工藤静香のファッションは「ヤンキーっていうより……」――ヤンキー界の重鎮が驚愕の回答

着用するファッションが、ことごとく「ヤンキー丸出し」とネット上で嘲笑されている工藤静香。しかし、それはホントにヤンキーファッションなのだろうか? そもそも、「ヤンキー」とは何をもって認定されるのか――? そこで、ヤンキー界の有名人たちに静香のファッションをチェックしてもらった。プロの目が下す「ヤンキー度」はいかに――!?

◎査定する静香ファッション一覧

ヤンキーっていうよりフィリピン人女性だったら100%

 埼玉のレディース「紫優嬢」の四代目総長(1991年当時)で作家の中村すえこ氏ヤンキーファッションを標榜するアパレル会社「BIRTHJAPAN」の石川智之社長に続き、最後は自らも青春時代は不良少年として過ごし、現在はヤンキー漫画『ドルフィン』(秋田書店)の原作者や青少年不良文化評論家などの肩書を持つ、ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎氏に話を聞いた。

――岩橋さんから見て静香のファッションのヤンキー度は何%だと思いますか?

岩橋氏 ヤンキー度でいうと55%。どっちかというと、見た瞬間、ヤンキーっていうよりさ、線の細さと髪形なんかもさ、サーフィンやってるから色も浅黒いしフィリピン女性にしかみえなくて。フィリピン人女性だったら100%だよね。

――フィリピン人女性……ですか……。それは意外な視点ですね。ちなみにヤンキーファッションの定義とは?

岩橋氏 ヤンキーファッションっていうのは、要は見栄っぱり度か目立ち度が肝だから。ヤンキーは「見栄を張る」っていうのが体の根底にあって、もしくは目立ちたいというね。目立つ服を着るっていうのは、覚悟と勇気、なおかつ潔さが必要だから。それを持っている人っていうのは、ヤンキー気質を持っているというのが特徴なんだと思いますよ。

――ネットでは静香のファッションがヤンキーとして叩かれる一方、昨年ヒットした『今日から俺は!!』(日本テレビ系)などヤンキーをモチーフとした漫画やドラマなどが後を絶ちません。ヤンキーやヤンキーファッションが日本の文化から消えない理由とは?

岩橋氏 人って必ず善と悪をつけたがるじゃない。ね? 善と悪。あの人は良い人、あの人は悪い人ってね。悪=ヤンキーだから。ヤンキーファッションっていうのは、悪い人たちが好きなファッションだよね。この世から“悪”は、なくならないでしょ? それとヤンキー文化が消えないのは一緒だよ。

――なるほど。そうすると、静香のファッションが叩かれるのは、人はヤンキーという「悪」が気になって仕方がないからということですね。

岩橋氏 そうそう。怖いもの見たさですよ。夏になると肝試しで、幽霊見たら怖いのに、見に行きたがるでしょ? それと一緒ですよ。近づくと怖いけど、人間って見たがるんですよ。

 ヤンキーに詳しい方々に聞いた静香のヤンキー度は30~55%という結果に終わった。元ヤンキーたちから見た静香は、さほどヤンキーではなかったが、人の目を惹きつけてやまない静香のファッションに、これからも注目したい。
(井本智恵子)

岩橋健一郎(いわはし・けんいちろう)
青少年不良文化評論家。ヤンキー漫画『ドルフィン』(秋田書店『マンガクロス』で連載中)の原作者。
Twitter:@yankee4649

■埼玉のレディース「紫優嬢」の四代目総長中村すえ子氏セレクト

1位 「これ以外は同レベル」

■「BIRTHJAPAN」石川智之社長セレクト

1位「これはヤンキーっぽい」

2位「強いて言えば……。ヤンキーっぽいというよりヤンキーが好きそうな感じ」

■岩橋健一郎氏セレクト

「どれもヤンキーではなく、フィリピン人女性に見える」

 

工藤静香の私服は「昭和~平成初期のバブルヤンキー」! ヤンキーアパレル社長が徹底解説

着用するファッションが、ことごとく「ヤンキー丸出し」とネット上で嘲笑されている工藤静香。しかし、それはホントにヤンキーファッションなのだろうか? そもそも、「ヤンキー」とは何をもって認定されるのか――? そこで、ヤンキー界の有名人たちに静香のファッションをチェックしてもらった。プロの目が下す「ヤンキー度」はいかに――!?

◎査定する静香ファッション一覧

 

昭和から平成初期のバブルヤンキーが好むデザイン

 埼玉のレディース「紫優嬢」四代目総長(1991年当時)で作家の中村すえ子氏のジャッジに続き、今回は、ピコ太郎の金ピカジャージを作ったヤンキーファッションを標榜するアパレル会社「BIRTHJAPAN」の社長であり、自身も不良だったという石川智之社長に話を聞いた。

――静香のファッションのイケてるポイントは?

石川社長 彼女がヤンキーっぽいかどうかはさておき、やっぱりスタイルのいい女は最高だぜ。工藤さんのファッションは全体的に美脚と長身を生かして、細めの服でボディラインをきれいに魅せてるよね。腹が弛んだだらしのねぇ女にはできない、彼女ならではのファッションだ。6(一覧参照)のニットのワンピなんかすげー魅力的。最高にイカしてるぜ!

――ここに並んだ静香のファッションで、一番ヤンキーっぽいと思うのはどれですか?

石川社長 柄とサイズ感で3(一覧参照)かな。柄についても、幅の広い白黒のボーダーに花柄というのは昭和から平成初期のバブルヤンキーが好むデザインなんだが、これに加えて飛び散るスプラッターがかなり攻撃的な印象だ。うちでも十分販売できるヤンキー要素抜群のデザインだぜ。

――昭和から平成初期のバブルヤンキーですか……。

石川社長 スリムな服を着こなせる女性が、たまに3(一覧参照)みたいなオーバーサイズの服を着てるのを見ると、これまたグッとくる。ペアルックで着たいってヤンキーオヤジも多いだろうな。

――やっぱりヤンキーオヤジは、静香のファッションが好きですか?

石川社長 6(一覧参照)のニットワンピは、間違いなく好きだろうね。水商売のねーちゃんみたいで色っぽいだろ? オシャレにも気を使ってる感じがするし、そんなねーちゃんを連れてるのはヤンキーにとって非常に大きなステータス。ションベン臭いガキみたいなイモ女を連れてるよりも“見栄”になるんだ!

――静香ファッションのダサいポイントを上げるなら?

石川社長 基本的に顔もスタイルもいいんだから何着たって似合うよな。でも強いて言うなら1(一覧参照)。夏の格好にブーツは暑くねぇのかなとは思うけどな。せっかくいい脚してるんだから足の露出をもっと増やしてくれ!

――では、全体的に静香のファッションのヤンキー度は?

石川社長 服だけで見れば30%、顔と髪形も加味すれば80%ってとこだな!

 中村氏に続いて石川社長もヤンキー度30%判定となったが、次回は自らも青春時代は不良少年として過ごし、現在はヤンキー漫画『ドルフィン』(秋田書店)の原作者や青少年不良文化評論家などの肩書を持つ、ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎氏に話を聞く。
(井本智恵子)

石川智之(いしかわ・ともゆき)
1982年新潟生まれの新潟育ち。2006年に「BIRTHJAPAN」設立。
公式サイト

メールが見られるペン発売で「カンニングし放題?」の声が相次ぐ

 大手老舗文具メーカーのキングジムが、スマートフォンの通知を受け取れるボールペン型デバイス「スマートボールペン『インフォ』」を6月14日より発売すると発表。この情報が世に出るや否や、ある使い方を思い浮かべる人が続出している。

 2色ボールペンに小型ディスプレイやタッチボタン、LEDなどが付いた「インフォ」は、スマホと連携することで電話の着信やメールの受信、自分宛てのSNSのメッセージなどを通知するほか、スマホを取り出すことなく内容を確認できるという便利商品。通知は過去40件まで遡ることができるという。

 メーカー側は、スマホをチラチラ見る行為に抵抗がある商談や会議の席などでの使用を想定しているようだが、Twitterでは「カンニングツール?」「なるほどカンニングし放題」「カンニングに使われる未来しか思い浮かばん」「カンニングに使うバカが出てくるんだろうな」といった声が相次いでいる。

「ペンにディスプレイが付いていれば、『カンニングに使えるのかな?』と思うのも当然ですよね。『AppleWatch』が発売された際にも、『カンニングに使えそう』と話題になりましたが、その影響で“試験中の腕時計禁止”のお達しが出た学校も多いとか。試験を伴う学校や機関は、『インフォ』の持込禁止を検討せざるを得ないかもしれませんね」(IT系ライター)

 他にも、アラームやカメラアプリのシャッターとしての使用、音楽の再生操作も行えるという「インフォ」。17日現在、Amazonでは1万2,960円で予約注文が可能だが、悪用する人など1人もいないと信じたい……。

工藤静香の服装は「ヤンキー丸出し」か? 伝説のレディース四代目総長がジャッジ!

着用するファッションが、ことごとく「ヤンキー丸出し」とネット上で嘲笑されている工藤静香。しかし、それはホントにヤンキーファッションなのだろうか? そもそも、「ヤンキー」とは何をもって認定されるのか――? そこで、ヤンキー界の有名人たちに静香のファッションをチェックしてもらった。プロの目が下す「ヤンキー度」はいかに――!?

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ヤンキーはなぜか“紫色”と“赤色”を好む

まずは、埼玉のレディース「紫優嬢」の四代目総長(1991年当時)となり、伝説のヤンキー雑誌「ティーンズロード」(ミリオン出版)では表紙も飾ったこともある作家・中村すえこ氏に話を聞いた。

――元レディース目線から、現在の静香の服装はどうでしょうか? ネットニュースでは、“紫のパーカーがヤンキー丸出し”と叩かれていますが……。

中村氏 ヤンキーはなぜか“紫色”と“赤色”を好むんですよね。私自身も「紫優嬢」というレディースの総長で、紫という文字が入っているし、紫が好きで、紫の服ばかり着ていました。今でも靴やポーチに差し色として使っています。工藤さんはどうかわかりませんが、私にとって「紫」は、青春の象徴であり特別な色ですよね。

――ここに並んだ静香のファッションを見て、ヤンキーならではの特徴はありますか?

中村氏 私が一番ヤンキーチックだと思うのは、7(一覧参照)のジャンプスーツですね。ジャンプスーツというより、ヤンキー御用達の“つなぎ”に見えてきて……。あとちょっと“特攻服”に似てませんか? こういう特攻服、私も着てたなって。

――言われてみれば、つなぎに特攻服……(笑)。

中村氏 あと特徴というと、このジャンプスーツにゴールドの時計とネックレスをジャラジャラつけていますよね。基本、ヤンキーは光り物が大好きです。6(一覧参照)の黒ニットワンピースの写真でもチェーンのバッグに、ブルガリの指輪とかたくさんつけてますよね。光り物は、特徴かもしれません。

――なるほど。確かに、昔のヤンキー必携のメリケンサックのように、リング多めですね。

中村氏 昔のヤンキーといえば、3(一覧参照)の派手なブルゾンですよね! 昔のヤンキーは確かに柄物が好きでした。

――その他、気になる点というと?

中村氏 あと、ヤンキーは実はかわいい物が好きだったりします。若い頃は背伸びして大人びた服を着ていたので、昔に着れなかったかわいい服を大人になってから選んでしまう。例えば、8(一覧参照)の花柄のワンピースは、かわいいですよね。私も好きなファッションです。

――ファッションのほかに、静香のインスタグラムを見て思うことはありますか? 料理の盛り付けが雑でセンスがないなどと言われていますが……。

中村氏 料理のセンスはともかく、ヤンキーって人に認めてもらいたい感が強いと思うんです。だから、料理写真をアップするのも、“家庭的な私を見て!”とか“おしゃれな私を見て!”とか、人に認められたい気持ちが強いのかもしれないです。そんな私も、子どものお弁当写真や自撮りを日々、インスタグラムやFacebookにアップしてますけどね(笑)。

――そうすると、全体的に静香のファッションのヤンキー度というと?

中村氏 うーん。30%ですかね。

――え? 30%ですか? 低いですね。

中村氏 私が思うに、どのファッションがヤンキーなのかではなく、誰がそれを着るか、どう着こなすかが重要。言うなれば、ヤンキーとしての“ポリシー”と“こだわり”を持って着ることで、初めてヤンキーファッションとなるから、私が見る限り工藤さんのファッションにポリシーは感じられないですね。

 元レディース総長・中村すえこ氏から見た静香のヤンキー度は30%だったが、一方で、ヤンキー男子から見た静香のファッションはどうなのか? 次回は、ピコ太郎のキンキラコスチュームを作ったヤンキーファッションを標榜するアパレル会社「BIRTH JAPAN」の社長であり、自身も不良だったという石川智之社長に話を聞く。
(井本智恵子)

中村すえこ(なかむら・すえこ) 
作家、文筆家、著書に『紫の青春』(ミリオン出版)。現在、ドキュメンタリー映画『記憶』を製作中。
Instagram:sueko.1o

 

業田良家・石塚真一・浅野いにおが絶賛した気鋭の漫画家が描く「世界との出会い方」

 自転車にまたがり、踏み切りが開くのを待つ数分間、ふと目の前の景色がとんでもないと気づくことがある。踏み切りのランプの赤い点滅、発光する矢印、風でしなる黒と黄色のバー、電車が通り過ぎる時に見え隠れする向こう側で待つ車や自転車のライト、遠くに見えるアパートの窓から漏れる光。電車が通り過ぎる音、風の音、話し声。そして、そこで待つたくさんの人々。踏切が開くのを待つ時に目にしたその光景は、異なるさまざまな要素が重なってひとつになっていた。その時、私は、世界と出会ったと思った。いま目の前には、たしかな実感としての世界がある。ありふれた景色の中で世界と出会ったのだ。グッと視界が広がり、霧が晴れたかのようだった。

 世界との出会い方は、さまざまだ。それは、風景ではなく人でもいい。光用千春『コスモス』(イースト・プレス)にこんなセリフがある。

<やだなあお父さん音楽聴くとか歌うとか

やだなあそんなのお父さんは「お父さん」でしょ

父親である前に一人の人間であるなんて

好きなもの嫌いなものがあるなんて思いたくない>

『コスモス』は、母親が家を出て行くところから物語が始まり、その後の小学生の娘と父親の生活が描かれる。娘の花は、父親と2人で生活していくことによって、それまで見えていた父親とは別の父親の顔を垣間見るようになる。父親という普遍化された存在ではなく、もっと多面的で一人の人間だと理解していく。父親だけでなく、学校の友人たちの自分とは異なる考え方にも触れるようになる。どうしたって分かり合えない人がいることも知る。それは、世界と出会うことだ。多様な人がいて、その中にもまた多様な考えがある。そんな異なるものが重なり合っていることを知りながら私たちは成長していく。世界を受け入れていく。こんなセリフもある。

<大人だって間違える>

 子どもからすると、大人がすべて正しいように見えることがある。けれども、大人にだって悩みがあり、苦しみがある。それはもちろん、子どもも同じだ。大人も子どもも、一人一人が抱えるものは別個に複雑なのだ。『コスモス』という作品は、花という主人公を中心に据えながらも、非常にフラットなまなざしで一人一人の気持ちを掬い上げ、この世界を捉えている。

 

 世界との出会いは、風景でも人でもなく、詩であることもある。斉藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』(福音書店)は、ある男の子とおじさんの対話の物語だ。その中で、いくつもの詩が引用される。詩の紹介本という体裁をとりながらも、子どもが詩や言葉と出会い、世界と出会っていく素晴らしい作品となっている。リフレインや比喩、オノマトペなど詩の技術も柔らかく分かりやすく提示される。例えば、比喩についてはこう語られる。

「ことばは、げんじつでは、むすびつかないものを、むすびつけることができる。それを、ひゆっていうね」

「でも、なんのために、そんなことする?」

「なんていうんだろう。そのままだと、きえていってしまうものを、すくいだすというか」

 現実では結びつかない言葉と言葉を結びつける比喩によって、消えてしまうかもしれないものに新たな意味が生まれ、新たな世界を立ち上げることができる。そして、その新たな景色と出会うことができる。

 ほかにも、オノマトペの説明では萩原朔太郎の「猫」という詩が引用され、「おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ」という猫の鳴き声を読んだ男の子は、それを怖いと言う。おじさんはこう語る。

「怖いのは、たぶん、ふだんのことばが、生まれるまえの、なまのげんじつに、向かい合ってしまうから」

 子どもはこう答える。

「ものや、いきものが、とつぜん、話してきたかんじがする。にんげんじゃない、ことばで、こわいけど、そうおもうと、楽しい」

 言葉になる前の、意味になる前の音に出会うことのできる喜びは、詩の醍醐味だ。意味が分からなくたっていい、言葉になる以前にだって世界は存在し、詩によって私たちはそんな世界と出会うことができる。

『コスモス』も『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』も、子どもが中心にいるわけだが、大人のまなざしもしっかりと描かれる。子どもと出会うことによって、大人もまた世界と出会い直すのだ。私たちの世界は複雑で、分からないことばかりだ。けれども、だからこそ、何度でも世界と出会い、その喜びも悲しみも味わいことができるのだ。

 

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/

ヤマハの楽器用『防音室』は「寝室」として使えるのか? 公式に聞いてみた! 【連載:静かに寝たいあなたに】

「幹線道路が近い」「居酒屋やコンビニが家の目の前にある」「隣人や上階、階下の人間がうるさい」など、騒音での睡眠不足に悩んでいる人は少なくない。筆者も耳栓の欠かせない生活を送っているが、できれば耳栓なしでぐっすり眠りたい。そこで目を付けたのが楽器メーカー、ヤマハが展開する「防音室」だ。そもそも器楽演奏のための防音室なのだが、静かにぐっすり眠りたい人も使えるものなのだろうか――? 公式に聞いてみた。

 

器楽演奏用の防音室は「安眠用」に使えるのか?

――御社の提供する防音室の特徴ついて教えてください。

ヤマハ 当社の提供する防音室は、大きく分けてレッスン室やシアタールームまで、部屋の形や用途に応じて設計できる「自由設計」タイプと、0.8畳から4.3畳までの「定型タイプ」があります。0.8畳の場合、声楽やクラリネットなどの管楽器、2.0畳ならアップライト型のピアノの練習に、3.0畳以上ならグランドピアノも収容できます。設置も数時間程度で行えます。

 当社防音室のこだわりは、音場(おんじょう。音波が届き、音が広がる空間のこと)設計です。一般的な防音室は音を閉じ込めるという性質上、音が外に出ていかず部屋の中で反射を繰り返しますが、音場が整えられていない空間の場合、反射を繰り返した音同士が干渉しあい、不快な響きとなってしまいます。

 当社の防音室は音響調整部材を使用し、音の響きを最適にコントロールすることで、人の声や楽器の音が自然な美しい状態で聴こえる空間を提供しています。

――声や音の心地よい響きは、楽器の演奏以外にも昨今の「歌ってみた」「ゲーム実況」などにも必要とされる要素でしょうね。「安眠時の防音効果」についてはいかがでしょうか。

ヤマハ 結論から申しますと、当社の防音室は主に楽器演奏、歌唱、シアタールームなど室内で音を発する利用シーンを想定しています。

――外からの音をシャットアウトするというよりは、内からの音を外に出さないという目的で作られた防音室なのですね。

ヤマハ ただ、一定程度の遮音性能も有しているため、防音室を睡眠スペースとして利用されている方もいらっしゃいます。ですが製品としての主目的ではなく、1つの活用事例という認識ですね。ユーザーの利用割合としては、約9割が楽器演奏、約1割がそれ以外、というイメージです。最近ではシェアオフィスにおけるワーキングスペースとしての需要も増えています。

――もし睡眠用で使う場合、少なくとも1.5畳はほしいところですが、御社ホームページを見ると1.5畳は73万円からとありますね(製品名AMDB15H、組み立て費、輸送費等別途)。眠るために導入するにはかなり勇気のいる金額です。

ヤマハ ヤマハグループのヤマハミュージックジャパンでは『音レント』という楽器と防音室のレンタルサービスも行っています。新品、もしくはより低価格の中古の防音室をレンタルで提供しており、まずはご自宅で実際にお試しいただき、お気に召していただいた場合はレンタル中にそのままその防音室を購入することもできます。

――そのまま購入できるのはいいですね。自宅に導入する前に、まずは実際の防音室に入ってみたい場合はどうしたらいいでしょうか?

ヤマハ 全国のヤマハや楽器店で、防音室の体験会、相談会も随時行っています。当社ホームページで日程など公開しておりますので、どうぞご相談いただければと思います。

 * * *

「73万から」のお値段で失敗は決して許されないため、レンタルができるというのは心強い。当連載では今後も、静かにぐっすり眠れるための各種アイテムの探求を進めていく。「これぞ」というものがあればぜひご連絡いただければと思う。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/])

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

ヤマハの楽器用『防音室』は「寝室」として使えるのか? 公式に聞いてみた! 【連載:静かに寝たいあなたに】の画像2★好評発売中!!
『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』(CCCメディアハウス)?

ヤマハの楽器用『防音室』は「寝室」として使えるのか? 公式に聞いてみた! 【連載:静かに寝たいあなたに】

「幹線道路が近い」「居酒屋やコンビニが家の目の前にある」「隣人や上階、階下の人間がうるさい」など、騒音での睡眠不足に悩んでいる人は少なくない。筆者も耳栓の欠かせない生活を送っているが、できれば耳栓なしでぐっすり眠りたい。そこで目を付けたのが楽器メーカー、ヤマハが展開する「防音室」だ。そもそも器楽演奏のための防音室なのだが、静かにぐっすり眠りたい人も使えるものなのだろうか――? 公式に聞いてみた。

 

器楽演奏用の防音室は「安眠用」に使えるのか?

――御社の提供する防音室の特徴ついて教えてください。

ヤマハ 当社の提供する防音室は、大きく分けてレッスン室やシアタールームまで、部屋の形や用途に応じて設計できる「自由設計」タイプと、0.8畳から4.3畳までの「定型タイプ」があります。0.8畳の場合、声楽やクラリネットなどの管楽器、2.0畳ならアップライト型のピアノの練習に、3.0畳以上ならグランドピアノも収容できます。設置も数時間程度で行えます。

 当社防音室のこだわりは、音場(おんじょう。音波が届き、音が広がる空間のこと)設計です。一般的な防音室は音を閉じ込めるという性質上、音が外に出ていかず部屋の中で反射を繰り返しますが、音場が整えられていない空間の場合、反射を繰り返した音同士が干渉しあい、不快な響きとなってしまいます。

 当社の防音室は音響調整部材を使用し、音の響きを最適にコントロールすることで、人の声や楽器の音が自然な美しい状態で聴こえる空間を提供しています。

――声や音の心地よい響きは、楽器の演奏以外にも昨今の「歌ってみた」「ゲーム実況」などにも必要とされる要素でしょうね。「安眠時の防音効果」についてはいかがでしょうか。

ヤマハ 結論から申しますと、当社の防音室は主に楽器演奏、歌唱、シアタールームなど室内で音を発する利用シーンを想定しています。

――外からの音をシャットアウトするというよりは、内からの音を外に出さないという目的で作られた防音室なのですね。

ヤマハ ただ、一定程度の遮音性能も有しているため、防音室を睡眠スペースとして利用されている方もいらっしゃいます。ですが製品としての主目的ではなく、1つの活用事例という認識ですね。ユーザーの利用割合としては、約9割が楽器演奏、約1割がそれ以外、というイメージです。最近ではシェアオフィスにおけるワーキングスペースとしての需要も増えています。

――もし睡眠用で使う場合、少なくとも1.5畳はほしいところですが、御社ホームページを見ると1.5畳は73万円からとありますね(製品名AMDB15H、組み立て費、輸送費等別途)。眠るために導入するにはかなり勇気のいる金額です。

ヤマハ ヤマハグループのヤマハミュージックジャパンでは『音レント』という楽器と防音室のレンタルサービスも行っています。新品、もしくはより低価格の中古の防音室をレンタルで提供しており、まずはご自宅で実際にお試しいただき、お気に召していただいた場合はレンタル中にそのままその防音室を購入することもできます。

――そのまま購入できるのはいいですね。自宅に導入する前に、まずは実際の防音室に入ってみたい場合はどうしたらいいでしょうか?

ヤマハ 全国のヤマハや楽器店で、防音室の体験会、相談会も随時行っています。当社ホームページで日程など公開しておりますので、どうぞご相談いただければと思います。

 * * *

「73万から」のお値段で失敗は決して許されないため、レンタルができるというのは心強い。当連載では今後も、静かにぐっすり眠れるための各種アイテムの探求を進めていく。「これぞ」というものがあればぜひご連絡いただければと思う。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/])

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

ヤマハの楽器用『防音室』は「寝室」として使えるのか? 公式に聞いてみた! 【連載:静かに寝たいあなたに】の画像2★好評発売中!!
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テレビはどうすれば「テレビらしさ」の呪縛を解けるか/小島慶子インタビュー

 2018年は「メディア」と「ジェンダー」を考えるうえで、非常に重要な年だった。きっかけは、4月に発覚した福田淳一元財務事務次官によるテレビ朝日の女性記者に対してのセクハラである。

 この事件で率先して声をあげたのが、同じメディアで働く女性たち。特に、ニュース番組を担当する女性アナウンサーたちだった。小川彩佳アナ、夏目三久アナ、山﨑夕貴アナ、宇賀なつみアナなど、多くの女性アナウンサーが社会にまん延するハラスメントの問題に対して毅然とした態度で意見を表明したのだ。

 元TBSアナウンサーで、現在はタレント・エッセイストとして活動する小島慶子さんは、彼女たちの動きを見て「“女子アナ”は死んだ」と語る。それはどういう意味なのか?

 桐野夏生、武田砂鉄、伊藤公雄、斉藤章佳、白河桃子、中野円佳、伊藤和子、浜田敬子、荻上チキ、トミヤマユキコ、佐藤信といった、ハラスメント問題に詳しい専門家やジャーナリストとの対談集『さよなら!ハラスメント自分ち社会を変える11の知恵』(晶文社)を出版したばかりの小島慶子さんに、これからの時代における「テレビ」のあるべきかたちについて聞いた。

「ちゃんと自分の意見を言う」女性アナウンサーが評価される時代
――福田前事務次官のセクハラ報道で各局の女性アナウンサーたちがいっせいに声をあげました。これは、テレビ業界においてどんな意味があったのでしょうか?

小島慶子(以下、小島) 昔の女子アナブームみたいな「企業の箱入り娘である知的なお嬢さんが“らしくない”ことをしているのを面白がる」というテレビの在り方はもうとうに終わっていますが、さらに「女性がちゃんと自分の意見を言う」とか、そういうことが評価される時代にまで移ってきたのかなと思いました。

女性アナウンサーたちがいっせいに声をあげたあの事件って、すごいセンシティブなものだったと思うんです。「テレビ局の女性記者が霞ヶ関の高級官僚を告発」ですから、本来であれば彼女らも何も言わないほうが安全だったかもしれない。でも、「こういうことがあってはいけない!」と言わずにはいられないぐらい、思いが強かったということは、大事なことだと思います。

そして重要なのは、彼女たちの勇気ある発言がSNSでは叩かれることなく、支持されたということ。その流れを見て私は完全に潮目が変わったなと思って。女性アナウンサーが「ただの従順な聞き役」ではなくなり、「ちゃんと自分の意見を言うことが格好いい」と評価されるようになった時代。そういう時代になったことはすごく良いことだと思うんです。

 

 

――2017年に性暴力を訴えた伊藤詩織さんのケースでは、被害者のはずなのになぜか彼女にバッシングが集中する流れになっていましたよね。

小島 そういう状況だけに、「ハラスメントなんてうるさいこと言わないで受け流した方が穏便なんじゃないか」となってしまいがちなところを、「お互いが嫌な思いをしない世の中にした方がいいんじゃない?」と言ったアナウンサーたちの勇気はすごい。

そういった勇気ある意見に対して「そうだよね!」と支えてあげるのは大事なことです。それで周囲の人も「自分もおかしいことはおかしいと言って大丈夫だな」と思えるし、その積み重ねで人の考え方は変わるので。

報道番組が変わる一方、バラエティ番組は……
――それが「テレビ」という多くの人が見る場で展開されれば効果も絶大だと思うのですが、報道はともかくとして、バラエティ番組では相変わらずの状態が続いてしまっています。

小島 バラエティ番組におけるコミュニケーションのあり方は、学校とか職場のお手本になってしまっている側面があります。なのに、テレビではいまだに「シャレの分かる人は格好いい、シャレの分からない人はダサイ」という空気がまかり通っています。シャレといっても、身体的特徴をネタにしたり、童貞をネタにしたり、非モテをネタにしたりっていうイジリが、面白いとされていますよね。

そういった「イジリ」に対して怒らずにうまく返すのがウケるというシーンが放送されていると、視聴者は“あれが上手なコミュニケーションなんだな。ああ言われたら、あんな風に返すのが正解なんだ。イジリはオイシイんだ”と学習してしまい、日常生活でもそれを応用してしまう。

バラエティ番組は「ショー」なのでその場で終わりますけど、職場とか学校でそれをやれば、やられる方にしてみれば「いじめ」になってしまいますよね。たとえ、話を振った側はバラエティ番組のマネをしたシャレのつもりでやっていたとしても。

バラエティ番組が人々のコミュニケーションのモデルになってしまっている構造には、見る人も、つくる方も、自覚的になったほうがいい。

――とはいえ、いままで積み上げてきた番組づくりの慣例を打ち壊すのは容易ではない気もします。

 

小島 テレビはもうそろそろ「テレビらしさ」の呪縛から放たれてもいいと私は思っているんです。

テレビというのは「画」をつくらなければいけない。ラジオの後に出てきたメディアであるテレビの強みは「画」だった。だから、どうしても「画」に縛られる。すると、どうしても刺激的なものを求めてしまう。

テレビは見ている人をもっと信用してもいいと思いますね。「見ている人はきっと難しい話は嫌いに違いない」「見ている人はゲスで、ショッキングなゴシップが好きだろう」とか、そんな視聴者像はもうリアルな社会の姿とはズレてきているのかなと思います。

いまはテレビにとって「チャンス」の時代
――いまはテレビ業界が「過渡期」なのかなと感じました。

小島 そう。だから、見方によっては、チャレンジしがいのある環境だと思いますよ。

いままでつくれたものがつくれなくなるのは窮屈だという気持ちも分からないではないですが、逆に、マンネリ化していたものを新しいものにする結構なチャンスでもあるので。

あとは、昔ながらのやり方では新しい視聴者層は獲得できないということを意思決定層が分かっているかどうか。上層部は新しい試みにチャレンジするスタッフを応援してあげてほしいですよね。

――「チャンス」というのは、テレビ番組をつくるスタッフのみならず、出演するタレントにとっても同じかもしれません。

小島 これからの司会者に求められるのはイジリ型から「受容型」の司会だと思っています。相手の話を聞いて、「あー、なるほどね。そういう風に考えたんだ。何で?」といった感じで、一回相手の話を受容しつつ質問することによって、相手の面白さを引き出していく司会術。決して新しい手法ではなく、むしろ定番とされてきた手法なのですが。

私は『エレンの部屋(The Ellen DeGeneres Show)』というアメリカのトーク番組が好きなのですが、彼女はプロモーションで登場するセレブにも、例えば性的少数者であることをカミングアウトした経緯や、キャリアの挫折などについても率直に温かく訊ねて、トークショーとしての楽しさと、社会に対するメッセージとを上手にミックスして出しているんです。視聴者との掛け合いもあるんですがそれも温かみがあって、とても後味がいいんですよね。バカバカしいクイズもあるし、素朴なびっくりを仕掛けたりもするんですが、相手を貶めて笑うものが一切ないので、屈託なく楽しめます。

 

 

相手のダメなところを笑いものにするというかたちではなくて、ゲストのもっているストーリーの面白さを引き出して、最後にはその人のことを祝福する。セレブも、普通の人も。あとスポンサーがいっぱいついているのかやたらとものをプレゼントする(笑)。そういう昼間の人気のトークショーなんですね。一方、夜のトークショーでは私の好きなスティーブン・コルベアやジミー・キンメルなどのコメディアンがかなり辛辣な風刺を連発していて、痛快です。

私は何でも「アメリカでは」という人は信用ならないと思っているのですが(笑)、こういう定番の番組は、やっぱり面白いです。日本のテレビは本当にクオリティが高くて作りも半端なく丁寧ですが、大御所の芸人さんが後輩や素人をイジったり、内輪ノリで無知や容姿をからかったりするのを笑うここ30年ほどのスタイルは、なんかもう見ていてハッピーにはならない……私があんまり偉そうに言うとお詳しい皆さまに叱られそうですが。

客観的に見ても、ハラスメントに対する意識も前より敏感になって来たし、いままでとは風当たりも違ってきている。だから、前と同じようにやっていると、すごい古い人に見えちゃうし、世間知らずに見えちゃう。いまはそういう状況なのかもしれませんね。

――ハラスメントを避けたポリティカル・コレクトネスな番組づくりを「つまらない」と敬遠する層もいますよね。

小島 これまでのお笑いというのは「お互いに生まれも育ちもある程度一緒で同質であること」が前提となっていて、そのうえで「内輪の論理」を読む力に長けていることが「洗練」されているとされてきた。

そういった背景のもとに「ダメ出し」を「笑い」としてきた価値観からすれば、多様性を尊重する「受容型」の司会はゆるいし、ダサいですよ。

でも、私は、誰かが嫌な思いをする笑いよりは、ゆるくてもいいからみんなが気持ちよく見られる笑いの方がいいと思う。テレビは「広場」なので。「内輪ノリ=洗練されている」とする笑いは、テレビではなく劇場などの、より先鋭化された場所でやる方向でいいんじゃないかと思います。

「いい番組」を増やすため、視聴者にできること
――『ワイドナショー』(フジテレビ系)における松本人志の発言が頻繁に炎上するようになったのも、そのように視聴者の意識が急速に変わってきたからですよね。では、いい番組を増やすために、私たち視聴者にできることはなにかありますか?

小島 番組を褒めることです! いい番組だと思うものがあったら、ただ見るだけで終わりじゃなくて、褒めてください。それも、ツイッターとかに書き込むだけではなく、テレビ局にメールするなり、電話するなりして、「良かった」と伝えるのがいい。

 

 

――電凸の逆パターンですね。

小島 人ってけなす方には一生懸命になりますけど、意外と褒める方には労力を割かないんですよね。だから、褒めてあげてください。いい番組をメチャクチャ褒めて、それを言いふらすと、似たような番組が増えてくるはずです。

というのも、テレビをつくっている人たちは、自分たちの番組がどう見られているかにすごく敏感なので、そのなかに褒める意見があると、とても喜ぶ。それが次につながっていくんですよね。

Wezzyを読んでいる人は、テレビを見ていて「ああっ(怒)!」となることも多いと思うんですけど、むしろテレビの良いところを見つけて褒めるのが、そういった状況を変える近道かもしれませんね。

――小島さんもそういう草の根活動をしているんですか?

小島 私はこれを日々やってます(笑)。たとえばこの前、バラエティ番組の収録の時に、ある芸人さんが司会者に向かって「それセクハラですやん!」ってツッコミを入れたことがあったんです。そのとき、休憩時間に芸人さんのところまで行って「さっきのすごい格好よかったです!」って言ったら、「女性はそう思うもんなんやな!」って。そういう風にポジティブに後押ししてるんです。

ある十代の人気女性タレントさんは、収録で熟年司会者などに対して果敢に「セクハラですよ」って言う方なんですよね。編集でカットされてしまうのだけど。彼女と二度目に収録が一緒になった時にも、「この前のあれ、とっても心強かった。私一人じゃないんだって思えたし、すごくかっこよかったです」とお伝えしました。嬉しそうにしてくれて、私も嬉しかったな。

だから、「SPA!」(扶桑社)のこともめちゃ褒めてます(笑)。「SPA!」は1月に「ヤレる女子大学生ランキング」という記事をつくって炎上しましたけど、その後の対応が良かった。抗議の署名活動を行った大学生たち(VOICE UP JAPAN)と話し合いを行って、さらに、学生たちから教わった性的同意についての認識をもとに、3月には性的合意の特集を組んだんです。この動きは素晴らしかった。ツイートで、VOICE UP JAPANの学生たちだけでなく「SPA!」のことも絶賛したら、1000以上のリツイート、2000以上のいいねがつきました。やっぱり、希望の見える変化はみんな嬉しいんだと思います。

ハラスメントに対して声をあげ、対話をし、それがフィードバックされたら褒める。そうして好循環がつくられていくと思うんですよね。

皆さんも、いいと思う番組があったら、是非ぜひ褒めてあげてください。

――「いいと思ったものを褒める」。これは誰にでもマネできそうですね。私もやってみたいと思います!

(取材、構成:編集部)

 

小島慶子『さよなら!ハラスメント自分ち社会を変える11の知恵』(晶文社)

小島慶子
1972年、オーストラリア生まれ。小学生のころシンガポールと香港で暮らす。学習院大学法学部を卒業後、1995年にアナウンサーとしてTBSに入社。テレビ、ラジオに出演し、1999年ギャラクシー賞ラジオ部門DJパーソナリティ賞受賞。2010年に退社後は、タレント、エッセイストとして活動している。『気の持ちようの幸福論』『女たちの和平交渉』『失敗礼賛』『解縛』『大黒柱マザー』『不自由な男たち』(田中俊之氏との共著)など著作多数。『わたしの神様』『ホライズン』など小説も手掛ける。

YouTuberが生配信中に意識不明で救急搬送、流行する「おにぎり早食いチャレンジ」草なぎ剛や水溜りボンドも

女性YouTuberが動画の生配信中にこぶしほどの大きさに握った赤飯を喉に詰まらせ、意識不明になる事故が発生した。

 事故にあったのは「sola Channel」さんというチャンネル登録者数4,300人ほどのYouTuber。今月8日、sola Channelさんは動画を生配信しながらでこぶしほどの大きさに握られた赤飯を一口で食べると宣言。おにぎりを口いっぱいにほお張った彼女は、しばらく口をもごもごさせていたが、その後、後ろに倒れ込み動かなくなった。

 なお、sola Channelさんはおにぎりを口に入れる前に「大丈夫だよ」とカメラに向かってつぶやいており、視聴者から喉に詰まらせることを心配するコメントがあったのかもしれない。

 「おにぎり早食いチャレンジ」は、YouTuberに人気の企画であり、多数の有名YouTuberがチャレンジ動画をアップしている。

草なぎ剛や水溜りボンドも「おにぎり早食いチャレンジ」の動画を投稿
 日本一有名なYouTuberといわれる「HIKAKIN」も、3年前に「おにぎり30秒で食べられるかチャレンジしてみた!」というタイトルの動画を投稿している。その他、「まみむめもちお」や「はじめしょちょー」、SMAP解散後、YouTuberとしても活動している草なぎ剛も「おにぎり早食いチャレンジ」に挑戦。また、「水溜りボンド」にいたっては、食べ物の早食いをシリーズ化している。

 一見簡単そうに見えることも、「おにぎり早食いチャレンジ」に挑戦するYouTuberが多い理由だろうが、30秒で完食できる人はほぼいない。ほとんどのYouTuberは、すべて口に入れるものの、飲み込むことが出来ず苦しそうな表情で終わっている。

 すっかり浸透している「おにぎり早食いチャレンジ」だが、sola Channelさんの事故のように、おにぎりを早食いすることは喉に詰まらせ窒息する可能性がある危険な行為だ。2016年に滋賀県で行われた「5個のおにぎりを3分以内にどれだけ食べられるかを競う」というイベントでは、28歳の男性が喉に詰まらせ病院に搬送された後、死亡している。

 今まで「おにぎり早食いチャレンジ」に挑戦してきたYouTuberたちが病院に運ばれなかったのは、“運が良かった”だけかもしれない。

危険なチャレンジはYouTubeの規制対象になっている
 「おにぎり早食いチャレンジ」だけでなく、YouTubeには数々の危険なチャレンジが蔓延している。たとえば、洗濯用洗剤を飲み込む「洗剤チャレンジ」、目隠しをして様々なことに挑戦する「目隠しチャレンジ」。また海外では、風呂場で自身の体にアルコールを塗り火をつける「ファイヤーチャレンジ」が流行ったが、死傷事故が多発したという。

 こういった危険なチャレンジによる事故を危惧したYouTubeは、今年1月のガイドライン改定で危険なチャレンジ動画を規制対象とし、撲滅に努めている。グローバル企業として然るべき処置だが、規制強化に対して一部のYouTuberや視聴者からは、「YouTubeの魅力である“自由”がなくなる」といった否定的な意見も出ている。

 しかし危険なチャレンジを真似する視聴者や子供が出ないとも限らず、YouTubeの影響は決して侮れない。そもそも、投稿者がチャレンジに失敗しケガや死亡事故があっては、誰の得にもならないだろう。自由なYouTubeにも最低限のルールはある。

駅のロッカーに無記名の同人誌封筒を入れるだけ! 進化する同人誌自家通販

 同人誌はコミックマーケットなどのイベントで頒布されるのがメジャーだが、通販を行うサークルも多い。「とらのあな」など各種通販販社もあるが、自宅から発送する「自家通販」派もいる。近年は住所や氏名などを先方に明かさずに通販する方法もあるのだ。さらに今は駅のロッカーから同人誌を送ることすらできる。進化を続ける最先端の配送方法を実践してみた。

 

個人情報を出さずに同人誌を送付できる「あんしんBOOTHパック」

 私はオフ同人活動を4年前から行っており、当初はイベントで頒布した残部を通販会社に委託して販売してもらっていたが、今は自家通販を行っている。

 イラストコミュニケーションサービスPixivでは、BOOTHと呼ばれる通販プラットフォームも提供している。その中には自分の住所や氏名などの個人情報を明かさずに同人誌のやりとりができる「あんしんBOOTHパック」なるものもある。

 あんしんBOOTHパックの概要や、梱包グッズのそろえ方など詳しくはこちらに書いている(参照記事:住所や本名を知らせずに同人誌を自家通販できる! あんしんBOOTHパックを試してみた)。

 私は二次創作の小説を書いており、今まで7冊の同人誌を出したが、それぞれ発行部数は30~100冊だ。100冊は調子こいて刷りすぎてしまったケースであり、在庫が押し入れで隠しきれない存在感を放っている。30~50冊が、しみじみと火傷しないちょうどいい部数だ。

 私はイベントには年1回か2回しか参加しないし、飽き性なので二次創作の対象ジャンルがころころ変わる。出した7冊の同人誌のジャンルは4つになり、ジャンルによっては1冊しか同人誌を出さなかったケースもある。

 ジャンルが変わると、旧ジャンルの同人誌はほぼイベントでは手に取られなくなってしまう。これは、イベントはジャンルごとに配置場所が異なるというのがとても大きい。よって旧ジャンルほど通販は生命線になる。晴れてこの間、旧ジャンルの同人誌のひとつが完売になったが、通販なしで完売はあり得なかっただろう。

 

従来のあんしんBOOTHパックの弱点「コンビニだと微妙に面倒」

 BOOTHが提供する匿名で自家通販できる「あんしんBOOTHパック」は、コンビニからでも同人誌が送れるのが魅力だが、コンビニで送ろうとすると微妙に手間だった。

【コンビニであんしんBOOTHパックを送る流れ】

(1)コンビニの端末(チケットを発券するあの機械)にBOOTHからのQRコードをかざす

(2)レシートが出てくるのでそれをもってレジへ行く

(3)レジで店員がレシートから「宛先(匿名配送なのでそれ見ても送付先の住所はわからない)」を発券するのを見守る

(4)発券された宛先と、「宛先を入れるシール状の袋」を店員から渡されるので、同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼り、その中に宛先を入れる。店員はその工程を見守る

(5)店員に封筒を託す

 どんなに早くやろうと思ってもトータルで2分はかかる。(3)(4)で店員さんと私が互いに見守り合う工程があるのと「宛先」をわざわざシール状の袋に入れる形式にしたのかがしみじみと謎だ。

 最初から「宛先をシール1枚にする」にするか、いっそ端末が出したレシートを封筒に貼るだけにすれば一連の工程は大幅に短縮できただろう。ヤマト運輸の偉い人の都合でこう決まったのだろうが、いざコンビニでそれをやる側としては、往年のアニメの名台詞「偉い人にはそれがわからんのですよ」とぼやく絶好の機会の到来だ。

 このやり方は手間であることを公式も承知の上なのか、あんしんBOOTHパックの案内には“なるべく空いている時間にコンビニを利用してね”という旨が書いてあるが、コンビニは昼時などを外してもそれなりに人がいる。R-18のボーイズラブ同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼っている間に、後ろに人があれよあれよと並んでしまうと焦ってしまうし、特に送るものが複数ある場合、焦りはミスにもつながりかねない。

 もう少し心穏やかに同人誌を送りたいと思っていたが、21世紀は便利すぎる。その手法もすでに開発されていた。

 それが当記事画像の宅配ロッカー「PUDOステーションだ」。駅や商業施設、駐車場などに設置されており、さまざまな宅配業者の荷物をそこで受け取ることができる。マツコ・デラックスもヤマト運輸のTVCMで不在届を手に宅配便のお兄さんに詫びていたが、不在届は心苦しいものだ。小さなものであれば通勤や通学で使う最寄り駅の宅配ロッカーで受け取れれば互いに楽だろう。

 さらにPUDOステーションはあんしんBOOTHパックと提携しており、「発送する」こともできるのだ(※PUDOステーションを利用した「発送」は提携事業者のみ対応。BOOTHのほか、メルカリなども対応している)。

 PUDOステーションを利用したあんしんBOOTHパックの利用方法は以下の通りになる。

(1)PUDOステーションの端末にBOOTHで発行されたQRコードをかざす

(2)荷物の大きさなどを端末で操作

(3)ロッカーが開くのでその中に同人誌の入った封筒を入れる。封筒には何も貼る必要なし。

 同人誌の入った封筒をロッカーに入れるだけであり、コンビニで発送するときの半分以下の時間で済む。何より目の前に店員さんもいなければ後ろに人が並ばれることもまずないため、プレッシャーなくのびのびと作業ができるのがいい。

 特にいいのが「送る同人誌が複数あるとき」だ。あの人には同人誌AとBを、この人には同人誌Cを送る、というときは決して間違えられない。BOOTHでは同人誌の注文ごとにQRコードと、数字のコードが発行される。そのため私は同人誌を入れた封筒に数字のコードを書いた付箋を張り付けておいて、発送の際、QRコードをかざすたびにコードを読み上げて、付箋とあっているか指さし確認をしている。無人のため、心配性の人も気の済むまで確認し放題なのもいい。

 

令和のこれから、オフ同人は最高にやりやすい

「昨今、オフ同人をやりにくくなった」という意見をTwitterなどで見るが、この手の人たちはSNSでの他人の動向や自身の反響をかなり気にしているケースが多い。そういう人にとってこの高度情報化時代におけるオフ同人は、売れっ子もしくは交流厨でなければ相当シビアなものに見えるだろう。

 しかしそれ以外の要素に目を向ければ、印刷料金はかつてよりは安くなったし小口でも印刷できるし、配送の封筒なども100円ショップですべて揃うし、フリーの画像ソフトも充実しているし、こうして自宅から完全匿名で発送もできるようになっている。私は10年前ならオフの同人活動は面倒すぎてやろうと思わなかっただろう。気にしなければ今は、有史以来最高にオフ同人をやりやすい時代ともいえる。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/]