『トムとジェリー』某国民的アニメのように3D化すればいいってもんじゃない

 1940年。映画会社MGMのアニメーター、ウィリアム・ハンナとジョゼフ・バーベラは「猫と鼠のキャラクターを使ったオリジナルアニメ」の企画を思いつき、2月10日に短編アニメ『上には上がある』を劇場で公開した(ちなみにこの時はまだトムとジェリーではなく、ジャスパーとジンクスという名前だった)。

 この映画がヒットしたことで二人は改めてプロジェクトを立ち上げ、『トムとジェリー』と改…

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『イニシェリン島の精霊』に登場する“妖精”の2つの意味は…

 第95回アカデミー賞で主要8部門9ノミネートを果たし、ほかにもゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞など、多くの映画賞において『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と並んで今年の最有力候補と謳われる映画『イニシェリン島の精霊』が日本でも1月27日より公開中。コリン・ファレルの終始困った表情が印象的な作品だ。

 1920年代のアイルランド、アラン諸島の架空の島、…

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ペヤングなのにつけ麺「とみ田」インスパイア系? 新作3品レビュー

 本連載で恒例の「ペヤング」新商品レビュー。「獄激辛」や「ペタマックス」で世間を震撼させたペヤングですが、実は2022年は落ち着いたまじめな創作系商品が多く発売されていました。2023年はどのような方向性でいくのか、注目されています。

 レビューするペヤング3品は、端的に言うと「わかめ」「エビ」続きを読む

「Kōkiに寄り添って一緒に作りたい」清水崇監督が「この子だ」と感じた理由

  NetflixなどVODが盛り上がる中で、2022年もホラー映画が多く話題になった。2023年に最新作『忌怪島/きかいじま』の公開が控える清水崇監督に、昨今のホラー映画の状況を聞きつつ、年末年始に見たい作品を考えるインタビュー。後編は、2022年公開された『牛首村』のエピソードや舞台裏について聞いてみた――。

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豊川悦司が惚れ惚れするほどの暗殺者に…『仕掛人・藤枝梅安』が描く人殺しの無常さ

 2月3日より映画『仕掛人・藤枝梅安』が公開されている。原作は池波正太郎のベストセラー時代小説であり、「必殺シリーズ」の翻案元としても知られた作品だ。

 出演者は主役の豊川悦司を筆頭に、片岡愛之助、菅野美穂、早乙女太一、柳葉敏郎、天海祐希など豪華。池波正太郎生誕100年という記念すべき年に映画として蘇った本作は、娯楽として楽しめるだけでなく、現代で観られる意義も確かにある作品だ…

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『パイレーツ・オブ・カリビアン3』登場人物多すぎ! 観客の理解力はパンク寸前

 日テレ系『金曜ロードショー』が視聴者のリクエストにお応えする企画第6弾は三部作の完結編『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』をお送りする。史上最大規模の物語がついに完結!

 本作は一作目が予想以上のヒットを記録したことで続編製作が決まり、二作目、三作目を同時に撮って公開するという体制が取られた。

 

 一作目以降、製作費は果てしなく上昇…

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『闇金ウシジマくん』の中毒性を芸人が分析、他人事とは思えない登場人物の心理

 真鍋昌平先生の漫画「闇金ウシジマくん」が公式YouTubeチャンネルで漫画の絵に声優さんの声を入れて2、3日に1度動画が更新されている。元々は「ビックコミックスピリッツ」で連載しており、後に出たコミックは全46巻で2000万部以上の売り上げを記録し映画化もされた。

 金融屋をやっているウシジマが10日で5割の異常な金利でお金を貸すのだが、借りに来る人間は後を絶たない。ギャンブ…

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『RRR』躊躇してしまう上映時間3時間も、タイパコスパが超ナートゥ!

 老いも若きも猫も杓子も、日本中が、いや世界中が高らかに叫び、踊れば良いと思うのだ。「ナートゥ!ナートゥ!」と。

 日本国内では昨年10月21日から封切られるや否や噂が噂を呼び熱狂が熱狂を呼び何と公開から3ヶ月経過してのドルビーシネマ拡大上映が決定と言う、なかなかな怪現象とも呼べるムーブメントを巻き起こしている当作。

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アベンジャーズのゲームがサポート終了、マーベルの“粗製濫造”の象徴か

 マーベル・コミックに登場するキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ハルクなどのヒーローを題材としたアクションゲーム『Marvel’s Avengers』の公式サポートが、2023年9月30日をもって終了することが発表された。カスタマーサポートなどが終了するほか、ソフトの販売も終了する。

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『アベンジャーズ』をモチー…

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コロナ禍における最悪のIF?静かな地獄を描く映画『ピンク・クラウド』の恐ろしさ

 1月27日より、ブラジル映画『ピンク・クラウド』が公開されている。本作は、「触れると10秒で死んでしまうピンク色の雲」が現れたことにより、外に一歩も出られず部屋の中でしか生きられなくなる人々の姿を追った「ディストピアスリラー」だ。

現実のコロナ禍とのシンクロは偶然

 言うまでもなく、劇中の状況が新型コロナウイルスが蔓延した現実の世界…

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