『刀剣乱舞』『おそ松さん』『鬼滅の刃』ほか……“過激ファン”の存在で嫌いになったアニメ、ゲームは?【サイゾーウーマン世論調査アンケート】

 作品人気が高まり、ファンが増えていくにつれて頭角をあらわしてくるのが、“過激ファン”の存在。5月18日発売の「週刊少年ジャンプ」24号(集英社)で連載が終了した『鬼滅の刃』も、過激ファンによる迷惑行為が問題視されている。

 昨年テレビアニメ化を果たしたことで一気に知名度を上げた『鬼滅の刃』は、13日に発売されたコミックス第20巻をもってシリーズ累計発行部数6,000万部を突破する人気ぶりだ。しかしその裏では、書店での万引き行為が多数報告されているほか、グッズの買い占めや高額転売、ファンの過激な言動や行動から、ネット上では「ファンの民度が低い」「作品自体は好きだけど、ファンが怖いから距離を置いてる」という人も散見される。

 そこで今回は、女性人気の高いアニメ、ゲーム12タイトルを対象に、「ファンが怖い」「過激ファンのせいで作品まで嫌いになった」と感じる作品をアンケート調査。下記から1つを選んで回答してください。

回答期限:5月29日(金)24時

 

鬼滅の刃、ヒプマイ……台湾のオタクも「ランダム商法」に踊らされる! 救世主はセブンイレブン?

 アニメ、マンガ、アイドルなどいわゆる「オタク」文化が旺盛な日本。休日の秋葉原や池袋、大阪は難波などではオタク活動に勤しむ人々が「推し」のグッズを片手に幸せそうな笑顔を浮かべているのが定番の光景だが、今は新型コロナウイルス拡散防止のため、自宅待機を余儀なくされている人がほとんどだろう。終息したあかつきには思いっきりオタ活をしたい! と、私も思っている。そこで今回は、お隣の親日国・台湾のオタクたちがどのように「オタ活」を楽しんでいるのか、主にアニメグッズに焦点を当ててご紹介しようと思う。

 日本のアニメやマンガは世界各国で愛されているわけだが、台湾も例外ではない。近年、配信サイトやネット環境の目まぐるしい発達により、日本の作品をほぼリアルタイムで追うことができるようになり、オタクたちの活動も一層活発化している。また、日本のアニメ・マンガグッズ販売の最大手「アニメイト」は台湾にも進出しているし、中古グッズショップでお馴染みの「らしんばん」や「アニメイトカフェ」もあり、台湾にいながら日本のアニメ・マンガグッズが随分と手軽に手に入るようになった。

 台北市信義区にある大手百貨店・新光三越にはコラボカフェ「MyAnimeCafe」もあり、そこで開催されるコラボは『うたの☆プリンスさまっ♪』『名探偵コナン』『ポケットモンスター』と日本の人気作品を網羅しておりこちらも大盛況だ。しばしば「料理がおいしくない」という意見も噴出するが、こういった声は日本のコラボカフェでも見受けられるので、共通の課題といったところだろうか。

 さて、こうしたコラボカフェやグッズ販売での地獄……否、醍醐味とも言えるのが「ランダム商法」だ。フードやドリンクを注文して数十種類ある中からランダムでコースターがプレゼントされる企画や、缶バッジやアクリルキーホルダーを中身の見えない状態で販売する手法は台湾でも常態化している。自分の好きなキャラクターを手に入れるには、莫大なお金と体力を使い目当てが出るまで飲食するか、(不本意ながら)フリマアプリやネットオークションで購入するか、他人と交換するかの3択である。

 「他人と交換する」これが一番コスパがいいわけで、日本では交換ツールとしてよくツイッターが利用されているが、台湾のオタクは「Plurk」という台湾資本のアプリを使用する人が多い。イメージ的には「文字制限が360字のツイッター」であり、交換のほかにも「日本のイベントに行きます。代理購入受け付けます」「本日発売の缶バッジ、共同購入しませんか? 日本からの送料を割り勘で」といった書き込みがたくさんあり、オタクにとっては欠かせないアプリだといえるだろう。交換は「現地手渡し」「普通郵便」のほか、台湾の「セブンイレブン」では指定店舗同士の郵送が可能なので、こちらも広く利用されているようだ。

 「Plurk」では現在、マンガ『鬼滅の刃』や声優ラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』に関するトピックスが多いが、『うたの☆プリンスさまっ♪』『あんさんぶるスターズ!』『A3!』なども根強い人気を見せている。また、男性人気の高い『機動戦士ガンダム』シリーズや『仮面ライダー』などの東映特撮モノ、『トランスフォーマー』なども需要が高いようだ。

 「アニメイト」や「らしんばん」がある若者の街・西門町には「萬年商業大樓」というビルがあり、こちらでは最新グッズや雑誌のほか、アニメ・マンガファンにはたまらないグッズが山ほど取り扱われているため、日本人の間でも「オタビル」と呼ばれているんだとか。

 長年ガンダムシリーズのファンを続ける30代男性は、台湾旅行の際は必ずこのビルに立ち寄るといい、「萬年商業大樓の魅力といえば、日本ではもう見ないような古いプラモデルが掘り出せることですよ。前回行った時も、日本では絶対買えないレアなグッズを見つけて思わず声をあげました。日本だと、お台場のTHE GUNDAM BASEでしか売っていない限定のSDガンダム『三国創傑伝シリーズ』も揃っていて、僕は関西在住なので台湾旅行のついでに買えるのはありがたかったですね。日本でいう中野ブロードウェイに似た雰囲気がありますよ」とホクホク顔で話してくれた。

 このほかにも台北市中正区に位置する台北駅から続く「台北地下街」という長い地下街は、ゲームショップや中古グッズが所狭しと集まっており、こちらも数々のオタクが訪れる聖地となっている。地下街は空港に繋がる電車のターミナル駅にほど近い立地にあるため、旅行者が帰国直前まで見て回れるのが魅力の一つだ。

 性別や年齢の垣根を越えて、さまざまな「オタク活動」が可能となった台湾。旅行に行った際には現地で掘り出し物を見つけるのも、また一興なのかもしれない。

ハンドメイド品販売サイト「Creema」、布マスク出品合戦に! 店頭での“マスク買い占め”は意外な実態明らかに

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で、安倍晋三首相が打ち出した奇策は、全国5000万超の世帯に、布マスクを2枚ずつ配布するというものだ。ネット上では、「一世帯にマスク2枚って意味ある?」「布マスクの配布に莫大な税金が使われるなら、現金を給付してほしい」などと疑問や不満の声が広がり、発表されたのが4月1日だったこともあって、「エイプリルフールの冗談じゃないよね?」などと、一部では、ネタ扱いされながら批判を浴びている。

 不織布の使い捨てマスクは、国内はもちろん、中国からの輸入再開も相まって、供給量こそ増えているが、高まり続ける需要に追いつかず、マスク不足は一向に解消する気配がない。特に巷では、使い捨てマスクが常に品薄状態。地域によっては、口コミでドラッグストアやスーパーなどでのマスクの入荷サイクルが広まり、決まった曜日になると朝から店頭に行列ができるという現象が起きているようだ。筆者も、どんな人が並んでいるのかと何度か店頭まで様子を見に行ってみたのだが(筆者はまだストックがある)、ネット上で騒がれているような“買い占め”をはたらく高齢者は意外と少ない。マスクの予備がなくなって不安になった主婦、あるいは休校中の中高生が家族に代わって並んでいる様子だった。

 そうした中で、並んでいたある高齢者に話を聞いてみると……。

「うちの息子や嫁は、働きに出ているから買いに来るのは無理。親戚も手持ちのマスクが少なくなった不安で電話をしてくるし。暇な私が並ぶしかないよねぇ」

 この日に入荷したのは、7枚入りの使い捨てマスクが10個ほど。1家族・グループにつき1点のみの個数制限が設けられていたが、マスクを求める人で行列ができており、人の数は100人をとっくに超えていた。

 マスク不足の中で使い捨てマスクを入手できるかどうかは、タイミングはもちろん、家族の有無や地域のネットワークにつながっているかが関係しているように思える。単身世帯だとか、社会的に孤立気味の人は、周りに頼れる人がいない分、マスクを入手できる確率は低くなるからだ。

 さらに、マスクの有無で無用なトラブルも発生している。

「うちは夫婦とも、まだリモートワークにならないし、使い捨てマスクも残りわずかになったので、不安ですが、出勤の時以外はマスクを使わないようにしています。ところが、マスクをしていない時に自宅マンションのエレベーターで下の階の家族連れと鉢合わせになってしまって……えらい剣幕で怒られましたよ」(都内の30代会社員)

 とはいえ、前述のように使い捨てマスクは行列に並んでもまず買えない。そこで流行しているのが、安倍政権が配布を決めた布マスクである。布マスクは、使い捨てマスクの不足がメディアで報道され始めた時期から、ネット上を中心に作り方が広まった。「ユザワヤ」のような都内の手芸用品店では、布マスクの材料コーナーも設置されているが、こちらも在庫は次第に心許なくなっているようだ。

 しかし、ネットでは簡単に作れると喧伝されているものの、きちんと顎と鼻を覆えるものを作ろうとすると、結構難しい。自宅にミシンがなければ、1枚作るのにかなりの時間を要してしまうだろう。

 ならば、ネットで手作り布マスクを購入しようと探してみても、なかなか見つからない。というのも、「ヤフオク!」や「メルカリ」といったメジャーな個人オークション・フリマサイトでは、マスク関連の出品を削除するにあたって、手作り品のマスクも削除、出品不可にしてしまったからだ。唯一、手作りの布マスクの出品・販売が許されているのは、ハンドメイド系のサイトやアプリだ。

 手作りアイテムを通販・販売できるマーケットプレイス「Creema」のように、広くは知られていないものの、ハンドメイド愛好者の間では「主な取引の場」として有名という一種マニアックなサイトも、現在では布マスクを求めて多くの一般人が利用するようになっている。長らくハンドメイド系のサイトを利用している愛好者は語る。

「需要があるのか、布マスクの出品は増えていますね。ハンドメイド系のサイトでは出品されたものを購入するだけでなく受注を受けることもできるため、人気の高い一部の出品者に、マスクの注文が殺到する現象が起きています」

 そんなハンドメイド系のサイトでも人気なのは、白い生地を使った布マスクであり、その白い生地も、需要が多いためか、次第に市場から姿を消しているのが現状のようだ。自分や家族のために手作りを考えている人は、早めに生地を入手しておいたほうがよいだろう。

ハンドメイド品販売サイト「Creema」、布マスク出品合戦に! 店頭での“マスク買い占め”は意外な実態明らかに

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で、安倍晋三首相が打ち出した奇策は、全国5000万超の世帯に、布マスクを2枚ずつ配布するというものだ。ネット上では、「一世帯にマスク2枚って意味ある?」「布マスクの配布に莫大な税金が使われるなら、現金を給付してほしい」などと疑問や不満の声が広がり、発表されたのが4月1日だったこともあって、「エイプリルフールの冗談じゃないよね?」などと、一部では、ネタ扱いされながら批判を浴びている。

 不織布の使い捨てマスクは、国内はもちろん、中国からの輸入再開も相まって、供給量こそ増えているが、高まり続ける需要に追いつかず、マスク不足は一向に解消する気配がない。特に巷では、使い捨てマスクが常に品薄状態。地域によっては、口コミでドラッグストアやスーパーなどでのマスクの入荷サイクルが広まり、決まった曜日になると朝から店頭に行列ができるという現象が起きているようだ。筆者も、どんな人が並んでいるのかと何度か店頭まで様子を見に行ってみたのだが(筆者はまだストックがある)、ネット上で騒がれているような“買い占め”をはたらく高齢者は意外と少ない。マスクの予備がなくなって不安になった主婦、あるいは休校中の中高生が家族に代わって並んでいる様子だった。

 そうした中で、並んでいたある高齢者に話を聞いてみると……。

「うちの息子や嫁は、働きに出ているから買いに来るのは無理。親戚も手持ちのマスクが少なくなった不安で電話をしてくるし。暇な私が並ぶしかないよねぇ」

 この日に入荷したのは、7枚入りの使い捨てマスクが10個ほど。1家族・グループにつき1点のみの個数制限が設けられていたが、マスクを求める人で行列ができており、人の数は100人をとっくに超えていた。

 マスク不足の中で使い捨てマスクを入手できるかどうかは、タイミングはもちろん、家族の有無や地域のネットワークにつながっているかが関係しているように思える。単身世帯だとか、社会的に孤立気味の人は、周りに頼れる人がいない分、マスクを入手できる確率は低くなるからだ。

 さらに、マスクの有無で無用なトラブルも発生している。

「うちは夫婦とも、まだリモートワークにならないし、使い捨てマスクも残りわずかになったので、不安ですが、出勤の時以外はマスクを使わないようにしています。ところが、マスクをしていない時に自宅マンションのエレベーターで下の階の家族連れと鉢合わせになってしまって……えらい剣幕で怒られましたよ」(都内の30代会社員)

 とはいえ、前述のように使い捨てマスクは行列に並んでもまず買えない。そこで流行しているのが、安倍政権が配布を決めた布マスクである。布マスクは、使い捨てマスクの不足がメディアで報道され始めた時期から、ネット上を中心に作り方が広まった。「ユザワヤ」のような都内の手芸用品店では、布マスクの材料コーナーも設置されているが、こちらも在庫は次第に心許なくなっているようだ。

 しかし、ネットでは簡単に作れると喧伝されているものの、きちんと顎と鼻を覆えるものを作ろうとすると、結構難しい。自宅にミシンがなければ、1枚作るのにかなりの時間を要してしまうだろう。

 ならば、ネットで手作り布マスクを購入しようと探してみても、なかなか見つからない。というのも、「ヤフオク!」や「メルカリ」といったメジャーな個人オークション・フリマサイトでは、マスク関連の出品を削除するにあたって、手作り品のマスクも削除、出品不可にしてしまったからだ。唯一、手作りの布マスクの出品・販売が許されているのは、ハンドメイド系のサイトやアプリだ。

 手作りアイテムを通販・販売できるマーケットプレイス「Creema」のように、広くは知られていないものの、ハンドメイド愛好者の間では「主な取引の場」として有名という一種マニアックなサイトも、現在では布マスクを求めて多くの一般人が利用するようになっている。長らくハンドメイド系のサイトを利用している愛好者は語る。

「需要があるのか、布マスクの出品は増えていますね。ハンドメイド系のサイトでは出品されたものを購入するだけでなく受注を受けることもできるため、人気の高い一部の出品者に、マスクの注文が殺到する現象が起きています」

 そんなハンドメイド系のサイトでも人気なのは、白い生地を使った布マスクであり、その白い生地も、需要が多いためか、次第に市場から姿を消しているのが現状のようだ。自分や家族のために手作りを考えている人は、早めに生地を入手しておいたほうがよいだろう。

ジャニーズ・ラウール×ディオールは「メイク文化の解放」か? 「男でも美しくあれ」の拘束か? メディア論教授が解説

 

【前編の記事はコチラ:ジャニーズ・ラウールとディオールコラボの意義――化粧品業界を席巻する「男性モデル」と、韓国コスメの広告事情

 「パルファン・クリスチャン・ディオール」とSnowMan・ラウールのコラボレーションが話題となった。2月下旬、ファッションウェブサイト「ELLE ONLINE」上で公開された動画は、ラウールが自らの唇にリップを塗ってみせるという演出も相まって、すぐさまSNS上で拡散され、先行販売されたラウールの使用色のリップとグロスは、即完売だったという。

 さかのぼること24年前、くしくもジャニーズ事務所の先輩にもあたる木村拓哉の口紅の広告が、当時大きな反響を呼んだ。カネボウ「Super Lip」のイメージモデルを務めた木村は、頬に赤いリップを走らせた姿でどこか挑発的な視線を送り、「スーパーリップで攻めてこい。」というキャッチコピーとともに強烈な印象を残した。この広告で木村は、キャッチコピーからもわかる通り「リップをつけた女性に攻められる相手」として、つまり、欲望の受け手という役割を担っていた。一方、今回のコラボ動画の中で、ラウールは真っ白い衣装を身にまとい、リップを自らの唇に引いて踊った。男性でありながら、リップをつける主体として立ってみせたのだ。

 双方を比較すると、同じ「リップの広告の男性モデル」ながら、そのイメージは大きく異なっていることがわかる。では今の時代、男性タレントが化粧品の広告に登場し、また自らの唇をリップで彩る行為には、どんな意味があるのだろうか。これについて、メディア文化論を専門とする大妻女子大学の田中東子教授は、まず「男性がメイクをすること自体は、特に目新しいことではない」と話す。

「男性のメイクは、70~80年代に流行したグラム・ロック、ニュー・ウェイヴといったイギリスの音楽カルチャーの中でも見られた現象です。それは日本にも派生し、坂本龍一をはじめとするアーティストたちがメイクを施したり、少女マンガに美しく化粧した男性たちが登場したりしました」(田中教授)

 その後、アーティストのメイクはヴィジュアル系バンドカルチャーに受け継がれ、男性のメイク文化は残り続けることになる。その上で、田中教授は、今回のラウールとディオールのコラボの目新しさは「男性のメイクを広告したこと」だと説明する。

「ディオールとのコラボ広告で、ラウールさんは化粧する主体として表象されています。また、ガールズコレクションのステージで彼が一般人男性に向けてリップをすすめたこと、それがこの広告の新しさです」

 2月29日に開催された「東京ガールズコレクション」に出演したラウールはディオールのリップを施したてランウェイを歩き、「メンズの方にも使っていただきたいです」と話している。これまで、美容のカルチャーは「女性のもの」とされてきた。そこにディオールとラウールのコラボ広告は、男性にリップを引く権利を公然と与えたのだ。男性にとってタブー視されていた「日常的にメイクする自由」という扉を開いたのである。またこれは、分断されてきた「男性の消費」と「女性の消費」の境界をなくそうという試みとも解釈できる。

「ただ、この裏には、女性全体に行き渡ってしまった美容産業が、市場拡大のため男性をターゲットにせざるを得なかったという事情もあるはず。つまり、男性は解放されると同時に、搾取の対象になるということでもあるのです」(田中教授)

 さらに田中教授は、男性のメイクが肯定されることは、既成概念や偏見の助長にもつながりかねないとも指摘する。

「男性までもがメイクをするようになれば、女性に対する『メイクをして当然』という風潮はより強まるかもしれません。メイクをしたくない女性たち、メイクにお金をかけられない女性たちに対する風当たりが強くなる可能性もある」

 また男性のメイクが一般化すれば、容姿の良し悪しによる差別意識(=ルッキズム)も強まるだろう。「『人は男であろうとも美しくあらねばならない』といった考えに行き着けば、男性は解放されるどころか縛り付けられることにもなるかもしれない」。

 ラウールとディオールのコラボは、メイクをするという選択肢を男性に提案した。田中教授が示したとおり、それが資本主義の権威やルッキズムを助長することへの懸念も、また捨て置けない問題だ。「メイク」が性別を超えた「選択肢」として残り続けるためには、多様性への理解がさらに深まっていかなければならないのだろう。

 多様性とは、それぞれが違いを否定することなく受容しあって存在することだ。いま萌芽しつつあるのが「性別を問わないメイクの自由」であるならば、同時に「メイクをする自由」と「メイクをしない自由」の両方が認められるべきだろう。もちろん、従来的な美しさを目指さずとも肯定されなくてはいけない。ラウールが見せたのは、「男性がリップを引く」という目新しい行為だけでない。その先にある多様性への希望なのではないだろうか。

ジャニーズ・ラウール×ディオールは「メイク文化の解放」か? 「男でも美しくあれ」の拘束か? メディア論教授が解説

 

【前編の記事はコチラ:ジャニーズ・ラウールとディオールコラボの意義――化粧品業界を席巻する「男性モデル」と、韓国コスメの広告事情

 「パルファン・クリスチャン・ディオール」とSnowMan・ラウールのコラボレーションが話題となった。2月下旬、ファッションウェブサイト「ELLE ONLINE」上で公開された動画は、ラウールが自らの唇にリップを塗ってみせるという演出も相まって、すぐさまSNS上で拡散され、先行販売されたラウールの使用色のリップとグロスは、即完売だったという。

 さかのぼること24年前、くしくもジャニーズ事務所の先輩にもあたる木村拓哉の口紅の広告が、当時大きな反響を呼んだ。カネボウ「Super Lip」のイメージモデルを務めた木村は、頬に赤いリップを走らせた姿でどこか挑発的な視線を送り、「スーパーリップで攻めてこい。」というキャッチコピーとともに強烈な印象を残した。この広告で木村は、キャッチコピーからもわかる通り「リップをつけた女性に攻められる相手」として、つまり、欲望の受け手という役割を担っていた。一方、今回のコラボ動画の中で、ラウールは真っ白い衣装を身にまとい、リップを自らの唇に引いて踊った。男性でありながら、リップをつける主体として立ってみせたのだ。

 双方を比較すると、同じ「リップの広告の男性モデル」ながら、そのイメージは大きく異なっていることがわかる。では今の時代、男性タレントが化粧品の広告に登場し、また自らの唇をリップで彩る行為には、どんな意味があるのだろうか。これについて、メディア文化論を専門とする大妻女子大学の田中東子教授は、まず「男性がメイクをすること自体は、特に目新しいことではない」と話す。

「男性のメイクは、70~80年代に流行したグラム・ロック、ニュー・ウェイヴといったイギリスの音楽カルチャーの中でも見られた現象です。それは日本にも派生し、坂本龍一をはじめとするアーティストたちがメイクを施したり、少女マンガに美しく化粧した男性たちが登場したりしました」(田中教授)

 その後、アーティストのメイクはヴィジュアル系バンドカルチャーに受け継がれ、男性のメイク文化は残り続けることになる。その上で、田中教授は、今回のラウールとディオールのコラボの目新しさは「男性のメイクを広告したこと」だと説明する。

「ディオールとのコラボ広告で、ラウールさんは化粧する主体として表象されています。また、ガールズコレクションのステージで彼が一般人男性に向けてリップをすすめたこと、それがこの広告の新しさです」

 2月29日に開催された「東京ガールズコレクション」に出演したラウールはディオールのリップを施したてランウェイを歩き、「メンズの方にも使っていただきたいです」と話している。これまで、美容のカルチャーは「女性のもの」とされてきた。そこにディオールとラウールのコラボ広告は、男性にリップを引く権利を公然と与えたのだ。男性にとってタブー視されていた「日常的にメイクする自由」という扉を開いたのである。またこれは、分断されてきた「男性の消費」と「女性の消費」の境界をなくそうという試みとも解釈できる。

「ただ、この裏には、女性全体に行き渡ってしまった美容産業が、市場拡大のため男性をターゲットにせざるを得なかったという事情もあるはず。つまり、男性は解放されると同時に、搾取の対象になるということでもあるのです」(田中教授)

 さらに田中教授は、男性のメイクが肯定されることは、既成概念や偏見の助長にもつながりかねないとも指摘する。

「男性までもがメイクをするようになれば、女性に対する『メイクをして当然』という風潮はより強まるかもしれません。メイクをしたくない女性たち、メイクにお金をかけられない女性たちに対する風当たりが強くなる可能性もある」

 また男性のメイクが一般化すれば、容姿の良し悪しによる差別意識(=ルッキズム)も強まるだろう。「『人は男であろうとも美しくあらねばならない』といった考えに行き着けば、男性は解放されるどころか縛り付けられることにもなるかもしれない」。

 ラウールとディオールのコラボは、メイクをするという選択肢を男性に提案した。田中教授が示したとおり、それが資本主義の権威やルッキズムを助長することへの懸念も、また捨て置けない問題だ。「メイク」が性別を超えた「選択肢」として残り続けるためには、多様性への理解がさらに深まっていかなければならないのだろう。

 多様性とは、それぞれが違いを否定することなく受容しあって存在することだ。いま萌芽しつつあるのが「性別を問わないメイクの自由」であるならば、同時に「メイクをする自由」と「メイクをしない自由」の両方が認められるべきだろう。もちろん、従来的な美しさを目指さずとも肯定されなくてはいけない。ラウールが見せたのは、「男性がリップを引く」という目新しい行為だけでない。その先にある多様性への希望なのではないだろうか。

ジャニーズ・ラウールとディオールコラボの意義――化粧品業界を席巻する「男性モデル」と、韓国コスメの広告事情

 世界的コスメブランド「パルファン・クリスチャン・ディオール」が、Snow Manのラウールとコラボレーションした。長い間、「女性の身だしなみ」「女子力を上げるアイテム」と謳われてきたコスメのCMに、ジャニーズの若手タレントが登場し、注目の的となっている。

 2月下旬、ウェブメディア「ELLE ONLINE」上で公開された、ディオールとラウールのコラボ動画では、全身を真っ白なディオールの衣装で包み、Snow Manの新曲「KISSIN’ MY LIPS」にのせて艶やかに踊るラウールが映し出されていた。その姿は大きな反響を呼び、瞬く間にSNS上で拡散された。

 ラウールは、2003年生まれの16歳。ベネズエラ人の父、日本人の母を両親にもつダブルで、ジャニーズ事務所に入所は2015年だ。19年1月にSnow Man の一員となり、今年1月にメジャーデビューを果たした。幼い頃から培ったダンスの実力で、グループ唯一の10代でありながらセンターを務める有望株だ。

 この動画が目を引いたのは、16歳という若い男性タレントがコスメブランドのコラボ相手として抜擢されたから……というだけではない。ラウール自身が、動画に登場する「ディオール アディクト ステラー ハロ シャイン」の“FAITH STAR(620)”と「ディオール アディクト ステラー グロス」“STELLAR(092)”の2商品をつけて登場しているからだ。男性がリップを持ち、それを自らの唇に引いてみせている――その珍しさや、なんとも言えない表情に目を惹かれた人も多いのではないだろうか。

 これまで、コスメ広告のイメージモデルを務めてきたのは、ほとんどが女性だった。当然、コスメは女性が使う物だと思われてきたからだ。しかし多様性の重要さが問われるようになった今、そうしたアプローチには変化が生じ始めている。顕著な例が、韓国におけるコスメ広告の変化だ。

 本稿では、ラウールとディオールのコラボ広告の意味を考えるため、コスメ広告への男性モデルの起用という世界的なトレンドを探ってみたい。またこうした変化は、社会的にどんな影響をもたらすのか。前後編にわけ、じっくりと考察していこう。

 日本ではこれまで、男性タレントが化粧品のコマーシャルに登場することはめったになかった。しかしお隣韓国に視線を移すと、男性タレントがコスメブランドのイメージモデルに起用されるのは、ごく普通のことだ。例えば、08年にThe Face Shopのイメージキャラクターになっているのは、第1次韓流ブームを牽引したペ・ヨンジュン。当時は、スター俳優が男女そろってコスメブランドのイメージキャラクターとして起用されることが多かったようだ。

 続いてK-POPブームが訪れると、男性アイドルが単独で起用されるようにもなる。その先駆けとなったのが、2PM(It's Skin/10年)、SHINee(ETUDE HOUSE/11~13年、the SAEM/14年)などだろう。韓国の男性アイドルは当時からしっかりとステージメイクを施す傾向にあり、化粧品との親和性も高かったと考えられる。

 彼らが起用された一番の理由は、韓国国内はもちろん、海外市場への訴求力をも備えていたからだ。韓国では国策としてK-POPを世界へ売り込み、彼らをアジア圏全土のポップアイコンにまで育て上げた。化粧メーカーが彼らを広告塔に据えることでインバウンド需要を伸ばそうとしたことは、想像にかたくない。実際にその戦略は功を奏し、日本国内の主要都市にも韓国コスメの路面店が次々とできていった。

 2010年の後半になると、欧米でもコスメブランドが男性モデルとタッグを組む例が見られるようになった。それを後押ししたのは、インターネットを通して人気を博したメンズビューティーブロガーたちだ。16年、アメリカのプチプラコスメブランド「COVERGIRL」が、美容系YouTuberのジェイムズ・チャールズをイメージモデルに起用。コスメブランドが17歳の一般人男性が登場するという画期的な試みに賛否両論が巻き起こった。続いて17年には、アメリカの老舗プチプラコスメブランド「メイベリン」が、人気インスタグラマーのマニー・グティエレスを起用している。

 ジェイムズ・チャールズやマニー・グティエレスは、日本で言えば、りゅうちぇるのような存在だ。YouTubeやInstagramでメイクのチュートリアルを公開するなど、メイクを楽しむ姿を生き生きと表現。性自認や性志向にかかわらず、メイクが男性の自己表現たり得ることを証明した。そして、それは化粧品業界が新たに目指すべき市場拡大の可能性でもあったのだろう。

 実は、それまでも男性向けにスキンケア製品を展開するブランドは存在した。しかしほとんどの場合、メイク用品は扱われておらず、前述した男性美容YouTuberも女性向けのメイク道具を使用していたのだ。そんな中、18年、老舗高級ブランド「シャネル」が初の男性用メイクアップライン「ボーイ ドゥ シャネル(BOY DE CHANEL)」を韓国と日本で展開すると発表。歴史ある有名ブランドが男性向けのメイク市場に参入したことは、センセーショナルな出来事だった。

 同時に2010年代後半頃から、女性/男性という性別の垣根をなくそうとする風潮が世界的により強くなっていく。19年には世界的コスメブランド「パルファム ジバンシイ“男性用”もしくは“メンズライン”という性別によるカテゴライズからさらに一歩進み、ジェンダーフリーを謳ったメイクアップラインが生まれたのだ。

 世界的なコスメのジェンダーレス化を受けて、韓国での男性イメージモデルの在り方も変わりつつある。1点目の変化は、広告でメイクをした姿を彼らが見せるようになったことだ。かつて、韓国で「イメージモデルの男性が使用している商品」として広告されるのは、スキンケアやパックなどの基礎化粧品、またBBクリーム、クッションファンデなどのベースメイクアイテムばかりだった。しかしここ1年ほどで、大小問わずどのブランドも男性モデルを積極的に起用するようになり、さらに彼らはアイシャドウやリップを施した姿で登場するようになっているのだ。

 例えば19年にはコスメブランド「lilybyred」が夏限定ティントのイメージモデルに、アイドルグループGorden Childのチェ・ボミンを起用。広告写真のチェ・ボミンの唇には、実際にティントが施されている。また20年には、元X1のキム・ウソクが、韓国のプロ御用達ブランド「CLIO」の初男性モデルに就任。広告写真ではリップやアイシャドウを施し、公式動画では自らリップを引く姿を見せた。

 2点目の変化は、起用される男性モデルの像が変わってきていること。前述したチェ・ボミン、キム・ウソクのように線が細く中性的な、いわゆる画一的な“美少年”風の美しさを持つ男性だけでなく、より一般的な男性像に近い男性モデルたちも起用されるようになったのだ。代表的な例が、18年にスタートしたコスメブランド「LAKA」だろう。韓国初のジェンダーニュートラルブランドを謳う「LAKA」は、当初からフルメイクを施した“普通の”または“男らしい”男性モデルを登場させた。

 こうした背景下にあっても、日本では、18年にコスメブランド「M・A・C」と初タッグを組んだNissy(西島隆弘)などの例はあるものの、まだまだ男性タレントが化粧品のコマーシャルに起用されることはごくまれだ。そんな中で16歳の少年・ラウールが自らの唇にリップを引いてみせた姿は、エポックメイキングであるといえるだろう。

 1996年、彼の事務所の先輩にあたる木村拓哉がカネボウのイメージモデルを務めたとき、そのキャッチコピーは「スーパーリップで攻めてこい」だった。それから20年以上経った今、ラウールはディオールのリップを施した姿で東京ガールズコレクションの舞台に立ち、「メンズの方にも使っていただきたいです」と話している。

 そう、ラウールはリップをつけた女性に攻められる客体としてではなく、リップをつける主体として堂々と立ってみせたのだ。こうしたジェンダー意識の更新は、彼だけに見られるものというよりも、今の時代が求めるスター像に必要なものなのだろう。では、メイクが女性だけの専売特許ではなくなったとき、社会はどのように変化していくのだろうか。「男性も化粧をする時代」は、果たして本当に解放なのか、それとも……。次の論考では、学者の分析を交えつつ、男性がメイクをすることの社会的意味について考えてみたい。 

ジャニーズ・ラウールとディオールコラボの意義――化粧品業界を席巻する「男性モデル」と、韓国コスメの広告事情

 世界的コスメブランド「パルファン・クリスチャン・ディオール」が、Snow Manのラウールとコラボレーションした。長い間、「女性の身だしなみ」「女子力を上げるアイテム」と謳われてきたコスメのCMに、ジャニーズの若手タレントが登場し、注目の的となっている。

 2月下旬、ウェブメディア「ELLE ONLINE」上で公開された、ディオールとラウールのコラボ動画では、全身を真っ白なディオールの衣装で包み、Snow Manの新曲「KISSIN’ MY LIPS」にのせて艶やかに踊るラウールが映し出されていた。その姿は大きな反響を呼び、瞬く間にSNS上で拡散された。

 ラウールは、2003年生まれの16歳。ベネズエラ人の父、日本人の母を両親にもつダブルで、ジャニーズ事務所に入所は2015年だ。19年1月にSnow Man の一員となり、今年1月にメジャーデビューを果たした。幼い頃から培ったダンスの実力で、グループ唯一の10代でありながらセンターを務める有望株だ。

 この動画が目を引いたのは、16歳という若い男性タレントがコスメブランドのコラボ相手として抜擢されたから……というだけではない。ラウール自身が、動画に登場する「ディオール アディクト ステラー ハロ シャイン」の“FAITH STAR(620)”と「ディオール アディクト ステラー グロス」“STELLAR(092)”の2商品をつけて登場しているからだ。男性がリップを持ち、それを自らの唇に引いてみせている――その珍しさや、なんとも言えない表情に目を惹かれた人も多いのではないだろうか。

 これまで、コスメ広告のイメージモデルを務めてきたのは、ほとんどが女性だった。当然、コスメは女性が使う物だと思われてきたからだ。しかし多様性の重要さが問われるようになった今、そうしたアプローチには変化が生じ始めている。顕著な例が、韓国におけるコスメ広告の変化だ。

 本稿では、ラウールとディオールのコラボ広告の意味を考えるため、コスメ広告への男性モデルの起用という世界的なトレンドを探ってみたい。またこうした変化は、社会的にどんな影響をもたらすのか。前後編にわけ、じっくりと考察していこう。

 日本ではこれまで、男性タレントが化粧品のコマーシャルに登場することはめったになかった。しかしお隣韓国に視線を移すと、男性タレントがコスメブランドのイメージモデルに起用されるのは、ごく普通のことだ。例えば、08年にThe Face Shopのイメージキャラクターになっているのは、第1次韓流ブームを牽引したペ・ヨンジュン。当時は、スター俳優が男女そろってコスメブランドのイメージキャラクターとして起用されることが多かったようだ。

 続いてK-POPブームが訪れると、男性アイドルが単独で起用されるようにもなる。その先駆けとなったのが、2PM(It's Skin/10年)、SHINee(ETUDE HOUSE/11~13年、the SAEM/14年)などだろう。韓国の男性アイドルは当時からしっかりとステージメイクを施す傾向にあり、化粧品との親和性も高かったと考えられる。

 彼らが起用された一番の理由は、韓国国内はもちろん、海外市場への訴求力をも備えていたからだ。韓国では国策としてK-POPを世界へ売り込み、彼らをアジア圏全土のポップアイコンにまで育て上げた。化粧メーカーが彼らを広告塔に据えることでインバウンド需要を伸ばそうとしたことは、想像にかたくない。実際にその戦略は功を奏し、日本国内の主要都市にも韓国コスメの路面店が次々とできていった。

 2010年の後半になると、欧米でもコスメブランドが男性モデルとタッグを組む例が見られるようになった。それを後押ししたのは、インターネットを通して人気を博したメンズビューティーブロガーたちだ。16年、アメリカのプチプラコスメブランド「COVERGIRL」が、美容系YouTuberのジェイムズ・チャールズをイメージモデルに起用。コスメブランドが17歳の一般人男性が登場するという画期的な試みに賛否両論が巻き起こった。続いて17年には、アメリカの老舗プチプラコスメブランド「メイベリン」が、人気インスタグラマーのマニー・グティエレスを起用している。

 ジェイムズ・チャールズやマニー・グティエレスは、日本で言えば、りゅうちぇるのような存在だ。YouTubeやInstagramでメイクのチュートリアルを公開するなど、メイクを楽しむ姿を生き生きと表現。性自認や性志向にかかわらず、メイクが男性の自己表現たり得ることを証明した。そして、それは化粧品業界が新たに目指すべき市場拡大の可能性でもあったのだろう。

 実は、それまでも男性向けにスキンケア製品を展開するブランドは存在した。しかしほとんどの場合、メイク用品は扱われておらず、前述した男性美容YouTuberも女性向けのメイク道具を使用していたのだ。そんな中、18年、老舗高級ブランド「シャネル」が初の男性用メイクアップライン「ボーイ ドゥ シャネル(BOY DE CHANEL)」を韓国と日本で展開すると発表。歴史ある有名ブランドが男性向けのメイク市場に参入したことは、センセーショナルな出来事だった。

 同時に2010年代後半頃から、女性/男性という性別の垣根をなくそうとする風潮が世界的により強くなっていく。19年には世界的コスメブランド「パルファム ジバンシイ“男性用”もしくは“メンズライン”という性別によるカテゴライズからさらに一歩進み、ジェンダーフリーを謳ったメイクアップラインが生まれたのだ。

 世界的なコスメのジェンダーレス化を受けて、韓国での男性イメージモデルの在り方も変わりつつある。1点目の変化は、広告でメイクをした姿を彼らが見せるようになったことだ。かつて、韓国で「イメージモデルの男性が使用している商品」として広告されるのは、スキンケアやパックなどの基礎化粧品、またBBクリーム、クッションファンデなどのベースメイクアイテムばかりだった。しかしここ1年ほどで、大小問わずどのブランドも男性モデルを積極的に起用するようになり、さらに彼らはアイシャドウやリップを施した姿で登場するようになっているのだ。

 例えば19年にはコスメブランド「lilybyred」が夏限定ティントのイメージモデルに、アイドルグループGorden Childのチェ・ボミンを起用。広告写真のチェ・ボミンの唇には、実際にティントが施されている。また20年には、元X1のキム・ウソクが、韓国のプロ御用達ブランド「CLIO」の初男性モデルに就任。広告写真ではリップやアイシャドウを施し、公式動画では自らリップを引く姿を見せた。

 2点目の変化は、起用される男性モデルの像が変わってきていること。前述したチェ・ボミン、キム・ウソクのように線が細く中性的な、いわゆる画一的な“美少年”風の美しさを持つ男性だけでなく、より一般的な男性像に近い男性モデルたちも起用されるようになったのだ。代表的な例が、18年にスタートしたコスメブランド「LAKA」だろう。韓国初のジェンダーニュートラルブランドを謳う「LAKA」は、当初からフルメイクを施した“普通の”または“男らしい”男性モデルを登場させた。

 こうした背景下にあっても、日本では、18年にコスメブランド「M・A・C」と初タッグを組んだNissy(西島隆弘)などの例はあるものの、まだまだ男性タレントが化粧品のコマーシャルに起用されることはごくまれだ。そんな中で16歳の少年・ラウールが自らの唇にリップを引いてみせた姿は、エポックメイキングであるといえるだろう。

 1996年、彼の事務所の先輩にあたる木村拓哉がカネボウのイメージモデルを務めたとき、そのキャッチコピーは「スーパーリップで攻めてこい」だった。それから20年以上経った今、ラウールはディオールのリップを施した姿で東京ガールズコレクションの舞台に立ち、「メンズの方にも使っていただきたいです」と話している。

 そう、ラウールはリップをつけた女性に攻められる客体としてではなく、リップをつける主体として堂々と立ってみせたのだ。こうしたジェンダー意識の更新は、彼だけに見られるものというよりも、今の時代が求めるスター像に必要なものなのだろう。では、メイクが女性だけの専売特許ではなくなったとき、社会はどのように変化していくのだろうか。「男性も化粧をする時代」は、果たして本当に解放なのか、それとも……。次の論考では、学者の分析を交えつつ、男性がメイクをすることの社会的意味について考えてみたい。 

人気の日帰り旅行、小江戸・川越に一番近い駅はどこ? 西武鉄道「本川越駅」から歩いてみたら……スゴい結果に!

 うららかな春の日差しに旅気分がいざなわれてしまう今日このごろ。ついついスマホで「日帰り 旅」と検索してしまいますよね。オススメ旅行地にさまざまなエリアが上がる中、気になったのは、埼玉にある小江戸と呼ばれる川越エリア。西武新宿駅から特急に乗れば、わずか5駅で到着するんだそう!

 小江戸・川越といえば、近ごろは情報番組で取り上げられることも多く、おいしい飲食店も軒を連ねているスポット。町並みは小江戸といわれるだけあって、古い蔵造りの建物が並ぶ情緒あふれる雰囲気です。ユネスコ無形文化遺産の「川越祭り」で有名な川越氷川神社や、環境省による「残したい“日本の音風景100選”」に選ばれた「時の鐘」など、歴史を感じるスポットや、開運・縁結びの神さまとされる川越熊野神社、縁結びの夫婦イチョウで知られる川越八幡宮などパワースポットも見逃せません。

 そんな魅力あふれる小江戸・川越に行くなら、西武鉄道西武新宿線「本川越駅」の利用がベスト。改札を出たら、徒歩10分で町のメインストリートに到着できるという好立地なんです。さらに、「特急レッドアロー号」なら全席指定のリクライニングシートだから楽チン快適! 川越でたらふく食べても、居眠りしながら帰れちゃいます。

 これから迎える桜のシーズンは、さらに旅行地として注目度が増しそうな小江戸・川越エリア。本川越駅なら到着してすぐ観光がスタートできるから、気軽に訪れてみたいですね。

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「ステップワゴン」が子育てに大活躍の理由――行楽シーズン前に考えたいミニバン購入

 寒い冬が終わりを告げ、徐々に温かくなってきた今日この頃。春になればお花見やゴールデンウィークなどが控え、家族で外出する機会も増えるはず。そんな行楽に備え、家族団欒の移動をかなえるのが、ファミリーカーです。お子さんがいる家庭ではなおのこと、クルマがあるとやっぱり便利!

 

 「家族で乗るなら」をキャッチコピーにしたホンダのSTEP WGN(以下、ステップワゴン)では、「子どもの視点」「ママの視点」に着目した『Eye Love Mom』という動画を公開中。「ママと子どもは日頃から何を見て、何を思っているのか」「家の中とクルマの中とでは、会話はどう変わるのか」そのことを知るために、ママと子どもに小型カメラを装着し目線の違いを実証実験によって紐解いています。

 動画の中で映し出されるのは家事に追われるママと、そんなママともっと話したいという子どもの願い。確かに、忙しい日々の中で子どもとの対話の時間を捻出することに苦労しているママやパパは多いことでしょう。そうなるとやはり、休日を利用して子どもたちと目一杯コミュニケーションをとることが大事なのかも。

 もちろん、ただどこかへ外出するだけでなく、移動中も楽しみたいところ。

 そこで活躍するのが、このステップワゴン。多くのファミリーカーの中でも、より子育て世代に寄り添った設計になっているのがうれしいところ。ベビーカーが畳まずに積めるのも便利だし、広々とした車内で子どもたちの顔を見ながら、なにげない会話をするだけで家族の絆も深まることでしょう。長時間座っても疲れない座り心地の良さもポイントです。

 さらなるステップワゴンの魅力は下記サイトでご確認あれ!

・ホンダ「STEPWGN」特設サイト

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