伝わってきて、あごに溜まり大変なんですよ。私自身の出演者経験を生かしながら、出演者の苦労をなくそうと思っています」と言っていた。つまり、ヤマグチ氏は出演者経験があるのでその労働実態がわかるわけだ。しかし、オリエンタルランドでは、そういった経験のない社員が出演者を管理しているようで、そのため思いやり、配慮などが欠けた対応になってしまうのではないだろうか。

 これほど競争の激しいテーマパーク業界であるが、新規参入はまだまだ続いている。最近の日本の新設(また新設予定の)テーマパークといえば、17年開業の愛知県名古屋市・レゴランド(17年開業)、18年開業の東京都渋谷区・JOYPOLIC VR SHIBUYA(ジョイポリスVR渋谷)、19年開業予定の埼玉県飯能市・ムーミンビレッジ、20年開業予定の愛知県名古屋市・キッザニア名古屋。特に注目したいのが、レゴランドとムーミンビレッジである。両者の共通点は、すでに世界的な人気と知名度、そしてブランド力があるものの、日本ではそこまでの人気はないことだ。

 まずレゴランドだが、各報道でもあるように、今のところ苦戦しているようである。ディズニーは、混みすぎて「アトラクションに乗れなかった」「ショー・パレードを見られなかった」「あれを食べられなかった」という悔しさにより、リベンジリピートする人が多いのだが、一方でレゴランドは、待ち時間が短いため、その作戦は通用しない。同じ乗り物で何回も客をリピートさせるのは難しいだろう。そこでUSJのV字回復の要因となった“低予算のイベント”をたくさん実施したらどうだろうか。

 ムーミンビレッジは今後どうなるか気になる。「レジャージャパン」で、「ムーミンビレッジパーク」を運営する株式会社ムーミン物語の副社長の講演が行っていた。なんでも、ムーミンビレッジは「何もしないということをしに行く」のがコンセプトだという。そしてキャラクターグリーティングを多く導入するといい、これは人気が出るだろうと予測される。

山下智久のジャニーズ事務所退所、可能性は? 香取慎吾を「恩人」と慕う元飯島派

 今年11月に4年ぶりのアルバム『UNLEASHED』を発売した山下智久。『UNLEASHED』は初週8.3万枚を売り上げ、12月10日付けのオリコン週間アルバムランキングでは初登場1位を獲得した。2018年は映画『コード・ブルー』が大ヒットするなど俳優としての活動が目立っていたが、アーティストとしても才能を発揮している。

 しかし、そんな山下智久に「ジャニーズ事務所を退所し“新しい地図に”合流するのでは?」という憶測が飛び交った。きっかけのひとつは、山下が2018年11月23日深夜放送の音楽番組『バズリズム』にゲスト出演した際、「忘れられない先輩・恩人」のひとりとして、元SMAPの香取慎吾の名前を挙げたことだ。

タブーであるはずの香取慎吾へ「感謝」を表明
 この日の番組では、山下智久の「あの時人生観変わった」という先輩や恩人のエピソードを、山下の人生年表とともに紐解く、という企画が行われた。山下は、自分の人生観を変えた人物として、TOKIOの松岡昌宏、リリー・フランキー、山崎努、安室奈美恵と、時系列に沿って紹介した。

 今年9月に引退した安室奈美恵のラストライブにサプライズで登場した山下智久は、自分の「ライブへの関わりが50%からになった」という。「関わり」というのは、演出・ライティング・ステージ・曲順などを指し、山下自身の年齢も上がりスタッフから意見を求められようになったこともあるようだが、7年ぶりに共演した安室奈美恵からは「佇まいからプロとしての空気感みたいなものをしっかり見させていただくことができたので、すごく学びが多かった」と振り返った。

 そして、MCを務めるバカリズムにライブ演出するようになったきっかけを尋ねられた山下智久は「きっかけは、香取慎吾さんに1回僕のコンサートをプロデュースしてもらって、その時に手取り足取り教えていただいて」「僕が今やっているコンサートは、香取さんが作ってきたコンサートの遺伝子を…」「仕事への関わり方みたいなものもしっかり学ばせてもらったような気がして。先輩から学ぶことは本当に大きい。だからやっぱり、誰に影響を与えてもらうかはすごく大事だと思いましたね」と答えたのだ。

 山下智久が所属するジャニーズ事務所にとって、元SMAPのメンバー3人、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の存在は「タブー」というのが、少なくとも世間一般には定説となっている。香取ら3人は、昨年ジャニーズ事務所を退所した後、元SMAPチーフマネージャーの飯島三智氏率いる新事務所・CULENに移籍、「新しい地図」を発足した。今回『バズリズム』で、山下が香取の名前を挙げたことに驚いた視聴者は多かったようで、冒頭に述べたように「山Pも新しい地図に合流か?」と憶測されている。

 そういった噂が出回るのは今回が初めてではない。山下智久はかつて飯島氏のマネージメントを受けていたこともあって、飯島氏が新事務所・CULENを立ち上げた時点で、一部では「いずれ合流するのではないか」と囁かれていた。

 また山下は香取慎吾と2012年に期間限定でThe MONSTERSというユニットを結成し、2人が共同で作詞・作曲を手がけた「MONSTERS」をリリースした経験がある。この曲は香取・山下が共演した連続ドラマ『MONSTERS』(TBS系/2012年)の主題歌でもあるが、山下は今年開催された自身のライブツアーでも「MONSTERS」を披露したという。

山下智久は人生観の変化から“裏方”へ転身の可能性も?
 山下智久は11月23日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)にもゲスト出演。アメリカ・ロサンゼルス(以下、LA)を訪れる模様が放送されたのだが、ここでも山下は、人生観の変化に言及している。

 ジャニーズJr.だった小学6年生の頃に仕事で初めて訪れたLAは、山下にとって「暇さえあれば訪れている」「自分をリセットさせてくれる場所」であり、今年5月には2か月滞在したという。車を借りて自らの運転でLAの街に繰り出す山下は、滞在中の限られた時間の中で、音楽プロデューサー、演技の先生、発音指導の先生、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスなど、会いたい人たちに会いに行っては、流暢な英語で積極的にコミュニケーションを取っていた。山下は独学で英語を身に付けたという。

 LAで信頼する仲間たちと会い、「人に支えられてるんだなっていうのは改めて感じるというか。結局、人っていう。すべてそこに繋がってるなっていう感じはしましたね」「想いってちゃんと伝わる」と語る山下。子どもの頃から芸能活動をしてきた山下智久は「以前はもっとバリアを貼っていた」が、ひとりでLAを訪れ、仲間と交流していく中で「オープンマインドになった」「人は変われるっていうのを体感した」「思いを伝える、気持ちを伝えるっていうのができるようになってきたから」と。

 そして「自分は何者でもないなって思ってるし、だから今後何してるかわからないし、自分が表に出ることがすべてじゃないから」「新しい景色見たいってずっと思っている」「俳優じゃなくてもいいし、歌じゃなくてもいい。色んな人の話を聞いて面白いなと思ったらとにかく挑戦してみたい。いいメッセージを届けられる人になりたい」「どういう風に自分の腕で未来を築いていくか、これから大事なことだなって思っています」。俳優・アーティストなど、自分が表に出る活動だけにこだわるつもりはないことを仄めかしているようにも取れる。

 安室奈美恵や香取慎吾ら先輩・恩人に学んだことを大切にしつつも、英語を学びLAで仲間と交流するなど自ら世界を広げていく山下が、今までとは異なった活動を望んだとしても不自然ではなく、そういった意味で「新しい地図に合流」という選択肢もアリなのかもしれない。もし山下が本当に新しい地図に合流するとなれば、その時は正式に発表されるであろう。山下の今後の動向に注目していきたい。

松坂桃李『娼年』への熱狂、百貨店でバイブ販売――2018年セックスカルチャー5大ニュース

 ここ数年ほど、12月になると、その年を彩った5大セックスカルチャー・ニュース、そのなかでも女性との関わりが強いものを筆者の独断でご紹介しています。毎年、とても明るくて未来を感じるニュースもあれば、いまどきこんなコンサバなこといっちゃう人がいるとは! と頭を抱えたくなるものもあり。さて、2018年5大ニュースの様相は?

女性用セルフプレジャーブランド「iroha」が「大丸」百貨店に期間限定ショップをオープン

 江戸時代の春画には、業者が女性のもとに、アダルトグッズや春画(エロ本)を訪問販売に行く様子が描かれています。時代とともにそんなサービスがなくなって以降、性にまつわる商品は、ずっと日陰の存在として扱われてきました。

 ここ数年はネットショップで買いやすくったものの、「こっそり買うもの」というイメージが根強くあったアダルトグッズが、デパートで販売され、2週間で1,500人来店、売り上げが400万円弱、さらに新聞でその模様が報じられる日がくるとは! 平成の終わりに新しい時代の幕開けを感じるニュースです。

 ヨーロッパでは都市のメインストリートに、高級ランジェリーとアダルトグッズが並ぶセレクトショップがあるそう。日本でも今後ますます女性が日常のなかで、人目を気にせず安全に、性にまつわる商品を購入できるようになりますように。irohaはその先鞭をつけたといえるでしょう。

R18映画『娼年』の応援上映、松坂桃李のセックスシーンに沸き立つ女性たち

 作家・石田衣良による『娼年』(集英社)が単行本として発売されたのは2001年、その後、舞台化が16年で、18年に映画化。なぜこのタイミングで!? と思わなくもありませんが、いまこそが時機だったのかもしれません。

 4月に封切られ、5月には応援上映が開催。タンバリン、太鼓などの鳴り物やサイリウム持参の女性が、映画館に詰めかけました。これはR18映画では初の試みでしたが、SNSには参加者からの盛況を伝える書き込みが並ぶことに。主演・松坂桃李の“腰の動き”に合わせて賑やかに鳴り物を鳴らして光る棒を振り、フィニッシュでは歓声&拍手が巻き起こっていたそうです! もし原作発表から時間を開けずに映画化されていたら、女性がここまであっけらかんと本作を享受することはできなかったように思います。

 女性向けAVの代表格「シルクラボ」が起ち上がったのが08年。ここ数年は渡辺ペコのコミック『1122』(講談社)に、主人公が出張ホストを利用するシーンがあり、またレズ風俗も注目されています。『娼年』のセックスシーンを女性たちが能動的に愉しむことができたのは、女性が対価を払って性を愉しむことを知った現在だからこそ、ではないでしょうか。応援上映、好評につきこの12月にも開催されたようです。

 繰り返しになりますが、「シルクラボ」は女性向けAVの代表格。09年から同レーベルの作品に出演し、12年には専属契約して押しも押されもせぬ看板男優になった一徹。17年に専属を卒業したときにはファンに衝撃が走りましたが、今年1月に、自身が監督を務めるレーベル「RINGTREE」を起ち上げ、動画配信をスタートしました。

 キャッチフレーズは「男女が本気で求め合う、ありのままのSEXをお楽しみ下さい」。配信元のサイトを見ると、サムネイルとして並んでいるのは、ほとんどが女性の顔。絡みのシーンが映されていても、一徹本人は女性の後ろに控えています。女優一人ひとりの個性を生かしたストーリー展開で、セックスショーではなく、カップル間の理想的なセックスを見せてくれます。生々しい濡れ場ではなく、いちゃいちゃシーンでこちらが赤面してしまうのは、まさに本領発揮というところ。

 11~ 12月にかけて新作がどどどっと追加されたのは、人肌が恋しくなるこの時期を狙ってのこと狙ってのことでしょうか。一徹さん、なかなかの商売上手かもしれません。

女性たちは同性の裸を見て何を思う……。ストリップ女子が急増中!

 今年10月、NHKのドキュメント番組『ノーナレ』で「裸に泣く」という特集が組まれました。裸になるのはストリッパー、泣くのはそれを見る女性。いま、ストリップを見る女性が増えているというのです。

 同番組では「自分のコンプレックスを肯定してくれるよう」「踊り子さんと一緒に闘っている気がする」という女性たちの声や、応援する踊り子のために手紙を書いたり全国の劇場を飛び回ったりする女性の日常が紹介されていました。

 と書いている筆者自身、実はストリップファンです。5年ほど前と比べると女性の数が着々と増えているのは確かですし、特に今年に入ってからの伸び率には目を見張る物があると感じています。

 芸術と見るか、アングラな性風俗の1つと見るかは人それぞれですが、一人ひとりの踊り子が自分の個性、持ってうまれた肉体を最大限に生かしながら15分を踊り切るステージは一見の価値あり。見ているうちに「女性の肉体」を肯定的に受け止められる気がしてきます。

 ファッショニスタが愛読しているはずのwebサイト「ELLE ONLINE」に、突然「膣、それはあなたのすべてを現す宇宙」という見出しが踊ったのは10月のこと。一体、何が起きている!?

 そこでは植物療法士・森田敦子氏が、独自すぎる理論を展開していました。いわく、「膣は単なる子宮の入口にとどまらず、私たちの健康と切り離せない、ひとつの宇宙のような重要な存在。これ以上大事なパーツはない」。膣も臓器の1つであるかぎり健康との関連はわかりますが、それがなぜ宇宙? しかも脳や心臓以上に大事といわれても、頭に疑問符しか浮かびません。

 さらにはセックスを面倒に感じる女性のことを、「感受性まで乏しい」「感動できず、常にイライラし、ときにヒステリックになる」とその人格面まで否定します。

 しかし、この言説はある意味、多くの女性にとってなじみ深いものでしょう。女性が不機嫌だったり強い意見を言ったりするだけで、「生理でしょ」「更年期じゃない?」「欲求不満だろ」と、なぜか女性特有の生理現象と結びつけられることが多々あります。お笑い芸人が、ショーレースで厳しい採点をした60代の女性タレントのことを「更年期障害か」とこき下ろしたのとまったく変わりません。

 膣と宇宙という荒唐無稽な内容に記事は大炎上し、同サイトはすぐに非公開としましたが、最も大きな問題は「生殖器にかこつけて、女性の人格を矮小化したこと」にほかならないのです。
*   *   *
 ひと昔前であれば考えられもしなかった“オープンなセックスカルチャー”を感じるニュースが多かった一方で、ひと昔どころか、何十年も前に逆行したかのようなニュースもありました。

 膣を過剰に神聖視するコンテンツは森田氏以外にもあちこちで見かけます。子宮を大切にすれば幸せになれると説く“子宮系”の亜種にも見えますが、子宮にしろ膣にしろ、もともと女性がコンプレックスを持ちやすかったり健康面の不安を感じたりしやすい臓器だけに、つけ入りやすいのでしょう。

 いずれにしろ女性が性を肯定的に捉え、愉しむ妨げとなる言説です。今秋には、森田氏の弟子的な立場にある女性が本を出版、やはり膣を取り上げています。19年も引き続き、この方面への目配りを忘れずにいきたいと思います。
(三浦ゆえ)

あの「マシュマロ」は同人活動の救世主か? 非交流同人作家が試してみた!【同人活動レポート】

「攻め」の反対語は? と聞かれ「守り」と言えず「受け」と口を滑らせてしまうのが腐女子であるように、「マシュマロ」と聞いて、お菓子でないほうを思い浮かべる人は十中八九オタクであり、さらにTwitterに依存気味だ。菓子でない「マシュマロ」とは、Twitterと提携した感想フォームのサービスであり、多くの同人作家がTwitterのトップに「マシュマロください(感想ください)」とPRしている。果たしてマシュマロを利用すれば、感想ゲットだぜ! となれるのか。ある同人作家(著者)が試してみた。

 

■私の同人作家としてのスペック:非交流派

 まず、私の同人作家としてのスペックをお伝えしたい。

・書いているのは二次創作の小説
・【オン】pixivに年に1~2回ほど投稿
・【オフ】年におよそ2回イベントに出てそのたびに新刊を出す
・オフ活動は2015年から
・一回のイベントの頒布数は、初回は5部。最近で30部弱
・同ジャンルの人とは、同人イベントで両隣の人に挨拶する以外の交流は特にない
・非交流のくせに、死ぬほど感想は欲しい

 同人活動をしていない人には、これがどの程度のスペックか伝わりにくいと思うが、ドラクエで言うなら「ひのきのぼう」「ぬののふく」くらいにとらえてもらえれば大体あっている(おたぽるで私の名前で探してもらうと、過去の同人活動レポートをすべて掲載している)。

 

■感想ゲットに必須の「政治力」がない場合、どう補うか

 金のために同人活動をしていると言えるほど稼いでいる人など、金のためにアフィリエイトブログやYouTuberをしている人くらい一握りだ。よって、書いたものに対する感想や反響は多くの同人作家の力水になる。

 感想をもらうためには当然「見た人が思わず感想を送りたくなるようないいものを作る」必要があるが、世の中のすべての同人作家が、傍目から見たら「お、おう」クオリティであっても、当の本人は「超絶いいもの」と信じて疑わず作品を世に出しているのだ。

 そのため「いいものを作る」以外で感想をもらう方法を考えてみると、以下の2つがあげられるだろう。

1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす
2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用する

 まず「1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす」だが、これはつまり「お前に政治力はあるか」ということだ。

「政治力」が必要とされるのは霞が関に限らない。教室でも会社でもママ友づきあいでも老人ホームでも、人が集まるところでは必要とされるスキルだ。しかし「政治力」はあるけれど、大したことないクソ野郎は軽蔑されがちだ。会社やクラスで実力者や人気者に取り入ることだけがうまく、どうってことないやつなのにおいしいとこだけかっさらっていくクソ野郎や、同人活動においてうまくもないくせにジャンルでなぜかでかい顔してるおしゃべりクソ野郎など、読者の皆さんも幾人かのクソ野郎のご尊顔が思い浮かぶのではないだろうか。

 しかし、人類が集団の中で生活する生物である以上、「政治力がある(集団でいいポジションを取れる)」というのはFFで言うなら「エクスカリバー」クラスの武器だ。半端な作品力など蹴散らす力がフォロワー5桁にはある。政治力がある人を軽蔑する気持ちの大部分は嫉妬なのだろうと、私も歯ぎしりしながら思う。なお、私の本名のTwitterアカウントのフォロワーは12名(神トゥエルブ)だ。

 政治力がないなら育成に励むという手もあるが、リアルライフのそういったクソしがらみから解放されるのが私にとっての同人活動であり、心の聖域で苦手なことなどやりたくない。よって、政治力に頼れないなら「2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用」するしかない。

 私は感想が欲しいので、以前からこういった各種サービスは積極的に利用しており記事にも書いている(参照記事:【同人活動レポート】コミュ障だって大丈夫! Twitter抜きで同人誌の感想をもらう方法)。

 ただ、この記事を書いたときから1年以上たっているが、「Twitter抜きで感想をもらう」は日に日に厳しくなってきた。今回の記事のテーマである「マシュマロ」など、Twitterの利用を前提としたサービスがどんどん一般化してきたからだ。今、Twitterもpixivもやらず、20世紀の作法にのっとり個人サイトだけ運営すること自体は個人の勝手だが、それで感想が欲しくて拗ねていたら、面倒くさい人だと私は思う。欲しいなら、きちんと欲しがらねばならない。

 私はもともとTwitterのロム(つぶやかず読むだけ)アカウントは持っていた。しかしこのアカウントにマシュマロの機能をつけると、このアカウントと同人活動をする私とが紐づいてしまうために、フォローした人の発言がウザくて後悔したら繰り出す必殺技「フォローを外す」「ミュート」を炸裂させにくくなってしまう。よって、新規にマシュマロ用のアカウントを取得した。

■マシュマロの誤解二つ
「罵詈雑言はすべてカット」「感想の返信を流さなくてはいけない」

 マシュマロ以外にもTwitterに連携して感想をもらうサービスはあるが、マシュマロの特徴は「AIが罵詈雑言はカットして届けない」という、半分が優しさでできたバファリンのような仕様だ。しかし登録してみて知ったが、マシュマロは「AIをさほど働かせない」モードもユーザーの都合で選ぶことができる。

 また、Twitterを利用するオタクのうち少なく見積もって6割くらいが「自分のタイムラインがフォローした神のマシュマロの返信でぎっつら埋まってしまい、神だと思っていたがあの御方が八階級降格で承認欲求ビッチへと格下げ。フォローを外す」という経験に心当たりがあると思う。

 私もこのせいでマシュマロの第一印象は最悪だったのだが、これは何もマシュマロの機能ではない。もらったマシュマロについて返信を出すのは必須ではなく、心の宝石箱にしまっておくことだってできる。

 なお、トスツイ(@tosを冒頭につけて返すツイート)にすることで、フォロワーのタイムラインに出ないように返信することもできるので、私のような嫉妬心の強いフォロワーにフォローを外されることを恐れる人はトスツイを薦めたい。

 マシュマロへの誤解も解けたところで、マシュマロ用に新規Twitterアカウントを取得。pixivで新作を公開する際に「感想乞食に励ましのお便りを!」と一言添えた。

 

■マシュマロで感想のゴールドラッシュ

 作品をアップ後、マシュマロ来い……! 来い! とリロードしまくって4時間後、最初のマシュマロが届き腰を抜かした。あれほど感想を欲しているのにいざ感想をもらうと腰を抜かしてしまうのだ。いただいた感想は実にあたたかなもので、マシュマロのこと承認欲求モンスター養成器だと思っていてほんとにごめんね、と十字を切った。

 結果から先に言うと、いただいた感想は2週間で9件。今までの私の感想人生にしてみるとゴールドラッシュと言っていい。やはり「馴染みのあるフォーマット」は送る側にとっては敷居を低く感じるのだろう。マシュマロちゃんがどぶ板まわりの営業で広げてきた地盤があったからこそ、こうしておいしい水が飲めているのだ。

 ちょうど仕事の区切りがついて、一人串揚げ屋で昼酒をしていたときにマシュマロが飛んできたこともあった。串揚げとビールと長文の神感想。天下統一を成し遂げた秀吉も大阪城の天守閣でこんな気分だったに違いない。感想を送ってくれた9名の方には年末ジャンボが当たるはずだ。

 こうして書くとマシュマロ万歳であり、事実マシュマロ万歳であることには変わらないのだが、感想が来た理由が今のままではマシュマロ100%になってしまうため誤解のないよう付け加えておくと、私は前述のスペック通りとにかく飽きっぽく、二次創作の対象となるジャンルを頻繁に変える。今回も変更したのだが、それが今ちょうど流行っているジャンルだった、というのがどう考えても感想が来た一番の理由だろう。これも原作となるジャンルがそれまで汗水たらして築いた礎があってのことだ。

 今回は自身の政治力がなくても、ジャンルの政治力とツール(マシュマロ)の政治力に助けてもらって感想ゲットだぜ! と言えるだろう。一番の理由はジャンルの力だろうが、それでもマシュマロ以外のフォーマットを利用していたらここまで感想をいただけなかっただろう。

 しかし私はここまでマシュマロの恩恵にここまであやかっているくせに、マシュマロの前提となるTwitterは本当に嫌いなのだ。あの人気者数値が可視化される状況を見ると、スクールカーストを思い出してどんよりと気がめいってしまう。バズっている憎たらしいほどキレのあるつぶやきを見ると、明日財布と携帯一緒になくせと思うくらい妬ましいし、自分が好きな人と自分の嫌いなやつが仲よさそうにしていると床に転がって子供のようにわめきちらしたくなる。

 Twitterを見れば見るほど病むタイプだと自分でも分かっているので、自分のこころを守るためにTwitterでは非交流、怒涛のミュートなのだ。知らなければ腹も立たない。仮にもし私に人気があったら余裕で、王者の貫禄でTwitterに入り浸っているだろう。

 時代に合ってないと自分でも思うが、そんな人でもTwitterをやりようによっては利用でき、いい思いもできるのだ。今回の原稿が政治力のない人の一助になれば幸いだ。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

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あの「マシュマロ」は同人活動の救世主か? 非交流同人作家が試してみた!【同人活動レポート】

「攻め」の反対語は? と聞かれ「守り」と言えず「受け」と口を滑らせてしまうのが腐女子であるように、「マシュマロ」と聞いて、お菓子でないほうを思い浮かべる人は十中八九オタクであり、さらにTwitterに依存気味だ。菓子でない「マシュマロ」とは、Twitterと提携した感想フォームのサービスであり、多くの同人作家がTwitterのトップに「マシュマロください(感想ください)」とPRしている。果たしてマシュマロを利用すれば、感想ゲットだぜ! となれるのか。ある同人作家(著者)が試してみた。

 

■私の同人作家としてのスペック:非交流派

 まず、私の同人作家としてのスペックをお伝えしたい。

・書いているのは二次創作の小説
・【オン】pixivに年に1~2回ほど投稿
・【オフ】年におよそ2回イベントに出てそのたびに新刊を出す
・オフ活動は2015年から
・一回のイベントの頒布数は、初回は5部。最近で30部弱
・同ジャンルの人とは、同人イベントで両隣の人に挨拶する以外の交流は特にない
・非交流のくせに、死ぬほど感想は欲しい

 同人活動をしていない人には、これがどの程度のスペックか伝わりにくいと思うが、ドラクエで言うなら「ひのきのぼう」「ぬののふく」くらいにとらえてもらえれば大体あっている(おたぽるで私の名前で探してもらうと、過去の同人活動レポートをすべて掲載している)。

 

■感想ゲットに必須の「政治力」がない場合、どう補うか

 金のために同人活動をしていると言えるほど稼いでいる人など、金のためにアフィリエイトブログやYouTuberをしている人くらい一握りだ。よって、書いたものに対する感想や反響は多くの同人作家の力水になる。

 感想をもらうためには当然「見た人が思わず感想を送りたくなるようないいものを作る」必要があるが、世の中のすべての同人作家が、傍目から見たら「お、おう」クオリティであっても、当の本人は「超絶いいもの」と信じて疑わず作品を世に出しているのだ。

 そのため「いいものを作る」以外で感想をもらう方法を考えてみると、以下の2つがあげられるだろう。

1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす
2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用する

 まず「1.同人活動をしている友人知人やファン、フォロワーを増やす」だが、これはつまり「お前に政治力はあるか」ということだ。

「政治力」が必要とされるのは霞が関に限らない。教室でも会社でもママ友づきあいでも老人ホームでも、人が集まるところでは必要とされるスキルだ。しかし「政治力」はあるけれど、大したことないクソ野郎は軽蔑されがちだ。会社やクラスで実力者や人気者に取り入ることだけがうまく、どうってことないやつなのにおいしいとこだけかっさらっていくクソ野郎や、同人活動においてうまくもないくせにジャンルでなぜかでかい顔してるおしゃべりクソ野郎など、読者の皆さんも幾人かのクソ野郎のご尊顔が思い浮かぶのではないだろうか。

 しかし、人類が集団の中で生活する生物である以上、「政治力がある(集団でいいポジションを取れる)」というのはFFで言うなら「エクスカリバー」クラスの武器だ。半端な作品力など蹴散らす力がフォロワー5桁にはある。政治力がある人を軽蔑する気持ちの大部分は嫉妬なのだろうと、私も歯ぎしりしながら思う。なお、私の本名のTwitterアカウントのフォロワーは12名(神トゥエルブ)だ。

 政治力がないなら育成に励むという手もあるが、リアルライフのそういったクソしがらみから解放されるのが私にとっての同人活動であり、心の聖域で苦手なことなどやりたくない。よって、政治力に頼れないなら「2.感想をもらいやすくする各種サービスを利用」するしかない。

 私は感想が欲しいので、以前からこういった各種サービスは積極的に利用しており記事にも書いている(参照記事:【同人活動レポート】コミュ障だって大丈夫! Twitter抜きで同人誌の感想をもらう方法)。

 ただ、この記事を書いたときから1年以上たっているが、「Twitter抜きで感想をもらう」は日に日に厳しくなってきた。今回の記事のテーマである「マシュマロ」など、Twitterの利用を前提としたサービスがどんどん一般化してきたからだ。今、Twitterもpixivもやらず、20世紀の作法にのっとり個人サイトだけ運営すること自体は個人の勝手だが、それで感想が欲しくて拗ねていたら、面倒くさい人だと私は思う。欲しいなら、きちんと欲しがらねばならない。

 私はもともとTwitterのロム(つぶやかず読むだけ)アカウントは持っていた。しかしこのアカウントにマシュマロの機能をつけると、このアカウントと同人活動をする私とが紐づいてしまうために、フォローした人の発言がウザくて後悔したら繰り出す必殺技「フォローを外す」「ミュート」を炸裂させにくくなってしまう。よって、新規にマシュマロ用のアカウントを取得した。

■マシュマロの誤解二つ
「罵詈雑言はすべてカット」「感想の返信を流さなくてはいけない」

 マシュマロ以外にもTwitterに連携して感想をもらうサービスはあるが、マシュマロの特徴は「AIが罵詈雑言はカットして届けない」という、半分が優しさでできたバファリンのような仕様だ。しかし登録してみて知ったが、マシュマロは「AIをさほど働かせない」モードもユーザーの都合で選ぶことができる。

 また、Twitterを利用するオタクのうち少なく見積もって6割くらいが「自分のタイムラインがフォローした神のマシュマロの返信でぎっつら埋まってしまい、神だと思っていたがあの御方が八階級降格で承認欲求ビッチへと格下げ。フォローを外す」という経験に心当たりがあると思う。

 私もこのせいでマシュマロの第一印象は最悪だったのだが、これは何もマシュマロの機能ではない。もらったマシュマロについて返信を出すのは必須ではなく、心の宝石箱にしまっておくことだってできる。

 なお、トスツイ(@tosを冒頭につけて返すツイート)にすることで、フォロワーのタイムラインに出ないように返信することもできるので、私のような嫉妬心の強いフォロワーにフォローを外されることを恐れる人はトスツイを薦めたい。

 マシュマロへの誤解も解けたところで、マシュマロ用に新規Twitterアカウントを取得。pixivで新作を公開する際に「感想乞食に励ましのお便りを!」と一言添えた。

 

■マシュマロで感想のゴールドラッシュ

 作品をアップ後、マシュマロ来い……! 来い! とリロードしまくって4時間後、最初のマシュマロが届き腰を抜かした。あれほど感想を欲しているのにいざ感想をもらうと腰を抜かしてしまうのだ。いただいた感想は実にあたたかなもので、マシュマロのこと承認欲求モンスター養成器だと思っていてほんとにごめんね、と十字を切った。

 結果から先に言うと、いただいた感想は2週間で9件。今までの私の感想人生にしてみるとゴールドラッシュと言っていい。やはり「馴染みのあるフォーマット」は送る側にとっては敷居を低く感じるのだろう。マシュマロちゃんがどぶ板まわりの営業で広げてきた地盤があったからこそ、こうしておいしい水が飲めているのだ。

 ちょうど仕事の区切りがついて、一人串揚げ屋で昼酒をしていたときにマシュマロが飛んできたこともあった。串揚げとビールと長文の神感想。天下統一を成し遂げた秀吉も大阪城の天守閣でこんな気分だったに違いない。感想を送ってくれた9名の方には年末ジャンボが当たるはずだ。

 こうして書くとマシュマロ万歳であり、事実マシュマロ万歳であることには変わらないのだが、感想が来た理由が今のままではマシュマロ100%になってしまうため誤解のないよう付け加えておくと、私は前述のスペック通りとにかく飽きっぽく、二次創作の対象となるジャンルを頻繁に変える。今回も変更したのだが、それが今ちょうど流行っているジャンルだった、というのがどう考えても感想が来た一番の理由だろう。これも原作となるジャンルがそれまで汗水たらして築いた礎があってのことだ。

 今回は自身の政治力がなくても、ジャンルの政治力とツール(マシュマロ)の政治力に助けてもらって感想ゲットだぜ! と言えるだろう。一番の理由はジャンルの力だろうが、それでもマシュマロ以外のフォーマットを利用していたらここまで感想をいただけなかっただろう。

 しかし私はここまでマシュマロの恩恵にここまであやかっているくせに、マシュマロの前提となるTwitterは本当に嫌いなのだ。あの人気者数値が可視化される状況を見ると、スクールカーストを思い出してどんよりと気がめいってしまう。バズっている憎たらしいほどキレのあるつぶやきを見ると、明日財布と携帯一緒になくせと思うくらい妬ましいし、自分が好きな人と自分の嫌いなやつが仲よさそうにしていると床に転がって子供のようにわめきちらしたくなる。

 Twitterを見れば見るほど病むタイプだと自分でも分かっているので、自分のこころを守るためにTwitterでは非交流、怒涛のミュートなのだ。知らなければ腹も立たない。仮にもし私に人気があったら余裕で、王者の貫禄でTwitterに入り浸っているだろう。

 時代に合ってないと自分でも思うが、そんな人でもTwitterをやりようによっては利用でき、いい思いもできるのだ。今回の原稿が政治力のない人の一助になれば幸いだ。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

【確認待ち】あの「マシュマロ」は同人活動の救世主か? 非交流同人作家が試してみた!【同人活動レポート】の画像2★好評発売中!!
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滝沢秀明の不遇幼少期、働けるなら「どこでも良かった」少年がジャニーズのスターになるまで

 滝沢秀明の引退まで残り数日を切った。今年9月、タッキー&翼が解散していたことが発表され、同時に、滝沢秀明は年内で芸能活動を引退しプロデュース業や後輩の育成に専念すると表明。今井翼は、芸能界からは引退しないもののジャニーズ事務所を退社し、今後の予定は白紙だという。

 引退までのカウントダウンが始まった今月、滝沢はテレビ出演や雑誌の単独インタビューなど、積極的にメディア露出してきた。29日には、ジャニーズJr.黄金期を象徴する伝説の番組『8時だJ』が、『超豪華!! 最初で最後の大同窓会!8時だJ』(テレビ朝日系)として一夜限りの復活を遂げる。

 そして28日には、滝沢が『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)に出演し、解散・引退の真相、さらに「自分の中で封印していた時代」である極貧の幼少期についても語るという。まさに滝沢祭りの2日間だ。

 だが、滝沢秀明が自身の幼少期について明かすのはこれが初めてではない。ジャニーズアイドルとして華麗な経歴を持つ滝沢が、実は複雑な家庭環境に育っていることは、一般的にはあまり知られていないかもしれないが、ファンの間ではずっと前から有名な話だ。なぜならば、2006年の主演舞台「One! -the history of Tackey-」は滝沢の半生を描いた自叙伝的ストーリーだったからである。

 当時、舞台「One! -the history of Tackey-」の制作発表で、企画・構成・総合演出を手掛けたジャニー喜多川氏から、滝沢が病院のベンチで生まれたことなどが明かされた。東京・八王子で3人兄弟の末っ子として生まれた滝沢は、父親から「わかりやすい愛情」を受けた記憶はなく、幼稚園児の頃に両親が離婚すると母親の元で育てられた。経済的には恵まれず、母親は食費を切り詰めるべく餃子の具にツナを使い、滝沢はそれを普通の餃子だと思っていたという。

 母親が再婚して滝沢姓になったが新しい家庭環境になじめず苦労したことなども明かされた。ファンやメディアから「タッキー」という愛称で親しまれる滝沢だが、新しい苗字を最初から受け入れていたわけではないようだ。

 一刻も早くこの生活を抜け出したいと思っていた滝沢は、中学生になると「どうやったら子どもも働けるんだろう」と考え、ジャニーズ事務所のオーディションを受けて合格。本人としては、ジャニーズに入りたいわけでもアイドルになりたいわけでもなく、「どこでもよかった」のだというが、結果的にジャニーズ事務所にとっては滝沢がこのときオーディションを受けてくれたことで、ジャニーズ黄金期という一時代を築け、その後の面々の躍進につながったのだから、感謝があるだろう。番組では、滝沢の後輩である松本潤、山下智久、生田斗真、北山宏光(Kis-My-Ft2)らのほか、滝沢の母親も息子について語るという。

 また、今年7月には、KEN☆Tackeyのユニットを組む三宅健とともに『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演した滝沢自身が、三宅に宛てた手紙の中で「僕には兄がいました。数年前に亡くなってしまいました」と明かしていた。滝沢の光と影が明かされる『金スマ』はファンならずとも必見となるだろう。

 ジャニーズ事務所に入所すると13歳の若さで瞬く間に人気を獲得し、ジャニーズJr.の黄金期を牽引した滝沢秀明。Jr.でありながら単独でドラマ主演を務めるなど、Jr.時代から「特別な存在」だった。その引退を惜しむ声は今なお根強いが、これからは裏方としてジャニーズ事務所を引っ張っていく。今年、コンプライアンスの点などから様々な問題点を指摘されてきたジャニーズ事務所だが、エンタメ性は随一。2019年は会社として衿を正すとともに、滝沢がジャニー喜多川氏の後継者として、芸能界を盛り上げてほしい。

豊洲市場開場から初の「コミックマーケット」へ……ゆりかもめの“混雑対策”は、大丈夫か?

 さあ、いよいよ冬コミである。

 今回、会場の配置変更など、さまざまな「前とは違う」が見られるコミックマーケット。そうした中で、初の事態として注目されるのは、新橋と臨海副都心を結ぶ「ゆりかもめ」をめぐる状況である。

 今回のコミケは、豊洲市場が開場して初めてのコミケ。関係者には東京都などから、コミケ開催に伴う混雑の案内も配布されている。市場関係者にとっても、電車の本数まで増えるコミケは驚きであり、注目すべき催しとなっている。

 豊洲市場は30日まで営業しており、コミケ参加者と重なって混雑することも必至。そのため臨時ダイヤの対策も強化されている。新橋発、豊洲発共に始発列車の繰り上げも行われているし、早朝の時間帯には増発もされているのである。

 市場とコミケ、二つの客で大混雑すること必至なゆりかもめ。やはり、車内は阿鼻叫喚になってしまうのだろうか。

「豊洲市場関係者が“コミックマーケットって、なんなんだ”と、列車が増発までされるイベントの大きさに驚くツイートをして話題になってたりしていますが、事情を熟知している、ゆりかもめ側の対策は十分。いつものコミケ程度の混雑に落ち着くんじゃないでしょうか。また、豊洲市場が開場してからは、新橋駅前発の都営バス<市01>も豊洲市場行きになっていますし。さほど混乱は起こらないのではないかと思っています」(交通事情に詳しい関係者)

 いずれにしても、混雑する車内は決して、コミケ参加者だけが利用するものではない。大きな紙袋の取り扱いなど、乗り合わせた人に迷惑をかけないマナーは忘れずに。
(文=コミケ取材班)