『エスター ファースト・キル』前作のネタバレ不可避だが、驚きの仕掛けが

 ホラー映画『エスター ファースト・キル』が3月31日から公開されている。本作は前作『エスター』から数えて、なんと13年ぶりの続編であると同時に、その前日譚となっている。

シンプルに面白いが、観ると前作のネタバレが不可避に

 結論を先に申し上げておくと、本作は「前作の二番煎じにならないアイデアが生きた続編として、しっかり面白い」内容だ…

続きを読む

「ウマ娘」とコラボも。新作「ペヤング」3品がバラエティに富みすぎた!

 ペヤングの新商品をレビューする恒例企画ですが、今回は「ウマ娘」とのタイアップ、「トムヤムクン風」、そして「かきたまあんかけ風」というバラエティの富みすぎた3品です。

 先日、1年ぶりの「獄激辛ペヤング」の新商品が復活し、風雲急を告げるペヤング。破壊と殺戮の神の降臨により、ここ最近続いていた真面目な創作ペヤングによる平和な世界は消失し、激辛と大盛を繰り返す無限地獄に再び突入する…

続きを読む

『プーと大人になった僕』大人こそ胸を打つ、癒しのドラマ

 イギリスの児童作家A・A・ミルンが1926年に発表して以来、世界中の人々を癒し続けている児童小説『クマのプーさん』シリーズを初めて実写化した『プーと大人になった僕』が日本テレビ系『金曜ロードショー』に登場です。

 ディズニーアニメの『くまのプーさん』シリーズは有名ですが、今回の『プーと大人になった僕』は、「100エーカーの森」で暮らすプーさんやティガー、イーヨー、ピグレットと…

続きを読む

『シン・仮面ライダー』良い子にとっては地雷

 言わずともとうに知れておる事実即ち周知の事実であるのだが、仮面ライダー本郷猛は改造人間であり、ショウムライター庄村聡泰はダメ人間である。

 言いたかっただけです(笑)。

 現在全国公開中、庵野秀明監督作品『シン・仮面ライダー』である。映画の内容は勿論バイク乗りの話でありそのバイクの名は勿論サイクロン号であったが、観客である我々はバイク乗りというよりは波乗りになら…

続きを読む

『わたしの幸せな結婚』プラトニックラブストーリーなのに…目黒蓮の“高純度エロス”異能が発動!

 若手ジャニーズタレントと恋に落ちる、メインターゲット=中高生の恋愛映画ーー俗にいう「キラキラ青春映画」を侮るなかれ。オトナのあなたにこそ、ぜひ観てほしいのです。この連載では、ジャニーズ青春映画、略して“J春映画”の魅力を全力でお伝えしていきます。

 酸いも甘いも噛み分けたオトナだからこそ、俯瞰してピュアな恋愛模様に酔えるという…

続きを読む

石井岳龍、最後の授業『自分革命 映画闘争』 観客を挑発する過激なメタ構造映画

 大学教授である石井岳龍監督が、キャンパス内で拳銃をぶっ放す。石井監督の5年ぶりの新作映画『自分革命 映画闘争』は、日大藝術学部在籍時に撮った伝説的なデビュー作『高校大パニック』(76)を彷彿させる過激な原点回帰作となっている。

 神戸芸術工科大学映画コースの教授を、2023年3月いっぱいで退官することが決まっている石井監督。2006年から学生たちを実習指導してきた石井監督が、…

続きを読む

仮面ライダーが一番描くべきテーマをスルーしてしまった『シン・仮面ライダー』

バフィー吉川の「For More Movie Please!」
第9回目は『シン・仮面ライダー』をget ready for movie!

『シン・ゴジラ』(2016)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21)、『シン・ウルトラマン』(22)に続く「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の最終作となるといわれている『シン・仮面ライダ…

続きを読む

ドラマ『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』で話題のモラハラ夫、わきまえない妻の逆襲劇

 今年1~3月まで放送された深夜ドラマ『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』(テレビ東京系)が、見逃し無料配信動画サービス「Tver」でお気に入り約50万人(3月20日時点)を記録するなど、深夜ドラマとしては異例のヒットとなりました。

 同作は、馬場ふみか演じる専業主婦・奥田茜が、モラハラ&DV夫・大輔(野村周平)に社会的に“抹殺”していく姿を描く新時代の社会派サスペンス。SNSでは、野村演じる大輔の“クズ夫”ぶりがあまりにもリアルすぎると大評判となり、茜に感情移入する視聴者が続出。茜が大輔に、社会的制裁を下す姿がスカッとするという声が飛び交いました。しかし物語が進むにつれて、ただの復讐ドラマとは一線を画す展開となり、視聴者はさらに同作に魅了されたのではないでしょうか。

 昨今、マンガ界では、モラハラ&DV夫や不倫夫に対する、妻の復讐劇が大人気。『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』の原作(作画:アップクロス、原作:三田たたみ)をはじめ、夫に結婚前から付き合っている彼女がいることがわかり、妻が逆襲を図る『カモフラージュ夫婦』(作画:上原ひびき、原作:六葉雅)、娘の「パパ、好きな人いるよ。ママじゃない人」という衝撃的な一言から始まる、夫の友人夫婦との“サレ妻”“シタ妻”バトルを描く『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』(芸子)、ワンオペ育児とパートで寝る時間も心の余裕もない妻が、若い女と不倫を楽しんでいた夫に仕返しをする『バイバイ! クソ旦那 ワンオペ育児中に不倫サレました。』(企画・原案:サレ妻マリコ、作:Sumi)などが話題を呼んでいます。

 男性優位が当然の社会で、女は慎ましく生きるべしとされていた時代は過ぎ去り、“わきまえない女”が支持されるようになった昨今。特に女性読者の目には、夫のモラハラやDV、不倫に泣き寝入りすることなく、きっちり仕返しする妻は“カッコいい”と映るのかもしれません。一方、現実世界では、大掛かりな復讐はなかなかできないもの。マンガを通して、夫に対するイライラを解消させたいという女性も多いのではないでしょうか。

モラハラ夫への逆襲法には、「利尿剤」と「下剤」を使う!?

 では実際に、マンガの中で“わきまえない妻”たちはクソ夫にどんな復讐を果たしているのか――『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』の原作を例に紹介していきたいと思います!

『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』

 主人公・茜は、結婚1年の新婚ではあるものの、夫の大輔から常日頃DVやモラハラを受け、さらには不倫までされるという有様。子どもができれば幸せになれると信じていたものの、大輔の暴力によって流産してしまい、奈落の底に突き落とされてしまう。

 そんな茜の元に届いたのは、「夫を社会的に抹殺する5つの方法」と記された謎の手紙。併せて記載されたビデオチャットにアクセスすると、そこには怪しい仮面をかぶり、ボイスチェンジャーで声を変えた気味の悪い人物が現れて……というのが、同作の導入。

 茜はその後、“仮面さん”の指示に従って、5つの方法で大輔への復讐を行っていくのですが、そのうち2つは以下の通り。

【1】朝ごはんのオムレツに「利尿剤」と「下剤」を仕込む!

 モラハラ夫の特徴としてよく挙げられる「外面が良い」という点。大輔も例に漏れず、公共の場所でルールを守らない人を嫌い、自身もそのような行いをしないタイプだ。大輔は、茜によって仕込まれた「利尿剤」と「下剤」入りの朝ごはんのオムレツを食べた後、デートに出かけるのだが、その「外面が良い」という性格が災いし、大惨事に見舞われてしまう――。

【2】不倫相手との登山デートで遭難させる!

 不倫相手と登山デートに出かけることを突き止めた茜。大輔に壊れたライトや誤植のある旧版の地図、盗聴器付き充電器を持たせた上で、尾行を決行する。予定を崩されるのは嫌なのに、自分を崩すことは平気な大輔はメインの登山ルートを外れ、道に迷った揚げ句、遭難。そこで茜は、大輔を恐怖の底に突き落とすある仕掛けを行う――。

 どちらも夫の性格を熟知している妻だからこそできる復讐方法でゾクゾクしますよね。朝食に「利尿剤」と「下剤」を仕込む方法は、もしかしたら現実世界でもやれてしまうかもしれませんが、登山デートで遭難させるというのは、やはりマンガならではの大掛かりな復讐術だと思いました。

 大輔ほどではないにせよ、もしあなたが現在、非常識なクソ夫にうっ憤を溜めているのであれば、マンガを読んで晴らすのもありかも? なお『夫を社会的に抹殺する 5つの方法』は、「DMMブックス」で独占販売中。同作は「毎日¥0」対象作品。チャージを消費することで、対象作品を無料で1話読め、閲覧開始から23時間が経過すると、さらに1話無料で読めます。購入する場合も、初回購入限定で70%オフクーポン(値引き上限3,000円)を配布中のほか、常設還元率も高いので要チェックです! 

※当記事はPR記事です

『ロストケア』松山ケンイチと長澤まさみの「対決」で浮かび上がる現実の問題

 『ロストケア』が3月24日より上映され​​ている。原作は葉真中顕による2013年に刊行された小説で、実に10年の時を経ての実写映画化となる。

 なるほどセンシティブな題材だけに完成まで時間がかかったことも納得できるし、かつテーマは全く古びていない、良い意味で「攻めて」いながらも、とても誠実な作品だった。何より、後述する松山ケンイチと長澤まさみの一世一代の熱演を見届けてほしいと…

続きを読む

「『First Love』のジャケットの唇が素晴らしい」DJ HASEBEの宇多田ヒカル論

 DJ HASEBE名義のミニアルバム『adore』は、1998年にリリースされた。今でこそブラックミュージックの影響下にあり“R&B”と称すことができるサウンドが一般的に流通しているが、『adore』が果たした役割というのは、ほどなくして一大ムーヴメントを巻き起こす「日本語R&B」を語る上で避けて通ることはできない。

 その前年に発表されたSugar Soul…

続きを読む